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ファミリー・サポート・センター 順調な滑り出し
伊那市は4月、地域で子育ての助け合いをする組織「ファミリー・サポート・センター」を立ち上げた。利用は25日現在で、延べ77件と順調な滑り出しとなった。
サポート・センターは、子どもの一時預かりや送り迎えなどのサービスを有償で提供することで、安心して子育てができる環境を整えるもの。市役所内にセンター事務局を設け、子どもを預ける依頼会員から申し込みを受け、協力会員に依頼するしくみ。
登録は、子どもを預かる協力会員が15人、子どもを預けたい依頼会員が23人。
これまで依頼会員のうち3分の1が保育園の送り迎え、PTA活動への参加、母親らの病院での受診などの際に利用するものがほとんどだった。件数は4月が41件、5月が36件。
依頼会員から「子どもが慣れるか心配だったが『大丈夫』と言ってもらい、安心して預けることができた」「子どもも楽しく遊んでいる」と感謝の言葉が寄せられているという。
協力会員が市街地にかたよっていることから、市はできるだけ広い範囲で集めたいとし、登録を受け付けている。
協力会員は、原則として自宅で保育できる心身健康な20歳以上。特別な資格は必要ないが、市が開く事前講習会を受講することが条件。講習会は6月22日縲・月19日の6日間で、子どもの発達と遊び、交通安全、救急法、食事などを学ぶ。いずれも午後6時から。
子どもの対象は、市内に在住する生後3カ月縲・2歳。利用料金は月縲恣y曜日午前7時縲恁゚後7時が700円、それ以外の時間帯・日曜日・祝日・年末年始が800円。きょうだいの場合、2人目から半額となる。宿泊はしない。
問い合わせは、子育て支援課子育て支援係内の事務局(TEL78・4111内線2322)へ。受け付けは月縲恚燉j日午前8時半縲恁゚後5時15分。 -
県地震対策強化地域連絡協議会が総会
県地震対策強化地域連絡協議会の06年度総会が25日、伊那市役所多目的ホールであった=写真。本年度の事業計画や予算などの3議案を原案通り可決、承認した。
東海地震にかかわる地震防災対策強化地域に指定された県内の25市町村で組織する協議会。市町村相互の連携を図り、地域防災対策の強化を推進することを目的としている。
03年度から2年間を任期とし、下伊那、上伊那、諏訪の順番で会長を交代。会長の小坂樫男同市長は「いつくるか分からない東海地震に備え、常日ごろから地震に対する対策のための研修、予行演習が必要」とあいさつした。
本年度事業計画は、地震防災対策の強化と推進、関係市町村の相互連絡と情報交換、関係各機関との相互連絡調整、地震災害にかかわる研修会等の実施竏窒ニした。
総会後は、神戸市都市計画総局区画整理部の中山久憲部長を講師に招き、「阪神・淡路大震災竏註k災被災地最前線の半年間」とした講演を聞いた。
中山さんは地震の怖さを、同時多発した大規模火災の消火状況、木造建物の全壊率、死亡者の死因別割合などの資料を交えて説明。「災害は忘れたころにやってくる。日ごろからの備えを忘れないで」と、同地震から学んだことを語った。 -
最後の片桐財産区議会
中川村の片桐財産区
議会(管理者・曽我村長)は臨時議会を25日、文化センターで開いた=写真。片桐財産区から、地縁団体片桐区に財産の所有権を移転する関係議案3件を原案通り可決し、最後の議会を閉会した。
議案は▽片桐財産区有地の処分について(片桐や七久保に所有する山林、原野など77筆、約128ヘクタールを無償で片桐区に譲渡する)▽片桐財産区財政調整基金条例の制定について(基金残高1851万円を片桐区に寄付する)▽片桐財産区補正予算(基金処分にかかわる補正)
今後、財産の所有権移転登記の完了により、財産区と財産区議会は消滅する。 -
伊南消防が2社に感謝状
伊南行政組合消防本部は25日、同本部にAED(自動体外式除細動器)を寄贈した駒ケ根電化と、5月に起きたバス火災で初期消火に協力した長野クボタ駒ケ根支店に対し、駒ケ根市の北消防署でそれぞれ感謝状を贈った。
駒ケ根電化の山下善廣社長は昨年、市消防団にもAEDを寄贈して喜ばれたことから、会社が今年創立60周年を迎えるのを機に地元への感謝の意を表そうと消防本部への寄贈を決めた。同本部は寄贈されたAEDを北消防署の消防指令車に配備することにしている。
長野クボタ駒ケ根支店の小松原克三さんは5月4日午後2時30分ごろ、駒ケ根市北割一区の路上で停車中の観光バスから炎が上がっているのを発見。同社社員の赤羽章さん、大沼芳弘さん、宮澤充さんとともに消火器や消火栓を使うなどして初期消火に務めた。 -
第25回お陣屋まつり第1回実行委員会役員会、
飯島町の夏の風物詩、第24回お陣屋まつり第1回実行委員会役員会が24日夜、役場防災集会室であった=写真。
高坂大会長(町長)をはじめ、正副実行委員長、各部正副部長、警察、事務局ら約70人が出席し、開催日を7月30日と決め、実行委員会組織を確認、各部の事業、準備について話し合った。
開会で、高坂大会長は「お陣屋まつりのあり方について総合的に検討した結果、行政主体の祭は今年の町制50周年記念、25回の節目を最後に、中止したい」との考えを示し、坂井武司実行委員長(商工会長)は「色々な議論はあるが、節目の25回を一丸となって盛り上げ、成功させよう」と呼び掛けた。
第25回お陣屋まつりは7月29日、広小路、駅前広場をメーン会場に、陣屋で安全祈願祭、町営駐車場などで提灯みこし、子どもみこしの練歩き、飯島中学校グランドで花火などが催される。
第2回実行委員会役員会は6月28日、各部の実践計画を報告、調整し、まつり当日のタイムスケジュール、実施内容を決める。 -
伊那市の市章デザイン決まる
伊那市の市章選考委員会が24日、市役所であった。候補作品5点の中から、伊那市の美しく豊かな自然を表現した作品1点を決めた。今月中に市長が告示し、決定する。
選考委員は、識見者(公募作品から5点に絞り込んだ市章候補選定委員)、市議会議員代表ら6人。
選考委員会は非公開で、委員は市章候補選定委員会の経過を聞き、全世帯に配布した住民アンケートの結果を参考にしながら、意見を出し合って1点を決めた。
採用作品は、住民アンケートの結果で2番目に多かったもので、1番多かった作品は「山の鋭利がきつく、バランスがとりにくい」とし、市章候補選定委員会で21点から5点に絞る段階で最も支持を集め、まとまりのあるデザインに落ち着いた。
協議後、小坂市長は「満場一致で決まった。色々な観点から、二つのアルプスや三峰川・天竜川などが表現され、色彩も豊か」と採用理由を述べた。
採用されたのは、伊那市高遠町のデザイナー伊沢亮之さん(30)の作品。二つのアルプスを青色、桜の花びらをピンク色、天竜川と三峰川を白色、その下に広がる大地を緑色でまとめ、輝かしい未来への発展の意味を込めた。
7月中に開く新市発足記念式典で表彰する予定。
採用作品(最優秀賞)1点には20万円、候補作品(優秀賞)4点に2万円を贈る。
アンケート結果は25日、市のホームページで紹介。
市章は、市旗、バッチ、封筒などに使用する。 -
ネパール調整員一時帰国報告
駒ケ根市がJICA(国際協力機構)ネパール事務所に04年8月から派遣している林光洋ボランティア調整員が休暇で一時帰国し22日、市役所を訪れて中原正純市長らに政情不安が続くネパールの情勢などを報告した。林さんは現地の新聞を示しながら「政情は一応安定に向かっていると思われるが、治安情勢は楽観できず、予断を許さない。引き続き情報収集に努める」などと説明した=写真。中原市長は「緊迫した情勢をニュースで聞いて心配していたが、無事な姿を見てひと安心した。いろいろと大変だろうがこれからも情勢を分析して報告してほしい」とねぎらった。
市はJICA駒ケ根青年海外協力隊訓練所が市内にあることからネパールとの交流を長年続けてきた。中核都市ポカラ市との友好都市協定を結んで今年で5年目になることから、市は記念行事として中原市長や交流市民の会のポカラ市訪問や、東京で行われる国交樹立50周年イベントへの参加などを検討している。 -
新市の本年度予算編成にかかる理事者査定始まる
新伊那市の本年度予算にかかる理事者査定が20日、伊那市役所で行われた=写真。
各事業担当課から出された予算要求の総額は約320億円。3市町村の継続事業を優先させながら、昨年の一般会計306億円程度まで調整し、一体化の醸成を目指す。
また、合併により削減された人件費の使途を明らかにするなどして、合併効果が具体的にわかるようにしたいとしている。
予算案は6月上旬に発表し、定例会にかける。 -
環境美化啓発ポスター駒ケ根市内全地区掲示へ
駒ケ根市は初の試みとして28日に行われる河川一斉清掃(ごみゼロ)に合わせ、小・中学生らが描いた環境美化啓発ポスターを市内186の環境美化推進組合を通じて配布し、各自治会ごとに不法投棄の多い場所などに掲示することを決めた。ポスターは市が04年度から募集している「駒ケ根市環境ポスター」のうちから不法投棄に関するもの12種類を選び、A3サイズにして240枚をラミネート加工。手作りの掲示用看板とともに配布する。
一部のポスターはすでに北割一区の広域農道地下歩道などに掲示されている。 -
広報「はせ」の縮刷版できる
旧長谷村は、広報「はせ」の縮刷版第3巻を発刊した=写真。近く、全戸(700)へ配布する。
第3巻=A4判、1442ページ=は97年8月の201号縲・6年3月の305号(閉村記念号)を収録。村政の動きをはじめ、イベント、公民館活動、学校行事などを取り上げ、写真で村民のいきいきとした表情を伝えている。
最終の閉村記念号は「未来に思いをはせ竏窒りがとう長谷」と題し、閉村式典の村旗降納、タイムカプセル埋蔵などの様子が載る。
担当課では「ここ数年の間に、分杭峠の気場を活用したむらおこしや、伝統文化等保存伝承施設『中尾座』の完成、各集会施設の改修など変革を遂げた時期」と話す。
広報は73年から月1回発行。200号まで縮刷版を作り、第3巻で完結。村の歴史を知る資料として活用することができる。 -
箕輪町入札等審査委員会
箕輪町入札等審査委員会は17日、第16回会議を役場で開き、町が05年度入札状況、06年度入札予定などを示した。
05年度の入札は、受注希望型72件、指名競争53件、計125件。区分別は受注希望型は土木36件、管20件、建築7件、測量・設計9件。指名競争は土木14件、管4件、舗装9件、その他工事11件、業務委託7件、その他8件。
落札率は受注希望型66・02%、指名競争97・31%、全体は74・53%だった。過去の落札率は02年度97・34%、03年度82・80%、04年度82・53%で、05年度は最も低い率となり、町は受注希望型競争入札導入の効果が出てきていると見ている。
06年度発注予定工事は42件。
委員会は今後、受注希望型競争入札の工事種類拡大を検討する。 -
信州ゆめフォーラム、若林氏に知事選出馬を要請
青年会議所OBなどでつくる信州ゆめフォーラムは17日、箕輪町商工会館で集会を開き、同フォーラムの幹事で公認会計士の若林健太氏(42)=長野市=に知事選への出馬を要請する文書を渡した。
夏の知事選に向けて新しい候補擁立を目指してきた同団体は、各地で開いたミニフォーラムで信州ゆめフォーラム賛同者の過半数から、若林氏を候補として推すことへの同意を得たため、正式に要請を決めた。
若林氏は「要請をいただいたことはありがたいこと。職場の同僚など、お世話になった人に相談したい」とし、近日中に出馬の意向を明らかにするとした。
要請書を手渡した伊藤弥生代表幹事は「信州ゆめフォーラム設立以来、悩んだ時期もあったが今日こうしてお伝えできたのはうれしいこと。私たちは受けていただけると考えている」と若林氏出馬への期待を語った。
若林氏は、04年に日本青年会議所北陸信越地区長野ブロックの会長を務めている。 -
長谷村の閉村記念事業
記念誌・ビデオ・DVDできる旧長谷村は伊那市・高遠町との合併に伴い、閉村記念事業の一環として記念誌・ビデオ・DVD「ふるさと長谷村」を作成した。長谷村が誕生した59(昭和34)年から47年間の歴史をまとめた。近く、全戸(700戸)に配布する。
記念誌=A4判、79ページ=は、47年の歩みなど資料編を含む8章で▽ダムで離村した人たち▽三峰川の再開発▽合併に寄せる子どもたちの意見発表▽データでみる長谷村の産業の姿竏窒ネどを掲載。「長谷村を語る」で、さまざまな分野で活躍する村民らが村の魅力を語り、「身近なたからもの」は地区ごとに文化財や思い出のスナップなどを紹介している。
ビデオ・DVDは「南アルプスとともに竏鋳キ谷村47年の歩み」「映像と証言で振り返る長谷村」「空から見た我が地区と文化財」など5章で構成。同じ内容で90分。昭和30年代、長谷村公民館ニュースとして作成した白黒の8ミリ映像などを使い、三六災害、長谷中男子バレーボールチームの全国大会出場(74年)などの出来事を振り返る。
担当課は「移り変わった長谷村の歴史がよみがえる資料。村民に見て懐かしんでもらえれば」と活用を促している。 -
昭和伊南病院機能評価認定更新
日本医療機能評価機構が行う病院機能評価の認定を受けてから5年目の更新期に当たる今年、駒ケ根市の昭和伊南総合病院(千葉茂俊院長)は更新のための審査を受け、同機構の定める基準を達成しているとして4月24日付で再認定を受けた。17日、千葉院長ら3人が駒ケ根市役所を訪れ、中原正純伊南行政組合長に認定を報告した=写真。千葉院長は「現体制のままで良いとは思わない。地域住民が安心して受診できる病院を目指して頑張っていきたい」とあいさつ。中原組合長は「(認定を)大きな励みとして住民の期待に応えられるようさらに努力を」と激励した。
審査は書面調査のほか審査員が病院を訪れ、書類審査や面接などに3日間を費やして行われた結果、管理、安全確保、患者サービスの体制や医療の質などの5領域、532の項目すべてについて適切に行われているとの評価を得た。
認定を受けているのは全国9040の病院中2030(5月現在)。県内での認定は33病院。上伊那ではほかに伊那中央病院のみ。 -
【記者室】山岳遭難と自己責任
中央アルプス駒ケ岳に島田娘などの雪形が現れてきた。雪解けが進んで高山にもようやく春の兆しが訪れた証しだ。下界から眺めている分にはのどかだが山は雪崩シーズンの真っただ中竏秩・この春、各地で雪崩による山岳遭難が相次いだ。そのたびに指摘されるのが状況判断の甘さ。一時、自己責任という言葉が流行したが、山で何か事故が起きた場合に地形や天候のせいにしても判断力のなさを笑われるだけだ。まして他人のせいにはできない▼下界でも自分の判断や行動を棚に上げ、何でも人のせいにして責任を取ろうとしない人たちがいる。将来にわたって多くの人の生活に影響のある政治や行政に携わる方々には、ゆめゆめそんなことのないよう願いたいものだ。(白鳥記者)
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伊那市が23日付の人事異動を内示
伊那市は17日、23日付の人事異動を内示した。部長級9人、課長級21人、課長補佐級26人、係長級6人、主査級1人、主任級1人の64人。「旧3市町村の一体感を醸成する人事」(小坂市長)とした。
4月に市長選があったため、新市発足に伴う人事異動(3月31日付)は新市へのスムーズな移行を考慮し、最小限にとどめていた。第2次異動は管理職が中心。
高遠町・長谷の各総合支所長(地域自治区長)は、地域の実情を知り、3市町村の合併を協力し合って進めてきた伊東義人氏(73)、宮下市蔵氏(73)をそれぞれあてた。任期は2年。小坂市長は「地域の要望もあるだろうが、公平な立場で全体のバランスを考えながら取り組んでほしい」と期待する。
地域協議会は委員の人選をして、6月中に発足させたいとしている。
総合支所次長には、旧伊那市職員を起用。
また、旧伊那市で取り組んでいた昇格する際の自己推薦を高遠町・長谷に広げた。課長級・課長補佐級で33人を受け付け、合併前に3役が面接。個人の意欲をかって9割ほどを採用した。 -
助役に酒井茂氏決まる
伊那市議会臨時会が16日開かれ、市から提案のあった助役・収入役の選任について同意した。助役は酒井茂氏(53)=東春近、収入役は白鳥孝氏(50)=西箕輪=。任期は4年。理事者3役は旧伊那市の体制となった。副市長2人を置く人事は見送った。
提案理由の説明で、小坂市長は「幅広い見識を持っている」「民間企業で培った経営感覚を持っている」とそれぞれ述べた。
議員から、小坂市長が当選後の記者会見で助役・収入役人事を話したことに「議会の同意を要するものは配慮が必要ではないか」と意見があったものの、全会一致で同意した。
酒井氏は京都大学農学部卒。75年から市役所職員。企画課長、伊那市・高遠町・辰野町・箕輪町・南箕輪村・長谷村任意合併協議会事務局長などを経て、04年2月から助役。
白鳥氏は立教大学社会学部卒。79年、南箕輪村の電子部品会社に入社。伊那市社会教育委員、西箕輪公民館運営審議会委員を務めた。04年2月から収入役。 -
市議会臨時会
伊那市議会臨時会が15、16日開かれた。市役所の位置を定める条例ほか218件、05年度一般会計暫定予算ほか11件、06年度一般会計暫定予算ほか11件を承認、教育委員会委員の任命ほか5件に同意、一般職の任期付職員の採用等に関する条例の制定を可決した。
一般職の任期付職員の採用等に関する条例は、市長が専門的な知識、経験を持つ人を5年を超えない期間で採用することができるもの。給与の目安は常勤職員の給与体系を適用し、経験年数や年齢を加味しながら市長が格付けする。
当面、旧市町村の公社や第3セクターの統廃合の特命事項に当たる1人の採用で、旧高遠町助役を考えている。
討論で、議員から「採用しなくても、その職務に付くことができる職員がいるのではないか」「行政コスト削減といわれる中で、安い給料と考えられない」「市民から見て救済としか見えない」と反対意見が出る一方「採用で収入増が図られるならばいいのではないか」と賛成意見もあった。
採決の結果、賛成多数(反対5)で可決した。 -
不法投棄監視カメラ設置
箕輪町は、町内の不法投棄が多い場所に初めて監視カメラを設置した。
場所は、長田の広域水道企業団近く、県道与地辰野線脇。監視カメラはソーラー電源式で、大阪府大阪市の防犯設備業者の協力で1台設置。町と伊那警察署の名前入りで「不法投棄禁止 監視カメラ作動中」の看板もついている。約1カ月置いて効果を検証する。
住民環境課によると今回設置した場所は、コンビニエンスストアの弁当ごみや空き缶、空き瓶、ペットボトル、家庭ごみなど常にごみが捨てられている場所。廃タイヤなどの不法投棄もあるという。
これまで、担当課で対応したり、不法投棄監視員が見回りの際に拾うなどしていた。 -
伊那市議会議長下島省吾氏に決まる
伊那市議会臨時会が15日開かれ、正副議長が決まった。議長は下島省吾氏(74)=無所属・富県、副議長は原浩氏(68)=無所属・高遠町西高遠=。任期は申し合わせにより2年。
正副議長選は、市民にわかりやすい議会とするため、立候補制による投票を導入。
議長には下島氏、柳川広美氏(45)=共産党・中央、副議長に原氏、新井良二氏(61)=無所属・中央=が立候補した。
本会議を全員協議会に切り替え、立候補者が各10分以内で所信表明。下島氏は一体感を感じ取れる議会運営や行財政改革などを、柳川氏は市民の声を市政に生かす取り組みをそれぞれ挙げた。そのあと、本会議を再開し、議長、副議長の順で単記無記名投票した。
その結果、議長は下島氏が26票中22票、柳川氏が4票、副議長は原氏が21票、新井氏が5票だった。
就任あいさつで、下島氏は「市民から信頼される議会のために誠心誠意務める」と述べた。 -
つつじ祭り 家族連れでにぎわう
伊那市の鳩吹公園で14日、第14回つつじ祭りがあった。満開には早かったが、多くの家族連れなどでにぎわった。
「つつじの里」といわれる公園には、サツキ、リュウキュウ、キリシマツツジなど11種類、3万本余が植えられ、長い期間楽しむことができる。見ごろは今月下旬。
会場では、シイタケの駒打ち体験、丸太切りやルーレットなどのゲーム、熱気球の試乗など多彩な催し物が繰り広げられ、親子が一緒になってのんびりと過ごす姿が目立った。
手打ちそばや白毛もちのサービスは人だかりができるほどの人気。
ステージでの大正琴や太鼓演奏のほか、おやき・ローメン、緑化木などの販売もあった。
式典で、小坂市長や伊那西部保育園児らが公園内にイワヤマツツジ1本を記念植樹した。 -
町三区で職員の地区担当制活用して花壇整備
宮田村町三区は14日、村職員の地区担当制を活用して昨年11月に続いて地区内の花壇整備を行った。住民と職員が、ともに汗して作業。手をたずさえ・ス協働・スの意識を高めた。
宮田中学校近くに設けた花壇では、昨年の作業で植えたパンジーが満開。もっときれいにしようと、サツキの苗木45本を新たに植えた。
地区担当制は協働のむらづくりを推進しようと、村が職員を各地区に配置。導入から2年が経過したが、なかなか接点を見出せずにいるのが現状だ。
町三区では昨年の作業に続き、今年は区の役員会にも地区担当者が出席。
男性職員は「何をどうしたら良いのか分からないのが本音。しかし、顔をあわせる機会を増やすことで、徐々にだが動き始めていると思う」と説明。
増田忠直区長も「ちょっとのキッカケが、職員の皆さんから知恵や手を借りることにつながるはず」と話す。
この日も、協力して作業。職員と住民の枠も越えて、地域のために汗を流していた。 -
正副議長選に各2人が立候補
立候補制による投票を導入した伊那市議会正副議長の立候補者届け出を12日に締め切った。各2議員が立候補した。
立候補したのは、議長に下島省吾氏(74)=無所属・伊那市富県、柳川広美氏(45)=共産党・伊那市中央、副議長に新井良二氏(61)=無所属・伊那市中央、原浩氏(68)=無所属・高遠町西高遠=(五十音順)。本議会では、立候補した人の中から投票して選ぶことを申し合わせている。
15日の市議会臨時会で正副議長を選任する。本会議を休憩して全員協議会を開き、立候補者が所信表明。そのあと、本会議を再開し、議長、副議長の順で単記無記名の投票によって決める。
臨時会の様子は15日午前10時から、伊那ケーブルテレビ(C35チャンネル)で生中継される。 -
14日につつじ祭り
伊那市は14日、鳩吹公園で第14回つつじ祭りを開く。太鼓演奏、ゲーム、豚汁サービスなど多彩なイベントを組んでいる。
公園「つつじの里」には、サツキ、エクスバリーなど11種類、3万本余が植えられている。すでにミツバツツジが咲き、順にリュウキュウ、キリシマツツジなどが続いて、見ごろは今月下旬という。
祭り当日は午前10時に式典を開き、伊那西部保育園の園児による出し物、横山区の大正琴演奏、記念植樹を展開する。
そのあと、10時40分からシイタケの駒打ち体験、おやき・ローメン、緑化木などの販売、11時半から手打ちそば、豚汁、白毛もちのサービスがある。
また、熱気球の試乗のほか、丸太切り、ペットボトルボウリング、風船つりなどのゲームも用意。
市では「ツツジに親しみながら、広い園内でゆったりと楽しく過ごしていただきたい」と多くの来場を呼びかけている。 -
協働、格差是正へ地域自治区充実期待
新伊那市発足に伴う市議会議員選挙も終え、新議員26人が誕生した。「新市の方向付けをする最も重要な4年間」とする声もあり、市民の期待は大きい。伊那毎日新聞社では、市議選に合わせて候補者34人を対象に、新市の課題や権兵衛トンネルの開通による期待など6項目にわたるアンケートを実施した。
新市の課題では、南信地域の中核都市となることに期待するなかで、旧3市町村のそれぞれの特色を生かした一体的なまちづくりや、行政の広域化により多様化した地域課題や住民要望への解決策として、「市民に開かれた行政」と「住民との協働からなる市政運営の進め方」を課題とする回答が目立った。
なかでも、過疎化が進む周辺部との地域格差をなくすための対応や、地域の声を行政に反映させるため、高遠町と長谷、旧市内7カ所に設置する地域自治区の充実を訴える意見も多かった。
高遠町と長谷の候補者は新市発足による国民健康保険税や介護保険料の値上げを指摘する。高遠町の候補者は、2010年からの出生祝い金の廃止、高齢者の暮らしを支援する事業の有料化など、「旧高遠町が努力してきたことが崩される。それぞれの市町村が住民のために行ってきたことを、合併を機に壊してしまうのではなく、守り発展させることが課題」としている。
ほかに、広域ごみ処理問題、福祉や子育て支援、広域防災対策などの具体的な課題も挙げていた。
地域自治区と市議会の位置付けの問いには、地域自治区を、地域課題を探り、活性化に向けて住民の意見を行政に反映させるための「重大な組織」、市議会は審議・判断をする機関であり、行政のチェックをする機能を「これまで以上に充実させる必要がある」とし、役割の本質はそれぞれ異なるが、重なっている部分もあり、連携した取り組みが必要と考える意見が多い。
特に、高遠町と長谷は「これまでの自治体の施策のなかの住民にとって良い面を失わないように自治的な機能を発揮していくこと」として、地域自治区に期待し、市議会においては「地域自治区の自主的な活動を尊重し、発展させるために協力していくことが大事」と主張する答えもあった。
地域自治区の心配な点は「地域エゴが出やすい組織」とし、議会は「伊那市全体の発展という視点で調整していく機能をもつべき」とする回答も。
地域自治区に設置される地域協議会の委員構成について、地域の意見が十分に反映するために「型にはまらない人選が必要」と強調する意見があり、市長の任命制となっている地域自治区長について、「住民の知恵や力を生かし自治を発展させるために」公募や公選にするなどの提言もあった。
また、高遠町と長谷の地域自治区長の給与の高さを問題視する議員もいた。
「合併前は別の市町村だった地域をどう思うか」の問いに対し、通勤や通学、地域交流などによる友好関係からそれぞれの旧市町村を身近に感じていたとするなかで、経済の中心地である伊那市、歴史や文化、豊富な観光資源、自然に恵まれた環境を有する両町村の見方が多く、それぞれの特徴を認識し、生かして、一体感のあるまちづくりの推進を掲げる声が多かった。
権兵衛トンネルの開通にあたっては、木曽谷との人的交流や文化交流をはじめ、木曽谷との連携を図り、中京圏など広域からの誘客を促進し、観光客の増大からなる観光や産業、経済の活性化への効果に期待していた。
また、過疎問題を抱えるなかで、産業立地の促進と住環境や道路などの基盤整備から定住者の増加を目論む意見がある一方で、観光や商業の促進による、アミューズメント的な地域形成の指向の強まりを懸念する声もあった。
就労域の拡大や高度医療の広域化などを挙げる回答も目立った。
そのほかの主張としては、地域自治区や地域協議会の設置により、「市議はこれまでのように地域課題に尽力し、伊那市全体のことについて大局的な視点で考え、議会において建設的な立場にならなければならないと考える」とした声があった。
「合併を成功させ、早い時期に南箕輪村や宮田村との合併を図り、10万都市を目指すべき」と、合併の拡大を主張する回答も。
また、三峰川流域の合併を機に「二つのアルプスを眺める『三峰川舟下り』コースの設置も魅力の一つ」とする提案もあった。 -
庄福寺供養
飯島町は9日、庄福寺跡に建立された万霊塔前で、町理事者や町議、幹部職員ら約30人が参列し、庄福寺関係諸霊の追善供養を行った。
庄福寺跡に旧飯島町庁舎が建設された昭和40年代から毎年、この時期に諸霊の追善供養に合わせ、町民の安ねい、町の発展を願い回向している。
万霊塔に向い、聖徳寺(田切)の松崎研定住職が読経し、参列者は花や線香を手向け、諸霊の安かれと祈った。 -
KOA常務・辻順二氏が死去
KOA(本社・伊那市)の常務取締役、辻順二(つじ・じゅんじ)氏が11日未明、心筋梗塞のため飯田市の自宅で死去した。57歳。松本市出身。通夜は自宅で近親者のみで行う。葬儀・告別式は13日正午から飯田市上郷黒田6493、かざこしホールで。喪主は長男の徹也氏。
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エコアクション21自治体イニシャティブ・プログラムへ取り組み
箕輪町内企業の参加募集箕輪町と町商工会は、簡易型環境マネジメントシステム「エコアクション21」の町内企業の取得に向け、自治体イニシャティブ・プログラムに取り組む。
自治体イニシャティブ・プログラムは、自治体主導で地域内の多くの事業者が一斉にエコアクション21に取り組むことで、地域全体の二酸化炭素、廃棄物などの排出削減、エネルギーコストなどの削減を実現し、「環境経営」の証が得られる。
認証取得を希望する町内企業30から50社を町がとりまとめ、エコアクション21の中央事務局にプログラム参加を応募。採択された場合、専門家の無料派遣などが受けられる。費用面で負担が軽減できるほか、企業間で情報交換でき、より的確な取得ができるなどのメリットがある。
本年度の採択枠は全国で50自治体。昨年は県内では千曲市が採択を受け実施している。
町は06年3月6日、県内の自治体で初めてエコアクション21の認証を取得。商工会と共催で3月9日に地域企業対象にセミナーを開いた。セミナー参加者対象のアンケートでエコアクション21の共同事業への取り組み意向が強かったことから今回、町と町商工会が連携して取り組むことを決めた。
プログラムに参加を希望する町内企業は6月2日までに町商工会(TEL79・2117)または町役場産業振興課商工観光係(TEL79・3111)へ申し込む。 -
BDF事業
廃食用油回収順調箕輪町が06年度から本格的に始めた「協働による廃食用油リサイクル推進事業」の廃食用油回収は、4月は一般家庭分442リットル、小・中学校と保育園分197リットルが集まり、順調な滑り出しとなっている。
町内の各家庭から集める廃食用油を町共同作業の家でバイオディーゼル燃料(BDF)に精製し、町内巡回「みのちゃんバス」に使う地球・環境にやさしいリサイクル事業。
資源収集ステーションで各地区月1回、回収。4月は4日間で、町によると前年度に試行しているため問題なく回収できたという。
町内の5小学校と中学校、9保育園の給食室から出る廃食用油は、町担当課職員とBDFを精製している共同作業の家の通所者らが専用の廃食用油回収車で集めている。小・中学校と園児数の多い松島、沢、木下北の3園は毎月、残り6園は2カ月に1回。
9日は、箕輪中学校で回収作業をし、通所者が廃食用油の入ったポリタンクと空のポリタンクを交換。10リットル入りポリタンク10個、約100リットルを回収した。
現在、みのちゃんバスは燃料のうち1割を精製したBDFでまかなっている。
町は、地球・環境にやさしいリサイクル推進のため、引き続き回収への協力を呼びかけている。 -
県のコモンズ支援金宮田村関係は3事業
地域づくり支援を目的とする県のコモンズ支援金で、宮田村からは申請した7事業のうち3事業が採択された。
民間からは、むらづくりネット宮田の「元気な宮田、福祉と交流のむらづくり事業」が採択。福祉安全マップと青少年健全育成の拠点としてのトーテムポールづくりを行うもので、101万円が配分される。
ほかに村関係が2事業。各区や住民の自主的な地域活動を補助する「地域づくり支援事業」に145万円、宮田高原の放牧観光事業に91万円。
他に民間から小型水力発電、名木の調査書発刊、村からアスベスト対策やAED導入などの安全関係、子どもの安全見守り事業を申請していたが、見送られた。