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南箕輪村議会議員選挙 新議員10人決定
任期満了(4月26日)に伴う南箕輪村議会議員選挙は22日、即日開票し、新議員10人が決まった。議員定数6減の今回は定数1超の少数激戦。現職で再選を目指した有賀彰司氏(67)=南殿=が981票で連続トップ当選し、ベテラン議員の大熊恵二氏(65)=中込=が338票で涙をのんだ。当選者の内訳は現職8人、新人2人。党派別では無所属8人、共産党2人となった。
上位は、地元票を固め他地域で上積みした有賀氏に続き、現職の原悟郎氏(61)=大泉=も同じく票を固め前回に続き2位を獲得した。続いて、新人の山本昭子氏(66)=北殿=が知名度を生かし772票で3位。無所属の女性候補として戦い当選したのは村内で初めてとなった。
定数大幅削減で村民の選挙意識が高まることを予想し、上位陣は千票以上の獲得を見込んだが当日の投票率は67・31%と低く、過去最低だった前回の73・84%を6・53ポイント下回った。各陣営とも地元票を中心に支持をねらったが新興住宅が増えている村内では・ス都市化・ス傾向が進み、まとまった票の確保は難しくなってきている。
地域別にみると、久保は、引退議員の後継者として地域をまとめ、立候補した新人の山口守夫氏(65)が646票で当選した。地元の有権者数が少ない中込では、大熊氏が他地区への遊説にも力を入れたが当選ラインに届かなかった。3人が立候補した激戦区の北殿は、山本氏が地元票を固めたため、地元固めに苦戦した原司宣氏(68)は393票で最下位。三沢澄子氏(57)は組織票を中心にまとめ当落ラインに近い9位で議席を守った。
南殿は有賀氏が圧勝した。立候補者2人の田畑は、孕石勝市氏(66)、小坂泰夫氏(40)の両氏とも地元票を中心にまとめ、それぞれ4位の当選。前回最下位だった小坂氏は、地元に密着した活動で地域のネットワークを広げ、票を大幅に伸ばした。神子柴は、高見利夫氏(60)が政党を離党して地域の後援会の後押しを受けて立候補。「地元から議員を」との周りの結束が地元票をまとめ上げた。南原は、久保村義輝氏(63)が組織票に地元票を上乗せして当選した。大泉は、原悟郎氏が875票で2位。他陣営の切り崩しを受けたが確実に地元を守り上位当選となった。
23日、村役場で当選証書付与式があり、清水眞選挙管理委員長が当選証書を手渡した。初議会は5月8日にあり、正副議長などを決める。 -
駒ヶ根市、箕輪町、南箕輪村議会議員選挙 きょう投開票
◆駒ヶ根市
任期満了(4月29日)に伴う駒ケ根市議選は22日、投票が行われる。 投票は市内22カ所の投票所で午前7時縲恁゚後8時まで行われ、午後9時に市民体育館で開票作業が始まる。市選挙管理委員会は午後10時から20分ごとに開票速報を発表する予定。大勢判明は10時半から11時ごろと見られる。
16日から行われている期日前投票では20日現在、有権者の約5・3%に当たる1469人が投票を済ませている。
14日現在の選挙人名簿登録者数は2万7520(男1万3345、女1万4175)人。
市議選には定数15に対し、16人が立候補している。立候補者は現職9人、新人7人。党派別では共産党2人、公明党1人、無所属13人。女性は現職2人、新人1人の計3人。 -
【記者室】選挙ポスターは人柄を表しているか
駒ケ根市、箕輪町、南箕輪村の各市町村議選の投票日が迫った。皆さんはすでに投票する候補を決めただろうか。多くの候補者の中から1人を選ぶに当たっては限られた情報を頼りにするしかないが、選挙ポスターなどの写真の印象から人柄を推し量って決める竏窒ニいう人も多いようだ▼だが候補者の素顔を一般の皆さんより多少詳しく知る者として言えば、写真の顔だけで選ばない方がよい。写真そのままの人物だという場合もあるが、中には写りが悪くて大損をしている気の毒な出来のポスターもあるのだ▼逆に、人の良さそうな人物に見えるが実物は全然違う竏窒ニいう人も少数だが確かにいる。それがどの候補なのか知りたいでしょうが、残念ながら書けません。(白鳥文男)
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駒ケ根市議選 明日投開票
任期満了(4月29日)に伴う駒ケ根市議選は22日、投票が行われる。定数15に対して16人が立候補し、連日激しい選挙戦を繰り広げている。立候補者は現職9人、新人7人。党派別では共産党2人、公明党1人、無所属13人。女性は現職2人、新人1人の計3人。
14日現在の選挙人名簿登録者数は2万7520(男1万3345、女1万4175)人。
落選の憂き目を見るのはただ1人とあって、ほとんどの陣営は当選への最低条件ともいえる地元地区の票固めに必死だ。一方で有権者数が少ない地区を地盤としている候補者は少しでも票の上積みを図ろうと、地元から候補者が出ていない町一区、二区(有権者数合計約3800)や、候補者が1人の中沢(同約2500)、東伊那(同約1600)などを中心に市内全域を回って遊説活動を展開している。出馬表明が遅かった候補者らも出遅れを取り戻そうと目の色を変えて知名度アップに走り回っている。
争点の一つは5期20年にわたる中原正純市長体制に対する姿勢だが、市政の刷新を訴えているのは共産党の2人のほか1、2人といったところで、新人を含めたほとんどの候補が批判的な立場は取っていない。各候補とも教育、福祉の向上や産業振興などを公約に掲げてはいるが、有権者の注目を集めるような特徴的なアピールは少なく、おしなべて市民の関心は高まっているとはいえない。市町村合併への賛否が大きな争点だった4年前の前回選でさえ投票率は過去最低の75・43%と低迷したが、こうしたことから今回はさらに低くなることが十分に考えられる。
仮に投票率を75%と想定すると投票総数は約2万640で、候補者1人当たりの票数は1290となり、前回選の860の約1・5倍となる。前回の得票数はトップ当選者が1407、最下位当選者が586だったことなどを考え合わせると、当落ラインは900縲・千程度と予想される。 -
駒ヶ根市、箕輪町、南箕輪村議会議員選挙 あす投開票
任期満了(4月29日)に伴う駒ケ根市議選は22日、投票が行われる。定数15に対して16人が立候補し、連日激しい選挙戦を繰り広げている。立候補者は現職9人、新人7人。党派別では共産党2人、公明党1人、無所属13人。女性は現職2人、新人1人の計3人。
14日現在の選挙人名簿登録者数は2万7520(男1万3345、女1万4175)人。
落選の憂き目を見るのはただ1人とあって、ほとんどの陣営は当選への最低条件ともいえる地元地区の票固めに必死だ。一方で有権者数が少ない地区を地盤としている候補者は少しでも票の上積みを図ろうと、地元から候補者が出ていない町一区、二区(有権者数合計約3800)や、候補者が1人の中沢(同約2500)、東伊那(同約1600)などを中心に市内全域を回って遊説活動を展開している。出馬表明が遅かった候補者らも出遅れを取り戻そうと目の色を変えて知名度アップに走り回っている。
争点の一つは5期20年にわたる中原正純市長体制に対する姿勢だが、市政の刷新を訴えているのは共産党の2人のほか1、2人といったところで、新人を含めたほとんどの候補が批判的な立場は取っていない。各候補とも教育、福祉の向上や産業振興などを公約に掲げてはいるが、有権者の注目を集めるような特徴的なアピールは少なく、おしなべて市民の関心は高まっているとはいえない。市町村合併への賛否が大きな争点だった4年前の前回選でさえ投票率は過去最低の75・43%と低迷したが、こうしたことから今回はさらに低くなることが十分に考えられる。
仮に投票率を75%と想定すると投票総数は約2万640で、候補者1人当たりの票数は1290となり、前回選の860の約1・5倍となる。前回の得票数はトップ当選者が1407、最下位当選者が586だったことなどを考え合わせると、当落ラインは900縲・千程度と予想される。 -
南箕輪村議会議員選挙・終盤情勢
南箕輪村議会議員選挙は投票日まで、あと1日となり、各派は最終局面を迎え最後の追い込みに必死だ。議員定数16から10に削減した今回は、定数1超の少数激戦。立候補者11人は、地元や支持母体を中心に票を固めつつ、立候補者のない地区を中心に進出している。
終盤の情勢は上位、下位それぞれに3、4人の名前が上がり、当落線上は小差の接戦になる見込み。定数大幅減で当落ラインは上昇するが、上位当選者が票を多く抱え込めば、450票以上で安泰か。
議員定数の削減により当落ラインが上がるなどの要因で、現職が引退した地区などでは新人の擁立が進まなかった。40、50歳代はそれぞれ1人、60歳代は9人の立候補となり、立候補届出時点の平均年齢は61・6歳(前回は58・7歳)となった。
地区ごとの立候補者数が減少したため、「自分の地区から代表者を」竏窒ニ結束を図り、地縁血縁のつながりを重視とする地域選挙を中心に展開。票の上乗せのため他地区への食い込みにも力を入れる。
地区別の動きは次の通り(カッコ内は有権者数)。
▽久保(891人)
引退議員の後継者として新人の山口氏が立候補。区議会で同氏を地区推薦するなど地区の結束力を図る。「予断は許されない」が地元固めは順調
▽中込(380人)
地元の有権者数が少ないため大熊氏は苦戦。5選を目指す今回、初めてとなる辻演説で実績・政策を訴え村内からの票を集める
▽北殿(2233人) 立候補者3人のいる村内の激戦区。もともと票が他地区へ逃げる傾向のある草刈り場。
原(司)氏は「地元でどれだけ取れるかがカギ」とし、地区内の票固めを目指す。新人の山本氏は「村内での知名度はあるが新人なので基盤がない」と気を引き締め、地元中心に他地区で票の上積みを図る。三沢氏は組織票を中心に子育てや福祉政策を訴え、女性などの個人票の上乗せを目指す。
▽南殿(796人)
前回トップ当選の有賀氏。楽観視を警戒。地元の票を順調に固め、他地区全体からの上積みを目指す
▽田畑(1573人)
孕石氏は、地元で確実に票を取ることがカギ。候補者を立てない地区などでも積極的に政策を訴え、票を伸ばしたい。小坂氏は4年間の実績や、明確な政策などを地元中心に訴え集票を目指す。前回と比べ選対組織は整ったが戦況は楽ではない
▽神子柴(1084人)
政党を離党し、地域中心の後援会に推されて出馬した高見氏。「地元から議員を」と地域もわいているが、新興住宅が多く投票率が低くなることを懸念する
▽南原(752人)
久保村氏は、組織票に地区票の上乗せを目指す。前回と比べ地元立候補者が1人になったため地元を固める。「前回の倍の票が必要」と懸命に村内でも遊説する
▽大泉(922人)
原(悟)氏は、他派からの切り崩しがあり地元票の集票に苦戦。地区からの立候補者が減ったことに楽観視はできず、地元の結束を図る
選挙ポスター -
元気づくり支援金選定委員会第1回選定委員会
コモンズ支援金の後継事業「地域発 元気づくり支援金」の上伊那地域選定委員会が19日、伊那市の県伊那合同庁舎であった。行政や地域から選ばれた委員7人が集まり、各市町村から挙がってきた110事業の内容説明を受けた=写真。
県が本年度から実施していく元気づくり支援金は、コモンズ支援金の全県枠をなくし、その分地域枠の配分額を増額したほか、行政関係者だけでなく、地域の代表者を含めた選定委員会を構成し、より地域ニーズに即した事業選定ができる体制を整えた。
県全体の予算(約10億円)のうち、上伊那の割り当て分は9360万円。それに対し要望のあった事業の総額は1億5800万円で、内訳は市町村分が51事業(1億300万円)、公共的団体が59事業(5500万円)となっている。事業区分では「安全・安心の地域づくり」「教育・文化の振興」などの申請が多かった。
5月8日に開く第2回委員会で本年度事業を選定する。
各市町村の事業要望状況は次の通り。
◇伊那市▼市町村分=7事業(2800万円)▼公共的団体分=28事業(2500万円)
◇駒ヶ根市▼市町村分=5事業(1500万円)▼公共的団体分3事業(190万円)
◇辰野町▼市町村分=9事業(1100万円)▼公共的団体分=6事業(410万円)
◇箕輪町▼市町村分=11事業(1900万円)▼公共的団体=4事業(500万円)
◇飯島町▼市町村分=9事業(420万円)▼公共的団体分=6事業(630万円)
◇南箕輪村▼市町村分=5事業(1500万円)▼公共的団体分=なし
◇中川村▼市町村分=3事業(580万円)▼公共的団体分=3事業(380万円)
◇宮田村▼市町村分=2事業(260万円)▼公共的団体分=5事業(480万円)
◇広域▼公共的団体分=4事業(300万円) -
駒ケ根市外国人相談窓口設置
日本語の読み書きが十分にできない外国人の行政相談などに対応するため、駒ケ根市は新たに中国語とポルトガル語の通訳者各1人を市役所市民生活課の窓口に配置する。対応時間は中国語が毎週水曜日、ポルトガル語が毎週木曜日のいずれも午後1時縲・時。
18日、業務開始に先立って中国語担当の吉見道子さん(38)=中沢=とポルトガル語担当の清水真里さん(38)=北割一=が中原稲雄教育長から委嘱状を受け取った。2人は「日本語が分からない人たちの手伝いがしたい」、「困っている外国人の役に立ちたい」とそれぞれ意気込みを語った。
吉見さんは中国華北省の大学に4年間留学して北京語を学び、市内の小学校で中国人児童との通訳に当たった経験を持つ。スペイン語と英語にも堪能という清水さんはブラジル・サンパウロ市に6カ月遊学した経験を生かして警察の部外通訳員として活躍していた。
中原教育長は「語学力を発揮して外国人の福利厚生や教育、文化の向上に尽力してほしい」と激励した。市は今後チラシなどを利用しながら通訳の利用を呼び掛けていきたいとしている。
同市にはブラジル人約510人、中国人約250人をはじめ計約千人の外国人が住んでいる。 -
村防犯指導員15人を委嘱、会長に唐木さん
宮田村防犯指導員会は17日開き、指導員15人を委嘱した。会長に唐木登さん=北割区=、副会長に近藤健一さん=中越区=を選出。住民の安全意識高揚に協力し、犯罪のない安全、安心な地域づくりに向けて目を光らせ、汗を流す。
近く行う駐車場、駐輪場の防犯診断を皮きりに、7月の祇園祭では街頭防犯活動を展開。安全運動に精力的に参加し、住みよい社会づくりに力を注ぐ。
席上、唐木会長は「地域と警察が力をあわせ防犯につとめたい」と協力を呼びかけた。
この日はさっそく、駒ケ根署の長沼秀治生活安全刑事課長を招き研修会。管内の犯罪状況などを聞き、地域は自分たちの手で守るという高い意識が犯罪抑止につながることを再認識した。
指導員は次の皆さん。
大蔵重樹、白川達夫(町一区)黒岩崇、伊藤宗海(町二区)縣忍、唐澤通夫(町三区)唐木登(北割区)保科幸雄(南割区)加藤勝彦(新田区)後藤元紀(大田切区)細田博人(大久保区)近藤健一(中越区)唐澤三里(つつじが丘区)伊藤裕頼(大原区) -
上伊那の県議が県会会派の所属固める
県会の会派再編が進む中、上伊那の県議もそれぞれの所属を明らかにした。向山公人氏(64)=伊那市=は佐々木祥二氏(55)=駒ヶ根市=らとともにリベラル保守を基本指針とする新会派を結成。一方、今回選は無所属で出馬した木下茂人氏(72)=伊那市=は、自民党県議団入りする。
今回選で支持を受けた連合長野から批判的な声が挙がる中、今回の決定について木下氏は「活動するのに一番良い形を選択した。後援会にも相談し、100パーセントというわけではないが理解はしてもらった」とコメント。
一方、県議選では自民党県連の推薦を受けた向山氏は「もともと自民党含めた保守系会派があった方が幅広い声を受け入れられ、支持も得られるのではないかと思っていた」として向山氏は自民党県議団入りせず、自身の政治信条を貫いた。
自民党推薦を受けた垣内基良氏(57)は自民党県議団入りする。 -
箕輪町議選・南箕輪村議選
少数激戦火ぶた切る◆箕輪町議選 定数2超の17人立候補
任期満了(4月29日)に伴う箕輪町議会議員選挙は17日告示され、定数15に対して2超の現新17人が立候補の届け出をし、5日間の選挙戦に突入した。投票は22日、即日開票される。
立候補者は現職10人、新人7人。党派別では共産党2人、公明党1人、無所属14人。女性は2人でいずれも新人。
立候補の届出受付は、午前8時30分に町役場で始まった。書類の受け付けを済ませた各陣営の届け出人は、選挙の「七つ道具」である腕章や各種証明書などを受け取り、各選挙事務所へ戻った。
各陣営は事務所前などで出陣式をし、集まった支持者を前に候補者が第一声。「がんばろう!」と気勢を上げ、遊説に繰り出した。
投票は22日。町内22投票所で午前7時から午後8時まで。午後8時50分から町文化センターで開票する。
期日前投票は18日から21日まで。午前8時半から午後8時まで、役場2階の大会議室。
16日現在の有権者数は2万3人(男性9874、女性1万129)。 -
駒ケ根市議選 選挙戦突入
任期満了(4月29日)に伴う駒ケ根市議選は15日告示され、定数15に対して16人が立候補の届け出をして7日間の選挙戦に突入した。立候補者は現職9人、新人7人。党派別では共産党2人、公明党1人、無所属13人。女性は現職2人、新人1人の計3人。
各陣営は代表者らが市役所で届け出を済ませると、早速それぞれの選挙事務所前などで出陣式を開いた。必勝を期して威勢良く第一声を上げた候補者は、拳を掲げて気勢を上げる支持者らの声援を受けながら遊説カーに乗り込み「立候補のごあいさつ」に市内へと繰り出した。
投票は22日。市内22カ所の投票所で午前7時縲恁゚後8時まで行われ、午後9時に市民体育館で開票作業が始まる。期日前投票、不在者投票は16縲・1日の午前8時30分縲恁゚後8時まで市役所2階の大会議室で行われる。
14日現在の選挙人名簿登録者数は2万7520(男1万3345、女1万4175)人。 -
箕輪町議選あす告示
4月29日の任期満了に伴う箕輪町議会議員選挙(22日投開票)は、17日告示する。議員定数を18から15に削減した初の選挙は、現新17人が立候補を予定し、定数2超で選挙戦が確実になっている。
15日までの立候補予定者は現職10人、新人7人。党派別では共産党2、公明党1、無所属14。女性は2人でいずれも新人。
現職の1人が06年暮れに出馬を表明。07年1月下旬から次々と現職、新人が出馬し定数15に達した。その後、候補擁立の声が聞こえるものの表明がなく、一時は無投票もささやかれたが、3月の立候補予定者事前説明会当日に新人1人、さらに立候補届出書類事前審査会直前の4月10日に新たに新人1人が出馬し定数2超となった。
各派は少数激戦のため「当選ラインが上がる」と見て、前哨戦は激しさを増している。
3月29日現在の選挙人名簿登録者数は1万9999人(男性9872人、女性1万127人)。 -
南箕輪村議 あす告示
南箕輪村議会議員選挙は17日告示、22日投開票される。15日現在、定数10に対し現新11人が立候補する予定で選挙戦突入は確実な情勢となった。
議員定数16から10に削減された今回は、定数1超の少数激戦の見込み。出馬を表明したのは現職9人、新人2人。党派別では共産党2人、無所属9人。女性は2人。
現職で不出馬の意向を示しているのは、赤羽悌氏(無所属・久保)、池田輝夫氏(同・田畑)、清水国洋氏(同・南殿)、清水松雄氏(同・大泉)、中山朋美氏(同・南原)、藤原定一氏(公明・大泉)、丸山博志氏(無所属・神子柴)の7人。
定数減により、当選ラインが上がるなどの要因もあり、現職で不出馬の意向を示した地区などで、新人の擁立は進まなかった。
地域別では、北殿3人、田畑2人。南殿、中込、南原、神子柴、大泉、久保はそれぞれ1人。沢尻、塩ノ井、北原、大芝からの立候補はない。
8日現在の有権者数は1万422人(男性5163人、女性5259人)。 -
駒ケ根市議選今日告示
任期満了(4月29日)に伴う駒ケ根市議選は15日、告示される。定数15に対し、これまでに16人が立候補を表明していて選挙戦突入は確実な情勢。立候補の届出は午前8時30分縲恁゚後5時まで市役所で行われる。
立候補予定者は現職9人、新人7人。党派別では共産党2人、公明党1人、無所属13人。女性は現職2人、新人1人の計3人。
投票は22日。市内22カ所の投票所で午前7時縲恁゚後8時まで行われ、午後9時に市民体育館で開票作業が始まる。期日前投票、不在者投票は16縲・1日の午前8時30分縲恁゚後8時まで市役所2階の大会議室で行われる。
14日現在の選挙人名簿登録者数は2万7520(男1万3345、女1万4175)人。 -
【記者室】選挙戦に望むもの
県議選の次は息つく間もなく市町村議選。有権者の多くは「今度は誰に入れよう」とまたぞろ頭を悩ませているに違いない。選択の大きな基準となるのは人柄だが、当然候補者は自分を最大限良く見せようとするからその本質を見抜くのは容易ではない▼だが選挙戦が熱を帯びてくると互いの政策や人格などをあからさまに攻撃するネガティブ・キャンペーンが見られることがある。発展すると感情むき出しの子ども同士の口げんかのようになり、奥に秘めたはずの人間性を垣間見ることができて実に面白い▼品格を疑われると考えてのためか、めったに見られないのが残念だ。有権者は当たり障りのない政策論よりも実はこんな人間味あふれる舌戦を望んでいるのだが…。(白鳥文男)
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地域づくり支援事業一次分26件全て認定
宮田村は13日、住民の自主的なむらづくりに15万円を上限に補助する「地域づくり支援事業」で、申請があった26件全てを一次分として認定した。5月末まで二次募集する。
継続事業は3年が限度。事業導入から4年目を迎え、今回の認定では花壇整備(街並みづくり事業)を除くと、区の事業が大半を占めた。
事業費は今回の認定分を除くと115万円ほど残っており、村総務課では「地域に根ざした活動に積極的に活用してもらえれば」と、二次分への応募を幅広く呼びかけている。
一次認定の団体、事業内容は次の通り。
▽地域情報誌「おおはらを発行する会」=地域情報紙発行(継続)▽町2区=自主防災組織充実と環境美化(新規)▽北割区=道路整備(継続)▽南割区=自主防災組織充実(新規)▽大田切区=歩行者安全確保(同)▽大久保区=水路改修(同)▽つつじが丘区=道路安全確保(同)▽大原区=環境美化と公園の安全確保(同)
【花壇整備(街並みづくり事業)】花と緑のある街づくりの会、大久保ふれあい花壇ボランティア、おおはら花の会、米松会、三班辰巳会、里宮花の会、楽友会、いきいきサロン、大田切曙会、北割寿会、つつじが丘景観委員会、北割5班婦人部、一輪の会、町三区、河原町通り景観委員会、三一会、仲町モール商店街(以上継続)新田5班(新規) -
箕輪町立候補届出書類事前審査会に17派
箕輪町選挙管理委員会は12日、4月29日の任期満了に伴う箕輪町議会議員選挙(17日告示、22日投開票)の立候補届出書類事前審査会を町役場で開いた。定数15に対し同日までに立候補を表明している17派が訪れ、審査を受けた。
出席したのは、立候補を予定する現職10派、新人7派。党派別では共産党2、公明党1、無所属14。 -
箕輪町議選
新人の米山公弘氏出馬表明任期満了(4月29日)に伴う箕輪町議会議員選挙で、新人の米山公弘氏(47)=無所属、自営業、沢=が10日、出馬を表明した。
中央工学校卒。82年から92年まで箕輪町役場職員。
「行政経験と民間感覚を生かし、議会だけでなく、いろいろな活動をして生活者と行政、議会の距離を縮めたい」とする。
「議会モットー3カ条」として、議会をもっと(1)身近に(2)わかりやすく(3)生活者参加型に-を掲げ、政策に▼次世代のための生活環境整備▼アイデア・知的財産権の活用でものづくり、サービスづくり、街づくり▼自然環境、生活環境の充実▼議員評価制度の検討、活動記録・活動経費の公開-を挙げる。 -
箕輪町運動あそび検討委員会
箕輪町運動あそび検討委員会は6日、ながた荘で開き、06年度の報告、07年度の概要を示して意見を交わした。
柳沢秋孝松本短大教授の柳沢運動プログラムを取り入れた運動あそびは4年目。心身ともに健康な子どもを育てる目的で、運動が好きな子どもになるよう支援する。
07年度は運動保育士を1人増員し2人体制で進める。前半は2人で、後半は1人ずつ園で指導する。対象は9保育園と5小学校の1・2年生。保育園は前年度より回数を増やし各園で年9回、小学校は年4回。
06年度は保育園7回、小学校4回。保育園では、「あきらめる姿が減り挑戦する子どもが増えた」などの感想があった。
柳沢教授は、「運動を通して人とのコミュニケーションが増え、心を育てることが最終目標。これを念頭に頑張ってほしい」とし、「箕輪町で保育園と小学校の一環教育のモデルとしての位置付けで教育委員会と福祉課で協力してやってほしい」と話した。
顧問の諏訪東京理科大の篠原菊紀教授と、信州大学の寺沢宏次助教授は、調査の質問を精査し数値化して残すことを提案した。 -
復旧の北の城橋、住民駆けつけ・ス開通式・ス
大規模な修復を終えた宮田村中越区の北の城橋は11日正午に約5ヵ月ぶりに復旧し、花見で近くを訪れた町二区の住民らがテープカットや渡りぞめをして開通を祝った。半世紀の歴史を持つ天竜川にかかる吊り橋は、車社会の現在も住民にとって重要な生活路線。「歩いて渡るなんて久しぶりだが、対岸と再び結ばれて良かった」と喜んだ。
手づくりで・ス開通式・スを行ったのは町二区の交流グループ「ともいきの会」の皆さん。当日は各地をめぐる花見を計画していたが、北の城橋の開通と重なることを知り、駆けつけ祝うことにした。
約30人は正午前に到着し、橋の前でテープカット。拍手して祝い、さっそく徒歩で橋を往復した。
橋近くの北の城公園のサクラも祝うように満開に咲き誇り、花見も満喫。
同会とは別に偶然花見見物で訪れていた村内河原町の大川幸平さん、美恵子さん夫妻も「開通とは聞いてはいたが、まさか今日とは。運が良かった。何かよいことありそう」と橋をゆっくりと歩いていた。
天竜川にかかる自動車も通行可能な吊り橋は珍しいが、伊那市南東部と結びかなりの交通量。木製の橋げたに損傷がみつかり修復していたが、早期開通が望まれていた。 -
県議選 伊那市区 向山氏一夜明けて
伊那市区は直前まで無投票になるのではないかと言われていたため、選挙戦が始まっても周囲からは『無投票じゃないの』という声が強く、危機感が伝わりにくかった。高遠、長谷は木下県議が先行しており、町場と村部という戦いでは厳しい戦いだった竏秩B今回選を振り返る。
田中県政と向き合った2期8年は戸惑いの部分も多く「知識や経験を活かしきれなかった反面、予測もしない勉強をさせてもらった」とし、「今回はそういうものを集約して取り組んでいきたい」と語る。
中でも、選挙戦で強く訴えてきた“均衡ある県土づくり”の実現に意欲を見せる。
「県そのものが中南信に身近な眼差しを向けるべき。これまでにも県庁機能のサブ的なものを中南信につくることを提案したり、特別委員会の中で検討した公共交通網の整備計画などを県に提出した。交通ビジョンは今後、経済団体にも呼びかけながら進めていきたい」
産業振興も重要な課題の一つに挙げる。
「多くの労働者が従事している中規模、小規模企業の対策に力を入れていくべき。中小企業の安定は雇用の安定、社会の安定につながる」とし、それぞれの地域に合った施策の構築を訴える。
福祉、子育て支援については、社会全体で支えていくような仕組みづくりを目指す。 「『地域にできることは地域で』が基本。これまでのような行政主導ではなく、地域から発信されたものを具体化し、県や国が支援していく体制が必要」
会派については「けじめとして今回の選挙はやらせてもらったが、これまでみたいに10も会派があっていいのかという問題がある。再編はするべき」とする。 -
県議選開票事務で箕輪町が時間短縮
今後の業務効率化に期待選挙の開票事務に、効率化と時間短縮を図る新方式を導入した箕輪町は、8日の県議会議員選挙の開票作業を目標の45分をさらに縮め41分で終了した。前回の県議選開票作業より職員を約半数に減らして臨み、所要時間も前回1時間25分の半分以下の結果になった。作業を見守った平沢豊満町長は、「今回の経験から行政事務の効率化ができる」と期待を寄せる。
開票事務を通して仕事の合理化を学び、業務や役場全体の体質改善につなげる狙いで、元三重県知事で早稲田大学大学院の北川正恭教授が提唱する「一点突破全面展開」の発想に基づく行革手法の一つを取り入れた。
町選挙管理委員会によると、「前半は戸惑いもあったが後半は作業の流れも良くなり、どうやって動けばいいかが分かった」という。開票は町理事者、課長が見守り、課長からは「職員間でこうしたほうがいいなどの意見が出せた。声が出ることはいい」などの感想があった。
町長は、「全員が立って走り回って作業し、まだ仕事が終わっていないところに自発的についてやる。大変よかったと思う。これが少数精鋭の仕事の進め方。体質変換、行政の事務の進め方の意識改革ができると実感した」と話している。
町は、今回の反省点や課題を整理し、22日投開票の町議会議員選挙の開票作業に生かすという。 -
06年度むらづくり賞表彰
大賞は南箕輪村花いっぱい推進協議会南箕輪村の06年度むらづくり賞で、南箕輪村花いっぱい推進協議会が大賞を受賞した。9日夜、村役場で表彰式があった。
むらづくり賞は、住民自らが行うむらづくりの取り組みが活発化する中で、地域への貢献度が高く、他の模範となるような優秀な活動を表彰し、住民のむらづくり活動の一層の促進をねらい、3年目になる。
06年度は7団体が登録。1月から12月までの活動が対象で、07年3月20日の選考会で、「むらづくり大賞」1団体、大賞に次ぐ「むらづくり賞」2団体を決めた。
大賞は南箕輪村花いっぱい推進協議会。花いっぱい運動を推進し小学生、高校、大学、地域住民とのつながりをもってネットワークを拡大。フラワーアレンジの設置にも取り組んだ。
むらづくり賞の第2位は、信大農学部サークル「かーみやん」。清掃活動と地域交流の活動を通して大学内の仲間や地域の人を結ぶ交流の橋となって元気で親密な大学と村の関係作りに寄与し、継続的なごみ拾いで不法投棄解消の一助を目指し活動している。
第3位は、ハーモニカサークル「ポコリットみなみみのわ」。ハーモニカの学習と演奏活動に取り組み、ボランティアで福祉施設を訪問するほか、「南箕輪村民の歌」を次世代に歌い継いでもらおうと演奏している。
表彰式で唐木一直村長が賞状と副賞を贈り、「多くの団体が村の活性化のため活動し、輪を広げていただき有難い。より一層の活動をお願いしたい」とあいさつした。受賞者を代表し、花いっぱい推進協議会の清水勇会長は、「大賞をいただきびっくりしている。すべて村の皆さんのボランティア活動の協力でできた。お礼申し上げる」と謝辞を述べた。 -
予算執行方針説明会
宮田村は10日、本年度の予算執行方針を職員に説明。事務事業や補助金、交付金など、常に必要性、効率性など精査しながらメリハリのある執行で臨む考えを示した。
清水靖夫村長は「国や県から補助金が出るから事業をやるのではなく、事業ありしの予算を考えてほしい」と指摘し、役場組織の機能強化も求めた。
管理財政係の担当者も「予算があるから年度末に事業を駆け込むのではなく、余ったら繰り越しの財源にしてほしい」と要望。導入した事務事業評価に基づき、事業の必要性などを常に考慮に入れるよう説明した。 -
【記者室】県議選こぼれ話
県議選こぼれ話。筆者が車を運転中のこと、交差点でよそに気を取られて一時停止と安全確認を怠った車にぶつけられた。事故の相手方が気を取られた先というのが候補者の遊説カーだった竏窒ニいうおそまつ▼「『○○をよろしくお願いします』と近づいてくるのに注目していてあなたの車には全然気がつかなかった」という。遊説カーが来なけりゃ事故にはならなかったのに竏窒ニの恨み何としても絶ち難く○○の対立候補に投票した、というのは冗談だが…▼考えてみれば世の中すべからくこんな偶然の積み重ねで成り立っている。今度の県議選にしてもほんの小さな偶然の要素が当落を分けているような気もするのだ。だから落選した候補の皆さん、次にまた頑張って。(白鳥文男)
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県議選 駒ケ根市区 佐々木氏の勝因は
県議選駒ケ根市区(定数1)は元職の佐々木祥二氏(55)=無所属、赤須東=が現職の林奉文氏(61)=あおぞら、南割=を2277票差の意外な大差で破って返り咲きを果たした。わずか255票差で涙をのんだ前回選から4年竏秩Bもたらされた当選確実の報に佐々木陣営は会心の大勝利で雪辱を果たした喜びを爆発させたが、市民が佐々木氏に託す今後の県政への期待はこれまでになく重い。
強固な組織票を持つ佐々木陣営のリードで始まった選挙戦は中盤以降林氏の猛烈な追い上げにより大接戦の声も聞かれていたが、いざふたを開けてみれば多くの関係者も予想していなかったほどの大差がついた。
勝因を一言でいえば佐々木氏が「同じ考え」とする村井知事の景気拡大政策を多くの有権者が支持したことだろう。長引く景気低迷は庶民の暮らしに重くのしかかっている。回復基調にあると聞かされても地方都市の市民にその実感はなく、先行きの見えない不安感に覆われている現状の中で、佐々木氏の訴える政策にかすかな明るさと希望を見出したものと思われる。庶民感覚からすれば福祉の向上はもちろんだが、目に見える形での生活向上=所得増に結び付くと考えられる政策の方に林氏の訴えよりも魅力を感じたのではないか。
対する林氏は福祉、教育などの暮らし優先施策を前面に打ち出して訴えてきたが、その理念は「土建屋政治許さんぞ」の一言に集約されていた。「大型ダム建設に代表される・ス無駄な・ス公共事業反対」をアピールする意図が、有権者には誤って公共事業すべてを許さない姿勢であるかのような印象を与えた可能性もある。
今選挙は4年前の再戦だったと同時に「村井」対「田中」の代理戦争でもあった。林氏はアピールの柱の一つとして「田中氏の改革路線を後戻りさせてはならない」と訴えたが、多くの有権者の気持ちがすでに田中氏を過去の人と見ていることをつかみ切れなかったことによる意識のずれもあったのではないかと考えられる。
佐々木陣営は前回選でのムード戦略が結果的に失敗に終わった反省を生かそうと当初から強力な組織固めに力を入れて選挙戦を進めてきたが、その戦術への批判もあった。組織戦には付き物の「後援会への入会を無理強いされた」とする声や「相手は共産党だ。たった一つの議席を任せていいのか」とするネガティブ・キャンペーンなどだ。その戦い方に対する反発は徐々に広がっていた感があるが、これらの批判を得票に結びつけることができなかったことも林氏の敗戦の一因といえるかもしれない。
破れた林氏は佐々木氏を支援してきた中原市政への批判も度々口にしていることから、支持者らの間では新たな目標として来年1月の任期満了に伴う市長選への出馬を考えるべきだとする声も上がっている。 -
県議選 佐々木祥二氏 一夜明けて
勝因について「大衆草の根的な運動と景気対策優先の主張が多くの世代の理解を得られたこと」と分析。スローガンに掲げた・ス豊かで住みよい元気な駒ケ根市づくり・スが女性や若年層にも理解され、浸透した手応えがあったという。
「この4年間、就職口がないとか、リストラにあったとか、給料が下がったとか、いろいろな声を聞いてきた。景気を良くするには多くの県内企業が赤字という状況を何とかしなければならない。口先だけで福祉といっても無理だ。まず地場産業を活性化する施策を実行しなければその財源が確保できないのだから竏秩v
「遊説カーで市内を回っている時にも、子ども連れの母親や若い人たちが手を振ってくれるんだよ。これまでそういった反応はまったくなかったからうれしかったし、主張に賛同してもらえているんだなと思えて自信になった」と笑顔で振り返る。
これまでといったい何が変わったのか。
「前回選で落選後、図らずも務めることになった地元区長の時の経験が発想を変えた。区は最初の政府といわれるが、区が良くなれば市が良くなり、ひいては県も国も良くなる竏窒ニいうことに思い至った。村井知事の『市町村の自治ができれば県がやることはない』という考えとも共通する発想だ。同時に当時の区役員の皆さんとの人脈が今回の選挙戦で生きた」と、この4年間が無駄ではなかったことを強調する。
一方で村井知事の景気拡大政策は支持するが、だからといってすべてをよしとするのではない竏窒ニ話す。
「議会の重要な役割は県政のチェック機能。知事にも言うべきことは言うし、おかしいと思うことはそう指摘する。市民の代弁者としてしっかりやっていきたい」 -
県議選 伊那市区 分析
告示日直前に急きょ選挙戦に突入することが確定した伊那市区(定数2)では、厚い地盤を持ち、今回から伊那市区に加わった高遠、長谷地区でも精力的に支持者を固めてきた現職の木下茂人氏(71)=無所属、美篶=と向山公人氏(64)=政信会、西町=が新人の井口純代氏(51)=あおぞら、福島=を引き離して再選を果たした。
4選を果たした木下氏は地盤とする農業関係の支持者からの票を確実に集め、農協などからの協力も受けた。 また、高遠、長谷地区にも早くから入り、地域間格差の解消や農業振興への取り組みを積極的にアピール。農業従事者が多く、地元である美篶地区との地縁が深い両地区で有利な戦いを進め、前回選ではわずが数百票の差しかなかった向山氏を約1700票引き離し、トップ当選の座を守った。
3選を果たした向山氏は、商業者の多い町部などで支持を固め、企業回りも積極的に展開。均衡ある県土づくりや産業振興などを訴え、地盤とする商工関係から票を集めた。また、推薦を受けた自民党や公明党の支持者票も確保した。
高遠、長谷地区でも早くからあいさつ回りなどを行い、町部などの支持を集めたが、木下氏には一歩及ばなかった。
告示直前の出馬表明で現職2人に挑んだ井口氏は、浮動票の掘り起こしと村井県政に支持寄りの立場をとる現職の批判票の取り込みを狙って短期決戦を展開。大型公共事業に積極的な村井県政の是非を問う一方、福祉、医療、子育てなどへの取り組みを訴えた。組織や党の力に頼らない独自選挙で、現職の批判票や共産党支持者の票を集めたが、投票率の低下を受け、十分な浮動票を巻き込むことができなかった。 -
県議選 一夜明けて 垣内基良氏
-感想は
ほっとした。朝3時まで息子と飲んだ。これから議席を安定させていかないと上伊那のためにならない。そのためには続けて勝てる組織をきちんとしないといけない。
-トップ当選して
とんでもない運命だ。不死鳥のようによみがえる。その精神力は支持者がいなきゃできない。1票差で町民の胸の中につかえたすっきりしない何かを取ると同時に、俺の分も取ってほしかった。ようやくわだかまりなく町が一つになった。本当にいい選挙だったと思う。
-村井知事の是非は選挙の争点になったか
郡区では政策的には争点ではなかったと思う。田中さん、村井さん双方を勉強しながらやっていれば争点だったが、県民が政争を繰り返し感情で投票行動していた。今回少し改善された。知事とは是々非々。考え方がだいたい一緒だから、あまりブレがないと思う。
-県議としてのこれから
現状を見て分析し、実行する。予算の個所付けを見ていないので、本年度やること、継続すること、来年予算化することを考える。定数が3から2になり地域選挙の終わりと思ったが、結果的には地域選挙だった。だから辰野から中川まで全部やる。この4年間で少し幅ができた。今までは持論展開し理解してもらうことをしてきたが、そういうことではない。県民同士でいがみ合わないように、真ん中を取るということでなく、上手に運営する方法をしていくことだと思う。議員は条例づくり、地域要望の取り入れがあるが、地域要望取り入れを処理する能力もつけないといけない。上伊那のためにきちっとやります。
-会派は「石田(冶一郎)先生の言う通りに」ということだが
まだこれからだけど、政治家は親方を裏切ってはいけない。そのことを自分の有権者に理解してもらうことをしていく。