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肌寒い衣替え
6月1日は衣替え。
伊那市の伊那西高校でも、生徒たちが夏服に装いを替えて登校した。
長野地方気象台によると、1日の伊那地域の最低気温は11度となり、肌寒い朝になった。
生徒たちはカーディガンなどを羽織って登校していた。 -
入笠牧場で牛の放牧
伊那市高遠町の標高約1600メートルの入笠牧場で1日から、牛の放牧が始まった。
初日の1日は上伊那や下伊那、諏訪地域から約60頭の牛が運ばれ、放牧された。
放牧された牛は、ホルスタインや和牛など6カ月以上の牛。
放牧は、毎年この時期に行われていて、農家の労働負担の軽減や牛の足腰を鍛えるために行っている。
集められた牛は、1頭ずつ健康状態のチェックや、病気にならない為の予防接種が行われた。
去年多かった鹿などによる食害は今年は少なかったものの、天候不順により草の長さが短いという。
今年は宮崎県で起きた口蹄疫についての対策もとられた。
入笠牧場へ出入りできる3カ所のゲートすべてに石灰が敷かれた。
また牧場を訪れる人に対しての餌やりや、牛や豚に接触する際の注意などが書かれた看板も設置された。
1日放牧された牛は10月上旬までこの牧場で過ごす。
放牧の受け入れは2日も行われ、60頭ほどが運び込まれる予定。 -
知事「ルートの要望できない」
村井仁長野県知事はリニア中央新幹線のルートについて、決めるのは国の交通政策審議会だとして、県として審議会に対しルートの要望はできないとの考えを示した。
1日は松本市の松本合同庁舎でリニア中央新幹線建設促進上伊那地区期成同盟会の白鳥孝会長と向山公人副会長、村井知事の3人が、リニア問題について非公開で意見交換した。
このなかで白鳥会長は村井知事にあらためて、伊那谷まわりのBルートを要望した。
県のリニア中央新幹線建設促進協議会は先月、ルートについて国に判断を求めるとする決議を採択している。
村井知事は今月4日にリニアのルートなどについて検討している国の交通政策審議会で、この問題に関するこれまでの経緯や県内に様々ある意見を伝えることになっている。
向山副会長は村井知事に審議会の場で県として一番成果のあがる、あるべき姿を発言してもらいたいとの考えを示した。
上伊那地区期成同盟会では、今後もBルートでの早期整備を各機関に訴えていくとしている。 -
上伊那口蹄疫現地連絡会議
宮崎県で発生した口蹄疫の問題を受け、県は31日、市町村に対し、保育園児や児童が牛やヤギなどの動物と触れ合うことを当面の間、自粛するよう求めた。
上伊那口蹄疫現地連絡会議が同日、伊那市の伊那合同庁舎で開かれ、説明があった。
会議は、宮崎県での口蹄疫の発生・拡大を踏まえ、情報の共有と今後の対策を協議する目的で開かれた。県や市町村、農業関係団体の関係者ら約35人が出席した。
会議では最初に、伊那家畜保健衛生所の久米田章仁さんが、口蹄疫の特徴などについて説明した。
久米田さんは、「口蹄疫は牛や豚など足の爪が2本の偶蹄類が感染する病気。ウィルスの伝染力が非常に強く、変異を起こしやすいため、ワクチンで病気の発症は抑えても感染を防ぐことは出来ない」と説明した。
対策としては、「感染しないよう消毒の徹底や関係者以外の立ち入りを制限するなど、ウィルスを持ち込まないことが大切」と話していた。
会議ではこのほか、市町村に対して、ペットとして飼われている豚やヤギの数の把握や、保育園で散歩の際、農場への立ち寄りを自粛することなどを求めた。
上伊那地方事務所農政課によると、上伊那地域では、牛や豚を飼育している農家は136戸あり、牛は約6千頭、豚は約3千頭いるという。 -
県聴覚障害者体育大会
長野県内の聴覚障害者が集う体育大会が30日、南箕輪村を会場に開かれた。
大会は、県内各地の聴覚障害者協会が持ちまわりで開いていて60回目になる。
今年は、上伊那聴覚障害者協会が主催し、南箕輪村で大会が行われた。
大会には、県内13の協会から80人ほどの選手が参加した。
大芝野球場で開会式が行われ、大会実行委員長で上伊那聴覚障害者協会会長の降旗久さんが、「日頃の練習の成果を発揮して、心に残る競技を展開してほしい」と挨拶した。
また選手を代表して上伊那チームの鈴木洋美さんと植田剛さんが選手宣誓した。
体育大会では、野球、ソフトボールのほか、ゲートボールや卓球など7種目が村内各スポーツ施設で行われた。 -
みはらしファーム 花馬まつり
伊那市西箕輪で30日、馬を花で飾りつけ、仲仙寺にお参りをする花馬まつりが行われた。
この花馬まつりは、豊作などを祈願するため、花で飾られた農耕馬が各地から仲仙寺を訪れた様子を再現しようと西箕輪農業公園みはらしファームが主催し行われている。
花馬まつりには、子供連れなど60人が参加し願い事を書いた短冊を手に、みはらしファームから仲仙寺までおよそ3キロの道のりを歩いた。
2頭のうち1頭は、この地域で多く栽培しているアルストロメリアが、もう一頭には薄紙で作った造花が飾りつけられていた。
馬はかつて農作業や運搬の手段として大事にされていたことから、その健康を祈る為にこの風習が始まったともいわれている。
30日は、元西箕輪公民館長の白鳥茂美さんが羽広の丁石や花馬まつりの歴史などを参加者に説明していた。
参加者達は、地域の歴史を学びながら仲仙寺を目指していた。 -
伊那ビデオクラブ コンクール審査会
ビデオ愛好家のグループ伊那ビデオクラブの作品コンクールが29日、伊那市のいなっせで開かれた。
今年で13回目となるコンクールにはクラブのメンバー15人から29の作品が寄せられた。
コンクールでは伊那市出身の映画監督、後藤俊夫さんらが審査にあたった。
伊那ビデオクラブの飯島尚美会長は、「第1回のコンクールから合計すると300本以上の作品が出品されている。地域の伝統行事や文化、ここに暮らす人たちを映像に残していきたい。」とあいさつした。
出品された作品は、地域の行事や旅行先で撮影したもの、また、ドキュメンタリーなど様々でメンバーの力作が揃った。
コンクールの審査結果は来月13日に高遠さくらホテルで開かれる表彰式で発表される。 -
鹿嶺高原で獣害用防護柵設置
伊那市は、長谷にある鹿嶺高原の亜高山帯に生息する昆虫や植物を守ろうと、29日防護柵を設置した。
防護柵の設置は、貴重な動植物を鹿などの食害から守ろうと去年から行われている。
設置作業には、市の職員やボランティアなど31人が参加した。
作業は北星平(ほくせいだいら)で行われた。
北星平では、20年程前に旧長谷村が防護柵を設置したが古くなり張り替えが必要となっていた。
参加者らは、総全長360メートルにわたってネットを張る作業を行った。
また、柵内には絶滅危惧種に指定されているミヤマシロチョウのエサとなるメギの苗が植えられた。
市では、「柵で囲ってメギの木を育てることで、ミヤマロチョウが生息できる環境にしたい」と話していた。 -
かな書道「香葉会」書展
創立30年になる、かな書道香葉会の第10回書展が28日から伊那市の伊那文化会館で始まった。
香葉会は、伊那公民館のかな講座の修了生で創立され、今年で30年になる。
伊那市日影の池上信子さんが30年間指導にあたってきた。
香葉会の書展は、3年に1回開催していて、今回が節目の10回目となる。
会場には、70人の会員が書いた130点余りの作品が並んでいる。
また、会場の一角は、池上信子さんのここ20年間の作品が並べられている。
池上さんの原点となる漢字の作品から、ライフワークとなっている井月の俳句などがあり、訪れた人が足を止め作品に見入っていた。
池上さんは、かな文字の伝承のほか、はがきの表書きなど、実用的な書の指導にもあたっていきたい竏窒ニ今後の抱負を話していた。 -
国道153号伊那バイパス促進期成同盟会総会
国道153号伊那バイパス促進期成同盟会の総会が28日伊那市役所で開かれ、伊那市青島までの工事の促進や青島から駒ヶ根市までの早期事業化を要望することなどを決議した。
総会には、関係する市町村や団体の代表者らが出席し153号バイパスの早期完成、早期事業化を国や県に求めていくことを確認した。
白鳥孝伊那市長は、「153号バイパスは、大変重要な生命線。平成5年のルート発表から15年以上経つが、完成のめどがたたず心配している。青島より南の事業化に向けても一体となって国や県に働きかけをしていきたい」とあいさつした。
総会では、箕輪町木下から伊那市青島までの伊那バイパス1期工事の促進と青島から駒ヶ根市までの2期工事の早期事業化、道路財源の確保を要望することを決議した。
伊那建設事務所によると、南箕輪村と伊那市を結ぶ新しい天竜橋は、10月19日に竣工予定で、23年度には、竜東線までが供用開始となる見込み。
28日の総会で出席者からは、新天竜橋の竣工で、市道西田河原線通称ふるさと農道への車の流入が多くなり、上牧の交差点で交通渋滞も予想されるとして、信号機の設置など対策を求める声もあった。 -
4月の有効求人倍率0.49倍
4月の上伊那の月間有効求人倍率は0.49倍となり、前の月の0.51倍より、0.02ポイント低下した。
ハローワーク伊那の発表によると、先月の上伊那の月間有効求人倍率は0.49倍で、前の月の0.51倍より0.02ポイント低下した。
内訳でみると、企業の新規求人数は968人で前の月の1046人より78人少なくなった。
また、仕事を探している新規求職者数は1207人で、前の月の1195人より12人増えた。
実際に職に就くことができた就職者数は324人で、2カ月連続で300人台となった。 -
JA総代会中期計画承認
JA上伊那の通常総代会が27日開かれ、農産物販売額年間180億円を目指すことなどを盛り込んだ中期計画が承認された。
中期計画は今年度から平成24年度までの3年計画。
計画では、年間の農業生産販売額を180億円とすることを掲げている。
平成21年度の生産販売額は約154億円で、平成24年度までに180億円にする計画。
計画実現のため、生産拡大に取り組むほか、農家の労力や出荷コスト低減のため、直売所などで販売する野菜や果物をパッケージするセンター建設の検討を進める。
このほか、米の販売拡大と品質の高い米の安定供給のため、来年度には、南箕輪ライスセンターを、米の貯蔵ができるカントリーエレベーターにする計画。
また今年度、現在4つある営農資材の配送センターを本所配送センター1つに統合し、経費削減を図る。
宮下勝義代表理事組合長は、あいさつの中で、宮崎県での牛などの口蹄疫の発生に触れ、「国の支援を強く望む。JA上伊那としても出来る支援をしていく」と話した。 -
事故防止策を検討
5月に入り、10日間で3件の交通死亡事故が上伊那で発生し、既に去年の3人を上回る5人が死亡していることから、事故防止策を検討する緊急対策合同会議が、27日伊那合同庁舎で開かれた。
会議には、県や警察、市町村、各地の安全協会から40人ほどが参加した。
市川武二上伊那地方事務所長は、「例年より早いペースで死亡事故が発生していて、県をあげて事故抑制を強化する必要がある。上伊那地域が安全で住みよい環境となるよう尽力いただきたい」と挨拶した。
死亡事故は、2月に駒ヶ根市で、3月に伊那市荒井で、5月に入ってからは、6日に箕輪町、10日に南箕輪村、15日に伊那市長谷と、今年すでに5件発生している。
いずれも70歳以上の高齢者が亡くなっていて、5件のうち3件が、夜間、道路の横断中に発生している。
事故防止対策として、県は、広報車や各種集会などで広報活動を行なっていくこと、警察は、事故の発生しやすい夕暮れ時の取り締まりを強化することなどが報告され、それぞれが、事故防止に向け取り組んでいくとしている。
会議では、「活動を報告するだけではなく、事故の危険性のある地点の安全対策について具体的に検討するほうが重要ではないか。」などといった意見も出されていた。 -
事業仕分けの対象で年会費値上げ
シルバー事業が、政府の行政刷新会議の事業仕分けの対象となり、国の補助金が縮減されたことなどから、伊那広域シルバー人材センターの正会員の年会費が、1000円から2000円へと値上げされることになった。
27日に伊那広域シルバー人材センターの今年度の総会が伊那市民会館で開かれ、約500人が参加した。
政府の行政刷新会議で、シルバー事業が仕分けの対象となり、国庫補助金が縮減される事になった。
それに伴い、上伊那の市町村からの補助金も減額が見込まれ、センターの事業運営が厳しくなることから、年会費が値上げについての議案が、総会に出された。
値上げは、年会費1000円を2000円とするもので、総会で可決された。伊那広域シルバー人材センターの昨年度の契約金額の実績は、4億1000万円で、前の年の4億7000万円に比べ、12.1%の減収となった。
これは、世界的な経済危機による景気後退の影響を受けたもので、2年連続の減収。 -
伊那市音楽協会が市に寄付
今年3月に解散した伊那市音楽協会から24日、生涯学習に役立ててほしいと25万円が伊那市に寄付された。
伊那市音楽協会会長を務めていた所沢(しょざわ)千秀(ちひで)さんが、白鳥孝市長に協会の基金25万円を手渡した。
伊那市音楽協会は生のクラシック音楽を市民に届けようと昭和25年に発足した。
NHK交響楽団をはじめ世界各地から有名な楽団などを招き、オーケストラやオペラなどを開催してきた。
これまでの60年間で189回の音楽会が開かれた。
しかし、会員の減少や高齢化により今年3月に解散し、60年の活動に幕を閉じた。
白鳥市長は、「60年の歴史を大事にして音楽活動が継続できるようにしたい」と話していた。 -
ユネスコ・エコパーク登録推進へ
伊那市などが参加する南アルプス世界自然遺産登録長野県連絡協議会は26日、ユネスコ・エコパークへの登録推進など本年度の事業計画を決めた。
県連絡協議会に参加する伊那市、飯田市、富士見町、大鹿村の委員12人が大鹿村交流センターに集まり、本年度事業などについて協議した。
南アルプスの世界自然遺産登録に向けて本年度は、ユネスコ・エコパークへの登録推進活動に取り組んでいくことが了承された。
ユネスコ・エコパークは、国際的な生態系や生物の環境保護地区のことで、日本では志賀高原など4地域が指定されている。
またこの取り組みに伴い、10月に名古屋で開かれる生物の多様性について考える国際的な会議コップ10でブースを出展し、南アルプスをPRするとしている。
協議会では南アルプスがユネスコ・エコパークに登録されれば、世界自然遺産登録に弾みがつくとして、活動に力をいれていきたい竏窒ニしている。 -
長野県次世代工業化農業研究会 本格始動
次世代を担う工業的な農業のあり方を研究する長野県次世代工業化農業研究会は26日、本格的な活動をスタートさせた。
研究会の総会が南箕輪村の信州大学農学部で開かれ、60人ほどが参加した。
研究会は、上伊那を中心に、製造業や商工団体、自治体、農業者など30団体ほどで組織されている。
研究会の会長を務める茅野市の東洋バルブ・環境事業推進部長の仲田一秀さんは、「世界に冠たる日本の工業の管理技術やものづくりの技術を活かし、世界にリードできる農業を模索したい」とあいさつした。
総会では、本年度の事業として3つの部会を組織し研究を行っていくことなどが確認された。
部会は、堆肥の循環や栽培ユニットなどを研究する栽培系部会、人工の光を含めた照明に関する研究を行う照明系部会、機器機材、空調管理などを行う制御計測部会の3つが設置される。
また水耕栽培によりレタスなどの葉物を工場生産している千葉県の企業、みらいの嶋村茂治社長が講演した。
みらいでは、室内で人工の光を使い、レタスやハーブなどを生産している。
嶋村さんは、工場で生産した野菜を参加者に見せながら、「植物工場では、田畑まで移動する時間的なロスがなく、農薬を使用しないので野菜を洗う必要がない。また、芯を除けば全てが食べられるので、廃棄物が格段に少なくてすむ」と話していた。
嶋村さんは、「農業の工業化は、ソフトとハードのどちらもが重要である」と強調していた。 -
アセス 秋口に方法書原案完成の見通し
上伊那広域連合が計画を進めている新しいごみ中間処理施設の環境影響評価、アセスメントの方法書の原案が今年秋口には完成する見通しであることがわかった。
25日開かれた上伊那広域連合議会の中で広域連合長の白鳥孝伊那市長が明らかにした。
方法書作成については4月に一般競争入札がおこなわれ、財団法人日本気象協会長野支店が、約640万円で落札したという。
議員からの方法書の原案ができるまでの間もその過程について住民への説明が必要ではないかとの質問に対し白鳥連合長は、アセス実施について情報公開につとめ、説明責任を果たしていくとの考えを示した。 -
八十二銀行110周年で来店感謝デー
伊那市の八十二銀行伊那支店は5月27日に支店開設110周年を迎える。
伊那市境にある伊那支店では、25日から3日間来店感謝デーを開いている。
伊那支店は、明治33年に上伊那銀行本店としてスタート。昭和18年に合併し八十二銀行伊那町支店となった。その後、昭和59年に、伊那市駅前支店から分離独立し現在の場所に移転した。
伊那支店のロビーでは、25日から支店開設110周年を記念して、漫画家、橋爪まんぷさんの作品が展示されている。
展示されている作品は新聞で掲載されている4コマ漫画や伊那市駅周辺を描いた作品合わせて82点。
また、伊那市のこれまでを写した写真も紹介している。
八十二銀行支店開設110周年来店感謝デーは25日から27日までの3日間行われている。 -
伊那市医療政策審議会設置へ
伊那市の白鳥孝市長は、通院費の無料化や医療政策などについて検討する医療政策審議会を設置する考えを示した。
25日に開かれた定例記者会見で白鳥市長があきらかにした。
審議会は、通院費の無料化を含め、幅広く医療分野について議論し方向性を導きだそうというもの。
メンバーは、医師をはじめ保護者やPTAなどで構成し15人から20人程度を見込んでいる。
6月の定例市議会に審議会設置に関する補正予算を盛り込む考え。
白鳥市長は選挙公約として中学3年生までの入院費の無料化をかかげていてこれについても補正予算に反映させる考え。 -
長野県地域いきいき実践塾開講
知識や経験を地域の社会参加活動に活かす、長野県地域いきいき実践塾の伊那支部が20日、開講した。
今年は、上伊那地域の27人が受講する。
地域いきいき実践塾は、50歳以上を対象に長野県が開いている講座で、これまで培ってきた知識や経験を地域づくりに活かしてもらうきっかけにしようと開かれている。
長野県シニアリーダー実践講座という名称で開かれてきたが、昨年度から名称を変えた。
支部長を務める山崎宗廣伊那保健福祉事務所長は、「誰もが生涯現役として地域社会を支えてもらうことが重要」とあいさつした。
受講者を代表して、駒ヶ根市の北原正之さんは「積極的に社会参加し、地域活動を行なうことで余生の生きがいが生まれる。意欲を持って努力したい」とあいさつした。
この講座は1年間で、施設見学やワークショップなどを通して地域づくりについて学ぶ。 -
箕輪でガールスカウト合同報告会
伊那市や箕輪町など上下伊那のガールスカウト4団体が集い、日ごろのボランティア活動について発表する合同イベントが23日、箕輪町の地域交流センターで開かれた。
23日は、全国それぞれの組織で一斉イベントが行われた。
上下伊那の4団体は、今回初めて合同でイベントを行った。
「みんなと一緒なら極度の貧困と飢餓をなくせる」をテーマに各団体が日ごろから取り組んでいるボランティア活動を報告した。
伊那市の第26団は、ガールスカウト日本連盟90周年の記念イベントについて、何をするか検討している経過を寸劇で披露。伊那市の福祉の祭典ふれあい広場で貧困と飢餓についての展示を計画していることを発表した。
箕輪町の第34団は、上伊那生協病院で、毎週土曜日の午後に地域の農家から生活支援物資として送られてくる米や野菜を仕分けしてブラジル人に提供している活動を寸劇で発表した。
実行委員長で伊那北高校3年の須藤光香さんは、「小さな活動が大きな喜びになるよう、じっくり考え楽しみましょう」と参加者に呼び掛けていた。 -
通り町で春の呑み歩きイベント
伊那谷で造られたお酒を飲みながら商店街を巡るイベント「春の呑みあるき」が21日、伊那市の通り町商店街で行われた。
これは、伊那谷で造られているお酒を味わいながら商店街を歩いてもらおうと商店主などでつくる実行委員会が開いた。
参加者は千円で呑み歩きに必要な「道中手形」を購入する。
その手形を見せれば、おかわり自由で好きなお酒を味わうことができる。
21日は、辰野から飯田までの9つの蔵元と、酒造メーカー3社の出店がいなっせ北側広場などに並び、訪れた人たちはさまざまなお酒の味を味わっていた。 -
五輪柔道金メダリスト古賀稔彦さん講演会
バルセロナオリンピックで金メダルを獲得した、元柔道選手の古賀 稔彦さんの講演会が21日、伊那文化会館で開かれた。
これは、上伊那教育会の定期総集会にあわせて行われた。
会場には、上伊那地域の教職員や一般など約1500人が集まった。
講演の中で古賀さんは、「自分自身の欠点を自覚して、1つ1つ克服し長所にしていってほしい。プレッシャーを感じたら、目の前の現実から逃げないで戦う。誰かの為に挑戦する気持ちを忘れないで下さい」などと、オリンピックに出場した時や、競技生活の中で学んだことを話した。 -
中条盆栽山野草展 22日から
珍しい山野草「アツモリソウ」などが多数並ぶ伊那市の中条公民館盆栽・山野草クラブの第30回展示会が、22日から、中条公民館で開かれる。
大きな袋状の花弁を持った独特の形をしたアツモリソウは、ラン科の山野草。
21日は展示会に向け、会員たちが育ててきた山野草を会場に展示した。
会場にはアツモリソウを中心にさまざまな山野草約300鉢が展示されている。
このレブンアツモリは、絶滅危惧種に指定されている北海道礼文島の固有種。
そのほかにも、南アルプス系のアツモリソウや乗鞍岳などに自生するもの、大鹿ホテイなど、さまざまな種類が並んでいる。
中条クラブでは、山野草保護の観点から山からの採掘は禁止していて、これらのアツモリソウはすべて会員同士で株分けして増やしてきた。
また、合わせて展示している盆栽も樹齢数十年以上の松などが多数並んでいる。
展示会は、22日は午前8時から午後8時まで、23日は午前7時から午後4時まで開かれる。
また、今回は30回の節目に合わせ、両日とも先客100人に会員が育てた山野草をプレゼントする予定。 -
天野惣平展
伊那市高遠町芝平(しびら)の旧三義小学校芝平分校で美術家、天野惣平さんが個展を開いている。
旧三義小学校芝平分校が天野さんの個展会場。
天野さんは、自宅近くのこの廃校で毎年1回個展を開いている。
入り口から中に入り、階段を上ると正面に作品が現れる。
天野さんは、空間が作品と話す。
中心にあるのは、麻をアクリルポリマーで固め、プレート状にしたものを筒状にしたもので、高さは2メートル67センチ、直径は50センチ。上からは照明が空洞となっている内部にあてられ、下にある麻が発光しているように反射している。
この筒状のオブジェは、もと教室だったこの場所で制作された。
会場を訪れた人が何かを感じて欲しいと天野さんは話している。
天野さんは、会場を訪れた人も作品の一部と話している。
21日は、伊那美術協会会長で工芸美術の木下五郎さん、洋画家の小林修一郎さんの姿もあった。
天野惣平展は、26日までで、明日は午後3時から作者を囲んでのパーティーも計画されている。 -
上伊那工業交流プラザ開催
上伊那の製造業者などによる第2回上伊那工業交流プラザが19日、駒ヶ根市の駒ヶ根総合文化センターで開かれた。
これは互いの会社や製品を知ることで、ビジネスチャンスを広げようと、各市町村の商工会議所などでつくる実行委員会が開いた。
会場には交流プラザに参加したおよそ45社の展示ブースが設けられ、訪れた企業の社員が熱心に説明を聞いたり、製品を見学していた。
実行委員会によると製造業界は発注企業と受注企業だけの関係がほとんどで、取引のない企業については、その概要などについてよく知らないのが現状だという。
実行委員会では、上伊那地域は松本、長野に次いで3番目の工業出荷額があることから各企業が技術や情報を共有し生かすことで、ビジネスチャンスが広がるものと期待している。
交流プラザではほかにプレゼンテーションもあり、各企業が自社製品をPRしていた。
駒ヶ根工業高校の生徒や伊那技術専門校で学んでいる人たちも会場を訪れ、ものづくりについて理解を深めていた。
実行委員会では3回目の交流プラザも開催する計画で、製造業の発展につなげていきたい竏窒ニしている。 -
上伊那土砂災害対策等合同会議
国や県、市町村による上伊那地域の土砂災害対策の合同会議が18日、伊那市の伊那合同庁舎で開かれた。
関係者約30人が参加し、本年度も引き続き、土砂災害の危険がある区域の指定を進めるとともに、災害が発生した時の避難場所などを示したハザードマップの作成を行っていくことを確認した。
また、県危機管理防災課の高野繁樹さんが、県内の市町村のハザードマップの作成状況などを報告した。
報告によると、今年3月末現在、洪水ハザードマップは約8割の市町村が作成している一方、土砂災害のハザードマップは3割程度に留まっているという。
また、災害発生時に住民に避難を促す避難勧告などについても、マニュアル化するよう国や県では求めているが、県内の策定率は2割に留まっていて、全国でも低い状況という。
高野さんは、「これから出水期を迎える。できるだけ早期にハザードマップの作成やマニュアルの策定を進めてほしい」と呼びかけていた。 -
地雷除去を支援 鬼丸昌也さん講演会
アフリカなどの地雷除去支援などの平和活動を行っている鬼丸昌也さんの講演会が16日、伊那市のいなっせで開かれた。
講演会は社団法人伊那青年会議所が開いた。
講演したのは、アフリカなど世界中の地雷除去や少年兵支援を行っているNGO「テラ・ルネッサンス」の代表 鬼丸昌也さん。
講演の中で鬼丸さんは、2004年にウガンダを訪れた時、少年兵から直接、聞いた話を紹介した。
少年兵は、男を2人銃で殺したことや、兵士の命令で自分の母の腕を切り落としたという。
鬼丸さんは、自分にできる事は現地の状況を伝える事だとして「問題は、みんなが問題だと思わない限り解決する力が生まれてこない。ここにいる皆さんも含め一人でも多くの人に現地の状況を理解してもらいたい」と話していた。 -
箕輪町・南箕輪村 死亡事故現地診断
箕輪町と南箕輪村で今月発生した交通死亡事故の現地診断が17日行われた。
交通死亡事故の現地診断は、再発防止のため関係市町村や伊那警察署、交通安全協会などが行った。
箕輪町では、今月6日午後1時頃、春日街道の信号機のない交差点で、ミキサー車と乗用車が衝突し、乗用車の助手席に乗っていた箕輪町の男性が死亡した。
現地診断では、事故の説明を聞きながら、道路の状況を見ていた。
今後の対策として、町などが交差点を認識しやすいように道路標示をすることが確認された。
また、南箕輪村ではアクセス道路で現地診断が行われた。
事故は、10日午後8時15分頃、南箕輪村のアクセス道路を横断していた伊那市の女性が軽トラックにはねられ死亡した。
今後の対策として、夜光反射材の利用促進、高齢者宅を訪問して交通安全を呼び掛ける高齢者アドバイザー制度の活用、高齢者の夜間の事故防止のためのオールシルバーナイト作戦の取り組み強化を挙げた。
参加者からは、横断歩道や街灯設置の要望もあった。
今年、伊那警察署管内では昨日までに4件の交通死亡事故が発生し、このうち3件は5月に起きている。
伊那市、箕輪町、南箕輪村の交通安全協会で構成する伊那交通安全協会では、「この異常事態に歯止めをかける必要がある」として、啓発チラシの全戸配布も検討している。