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建設工事第2回合同現場パトロール
建設業労働災害防止協会伊那分会などは13日、本年度2回目となる建設工事現場パトロールを行った。同協会の会員と伊那労働基準監督署、上伊那地方事務所、各市町村などの関係者92人が参加し、上伊那地方の土木工事現場などを回り、指導した。
パトロールは毎年、12月と3月の2回で、建設工事における安全対策の推進を図る目的。参加者は各工事現場で請負業者の説明を受けながら、足場の組み方や重機の取り扱い方、掘削の方法など11項目を点検し、不備があれば指導した。
伊那市内の土木工事現場を訪れる参加者たち -
湯めぐりスタンプラリー抽選会
上伊那圏域内の温泉施設、観光施設への誘客を図ることなどを目的とする「信州上伊那温泉街道・湯めぐりスタンプラリー10」(上伊那広域連合主催)の抽選会が11日、伊那市駅前ビル「いなっせ」であった。県内外から寄せられた応募総数3891通の中から、5万円分の旅行券が当たる特賞には、三重県の川端百合子さんが選ばれた。
圏域内にある温泉施設などを結んだスタンプラリーを作成し、観光客などに挑戦してもらうことで県内外に上伊那のPRをするとともに各施設の誘客を促進することを狙いとしたもので、10年目となる今年は、木曽路からの誘客も促す目的でスタンプラリーの中に木曽地域の2施設も加えた。
応募状況は、前回の2748通を千通以上上回る3891通となり、過去最多。上伊那圏域内からの応募が1954と最も多かったほか、県外からの応募も1025通と大きな割合を占めている。
事務局では、広報などを通じて圏域内へのPRを積極的に進めたことや季節の途中で抽選を行う「季節賞」を設けたことなどが、応募が増加した要因ではないかと分析している。
小坂連合長は「応募の数が年々増加しているということで、スタンプラリーの知名度とともに上伊那の知名度も上がってきているのではないかと感じている」と語った。
温泉無料入浴券などが当たる4等300本は後日事務局が抽選する。
当選者上伊那分は次の通り。
◇1等(各施設ペア宿泊券)▼仙流荘=上島洋子(伊那市)▼国民宿舎すずらん荘=梅田明稔(伊那市)立つのパークホテル=北條裕子(伊那市)▼望岳荘=丹羽泰兜(駒ケ根市)▼宮田観光ホテル松雲閣=浦野厚子(伊那市)
◇2等(施設利用券1万円分)=明尾美子(伊那市)佐々木英美(駒ヶ根市)中林美枝(箕輪町)
◇3等(施設利用券5千円分)平沢てい、平沢恭子(以上伊那市)中村千代子(箕輪町)戸田美紗子、横山映子(以上駒ケ根市)矢島陽子(辰野町)小岩井千津子(飯島町)
◇木曽路賞(木曽特産品)=伊藤多喜男、清水涼香、白鳥はるみ、中村祥子、明尾昭吾、向山政人(以上伊那市)原口喜美子、横山岩夫、片桐優美、吉沢登(以上駒ケ根市)中林美枝(箕輪町)長田洋平、大津洋平(以上辰野町) -
高校入試後期選抜試験
公立高校の後期選抜試験が11日、県内であり、上伊那の公立8校でも、約900人の受験生が、それぞれの志望校で試験に臨んだ=写真。
最終的な志願者倍率が1・16倍となった来年度新設の多部制高校「箕輪進修高校」では、受付時間の午前8時40分より早めに集まった生徒たちが各中学校ごとにまとまり、緊張した面持ちで試験会場へと向かった=写真。
後期試験は国語、数学、社会、理科、英語の順で行われ、各教科とも、なるべく広い分野の基礎的な内容をもとに、問題を出題。知識、理解力、技能とともに、思考力や判断力、表現力など総合的な学力を問う内容となっている。
出題された学力試験の問題と解答は県教育委員会のホームページで確認することができる。
合格発表は21日。 -
高校野球春季上伊那大会 29日開幕
高校野球の2008年度春季上伊那大会(県高野連上伊那支部主催)は29日、駒ヶ根市のアルプス球場などを会場にトーナメント戦を開幕する=別表。7校が出場し、4月下旬の北信越県大会南信予選に向け実力を試す。
大会は29日に1回戦2試合、30日に準決勝2試合、4月6日に決勝戦、3位決定戦がある。敗戦校はリーグ戦を行い、得失点差で5縲・位の順位を決める。
箕輪工(箕輪進修)は、部員不足のため不参加。高遠も部員不足のため1回戦は伊那弥生の不戦勝とし、新入生が入部後、敗戦校のリーグ戦に参加する予定だ。 -
南信森林管理署、ワナにより8頭のニホンジカ捕獲
南信森林管理署は10日、先月18日から今月7日までに三峰川上流域の浦国有林で同署職員が仕掛けたワナにより、8頭のニホンジカを捕獲したと発表した。
これまでは防護ネットなど森林保護の面からのみシカ害対策をしてきた同署では今年、より積極的なシカ害対策に取り組むことを目的として職員30人がワナ捕獲のための免許を取得。先月18日から3週間の間、30個のワナを設置した。
同署では「今までやってこなかったことなので一定の成果があった」としており、今後は、全国の国有林を対象とした本格実施に向け、実施体制の整備、捕獲したニホンジカの有効利用などを検討していく。 -
第26回伊那市長杯南信ジュニア卓球選手権大会
第26回伊那市長杯南信ジュニア卓球選手権大会は8日、県伊那勤労者福祉センター体育館で行った。31団体から小学生縲恪mZ2年の356人(男子207人、女子149人)が出場し、男女それぞれでシングルス、ダブルスのトーナメントを繰り広げた=写真。
結果は次の通り。
【男子】
▽シングルス (1)川上哲平(下伊那農高)(2)塩沢大樹(下伊那農高)(3)小西良介(下伊那農高)下平晋也(南箕輪中)(5)矢沢拓斗(岡谷工高)諏訪宝(辰野JSC)沢田恵佑(下伊那農高)原崇久(飯田高)
▽ダブルス (1)塩沢大樹・川上哲平(下伊那農高)(2)小西良介・沢田恵佑(下伊那農高)(3)伊藤慈雨・矢沢拓斗(岡谷工高)原崇久・横山智(飯田高)
【女子】
▽シングルス (1)森岡彩乃(飯田長姫高)(2)松下静香(飯田長姫高)(3)牛山雅美(伊那西高)古瀬遥香(飯田風越高)(5)元島晶代(飯田高)熊谷春音(飯田風越高)林愛美(飯田高)鈴木彩華(赤穂高)
▽ダブルス (1)森岡彩乃・松下静香(飯田長姫高)(2)林愛美・元島晶代(飯田高)(3)古瀬遥香・熊谷春音(飯田風越高)牛山雅美・柴美由紀(伊那西高) -
県芸文総合フェス伊那会場 ダンスやバレエ披露
第20回県芸術文化総合フェスティバル(県芸術文化協会主催)伊那会場は8日、県伊那文化会館で始まった。上伊那地方で活動する大正琴や華道などの17団体が参加。初日はバレエやダンスに取り組む6団体が、それぞれ日ごろの練習成果を披露した。9日まで。
白鳥バレエ学園伊那教室は「ゲーテ・パリジェンヌ」「星のバレリーナ」などの演目を優雅に発表。連続6回目の出場となったダンス教室「ビーチハウスINAスタジオ」はタップやヒップホップなど、躍動感のあるダンスで観客を魅了した。
フェスティバルは芸術文化活動に取り組む団体の発表の場。会場を長野、伊那、松本の県内3会場に分け、2日から始まった。伊那会場では9日、「木村流大正琴伊那支部」「河藤流右女順会」など大正琴や舞踊など9団体が発表する。
伊那芸文協の関係者は「地域の人に成果を見てもらう場になれば。参加した団体は、互いの発表を見て受けた刺激をこれからの活動に生かしていってほしい」と話している。 -
里帰り出産を一部受け入れ
小坂市長は7日、伊那中央病院(伊那市)で4月から、里帰り出産が必要な人を一部引き受ける考えを明らかにした。ただ受け入れ能力がある場合で「すべて受け入れられるとは限らない」としている。
上伊那の年間の分娩(ぶんべん)件数は1600件で、内訳は伊那中央病院が千件、昭和伊南総合病院(駒ケ根市)が500件、民間・助産所が100件。昭和病院が3月末で産科診療を休止することから、里帰り出産を制限しなければ対応できない状況にある。季節によって伊那中病の出産数が変動することや、伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネル開通で近くなった県立木曽病院、助産所などと連携することで、年間100人ぐらいは対応できるのではないかとした。
小坂市長は「どうしても里帰り出産しなければならない事情がある人に限り、受け入れ可能なものは引き受ける」と述べた。
対象は、嫁ぎ先で出産できる状況にない、夫が単身赴任で核家族などが考えられるが、上伊那4市町代表の実務担当者で早急に判断基準のたたき台を作る。
各市町村の窓口で申し出を受け、上伊那広域連合で調整。周辺病院などの情報を提供する。
市内の助産院は1カ所だが、年内には3カ所に増える見込みで、年間20縲・0人の出産を取り扱うことができるという。
市議会で、竹中則子議員の一般質問に答えた。 -
宮下一郎衆院議員が税務執行の現状を視察
宮下一郎衆院議員は7日、伊那市の伊那税務署ほか、南信3カ所の税務執行状況を視察した=写真。そのうち伊那市内では、確定申告の進捗状況や今年から国税庁が始めた電子納税「e竏探ax(イータックス)」の利用状況などを新井宏伊那税務署長から説明を受けた。
今回の視察は確定申告の状況把握などを目的とするもので、伊那・飯田税務署、伊那市駅前ビル「いなっせ」に設置している署外確定申告会場を視察。各税務署では、それぞれが管轄する地区の概況説明などを受けた。
伊那税務署の視察を終えた宮下氏は「e竏探axをより利用しやすくしてもらえるよう取り組みたい」と話していた。
今年1月から始まった「e竏探ax」は、事前に取得した電子証明書を用いることで、インターネット上から所得税の確定申告や法人税、消費税などの電子納税が可能となるもの。伊那税務署管内では、初年度の利用状況は3パーセントほどを想定していたが、実際には10パーセントを上回る利用があり、当初の予想を大きく上回っているという。 -
伊那弥生男子ソフトボール部 全国選抜大会へ
高校ソフトボールの第26回全国男子選抜大会(21縲・4日・静岡県富士宮市)に伊那市の伊那弥生が出場する。選手たちは「安定感のある守備」を武器に前回果たせなかったベスト8を目指し、毎日の練習に励んでいる。
伊那弥生は、昨年9月末にあった県大会の代表決定戦、飯山北を7竏・の5回コールドで下し、2年連続の全国大会出場を決めた。全国の舞台は各都道府県代表45チームが参加し、4日間のトーナメントを展開。初戦は九州の雄、玉名工(熊本)と対戦する。
チームが許した失策は県大会、同11月初旬の北信越新人大会の3試合を通じて1試合に1回程度。ドロップボールやチェンジアップなどの変化球が多彩な主戦で主将の原卓を中心に守備で試合の流れをつくる。「攻撃力は劣ったが、今年は守ってコツコツと点を加えたい」と小林光二監督は語る。
原卓主将は「守備が安定しているのでミスがなければ上位も狙える。相手は関係なく、自分たちのソフトボールが出来れば」と意気込む。 -
08春闘上伊那地区連絡会総決起集会
2008春季生活闘争上伊那地区連絡会総決起集会は5日夜、伊那市狐島の上伊那農業協同組合本所で行った。50単組、約500人が集まり、労働条件の改善などを目指して今春闘を闘い抜く意志を固めた=写真。
集会では上伊那地区連絡会の竹内啓剛議長は「戦後、空前の好景気といわれ続けているが働く者のその実感はなく、ただ賃金の格差、組織間の格差が広がっている感がある。経営者のみこの好景気の恩恵を受けることを許してはいけない。労働者は使い捨ての部品ではない。私たちはこの格差社会から脱却するために賃金の格差是正と非正規職員の処遇改善や正規化などの実現をしなければならない。本日はそういった意味で今春闘で要求していることが満額回答であるまで、最後まで闘う意志の統一の場にしたい」とあいさつした。
このほか、▽労働分配率の反転する▽格差是正と均等待遇の実現をする▽働き方改革でワーク・ライフ・バランスを推進する竏窒ネどを集会アピール。すべての労働者に今春闘への参加と連帯を呼びかけ、最後まで戦い抜くことを宣言した。 -
県公衆衛生専門学校伊那校で卒業式
伊那市の県公衆衛生専門学校伊那校で5日、卒業式があった。保護者や在校生らに見守られる中、18人の卒業生が学校長の山崎宗広伊那保健所長から卒業証書と専門士称号を受け取り、2年間の思い出を振り返るとともに社会人としての一歩を踏み出すため、志を新たにした=写真。
昨年度浮上した公衆衛生専門学校の存続問題の中、本年度の卒業生は学業に励んできたが、関係者の県への働きかけの結果、伊那校は存続することとなり、喜びの中での卒業式となった。
山崎校長は「みなさんはこの2年間、医療従事者としての厳しさに直面する中、相手の思いに立って行動することを学び、人格的にも大きく成長したと思う。これからの仕事を通じて創造力と想像力、2つの力に磨きをかけ、いたわりの心を持ち、たくましく、堂々と生きていってほしい」とはなむけの言葉を送った。
また、在校生の小林亜早美さん(19)=富士見町=は「私たちにとって、先輩たちはあこがれであり、目標でした。これからの1年、少しでも先輩方に近づけるようにしたい」と語った。
さまざまな祝福のメッセージを受け卒業生の竹村慶子さん(20)=豊丘村=は「同じ目標を持つ仲間とともに、一つひとつの経験を乗り越えてこれた。これからは社会人として、今まで以上に苦しいこともあると思うが、学校での経験を思い出し、目標とする歯科衛生士に近づけるように頑張りたい」と語った。
本年度の卒業生の出身地は、上伊那11人、諏訪地域4人、下伊那1人、松本地域1人。進学する1人を除く17人の就職が内定しており、6人が上伊那地区内で就職する。国家試験の合格発表は25日。 -
環境講演会
市民団体、関係行政機関などでつくる「豊かな環境づくり上伊那地域会議」は5日、環境講演会を伊那市の県伊那合同庁舎で開いた。信州大学繊維学部の鈴木栄二教授が「地球温暖化対策のウソ・ホント」を演題に講演。約100人が集まり、温暖化防止対策として取り組まれているさまざまな事業の効果や実情を学んだ=写真。
環境づくりを担う人材育成を目的として企画した講演会で、講師に迎えた鈴木教授は、二酸化炭素(CO2)の排出抑制など目的として燃料電池自動車、太陽電池の開発、砂漠緑化事業など取り組まれているが、本当に効果があるものなのかを検証。
「燃料電池自動車の場合、燃料とする水素を生産するとき、炭酸ガスを放出するため、それを合計すればガソリン車と炭酸ガスの排出量は変わらない状況にある」とし、自動車会社のイメージアップ戦略に過ぎないことを示した。
また、海洋性気候にある日本の場合、20年後であっても温暖化の影響で困ることはないとしながらも「温暖化は加速減少。何もしないとブレーキが効かなくなるため、絶対対策は必要」と指摘。地元でやりやすい取り組みとして、環境負荷の少ない木材チップの利用や小規模水力発電などの可能性を示し、「温暖化という必然的な世の中の流れに対し、どうやってビジネスをやっていけば良いかということも真剣に考えてほしい」と語った。 -
上伊那地域医療問題懇談会が総会
市町村長や医師会代表者らで構成する上伊那地域医療問題懇談会の総会が4日、駅前開発ビル「いなっせ」であった。産科医療の公立病院での妊婦健診について、4月から昭和伊南総合病院(駒ケ根市)で週3日、辰野総合病院(辰野町)で週4日行うと報告があった。
安心して出産できる体制を確保するため、産科医療の連携として、拠点病院に伊那中央病院(伊那市)を位置づけ、各医療機関で「妊婦健診」「妊婦健診・分娩(ぶんべん)」「妊婦健診からハイリスク分娩」の取り扱いをそれぞれ担うこととした。
公立病院の妊婦健診は、辰野病院が2月初旬から、非常勤医師により段階的に取り組んでいる。
3月末で産科診療を休止する昭和病院は、伊那中病に4月、産婦人科医師が1人増えて5人体制となることから、週2日、出向くことになるのではないかという。
会長の小坂伊那市長(上伊那広域連合長)は「地域住民の医療を守るため、知恵を出し合い、県と相談したり、木曽と連携を図り、クリアしていかなければならない」と話した。
伊那中病の地域救急医療センター専従医師が4月、4人から3人に減る見込みで、第1次医療から救急処置が必要な第3次医療までのすみ分けをしなければ、救急体制が組めないと報告もあった。
委員から「上伊那全体で、今ある医療資源を有効に活用していくことを考えなければならない」「上伊那周辺地域との連携も模索していかなければならない」などの意見が挙がった。 -
街路樹剪定(せんてい)士資格更新研修会
日本造園建設業協会が認定している「街路樹剪定士」の資格更新研修会が1日、伊那市の県伊那文化会館であった。同資格を持つ県内の造園業者など約80人が集まり、美しい景観を保つとともに、その機能が十分発揮される街路樹とするために剪定(せんてい)技能などを学んだ。
「街路樹剪定士」の認定は適切な剪定と美しい街路樹の創出を目的に98年から始まった制度で、資格を得るにはただ伸びた枝を切るといった技術のみだけではなく、街路樹の機能を理解し、それを最大限発揮できる適切な管理方法を習得しているかなどが求められる。現在県内では約280人がこの資格を保有しているが、資格更新を5年ごとに行い、技術の質保持に努めている。
資格更新研修会は今回、伊那市、長野市の2会場で開催。講演会や実際の街路樹を見て、適切に剪定されているかなどを考えた。
日本造園建設業協会長野県支部の原孝昭支部長=飯田市=は「基本的な技術は当然だが、街路樹を剪定する職人として正しい技術を身に付け、地域住民の人たちに街路樹の大切さ、役割などを伝えられるファシリテーターとしての役割も担ってほしいと願っている」と話していた。 -
08年度公立高校後期志願者、上伊那の倍率は1.01倍
県教育委員会は3日、08年度公立高校後期選抜試験、志望変更後の志願者数集計結果を公表した。最終的な上伊那の全日制志願者数は903人。2月26日の志願受付締め切り後より5人増加したが、倍率は前回と同じ1・01倍となった。一方、多部制の箕輪進修は前回調査時より7人減少し、110人。倍率は前回の1・16倍となっている。
学校、学科別に見ると、最終的に定員割れとなったのは3校5学科。前回定員割れだった伊那北普通科は、募集人員より1人少ない203人が志願している。
倍率では、伊那北理数科の1・75倍、赤穂商業の1・35倍、箕輪進修の1・16倍の順に高くなっている。
定時制の志願者数については変更がなかった。 -
伊那ビジネス専門学校で卒業式
伊那市狐島の伊那ビジネス専門学校(三沢清美校長)で1日、07年度卒業式があった。上伊那地方から集まった、情報経理学科2人とOAビジネス学科1人の計3人が卒業。学校生活の思い出を振り返り、新たな旅立ちの門出を祝った。
三沢岩視理事長は「自分で努力しなければ社会では生きていけない。学校で取得したそれぞれの資格を十分に生かして頑張って」。三沢校長は「社会に出ても自分で決めた仕事を簡単にあきらめないで。道に迷ったときは、この学校に相談して」と、それぞれエールを送った。
情報経理学科1年の・ス美佳さん(20)=伊那市=が「学校で学んだことを、これからの人生の歩みに生かして」と送辞。同学科卒業の手塚枝里さん(20)=駒ヶ根市=は「これからは一人前の人間として社会の要求にこたえなければいけない。一日でも早く独り立ちできるよう努力する」と答えた。
三沢校長から卒業証書を受け取る卒業生 -
子どもの健康に関する連絡会全体会
「子どもの健康づくり研修会」が27日、伊那市の県伊那合同庁舎であった。食生活改善推進協議会のメンバーや栄養士など約100人が参加。子どもの体と心を育てる食生活のために、各主体が取り組む活動事例の発表や講演があり、子どもへ向けた食育のあり方について考えた=写真。
子どもの健康に関する関係者の知識向上と連携による効率的な食育活動などの推進を図ることを目的とする取り組みで、「子どものからだと心を育てる食生活」をテーマとした話題提供では、母親、地域、栄養教諭、それぞれの立場から子どもの健康のための食生活について考えている3人がそれぞれの活動や思いを発表。
母親の立場から発表した駒ケ根市生活クラブ代表の中山静代さんは、「自分たちが実際に口にしているものには加工食品も多いが、『素性が分からないから食べない』というのではなく、それが何でできていて、どういう風に育てられた食材なのかを学校だけでなく、家庭でも子どもと一緒に学べたらよいと思う」と語り、「ぜひ子どもの食べる物に手を出せる母親自身が、食について考えていきたい」と発表した。また、伊那市の栄養教諭である岩根美ゑ子さんは、子どもを対象とした食育活動の経験を示し「子どもたちは体験を通じて学ぶことが非常に多い」と指摘。「今後は食育コーディネーターとして、いかに多くの人を巻き込んで行動できるかが求められていると思う」と語った。 -
上伊那地域「児童クラブ」スキルアップ交流会
児童クラブ指導員の情報交換と資質向上を目的とする「上伊那地域児童クラブスキルアップ交流会」が27日、伊那市の県伊那合同庁舎であった。各市町村の児童クラブ担当者や指導員など約100人が参加。講演や事例発表があったほか、意見交換では4つのテーマに沿ってそれぞれの意見を交わした。
研修では、上伊那地方事務所福祉課の保育専門相談員を務める宮原貞雄さんが「学童期の子どもたちについて」をテーマに講演=写真。
宮原さんは「今の子どもたちが昔の子どもに劣っているとは思えない。子どもの問題の大抵は、子どもを育てている大人に大きな問題があると思う」と指摘。人と人との関係が築きにくい時代背景に触れる一方、豊かな人間関係を育むには言葉のやり取りが重要な役割を果たしていることを示し「子どもにあいさつを返すという単純なことでも、私たちは忘れていることが多い。言葉には子どもの心を揺り動かす素晴らしい力を持っている。子どもの投げてきた言葉を、より豊かな言葉でオウム返しに返してあげることで、子どもも豊かな言葉を身に付けていく」とした。また、実体験に基づく言葉を教えていかなければ、本当の言葉が身に付かないことなども示し、「日常生活の中にある生きた体験の中で、本当の言葉を教えていくことが必要」と指摘した。 -
食の安全安心を考える勉強会
伊那食品衛生協会(御子柴誠一会長)は26日、シンポジウム「食の安全・安心を考える勉強会」を伊那市駅前ビル「いなっせ」で開いた。行政、検査機関関係者、生産者、消費者など約150人が参加し、意見交換をした。
シンポジウムでは消費者代表として長野県食の安全・安心モニターの中山千代美さん、上伊那地方事務所農政課の桑原祐一さん、上伊那農業協同組合常務理事の瀬戸喜成さん、飯田食肉衛生研究所の安藤清明所長、伊那保健所食品生活衛生課の熊谷彰芳さんなどが、それぞれの立場から食の安全について講演した。
桑原さんは「ポジティブリスト制度に対応した農薬使用について」と題し、農薬や肥料を安全に使用するための国や県の対策について話した。
桑原さんはまず「農薬を使わない農業生産では、どうしても病気や害虫、雑草などにより農産物の安定生産を欠く」と農薬の必要性を説明。農薬を使わなかった場合の減収率として、水稲28%減、小麦36%減、大豆30%減、リンゴ97%減、モモ100%減など、農林水産省のデータを提示した。
そして農薬の安全性を確保するために取られている政策として、厳密な検査のうえで国に登録された農薬だけが製造、輸入および販売できる農薬の登録制度や、農作物に対し全ての農薬の残留基準値を設定し、基準値を超過した農作物、食品の流通を禁止するポジティブリスト制度などを説明した。
桑原さんは「農家において規制や回数、希釈倍率を守っていくことが、食の安全につながっていく」と話していた。
また瀬戸さんも最初に農薬について「農薬というと大変危険だという認識が多くあるが、ほとんどのものは長くても1週間以内で成分が分解し、体に障るということのない範囲のものになっている。散布したものを一生食べて健康に差し障りがない、そういうものが基準になっている」と話していた。 -
拡大する松くい虫被害竏茶}ツタケ産地での取り組み
28日に開かれた上伊那地方松くい虫防除対策協議会では、依然、各市町村で拡大し続けている松くい虫被害の実態が報告された。上伊那全体の被害量は5250立方メートルとされているが、すでに被害が拡大しすぎて把握しきれていない市町村も出てきており、潜在的にはこれよりさらに広い範囲で被害が生じていると考えられる。そんな中、マツタケの産地である「東伊那地区」でも松くい虫被害が発生し始めている駒ケ根市は、同地区を守ろうと必死だ。本年度から薬剤の空中散布などを始めているが、それ依然から住民らが主体的に松林を守る取り組みを進めるなどして、何とか山を死守しようとしている。
駒ケ根市における本年度の松くい虫被害量2320立方メートル。前年度比で150パーセント増、市内全域で確認されている。早くから地域住民などが自費で対策を講じてきた東伊那地区でも、隣接区の中沢地区から松くい虫被害が侵入。そのため、東伊那を松くい虫被害の前線基地としないために、駒ケ根市や地方事務所では中沢地区内での徹底駆除などを行うなどしてきたほか、東伊那地区約10ヘクタールでヘリコプターや地上からの薬剤散布を実施。結果、枯損木の発生を極力抑えることができた。
市担当者は「東伊那だけでなく、市内のアカマツをできるだけ守れるよう、徹底した駆除をしたい」と話す。 しかし、被害拡大を防ぐためには全量駆除が不可欠。本年度も薬剤撒布を計画しているものの、薬剤散布だけでは全量駆除は難しく、枯損木が発生した場合、早期伐倒駆除も不可欠となる。 -
松くい虫被害、箕輪に北上
県や関係市町村などでつくる上伊那地方松くい虫防除対策協議会が28日、伊那市の県伊那合同庁舎であり、これまで松くい虫被害がなかった箕輪町の卯ノ木地区で今年1月、新たな被害の発生を確認したことを報告した。これにより、松くい虫被害は上伊那6市町村まで拡大。昨年度最北だった伊那市美篶下川手地区より約5キロ、被害地域が北上したことになる。
箕輪町では1月8日、伊那市境にある同地区の道沿いに生えている松林で発見した枯損木の原因調査を上伊那地方事務所に依頼したところ、3本のアカマツで松くい虫被害が発生していることが判明。この結果を受け、町の林野調査専門委員会が町内の標高800メートル以下に生えている松を調査。2月15日の段階で、95本の枯損木を確認し、そのうち3本については、松くい虫による被害の可能性が高いため、地主の了承を得てから、検体をとることとなった。
こうした事態を受け、町では早期対策を講じるために、すでに被害を受けている3本を伐倒する費用30万円を3月補正に計上するほか、監視、巡視対策強化のための予算130万円を08年度予算に盛り込む予定。
本年度の上伊那全体の被害量は5250立方メートルと過去10年の中でも2番目に多い量となっている。一方、駆除量は3821立方メートル。各市町村とも積極的な防除対策に取り組んでいるが、被害拡大になかなか歯止めがかからない現状にある。
同協議会は本年度、各市町村に支給する防除対策費として632万円を当初予算としていたが、被害拡大に伴い各市町村で積極的に防除対策を実施したため、それに伴う対策費用の増額分を補正した700万円を各市町村の防除事業費として支給する。 -
強盗への対処方法を確認
上伊那地方の郵便局と伊那署は28日、伊那市長谷の市野瀬郵便局(西村敏博局長)で、強盗を想定した防犯訓練を実施した。訓練を通じて強盗への対処方法を確認し、緊急時に備えた。
強盗対策の一環として年1回、上伊那の郵便局が持ち回りで開く訓練で、今回は各局の職員約30人が見学。訓練は署員が強盗役に扮(ふん)し、ピストルを片手に窓口の女性職員を人質に取り、金を奪って逃走する想定で行った。
職員たちは、逃げる犯人の体格や服装などの特徴、逃走方向を覚えるなど、対策マニュアルに沿ってそれぞれが行動を確認した。署員の迫真の演技に「慌ててしまう場面もあったが、(警察が到着するまでの)時間をできるだけ稼ぐことができた」と西村局長は訓練を評価した。
伊那署生活安全課の亘浩幸課長は「いざというとき、今日と同じ対応ができるよう、日ごろから心がけてほしい」と呼びかけた。
伊那署員の迫真の演技で緊張感が増した強盗模擬訓練(市野瀬郵便局) -
環状北線、来月29日に供用開始
伊那市都市街路網の環状線の一部として98年から約10年にわたり、整備が進められてきた環状北線が来月29日、供用開始となる。県道伊那インター線と国道153号線を結ぶ同線の整備は、伊那市中心市街地に流入する車の台数を減らし、渋滞を緩和することなどを目的とした街路事業で、総事業費は55億円。一時は完成が遅れる懸念もあったが、年度内完成の見通しとなった。
環状北線は中央道伊那インターチェンジと国道153号を結ぶ主要幹線道路として整備されてきたもので、伊那インター線と県道南箕輪・沢渡線が交差する伊那市御園の交差点から、伊那市水神町の国道153号まで橋梁でつなぐ。環状北線の全長は520メートル。うち、橋梁部の長さは184メートルで4車線。現在橋梁部に続く取り付け道路の拡張工事が進んでいる。 -
08年度公立高校後期選抜者志願者数(1)の概要を公表
県教育委員会は26日、08年度公立高校後期選抜者志願者数第1次締め切りの集計結果を公表した。上伊那の後期選抜出願者は1920人。全日制の倍率は1.01倍となっている。
最も倍率が高いのは伊那北理数科の1・75倍。志願者数最多だったのは伊那北普通科の199人。しかし、同学科は定員204人に達していない状況で、同校を含む全日制4校8学科で定員割れとなっている。多部制の箕輪進修は普通科で1・24倍、工業課で1・2倍。
後期選抜志望変更受付は27日から3月3日の正午まで。学力検査の実施日は3月11日で、合格発表は21日となる。
志望校変更後の志願者数発表は3月3日。
また、私立・伊那西高校は3月10日まで願書受け付けをしている。 -
木曽駒ヶ岳生態系保護地域における植生復元対策事業の調査結果を報告竏注。後5年を目途に植生マット施工技術などをフローチャート化
登山者の入り込みなどによって高山植物の荒廃などが進む中央アルプス木曽駒ヶ岳で、植生復元対策事業に取り組む中部森林管理局木曽森林環境保全センターは26日、本年度実施した復元作業の報告と今後の事業のあり方を考える検討会を伊那市の南信森林管理署で開いた。同事業に参加するNPOやボランティア、市町村関係者が集まり、植生復元のために設置したヤシ繊維マットなどの成果を確認。「厳しい自然環境においては劇的な植生の増加は難しい」としながらも、個体数や植被率が増加傾向にあるという報告を受けたほか、事業継続を予定している5年の間に、植生マットなどの施工手順や技術をマニュアル化する。
同事業が始まったのは05年度。調査区域は木曽駒ヶ岳森林生態保護地域や特定地理保護林となっており、今年度は昨年9月にボランティアや県、市町村の協力のもと、伊那前岳の八合目でヤシ繊維や麻繊維のマットを伏工し、一部に高山食物の種子をは種した。
また、05年度、06年度にヤシマットを設置した場所についてはモニタリング調査を実施。05年度に設置した場所ではもともとそこにあった植物の生長による個体数増を確認。一方、08年度に設置した場所では、主には種した植物が個体数を増やしたことで、全体の個体数が増えていることが明らかになった。
事業は5年程度の継続調査を行い、どのような傾向を示すか確認し、その後の方向性を模索する。また、来年度は「八丁坂」や伊那前岳にいたる「九合目」「登山道沿い」で、植生復元計画を検討していく。
参加者からは「いずれにせよ、復元には時間と労力がかかる。植生が破壊されないよう、できる限り観光客に呼びかけていく必要がある」などといった意見も出された。 -
08年度自衛隊入隊者激励会
伊那地区、飯田地区の08年度自衛隊入隊者激励会が24日、箕輪町の伊那プリンスホテルであった。自衛隊関係者や来賓、入隊予定者の家族ら約200人が集まる中、来年度入隊を予定している23人に、激励のメッセージや記念品などが送られた。
来年度、上伊那で入隊を予定しているのは18歳から25歳までの男女13人。また、予備自衛官補として1人が入隊を予定している。
激励会主催団体の一つ、上伊那郡市自衛隊協力会連合会の上山儀一会長は「教育、訓練を受けることは楽しいことばかりでなく、幾多の試練もあると思う。しかし、郷土の代表であることを認識し、世界の平和が保たれるよう訓練に励んで立派な自衛官となってほしい」と激励。
また、海上自衛隊一般曹候補生として入隊を予定者している小出大志さん(駒ケ根市)=写真=は「今日、みなさまからの温かな励ましを受け、私たちに対する期待と自衛隊の崇高な任務の責任の重さを感じている。訓練に耐え、一刻も早く一人前の自衛官になり、活動していきたい」と語った。 -
長野県長寿社会開発センター伊那支部ふるさとを学ぶ会パネルディスカッション
長野県長寿社会開発センター伊那支部ふるさとを学ぶ会(中島重治代表)は21日、パネルディスカッション「伝説の豊かなふるさと上伊那」を伊那市駅前ビル「いなっせ」で開いた。
同会は17縲・9年度の「ふるさと講座」のまとめとして、3カ年計画によるパネルディスカッションを予定しており、今回がその1年次となる。
基調講演を行った竹入弘元さんはふるさとの代表的な伝説として、各地区の名前の由来や、孝行猿や早太郎伝説などを紹介した。「こうした伝説を通して、昔の大自然や動物たちとの生活を知ることができる」と竹入さん。
基調講演のあとは、久保村覚人さん、小沢聡さん、柴登巳夫さんがパネリストとなり、参加者を交えての意見交換を行った。
##写真(たてよこ) -
長野県有機農業研究会とやまなし有機農業市民の会が種苗交換会を開催
長野県、山梨県で有機農業に取り組む農家らでつくる2団体による「第15回種苗交換会」が23日、南箕輪村民センターであった。同会の会員ら約60人が、それぞれ有機農法で育てた種約100種類を持ち寄り、思い思いの種と交換した=写真。
長野県有機農業研究会とやまなし有機農業市民の会が毎年開催しているもので、自分たちで育てた種を共通の財産として多くの仲間に栽培してもらうとともに、栽培技術などに関する情報交換をしている。
種苗交換に先立ち、波田町にある自然農法国際研究開発センターの中河原敏雄さんが、試験的に取り組んでいる「自然生え育種」について説明。「自然生え育種」はその名の通り、肥料などを与えず、自然のままに生えてきた野菜の苗の中から、生命力の強い苗などを選び、そこから種を採取する方法で、中河原さんは「根の張りが強く、土壌条件に合った種が選抜できるのが特徴」と説明。また「有機農業は生産量を上げるということが非常に難しいと思うが、こうした栽培を目指すのであれば、野菜本来の持つ力を生かしたやり方が、より栽培しやすいのではないかと思う」と語った。 -
「親子で水質調査」 夏休みの研究レポート発表
リサイクルシステム研究会(会長=向山孝一KOA社長)などは23日、箕輪町の伊那プリンスホテルで諏訪湖・天竜川水系健康診断「親子で水質調査」の自由研究レポートの報告会を開いた。親子約100人が出席し、代表6家族の報告に耳を傾けた。
水質調査は環境問題に関心の高い、地域の企業に参加を呼びかけて実施し、9年目。21企業の77家族が夏休み期間を利用し、天竜川水系などで簡易調査器具を使い、排水の汚水を評価する指標となるCOD(化学的酸素要求量)などを調べた。
清水麻希さん(箕輪中部小5年)家族は、昨年、岡谷市縲恟シ川町の天竜川の調査を行い、下流につれてCODが下がるなか伊那市で上昇した原因を今回、調査。市内を流れる天竜川支流4河川などを調べ、麻希さんは「原因は生活排水かもしれない。家の風呂の残り湯はCODが7と高かった。汚れた水を川に流してはいけないと思った」と考察した。
報告会ではこのほか、子どもたちが「川が濁って見えた」「魚が死んでいた」など、自分の目から得た情報を交えて報告。「家がたくさんあったり、人がたくさん通るような川が汚いということが分かった」「ごみは持ち帰って、きれいな川にしたい」などと話した。
県自然観察インストラクターの野口輝雄さん(伊那東小学校教諭)による講演会「川にほたるを呼び戻そう」もあった。