-
千利休の茶室「待庵」を復元展示
戦国時代の茶人、千利休が作ったとされる国宝の茶室「待庵(たいあん)」が、伊那市西春近のかんてんぱぱ・西ホールに原寸大で復元されました。 茶室は、伊那食品工業株式会社の特別記念展として開かれている「北村幸雄作品展」で展示されているものです。 信州新町出身の北村さんは「数寄屋大工」と呼ばれる、茶室を取り入れた住宅建築を得意とする大工です。 京都府大山崎町にある「待庵」は国宝に指定されていて、中に入ることが禁止されています。 北村さんは、日本に昔から根付く茶の湯文化を近くに感じてもらいたいと、「待庵」を原寸大で復元しました。 壁の質感から、梁の入れ方まで、千利休が2畳の空間の中に込めた想いを忠実に再現しています。 北村さんは「2畳ばかりの茶室の空気感を、実際に体感してもらいたい」と話していました。 会場には、陶芸家としても活動する北村さんの作品が展示されています。 北村幸雄作品展は、29日(月)まで、伊那市のかんてんぱぱ西ホールで開かれています。 予約をすれば、茶室で抹茶を飲むこともできます。
-
上農アツモリソウ 栽培から10年で初の開花
南箕輪村の上伊那農業高校で人工栽培しているホテイアツモリソウが、研究を始めて10年目となる今年、初めて開花しました。 開花したアツモリソウです。 3日につぼみを付けているのを担当の教諭が見つけ、18日に完全に開花したという事です。 上伊那農業高校のバイテク班では平成19年から地域の人の依頼を受け、アツモリソウの種から苗を育てる方法で増殖に取り組んでいます。 自然界ではアツモリソウが種から発芽するのに2年かかり、苗まで育つ確率は10万分の1だということです。 今回花が咲いたのは研究がスタートした平成19年に播種し無菌培養したもです。 これまでの研究の積み重ねにより、無菌状態ではよい苗が育つようになったと言います。 しかし、無菌室から出すと枯れてしまう物が多く、今後の課題となっています。 上伊那農業高校では、昨年度から、県の認定を受け美ケ原のアツモリソウの保全活動に取り組んでいて、今回の開花で「活動に弾みをつけたい」と生徒たちは話していました。
-
クラス対抗 校歌コンテスト
クラス対抗で校歌の歌声を競うコンテストが12日伊那市の西箕輪中学校で行われました。 コンテストはクラスの団結を高めようと行われているもので5年目となります。 西箕輪中学校は各学年2クラスずつあり6クラスが歌声を競いました。 12日は保護者も招かれ生徒たちは力強い歌声を披露していました。 審査は尾形浩校長など3人が務め3年東組が最優秀に選ばれました。 審査を務めた教諭は「歌っている姿を見て、みんなが一生懸命中学生活を送っていると感じた。コンテストは学校の良き伝統になる」と話していました。
-
南箕輪中学校伝統の経ヶ岳強歩大会
今年で65回目となる南箕輪中学校伝統の経ヶ岳強歩大会が、17日に開かれました。 1年生から3年生まで、全校生徒450人が、大芝高原内に設けられたスタートラインに立ちました。 午前7時、一斉にスタートしました。 南箕輪中学校の経ヶ岳強歩大会は、今年で65回目となる伝統行事です。 沿道には地元の住民が応援にかけつけ声援を送っていました。 コースは標高2,035メートルの8合目までの8.3キロで、スタート地点との標高差は1,200メートルです。 スタートから30分ほどすると早い生徒は2合目に着きました。 ここからは、傾斜のきつい、細い登山道になります。 強歩大会の前には、PTAなどが登山道の整備を行ったという事です。コースの途中には、生徒が書いた応援メッセージのボードが設置されていました。 大会の結果、男子は1時間35分31秒でサッカー部3年の小阪将弘君が優勝、女子は2時間5分4秒で3年の濱嶋真千子さんが優勝しました。
-
伊那市の東部中学校で「さくらプロジェクト給食」
東日本大震災後、宮城県仙台市の中学校と交流を続けている伊那市の東部中学校の生徒に、仙台市を身近に感じてもらおうと「さくらプロジェクト給食」と題した給食が、17日に提供されました。 東部中学校の栄養教諭と調理員が企画したものです。 サラダには、仙台市の名物、ずんだの材料となる枝豆と、笹かまぼこを入れています。 生徒が総合的な学習の一環で体験した御柱に見立てた春巻きもあります。 東部中学校は東日本大震災後、仙台市の高砂中学校にタカトオコヒガンザクラを贈った縁で「さくらプロジェクト」として交流を続けています。 給食は、生徒たちに仙台市を身近に感じてもらい、関心を持ってもらおうと初めて さくらプロジェクト給食は7月に2回目が予定されています。
-
母の日に贈る 「元気に育て親と子の音楽会」
あすの母の日を前に、小さな子どもと気軽に音楽を楽しんでもらおうと「元気に育て親と子の音楽会」が伊那市のいなっせで13日に開かれました。 上伊那の音楽教室の指導者やコーラスグループが、アニメソングやクラシックなどを披露しました。 この音楽会は、母の日を前に、子育て中の母親に音楽を楽しんでもらおうとNPO法人クラシックワールドが開いたものです。 子連れでも気軽に楽しんでもらえるよう、入場無料入退場自由で、いなっせ開館当時から毎年開かれています。 訪れた人たちは、バイオリンやピアノ、フルートなどの楽器の音色や唄声を楽しんでいました。
-
ミュージカルの舞台へ向けオーディション
8月に伊那文化会館で予定されているミュージカル、あしながおじさんの出演者のオーディションが13日、行われました。 オーディションはプロの役者と共演することで舞台の楽しさを知ってもらおうと伊那文化会館が行ったものです。 参加したのは上伊那を中心とした6歳から55歳までの男女38人で歌とダンスの審査が行われました。 ミュージカルあしながおじさんは8月に伊那文化会館で予定されていて合格するとプロの役者のバックコーラスやダンスを務めます。 内容は孤児院で育った少女がある資産家の目にとまり、毎月手紙を書く事を条件に進学のための奨学金を受けるというものです。 審査したプロデューサーは「ミュージカルはダンス、歌、演技の3つの要素が必要です。人に見てもらうためにやるものなので積極性が大事です。」と話していました。 オーディションにより半分ほどにしぼりこみ合格者は8月の本番まで3回練習を行います。 ミュージカルあしながおじさんは8月9日に予定されています。
-
高校生・大学生・社会人が合同写真展
高校生と大学生、社会人の合同写真展が伊那市の伊那図書館で開かれています。 会場には伊那北高校写真部、信州大学ALL写真部、社会人や高校生などでつくる写真展実行委員会のメンバーの作品32点が展示されています。 写真展は、地域の写真文化の発展と交流を目的に毎年この時期に開かれていて、今回で7回目になります。 テーマは自由でそれぞれの部の活動で撮影した風景や、人物などのスナップが並んでいます。 メンバーは「若い感性で撮影した個性豊かな作品を楽しんでほしいです」と話していました。 第7回合同写真展は14日(日)まで伊那図書館で開かれています。
-
高遠小3年生が桜の塩漬け学ぶ
総合学習で桜をテーマに学習している高遠小学校の3年生は9日、桜の塩漬けについて学びました。 この日は、児童34人が伊那市の高遠町商工会館駐車場で、商工会女性部高遠支部のメンバーから塩漬けについて教わりました。 3年生は、地元の高遠城址公園に多くの人が花見に訪れることから興味を持ち、今年から桜について学んでいます。 この日は女性部のメンバーが摘み終わった八重桜の花を水洗いして仮漬けする様子を見学しました。 子ども達は、女性部のメンバーに質問しながらメモをとっていました。 ある児童は「塩漬けする時に花びらが重ならないようにするのが難しそう。いろんなことが勉強できて楽しかった」と話していました。 女性部の竹松志げ子会長は「地元の子ども達に興味を持ってもらい、伝統文化の継承につながっていけばうれしい」と話していました。
-
お釈迦様の誕生祝う 花まつり
お釈迦様の誕生を祝う花まつり法要が9日、伊那市高遠町の満光寺で行われました。 花まつり法要は、高遠と長谷の26の寺でつくる東部仏教会が毎年行っているものです。 花まつりは、本来お釈迦様が誕生したとされる4月8日に行われますが、東部仏教会では、寒さが和らぎ花が見頃を迎える時期にと1か月遅れで行っています。 満光寺で行われた法要には高遠保育園の年長園児が招かれ、釈迦の像に甘茶をかけて手を合わせていました。 東部仏教会の会長で弘妙寺の田中勲雄住職は「今年1年皆さんが幸せで、争い事のない静かな年になるよう願っています」と話していました。
-
政策金融公庫 創業テーマ出前講座
信州大学農学部の卒業後の進路について考えるキャリアデザインの授業で、日本政策金融公庫が、創業をテーマにした出前授業を、25日に行いました。 出前授業には、農学部の2年生の希望者120人ほどが参加しました。 日本政策金融公庫は、将来の起業家の育成につなげようと、同様の出前講座を高校などでも開いています。 この日は、公庫の職員が創業をとりまく状況やビジネスプランの評価について話をしました。 職員は、「1975年ごろには、日本の開業率は5.9%だったが、2009年には2%に落ち込み、反対に、廃業率は、3.5%から6.2%に増えている。このままでは企業自体の数が減少し続けてしまう」と現状を説明していました。 この出前授業は、信州大学農学部のキャリアデザインの講座の1つとして開かれたもので、企業でのインターンシップを希望する学生は必須科目となっています。 キャリアデザインの講義は今回を含め、8回開かれます。
-
片岡鶴太郎さん サイン会
画家でタレントの片岡鶴太郎さんの作品展が開かれている信州高遠美術館で、5日、片岡さんのサイン会が開かれました。 サイン会にはファンおよそ250人が集まりました。 片岡さんはタレントとして活躍する一方、日本画や書なども制作しています。 サイン会の後のトークショーでは、今回展示されている作品について話しました。 春夏秋冬を描いた「四季彩歳」のうち、春にあたる「夜桜」について「伊那に初めて来た際に見た長谷の山桜がモチーフとなっている。春霞がかかった情景を表現しました」と話していました。 作品展は、片岡さんが制作した日本画や書などおよそ90点が展示されていて、21日まで開かれています。
-
上牧昭和会が長持ち奉納
伊那市上牧の八幡宮で29日長持ち奉納が行われました。 長持ち奉納は八幡宮祭典に合わせて行われたものです。 氏子でつくる上牧昭和会が毎年行っているもので50年以上続くといわれている伝統行事です。 氏子らは長持ち唄に合わせて身体を上下に動かし竿をきしませていました。 上牧昭和会では長持ち道中の保存に努めていて奉納の前にはベテランが若い氏子の指導にあたっているということです。 この日は3本の長持ちがそれぞれ分担し地域の安泰を願い地区内を練り歩きました。
-
後藤俊夫監督が中尾歌舞伎の支援訴え
伊那市出身の映画監督後藤俊夫さんは活動を休止している中尾歌舞伎について運営は行政、芝居は保存会が行うかたちにし、今後も続けてもらいたいと訴えました。 29日、伊那市長谷の中尾座で中尾歌舞伎応援イベントが開かれ後藤監督が講演しました。 後藤監督は2007年に農村歌舞伎をテーマにした映画「Beauty~うつくしいもの~」を制作し今回のイベントでも上映されました。 映画は農村歌舞伎の保存、伝承に情熱をかける人たちがテーマで中尾歌舞伎保存会も製作に協力しています。 後藤監督は講演で「運営は行政、芝居は保存会が行っている大鹿歌舞伎に学んではどうか」と提案しました。 また大鹿村は小中学生が学校で歌舞伎を学んでいることを例に挙げ長い時間をかけて保存活動に取り組む必要性を訴えていました。 応援イベントは中尾歌舞伎の活動や支援のあり方について考えようと長谷公民館などが開いたもので会場には歌舞伎ファンや行政関係者など160人が集まりました。
-
箕輪町木下 高雲寺明王殿例大祭
箕輪町木下の高雲寺明王殿で、地区の安全を守る例大祭が、25日に行われました。 高雲寺は、昭和52年に火事で本堂が焼失しましたが、当時、五大明王像だけが伊那市西箕輪の仲仙寺にあったため、現在も残っています。 例大祭は毎年4月25日に行われていて、木下区の元区長ら15人が参加しました。 高雲寺の五大明王像は、昭和57年に町の有形文化財に指定され、その後は木下区が管理してきました。 例大祭では、高雲寺の師田和香住職らが大般若転読と呼ばれる祈祷を行いました。 師田住職は「区内の今年1年の交通安全や五穀豊穣を祈念しました。大きな災害や事故が起きないことを願っています」と話していました。
-
井月「辞世の句」 直筆を公開へ
漂泊の俳人 井上井月が死ぬ間際に書いたとされる辞世の句の直筆が、11年ぶりに、29日から伊那市創造館で公開されます。 28日は井上井月顕彰会が記者会見を開き、句について説明しました。 縦25センチ、横16センチの唐紙(からかみ)に「何処やらに・寉(たづ)の声聞く・霞かな」と書かれています。 これは、1887年に井月が亡くなる2時間前に書いたものとされています。 井月は、伊那の俳人 六波羅霞松(ろくはらかしょう)に辞世の句を書くよう勧められ、この句を書いたということです。 霞松が何らかの理由で高遠町下山田の小松家に譲り、これまで小松家で保管されてきました。 その直筆を伊那市が管理することになり、公開されることが決まりました。 霞松が小松家に譲る際に、井月の本名や長岡藩士だったこと、辞世の句であることを説明した文書も合わせて公開されます。 顕彰会の北村皆雄会長は「『霞かな』の部分の字が薄くなっていて、死ぬ間際でも井月の俳人としてこだわっていたことがわかる。伊那市にとっても、顕正会にとっても、井月の遺産として一級の価値があるもの」と話していました。 直筆は、29日から伊那市創造館の2階常設展示場に設置され、無料で見ることができます。
-
いな少年少女合唱団 ハンガリー演奏旅行帰国報告
上伊那の小学生から高校生が所属する「いな少年少女合唱団」は25日伊那市役所を訪れ、白鳥孝市長に3月に行ったハンガリー演奏旅行について報告しました。 25日は合唱団の団員や指導者5人が市役所を訪れ、旅行での体験や地元の子どもたちとの交流について話しをしました。 演奏旅行は、合唱団発足30周年を記念し企画されました。 3月19日から26日までの日程で団員18人がハンガリーを訪れ、現地の小学生とジョイントコンサートを開いたり、教会などで歌を披露しました。 いな少年少女合唱団は、5月7日に伊那市のニシザワいなっせホールで、帰国記念の演奏会を開く予定です。
-
伊那北高校クロスペンアカデミー 画家の大森祥吾さんが講演
伊那北高校の薫ヶ丘クロスペンアカデミーの一環で15日、高校OBで辰野町出身の画家、大森祥吾さんが講演しました。 大森さんは昭和22年に辰野町で生まれ現在69歳です。 伊那北高校卒業後、東京芸術大学に進み絵画を学びました。 当時、美大へ進学する生徒は珍しくどんな勉強をすればいいのかわからなかったため合格するまで2年かかったという事です。 2年間の浪人生活では毎日デッサンを行い、その中で描く力と、物をしっかりと、良く見る力を養ったという事です。 その後芸大の油絵科へ進学し大学院時代には美術の専門学校で非常勤講師をつとめました。 大森さんは講師時代の経験から「感覚的なものを言葉に置き換えて論理的に生徒に説明する事で自分の力を磨く事ができた」と話していました。 クロスペンアカデミーは生徒の教養を高める事を目的に年間を通して17回開かれていて、毎年春と秋には各界で活躍している卒業生などを招き講演会を開いています。
-
高遠石工の石仏巡礼ガイド 完成
高遠町を中心に伊那市内の高遠石工の石仏を紹介した巡礼ガイドが完成しました。 今回作られたガイドは「伊那・高遠編」で、伊那市内の石仏が紹介され、寺や地域ごとにみどころも載っています。 また、巡礼マップもついていて、石仏の場所が一目でわかります。 ガイドを制作したのは、高遠石工の調査・研究をしている一般社団法人高遠石工研究センターで、23日に開かれた総会でお披露目されました。 ガイドは、若い人たちにも高遠石工の作品を知り、見てもらおうと作られたものです。 また、高遠石工を紹介する映像作品の第2弾「守屋貞治の石仏傑作選」も完成しました。 ガイドは全部で2,300部、映像作品はDVDとBDそれぞれ150枚ずつ作られ、上伊那の小中学校すべてに配られています。 高遠石工研究センターでは今後、「伊南編」「伊北編」のガイドも制作していく計画です。
-
琴伝流大正琴 伊那市と飯島町の教室が大会にむけ練習
琴伝流大正琴の伊那市と飯島町の教室のメンバーは、今月29日に東京都で開かれる全国大会にむけ練習に励んでいます。 2月から毎月2回の練習を始め、22日は本番の衣装を着て総練習を行いました。 全国大会には、伊那市と飯島町の教室の指導者と生徒64人が出演します。 漁師の生きざまをうたった北島三郎さんの演歌「北の漁場」を演奏曲に選び、衣装も曲に合わせて揃えました。 威勢のいい曲でメリハリがポイントだという事です。 全国大会は賞のない演奏会形式で、団体間の交流と技術の向上を目的に毎年4月に開かれています。 メンバーは「当日は元気が出るような演奏をしたいです」と話していました。 全国大会は29日に東京都渋谷区のNHKホールで開かれる予定です。
-
伊那文化会館 桜の見ごろに合わせてドローンで空撮
伊那市の伊那文化会館は、近くの春日公園の桜の見ごろに合わせて、ドローンを使った空撮を20日に行いました。 20日午前8時30分にドローンを使って撮影した映像です。 手前に桜が満開となっている春日公園があり、奥には伊那市の市街地が望めます。 左に回転すると伊那文化会館が見えてきます。 伊那文化会館は、昭和63年12月1日に開館し来年度30周年を迎えます。 この映像は30周年を迎えるにあたり地域とのつながりを映像で記録する取り組みのひとつとして撮影されたものです。 今年度中に伊那文化会館のモニターで放映するほか、広報番組や30年の歴史を振り返る記録映像集の中で活用していく予定です。
-
ザ・シワクチャーズ伊那 国際シニア合唱祭で横浜市長賞
60歳以上の女性で構成する合唱団ザ・シワクチャーズ伊那は、今月横浜市で開かれた国際シニア合唱祭で最高賞に次ぐ横浜市長賞を受賞しました。 19日は、北沢理光代表と市内在住のメンバー2人が、市役所を訪れ白鳥孝市長に受賞を報告しました。 国際シニア合唱祭はシニア世代の交流をはかろうと2009年から始まりました 9回目の今年は国内外の96団体が出演しました。 ザ・シワクチャーズ伊那は、伊那市の名誉市民 故・髙木東六さんが縁で2011年からこの合唱祭に出演しています。 今回は表現力を付けようと、メンバー全員が歌詞を覚え、楽譜なしで歌ったという事です。 過去6回の出演では入賞したことは無く、今回が初めてだという事です。 代表の北沢さんは、「今回の入賞を励みに、合唱をとおして多くの人と交流していきたいです」と話していました。
-
全国学力テスト 上伊那の学校でも実施
全国の小学6年生と中学3年生を対象に一斉に行われる全国学力テストが、18日に実施されました。 全国学力テストは文部科学省が平成19年度から毎年実施しているものです。 県内の小中学校551校で実施され、上伊那の全ての学校でも行われました。 このうち、伊那市の伊那北小学校では、2クラス70人がテストを受けました。 小学校では国語と算数が、中学校では国語と数学の問題が出されました。 学力テストの結果は、8月下旬以降に文部科学省がまとめます。 テストの結果は、各市町村の教育委員会が学校別の成績を公表するかどうか判断しますが、伊那市・箕輪町・南箕輪村ではこれまで学校別の公表はしていません。
-
山寺に伝わる奇祭 やきもち踊り
伊那市山寺に伝わる一風変わった祭り、やきもち踊りが、地元の神社、白山社八幡社合殿に16日、奉納されました。 やきもち踊りは、県の無形民俗文化財に指定されていて、春の例祭で毎年奉納されています。 始めに、当屋と呼ばれる踊りを主宰する当番の引継ぎ式が行われます。 江戸時代以来の記録が納められている当屋箱という貴重な箱が去年の当屋から今年の当屋に渡され、本殿に納めます。 当屋が神殿から御幣を持ってくるとお祓いが行われます。 このやきもち踊りの歴史は古く、江戸時代の中頃、今から230年ほど前には行われていたと記録に残っています。 引継ぎ式が終わると踊りが始まります。 地元住民でつくる保存会の会員30人が羽織、袴、白足袋と衣装を揃えます。 その姿で足を挙げ飛び跳ねるユーモラスな踊りを披露します。 踊りは前踊り、中踊り、後踊りと3回あり、その合間に酒盛りが行われます。 踊り手たちは、キセルで刻みタバコを吹かしながらアユの串焼きを肴にどぶろくを酌み交わしました。 酒盛りが終わると再び踊りが始まります。 酔いが回り足元がおぼつかなくなった踊り手が観客から冷やかされる場面もありました。 3回目の踊りが終わると、踊り手は鳥居の外にいちもくさんに逃げます。 遅れた人には厄がつくとされているからです。 外には多くのカメラマンが待ちかまえます。 歌の終わりが近づくにつれ、踊り手は逃げやすいように、鳥居のそばに集まり、終わると一斉に鳥居の外に飛び出しました。 今年、一番最後になったのは保存会の柴満喜夫会長でした。 天候に恵まれた16日は、市内外から多くの見物客が訪れ、伊那市に伝わる奇祭やきもち踊りを楽しんでいました。
-
児童がナメコの菌打ちを体験
箕輪町の箕輪西小学校の児童が14日ナメコの菌打ちを体験しました。 菌打ち体験は森林整備などを行っている箕輪西小学校みどりの少年団の活動の一環で行われたものです。 14日はコナラの原木70本とナメコの菌1,500個が用意され4年生11人が金づちを使って菌を打ち込んでいました。 原木やナメコの菌を用意したのはみどりの少年団の活動を支援している地元有志の西山会などの会員です。 会員らは児童らと交流しながら菌打ちを指導していました。 みどりの少年団は土砂災害の防止など森林の持つ機能を知り自然環境の保全意識を育もうと昭和54年に設立され菌打ち体験は平成21年から行っています。 今回菌打ちしたナメコは来年の秋に収穫できるということで児童らは「給食で食べるのが楽しみです。」と話していました。
-
高遠高校1年生が地元の歴史学ぶ
伊那市の高遠高校の1年生は、自分たちが通う地域の歴史や、高遠城址公園について13日学びました。 この日は、1年生が、地元の郷土史研究家、矢澤章一さんから、高遠城址の歴史を学びました。 矢澤さんは、写真や映像を使って、これまでの高遠城の歴史を紹介しました。 諏訪から来た高遠氏が、200年間ほど高遠を支配し、武田信玄が侵略して、現在の城址公園の城を築いたということです。 また、幕末に作られた高遠藩の藩校・進徳館は、多くの偉人を輩出し、長野県の教育の礎を築いたと紹介しました。 矢澤さんから、高遠の歴史について学んだ生徒たちは、実際に、高遠城址公園を訪れ、園内を歩いて、桜を鑑賞しました。 高遠高校では、「自分たちが通う地域の歴史やその重み、素晴らしさを学び、全国的に有名な桜を身近に鑑賞できる幸せを実感してほしい」としています。
-
奇祭「やきもち踊り」の奉納に向け練習
伊那市山寺につたわる奇祭「やきもち踊り」の保存会のメンバーは、16日の奉納にむけ練習に励んでいます。 11日夜、踊り手おそよ30人が集まり練習を行いました。 やきもち踊りは、腕を大きくまわして手をたたき、足を振り上げて飛び跳ねる踊りです。 県の無形民俗文化財に指定されていて、毎年、春の例大祭で奉納されています。 この日は踊りの前に行う、当屋と呼ばれる踊りを主宰する当番の引き継ぎ式の練習も行われました。 去年の当屋から今年の当屋へ、記録を保存している当屋箱やちょうちんを引き渡すもので、その所作を確認していました。 やきもち踊りは山寺の白山社八幡社合殿で16日(日)の正午頃から奉納されます。
-
南信工科短期大学校で2期生の入学式
去年南箕輪村に開校した長野県南信工科短期大学校で2期生の入学式が12日に行われ、48人がものづくりの技術者を目指して学生生活をスタートさせました. 今年度入学した2期生は、機械・生産技術科が21人、電気・制御技術科が17人の、合せて38人です。 このほか、6か月の短期課程に10人が入学しました。 大石修治校長は「技能を磨き科学技術を進める事ができるこの環境で、多くの事を体験し吸収してほしい」と式辞を述べました。 新入生を代表して伊那市の清水康太さんが誓いのことばを述べました 在学生を代表して吉原隼斗さんは「一緒に学校の歴史を作っていきましょう」と新入生に呼びかけました。 2期生は、南信が33人でこのうち上伊那は20人、中信が4人、県外が1人となっています。 1、2年生の学生数は77人となり、今年度から、サークル活動や文化祭を学生自治会が企画していくという事です。
-
「みなみみのわのむかしばなし」 DVD化
南箕輪村に古くから伝わる伝承をまとめた絵本「みなみみのわのむかしばなし」を元にしたDVDが、このほど完成しました。 DVDに収められているのは、「かまどぶ」や「来る身塔婆(くるみとうば)」など村に伝わる昔話14話です。 絵本で描かれている登場人物などはそのままで、ナレーションや音楽、動きが加えられています。 それぞれの話が5分程度の長さにまとめられています。 これは、様々な世代の人たちに見てもらおうと村が制作したもので、制作費はおよそ180万円で、このうち120万円は元気づくり支援金が活用されています。 地域づくり推進課の小池健郎さんは「地域の伝承を親しみやすい形で後世に伝えていければうれしい」と話していました。 DVDは100枚制作され、村内の保育園や小中学校・高校などに配布されるほか、図書館で借りることもできます。
-
1年生が初めての給食味わう
箕輪町の箕輪南小学校の1年生は10日、学校に入って初めての給食を味わいました。 この日は1年生28人が給食室まで行き、給食当番の仕事を覚えました。 給食が出来上がると、食器や牛乳、汁物などを教室まで運びました。 この日の献立は、1年生の初めての給食を祝う「お祝い給食」です。 豆腐ハンバーグや赤飯のほか、デザートのケーキも用意されました。 児童は保育園の時よりも少し量の多い給食を味わっていました。 子ども達は「おいしい」などと言いながら小学校で初めての給食を味わっていました。 箕輪南小の1年生は、しばらくの間は4時間目の途中から給食の準備をする特別編成で、給食当番の仕事などを覚えるということです。