-
卒業シーズン本番
小・中学校で卒業式卒業式シーズンを迎え、17日は多くの小・中学校で卒業式が行われた。
このうち伊那市の手良小学校では、30人の6年生が卒業の日を迎えた。
卒業生は、来月から通う中学校の真新しい制服に身を包み、引き締まった表情で卒業式に臨んだ。
式では、山口光校長が一人ひとりに卒業証書を手渡した。
山口校長は、「これから先、つらいことがあってもがんばり抜くことが大事。自分に自信をもって友達同士で助け合い励まし合い、どんな壁も乗り越えてほしい」と式辞を述べた。
卒業生と在校生がお別れの言葉を掛け合い、全員で歌を歌った。
卒業生は在校生、恩師らに見送られ思い出が詰まった学びやを後にしていた。 -
八十二銀行がカードローン明細書を誤送付
長野市に本店がある八十二銀行は、カードローンの明細書を本人以外の利用者に誤って送付していたことがわかり、現在、回収作業を進めている。
明細書には、カードローンの口座番号や取引の履歴が記載されていて、件数は590人分となっている。
この件が判明したのは今月12日で、本店企画部によると、現在行員が1件づつ回収にあたっていて、伊那地域にも該当者がいるという。
16日現在で499件の回収が終了しているが、未回収を含めると最大で380人分の情報が漏えいしたという。
原因は明細書を封書に入れる作業を委託している業者が機械の設定を誤ったためとしている。
八十二銀行では、委託先への監督不行きとどきによるものと深く反省するとともに、事態を重く受け止め再発防止に努めていく竏窒ニしている。 -
南ア食害対策活動報告会
ニホンジカによる南アルプスの植物への被害対策を検討している南アルプス食害対策協議会が17日、活動報告会を南箕輪村の信州大学農学部で開いた。
対策協議会は、被害調査やシカの防護柵の設置などをしてきた。
報告会では、協議会に参加している団体がその状況を報告した。
そのうち南信森林管理署は、ニホンジカの罠による捕獲を昨年度から行っていて、3月13日現在、捕獲数は58頭だという。
管理署では、「初めての試みだが、期待を上回る成果があった」と報告した。
信州大学農学部は、動物、植物、土壌の3つの分野から調査をしている。
動物の分野を研究するチームでは、ニホンジカの行動を分析した。
それによるとニホンジカは、狩猟期間は猟が禁止されている区域で行動し、期間が終わると以前の生活区域に戻ること、綾線を越えて山梨県側と長野県側を往復していることなどを報告した。
そのうえで、綾線上にはシカの防護柵が設置できないことから、往復をいかに防ぐかが課題竏窒ニした。
協議会では、来年度もシカの防護柵のメンテナンスなどを継続して行うとしていて、「緊急避難的な対処療法だが、さまざまな機関と連携し、できることからやっていきたい」としている。 -
高卒就職状況まとまる
伊那西高校、伊那養護学校高等部を含む上伊那10校の高校卒業者の就職内定率は、今年1月末現在で93.6%となり県の平均を上回っていることが伊那公共職業安定所のまとめでわかった。
職業安定所によると、管内の求人数577に対し、上伊那10校の求職者数は374人で、求人倍率は1.54倍となっている。
1月末現在で就職が決まっているのは350人で、内定率は前年の同じ月と比べて1.2ポイント増の93.6%となっている。
この数字は長野労働局が発表した県平均の88.3%を上回っていて、職業安定所では、「上伊那に限っては高校卒業者の就職状況は順調に推移している」と話している。
要因としては、経済情勢が悪くなる10月頃までに9割近くの就職が決まっていたことや、求人数の少ない職種に対して学生が希望職種の転換を図ったこと、また企業による内定取り消しがなかったことなどを挙げている。 -
野生鳥獣保護管理対策協議会
上伊那野生鳥獣保護管理対策協議会が13日開かれ、農作物などへの被害を減らすために行っているニホンジカの捕獲、個体数調整の来年度目標数などを決めた。
農作物への食害が深刻となっているニホンジカについては、適正な生息数に近付けるため、来年度も個体数調整を行う。捕獲の計画数は、例年と同じ1240頭。
また、ニホンザルも農作物に被害を与えているサルを選別して、個体数調整する。計画数は200頭。
そのほかにも、農家を対象により実践的な獣害対策の研修を行ったり、防護柵の設置を拡充し、農作物への被害を減らしたい竏窒ニしている。
今年度は、1月末現在で約750頭のニホンジカが個体数調整で捕獲されている。 -
上伊那書道展
上伊那書道協会の会員や愛好家による書道展が15日まで、伊那市の県伊那文化会館で開かれている。
会場には漢字、かな、刻字など多彩な作品約150点が並んでいる。
この展示会は上伊那書道協会が毎年開いているもので、今年で43回目。会派を超えて会員や一般などだれでも自由に出品できるのが特徴で、最近は読みやすい書が増えているという。
作品は詩や俳句、漢字などさまざまで、1人1点ずつ出品している。
事務局の池上信子さんは、「いろいろな形、文字があって楽しい展示なので、大勢の方に見ていただきたい」と話していた。 -
青少年育成会表彰
伊那市の伊那合同庁舎で11日、青少年連絡協議会の表彰が行われた。
この表彰は、子ども会やその活動で功績のあった人たちをたたえようと、上伊那地方青少年育成会連絡協議会が行っている。
今回表彰を受けたのは、伊那市の本郷康人さん、北原あさ子さん、平澤秀子さんの3人。
本郷さんは、長年、高遠地区青少年育成会理事として高遠スポーツ少年団の野球指導や有害環境チェック活動、また街頭補導などを行ってきた。
北原さんは、高遠地区青少年育成会厚生部長などを務め、子どもたちの安全対策などで指導力を発揮してきた。
平澤さんは、坂下区仲町の育成会員として地区行事を積極的に行ってきた。 -
森林づくり上伊那地域会議
森林税の活用方法などを検討する森林づくり上伊那地域会議が11日、伊那市の伊那合同庁舎で開かれ、今年度行われた森林整備の実施状況などの報告があった。
会議には、林業関係者や一般から選ばれた委員8人が出席した。
森林税を活用して今年度中に行われる里山整備事業では、伊那市75ヘクタール、箕輪町18ヘクタール、南箕輪村5ヘクタールで間伐が行われる見込みとなっている。
また、個々で所有している森林を地区ごとに集約し間伐を進める事業では、市町村ごとにモデル地区を設定し、それぞれ森林の集約化を進めてきた。
その結果、伊那市の7地区125ヘクタール、箕輪町の2地区29ヘクタール、南箕輪村の1地区6・5ヘクタールで森林を集約することができ、今後、間伐を進めるための合意形成ができた。
この日の会議では、問題点として「作業員が不足しているため、間伐を実施したくても、それに作業が追いついていくのが難しい」「実際山から木材を搬出するには、作業道の整備も必要不可欠。インフラ整備が進まなければ、森林整備も進まない」とする意見が出た。
この日出た意見を受け、県では、森林税の今後の活用方法を検討していく予定。 -
高校入試後期選抜
県立高校の後期選抜試験が10日、実施された。
箕輪町の箕輪進修高校では、朝8時頃から制服姿の受験生が会場に訪れていた。
県教育委員会によると、平成21年度の後期選抜の試験を受験したのは長野県内の全日制で1万1787人で平均倍率は全日制が1.04倍、定時制が0.32倍、多部・単位制は1.07倍。
また、野沢北高校で英語のリスニングの音声トラブルがあったが、第3通学区では混乱なく試験を試験を終えたという。
合格発表は3月19日に行われる。 -
春闘上伊那地区連絡会総決起集会
2009春季生活闘争上伊那地区連絡会総決起集会が9日夜、伊那市で開かれ、組合員の雇用確保を重点に今春闘を戦い抜く意思を固めた。
総決起集会には関係者600人が出席した。
上伊那地区連絡会は、連合長野上伊那地域協議会や上伊那地区労働組合会議などで構成している。
総会の中で連合上伊那地域協議会の竹内啓剛議長は、「100年に1度と言われる不況は経験したことがない。経験がないからこそ原点に戻って、ものづくりはひとづくりという旧来の日本的社会構造の良い点を発展的に伸ばしていかなければならない」とあいさつした。
また、中小企業労働者、非正規労働者などあらゆる労働条件の格差の底上げ、ワーク・ライフ・バランスの実現に向け労働時間の短縮などを目指すアピール宣言を採択した。
上伊那地区連絡会では上伊那地区全体の底上げを目指し、一丸となって行動していくことを確認した。 -
カワウ一斉駆除
天竜川漁業協同組合は8日、カワウの一斉駆除を箕輪町の天竜川で実施した。
カワウの駆除は天竜川漁業協同組合が、ウグイを守るために5年前から実施している。
この日は箕輪町猟友会のメンバーおよそ40人の協力のもと、カワウ8羽を駆除。メンバーは2班に分かれ、50メートルから100メートル置きに立ち、カワウを狙い撃った。
箕輪町猟友会の小林弘人会長は「会員の高齢化や減少は進んでいるが、猟友会にしかできない仕事もある。少しでも世の中の役に立つよう協力していきたい」と話していた。
カワウの駆除は、2月16日縲・月31日まで実施する。 -
タクシー強盗防犯訓練
タクシー強盗が起きたときの対処方法などを学ぶ訓練が6日、伊那警察署で行われた。
訓練には、上伊那のタクシー会社12社から30人が参加した。
この訓練は、全国でタクシーを狙った強盗が多発していることを受け、伊那警察署と県タクシー協会上伊那支部が初めて開いた。
訓練では、警察官扮する強盗がタクシーに乗り、逃走するまでを実際に行った。
運転手は、防犯灯をつけること、逃走する犯人にカラーボールを投げることなどを意識して訓練に臨んでいた。
伊那署によると、タクシー強盗は全国で平成17年から毎年200件近く発生していて、県内では平成18年に1件発生しているという。
単独犯が多く、7割が刃物を持っての犯行ということで、伊那署では、「命を守ることが一番大事。停車するときは、暗がりを避けたり、何かあったらすぐ逃げられるようにシートベルトをはずしておくように」などと注意を呼び掛けていた。 -
上農定時制卒業式
2年後の平成22年度に廃止となる上伊那農業高校定時制で5日夜、卒業式が行われた。
今年度の卒業生11人に、三井忠人校長が卒業証書を授与した。
三井校長は、「今年度は新入生が入学することはなかったが、みなさんが中心となって引っ張ってくれた。定時制ならではの困難や悩み、喜びがあったと思う。それは心の貯えとなり、みなさんの人生を支えるものになる」と式辞を述べた。
また、卒業生代表の原直子さんは、「上農定時制は2年後になくなるが、それを嘆かず、前向きに最後まで明るい定時制を築いていってほしい。本当にこの定時制には、かけがえのないものをいただいた」と答辞を述べた。
式の後、教室では最後のホームルームが行われた。
担任の宮澤英明教諭は、「君たちが作り上げてきた一番大切なものは、人とつながる力。君たちの気持ちが分かる仲間が10人はいる。そういうことを大切にして、悔いのない人生を送ってほしい」と話した。
県の高校改革プランの方針で、上農高校定時制は、現在の2年生が卒業する2年後の平成22年度をもって廃止される。 -
移動ジョブカフェ開催
景気悪化の影響で離職した人や、自分に合った就職先を探している若者の就業を支援する「移動ジョブカフェ」が6日、伊那合同庁舎で開かれた。
松本市と長野市にある若者向け雇用相談所「ジョブカフェ信州」が、南信地域の技術専門校や金融機関などほかの雇用関係機関と連携し開いた。
今回は、雇用悪化に伴い、若者に限らず幅広い世代の求職者を対象に企画した。
自動車部品製造業で働く箕輪町の27歳の男性は、「1月から週休3日になっていて、先が見えない。この際、経験が生かされ、興味ある仕事につきたいと思い相談に訪れた」と話していた。
また、諏訪から訪れたという別の男性は、「諏訪から上伊那に通ってでも現在の状況を打破したい」と話していて、製造業を中心とした不況の現状が浮き彫りになっている。
この移動ジョブカフェには、1日で30人を超す人が相談に訪れた。 -
就職面接会
来春就職を予定している新卒者を対象にした就職面接会が6日、伊那市内で開かれた。不況を反映してか、参加企業は去年に比べ12社減となった。
参加企業は、去年の面接会より12社少ない55社で、12社のうち10社は製造業だった。
伊那職業安定協会は、来春、大学や短大、専門学校を卒業する上伊那の520人にダイレクトメールを送っていて、この日は160人が会場を訪れた。
上伊那出身の女子短大生は、「企業の採用人員が減っていて、今年は厳しいと実感する」と話していた。
一方、ある製造業の人事担当者は、「これまでは、新卒者は若干名採用してきたが、先行きが不透明で来年は1人のみ採用したい」と話していた。
また他の製造業の人事担当者は、「不景気でも新陳代謝は必要。採用人員は減ってもいい人をとるチャンスと捉えている」と話していた。
来春の就職戦線は、学生たちにとって非常に厳しい状況となっているようだ。 -
「移動ジョブカフェ」に離職者や若年求職者30人、先行き見えない雇用不安色濃く
不況の影響による解雇や雇い止めでやむなく離職した人や若年求職者を対象に雇用相談、職業紹介などを行う県の「移動ジョブカフェ」が6日、県伊那合同庁舎講堂で開かれた。30人が訪れ、県内の就業関係機関が個別相談に応じた。景気悪化に伴う生産調整による会社の休業にあわせて会場に足を運ぶ在職者もいるなど、先行きが見えない雇用不安を色濃くにじませた。
面接対策や就職活動に対する不安などのアドバイスから、求人紹介、職業訓練、融資制度の案内まで各機関の担当者が応じ、参加者は各ブースを訪れて個別に相談した。
自動車部品関連の製造業に在職中の箕輪町に住む20代男性は、色々な人のアドバイスを受けてみたいと参加。会社の工場ラインは年明けから金曜日も稼動せず「週休3日」の勤務体制で、先行きの見通しも立たないことから転職を真剣に考えていると話した。
「今の仕事にしがみつきながらも、新たな職場を探している。現状は今まで自分がやってきた経験も全て否定されている感じ。製造の仕事は続けたいが、次は自動車以外のものづくりに携わりたい」と語った。
移動ジョブカフェは県の緊急経済対策の一環として伊那市と佐久市の県内2会場で実施。今後も相談員の派遣業務などを通じて、就業に不安を抱えている人たちを支援していくという。 -
後期選抜志願者数第2回発表
県教育委員会は4日、平成21年度・公立高校後期選抜の志望変更を締め切り、最終集計結果を発表した。
上伊那8校の状況は次の通り。
辰野高校は、普通科で72人の募集に対し74人が志願、倍率は1.03倍。
商業科は20人に対し18人が志願、倍率は0.9倍となっている。
上伊那農業高校はそれぞれの科で20人を募集しており、生産環境科は27人が志願。倍率は1.35倍、園芸科学科は22人が志願し、倍率は 1.1倍、生物工学科は20人が志願し、倍率は、1倍、緑地工学科は28人志願し1.4倍となっている。
高遠高校は普通科で78人の募集に対し62人が志願。倍率は0.79倍となっている。
伊那北高校は普通科204人に対し188人が志願、倍率は0.92倍。
理数科は4人に対し5人が志願、倍率は1.25倍。
伊那弥生ヶ丘高校は、169人の募集に170人が志願、倍率は1.01倍。
赤穂高校は普通科112人の募集に対し、111人が志願、倍率は0.99倍、商業科は募集40人に対し47人が志願、倍率は1.18倍となっている。
駒ヶ根工業高校は、機械科・電気科・情報技術科一括で60人の募集に対し、63人が志願、倍率は1.05倍となっている。
箕輪進修高校は、午前、午後、夜間の3部合わせて66人の募集で74人が志願、倍率は1.12倍。
工業I部では、20人に対し25人が志願。倍率は1.25倍となっている。
後期選抜試験は10日(火)、合格発表は19日(木)。 -
「駒ヶ根市長らが新ごみ中間処理施設の建設候補地地元区へ依頼したい」
上伊那広域連合副連合長の杉本幸治駒ヶ根市長らは新ごみ中間処理施設の候補地となっている地元に受け入れを依頼したいとする意向を持っていることがわかった。
小坂樫男伊那市長が市議会一般質問で明らかにした。
地元への依頼の意向を示しているのは上伊那広域連合で副連合長を務める杉本幸治駒ヶ根市長と、矢ケ崎克彦辰野町長の2人。
候補地の地元では、上伊那8市町村のごみを処理する施設ということから「伊那市以外の市町村からもなんらかの依頼があってもよいのではないか」という声があるという。
時期は検討中。
このほかに小坂市長は、環境アセスについて「本年度中に実施したい」と発言したことについて、「目標として述べただけで、本年度にはこだわっていない」と述べた。
また「環境アセスで支障が出ない限り、候補地の変更はありえない」と強調した。 -
災害教訓伝承手法検討会
検討結果まとめる天竜川上流地域の災害体験や防災知識を後世に伝える手法を研究している検討会は3日までに、これまでの検討結果をまとめた。
検討会では今年度、伊那市から飯田市までのモデル地域で、実験的に研修会やイベントを行い、その手法を検討してきた。
伊那市では、伊那小学校の3年生から6年生までを対象に、総合学習や社会科の一環として、災害体験者から話を聞いたり、実際に現場を見学するなどの方法で行ってきた。
この授業から▽宿題というかたちで課題を持ち帰ることで、家庭でも考える機会が生まれる▽実際に災害の話を聞いたり、現場を見る活動がある方が伝わりやすい竏窒ネどの結果がまとまった。
また、5年生に行ったアンケートでは、「災害に対する準備」について、なんらかの準備をしていると答えた児童が、授業実施前は34%だったのに対し、実施後は約2倍の65%に増えていて、防災意識の変化があった竏窒ニしている。
天竜川上流河川事務所では、実験的に行った伝承手法を今年度末までに手引き書としてまとめ、使用した資料とともに4月以降順次ホームページで公開するという。
検討会は今後、この手引きを使用した事業のサポートを行うほか、定期的に手引きの見直しをしていく。 -
卒業式シーズン本番
上伊那農業高校で卒業式卒業式シーズンもいよいよ本番。上伊那の高校のトップをきって3日、上伊那農業高校で卒業式が行われた。
4学科、計150人の卒業生は、在校生や保護者が見守る中、体育館に入場した。
担任から一人ひとり名前を呼ばれ、それぞれの学科の代表生徒が壇上で校長から卒業証書を受け取った。
三井忠人校長は、「人間の文化の原点である農業を学んだ皆さんには、知識を知恵に変える想像力、懐の深い人間理解力が育っている」と式辞を述べた。
来賓の祝辞、在校生の送辞に続き、卒業生を代表して毛利賢人君が答辞を述べ、「かけがえのない高校生活の一瞬一瞬を軽んずることなく、さまざまなことに挑戦してください」と在校生に呼びかけた。
上伊那農業高校の卒業生150人は、64人が就職、あとの86人は大学や短大、専門学校などへ進学することになっている。 -
花粉の飛散数去年を上回る予想
飯田保健所は2日、飯田下伊那地方の花粉の飛散数が非常に多くなっていると発表した。
飯田保健所によると、飯田下伊那地方では2月27日から1日までの3日間、花粉の平均飛散数が162個を観測したという。
これは去年の観測最高値70個の倍以上となる。
観測史上で最も多い飛散数は、平成7年4月の822個となっている。
飛散開始時の予想では、今年は例年に比べやや多い飛散量とされていて、飯田保健所では今後も天気が良く風の強い日には花粉が多く飛散するので、マスクやメガネを着用するなど対策をとるよう呼びかけている。 -
シニアボランティア車座集会
シニア世代のボランティア活動を積極的に進めていこうと上伊那地方事務所主催の車座集会が2日、伊那合同庁舎であり、長野県シニア大学の在学生や卒業生ら60人が参加した。
2回目となる今回は、昨年10月に上伊那のシニア世代やボランティアの受け入れ先となる保育園や小中学校、福祉施設を対象に行ったアンケートの結果を報告した。
それによると、シニア世代で「ボランティアに関心があるか」との問いに、「具体的な要請があれば考える」が一番多く36.9%、次いで「感心があり参加もしている」が29.9%だった。
一方、受け入れ先での受け入れ状況を聞いたところ、「受け入れている」「受け入れ予定」「受け入れを検討中」が83.7%で、「受け入れていない」が16.3%だった。
このことから、受け入れ先からは、登下校の見守りや施設の環境整備、伝統文化の継承などボランティアの要請が多い一方、シニア世代は「要請があれば参加する」となっていて、上伊那地方事務所では「いま一歩踏み出せない状況にある」とみている。
またこの日は、伊那市の立花典子さんが、傾聴ボランティアの活動について報告した。
立花さんは、「お年寄りの話を聞くことは、誰でもできること。特殊な技能を持っていなくてもボランティアはできる」と話していた。
上伊那地方事務所では、シニア世代の知識や経験を有効にボランティアに生かしていけるようなきっかけ作りを進めていきたい竏窒ニしている。 -
郷土民俗芸能を語り継ぐ集い
地域に伝わる民俗芸能の保存会などが1日、伊那市の高遠さくらホテルで交流会を開いた。
「郷土民俗芸能を語り継ぐ集い」と題し、上伊那を中心に約20の団体や個人が地域の芸能を披露した。
この集いは今回が5回目で、地域の民俗芸能団体が親ぼくを深め、後世に芸能を残していく足掛かりにしたいと開いている。
このうち、伊那市のまほら伊那民謡会は、馬を引く時に歌う馬子唄や盆に歌う民謡を披露した。
鑑賞に訪れたある女性は、「民俗芸能の持ついい雰囲気が伝わってくる。無くならないように、ぜひ未来に伝えていってほしい」と話していた。 -
子どもの健康づくり研修会
食育を通して子どもの健康づくりを考える研修会が25日、伊那合同庁舎であった。伊那保健所が年1回開いていて、この日は上伊那地域の栄養士や養護教諭、保育士など約80人が出席した。
研修では、伊那北高校の食育の取り組みについて事例発表があり、家庭科の常田真由美教諭が、1年生の総合学習ゼミで行われた食を学ぶ講座について話した。
講座は、食生活を自己管理できる力をつけること、郷土食を理解し伝承していく力をつけることを目的に開かれた。
3回の講座で、管理栄養士を講師に招き、生徒たちが食事バランスを学んだり、五平もちなどの郷土食作りをしたという。
常田教諭は、「講座の中から食事バランスの大切さなどに気付いていく生徒が多かった。普段の授業でも、生徒が食事について自分のものとして考えられる力をつけていきたい」と話していた。 -
上伊那の有効求人倍率0・49倍
今年1月の上伊那の有効求人倍率は0・49倍となり、昭和52年1月以来32年ぶりの0・4倍台となった。
伊那公共職業安定所によると、先月の月間有効求職者数は4463人で、前の月と比べ約900人増加している。
これに対して、月間有効求人数は2201人で、前の月と比べ約300人減少した。
有効求人倍率は、前年の同じ月と比べ0・95ポイント減の0・49倍となった。
職安によると、上伊那の中心となる製造業からの求人の落ち込みや今の経済情勢から、求人倍率が改善する要素は無く、今後も厳しい状態が続くという。 -
松くい虫被害過去最高に
松を枯らしてしまう松くい虫被害が今年度、上伊那地域で過去最高を記録した。27日開いた上伊那地方松くい虫防除対策協議会で報告があった。
被害量は、昨年12月末現在で6320立方メートルで、中川村、宮田村で減少したものの、駒ヶ根市、伊那市、飯島町、箕輪町で増加した。
被害エリアは、北端が箕輪町の福与でエリアの拡大はないが、密度が濃くなっているという。
上伊那地方事務所では、平成18年、19年の高温少雨だった気象条件が、松の抵抗力を低下させたのが原因とみている。
県全体では、被害の6割を占める上田、小諸、下伊那で被害は減少傾向にあるが、上伊那を含むほかの地域では年々増加傾向にある。 -
公衆衛生専門学校について協議
長野県は、伊那市保健センターが移転した後のスペースについて、同じ建物内にある公衆衛生専門学校の生徒が使えるよう、伊那市と協議していく考えを示した。
27日開いた長野県議会一般質問で木下茂人議員の質問に渡辺庸子衛生部長が答えた。
公衆衛生専門学校は平成22年度より現在の2年制から3年制へ移行することが決まっている。
これにより生徒の定員が40人から60人に増え、教室が手狭となる。
県では同じ建物に入っている伊那市保健センターが来年4月に移転を計画していることから、耐震診断を行った後、空いたスペースを公衆衛生専門学校で利用できるよう伊那市と協議を進めていくとしている。 -
福祉の職場説明会
景気低迷の影響で労働者の解雇などが進む中、人材が不足している福祉の現場で働く人を確保しようと26日、職場説明会が伊那市のいなっせで開かれた。
この説明会は、雇用情勢が悪化する中、福祉現場に人材を呼び込もうと、長野県社会福祉協議会が開いた。
延べ100人が集まり、セミナーや就職面接会に参加した。
雇用情勢の悪化を受け、福祉の仕事に関心を持つ人は増えてきているが、条件面などで事業主と求職者の折り合いがつかず、なかなか就職に結びついていない現状がある。
説明会は、こうしたギャップを少しでも解消してもらうことなどを目的としている。
また今回初めて、即戦力となる資格を保つ人や復職を希望する人を対象にしたセミナーも企画された。
セミナーでは、老人保健施設の関係者などが、福祉施設の現状などを説明し、男性介護者のニーズも高まっていることなどを説明した。
県社会福祉協議会によると、昨年12月に県社協に寄せられた有効求人数は1394人、有効求人倍率は4.3倍だった。しかし、実際に就職したことを確認できた人数は2人だったという。 -
殿島橋架け替え工事3月29日に完了
平成18年7月豪雨災害により不通となり架け替え工事が進められていた伊那市の新しい殿島橋が、3月29日に開通する。
現在、殿島橋は、ほぼ完成し、仕上げの工事が行われている。
平成18年7月豪雨の時、脚橋の一部が落ち、通行できなくなった事から、古い橋を撤去し、新しい橋の架け替え工事が進められてきた。
事業費は約7億円。幅4メートル、距離にして232メートルの橋が建設されている。
今回の橋も、以前の橋と同様に歩行者や自転車専用の橋となる予定。
県によると、歩行者専用の橋は全国的に見ても珍しいという。
3月29日には、殿島橋の開通式が行われ、使用が可能になる予定。 -
後期選抜志願者数発表
県教育委員会は26日、平成21年度の公立高校・後期選抜の志望変更前の志願者数を発表した。上伊那では、上伊那農業高校が2.1倍で最も高い倍率となっている。
辰野高校は、普通科が72人の募集に対し55人が志願、倍率は0.76倍、商業科が20人に対し11人の0.55倍となっている。
上伊那農業高校は、それぞれ20人の募集で、生産環境科に42人が志願。倍率は2.1倍。
園芸科学科が29人の1.45倍。
生物工学科が21人の1.05倍。
緑地工学科が34人の1.7倍となっている。
高遠高校は78人の募集に対し54人の0.69倍となっている。
伊那北高校は普通科が204人に対し187人の0.92倍。理数科は4人に対し4人の 1倍となっている。
伊那弥生ヶ丘高校は169人の募集に対し173人の志願で1.02倍となっている。
赤穂高校は普通科が112人に対し113人の1.01倍。商業科は40人に対し46人の1.15倍となっている。
駒ヶ根工業高校は、機械科・電気科・情報技術科一括で60人の募集に対し63人の志願で、倍率は1.05倍となっている。
箕輪進修高校は普通I部・II部・III部、合わせて66人の募集に対し84人が志願、倍率は 1.27倍。
工業I部は、20人の募集に対し26人が志願、倍率は1.3倍。
後期選抜の受付期間は、志望変更を2月27日(金)から3月4日(水)まで。
試験は3月10日(火)、合格発表は3月19日(木)となっている。