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燃えろインターハイ(7)(終わり)
女子100、200メートルバタフライで2年連続のインターハイ出場だ。今季は競泳選手としてレベルアップするため、以前から取り組んできたフォーム改善に確かな手応えを感じている。目指すは両種目とも決勝レース進出。昨年の予選敗退の雪辱を誓い、泳ぐ姿に意気込みが表れている。
今までの勢いに任せた泳ぎから・ス伸び・スを意識し、水の抵抗を軽減するフォームに変えることで速度は増し、体力が付いたことで「レース後半の粘りも出てきた」(小松原)。南信、県、北信越総体と大会を重ねるごと、自分の泳ぎに自信を付けてきた。
本大会出場を決めた北信越総体は、得意の100メートルの自己ベストを1秒ほど縮める1分03秒07で大会新をマークした。「結果は2位だったが久しぶりに自己ベストが出てよかった」と小松原は笑顔。記録更新は約1年半ぶりだった。
全国総体の決勝レースに進出するボーダーラインは100メートルが1分02秒、200メートルが2分15秒だ。小松原を指導するISC駒ヶ根スイミングクラブの今井一雄コーチは「あとは本番で実力を発揮するだけ」と激励。小松原は「全国で活躍する選手になるため、新たな自己ベストを出して決勝で戦いたい」と意気込む。
駒ヶ根市上赤須在住。 -
【記者室】上伊那からの甲子園出場はいつ
夏の甲子園大会に出場した松商は残念ながら初戦で敗退した。34回出場は最多記録だがこれは夏に限っての回数で、春の選抜大会出場も加えると合計は49回にもなる。古豪と称されると強そうに聞こえるが、選手たちの力の足しにはならなかったようだ▼長野県の代表校は甲子園に行ってもいつも初戦で負けているような弱いイメージがある。だが実際はそうでもなく、春、夏合計の勝率は約40%で都道府県別ランクでは30位前後だから、そう悲観したものでもない▼一方で今年は高校野球連盟の特待生禁止問題が高校生のスポーツのあり方に一石を投じたが、最近になって実質的な容認の方向に傾いてきた。これでまた上伊那からの甲子園出場は遠のいたのかもしれない。(白鳥文男)
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北信越中学総体各競技結果
第28回北信越中学総体は7、8日、県内の各地16競技を展開した。上伊那勢は、新体操女子団体の赤穂(清水累衣、唐沢紗希、小原恵、山崎真緒、新井彩夏)が11・775点で2位となり、5年連続の全国大会出場を決めた。大会は20竏・3日、青森県弘前市である。
結果は次の通り(上伊那関係分)。
【陸上】(7日・県松本平広域公園陸上競技場)
◇男子▽共通200メートル(1)牧内拳(飯田高陵3)22秒43(7)松尾駿輝(赤穂3)23秒29▽同400メートル(1)大野裕紀(赤穂3)50秒82▽同1500メートル(1)川元奨(野沢3)4分12秒79(4)小林純平(駒ヶ根東3)4分15秒24▽同3000メートル(1)永井秀篤(富山・城端3)8分57秒09(6)白鳥敦(箕輪3)9分22秒30▽同110メートル障害(1)今井将智(新潟・下田3)14秒45(2)森雅貴(赤穂3)14秒47▽同棒高跳び(1)浅見剛志(更北3)3メートル80(3)春日太陽(春富3)3メートル80▽400メートルリレー(1)新潟・春日(早津、渡辺、坂詰、内山)44秒36※赤穂はオーバーゾーンで失格▽学校対抗(1)飯田高陵20点(2)赤穂17点
◇女子▽2年100メートル(1)佐川由紀(新潟・見附西)12秒60(5)征矢萌唯(箕輪)12秒89▽共通走り幅跳び(1)永井佳織(新潟・分水3)5メートル66(4)桐山明日香(宮田3)5メートル42▽4種競技(1)松本実生(新潟・新津第五3)2788点(7)中谷一恵(辰野3)2109得点
【水泳】(7日・長野市アクアウイング)
◇男子▽100メートル自由形(1)小堀勇気(石川・辰口)53秒41=大会新(7)小松原祐(赤穂)57秒34▽100メートル平泳ぎ(1)伊藤凌平(富山・中田)1分09秒08(5)中林和希(箕輪)1分12秒01▽400メートルリレー(1)新潟・燕(下村、山内、田野、鳥部)3分49秒88=大会新(8)赤穂(小松原祐、荒木駿輔、山重拓太郎、麻野雅史)4分08秒45
◇女子▽400メートルリレー(1)新潟・長岡東北(斉藤、玉井、結城、斉藤)4分06秒38=大会新(8)赤穂(馬場真衣子、片桐あゆみ、小原瑞季、増沢ひとみ)4分23秒13
【バスケットボール】(7、8日・長野運動公園総合体育館など)
◇女子▽1回戦=小木(石川)61竏・0赤穂、根上(石川)54竏・2箕輪
【サッカー】(7、8日・松本市アルウィンなど)
▽1回戦=富大付(富山)3竏・箕輪
【軟式野球】(7、8日・諏訪湖スタジアムなど)
▽1回戦=春富5竏・富来(石川)▽2回戦=十日町(新潟)4竏・春富
【新体操】(7日・県伊那勤労者福祉センター体育館など)
◇女子▽団体(1)富山・庄西12・725点(2)赤穂(清水累衣、唐沢紗希、小原恵、山崎真緒、新井彩夏)11・775点
※赤穂は全国大会(20竏・3日・青森県)に出場
【バレーボール】(7、8日・下諏訪体育館など)
◇男子▽1回戦=津幡(石川)2竏・箕輪
◇女子▽1回戦=美浜(福井)2竏・辰野 -
高校生の先進農家体験実習の受け入れ式
農業高校の高校生が先進農家に泊まり込んで現場について学ぶ体験実習の受け入れ式が6日、伊那市の県伊那合同庁舎であった。上伊那農業高校の生徒16人と生徒らを受け入れる農家7人が対面。高校生らは実習での抱負を語った=写真。
優れた農業経営や農家での生活を通じて農業者となるための自覚や意欲を高めてもらうことを目的とする県の取り組み。生徒らは受け入れ農家宅に泊まり込み農作業を手伝いながら1週間を過ごす。今回は上農生のほか、南安曇農業高校(安曇野市)2人も実習に臨む予定で、生徒たちの約6割が非農家だという。
上伊那農業改良普及センターの佐藤光吉センター長は「目的をもって体験実習に臨み、日々感じたことや気付いたことをその日のうちにまとめて整理してほしい」と生徒たちを激励。受け入れ農家と対面した生徒たちは「一つでも多くのことを勉強して帰りたい」「学校では学べないこともいっぱいあると思うので自分から積極的に行動したい」とそれぞれの思いを語った。 -
箕工高の新校名 再協議
箕輪工業高校の未来を育てる会(会長・平沢豊満箕輪町長)が6日夜、箕輪町文化センターであった。同窓生や関係者ら約30人が参加。同校の教職員らでつくる準備委員会が、08年4月に始まる新しい多部制・単位制高校の名前を「みのわ進修高等学校」とすることを提案したが、育てる会からは「みのわ」を漢字とすべきとする案が多く出たため、学校関係者が県と調整を図りながら検討していくことになった。
新高校の検討をしている準備委員会は、大筋で固まった学習内容などを育てる会関係者に提示し、意見を求めた。
校名は昨年8月から12月にかけて公募し、寄せられた52件を小委員会などが検討。明治時代に高等小学校の補習教育の場として地元住民が主体的に開設していた「進修学舎」にちなむ「進修」を用いた。
校歌は現在の箕工の校歌を継続するが、校章は学校のイメージに合ったデザインをいくつか作製し、その中から選ぶ。
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箕輪工業高校が08年4月に移行する新しい多部制・単位制高校の校名について、同校代表者と県教育委員会は7日、話し合い、あらためてPTAや同窓会関係者などで「一から」協議し、今月末までに校名案を決定・具申する方針を確認した。
6日の「箕輪工業高校の未来を育てる会」の協議内容を受けて両者が調整。案は、最終的には学校の責任で決定し、県教委に具申する。 -
中電ギャラリーで全労済小学生作文・版画展
第34回全労済小学生作品コンクール入賞作品展示会が3日、伊那市中央区の中部電力伊那営業所ギャラリーで始まった=写真。県内から出品のあった作文7点と版画19点の入賞作品計26点を展示している。全労済県本部主催。20日まで。入場無料。
社会貢献活動の一環として、1973(昭和48)年から続いているコンクール。県下の小学校から応募のあった作文359点、版画723から入賞作品を展示した。臨場感に溢れた、児童たちの心豊かな表現力を感じさせる作品ばかりが並ぶ。
上伊那勢は、作文で「温かいアイスの味」の中島瑞樹君(中川西小5年)が金賞を受賞。版画で「落葉は秋がいっぱい」の松下太一君(宮田小2)が金賞、「クルミわり」の堀井満里奈さん(同小2)が銀賞となり、入賞している。
関係者は「どの作品も、長野県の豊かな自然環境に育った子供たちの素直な感情が表現された内容で胸を打つ作品が多い」と話している。
土・日曜日は休館。午前8時30分縲恁゚後5時10分。
入賞した上伊那の小学生の版画2点も展示(左から松下君、堀井さんの作品) -
上伊那中学生野球 伊那RC杯
第6回伊那ロータリークラブ杯・上伊那中学校野球大会が4、5日、伊那市の市営球場、県営球場の2会場であった=写真。12校で白熱の試合を繰り広げた。伊那ロータリークラブ(鈴木多門会長)主催。
中学1、2年の新チームが参加した。9月末の県中学校新人体育大会上伊那予選のシード4校を決める大会。初日は1、2回戦、2日目は準決勝、決勝があった。
結果は次の通り。
【1回戦】▽宮田5竏・飯島▽伊那3竏・南箕輪▽伊那東部11竏・赤穂▽春富3竏・箕輪
【2回戦】▽中川7竏・宮田▽伊那8竏・辰野▽伊那東部11竏・西箕輪▽春富10竏・駒ヶ根東
【準決勝】▽伊那6竏・中川▽伊那東部3竏・春富
【決勝】▽伊那14竏・伊那東部
【3位決定】▽春富10竏・中川 -
第25回反戦・反核・平和のつどいが開催
長野県教職員組合上伊那支部(浦山哲雄執行委員長)による第25回反核・反戦・平和のつどいが6日、伊那市の生涯学習センターであった。教員や一般など約80人が集まり、平和への思いを再確認した。
子どもたちを再び戦場に送り出すことがないようにという願いを込めて毎年開催している取り組み。今年は辰野町の矢島良幸さん(80)が、自身の経験や辰野町の人たちから聞き取りした体験談をテーマに講演。
矢島さんは当時19歳だった自身が書いた日記や聞き取りした経験者の体験談を紹介。終戦となったその日まで新聞が事実を伝えていなかったこと、特攻兵として戦地におもいた夫を見送った女性の話などを語り「被害体験、加害体験ともに今まであまり語られてこなかった。しかし、語らざる人たちは今、高齢にあり、今こそそのころの生活や戦争体験を聞き取っておく必要がある。それを伝えていくことが大切なのではないか」と訴えた。
また、平和学習の中で原爆投下について学んだ箕輪中学校の3年4組による発表もあり「これからを生きる私たちが、過去を学んで反省し、二度と同じことを繰り返さないようにしなければならない。戦争、争いのない平和な世界を築いていきたい」と語り、平和への願いを込めて作詞した歌「ねがい」を披露した。 -
夏期食中毒注意報を全県に発令
県は6日、夏期食中毒注意報を全県に発令した。
現在県内では気温、湿度とも高い日が続いていることに伴ない食中毒の原因となる細菌が増えやすくなっている。長野、松本、諏訪、飯田の4観測地点における4、5日の平均最高気温は31・3度、平均湿度は72・1パーセント。いずれも発令基準値を上回っている。
食中毒防止のポイントとして県では(1)細菌をつけない(2)細菌を増やさない(3)細菌をやっつける竏窒フ3つを揚げ、トイレの後や調理前には必ず石けんで手を洗うことや購入した食品は手早く冷蔵庫や冷凍庫で保管すること、加熱調理する時は中まで十分火を通すことなどを呼びかけている。
本年度県内ではすでに3件の食中毒が発生しており、226人が手当てを受けている。内訳はノロウイルスが183人、サルモネラ属菌が42人、植物性自然毒が1人で、昨年同期と比較すると発生件数は少ないものの、感染者は倍以上となっている。 -
支援先の8団体・個人が活動報告
伊那谷地域社会システム研究所(理事長・向山孝一KOA社長)は4日、箕輪町の伊那プリンスホテルで、「支援先活動報告会」を開いた。過去に助成を受けた団体やKOAグループ各社などから約70人が出席。06年度に助成した8団体・個人がそれぞれ活動報告をした=写真。
同研究所は、環境保全や地域文化伝承などのために活動する団体・個人に対し、助成金を交付、支援する財団法人で96年に設立。毎年、助成先を公募、選考して決めている。報告会は本年で、10回目となる。
人間と自然との関係を基調に調査研究する「南アルプス研究会」は報告会で、南アルプス・仙丈ケ岳における環境保全活動を紹介。登山者への啓もう活動としての環境教育については、登山者の山岳環境荒廃に対する危機感と努力が環境保全に役立つことを説明した。
このほか、「伊那谷における里地・里山の生物多様性の生態学的評価と保全に関する研究」(大窪久美子)「さきおり文化の継承と普及」(信州さきおりの会)などの報告もあった。 -
アルプス・ミニバス交流大会 県外強豪迎え熱戦
ミニバスケットボールの交流大会「アルプスサマーリーグ」が4日、伊那市の県伊那勤労者福祉センター体育館など4会場で始まった=写真。上伊那を中心に東京都、大阪府、山梨県など県外勢を加えた男女計40チームが出場し、5日までの2日間、交流試合を繰り広げる。
上伊那ミニバスケットボール連盟などでつくる実行委員会が主催で7回目。男子16、女子24チーム参加し、初日は各ブロック総当り、2日目は各ブロックの同順位同士でリーグを戦う。選手たちは互いに声を掛け合いながら、息の合ったプレーを披露した。 -
県老人大学伊那学部30周年記念特別公開講座
長野県老人大学伊那学部の30周年記念特別公開講座が2日、伊那市の県伊那文化会館であった。講師に迎えた伊那食品工業(本社・伊那市)の塚越寛会長は「山国で育つ海藻産業」を演題として講演=写真。この地で根付いた寒天産業の歴史と自身の経営理念を語った。
伊那学部の開講30周年を記念して企画した特別講座には、受講者や一般など約380人が集まった。
塚越会長は、寒天がこの土地ならではの特色の中で培われてきたものであることを紹介する傍ら、「本来の会社のあり方」に言及。利益を上げることが一義的な目的となっている現状に触れ「本当に良い会社とは単に経営上の数字が良いだけでなく、会社を取り巻く人たちが日常会話の中で『いい会社だね』と言ってくれる会社」と指摘。社員や地域などといった会社に関連するすべての人たちを大切にし、幸せにすることが経営の本質であることを示した。
落語家・三遊亭楽春さんによる落語と講演もあり、会場を楽しませた。 -
総務警察委員会の現地調査
長野県議会総務警察委員会(向山公人委員長)の現地調査が2日、中南信地区であった。上伊那では、伊那商工会議所が地域活性化推進事業として取り組むアマランサスのほ場など2カ所を視察した=写真。
本年度の地域発元気づくり支援金の選定事業となったことから視察地に選ばれた伊那市東春近のほ場では、生産者や食品加工会社、伊那商工会議所などでつくる「伊那地域アマランサス研究会」が、遊休農地の解消と観光資源開発などを目的として始まったアマランサス栽培の経緯を説明。実だけでなく、葉の普及拡大についても検討していることなどを示し「栄養価の高いアマランサスに対する地域の関心が高まりつつある」と語った。また、課題となっている雑草対策として、苗の移植栽培などのに取り組んでいることなども紹介した。
現地調査に伴なって上伊那広域連合(小坂樫男広域連合長)から交通安全施設の充実を求める陳情もあった。 -
県中学校合唱大会
第21回県学校合唱大会(兼第74回NHK全国音楽コンクールブロック大会)中学校の部の地区予選・南信Bブロック大会が2日、駒ケ根市の市文化会館で行われた。審査の結果箕輪、伊那東部、春富、駒ケ根東の4校が県大会(25日、岡谷市カノラホール)への出場を決めた。
大会には上下伊那の13中学校が出場し、課題曲と自由曲で歌声の美しさを競った。ステージに上がった出場者らは失敗の許されない緊張感の中、日ごろの練習で練り上げてきた見事なハーモニーを会場いっぱいに響かせていた=写真。
塩沢哲夫実行委員長(飯田市立座光寺小校長)は開会式で「1年間一生懸命練習してきた成果を発表する日がきた。それぞれの思いをこめた素晴らしい歌声を期待する」と激励した。
大会には県内63中学校が参加。5ブロックに分かれての大会が5日まで各地で行われている。 -
燃えろインターハイ(6)フェンシング男子・団体
インターハイ7年連続出場の伊那北は、男子部員が1、2年生のみで昨夏の経験者はゼロ。しかし、「失うものはない」(大野監督)と臨んだ北信越総体で同校初優勝の快挙を歴史に刻む。大半が高校入学後に競技を始めた選手ばかりだが、白鳥主将は「臆することなく自信を持って臨みたい」と健闘を誓う。
1月の北信越新人戦は、「慣れない面もあり相手の土俵で戦っていた」と大野監督。その後、選手らは動き負けないようフットワークを強化し、常に自分のプレーを意識しながら練習に励んだ。向かえた6月の北信越総体では、準決勝、決勝を5竏・の接戦で制し、優勝を飾った。
これで自信が付いた竏窒ニ、選手らは手応えをつかんだ。白鳥主将は「経験の差を気にせず自分たちのプレーに集中することで結果も着いてきた」。大野監督も「相手が強いことは分かっていたので、純粋に勝ちたい気持ちをぶつけられたのがよかった」と振り返る。
勢いに乗った若手チームが目指すのは、昨年のベスト16以上の成績。白鳥主将は「1回の練習の質をよくしようとみんなで考えてやってきた。全員初めてのインターハイだが自信を持って挑み、一つでも多く勝ちたい」と意気込む。
◇ ◇
フェンシング男子はこのほか、個人フルーレに白鳥佑弥(伊那北)、今井康友(上伊那農業)、同エペに那須野将(伊那北)、同サーブルに白鳥(同)が出場する。 -
高遠美術館「子供対象WS」でモビール作り
伊那市の信州高遠美術館は29日、「アートスクールIV竏虫q供対象ワークショップ」を同館で開いた。地元を中心に上伊那の小学1縲・年生11人が参加し、東京芸術大の学生4人と一緒に、一人ひとつづつの造形作品「モビール」を作った。
美術館が一般を対象に企画する「アートスクール」の企画の一つで、同ワークショップは、芸術に親しんでもらおう竏窒ニ3年目。毎年、学生らを講師に招き、絵を書いてきたが本年は、針金や紐などを使い、吊るす物のバランスをとって作るモビールを製作した。
参加者は、美術館で用意した高遠公園で剪定して不用となった桜の枝の両先に、持参したペットボトルの蓋や木の実などを紐で吊るした。同市の東春近小の中村遼君(11)、大和君(8)兄弟は、色合いも考え、色とりどりのクリップなどを使用。完成品は、自分の部屋に飾るのだという。
左右のバランスをとりながらさまざまな物を吊るしていく子供たち -
入笠牧場を体験するイベント開催
地元小学生を対象とする牧場体験イベントが1日、伊那市高遠町の入笠牧場であった。上伊那と諏訪地域に住む児童20人が参加。放牧牛の健康検査の様子を観察したり、上伊那農業高校の生徒らによる話を聞きながら、牛の体内で牛乳ができる仕組みなどを学んだ。上伊那畜産振興協議会、諏訪畜産協議会主催。
同イベントは子どもたちに畜産への理解を深めてもらうことを目的とするもので、夏休みに開催するのは4年目。入笠牧場は上伊那で稼働している唯一の公共育成牧場でもあり、活用促進を図ることなども目的としている。
上伊那農業高校畜産班の生徒たちによる青空教室では、牛には4つの胃袋があることや微生物を使って食べた草を分解していることなどを説明。「1リットルの牛乳ができるまでにはその400倍、400リットルの血液が体内を循環しなければならない。牛乳はとっても貴重なもの」という話を聞き、牛のすごさを改めて実感していた。 -
地域発元気づくり支援金上伊那地域2次分に13事業が内定
上伊那地方事務所は1日、07年度地域発元気づくり支援金の上伊那地域2次分の内定事業13件を発表した。内訳は特色ある観光地づくりが4件、安心・安全な地域づくりが3件、環境保全・景観形成、地域協働の推進が2件。保健・医療・福祉の充実、教育・文化の振興が1件で、申請者別では市町村が7件、地域づくり団体などが6件となった。
内定事業は次の通り。
▽伊那市地域づくり活動支援金(伊那市)=250万円▽市民参加と協働のまちづくり推進事業(駒ヶ根市)=55万6千円▽視覚障害者向け情報提供のデジタル化育成事業(伊那市)=165万2千円▽みそづくり文化の伝承と食農教育事業(学校給食を育てる会梅の里味噌研究グループ)=58万千円▽緊急情報メール配信事業(辰野町)=58万5千円▽土のう製作器購入事業(辰野町)=88万2千円▽南箕輪村メール配信システム導入事業(南箕輪村)=27万3千円▽美しいまちづくり事業(西箕輪ふるさと景観住民協定者会)=67万6千円▽環境保全・景観形成に関する事業(蟹沢地域環境保全整備委員会)=40万千円▽「日本一の桜の里づくり」事業(伊那市)=288万8千円▽滞在型観光推進事業「健康い縲怩ネウォーク2007in伊那市」(伊那商工会議所)=234万5千円▽どろんこサッカー全国大会「DOROCUP2007in伊那」(伊那商工会議所青年部)=90万円▽駒ヶ根高原ナビゲーションフェスティバル(フェスティバル実行委員会)=241万6千円 -
県道などの夜間特別パトロール
伊那建設事務所は31日夜、県道などの道路や地下歩道の照明設備などを点検する夜間特別パトロールを実施した=写真。
帰省や行楽に伴なう県外車両の増加が予測される8月のシーズン前に行っているもの。今年は18人の職員が6班に分かれて管内の29路線945カ所を点検。
照明設備の点灯状況を確認したほか、夜間工事個所の安全管理上々、道路標識や反射板
の状況などを確認し、交通事故防止に努めていた。 -
燃えろインターハイ(5)フェンシング女子・団体
メンバーは高校から競技を始めた選手が中心の3年生5人。それぞれが地道な努力で力を伸ばしてきた。「お互いに支え合ってきた3年生」と大槻監督。5人で出場する団対戦には格別の思いがある。三沢主将は「全国の舞台に立って、みんなの3年間をぶつけて来たい」と意気込む。
同チームがインターハイに出場するのは初めて。同校としては3年ぶり3度目となる。メンバーはこの日のため、過酷なレギュラー争いの中で技術を磨き合い、上を目指す気持ちをまとめ束ねてきた。また、経験不足を補おうと練習中に、個々が気付いたことをメモに取り止め、その情報をみんなで吸収しようと務めてきた。
6月の北信越総体は、1月の北信越新人戦で完敗した新潟(新潟県)を5竏・で破り、3位入賞を獲得。約半年の練習は実を結んだ。しかし、選手たちは現状で満足せず練習に打ち込んだ。最後の大会に向け、集中力は増し、「ここ1カ月で技術力は格段に上がった」(大槻監督)。
チームの目標は、3年前のベスト16を超えるベスト8以上だ。「実力を発揮し悔いの残らない試合をしてほしい」と大槻監督。三沢主将も「納得できる終わり方にしたい」と健闘を誓う。
◇ ◇
フェンシング女子はこのほか、個人フルーレに栗原夏佳(伊那北)、三沢杏奈(赤穂)、同エペに三沢、同サーブルに北原彰子(赤穂)が出場する。 -
非核平和行進が北上、上伊那を縦断
上伊那地区労働組合会議や各地区勤労協でつくる被爆62周年2007非核・平和行進上伊那地区実行委員会は31日、恒久平和を訴える平和行進「子どもたちに核のない未来を!2007上伊那非核・平和行進」を行った。延べ100人が、中川村から辰野町まで歩き、非核、恒久平和を訴えた。今年の行進は昨年は豪雨災害で中止したため2年振り。従来は2日間掛けて実施していたが、今年は1日に短縮、市街地の要所要所を歩き、バスでも移動した。
出発地の中川村役場では約60人が集まり集会。上伊那地区労組会議の宮島良夫議長は「被爆62年を迎え、原爆を容認するかのような大臣の発言、改憲論議など様々な問題が出てきた。新潟中越地震では原子力発電所がいかに危険かを立証した。核のない未来を子どもたちに届けることや、原子力に頼らない未来づくりに向け、頑張ろう」と呼び掛けた。
市瀬副村長は「唯一の被爆国として、核のない世界を作ろうと、行動することは尊い。村は図書館の平和企画や平和宣言自治体協議会に加入するなど、様々な取り組みをしている」と述べ、カンパを手渡し、激励した。
一行は先導車に続き出発。組合旗を手に、炎天下の中、沿道の住民に核廃絶をアピールしながら、飯島町に向い北上した。
中 -
島崎洋路さん受賞記念 森林・林業シンポジウム
元信州大学農学部教授で島崎山林塾主宰の島崎洋路さん(79)=写真=の信毎賞受賞を記念した「森林・林業シンポジウム」が28日、南箕輪村の同大学あった。島崎さんの「森林整備は、いま…」と題した講演などに多くの学生らが耳を傾けた。信州大学農学部など主催。
講演で島崎さんは、少子化による担い手不足などにも触れながら、日本の林業の低迷していった現状を説明し、「昔のように里山をうまく使えるシステムが衰退しているのが要因」などと主張。「国の援助を受けながら大学などの機関で、この問題を深刻に受け止め研究を進めなければ」などと訴えた。
シンポジウムではこのほか、前岐阜県立森林文化アカデミー助教授の内田健一氏、飯南森林組合長の林和弘氏、県森林部長の加藤英郎氏3人が現場の声を伝えた。 -
南アルプス食害対策協議会、9月6日の発足目指す
ニホンジカなどによる深刻な食害が進む南アルプス周辺区域における広域的な対策について模索する南アルプス食害対策プロジェクトの担当者打ち合わせ会が31日、伊那市役所であった。関係市町村や県職員などが集まり、9月6日を目指してプロジェクトの実施母体となる南アルプス食害対策協議会を発足することを確認した。
同プロジェクトは、猟友会などとの連携を図りながら市町村や行政区域を越えた実効性のある有害鳥獣対策に取り組むことを目的としており、伊那市、飯田市、富士見町、大鹿村のほか、県、南信森林管理署、信州大学農学部で構成している。 この日は、1回目の打ち合わせ会の懸案事項を確認。協議会の規約など、いくつかの点で再度修正案が挙がったため、調整を図りながら協議会発足の早期実現を目指すこととなった。 -
エコファーマー認定式
環境保全型農業に取り組む「エコファーマー」の認定書授与式が31日、伊那市のJA上伊那西箕輪支所であり、本年度、上伊那でエコファーマーに認定された14人の農業者に対して佐藤光吉農政課長から認定書が手渡され=写真。
環境に優しい栽培技術の普及などを目的として99年から始まった同制度は、土づくり、減化学肥料、減化学農薬の3つに一体的に取り組む農業者を認定するもので、認定を受けた農業者は有効期間となる5年間、生産物を販売する時に県の認定マークをつけて販売できるようになる。
上伊那管内で昨年までに認定を受け、エコファーマーとして活動している農業者59人。おもな認定作物は米だが、今年は野菜や花きなどでの申請もあった。個人で契約栽培している農業者などが農産物の付加価値を高めるために申請することなども多いという。
今回エコファーマーに認定された南箕輪村の唐沢俊男さんは「環境に優しい農業に取り組まなければ私たち人間も滅びてしまうと思う。これからはもっときつい有機栽培などに取り組んでいきたい」と話していた。 -
高校生が一日看護体験
駒ケ根市の昭和伊南総合病院で31日、県看護協会が企画した高校生一日看護体験学習があった。南信各地の9校から1縲・年生の男女生徒27人が参加し、病棟での看護などを体験した。
生徒らは白衣を着用し、数人ずつに分かれて各病棟で入院患者の身の回りの世話に当たった。病室を訪れた生徒らは患者の手足や頭髪を洗う作業を体験=写真。医療用手袋をつけて恐る恐る患者の体を洗い始めると、そばで見ていた担当の看護師が「もっと強く」「指の奥までしっかり洗って」などとアドバイス。高校生らは慣れない手つきながらゆっくりと慎重に作業をこなした。患者が「気持ち良かった」と言うと初めて緊張が緩み、うれしそうな笑顔を見せた。高校生らは患者の汚物処理などの作業も行い、看護師らの仕事の大変さに改めて驚いていた。
参加した伊那北高2年の巣山史織さん(17)は「将来は看護師になりたいので参加した。看護は思ったより力が必要で大変。患者さんと接するのはすごく難しいが、とてもいい経験になった」と話した。 -
燃えるインターハイ(4)女子新体操・団体
昨年16位のチームは本年、力のある1年生が入部したことで、全国の頂に手が届くチームになった。県高校総体6連覇、北信越5連覇を達成する新体操部。橋爪監督は「新しい歴史を伊那西新体操部に作りたい」と意気込む。選手たちも・ス日本一・スを目指し、演技に情熱をぶつけている。
新入部員は、橋爪監督が代表を務めるジュニア新体操クラブ「ポーラ☆スター」の出身。それぞれが中学時代、個人や団体で全国大会出場を経験してきた実力者ばかりだ。志は高く、インターハイ優勝を目指して入部した思いが部に活気を注ぎ込んでいる。
選手一人ひとりが違う動きを重ね、一つの演技をつくる・ス連携・スを中心とした難易度の高い演技構成を組んだ。橋爪監督は「技術力とやる気を持ったチームなので、最高レベルに到達したいかを、いつも問い掛けている」と練習に厳しさは欠かさない。
選手たちは、自分たちに妥協を許さず組むことで、個々の技術、精神力を磨いてきた。長田主将は「日ごろ世話になっている人たちへの感謝の気持ちを踊りに込めたい。みんなの心に残る、自分たちが最も輝ける試合が出来れば」と全国の頂点を目指す。 -
環の農業者セミナー開講
環境と調和した持続的な農業に取り組んでもらおう竏窒ニ上伊那農業改良普及センターは31日、「環の農業者セミナー」を伊那市西箕輪のJA上伊那西箕輪支所などで開いた。30代から60代の受講者19人が集まり、農薬の適切な散布方法などを学んだ。
環境負荷の少ない農業技術の普及と食の安心安全に取り組む農業者育成を目的として開催しているもので、受講者らは来年1月までの間に農薬や食品表示などにかんする基礎知識を学びながら、安全安心な農産物に対する理解を深める。今年は直売所経営者やエコファーマーの認定を目指す農業者などを対象として受講者を募集した。
初日は病害虫の見分け方と農薬散布についての講座を実施。現場実習では、農薬散布の時にどこまで農薬が飛散するかを実際に確認し、「初期は残留しにくいが、収穫期の野菜には残るため、隣の畑が収穫期の時は注意しなければならない」などと指導を受けていた。 -
天竜川ゆめ会議がアレチウリ駆除作業
天竜川ゆめ会議は28、29日、岡谷市から飯田市までの天竜川流域でアレチウリの駆除作業を行った。総勢200人以上が参加し、自然環境に影響を与える植物を取り除こうと汗を流した。
そのうち駒ケ根市の会場は29日に新宮川合流点で行い約30人が参加。根気よく力をあわせた。
28日に行った宮田村の会場では、地元の大久保区と大田切区も協力。母なる天竜川の素晴らしさを改めて感じながら、足元の環境を考えていこうと作業に励んだ。 -
吹奏楽コンクール中学生の部
第47回県吹奏楽コンクール中学生の部南信A地区大会が28日、伊那市の県伊那文化会館大ホールであった=写真。2部門に上伊那、諏訪地区から計28校が参加し、各部門の県大会出場校を決めた。県吹奏楽連盟など主催。
コンクールはA編成(50人以内、課題曲・自由曲)、B編成(30人以内、自由曲)の2部門で実施。作・編曲家、中学校教諭5人が、演奏技術や表現力などを審査し、県大会(8月4日縲・に出場するA編成上位11校、B編成上位2校を決めた。
生徒らは喜歌劇やわらべ歌などを自由曲の題材に、日ごろの練習成果を発揮。息のあった、澄んだ響きが、ほぼ満席の会場に集まった保護者ら観客を魅了した。
県大会出場校は次の通り(上伊那関係分)。
▽A編成=春富、赤穂、伊那、飯島、辰野、箕輪(以上金賞)中川(銀賞)
▽B編成=該当なし -
伊那JC 水と触れ合う企画でカヌー体験
伊那青年会議所(伊那JC)は29日、伊那市長谷の三峰川にある美和ダム湖で、「実践!原点体感学習(1)水に触れる」を開いた。集まった上伊那の小学生縲恪mZ生の約20人がカヌー試乗体験を通じて、水の大切さや郷土の自然のすばらしさを実感した。
伊那JCが、三峰川の水が海へ流れ出る場所の中田島砂丘(静岡県)で、10年ほど続ける「ウミガメ放流体験会」の事前学習として開いた初企画。関係者は「上流から流れたごみが、死んだウミガメの腹の中から見つかった。子供たちには、水の大切さを知ってもらいたい」と話している。
地元のカヌークラブメンバーの指導で試乗した。参加者たちは、水しぶきと涼風を受けながら湖面を探索。伊那小2年の登内瑛君(7)は「水の上を自由に動けて楽しかった。水を近くで感じることが出来たので、もう一度乗りたい」などと満喫していた。
伊那JCは、9月下旬のウミガメ放流に向け、8月中旬には源流域近くの鹿嶺高原(長谷)でキャンプを開く。
水しぶきを受けながらカヌーでツーリングを楽しむ参加者たち