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箕輪南宮神社 世相を占うお筒粥の神事
箕輪町木下の箕輪南宮神社で今年1年の農作物の出来や世相を占う「お筒粥の神事」が14日に行われ、今年の世の中は七分二厘との結果がでました。 午後7時、釜の中から筒が取り出されました。 お筒粥の神事は、1年の無事を祈念して行われる初祭りの占いの神事です。 米と小豆を入れた釜の中に葦の茎を37本入れ、茎の中に入った米と小豆の数で占います。 占いの結果、今年の世の中は、七分二厘となっています。農作物では、大麦、白菜などが極上、もろこし、とまとなどが上々となっています。
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伊那市西箕輪 みはらしファームで「せいの神」
伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームで、「せいの神」と呼ばれるどんど焼きが15日に行われました。 みはらしファームの地元、羽広や上伊那の住民が持ち寄った正月飾りや門松、だるまなどが、うず高く積み上げられました。 せいの神は「歳神様(さいのかみさま)」がなまったもので、他の地域ではどんど焼きと言われています。 年の暮れに降りてきた年神様が煙に乗って再び天へ戻っていくとされていて、大きな火をたくほど煙と共に願いが天まで届くと言われています。 15日の伊那地域の日中の最高気温はマイナス1.2度までしか上がらず、14日に続き2日連続の真冬日となる見込みです。 訪れた人たちは寒空の下、燃え盛る炎を見つめていました。
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西箕輪に400年伝わる「羽広の獅子舞」仲仙寺に奉納
伊那市西箕輪羽広に400年伝わる小正月の伝統行事「羽広の獅子舞」が15日、仲仙寺に奉納されました。 口を開け静粛に舞う雌獅子と、口を閉じ勇壮に舞う雄獅子、羽広の獅子舞は、この2頭が同時に舞い合わせます。 午前7時、仲仙寺の本堂で、羽広の住民で作る保存会のメンバーが舞を披露しました。 衣の下で両手を広げゆっくりと舞う肇国の舞いや、悪魔を切り払う剣の舞など5つの舞で構成されています。 400年の歴史がある羽広の獅子舞は五穀豊穣や家内安全を祈るもので、毎年、小正月の1月15日に一番近い日曜日に仲仙寺に舞いを奉納しています。 雪の降る中、仲仙寺本堂には大勢の人が訪れ、しきりにシャッターを切っていました。 舞手は男性のみで、仲仙寺の奉納で獅子頭を担当するのは一生に一度とされています。 仲仙寺での舞い合わせの後は、各家庭で舞を披露する「戸毎舞」が行われ、今年は35軒ほどを夕方までかけて回りました。
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箕輪南宮神社の初祭りで山車飾りを奉納
箕輪町木下の箕輪南宮神社の初祭りに合わせ、14日に山車飾りが奉納されました。 川中島の合戦をテーマにした舞台です。武田信玄と上杉謙信の一騎打ちのシーンを描いています。 神社境内には、木下山車飾り保存会のメンバーが、去年11月から製作してきた5つの舞台が奉納されました。 こちらの舞台は巌流島の戦いがテーマです。宮本武蔵と佐々木小次郎の巌流島での決闘のシーンが描かれています。 今年は、例年より人形の数が少ないため、舞台の景色を賑やかにしたという事です。 小学生が所属するスマイル山車くらぶは、民話の「うりこひめ」を題材にした舞台を製作しました。 木下山車飾り保存会では、歴史上の名場面や昔話をもとに毎年新しい舞台を製作しています。 遠藤武揚会長は「手足の動きや衣装、小道具など場面にふさわしい工夫を凝らしているので、細かな部分も見て楽しんでもらいたい」と話していました。 山車飾りは、箕輪南宮神社であす午後3時まで鑑賞できます。
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センター試験 雪の影響なし
大学入試センター試験が、14日と15日の2日間の日程で全国一斉に始まりました。 雪の影響が心配されましたが、信州大学の各試験会場では、試験開始時間の繰り下げや遅刻の報告はないということです。 試験開始前の午前8時過ぎには、受験生がシャトルバスや自家用車などで、試験会場に集まっていました。 雪による交通機関の大きな乱れはなく、試験に影響はありませんでした。 校舎前には高校の教諭などが駆けつけ、受験生に使い捨てカイロを渡してエールを送っていました。 今年のセンター試験には、県内で1万236人が志願していて、信州大学農学部で試験を受けるのは710人です。 午後5時現在、信州大学の試験会場では順調に進められているということです。 15日は理数科目の試験が行われることになっています。
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旧井澤家住宅で新春書画展
伊那市西町の旧井澤家住宅で、骨董品や干支にちなんだ作品などが並ぶ新春書画展が15日から始まります。 会場には、伊那部宿を考える会の会員が所蔵する額装や掛け軸、陶芸など250点が展示されています。 今回は、伊那市西箕輪の茅原紘さんが世界各地で集めたカエルの雑貨150点も展示されています。 伊那部宿を考える会では、「この機会にしか見られないものばかりなのでぜひ多くの人にみてもらいたい」と話していました。 この展示会は、22日(日)まで伊那市の旧井澤家住宅で開かれています。 それでは天気予報です。
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箕輪中学校生徒 スケート・家庭科・技術・卓球 全国大会出場
スケートや卓球などで全国大会へ出場する箕輪中学校の生徒は12日に役場を訪れ、白鳥政徳町長に出場を報告しました。 この日は、生徒16人が箕輪町役場を訪れました。 スケートでは、河野菜々穂さんと浅川華さんが、来月4日に長野市で開かれるスピードスケートの全国大会に出場します。 家庭科部と技術部の生徒は、21日から東京都で開かれる全国中学生創造ものづくり教育フェアに出場します。 家庭科部の遠山桃佳さんと丸山明由佳さんは、3時間30分でバッグをつくるコンクールに出場します。 同じく家庭科部の那須琴実さん、山田歩乃さん、太田明子さんは、箕輪中学校の校舎をデザインにしたクロスステッチの作品を、技術部の有賀大和君は、組み換えができる手作りのラックを、それぞれ全国大会の審査に送ります。 男子卓球部は、団体戦で県大会・北信越大会を勝ち進み、全国大会出場を決めました。 大会は、3月に山形県で開かれます。 生徒たちはそれぞれ「1試合でも多く勝ちたい」「良い成績が残せるように頑張りたい」と話していました。 白鳥町長は「結果を楽しみにしています。風邪をひかないよう体調を整えて頑張ってきてください」と激励しました。
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村西部保で鳥追いの伝統「ほっぽんや」
南箕輪村の西部保育園では、鳥を追い払う伝統行事「ほっぽんや」が行われました。 この日は、大泉の老人クラブ「福寿会」の会員と一緒に園児が「ほっぽんや」を体験しました。 「ほっぽんや、きょうはたろうとじろうの鳥追いだ」と歌いながら園内の廊下を歩きました。 模様をつけたヌルデの木を叩きながら歩き回り、1年間穀物が鳥などから被害を受けないように、と願って行われるものです。 福寿会の唐澤森人会長は「子ども達も楽しそうにやってくれた。伝統を受け継いでいってほしい」と話していました。
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“春近い”神社で合格祈願
本格的な受験シーズンを前に、伊那市東春近の春近神社で13日、地元の中学生を招いて合格祈願が行われしました。 13日は、高校受験を控えた春富中の3年生135人が神社を訪れ、志望校の合格を祈願しました。 代表の生徒が神前に玉串を捧げ2礼2拍手1礼をすると、ほかの生徒も合わせて頭を下げていました。 合格祈願は春富中生徒の奉仕活動のお礼にと、神社や地域住民が平成24年に始めました。 春近神社の社名が「春が近い」として縁起が良いことから、受験シーズンを控えたこの時期に合格祈願を行うことにしました。 合格祈願をした兼子翔伍くんは「神様にもお願いしたので、残りの期間頑張って本番を迎えたい」と話していました。 神事が終わると、生徒たちは合格を祈願する鉛筆を受け取っていました。 高校入試は来月8日に前期選抜が、3月8日に後期選抜が行われることになっています。
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向山雅重さん写真 随時閲覧可能に
郷土の風習や行事などを研究した宮田村出身の民俗学者・向山雅重さんが撮影した2万枚を超える写真が、伊那市の伊那図書館でいつでも閲覧可能になりました。 新茶が到着した伊那市坂下の店先。クワなどの農機具も撮影されています。 これらの写真は伊那図書館2階のカウンター近くに、設置された写真アルバムに収められています。 すべて民俗学者の向山雅重さんが撮影したもので2万点、アルバムにして210冊あります。 昭和27年から54年に撮影されたモノクロ写真です。 図書館には、向山さんのコーナーも設置されています。 向山雅重さんは、明治37年に宮田村で生まれ、平成2年に86歳で亡くなりました。 小中学校の教諭や校長を務める傍ら、長野県史の調査委員を務めるなど、精力的に郷土の民俗の研究活動を行いました。 資料の活用を託された教え子や関係者などで作る向山資料保存会が、資料を整理し、平成9年に写真などを伊那図書館に寄贈しました。 その後、写真は、閉架書庫で保管されていましたが、今年からいつでも閲覧できるようになりました。 向山さんの写真は、貸出はできませんが、館内ではいつでも見ることができます。伊那図書館によると、すでに反響があり、毎日3~4組が、閲覧していくということです。
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西箕輪の羽広の獅子舞 15日の奉納にむけ稽古
伊那市の無形民俗文化財に指定されている西箕輪の羽広の獅子舞を継承している保存会のメンバーは、15日の仲仙寺での舞いの奉納に向け稽古を行っています。 保存会のメンバーは8日から毎晩稽古をしています。 羽広の獅子舞は雄獅子と雌獅子の2頭が舞い合わせるもので、羽広の北側の地域は雌獅子、南側の地域は雄獅子の舞を受け継いでいます。 10日夜、六組公民館には南側の保存会のメンバー約20人が集まり雄獅子の舞いの稽古が行われました。 今年の仲仙寺の奉納で獅子頭をつとめるのは山口輝樹さんです。山口さんは現在41歳で保存会に入って6年目です 羽広の北側にある羽広二組研修センターです。 ここでは雌獅子の稽古が行われていました。 獅子頭をつとめるのは30歳の重盛千冬さんです。 羽広の獅子舞は400年の歴史があり、仲仙寺での舞いで獅子頭をつとめるのは一生に一度とされています。 今年は15日(日)の午前7時から仲仙寺で雌雄の舞い合わせを奉納し、その後、夕方まで家々を回る戸毎舞いを行う事になっています。
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中曽根でホンダレ様飾りつけ
箕輪町中曽根の地区住民有志は公民館に11日五穀豊穣を願う「ホンダレ様」を飾り付けました。 ホンダレ様は、米やアワ、ヒエなどの穀物や、繭の豊作を願い、小正月に農家で飾られていました。 中曽根でも、昭和30年代までは、多くの家庭で飾られていたという事です。 7年前から地区住民有志が「ホンダレ様」を後世に伝えていこうと毎年、公民館前に飾りつけています。 この日は、およそ20人が地区の山からでたヒノキを切り、束ねて土台を作ると、そこに、サクラとサカキを差し固定しました。 高さ、およそ4メートルのサクラの木に、稲穂に見立て半分だけ皮を削ったクワの木を飾り付けていきます。 かつては養蚕が盛んだった地区という事もあり、米粉で作った繭玉を飾るのが、中曽根の特徴だという事です。 ある住民は、「多くの人に見てもらい、子供たちにもぜひ作ってもらいたい」と話していました。 ホンダレ様は、中曽根公民館に16日まで飾られるということです。
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「ホンダレ様」飾り 五穀豊穣祈願
1年の五穀豊穣を祈願する「ホンダレ様」の飾り付けが8日、伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームで行われました。 この日は、職員や訪れた観光客が飾り付けに参加しました。 ホンダレ様は小正月の伝統行事で、稲穂が垂れる様子を飾ることで豊作を願うものです。 もみ殻に見立てたコシアブラの白木を108本吊るし、稲穂が垂れる様子を表現していました。 愛知県から訪れた観光客は「地元ではこんな行事を見たことがない。良い体験ができて良かった」と話していました。 ホンダレ様は、1週間飾られた後、15日に行われるせいの神で燃やされることになっています。
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地区の安泰を願い 「大文字」建て
箕輪町大出区の上村(わでむら)常会に江戸時代から伝わる小正月の伝統行事「大文字(でえもんじ)」が8日、地区内の辻で行われました。 長さ10メートルある大文字の柱には松や竹、小豆などが入った巾着袋が取り付けられ、掛け声とともに建てられました。 大出区上村では、江戸時代に起きた大火事や疫病が、地区内を天竜川とは反対に流れている門川(かどがわ)のせいだとして、大文字を建てるようになったと言われています。 大文字が無事に建てられると、全員でお神酒を酌み交わし今年1年の地区の安泰を願っていました。 当屋(今年の大文字の当番)を務めた井澤陵さんは「無事に大文字が建てられて良かった。今年1年地区で大きな災害が無いことを願いたい」と話していました。 上村の大文字は20日に下ろされ、地区住民が飾りを持ち帰って家に飾るということです。
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箕輪町中曽根の獅子舞
箕輪町の無形民俗文化財に指定されている中曽根の獅子舞が8日地区内の辻などで披露されました。 来年度の区長、小林幸男さん宅です。 中曽根の獅子舞は、毎年新しい区長宅で行われます。 江戸時代の農村文化華やかな頃に、伊那市西箕輪の羽広の獅子舞に影響されて始まったものとされています。 内容も似ていて、剣の舞や悪魔払いの舞など5つで構成されています。 羽広の獅子舞で雌獅子が北の地区を担当する流れからか、羽広より北に位置する中曽根では雌獅子が舞います。 小林さん宅では、家族総出で甘酒などで30人ほどの獅子舞保存会メンバーをもてなしました。 新しい区長宅での舞いが終わると、区内3か所の辻で披露します。 辻での舞いは、雌獅子2頭の舞合わせとなります。 その様子を一目見ようと近所から大勢がかけつけ、伝統の獅子舞を見物していました。 保存会では、「今年も区の平穏無事を祈りたい」と話していました。
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第43回上伊那教職員美展
上伊那の小中学校の図工・美術教諭の作品が並ぶ第43回上伊那教職員美展が伊那市のかんてんぱぱホールで開かれています。 会場には、上伊那の小中学校の図工・美術教諭23人が制作した油彩画や水彩画、立体など33点が並んでいます。 展示会は、授業以外での活動を見てもらうとともに、自ら作品制作をすることで指導力の向上につなげようと、上伊那美術教育研究会が毎年開いています。 一番大きな作品は150号で、半年かけて制作をしたということです。 また、図工や美術の授業で使った作品を展示したコーナーもあります。 上伊那教職員美術展は、9日(月)までかんてんぱぱホールで開かれています。
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ダウン症の書家、金澤翔子さんが書道パフォーマンス
東京都在住で全国で個展を開いているダウン症の書家、金澤翔子さんの書道パフォーマンスが、5日に伊那市のはら美術で行われました はら美術で開かれている金澤さんの個展に合わせて行われました。 金澤さんは、揮毫をする前に手を合わせて集中力を高めます。 大勢の人たちが見守る中筆に墨をつけると文字を書き始めました。 現在31歳の金澤さんは5歳の時に書道を始め、亡くなった父親との約束で二十歳の時に初めて個展を開きました。 現在は全国各地のほか、海外でも活動しています。 縦1メートル、横3.6メートルの紙には「平和の祈り」と書かれました。 東日本大震災以降、世の中の平和を常に祈っているという事です。 マイケルジャクソンの大ファンだという金澤さんは、作品の前でダンスも披露しました。 最後に金澤さんが「皆さんが幸せになりますように」と呼びかけると会場から拍手が送られていました。 ダウン症の書家、金澤翔子さんの個展は伊那市のはら美術で10日(火)まで開かれています。
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ひと足早く七草粥味わう
7日は1年の無病息災を願う「七草粥の日」です。 南箕輪村の南原保育園では6日に、ひと足早く七草粥を味わいました。 この日はおやつとして七草粥が出され、保育士が七草について説明していました。 七草粥には、セリ、ナズナ、ゴギョウなど七草が入っていて、園児たちは入っているものを確かめながら食べていました。
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冬休みが終わり3学期スタート
上伊那地域の小中学校の早いところでは冬休みが終わり、6日から3学期がスタートしました。 伊那市の美篶小学校は6日から3学期が始まりました。 書き初めが初めて冬休みの宿題になった3年生の教室では、児童が友達と見せ合っていました。 始業式では、5年生が新年の目標を発表しました。 北原朋弥くんは「自分から進んで委員会活動を頑張りたい」、春日佑斗くんは「学校で習った英単語を家でも使ってたくさん覚えたい」と発表しました。 また式では、新春の雰囲気に合う楽器の演奏を児童に聞いてもらおうと、中国の楽器「二胡」の演奏が披露されました。 上伊那地域の有志でつくる「二胡楽胡(にこらっこ)」のメンバーが5曲を披露しました。 美篶小学校の3学期は48日間となっていて、小林光希校長は「一番短い期間だが、これまでの活動を新年度につなげられるようなまとめの期間にしてもらいたい」と話していました。 上伊那地域の小中学校の始業式は10日がピークとなっています。
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伊那市在住の作家 「第14回漸進展」
伊那市在住の作家による洋画の作品展「第14回漸進展」が、伊那市のいなっせで5日から開かれています。 会場には、伊那市在住の7人の作品14点が展示されています。 50号から100号の大作が中心で、この1年に制作された近作です。 油彩画、水彩画、アクリル画などジャンルも様々です。 漸進展は、坂下にあったギャラリーで「伊那市在住作家展」として20年ほど前に始まり、いなっせでの開催は今回で14回目となります。 毎年1月に開いていて、1年の最初の展示会として力の入った作品を展示しているという事です。 関係者は「それぞれの個性を楽しんでもらいたい」と話していました。 第14回漸進展は9日(月)までいなっせ2階展示ギャラリーで開かれています。
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仲仙寺 蛇を模してワラで作った「神願様」を祀る
伊那市西箕輪の仲仙寺に、家内安全・五穀豊穣を願い、蛇を模してワラで作った「神願様(じんがさま)」が3日に祀られました。 仲仙寺の参道入口に神願様が祀られました。 蛇のような形をしていますが、タテガミや尻尾がある事から竜をかたどったものとも言われています。 毎年1月3日に、古くから仲仙寺の門前に住む5軒の家が中心となってこの神願様を作っています。 20年ほど前からは寺総代も作業に加わるようになり、この日は10人で作業をしました。 口を大きく開いた頭の部分が完成すると、ワラを編んで胴体を作ります。 胴体にはタテガミを干支の数と同じ12本作り、最後に尻尾を作ると全長4メートル程になりました。 柳の木で作った鎧を着せ、12本の御幣を付けて完成です。 完成した神願様を前に住職が読経しました。 この作業の代表を務める小池富治さんは「代々引き継がれてきた伝統をこれからも大切にしていきたい」と話していました。 神願様は仲仙寺の参道入口のサワラの大木にかけ、1年間祀られます。
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羽場君木工製作で全国大会へ
伊那市の長谷中学校の2年生羽場圭汰君は、ものづくり技術を競う全国大会「木工チャレンジコンテスト」に出場します。 羽場君は、10月の県大会で最優秀賞となり、ビデオ審査を経て、全国大会への出場を決めました。 大会は、技術・家庭科で学習した成果を発揮する場として開かれています。 大会はアイデア部門と製作部門があり羽場君は製作部門に出場します。 製作部門には全国から16人が出場し、甲信越では羽場君一人だけです。 羽場君は、小学1年生の夏休みで祖父と一緒に本棚を作ったことがきっかけで物づくりに興味をもったということです。 大会は、4時間以内にヒノキの板2枚を使って木工作品を作ります。 テーマは、机の周りを整理整頓する物です。 県大会も同じテーマで、本や小物を収納するラックを作りました。 今回、全国大会に向け、縦、横に置いても収納できるラックを考えました。 毎日、朝と放課後にカンナ掛けなどを素早く正確に出来るよう練習を重ねています。 長谷中学校では27日、2学期の終業式が行われ、その中で羽場君が全国大会への決意を話しました。 全国大会は来年1月に東京で開かれることになっています。
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伊那北小学校 警察や消防の仕事を体験
伊那市の伊那北小学校の児童が職業について学ぶ「伊那北小ハローワーク」が20日学校で行われ、児童が警察官や消防士の仕事を体験しました。 今年度4回目となる伊那北小ハローワークでは、伊那警察署・伊那消防署・伊那市役所の職員が講師を務めました。 伊那消防署のコーナーでは、人命救助について学びました。 工場で火事が起きた想定で、5人で1つのチームをつくり、3分以内に要救助者を助ける訓練を行いました。 トンネル内は狭くロープが張られているため、思うように身動きが取れません。 児童は苦戦しながら救出訓練に臨んでいました。 伊那消防署の井口哲弥さんは「私たちは“命”をとても大切に考え仕事をしています。命があってこそ夢は叶うものなので、自分と周りの人の命を大切にしてください」と話していました。 他に伊那警察署のコーナーでは、指紋採取の方法も学びました。 伊那北小学校では、1月に今年度のまとめとして夢新聞を制作する予定です。
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歌舞劇団田楽座 年末恒例のもちつき大会
伊那市富県の歌舞劇団田楽座は、地域の人たちと一緒に年末恒例のもちつき大会を、24日に開きました。 地域住民など約60人が集まりました。 フランスから伊那市に観光に来ていた男性も手ほどきを受けて、初めてのもちつきに挑戦しました。 田楽座では20年程前から全国で応援してくれているファンともちつきをしていて、2、3年前からはフェイスブックで知った地元住民も訪れるようになりました。 20キロのもちをついた後、きなこやあんこで味付けして味わいました。 田楽座では、「地域の人たちと顔見知りになり、気軽に足を運んでもらえるようにしていきたい」と話していました。
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箕輪町 南信工科短大 学生に助成金
箕輪町は、移住・定住策として、箕輪町に住み南箕輪村にある南信工科短期大学校に通う学生に対して月1万円の助成を行っています。 箕輪町は、今年度から、箕輪町に住み、南信工科短大に通う学生に対して、毎月1万円の助成金を給付しています。 県外から進学した学生でも、箕輪町に住んでいれば給付を受けることができ、移住定住につなげようと、工科短大が開校した今年度からスタートしています。 地域の教育機関に特化した助成金で、こうした取り組みは、箕輪町のみが行っている事業です。 現在、箕輪町内から南信工科短大に通っている学生は1人で、助成金を利用しているということです。
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伊那西高校合唱コンクール
伊那西高校の合唱コンクールが、22日、伊那市の伊那文化会館で開かれました。 合唱コンクールでは、1年生から3年生までの全クラス18クラスが歌を披露しました。 クラスの団結を深めようと毎年行われています。 コンクールでは、課題曲と自由曲の2曲をそれぞれが歌いました。 審査の結果、3年1組が1位となりました。
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読書大賞に「アハメドくんのいのちのリレー」
上伊那の高校生でつくる図書館協議会が選ぶ読書大賞に「アハメドくんのいのちのリレー」が選ばれました。 この本は諏訪中央病院名誉院長の鎌田實さんが書いたものでノミネートされた7作品から選ばれたものです。 読書大賞は上伊那高等学校図書館協議会のメンバーが「戦後」をテーマに18日、伊那市のいなっせで投票し決めたものです。 内容は戦争状態にある相手国の兵士に息子を撃ち殺された父親が、死にかけている相手国の少女に息子の心臓を提供したというものです。 鎌田さんはこの本のノミネートを受け「人間はすごいなと思った。心を持った生き物、人間が好きだ」などとする自筆のコメントを協議会に送っています。 協議会ではこの本が読書大賞に選ばれたことを報告する手紙を鎌田さんに送ることにしています。
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西箕輪保育園児が「〆の子」づくりに挑戦
伊那市西箕輪のみはらしファームの新年用の「〆の子」づくりが19日、西箕輪保育園で行われました。 この日は、年長園児およそ40人がみはらしファームの職員に教わりながら〆の子づくりに挑戦しました。 〆の子は、しめ飾りにつける飾りのひとつで、20本ほどのワラをねじって束にしたものです。 みはらしファームでは、毎年西暦と同じ数だけ〆の子を園内に飾り付けていて、今年は2017本の〆の子を、保育園児や中学生に体験してもらいながら作製しています。 園児たちは、手伝ってもらいながらワラをねじって〆の子を作っていました。 山崎富子園長は「体験を通じて日本の伝統を知ってもらい、新しい年をワクワクして待つこの時期の気持ちを感じてもらいたい」と話していました。
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い~な音楽祭
伊那市内の合唱団が出演するい~な音楽祭が18日、伊那文化会館で行われました。 い~な音楽祭には、市内の合唱団や中学校・高校の合唱部など24団体、およそ70人が出演しました。 音楽を通じて交流を深めようと、出演する合唱団で作る実行委員会が毎年開いているものです。 振付をしたり、小道具を使って盛り上げるグループもありました。 最後には、参加者全員で永六輔さん作詞の「見上げてごらん夜の星を」を歌いました。 実行委員会では、「それぞれの団体の特徴が出ていて、一年の総まとめとしてふさわしい演奏会になった」と話していました。 この演奏会の模様は、来年1月2日からご覧のチャンネルで放送します。
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「おせち料理」で食文化と伝統行事まなぶ
おせち料理を通して、親子で食文化や伝統料理について学ぶ講座が18日伊那市のいなっせで開かれました。 講座では、田作りやなます、栗きんとんに加え炊飯器で調理するローストビーフを作りました。 講師は駒ケ根市で飲食店を営み、日本調理師会の食育指導員の資格を持つ、稲垣孝俊さんが務めました。 稲垣さんは、「田作りはフライパンで煎ると香ばしくなり食べやすくなる」事や「なますはしっかりと塩もみをすると、野菜の灰汁が出て美味しくなる」など調理のポイントをアドバイスしていました。 また、田作りは良い稲が育つよう願い、栗は勝ち栗にちなんでなど、昔の人は良い年になるよう願いを込めて食べていたという事です。 講座には伊那市を中心に7家族が参加し、子供たちは母親や祖母と一緒に調理をしていました。 この講座は、食をとおして日本の文化や風習について学ぼうと今年度から開催されています。 次回は、来年2月に桃の節句をテーマに開催する予定です。