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「上伊那在住外国人共生ネットワーク」三者懇談会
国際交流ボランティアや各市町村の防災担当者などによる「上伊那在住外国人共生ネットワーク」は、外国人の防災について検討、学習するため、派遣請負業者などを交えた三者懇談会を13日、伊那市役所でした。
共生ネットワークは、昨年7月の集中豪雨の際、在住外国人が避難していなかった事例を踏まえ、災害時における在住外国人の安全確保のために、NPO法人伊那国際交流協会(若林敏明理事長)の呼び掛けで今年2月に結成した。
懇談会では行政の防災担当・国際交流担当、民間の国際交流団体、派遣請負業者らがそれぞれ意見を出し合い、情報を交換した。
また懇談会では同ネットワークが作成した「防災リーフレット」を、それぞれの代表者に渡し、在住外国人への配布を呼びかけた。
リーフレットには英語版・中国語版・ポルトガル語版・日本語版の4つがあり、地震についての説明や、身を守る方法、避難所への避難の呼びかけ、市町村の連絡先、防災のため事前にできることなどが記載されている。氏名や住所、最寄りの避難所、話せる言語、大使館の電話番号、国内の連絡先、国外の連絡先などを記載する欄もあり、事前に記載しておくことで災害時に身分を証明する手助けになる。
上伊那在住外国人共生ネットワークは、希望者にリーフレットを無料配布する。ぜひ知り合いの外国人へ配ってもらいたいという。
問い合わせは事務局(TEL72・7706)へ。 -
マリ共和国に援助米
南箕輪中生徒会の落ち穂拾い米など発送飢餓に苦しむ国に援助米を送る「国際協力田運動」の合同発送式が14日、活動に参加している南箕輪村立南箕輪中学校であった。アフリカのマリ共和国に送るため、運動に取り組むJA上伊那に寄せられた援助米をトラックに積み込んだ。
南箕輪中生徒会伝統の落ち穂拾いで集めた米は、94年から飢餓に苦しむ国に送っている。今年は10月12日に全校生徒が落ち穂を拾い、地域住民から寄せられた米も合わせ玄米で160キロになった。
JA上伊那の春日営農担当常務は「皆様のご協力で援助米を送れることは大変ありがたい」と感謝。南箕輪中地区生徒会長の岡部啓祐君が「自分たちの力がどこかの国で困っている人のためになるならと、全校の力を合わせて活動してきた。援助米が1人でも多くの方の役に立ち、喜んでいただけるといいなと思う」と発送メッセージを寄せた。
協力団体と援助米は南箕輪中のほか、赤穂東小学校5年生60キロ、青壮年部美篶支部300キロ、農団労上伊那360キロ、あぐりスクール生徒120キロ。米袋にバマラ語で「皆さんのために作りました」「いつか会えますように」などのメッセージを書き込んである。
全県では18JAが参加し7180キロ集まる見込みで、来年1月下旬に東京港に送り、マリ共和国に届ける。 -
上伊那水田農業推進協議会で08年産米の市町村別生産数量目標決定
県や市町村、農業団体などでつくる上伊那水田農業推進協議会が14日、伊那市内であり、08年産米の市町村別生産数量目標を決定した=表。県の協議会から上伊那地区に配分された08年度産米の生産目標数量は3万523トンに基づき、上伊那8市町村の当初数量目標を配分。しかし、上伊那としては今年の生産実績、3万1770トンの生産規模を維持する方針で、県の当初数量目標との間に生じる差量1247トンについては、加工用米などの非主食用米や地域間調整で対応していく。
県水田農業推進協議会から上伊那地域に配分された08年の当初数量目標は、今年より1・5%多い3万523トン。上伊那水田農業進行協議会はこの当初目標から自家消費分(1万6418トン)などを除く産地意向枠(1万4105トン)を算出し、県の算定ルールをベースとした上伊那独自の算定ルールにより、各市町村に当初生産目標を配分した。
08年当初数量目標に基づく各市町村の当初目標は▽伊那市1万3001トン▽駒ヶ根市5255トン▽辰野町1767トン▽箕輪町2581トン▽飯島町3198トン▽南箕輪村1697トン▽中川村1523トン▽宮田村1501トン竏秩B
しかし、加工用米や地域間調整などに取り組むことで、昨年の生産実績を維持する方針。また、これまで加工用米の出荷契約は特定の市町村に集積してきたが、08年度産からは各市町村に割り振り、契約する方針で今後調整を図る。 -
家畜用飼料稲、生産に向けた体制づくり検討へ
主食用米需要が減少する中、米の生産規模維持を目的として上伊那水田農業推進協議会は来年度、転作扱いとなる家畜の飼料用に生産した稲に、上伊那全域のとも補償から補てん金を拠出する体制づくりができないかを検討していく。現在上伊那では、生産調整のために生産した加工用米に対し、上伊那全域のとも補償制度で価格補てんを行い、加工用米でも主食用米と同等程度の価格になるようにしている。こうした体制を家畜飼料用稲についても整え、水田面積の維持と畜産飼料の自給率向上につなげたいと考えている。
家畜用飼料稲の生産には、国の助成制度もあり、県内でも転作の一環として取り組んでいる市町村もある。上伊那でも駒ヶ根市の一部でこうした取り組みを行っている。
一方、輸入飼料の高騰により、畜産農家の間では自給飼料へのニーズが顕著化。酪農が盛んな上伊那でも、飼料用稲の潜在的な需要があると見込まれる。
しかし、飼料用稲の栽培は助成を受けても主食用米より価格落ちするのが現状で、地域的に普及させるのが難しい。そのため、こうした飼料用稲の生産に対しても加工用米のようなとも補償が構築できないか模索し、転作田の核となる土地利用作物の可能性を検討する。
上伊那地方事務所によると、県内でも飼料用稲に対し、とも補償制度を用いている地域はないという。
まずは、同協議会で対象となる水稲生産農家の意向を確認するほか、上伊那農業協同組合(JA上伊那)が中心となって飼料を利用する畜産農家の調整を図っていく。 -
上伊那地域ふるさと市町村圏計画後期計画第2回審議会
上伊那地域ふるさと市町村圏計画後期計画を審議する2回目の会議が13日、伊那市であった。委員らの意見をもとにして、後期基本計画素案に追加する修正個所などを確認。最終の審議会で修正を加えた答申内容を確認し、来年1月15日に小坂樫男広域連合長へ答申することとなった。
事務局では、前回審議会などで各委員から出された73の意見をもとに、各項目を再度検討。委員から新たに提案された土地利用計画や市街地づくりなどの計画立案に際して、自然環境に配慮することや、森林機能の活用、観光面での資源開発、担い手育成などを推進することなどを新たに追加することを案を提示し、了承を得た。 -
地域産業資源活用事業計画第2号認定として南箕輪村・信州自然村の長野県産生産者の顔が見える「医食同源食」の開発・販売が認定
今年6月に施行された「中小企業による地域産業資源を活用した事業活動の促進に関する法律」に基づく「地域産業資源活用事業計画」の第2号認定が13日、関東経済産業局であり、南箕輪村の無添加加工食品製造・企画会社「信州自然村(山葵村栃ヶ洞農場)」(飯沼亀芳代表)の申請した事業計画「長野県産生産者の顔が見える『医食同源食』の開発・販売」が、上伊那地区で初めての認定を受けた。
地域経済の活性化、中小企業の振興などを目的とする同事業は、地域資源を活用した商品の開発や、販路開発に意欲的に取り組む中小企業を支援するもの。県内では10月に1事業所が認定を受けており、第2回の今回は、信州自然村と、中信地区の1事業所が認定を受けた。
信州自然村の申請した事業は、「医食同源」をコンセプトとして長野県の地域産業資源である米、信州黄金シャモなどといった農水産物を活用した加工食品の開発・製造を行おうというもの。オープントレーサビリティーシステムをベースに生産者の顔が見える安心・安全な食材を、手軽に食べられる体に良い加工食品とすることを目指す。
認定事業は今後、試作品の開発や販路開拓に対する補助、設備投資減税、専門家によるアドバイスなど総合的な支援を受けられる。 -
建設工事年末現場パトロール
建設業労働災害防止協会伊那分会などが11日、建設工事年末現場パトロールを行った。同協会の会員と、伊那労働基準監督所、上伊那地方事務所、伊那建設事務所、上伊那広域連合、市町村などの職員、合わせて92人が参加し、上伊那の55カ所の建設現場を回り指導した。
パトロールは毎年度、年末と3月に行われており、今回は「土砂崩壊災害防止・重機災害防止・墜落転落防止・転倒防止」に特に力を入れて行った。
工事看板、安全・危険標識の整備はされているか、掘削現場に地すべり警報機が設置されているかなど、さまざまな項目を点検、指導した。またパトロール員が現場で気付いた点や気になる点を施工業者に質問するなど、災害防止のための配慮を徹底した。 -
長野県高齢者作品展入賞者巡回展
県長寿社会開発センターによる「長野県高齢者作品展入賞者巡回展」が14日まで、伊那市駅前ビル「いなっせ」の2階展示ロビーで開かれている。日本画、洋画、彫刻、手工芸、書、写真の6部門で各賞を受賞した40点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
高齢者同士の交流や生きがいづくりなどを目的として毎年開催している「信州ねんりんピック」。高齢者作品展もその一環として開催しているもので、60歳以上を対象として作品を募集したところ、今年は246点の応募があった。巡回展は各部門上位7賞に入賞した作品を一堂に集め、県内3会場で開催している。
上伊那からは洋画、手工芸の部で入賞した2人の作品が展示されている。洋画の部で長野市長賞を受賞した駒ヶ根市の小松茂郁さんの作品「ラジオとスリッパ」は、色彩のコントラストが印象的な作品。また、手工芸の部で長野県社会福祉協議会長賞を受賞した箕輪町の高橋修司さんの切り絵「川遊び」は、細部まで細かく表現された切り絵が、川遊びの楽しげな情景を伝えている。
入場無料。午前9時縲恁゚後5時(最終日は正午まで、12日は休館日)。 -
信大農学部「ゆりの木」でパネル展「ひと・むし・たんぼ」
伊那谷在住の農家や研究者でつくる「ひと・むし・たんぼの会」(会員15人、小川文昭代表)によるパネル展「ひと・むし・たんぼ」が21日まで、南箕輪村の信州大学農学部構内にある「食と緑の科学資料館・ゆりの木」で開かれている。田んぼの生き物などを撮影した写真にメンバーの思いを添えたパネルなど30点と、田んぼに生きる生物の標本などが並び、身近にありながら普段なかなか目にすることのない田んぼの生物たちの姿を伝えている=写真。
パネル展は農家や農に関わる研究者などが普段感じていることを表現する場として始めたもの。これまでも伊那市内や東京都内で開催してきたが、今回は学生へのPRも兼ねて信大で企画した。
農家ならではの視点から田んぼや畑に生きる生き物を見つめたパネルのほか、四季折々に見られる生物を紹介したパネルなどもあり、農とともの生きる生き物たちの生き様、それを見つめる農家や研究者の思いが映し出されている。
小川さん(46)=伊那市美篶=は「農家は知らず知らずのうちに生産活動を通じて網目のようにからみ合った生き物の営みを作り出している。それは意識しなくても毎年作り出されているが、農業が持っている本来の深い価値を知ってもらえれば」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後4時(16日は休館日)。
また、15日には同会のメンバーで『田んぼで出会う 花・虫・鳥』(築地書館)を出版した久野公啓さんによる記念講演会もある。聴講無料。午後1時半縲恁゚後3時。場所は「ゆりの木」
展覧会、講演会に関する問い合わせはひと・むし・たんぼの会(TEL73・7548)小川さん、または信州大学農学部(TEL77・1401)渡辺さんへ。 -
輝く!経営者~新たな挑戦~ ミカドテクノス 伊藤英敏社長
ミカドテクノス株式会社
◆ 本社・工場/上伊那郡箕輪町大字中箕輪9745
◆ 創業/1953年
◆ 資本金/1200万円
◆ 従業員/25人
◆ TEL/0265・79・2323(代)
◆ FAX/0265・79・2190
◆ 創業以来のプレス加工とともに、省力化専用機や真空ヒータープレスなどの自社ブランド専用機の製造・販売で知られる。取得特許が110件を超える数が示すように同社の独創的アイデアには業界も注目している。
《あれから4年》
発想力、開発力に長じた伊藤社長を本紙経営者キャンペーンで紹介したのが03年12月。その後も社長のアイデアは尽きることなく、しかも着実にミカドテクノスの製品に反映されてきた。注目を集めた「瞬時真空ヒータープレス装置」は改良を重ね、ヒーター温度が当初の200度から430度にまで高められるなどさらに性能がアップした。さらに、独自の真空技術を生かして画期的な「真空高圧含浸装置」を開発。ダイカスト製品などの封孔処理をはじめとする工業製品への応用だけでなく、食品の機能性処理などにも活用できる同装置への関心は、11月の発表と同時にいやおうなく高まっている。
この間、同社は、経済産業省中小企業庁から「元気なモノ作り中小企業300社」に選ばれ、さらに、関東経済局推薦により中小企業研究センターの「グッドカンパニー大賞」特別賞も受賞。「ミカドテクノス」の名をあらためて全国に知らしめた。
伊藤社長の発想力、技術開発力は広範囲に知れわたり、大学、商工団体などから講演を依頼されることも多い。学生や商工業者を前に伊藤社長は発想のキーワードを「遊び心」「余裕」として「ものづくりの原点は面白いものをつくって楽しませること」「心に余裕のない中で仕事をしていると良い考えは決して浮かばない」などと訴えている。
今回の「その後」では真空高圧含浸装置を中心に「新たな挑戦」を紹介する。
《真空高圧含浸装置を開発》
上伊那農協箕輪町支所でこのほど開いた農協祭の会場で、一風変わったコーナーが注目を集めていた。
そこには「真空高圧含浸装置」と書かれた機械が設置され、その前にはリンゴ、花梨、キャベツ、ナスなどが置いてある。機械に関心を示した客に楽しそうに説明している男性がいた。この装置を開発したミカドテクノスの伊藤社長本人だ。同装置が、工業製品だけでなく、食品にも広く応用できることを実演で証明していた。
「真空高圧含浸装置」。2年前に特許を申請し、間もなく許可が下りる。11月上旬に東京で開かれた中小企業総合展で発表したばかりの同社自慢の新製品だ。
同装置は、ダイカスト、鋳物などの防錆処理、封孔処理、焼結軸受けのオイル充填、セラミック溶射体のはがれ防止、潤滑性・導電性処理などのほか、食品添加への機能性処理にも対応できる。いずれも短時間で出来ることが強みになっている。
仕組みは、封孔を必要とするダイカストや鋳物、潤滑性を求めるセラミックなどの対象物に樹脂ポリマー液やオイルなどを浸透しやすくするため、まず、対象物を入れた処理スペースを真空にして・ス内部空気・スを取り除いてから、そのまま真空スペース内でオイルなどの「含浸液」に漬ける。
そこに圧縮空気を送り込み高圧加圧すると、従来の真空含浸装置より短時間ではるかに多い量の液を充填できる。
伊藤社長は「樹脂ポリマー液にナノカーボンを入れると静電気を除去することもできるのでは…」などとして、新機能を付加したいくつもの素材が同装置によって作り出されることに期待する。
この仕組みは、工業関連だけでなく、食品関連にも応用できるところがいかにも伊藤社長のアイデアらしい。
農協祭での実演では、リンゴ、花梨、キャベツ、ナスにワインや一夜漬けのもとなどを注入して短時間真空、高圧加圧の威力を見せつけた。伊藤社長は「リンゴでもナスでも、一瞬真空にすると中の水分が細胞膜を破って飛び出る。細胞に微小な穴が開いた状態でワインなどの液に入れる。真空を解除して高圧エアを吹き込むと液全体が締まり、短時間で液が注入される」と説明。嬉しそうに「ダイコンの中へビタミンCを入れて・スビタミンダイコン・スってのはどう?」「キャベツの芯まで食べられるってのがいいだろう」「ナスの生はうまい」…。仕事を楽しんでいることが誰の目にも分かる。
農協祭での実演は、新製品開発の話を耳にした町内関係者から依頼された。
会場には、情報をキャッチした県内の有名食品加工業者などがさっそく訪れ、「新製品の開発に使えそうだ」などと話していた。
《アイデアは尽きない》
「学生に言ったんだ」。伊藤社長は信大などで学生らに講義する機会も多い。
「ブランドにするためにオンリーワンの商品の特許を取る。3、4年たてば陳腐化するからまた、新しいものを考える。そうやって50年以上も会社が生きてきた」
「特許がなくても経営はできるが、ものづくりの会社の原点は面白いものをつくって楽しませること。それで世の中も進歩していく。会社が大きくなることは二の次」
「求められるものを待って開発しようとすれば、大企業がさっとさらっていく。中小企業は分相応のものをつくることが必要。評論家は、市場のニーズを探して作れ、と言うが、そうではない。自分が考えたものを発信して、自分で市場を開拓するほうが中小企業らしい仕事になる。たくさんは出ないがウチしかできない高級品だ」
伊藤社長の口からぽんぽん飛び出すこんな考えが、学生たちには新鮮に思えたに違いない。
同社の名刺は、社名の肩に「ファインスタンピング&ニューテクノロジー」の文字が入っている。「プレス」でなく「スタンピング」。多種の素材や分野に挑戦していこうとする同社の姿勢の表れだ。最近は、有機ELの発光電極膜や燃料電池のイオン交換膜なども手がけ、「スタンピング」は無限の広がりを感じさせる。
さらに同社はいま、「瞬時真空ヒータープレス」「真空高圧含浸装置」に続く「第3弾」の設計に入っている。来年1月には完成し、3月には発表できそうだという。「そういう風にやっていかないと、人を楽します企業にはなれない」。伊藤社長の挑戦は続く。 -
上伊那小中学校卓球選手権
第12回上伊那スポーツフェスティバル07「小中学校卓球選手権大会」は9日、伊那市の県伊那勤労者福祉センター体育館であった=写真。上伊那卓球連盟、上伊那スポーツ振興協議会など主催。
大会は上伊那の児童、生徒の健全育成と卓球技術向上などが目的。175人が集まり、小、中学生の部それぞれで男女別の個人戦、団体戦を繰り広げた。
結果は次の通り。
☆男子
▽中学シングルス(1)下平晋也(わくわくクラブ)(2)諏訪宝(辰野JSC)(3)上原良太(伊那少年)太田誠(わくわくクラブ)▽小学シングルス(1)川井達也(飯島少年)(2)桑沢聡(辰野JSC)(3)宮下雄樹(飯島少年)福沢秀平(伊那少年)▽団体(1)わくわくクラブ(2)辰野JSC(3)箕輪中A、伊那少年A
☆女子
▽中学シングルス(1)下平咲(伊那少年)(2)福沢奈緒(伊那少年)(3)堀田透子(箕輪中)斉藤李紗(中川中)▽小学シングルス(1)中村詩穂(伊那少年)(2)小原穂乃佳(伊那少年)(3)小原緋奈子(伊那少年)後藤幸乃(伊那少年)▽団体(1)伊那少年A(2)中川中A(3)赤穂中B、赤穂中A -
父母・市民・子ども教職員のつどい
上伊那の高校教諭らでつくる「ゆきとどいた教育をすすめる上伊那実行委員会」は9日、「父母・市民・子ども教職員のつどい」を開き、自閉症、ADHD(注意欠陥・多動性障害)などで「困っているこどもたち」について考えた。伊那毎日新聞社など後援。
子どもたちに行き届いた教育を進めるための集いで、29回目の今回は、上伊那の福祉教育の連携を図るため保育園や小中学校からも実行委員を集めた。各教育現場の現状報告を行うなどして、縦の連携をスタートさせるためのきっかけにした。
現状報告の後、出席した130人で意見交換。出席した教員や保護者からは「これまで続いた特別な支援を途切れさせないためにも進学時、保護者や(前の学校の)先生からその子の情報がほしい」「子どもたちを支えるためには多くの人がその障害を理解し、多くの目で対応していくべき」などの意見があった。
全国生活指導研究協議会常任委員で今回のコメンテーターを務めた大和久勝さんは「発達障害だけでなく子どもをどうとらえ、どう育てるかが教育実践の基本。そして、教師以上に接点を持ち、仲間としての関わりを日々実践しているのは学級や学年の子どもたち。個人指導、集団指導の展開の結合という筋道の中で子どもは育つ」と話した。
現状報告で養護学校の支援体制や課題について語る代表者 -
小学生JA共済ドッジボール 上伊那3チーム県へ
小学校高学年を対象とした、第10回JA共済ドッジボール南信地区大会が8日、伊那市の県伊那勤労者福祉センター体育館であった。上伊那勢は女子の部で「南小アタッカーズ」(南箕輪)が連覇するなど、男女計3チームが県大会(22日、長野市)の出場権を手にした。
大会は、JA信州諏訪、上伊那、みなみ信州の管内の小学校から男子17(上伊那6)、女子12(同3)の計29チームが出場。各部門ごと予選リーグ、決勝トーナメントを展開し、県大会に出場する男女各上位4チームを決めた。
6年生でチームを構成する南小アタッカーズの永井舞華主将は「今日はチームが一丸となって声を出し合ってレシーブすることができた。県大会でも優勝を目指し、みんなで声を出し合っていきたい」と意気込みを語った。
結果は次の通り。
▽男子 (1)座光寺DBCリアル(座光寺)(2)南小ハトポッポ(南箕輪)(3)ロゼオナイツB(高遠)
▽女子 (1)南小アタッカーズ(南箕輪)
女子の部で優勝した「南小アタッカーズ」 -
障害者社会就労センターに蜜ろう干支人形寄贈
伊那市御園で養蜂園を営む小松実治さんが6日、市内の障害者社会就労センター「ゆめわーく」を訪れ、同施設と障害者社会就労センター「さくらの家」「ひまわりの家」「コスモスの家」、障害者社会生活支援センター「輪っこはうす」などの施設に蜜(みつ)ろうで作ったネズミの置物約180組360個を寄贈した。
「ゆめわーく」などの利用者たちには小松さんがハチの巣箱づくりを依頼している。
蜜ろうの置物は、利用者が販売して収益金を得られるように毎年、翌年の干支を寄贈している。
小松さんは「ネズミはコツコツとやります。ミツバチも同じようにコツコツと一生懸命働きます。皆さんも頑張って働いてください」とあいさつした。
その後、「ゆめわーく」の利用者とその他の施設の代表者たちによる箱詰め作業が行われた。4つ足立ちのネズミと2本足立ちのネズミが1個ずつで一組となっており、価格は500円。
「ゆめわーく」では7日から販売する。
##写真(たてよこ)
蜜ろうネズミを並べる小松実治さん(中央)と「ゆめわーく」職員や利用者など -
食品、添加物等年末一斉取締り
県内の各保健所では食中毒などの発生防止に向けて、食品の年末一斉取締りが行われている。伊那保健所では28日までに、スーパー、市場、そうざい製造業、乳製品製造業、食肉製品製造業など管内の約40施設の取り締りを予定している。先月28日に県がノロウイルス食中毒注意報を発令したこともあり、特にノロウイルス対策を重点的に行うとのこと。
4日は箕輪町のジャスコ箕輪店に伊那保健所職員と、南信広域を担当している諏訪保健所の職員が監視指導に訪れた。
食品売場を回り、保存温度が適性に保たれているか、添加物の表示が適性であるかなど、商品を手にして調べていった。また、調理場などでは、食材を扱う店員たちがしっかりと手洗いをしているか、調理器具の洗い方は適切か、揚げ物などに使う油は劣化していないかなどを調べた。
伊那保健所ではノロウイルスによる感染を予防するために、各家庭でも手洗いと食材の加熱を徹底して欲しいと呼びかけている。
##写真(たてよこ) -
屋外広告物禁止地域の既存不適格広告物、早期撤去進まず
屋外広告物禁止地域指定に伴い、既存不適格広告物の早期適正化を促すために上伊那地域景観協議会の取り組む「中央・南アルプスを望む沿道景観育成事業」。対象となる国道361号伊那木曽連絡道路沿線にある既存不適格広告物の撤去を呼びかけ、撤去費の助成なども行ってきたが、対象となる69件のうち、この1年で撤去された対象広告物は14件に留まる。いまだ撤去していない事業所についても、経過措置として設けられている3年以内には撤去する合意が得られているものの、「早期撤去」は進まない現状にある。
同区域が屋外広告物条例に基づく屋外広告物禁止地域の指定を受けたのは昨年2月。これにより、国道361号沿線の両側100メートルの範囲内で、景観を阻害する広告物(自己用広告物を除く)を設置することができなくなり、既に設置されている広告物についても指定のあった日から3年以内に撤去しなければならなくなった。
当初、同地域内でこの条例の対象となる袖看板や巻看板などは伊那市、南箕輪にある11事業者が69カ所に設置していたが、同協議会では早期撤去を促すために撤去にかかる費用を一部補助する「中央・南アルプスを望む沿道景観育成事業」を昨年度実施。結果、9事業者が撤去に応じ、残る対象事業者は2事業者のみとなった。しかし、この2業者が大半の広告物を掲示しているため、ほとんどが早期撤去されていない。
担当者によると、撤去されない広告物のほとんどが、設置業者と広告主との契約によって設置されているもので、現状で撤去すると契約違反になってしまうというのが撤去できない主な理由だという。一方で、撤去に応じた事業者には「広告物を掲示していないと客に経営不振と見られることがある」と撤去を懸念していた業者もあったため、早期撤去に応じた業者との不平等間もある。
こうした状況に対し担当者は「最後の年に必ずしも補助できるかは分からないので」としている。 -
天竜川水系健康診断10年のまとめ刊行報告会
諏訪湖流入河川と天竜川の本、支流の水質調査を10年間続けた「天竜川水系健康診断」の調査結果をまとめた本の刊行報告会が6日、伊那市駅前ビルいなっせであった。調査に参加した企業の代表約40人が出席し、結果を分析した沖野外輝夫信州大学名誉教授から分析内容を聞いた。
97年から始まった調査は、上下伊那の企業20社でつくるリサイクルシステム研究会(向山孝一会長)が主催し、10年間で延べ約3500人が参加した。毎年、河川の各個所の水質を2時間おき、24時間検査し、水系全体の汚染の種類や工業、生活排水などが時間的にどのような影響を及ぼすかを把握した。
報告会では、天竜川支流の定点調査でまとめた、汚染の総合指標となるCOD(化学的酸素消費量)の時間変化の積み上げ図などで、生活排水などにより汚染数値が変化しているのを説明。「水質をよくする鍵は生活の中にある」とした。
沖野名誉教授は「水質調査はソフト事業であり、これで天竜川の水質がよくなるわけではない。生活の中で水の使い方を気にするなど一人ひとりが関心を高めること。生き物は水がなけらば生きられないことを再確認し、他の生物との共存が重要」とまとめた。
10年間の分析結果を報告する沖野名誉教授 -
輝く!経営者~新たな挑戦~ 泰成電機工業 堀内一治専務
有限会社泰成電機工業
◆ 本社工場/駒ケ根市飯坂2竏・竏・4
◆ 創業/1962(昭和37)年7月
◆ 資本金3000万円
◆ 従業員/28人
◆ TEL/0265・83・1138
◆ FAX/0265・83・9663
◆ マンション、個人住宅、商業施設、体育館などの構造床システムで業界トップシェア45%を誇る。
「上伊那・輝く!経営者」シリーズで堀内一治代表取締役専務と泰成電機工業を紹介したのが05年3月。あれから2年半以上が経過し、この間に、丸山光也新社長が就任し、平栗伸好前社長が会長になった。(本年7月)。
多忙の新社長に代わって、前回(05年)同様、同社の業務を牽引している堀内専務にその後の取り組みや方針などを聞いた。
《社宅を活用して画期的実験》
「この結果は世界的にも貴重なデータになる」と堀内専務が胸を張る実験が昨年8月から、泰成電機工業の社宅で続けられている。
昨年7月に完成した地上3階地下1階の社宅をまるごと研究棟にして、「外断熱」の効果を詳細に調べ、コンクリート集合住宅でも無暖房・無冷房の・ス快適、かつ、地球環境にやさしい生活・スを送れることを証明するための壮大な実験だ。測定項目は253点。建物の各所にセンサーを埋め込み、1分ごとのデータを蓄積している。
社宅には、実験への協力を申し出た4家族が実際に暮らしているため、電気製品の使用や煮炊きなど毎日の生活で発生する室内の熱を想定した上での断熱効果が正確に把握できるところが、大学などが設けた研究棟とは異なる。さらに、同じコンクリート建物の中に外断熱をしてある部分とそうでない部分が設定してあり、効果をデータ比較できる点なども注目されている。
堀内専務によると、「外断熱」と「外張り断熱」は異なる。建物の外側を断熱材で囲む手法は同じだが、「外断熱」は、外気と接する部分すべてに断熱材が巻かれていて、例えば樋の固定器具など、わずかな個所(ヒートブリッジ=熱橋)からも熱が伝わることがあってはならない竏窒ニされる。
堀内専務は「外断熱は木造住宅よりコンクリート住宅で効果を発揮する。しかし、木造外断熱のデータはあってもコンクリート住宅のデータはまだない」と同実験に期待する。
この実験は、泰成電機工業と山下恭弘・信大工学部教授(工学博士)が共同で取り組む。
同社は社宅建設にあたり、床材システムの音響(遮音性)などの実験をする試験室を新社宅に設けたいと考え、古くからつきあいのある山下教授にアドバイスを依頼。すると、山下教授側からも研究協力を依頼され、同教授の提唱する「地球環境にやさしい無暖房の住宅で快適な生活」の実現のために新社宅を・ス実験棟・スとして提供することになった。
《山下研究室とのきずな》
泰成電機工業と山下教授との出会いは今から十数年前。当時、県住宅供給公社が建設する教職員住宅などの床は、性能試験に合格したものだけが採用されていたが、その測定を担当していたのが山下教授だった。
泰成電機工業も試験に応募したが、そのころ同社がすでに扱っていた二重床は非常に珍しく、マンションに使用している例は全国でも1割未満だったため、測定方法も確立されていなかった。そんなことから測定値に疑問を抱いた堀内専務は、直接山下教授に会いに行った。そこで2人が情報提供しているうちに共同研究の話がまとまった。
共同研究が始まると、山下研究室の学生と同社との交流も日々深まり、山下教授の教え子が泰成電機工業に入社するようになった。これまでに3人の大学院卒業生が社員になり、2人は同社で研究を続けて博士号を取得、もう1人も博士論文を執筆中だ。
堀内専務は「私は建築のプロではない。山下先生と知り合って、理論的裏付けをしてもらえるようになった。技術的な信頼度はすごく上がっている」と喜ぶ。
《地球温暖化防止は社会的使命》
社宅を利用した画期的実験への協力を決断した背景には、堀内専務の地球温暖化防止に対する強い思いもあった。
「車や工場のCO2削減対策は行われているが、住宅はその意識すらない状況。住宅から出るCO2の量はすごいのに。住宅関連の仕事をしている者として何かできないか」との「社会的使命」が常に頭にある。
今回の実験でも、「研究だけで終わらず、実用化を目指す」とする山下教授の姿勢に共鳴している。「暖房を使わなければ当然CO2の削減につながるが、寒冷地でも快適な生活をしながら無理なく削減できなければ実用的でない。仮に外断熱で削減することが出来たとしても、建築コストを暖房費でまかなえるようでなければ」。温暖化防止への・ス信念・スがのぞく。
堀内専務は「この実験に協力することで儲けようという気はない」と強調。外断熱システムへの事業参入などは否定している。その意図とは別に、実験を見学するために社宅を訪れる関係者は多く、結果として建築業界へのアピールと二重床システムのPRにつながっていることも確かなようだ。
同専務は「これまでの実験の結果から、断熱のためのドアの課題なども明らかになりつつあり、データを基にしたメーカーへの提案などは今後考えられる」とする。
同社は、二重床の制振材として、廃プラスチックと木粉を混合した再生複合材の活用を来年3月から始める。「廃プラスチックは海外で燃料になっている。リサイクルになっていない。簡単に燃やしてほしくない」。堀内専務の地球環境への思いが強い語調になって表れる。当面はメーカーから扱って販売するが、将来的には同社で製造する可能性もあるそうだ。
《新製造ラインを導入》
二重床を支えるボルトの製造ラインを更新し、生産性の向上と製造コスト削減を図る。1年半前、実験的に3ラインのうちの1ラインに新方式を導入。十分な成果を確認したことから、残り2ラインも来年2月までに同方式に変える。
旧生産方式では1分間60個のボルト製造能力が、新ラインでは2倍の120個になる。特殊ボルトの材料になる鉄パイプの補給も、従来は30分に1回供給しなければならなかったが、新ラインでは供給するパイプが棒状でなくコイル状になっているため、一度セットすれば半日は無人で供給し続ける。
同社の二重床支柱ボルトは鉄パイプを加工したもので、「パイプボルト」と呼ばれている。中空の鉄パイプをつぶさないように加圧してボルトに加工する技術は同社が試行錯誤の末に生み出した。「専門家などに無理だと言われてもやってしまう。前社長の代から・ス実験・研究に金を惜しむな・ス・スやってから無理と言え・スが当社のモットー」と堀内専務。
常識を覆すことで成功させてきた画期的な加工技術は、新製造ラインの導入でさらに磨きがかかり、二重床最大手の同社をさらに大きく成長させようとしている。 -
伊那市ごみ処理用地選定委員会小委員会、点数評価する項目に重み付け
上伊那広域連合の新ごみ中間処理施設の建設候補地を決める伊那市の用地選定委員会小委員会が6日、伊那市役所であった。同委員会の委員全員を対象として実施したアンケートの集計結果から、候補地の適正を評価する項目のうち、点数評価する項目の重要度を決めた。今後、2通りの点数化シミュレーションを行い、具体的な方法を模索する。
前回の小委員会後、事務局から同委員会の委員23人に対し、各評価項目ごとに5段階評価で重要度を示してもらうアンケートを実施。結果、6日までに21人から回答を得た。
事務局でその集計をまとめ、各項目ごとの平均点を算出。また、それぞれの平均値を5段階評価の中間値である3で割った補正係数も示した。
同係数は1より大きければ、重要度が高いことを示す。結果▽防災面への配慮▽住宅群への影響▽幹線道路の状況▽教育、福祉施設などとの位置関係▽施設コスト竏窒ネどの係数が1・2となり、各委員が比較的重要度を置くべきと考えていることが分かった。
小委員会では、このアンケート結果から算出した補正係数を再度検討し、小項目ごとの補正係数を決定。それを点数評価を行う29項目に反映させていく。しかし、具体的に点数化に反映する方法については議論が分かれたため(1)各項目に一律の点数を配分し、それに係数をかけ、合計点を算出する(2)係数の差に応じて点数を設定し、各項目の点数を合計する竏・通りの方法で、事務局が実際にシミュレーションを行い、次回その結果を参考にして具体的な点数評価の方法を決めることとなった。
また、点数評価できないとした項目の評価方法についても、次回に繰り越された。 -
年末ジャンボ宝くじ発売、最初の週末
##写真(たてよこ)
毎年恒例の「年末ジャンボ宝くじ」が11月26日、全国一斉に発売された。発売から最初の週末となった1日、上伊那の発売所は多くの愛好家でにぎわった。
05年に1等の3億円(前後賞含め)を出した箕輪町の箕輪ジャスコチャンスセンターには、並んで宝くじを買う人々の姿があった。
「毎年これが楽しみ」「いろんなところで買っている」と購入者の声。親子連れや夫婦で買いに来る人なども見られ、それぞれ期待に胸を弾ませている様子だった。
宝くじ売場「チャンスセンター」を運営するティーエルエム松本支店によると箕輪ジャスコのほか、豊科アップルランド、岡谷ビアアピタ、塩尻など各チャンスセンターでも高額当選が相次いでいるとのこと。 -
第7回ケーブルテレビ上伊那カラオケ大会
南箕輪村村民センターで1日、「上伊那カラオケ大会」が開かれた。伊那ケーブルテレビ主催。
最高齢の82歳の人や、自作の衣装でステージに立つ人など19人が出場。演歌や歌謡曲などさまざまな歌を熱唱した。
入賞したのは次のみなさん。
▽最優秀賞=宮沢久枝(箕輪)「北海岸」▽優秀賞=岩見佳子(宮田)「ラ・ノビア」、北原誠(駒ケ根)「越後湯沢駅」▽審査員特別賞=北原富夫(伊那)「山のけむり」▽熱演賞=小野一人(辰野)「北のわかれ雪」、御子柴守彦(伊那)「大井追っかけ音次郎」竏秩B -
JA上伊那、事務服を新しく
上伊那農業協同組合(JA上伊那)は3日から、女性職員が着用する事務服を新しくした=写真。
事務制服を貸与している同組合では、制服の更新時期に合わせてデザインの更新も行っており、今回の更新は3年ぶり。
今年8月からデザインや配色などについて検討を重ねる中で、親近感、信頼感があり、窓口などを訪れる人たちに好印象を与えることなどに重点をおいてデザインを選定。その中で、紺色のベースに同系色のドットストライプが入った今回の事務服が選ばれた。
ベストは4つボタンで、背後にアクセントとなる飾りが付いている。また、スカートはタイトスカートからサイド2カ所にプリーツの入ったAラインスカートになった。
この日新たな制服を身にまとった女性職員は「プリーツが入っているので動きやすく、着心地もいいです」と話していた。
新しい事務服は女性事務職員370人に貸与される。 -
第24回上伊那ミニバスケットボール選手権大会開催
第24回上伊那ミニバスケットボール選手権大会(上伊那バスケットボール協会主催)が2日、箕輪町民体育館などであった。女子13チーム、男子10チームが出場する中、女子は「伊那ミニ」(伊那市が、男子は「駒ヶ根」(駒ヶ根市)がそれぞれ決勝トーナメントを勝ち抜き、優勝した。
伊那北(伊那市)、アストラム伊那、西春近(伊那市)、伊那ミニ4チームが予選リーグ4ブロックを勝ち上がった女子では、49対38でアストラム伊那に勝った伊那北と39対15の大差で西春近を破った伊那ミニが決勝戦を展開。結果、伊那ミニが圧倒的な強さを見せ、66対32というダブルスコアで優勝した。
また、男子決勝では昨年優勝した箕輪Aを抑えた辰野と、駒ヶ根が対戦。辰野は駒ヶ根に12点差まで迫ったが、及ばず、52対40で駒ヶ根が優勝した。
大会結果は次の通り。
◇男子(1)駒ヶ根(2)辰野(3)箕輪A
◇女子(1)伊那ミニ(2)伊那北(3)アストラム伊那 -
母子、父子家庭親子と寡婦を対象とした「親子のいきいき講座」開催
母子、父子家庭親子と寡婦を対象とした「親子のいきいき講座」が2日、箕輪町の松島コミュニティーセンターであった。6組の親子と子どもが20歳以上になった寡婦ら約40人が参加。長巻すし作りなどをしながら、交流を深めた=写真。
講座は、一緒に過ごす時間の中で親子の絆を深めてもらうとともに、各家庭間の交流などを目的として上伊那郡母子寡婦福祉協議会が毎年開催しているもので、今年は全員で一つの長巻ずしを作ったり、クリスマスリース作りなどを体験。母親とともに長巻ずし作りに挑戦した女の子は「桜でんぷんの盛り付けが楽しかった」と話していた。
上伊那にも母子家庭、父子家庭は潜在的に存在しているが、協議会に入会する家族は少ないという。
同協議会の担当者は「入会すれば福祉制度に関する情報も詳しく知ることができるし、母子、父子家庭を対象とした共済制度などもある。また、ほかの家族との情報交換もでき、不安の解消にもなると思うので、ぜひ参加していただければ」と話していた。 -
上伊那地区野生鳥獣保護管理対策協議会が入笠山で一斉捕獲
上伊那地区野生鳥獣保護管理対策協議会は1日、急激な増加に伴い植生などに深刻な被害を与えているニホンジカの一斉捕獲を伊那市高遠町の入笠山牧場で実施した。上伊那猟友会(竹入正一会長)の会員213人が捕獲隊として協力。ニホンジカ32頭を捕獲した。
ニホンジカの個体数調整を目的とする一斉捕獲は今年で4回目。
この日は、早朝から猟友会員や信州大学農学部の教授や学生などが入笠山牧場を訪れた。
捕獲されたニホンジカが集まり始めると、信州大学農学部の教授らが検体を開始。動物生態機構学などが専門の大島浩二教授は「詳しく調査しなければ分からないが、イネ科などの草を食べていると思う」と、ニホンジカが牧場の牧草を食べている可能性が高いことを示した。
一斉捕獲は伊那市長谷と中川村でも行う予定で、全体で200頭を捕獲することを目標としている。
また、今回は県が野生肉を食用に用いるために示す「衛生管理マニュアル」に沿った解体も行った。 -
上伊那猟友会が県の「信州ジビエ衛生管理マニュアル」に関して県へ要請
上伊那猟友会(竹入正一会長)は12月末までに、県が9月に示した野生鳥獣の食肉処理、販売に関する指針「信州ジビエ衛生管理マニュアル」に対し、一定の条件のもと、猟友会員にも狩猟肉の解体を認めてもらうことなどを県へ要請する。
県では急増したニホンジカの適正な保護管理対策を目的としてニホンジカの個体数調整を進める一方、狩猟肉を食肉として有効活用する方法を模索。そこで、衛生的に野生肉を食肉として用いるための指針「信州ジビエ衛生管理ガイドライン」を策定。野生肉の解体処理に関する衛生管理マニュアルを示した。
しかし、同マニュアルは狩猟肉の解体従事者を食肉処理業者に限定し、解体場所も処理施設内のみとなっている(自家用消費は除く)ため、狩猟者が狩猟肉を食用として業者に販売しようとする場合、従来のように射撃後、すぐにその場で解体することはできない。さらに、マニュアルでは品質劣化を避けるために処理施設への速やかな搬入を促しているが、山中で仕留めた獲物を処理施設までに運ぶにはそれなりの時間を要する。長時間内臓をそのままにしておけば肉質が劣化するため、実際に狩猟肉を持ち込んだとしても、買い取り対象とならない可能性も高い。
これを受けて同会では、県のマニュアルに沿って衛生的に解体処理することを条件に、猟友会員にも狩猟肉の解体を認めてもらい、内臓、皮の処理までを屋外で行えるよう要望したいと考えている。
1日の一斉捕獲では、県のマニュアルに沿って実際に屋外での解体処理を実施=写真。この様子を写したビデオテープも県に提出する。
竹入会長は「今のままでは双方にとって不利益。一定の条件のもとであれば、ここまでやっていいという方針を示してもらえれば」と話していた。 -
ザザムシ漁解禁 数量減
伊那谷の冬の風物詩となっているザザムシ漁が1日に解禁し、天竜川水系で愛好者が今シーズンの漁を楽しんだ。関係者によると、今季は天竜川の河川改修工事の影響で虫の数量は少ない見込み。漁期は2月末まで。
駒ヶ根市中沢の天竜川では菅沼重真さん(71)=同市中沢=が午前8時30分から、例年と同じ場所で漁。鍬(くわ)や足を使って川底の石を裏返しながら、父親から譲り受けた手製の「四つ手網」に虫を集めた。
漁歴25年で毎年、初日を楽しむという菅沼さんは「(工事の影響で)水に透明度がなく魚や虫にとっても住み心地が悪いのでは」。例年、1時間で200グラムほど取れるザザムシはこの日、100グラム足らずだった。
天竜川漁業協同組合によると、11月末現在の「虫踏許可証」取得の届け出は8人と少ない。愛好者は工事をしている殿島橋(伊那市)より上流での漁を避ける、もしくは今季の漁を諦めている人が多いという。
ザザ虫漁が解禁となりさっそく天竜川で漁を楽しむ(駒ヶ根市中沢) -
上伊那福祉協会が臨時職員を正規職員に登用する制度を来年4月から導入
上伊那地区にある福祉施設10施設を運営する上伊那福祉協会(平沢豊満会長)は来年4月から、臨時職員を正規職員に登用する制度を導入する。原則として3カ月以上勤務している臨職全員が対象。対象となる個人が正規になることを希望すれば、そのまま正規職員に登用する。臨職から正規となった場合、昇給最高額やボーナス支給額が上がるほか、産休、育休の取得もできるようになる。また、正規となった後のキャリアアップへの門戸も開かれているなど、こうした処遇の改善により、人材不足の解消、同職種間の対応格差是正などを図る狙いだ。
養護老人ホーム2施設、特別養護老人ホーム7施設、身体障害者施設1施設を運営する同協会には、正規職員279人、臨時職員136人が勤務しており、そのほかにもパート、嘱託職員などがいる。しかし、全国的な福祉業界の傾向と同様、人材不足の状態にあり、特に臨時職員については募集をかけても応募がない状況。また、職場環境の安定している別業種へ転職することも多く、職員の確保が課題となっていた。
また、臨職の中には正規職員よりもキャリアが長い職員もいるなど、現場で逆転現象を生じていた。
こうした状況を受け同協会では、今回の登用制度導入を検討。30日の理事・評議員会で承認され、来春から本格的導入することが決定した。
現在でも試験を受けて臨職から正規になる登用制度があるが、実際に登用される人数はごくわずかで、狭き門となっている。
同制度導入後は、これまでの正規職員を「総合職」、臨職から正規となった職員を「一般職」とし、総合職は従来通り施設間異動もあるが、一般職は原則その施設内での勤務となる。しかし、一般職の職員でも一定の試験を受け、総合職になることもできる。
現状で対象となる臨時職員は136人。今後、臨職で採用され、勤務期間が3カ月を越えた職員についても、同制度を適応していく。 -
08年4月開始の多部制・単位制高校「箕輪進修高校」(仮称)の学校説明会が開かれる
高校改革プランの実施計画に基づき08年4月から現在の箕輪工業高校に設置される多部制・単位制高校「箕輪進修高等学校」(仮称)の学校説明会が29日夜、箕輪町、伊那市、駒ヶ根市の3会場で開かれた。その一つ箕輪工業高校同窓会館には中学生や保護者など約30人が集まり、同校で展開される多部制・単位制の仕組みや、その後の進路、08年度の入学選抜の方法などについて学校関係者から説明を受けた=写真。
新高校に関する説明はこれまでにも各中学校で行ってきたが、合同説明会は初めて。
新しい高校について検討してきた準備委員会の教諭らが、多部制・単位制の仕組みを説明。自分の目的にあった講義を選択することができること、2部(午後部)3部(夜間部)の生徒であっても、ほかの部の講義を受講して単位を取得することができ、生徒の希望に応じて3年でも4年でも卒業できることなどを示した。
また、箕輪工業高校の荒井和人校長は「『楽しく学べ、出口はきちっと保障する』そういう学校にしたい」と語り、進路対策にも重点を置いていることを強調した。
このほかにも入学選抜として「3部合わせて募集」とすることで、定員越えない限り、生徒が希望する部へ入学できるようになっていることを示した。
この日の説明会に参加した伊那市の中学生は「まだ(ここに決めるかは)よく分からないが、説明会は分かり易かった。興味を持った」と話していた一方、保護者の中には、実際に生徒が自主的に教科選択を行うことができるのかなどを懸念する様子もあった。
新しい多部制・単位制高校の準備を進めてきた箕輪工業高校の荒井和人校長は「今日は大勢の方が集まってくれた。新しい高校の『魅力』の部分は伝わっていると思う」と語った。
説明会は今後、上伊那地区、岡谷地区の4会場で全8回行う。
上伊那地区での次回説明会は12月21日。会場は箕輪工業高校同窓会館(箕輪町)、伊那市中央区公民館(伊那市)、駒ヶ根市駅前ビル「アルパ」(駒ヶ根市)で午後6時から。 -
上伊那地域ふるさと市町村圏計画後期基本計画の策定に向け、第1回審議会を開催
08年度から10年度を目標年度とする上伊那広域連合(小坂樫男連合長)の「上伊那地域ふるさと市町村圏計画後期基本計画」の策定に向けた第1回審議会が30日、伊那市内であった。大学、市町村の各種団体代表者など23人が委員として集まり、小坂連合長から後期基本計画の諮問を受けた=写真。
同計画は上伊那における広域的なまちづくり指針となるもので、広域連合では本年度で終了となる前期計画を受け、後期計画の策定を進めてきた。同審議会は住民アンケートなどに基づき広域連合が作成した素案について審議を重ね、1月中旬の答申を目指す。
会長には信州大学農学部(南箕輪村)の唐沢豊会長を選出。
小坂連合長は「医療問題に対する住民の要望は高く、こうしたことも後期基本計画の中でクローズアップされてくると思う。上伊那は一つという考えのもと、各方面の方針を出し、できるだけ具体的な数値目標の設定できる計画にしていただきたい」と語った。
答申を受けた後期基本計画は広域連合議会に諮られ、正式決定する。