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上伊那靖国招魂碑慰霊祭
上伊那靖国招魂碑慰霊祭が26日、高遠町の高遠城址公園であり、満蒙開拓殉難者、日清・日露戦争以来の戦没者遺族と来賓、約130人が参列した。
伊東義人高遠町長は「今日の平和は戦没者の努力とその後の発展を支えた先人らのお陰だが、少子高齢化や財政問題など、さまざまな問題も抱えるようになった。60年を経て、遺族が高齢化しつつあるが、命を持って示してくれた平和への思いを語り継ぐのが私たちの使命」と語った。
訪れた遺族は約65人。20年前に比べ、参列者の減少・高齢化は目に見えて著しい。遺族会会長は「戦後60年の風化は激しく、英霊の思いを伝える人も少なくなりつつある。現在ここにいる人が出席できなくなっても、家族に引き継ぎ、“戦争はいけない”という思いを引き継いでほしい」と語った。 -
小学生の「税についての書道」作品審査会
伊那地区納税貯蓄組合連合会(坂井武司会長)は22日、小学生の「税についての書道」作品審査会を伊那市総合福祉センターで開き、金賞37点、銀賞71点を決めた。
上伊那10市町村の小学校37校から5366点の応募があった。昨年度と比べ285点の増。対象は4年生から6年生で、4年生は「ぜいきん」、5年生は「税金」、6年生は「納税」と書いた。
審査員は連合会女性部を中心に上伊那地方事務所、伊那税務署などの18人。小学生らしくのびのびとして筆勢があるか-などを基準に選考した。
入賞作品は「税を考える週間」(11月11-17日)などに市町村ごとに展示する予定。
金賞受賞者は次の皆さん。
平沢卓哉(伊那6年)山口聖(西箕輪6年)河野真奈美(伊那西6年)木下ありさ(伊那東5年)篠田渓(伊那北4年)吉沢有香音(富県5年)井上美智子(新山6年)倉田英里奈(美篶5年)登内紗希(手良6年)駒井遥(東春近6年)春日みわ(西春近南5年)中谷梨沙(西春近北4年)下平達也(赤穂6年)増田あやね(赤穂東6年)西村亮太郎(赤穂南5年)下平侑奈(中沢4年)竹村知世(東伊那6年)涌井唯衣(辰野南6年)丹羽まどか(辰野西4年)有賀遥菜(辰野東5年)小沢謙太(川島5年)小野由理子(両小野6年)山口夕貴(箕輪中部6年)矢崎萌子(箕輪北6年)鮎沢知弘(箕輪南6年)林純貴(箕輪西6年)尾崎綾佳(箕輪東4年)山川春奈(高遠5年)北原早希(高遠北4年)土村瑞紀(飯島6年)菅野雅子(七久保5年)有賀慎吾(南箕輪6年)清水李野(南部6年)高坂栞(宮田6年)丹羽博彦(中川西6年)米山誌識(中川東6年)西村ひかり(長谷6年) -
伊那谷に輝いた化学工業の光【I】
-人間尊重の経営哲学
大明化学工業(株) 取締役相談役
池上房男さん(92歳)南箕輪村、JR北殿駅の近くに本社を構える大明化学工業は、伊那谷だけでなく長野県でも数少ない化学製品を製造する会社だ。
水道水を浄化するためのポリ塩化アルミニウム「タイパック」。食品添加物用のミョウバン。ファインセラミックスの原料であるアルミナ粉体-こうした現代生活には欠かせない化学製品で、比類ないトップシェアを誇るだけでなく、品質管理・労働衛生管理などの面で、幾多の賞に輝く。
現在、同社取締役相談役の池上房男さんは、1946(昭和21)年の創業以来、先頭で経営にあたり、その理念・手腕は高く評価されている。従業員の健康と生活を徹底して重視するその姿勢は、上伊那どころか、日本の経済産業界に「この人あり」と言われて久しく、「師」と仰ぐ経営者も多い。
その池上さんに焦点をあてた。
【毛賀沢明宏】 -
第11回伊那ケーブルテレビ杯争奪マレットゴルフ大会
第11回伊那ケーブルテレビ杯争奪マレットゴルフ大会は27日、南箕輪村の大芝高原マレットゴルフ場であった。さわやかな秋の風を感じながら、98人が林間でプレーを楽しんだ。
加入者や利用者サービスの一環で地域の人に楽しんでもらうと同時に、ケーブルテレビの普及を目的に開催。昨年の大会より参加が20人多く、南箕輪村から81人、伊那市、箕輪町、岡谷市からも出場した。
赤松・白樺コースの27ホールで競技。テレビカメラを向けられて少し緊張した表情で打ったり、インタビューに答えたり、普段とは少し違った大会の雰囲気も楽しみながら、プレーに熱中していた。
大会の様子は、10月5日午後6時半から、1チャンネルで録画放送する。
結果は次の通り(敬称略)。
(1)北條明(南箕輪)86(2)小松みさえ(同)87(3)橋本政春(伊那市)87(4)林茂良(同)88(5)小沢かほる(南箕輪村)89(6)北條つね子(同)89 -
伊那技専・デュアルシステム訓練1期生が修了式迎える
南箕輪村の県伊那技術専門校(石川秀延校長)で22日、同校内での訓練と企業内研修を半年づつ行う、機械科デュアルシステム訓練を受けた1期生3人が、他の訓練生ともに修了式を迎えた。修了生らは今までの学校生活を振り返り、新たな気持ちで社会に臨むことを誓った。
企業現場で働く期間を設け、若年者を就職につなげやすくするための「デュアルシステム訓練」は、厚生労働省と文部科学省が連携して実施する訓練システム。県内では同校と長野技術専門校が昨年10月から、飯田技術専門校が今年7月から取り入れ始めた。
修了生3人は、研修先の精密機械加工企業に就職内定を受けている。
式辞で石川校長は「これからの素晴らしい人生をつくるために、焦らず誠実にこつこつと努力することを願う」とあいさつ。機械科デュアルシステム訓練の修了生の栗原健さん(25)=箕輪町=は「これまで学んだ技能を生かし、社会に貢献できるよういっそうの努力をしていきたい」と答辞した。 -
伊那弥生は長聖に完敗
第113回秋季北信越高校野球県大会2日目は24日、県営上田、長野オリンピックスタジアムで準々決勝があった。伊那弥生ケ丘は、優勝候補の強豪佐久長聖に5窶・1で敗れた。
【県営上田球場】
伊那弥生
000101300窶・
16110002X窶・1
佐久長聖
弥生は、終盤の集中打で反撃したが、序盤に許した大量失点が最後まで響き、強豪の前に敗れた。
弥生打線は1点を先制されて迎えた2回、二死二塁から敵失と四球で満塁の好機を迎えたが、続く原が三振に倒れた。
その裏、弥生先発原は無死から長短打などで2点を追加された後も、二死一、三塁から四連打を浴び、この回長聖の打者一巡の猛攻で、一挙6点を奪われ序盤から苦しむ。
3回にも追加点を許した弥生は4回、一死から小島、赤羽、大久保の三連打でようやく1点を返す。続く原が四球を選び満塁としたが、後続を断ち切られ好機を逸した。
長聖の主戦・左腕の萩原を打ち崩せず、嫌なムードを断ちきりたい弥生は、両校とも1点ずつを加えて迎えた7回、2四球で二死一、二塁に小島が二塁打を放ち、一走が一気にホームを突き2点を返して反撃。なおも続く赤羽の適時打で加点して徐々に追い上げるが、8回から継投した長聖松浦に抑え込まれた。 -
中村早恵子さん3教室合同展
和紙ちぎり絵講師の中村早恵子さん(73)=伊那市御園=指導する3教室の7回目の合同作品展が24、25日、伊那市通町の西沢デパート4階催事場で開かれている=写真。入場無料。
教室は県老人大学伊那学部の卒業生でつくる「七絵会」「二千絵会」と、中村さんの自宅で開く「御園教室」。上伊那地域を中心に諏訪、岡谷など計70人ほどの会員が一人2窶・点の合計180点を出品。和紙独特のやわらかさで表現した、温かみが伝わる作品を、多くの来場者たちが楽しんでいる。
アジサイ、アマリリス、バラ、つゆ草などの花を中心に風景、人形などが題材。生徒各自のテーマに沿った創作作品も多数並び、「年々創作作品も増えてきている。これだけ立派な作品がそろうなんて」と、中村さんも喜んでいる。
会場には初めての試みとなる、製作風景の写真も並び、教室でちぎり絵を学ぶ生徒の様子も紹介している。
25日は午前10時から午後5時まで。 -
上伊那少年野球連盟秋季大会
54回目となる上伊那少年野球連盟の秋季大会が24日、高遠町の総合グラウンドなどであった。16チーム約290人の小学生が、白熱した試合を繰り広げた。
大会は春秋の2回あり、連盟に所属する31チームがA、Bの2ブロックで対戦する。各ブロック上位3チームが、10月に伊那市である選手権大会の出場権を得る。
監督や保護者の、気合がこもった声援が飛び交うグラウンドで選手らは、日ごろの成果を存分に出し合っていた。
結果は次の通り。
◇Aブロック
【1回戦】▼伊那中部スポーツ少年団20窶・高遠スポーツ少年団、守屋スネークス14窶・中川ベアーズ、辰野エンゼルス11窶・手良スポーツ少年団、箕輪彗星クラブ14窶・西春近スポーツ少年団
【準決勝】▼伊那中部スポーツ少年団7窶・守屋スネークス、辰野エンゼルス5窶・箕輪彗星クラブ
【決勝】▼伊那中部スポーツ少年団6窶・辰野エンゼルス
◇Bブロック
【1回戦】▼辰野ニュースネークス2窶・伊那スターズ、美篶スポーツ少年団10窶・河原町リバース、箕輪中部ヤンキース14窶・富県スポーツ少年団、辰野ヤンガース9窶・片桐ヤンキース
【準決勝】▼美篶スポーツ少年団15窶・辰野ニュースネークス、箕輪中部ヤンキース13窶・辰野ヤンガース
【決勝】▼美篶スポーツ少年団12窶・箕輪中部ヤンキース -
馬込勇ファゴット奏法セミナー
ファゴット奏者の馬込勇さんによるファゴット奏法セミナーは23日、伊那市の県伊那文化会館であった。中学生と高校生の7人が、吹き方や指使い、姿勢など基本から指導を受けた。
ファゴットは吹奏楽でも重要な役割を担うが指導者が少ないため、世界的に活躍し、後進指導にあたっている馬込さんの指導を受けて技術の向上を図ろうと年2回開き、今回12回目。塩尻志学館から3人、伊那東部中学校と箕輪中学校から各2人が参加した。
受講生は、ファゴットはまっすぐよりも少し下を見る、ろうそくをふっと消すように吹く-などアドバイスを受け、繰り返し練習に励んだ。
セミナーの最後には玄関ホールでアンサンブルコンサートを開き、来館者を前に練習を生かして熱心に演奏した。 -
自閉症講演会開催
自閉症への理解を深めてもらおう窶狽ニ24日、南箕輪村の大芝荘研修センターで、講演会があった。約50人が集まり、実例から、自閉症者への配慮の方法や思いの受け止め方などを学んだ。
自閉症児を持つ親の中には、子どもの行動が理解できずに悩む例も多い。こうした親が、悩みを相談し合うため結成した「伊那ピノキオ」(小林孝子会長)が講演会を準備。講師には飯田市で自閉症者の支援などをしている知的障害者入所更正施設「明星学園」の宮下智園長を迎えた。 事あるごとに「服を脱ぐ」という行動をとっていた自閉症女性。彼女のその行動には、伝えたい全く別のメッセージがあり、それを理解して対応してあげれば、行動は納まった窶狽ニいう事例を紹介。宮下さんは「自閉症の子どもの障害は自分の感情を出しにくいこと。彼らの行動に込められた本当の思いを理解してあげ『その行動には何かあるんだな』と思うことで、自分たちの考えにも折り合いをつけることができる」と語った。また、不安要因が多く、それによってパニックになることも多いことから「相手の不安を知り、分かりやすく説明してあげることも重要」と話し、スケジュールボードで示す方法などを提案した。 -
上伊那少年サッカーフェス・9団体で熱戦
第13回上伊那少年サッカーフェスティバルが23日、伊那市の富士塚スポーツ公園運動場であった。上伊那各地から9団体が参加。サッカー少年・少女が、日ごろの練習の成果を発揮し、フィールドを力いっぱいかけ回った。
上伊那少年サッカー協会主催、伊那毎日新聞社共催、KOA、上伊那ケーブルテレビ協議会協賛。
砂煙を立てながら熱戦を繰り広げた1チーム5人・試合時間10分間で競うミニゲームは、各学年(1・2年は混合)ごとに予選リーグ・決勝トーナメント。4窶・年それぞれのPKトーナメントも、手に汗握る勝負を展開した。
心配された天候も試合中は良好。日傘を差して我が子の勇姿を見守る保護者やチームメイトの応援が飛び交った。
結果は次の通り。
【ミニゲーム】▼1・2年(1)飯島B(2)トップストーンA(3)南箕輪▼3年(1)トップストーンC(2)南箕輪(3)箕輪B▼4年(1)トップストーンB(2)トップストーンA(3)南箕輪B▼5年(1)南箕輪A(2)飯島(3)伊那少年▼6年(1)飯島A(2)箕輪C(3)飯島B
【PKトーナメント】▼4年(1)東春近(2)南箕輪(3)伊那少年▼5年(1)駒ヶ根(2)南箕輪(3)飯島▼6年(1)東春近(2)伊那少年(3)南箕輪 -
上伊那地区高校演劇合同発表会前に練習に励む
上伊那の高校演劇部の合同発表会が25日、伊那市の県伊那文化会館である。本番を目前に控え、出場校演劇部の練習も熱を増している。
県高校文化連盟演劇部会などの主催する発表会で、今年は4校が出場する。県の審査に進む1校を決める。
駒ケ根市の赤穂高校演劇部(10人)は、2年生の久保田優香さん(16)が脚本・演出を手がけた独自作品「アカルイ場所へ」で発表に臨む。
物質的豊かさの反面、空虚さや孤独感を感じる人も少なくない現代社会。主人公は二重人格者。それぞれの人格を別の役者が演じ、内なる自分との葛藤(かっとう)を怪奇に表現している。久保田さんは「異質な事件が報道されることも多いが、実はこうしたものは身近に存在することを感じてほしい」と話す。
主人公の一つの人格を演じる小澤里佳さん(16)は「自分に起きたことのないテーマで、少し不安もあるが、役に入り込んで演じている」と話している。
授業のある日は、連日午後9時ころまで練習するという。
合同発表会は、午前9時10分からで、発表校の演目と発表時間は次の通り。
▼伊那弥生=「幸(さち)縲恷クいかけた希望縲怐v午前9時半縲怐・伊那西=「推定相続人」午前10時50分縲怐・赤穂=「アカルイ場所へ」午後12時50分縲怐・上伊那農業=「ハックルベリーにさよならを」午後2時10分縲怐B -
県書道展伊那地区展
第58回長野県書道展伊那地区展が23日、伊那市の県伊那文化会館で始まった。小学生から一般までの力作、秀作がそろい、関心を集めている。
展示作品は、伊那地区関係分の小学校の条幅346点、半紙182点、中学校の条幅149点、半紙48点、高校の条幅136点。一般は特選1点、秀作2点、褒状2点、入選59点、審査員1点、委嘱4点、会友1点の計931点。このほか県巡回作品の当番審査員作品48点、高校特選50点もある。
地区主任の千葉耕風さんは、「今年は一般の80%が入選。通常65%くらいの入選率を大きく上回り、県内でもトップクラスの成績でレベルが上がっている。作品も多様化し、読める書、見る書という作品が増えている」と説明。小・中学生は氏名をしっかり書く、自分の国の文字を書く-ことを大切にし、氏名がしっかり書けているかどうかも選考基準になったという。
会期は25日まで。午前9時半-午後5時(最終日午後4時)。 -
南箕輪老人ホームで敬老祝賀会
南箕輪村にある特別養護老人ホーム、養護老人ホームの南箕輪老人ホームで22日、敬老祝賀会があった。両施設とも式典のほか演芸や特別メニューの会食で利用者の長寿を祝った。
特別養護老人ホームの利用者は54人、ショートステイ10人前後。80歳を迎える人は5人、88歳以上は12人で最高齢は96歳。
鶴と亀を飾った会場で、唐木一直南箕輪村長が、80歳と88歳以上の利用者一人ひとりに祝い金を贈った。
上伊那福祉協会の平沢豊満会長は、「千年も万年も長生きしてもらおうと開いた敬老祝賀会。これからもお元気で、長生きしてください」と祝辞。利用者代表が「今日は本当にありがとうございました」とお礼のあいさつをした。
式典には、職員ふんする高砂島からお祝いに駆け付けたじいさん、ばあさんも登場し、利用者を楽しませた。
養護老人ホームの利用者は69人。最高齢は99歳。75歳2人、80歳2人、88歳以上10人に村が祝い金を贈った。 -
上伊那少年サッカーフェス・きょう
第13回上伊那少年サッカーフェスティバルが23日、伊那市の富士塚スポーツ公園運動場である。上伊那少年サッカー協会主催、伊那毎日新聞社共催、KOA、上伊那ケーブルテレビ協議会協賛。
競技は1チーム5人・試合時間10分間で競うミニゲーム。各学年(1・2年は合同)ごとに予選リーグ・決勝トーナメントをする。
また、4窶・年はそれぞれPKトーナメントもある。
午前8時30分から開会式、午前9時から競技開始。
参加チームは▽箕輪少年サッカークラブ▽南箕輪FC・Jr▽伊那少年サッカースクール▽伊那フットボールクラブジュニア▽東春近少年サッカークラブ▽アルカス高遠フットボールクラブ▽宮田TOP STONE▽駒ヶ根サッカースポーツ少年団▽飯島FC -
新卒予定者対象に「ふるさと就職面接会」
伊那公共職業安定所(山田末男所長)などが主催する06年3月新規大学・短大・専修学校等卒業予定者を対象にした「ふるさと就職面接会」が22日、伊那市西町の「プリエ・キャスレード」であった。
今年度2回目の面接会に、前年度同期と比べて12人多い、大学生50人(男子・32人、女子・18人)、短大生19人(2人、17人)、専修学校生などが25人(16人、9人)の計94人(50人、44人)が参加。上伊那の建設、製造など40企業(前年度同期比2企業増)の人事担当者から直接採用情報を得た=写真。
山田所長によると、今年度は大学生の求人数は前年と比べると59・9%増加し、全体でみても29・6%増えている。職種別では、専門・技術、サービス系の順に多く、事務系は少なく厳しいという。 -
バイパス期成同盟会宮田村も加入へ
沿線市町村などでつくる国道153号伊那バイパス促進期成同盟会(会長・小坂樫男伊那市長)が宮田村に加入を要請していた問題で21日、宮田村議会産業建設委員会は「入会して協力すべき」と集約。一方「村内だけをみれば、別ルートでバイパスを設けなくても、現国道の拡幅などで十分対応できる」といった意見もあり、主体性を持って参画するよう清水村長に求めた。
ルートの見通しが立っていない宮田村は、沿線自治体で唯一、同盟会への加入を見送ってきた。
この日の委員会では「道路はつながってこそ意味を持つ。宮田だけが抜けているわけにはいかない」と、大筋では加入で意見が一致。
しかし、「狭い宮田に国道、農道、バイパスと3本の道路が通ったら、土地活用に影響が出る」などの指摘もあり、村内ルートは現国道の拡幅改良を主張すべきとの意見も複数挙がった。
また、「計画にある28メートルの道路が本当に必要か」など実現性を問う声もあった。
清水村長は同委員会の意見を受けて、28日の議会最終日に正式に加入を表明する見込み。 -
第4回
伊那谷発-個性ある食文化を全国へ【下】伊那谷には様々な食品製造会社がある。その中から、長い伝統を引き継ぎながら新たな展開の道を模索する登喜和冷凍食品の登内英雄社長と、宮島酒店の宮島敏企画部長に、直面する課題と今後にかける夢などを話し合ってもらった。その後編。
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南大東島の青パパイア
台風被害甚大8月の伊那まつりにあわせて伊那市を訪問した沖縄県南大東島の青パパイア生産組合の平安山正治さんから、このほど、台風14号で根こそぎなぎ倒された青パパイアの写真が寄せられた。
同島は最大風速55・1メートルの暴風圏に34時間閉じ込められ、サトウキビや青パパイアなどに推定で1億円近くの被害が出たという。
平安山さんは「島民は台風に慣れているが、今度ばかりは大きくて驚いた。青パパイアのダメージは大きいが、島民は、大歓迎してくれた伊那の人のことを思い出し、期待くれている人がいるのだから、頑張って良い物を作ろうと話している」と語った。 -
第4回
伊那谷発-個性ある食文化を全国へ【上】狂牛病や鳥インフルエンザを1つの契機にして、近年、食についての消費者の意識が変化している。安全・安心・健康を求めて、伝統食への関心が高まり、その地で採れたものをその地で食す「地産地消」の考え方も急速に普及してきた。そうした中で、上伊那の食品製造業社は何を考え、模索しているか?
伝統食こうや豆腐の新たな展開を目指して研究を重ねる登喜和冷凍食品の登内英雄社長と、地元産の酒米「美山錦」を使った個性ある日本酒の製造と販売に精力を傾ける宮島酒店の宮島敏企画部長に、直面する課題と食品製造業の今後にかける夢を語り合ってもらった。
【司会・毛賀沢明宏】 -
県知事長寿者訪問
箕輪町の西沢きくよさん(99)を訪問「敬老の日」の19日、田中康夫長野県知事は、05年度に100歳を迎える県内の長寿者4人を祝賀訪問した。南信では、箕輪町木下の西沢きくよさん(99)を訪ねて歓談した。
きくよさんは、25日に100歳の誕生日を迎える。諏訪市の出身で箕輪町に嫁ぎ、1女6男をもうけた。17年前に夫を亡くし、今は4男の茂さん(73)と孫の3人暮し。一番上の長女は80歳、6男は62歳で、7人の子どもは皆健在。孫14人、ひ孫は18人いる。
80歳代までゲートボールを楽しみ、数年前までは天竜川まで散歩をしていた。今は手押し車を押して家の周りを歩いている。新聞を読み、テレビで好きな相撲を見て過ごす。家族と一緒に食事をし、好物は蜂(はち)の子という。
知事訪問を家族に聞いた1週間前から緊張気味だったというきくよさん。「お世話になったうえに頂いて申し訳ない」と、祝い状と金盃を受け取った。
「朝は早いんですか」と知事に聞かれ、「昔は早く起きて天竜端を散歩した。20年くらい続けていた」とはっきり答え、昔は夫と一生懸命に農作業したことも話した。
県内の最高齢者は大町市の110歳の女性、山田すへさん。今月30日までに100歳以上となる長寿者は男性74人、女性497人、計571人。県は、本年度100歳を迎える人と県内男女最高齢者に祝い状と祝い品を贈る。贈呈予定者は286人。 -
みのわ園で敬老会
箕輪町三日町の特別養護老人ホームで19日、敬老祝賀会があり、記念品を贈って利用者の長寿を祝った。初めて文化祭も併せて開催し、利用者も歌や合奏を披露するなど、訪れた家族と一緒に楽しい一時を過ごした。
利用者は90人。88歳を迎えた7人と100歳以上の2人に祝い品を贈り、利用者全員にはフェイスタオルと靴下をプレゼントした。
浦野施設長は「健康で元気であることをお祝いし、これからも長生きしてほしい。余興もごちそうもあるので、ゆっくり1日楽しんで」とあいさつ。利用者代表は、「元気にこのみのわ園で生活を楽しんでいきたい」と話した。
みのわ園は4月から、従来の集団的介護ではなくグループケアをしている。利用者が4班に分かれ、スタッフが利用者の近くで思いや息遣いを感じながらケアできる形を取り入れている。
利用者は、グループケアの班ごとに練習してきた歌や合奏、手遊びなどを披露。絵手紙や押し花、パッチワーク、生け花などの作品も展示した。
会食は、赤飯など敬老の日の特別メニューを皆笑顔で味わった。 -
上伊那教文会議第44回教育研修会
上伊那の高校教員らでつくる上伊那教文会議は16日、箕輪町の箕輪工業高校で教育研究集会を開いた。
教育活動向上を目的にとする研修会で、約250人が参加。今回は特別に、高校改革プランについて話し合う場も設け、一般参加者には箕輪工業高校や駒ケ根工業高校のPTAや同窓会メンバーもいた。
倉科浩彰県教文事務局長は「総合学科は魅力的な側面もあるが、県の目指す総合学科は、70年代から国が進めてきたお金のかからない学科で、今回の統廃合は単に財政難に伴うものとしかいえない」と指摘。参加者からは「お金をかけないことが目的であれば、多部制・単位制についても現在定時制が担う中退者などの受け皿的役割を十分果たすとは考えられない」との不安の声も挙がった。
現在、問題は実名が挙がった2校だけの問題となっているが、他校でもこの問題について考えてもらいたい窶狽ニ締めくくった。 -
県伊那文化会館プラネタリウム担当
松尾美恵さん(25)有賀鮎子さん(24)ドームに映し出される満点の星空。まるで宇宙に抱かれているようなプラネタリウム。9月から秋番組「プラネテス縲恚罇ッの空縲怐vを投映している伊那市の県伊那文化会館プラネタリウムの“星空案内人”だ。
「小さいころから星が好きで、学校の自由研究も星を選んでいた」という松尾美恵さん。文学少女で神話から星の世界に入った。中でもアルゴ星の話が好きで、「星座は分からなくても、神話だけは知っていた」。空を見上げては三ツ星やカシオペアを探していた。
この仕事は3年目。イベントの仕事をしたいと同館に職を求め、プラネタリウムの話をもらった。「星好きの私がプラネタリウムに引き寄せられたのかな」という。
88年8月に開館したプラネタリウム。当時小学1年生で、4年生ころまでずっと通っていた有賀鮎子さん。「暗いところが好きだったので、暗いドームに絵が出てきてきれいだったのを覚えている。印象に残っているのは、神話をやっていてカシオペアが出てきたこと」。星ブームで、小学校の授業も星の勉強時間が長く、流星群は毎年見ていた。
大きくなってプラネタリウムのことは忘れていたが、求人を見て「やってみたい」と応募。2年目になる。
イベントの企画、番組決め、準備、投映など、プラネタリウムの仕事全般を受け持つ。幅広い年齢層が利用するため、年4回の番組に子ども向け、大人向けなど一つずつニーズに合った番組を選ぶ。
星空の生解説もする。初めは「緊張した」「手が震えた」という二人。今は、「お客様の反応を見ながら話すことを少し変えたり」と余裕も見せる。知っている星座の話は客の反応もよく、夏はさそり座が特に好反応だったという。
「興味を持ってもらえるように、面白く、分かりやすくを心がけている」有賀さん。松尾さんは「聞きやすいようにしたい。楽しく、ちょっと『くすっ』とするところがあってもいいかな」と。
音楽と共に星空を楽しむ「星空☆CDコンサート」は、番組作りから手掛ける。テーマを決め、シナリオを作り、選曲。校正を繰り返して完成させる。
「コンサートといってもここはプラネタリウムなので、星空にうまくからめていくような内容を考える」「星に興味がない人でも、コンサートに来たことで空を見上げるようになるかもしれない」
訪れた人に星に興味を持ってほしいと、伝える一言のために本や雑誌、インターネットなどをフル活用して調べる。楽しい番組、分かりやすい解説のため、勉強も欠かさない。
日本中のプラネタリウムは今、利用者が減少傾向にある。同館も例外ではない。初めて訪れた人が、「こんなにいいプラネタリウムなのに…。もっと多く来てほしいね」と話していくこともある。
「ただ星を見るだけの場、いやしの場としても使えるけど、いろいろなことができる」。環境問題、気象、宇宙飛行士など、さまざまに派生させることができ、その逆もある。「星に興味を持つならいろいろなところからでいいと思う。プラネタリウムをきっかけにいろんなことに関心を持ってもらえたら」
「子どもたちにたくさん見てほしい」。二人の願いだ。 -
中学生職場体験本格化
今年から経営者協会も協力中学2年生が地元企業に出向く職場体験(秋期)が本格化している。中学校の進路指導の一環で毎年恒例だが、05年度からは経営者協会上伊那支部(向山孝一支部長)も組織として全面的に協力。産学協力の新たな一歩と期待が寄せられている。箕輪町にあるKOAの工場にも15窶・6日、箕輪中の男子生徒10人が訪れ、製品の洗浄や選別、測定などの仕事を従業員から教わりながら体験した。
会社概要説明を聞いて「企業は売って儲けることが主眼と思っていたが、地域の雇用を守ることに力を入れているのを知り、すごいと思った」(漆戸勇貴君)、「ゴミを50種類にも分別していると知り、企業の環境対策は本気なのだなと思った」(原司君)と感想。
「分からないことは何でも聞いて。分からないまま仕事をして不良を出すことは一番いけません」などとレクチャーを受け、製造ラインやパソコンのある机につくと、緊張し、引き締まった面持ちになった。
職場体験は中学2年生を対象に学校ごとに春と秋に期間を決めて実施。05年は上伊那で合計1980人が経験する。毎年、受入れ先の確保が問題になっていたが、05年度からは、経営者協会上伊那支部が青少年育成活動の一環として協力を表明。加盟企業に受入れ拡大を呼びかけた。
同支部の浦野正敏幹事長は「薬品を扱うなど職場の事情により受入れられない企業もあるが、学校教育と地域の産業界との新しい共同につながればうれしい」と話す。 -
伊那地区労働衛生大会
伊那労働基準協会(向山孝一会長)は15日、県伊那文化会館で伊那地区労働衛生大会を開いた=写真。
全国労働安全衛生週間(10月1窶・日)を前にした、9月の準備期間に合わせ、労働者の健康確保と快適な職場環境づくりの推進を図るもの。上伊那の事業場から約380人が参加した。
冒頭、向山会長は「健康を阻害する要因をリストアップし、改善する機会にしてほしい。また、生活習慣病など一人ひとりが健康を守る意思が必要」とあいさつ。
大会宣言では、腰痛やじん肺などの職業性疾病が後を絶たず、一酸化炭素中毒などの災害も発生している状況から「心身ともに健康で、生き生きと働くことのできる快適な職場環境づくりに向けて取り組む」と誓った。
そのほか、伊那労働基準監督署員の化学物質や過重労働に対する健康障害の防止対策などの講話、陸上貨物運送事業労働災害防止協会上伊那分会の小池長分会長の大会宣言発表、信州大学医学部助教授で、医学博士の巽信夫さんの特別講演「働きざかりのメンタルヘルス」などもあった。
労基署の労働災害発生状況(8月末まで)は119件(前年同時期比8件増)。「はさまれ・巻き込まれ」「墜落・転落」が多い。 -
第29回上伊那花き品評会
切花を中心の花き生産販売者(JA系統外)らでつくる上伊那花卉(かき)生産者会議(会員70人、田中賢一会長)による品評会が16日、伊那市の信州INAセミナーハウスであった。バラやカーネーション、リンドウなど、美しい花々を展示。伊那市の田中和浩さんのバラが最優秀賞を受賞した。
品種の選定や栽培、出荷技術向上などを目的とした品評会で、約290点がそろった。
生産者会議は、それぞれがさまざまな種類の花を生産しているため、品評会でも異なる種類の花々を楽しむことができるという。
色の発色具合や茎の太さ、病気にかかっていないかなどを基準に審査する。
田中会長は「今年は陽気が暑かったため、今はまだ花が軟弱な気がするが、寒くなるこの時期から、どんどん良くなり、色も鮮やかになる」と話していた。
また「地元消費者に花に興味をもってもらおう」と、フラワーアレンジメント講習もあり、訪れた人々は、花を買い求めたり、アレンジ方法を学んだりしながら、美しい花々を楽しんでいた。
受賞者は次の皆さん。
◇最優秀賞▼バラ=田中和浩(伊那)
◇優秀賞▼トルコギキョウ=唐沢政成(箕輪)蟹澤亜紀(伊那)▼カーネーション=小林淳一(飯島)岡野敏幸(伊那)加藤忠一(南箕輪)那須野明(飯島)田中功(宮田)▼サンダーソニア=入江則充(伊那)▼バラ=鈴木一生(飯島)▼アルストロメリア=片桐敏美(飯島)
◇優良賞▼クレマチス=渋谷宗一(飯島)▼アルストロメリア=佐々木松男(飯島)▼カーネーション=堺沢正、堺沢豊、福澤一郎(以上駒ケ根)竹澤孝生(飯島)▼バラ=小林均(飯島)
◇奨励賞▼トルコギキョウ=酒井則男(伊那)▼カトレア=永田治彦(箕輪)▼バラ=鈴木一生、中村敦彦(以上飯島)▼洋ラン=伊久間弘道(南箕輪)▼ヒペリカム鉢=酒井大(伊那) -
11月17日からデジタル放送開始
伊那ケーブルテレビジョン(ICT・伊那市、向山公人社長)とエコーシティー駒ケ岳(CEK・駒ケ根市、中原正純社長)のデジタル放送共同ヘッドエンド事業協定書の調印が16日、伊那市内であった。11月17日から、BS、CS放送を先行してデジタル放送を開始する。
来年4月にNHK、10月に民放各局がデジタル放送を始めるのに伴うもの。共同で整備することで、設備投資・ランニングコストの軽減、上伊那郡内の情報の共有化による情報サービスの向上を図る。
伊那ケーブルに、県内地上デジタル放送再送信設備などヘッドエンド設備を設置するほか、双方をつなぐ光ケーブルを整備。事業費は約1億2千万円。
向山社長は「自然災害の対応など生活情報提供で、地域住民に喜んでいただけるのではないか」、中原社長も「自主放送の相互交換などで情報を共有し、加入者のサービスアップにつなげたい」とそれぞれ話した。
加入者は専用チューナーの取り付けが必要。取り付け費用5250円、デジタルパック料金(月額)1050円がかかる。
サービスチャンネルは37チャンネル(県内地上デジタル放送など含む)と一緒で、デジタル放送料金は統一する。
加入世帯は上伊那8市町村で3万7468戸。
上伊那の他ケーブルテレビとも一元化の方向で取り組んでいく。 -
職員人権・男女共同参加社会づくり研修会
上伊那地方事務所は14日、上伊那の行政職員などを対象とした「職員人権・男女共同参加社会づくり研修会」を伊那市の県伊那合同庁舎で開いた。
公平・公正な立場が求められる公務員に、正しい認識を持ってもらい、差別のない社会づくりに取り組んでもらおう窶狽ニいう研修会で、約60人の関係者が参加した。
指導した伊那教育事務所生涯学習課の唐澤孝則教育支援主事は、ゲームを通して参加者の持つ固定概念を説明。2通りの見方ができる絵でも、どちらか一方が見えてしまうと、もう一方の見方を発見するのは以外に難しい窶狽ニいう体験を通して、普段当たり前と考えていても、当たり前でないことが多いことを示し、違った角度から物事を見たり、プラス思考への転換を提案した。 -
違法広告物撤去巡回
県の「屋外広告物適正化旬間」に合わせて13、14日、上伊那の各市町村で違反屋外広告物の一斉点検があった。各市町村の関係者や景観サポーターなどが集まり、人通りの多い場所などを中心に、巡回・確認した。
一般の景観サポーター11人が参加した伊那市は、全16人が3班に分かれ、国道沿いや駅周辺などを点検。広告物を掲出できない橋や街路樹、電柱などを確認して回った。
昨年は県内で101件の違反が確認されたが、景観サポーターの協力もあり、違反数は年々減少傾向