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地域の担い手自覚新た 5市町村で成人式
伊那市、駒ヶ根市、箕輪町、飯島町、宮田村で15日、それぞれ成人式があった。新成人らは大人としての自覚を新たにした。首長らは地域づくりの担い手としての期待を寄せた。
友人との久しぶりの再会に記念撮影をしたり、携帯電話番号、メールアドレスなどを交換したと、思い出話や近況報告などの立ち話に花を咲かせていた。スーツ、ドレス、浴衣、Tシャツ・ジーパンなど、思い思いの服装で出席。男女とも、黒色などの落ち着いた色合いの衣装が目立った。 -
クマに注意
8月に入り、上伊那各地でクマの目撃情報や農作物被害が報告されている。
例年山に食料がなくなるこの時期、クマが里に下りてくる機会も増え、目撃や農作物被害が増加する。
上伊那地域ではこれまで、設置したおりなどで14頭を捕獲。内2頭は射殺し、残りは学習放獣した。県の担当者によると、捕獲数は平年並みだが、豪雨災害以降、おりにかかる頻度が高くなっているという。
例年、西箕輪、西春近などの竜西地区で被害が報告されることが多い伊那市では、7月始めに経ヶ岳植物園で目撃されたほか、民家や集落周辺での目撃もあり、トウモロコシ畑などの食害があった。
ドングリなどが実る9月半ばまでは警戒する必要があり、担当者は「山歩きをする時は、携帯ラジオや鈴など、音がでるものを持参し、出会い頭に遭遇しないよう、注意してほしい」としている。
万が一クマと遭遇した場合は、ゆっくり後ずさりしてその場を離れ、襲われた時は急所である顔、喉、後頭部、腹などを守れる姿勢をとる。 -
盆のにぎわい各地で
盆を前にした12日、休暇を楽しむ観光客でさまざまな行楽施設がにぎわい、各地区の墓地では、先祖供養の準備を進める地元住民の姿が見られた。
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盆に向け、各地で花市開催
盆を前に12日、各地で盆花市が開かれた。
上伊那農業高校の花市は、伊那市駅前ビル「いなっせ」と、伊那北駅周辺で開催。上農の盆花は日持ちが良く、量の割りに安く購入できるとあって例年多くの人でにぎわいを見せる。この日も、販売が始まる約1時間前から花を購入しようする人が並び始め、直前には約120人が列をつくった。
花は前日収穫した、アスターやオミナエシ、小菊、トルコギキョウなど。500円と300円の束を約550束用意した。昨年は開花の時期がずれてしまった白い菊も間に合った。
販売開始とともに、準備された花束はどんどんなくなり、約1時間で完売。高校生から花束を手渡された人たちは笑顔で市を後にした。
上伊那農業協同組合(JA上伊那)のAコープ店や農産物直売所14カ所でも盆花市があった。
南箕輪村のファーマーズあじーなには、地元生産者の育てた盆花が並び、早朝から多くの人でにぎわいをみせた。地元の味噌加工組合「伊那華のみそ娘」によるきのこ汁サービスもあった。
Aコープ各店とファーマーズあじーな、中川村のたじまファームでは、13日も盆花市を行う。 -
信州おかえりなさいキャンペーンPRうちわ配布
地元での就農に関心がある人の相談に応じる「信州“おかえりなさい”キャンペーン」を、活用してもらおう竏窒ニ12日、県職員数人が盆の帰省客でにぎわう伊那市の伊那バスターミナルなどでPRうちわを配布した=写真。
この日は名古屋、大阪、横浜、新宿方面の高速バスから下車する乗客にうちわ100本を配布。駒ヶ根市の駒ヶ根バスターミナルでも100本を配り、多くの来場を呼びかけた。
相談会は伊那市の県伊那合同庁舎会議室で午前9時縲恁゚後5時に開催することを予定しており、担当者は「直接来場するか問い合わせてほしい」と話していた。
9月4日縲・月10日にはナイター相談会も開く。
問い合わせは上伊那農業改良普及センター(TEL76・6842)西沢さんへ。 -
06年上半期労働災害は前年と比べて減少
伊那労働基準監督署は、06年上半期(1縲・月)の労働災害発生状況をまとめた。それによると、休業4日以上の労働災害の被災者は65人で、前年と比べて24人減ったことがわかった。死亡者はゼロだった。
労基署は、職場にひそむ労働災害の危険要因を的確に洗い出し、各事業場で▽経営トップが積極的に参加する自主的安全パトロール▽ヒヤリ・ハット事例の収集や原因分析▽労働安全衛生マネジメントシステムの導入竏窒ネどの取り組みで「危険ゼロ」を実現させるための仕組みを作り、安全衛生管理水準を向上させることが必要としている。
事故の型別は「はさまれ・巻き込まれ」が14人と最も多く「墜落・転落」「切れ・こすれ」「転倒」と続いた。「はさまれ・巻き込まれ」は前年と比べて半減したが「重量物を持ち上げて腰痛になった」「足首をひねって捻挫した」など「無理な動作」(9人)が増加した。
業種は製造業が21人(前年比18人減)と、全体の32%を占めた。「はさまれ・巻き込まれ」が19人から7人と大幅に減ったが「機械の清掃作業や加工品の一部を取り除く際に巻き込まれた」「ボール盤等回転する刃部に巻き込まれた」が目立った。
年齢は、60歳以上が20人から9人に減ったが、50歳以上は依然として40%を超えた。 -
林業大学校を卒業後、長野県産のカラマツなどを製材にする民間企業で働く
中川村 飯島克也さん(23)
駒ヶ根市 柏原克好さん(22)木曽町の長野県林業大学校で2年間を共に学び、カラマツ、アカマツといった県産材や国産材を製材する今の職場に就職した。「外材はまず、見た目が味気ない。ある程度の強度はあるが、国産材に比べるとやっぱり弱い」「気候風土に合った木ならいいけど、やっぱり日本で育った木は日本で、長野県で育った木は長野県で使うのが一番いい」と口々に話す。
チェーンソーやコンパスは学校でも扱っていたが、木材加工用の機械など扱ったこともなく、技術面は一から学び直した。「学校の作業は原木を見ることが中心だったから、最初は材を見てもその木の種類は分からなかった。でも今は、それが分かる。カラマツのように硬めの木は細かく、アカマツのように柔らかな木は粗めに仕上げるんです」と柏原さん。
◇ ◇
林業大学校での2年間は、間伐・除伐の方法から、木の種類、育て方まで、山林整備に必要なあらゆる知識と技術を学んだ。講義の3分の1は実習。1日があっという間に過ぎ、林内での作業に心も和んだ。「部屋の中の講義より向いていたんだと思います」と口をそろえる。
就職してからの生活は一変した。木を加工する側になり、山へ行くことはなくなった。「製品」をつくる作業は単調で、嫌気を感じることもあった。
反面、嬉しかったこともある。納品を済ませたはずの職人さんが、納品後も度々材を買い足しにくることがあった。不思議に思い「寸法を間違えたんですか」と尋ねると、自分たちの製材した材を見た別の客が「自分のところでも同じ材を使ってほしい」と次々に依頼してきたのだという。
本当に自分たちの材は実際の現場で使われているんだ竏秩Bそう実感し、多くの人が認めてくれたことが嬉しかった。
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ハンガリー国立歌劇場オペラ「トスカ」
出演児童を募集伊那市の県伊那文化会館は、10月19日午後6時30分開演のハンガリー国立歌劇場引越公演、プッチーニ「トスカ」に出演する児童を募集している。
オペラ「トスカ」に欠かせない児童合唱団が出演する場面に、地元の子どもに出演してもらおうと計画。「海外の本格オペラ劇場との共演にふるって応募して」と呼びかけている。
募集対象は10歳から12歳。ただし、指定のパートを歌う場合は前後2歳の幅は想定する。男子は変声期前が理想。人数は16人。男女8人ずつが望ましいが、応募の中から協議し決定する。身長は特に指定はないが、目安は110センチから150センチ。
出演場面は第1幕開演後約27分後「聖歌隊はここに縲怐v(約4分間)、第1幕開演後約42分後「神であるあなたを縲怐v(約5分間)。イタリア語での上演になる。合唱のパートは1パート。
練習は9月から10月19日までの日曜日午前中を予定。会場は伊那文化会館小ホール、大ホールほか。舞台けいこは公演当日のリハーサルで行う。
公演当日のスケジュールは、ホール入り(開演2時間半縲・時間前)-衣装合わせ-リハーサル(1時間程度)。本番は第1幕開演より約25分後からで、終了後に解散。衣装は劇場側で用意する。出演の報酬や交通費は支払わない。
申し込み期限は20日。申し込みは同会館(TEL73・8822、FAX73・8599、Eメールjigyou@inabun.or.jp)へ。 -
信州“おかえりなさい”キャンペーンを開催
県は11日から、県内で農業を始めることを考える人に向けた「サマー就農相談」と、県内へ移住を考える人に向けた「田舎暮らし相談」を開催する。
キャンペーン活動には農政部職員約700人が参加。地元農家を訪ね、活動をPRする。帰省のピークとなる12日には、伊那市の伊那バスターミナルなどでPRうちわの配布を予定している。
お盆期間を利用した「サマー就農相談」は、14日縲・6日に開催。上伊那の相談場所は伊那市の県伊那合同庁舎会議室で午前9時縲恁゚後5時。
また、「ナイター相談会」は9月4日縲・月10日に同じ場所であり、午前時縲恁゚後8時。
問い合わせは上伊那農業改良普及センター(TEL76・6842)西沢さんへ。
また県では、田舎暮らし希望者に向けた相談窓口を5月1日より県庁5階農政部農業政策チーム内に常時開設している。
問い合わせは田舎暮らし案内人の飯島和久さん(TEL026・233・1794)へ。 -
県知事選 村井氏上伊那では辛勝
任期満了に伴う知事選は6日投票が行われ、即日開票の結果、新人で前自民党衆院議員の村井仁氏(69)=無所属、長野市=が現職の田中康夫氏(50)=同、北佐久郡軽井沢=に7万8千票余の差をつけて初当選した。投票率は65・98%。上伊那地域では、伊那市が前回を10ポイント近く下回る67・84%、駒ケ根市70・20%(前回77・18%)、6町村71・43%(同79・66%)だった。
今回の選挙では、南信地域で田中氏が強いとの下馬評があったが、ふたを開けてみると、上伊那では4町村で田中票が村井票を上回り、町村分の合計だけでみると田中氏が村井氏に1700票の差をつけている。伊那、駒ヶ根両市では村井票が上回ったが、8市町村合計で両氏の差はわずか168票(村井氏5万2555票、田中氏5万2387票)だった。
選挙戦を通じ、村井氏は2期6年続いた田中県政の手法に異論を唱え、伊那市の個人演説会や飯田市の合同演説会では「自分の理念を県民に押し付ける」「県や知事が独断ですべてを決めている」などと田中氏を批判。「市町村、市町村議会の声を聞く仕組みをつくる」として、市町村との関係修復を約束した。また「基礎自治体の権限責任を強くするため県がサポートする」として、地方への権限委譲を訴えた。
これまでゆがんでいた市町村長らと県との関係が村井氏の登場で修復されることになりそうだ。
今回選でもう一つの大きな争点となった防災については、飯田市で開いた合同個人演説会で両候補が真っ向から対決。告示直前に南信地区で発生した豪雨災害が論争をさらに激しいものにした。
村井氏は「砂防ダムを入れたところは地滑りなど見事に止まる」などとして、ダムによる治山治水の必要性を主張。それに対し田中氏は、コンクリートの耐用年度とも絡め、財源の手当てなどに関する旧来の手法に疑問を示した。
村井氏の当選で、田中氏が進めてきた、森林整備など砂防ダムだけに頼らない防災施策は転向を余儀なくされそうだが、「支出は資産形成を考えれば悪いことではない。起債しても資産として残る」(飯田市での合同個人演説会)とする村井氏の手法が今後の県財政にどのように影響するか、有権者は先を見通した目で監視を続けていく必要がありそうだ。 -
民間教育研究大会が南箕輪で
第48回県民間教育研究大会が6日、南箕輪村民センターで始まった。初日は教員ら約100人が参加。記念講演、パネルディスカッションなどで、地域、学校、保護者でつくる学校教育とは何かを考えた。7日まで。県民間教育研究団体連絡協議会(新海寛委員長)の主催。
和光大学人間関係学部の梅原利夫教授が「地域とつくる学校、学びあえる学校とは」と題して講演。学力、教育基本法の改正などについて、スライドを使いながら話をした。
梅原教授は「学力とは、学習の過程で開発され獲得された能力のうち、その後の生活と学習で使いこなせるように定着した能力」と主張。「日本の子どもは、できるけど分からない」との特徴があり、「楽しく分かりやすい授業を提供する必要がある」とした。
初日はテーマ別のフリートークもあり、障害児教育、不登校と教育竏窒ネどについての意見を交わした。
7日は国語教育、生活指導、図工・美術などの11の分科会に分かれ、話し合った。 -
信州高遠美術館所蔵作品展
伊那市の県伊那文化会館は、新伊那市発足記念特別展「信州高遠美術館所蔵作品展」を開いている。
同美術館所蔵品を中心に旧伊那市所蔵の軸を含む65点を展観し、新伊那市の発足を祝い、新伊那市所蔵の文化財の価値をあらためて実感してほしい-と企画した。
作品は11作家による日本画、油彩画、版画、彫刻、素描。
池上秀畝の六曲一双「鶴松図屏風」、縦260センチ、横137センチの大きな軸「渭塘奇遇」、すべて種類が異なる朝顔の素描14点、中村不折が書いた池上秀畝の画塾「伝神洞」の表札、平山郁夫の中国南部の風景「朦朧たる太鼓」、木内克の女性像やネコのテラコッタ11点と素描などがある。テラコッタは、11点もの数が並ぶことは珍しいという。
学芸員は、「コレクションのほんの一部だが、ぜひ新市の美術品を見てほしい」と話している。
20日まで。午前10時縲恁゚後5時半。月曜休館。観覧料一般500円。高校生以下無料。問い合わせは同館(TEL73・8822)へ。 -
先進農家実習はじまる
上伊那農業改良普及センターは4日、高校生の「先進農家体験実習」の受入式を伊那市の県伊那合同庁舎で開いた。高校教育における現場実習の一環で、農業経営や農家生活を通じて、農業者となるための自覚と農業に対する意欲の高揚を図る。
上伊那農業、下伊那農業、南安曇農業、須坂園芸の4校から28人が参加する。果樹、畜産、花きなど9農家で1週間、生活する。
この日は15人の生徒の受入式。石原貞治所長は「現在、農村・農業が注目されているとき。体験実習を通して、地域の農業の果たす役割を認識するとともに農業経営を考える機会としてもらいたい」と期待した。
高校生は自己紹介を兼ね、「兼業農家の専門的なことを学びたい」「進路に役立てたい」「農業の楽しさ、厳しさを体感したい」とそれぞれ抱負を述べた。 -
アルプス・ミニバス交流大会 県外強豪迎えて熱戦
アルプス・ミニバスケットボール交流大会が5、6日の日程で、伊那市の県伊那勤労者福祉センター体育館など4会場で始まった=写真。上伊那を中心に東京都、山梨県、静岡県など県外25チームを加えた計40チームが出場し、プレーを通じて親ぼくを深めた。
交流を深めると共に、競技の普及と技術向上を図る大会、6回目。上伊那ミニバスケットボール連盟が中心となってつくる実行委員会が主催した。
男子16チーム、女子24チームが出場し、1チームが両日2試合ずつの対戦。初日はブロックごとの変則リーグ、2日目は各ブロックの同順位同士でリーグを戦う。
選手たちは互いに声を掛け合いながら、息の合った連携プレーを披露。3点シュートを決めたり、ボールを手にすると一気にゴールへ走り、得点を重ねるなど、白熱した試合を繰り広げた。
また、実行委員会は7月の豪雨災害の援助のため、各チームから義援金を募り、辰野ミニバスケットボールクラブの保護者会に受け渡した。 -
テレビ番組と連動したライブイベント「LIVE CAST A NET vol.3」は13日に
伊那・飯田ケーブルテレビで放送中の音楽番組「CAST A NET」の連動ライブイベント「LIVE CAST A NET vol.3」が13日、伊那市の伊那GRAMHOUSEである。
「CAST A NET」は、アーティストと観衆がつながる関係を築くことを願う取り組みで、テレビ番組と連動したライブイベントなどを展開している。
テレビ番組のMCを努める駒ヶ根市の三宅由浩さんをはじめ、伊那市在住の高校生シンガーソングライター・加納裕さん、高校卒業後、海外で声楽の勉強をして帰国したばかりの女性シンガー・kayocoさんなど、地元ミュージシャンも多数出演する。また、全国的に活躍するアーティストも登場。10組が出演を予定しており、1組が4、5曲を演奏する。
三宅さんは「お盆で帰省している人たちにも参加してほしいと思っている。ちょっと変わった同窓会になれば」と語る。
ライブは午後5時から(開場は午後4時)。
前売り券は2千円(高校生以下千円)で、当日は500円増し。
問い合わせ・チケットの販売場所はきょう庵CAST A NET事務局(TEL76・0891)へ。 -
県道等の夜間特別パトロールを実施
帰省者、行楽客が増える時期を前に伊那建設事務所は1日、上伊那管内の国道や主要地方道、県道などで、夜間特別パトロールをした。
交通事故防止と安全対策を目的として例年この時期に実施するパトロールで、15人が3人ずつで5コースを巡視。道路や地下道にある照明設備の点灯状況、工事施工個所の安全管理状況、道路標識や反射板など、交通安全施設の状況を確認した。今回は、7月の豪雨災害による危険個所の点検も行った。
点検の結果、国道で99カ所、主要地方道で9カ所、県道で13カ所の照明が不点灯だったため、各市町村の担当業者に改善を求めた。また、内容に不備のある工事現場の看板もあり、表示修正を促した。
今回のパトロールは、例年より照明の不点灯カ所が多かった。 -
JA上伊那農政同友会総決起大会
上伊那農業協同組合(JA上伊那)の職員や組合員、連合会職員などでつくるJA上伊那農政同友会(春日州一会長)は2日、6日投票の県知事選に向けた総決起大会を伊那市のJA南信会館で開いた。約200人が参加。県農政に新しい風を吹き込むため、新人・村井仁氏を支援することを誓った。
春日会長は、農業軽視の田中県政の結果、全国的にも生産額の低下がトップクラスとなっている現状にふれ、村井候補への期待を示した。 -
きょうまで 高校生バンドフェスティバル
上伊那の高校生によるバンドフェスティバルが3日、伊那市生涯学習センターであった。高校生活最後のステージになるバンドもあり、若さが思い切りはじけた=写真。4日午後3時からもある。
NPO法人クラシックワールドなどが青少年音楽事業として企画。当初、1日のみの開催だったが、申し込みが多く、2日間に分けて応募した13組がすべて出演する。1グループの持ち時間は30分。
初日は6組がステージに立った。洋楽バンドのコピーが中心だが、それぞれ個性あふれるステージを展開。スポットライトを浴びながら歌い、高校生ら観客もリズムに乗って盛り上がった。
上伊那農業高校3年の土屋綾子実行委員長(17)は「各校からバンドが集結し、お互いの音楽を高め合うことができる」と話していた。
4日は7組のほか、一般バンド1組がゲスト出演する。
ホール内で飲食はできない。入場無料。 -
入笠牧場で牧場体験イベント
広大な牧場で暮らす牛と触れ合い、畜産への関心・理解を深めてもらおう竏窒ニ2日、伊那市高遠町の入笠牧場周辺の小学校高学年児童を対象とした牧場体験イベントがあった。子どもたちは放牧牛の健康診断を写生したり、上伊那農業高校生徒らの青空教室を通して、牛や牛乳について学んだ。上伊那畜産振興協議会などの主催。
夏休みを利用した恒例のイベント。17人の小学生と上農高の畜産班14人が参加した。
上農高生徒の青空教室は「人の食事を牛の餌」がテーマ。牧場には、草を食べた牛のフンが新しい草を育て、それをまた牛が食べるという“循環型農業”があることや、牛は人間が消化できない麦などを、胃で育てている微生物に分解させ、ミルクに変えていることを伝えた。
子どもたちは、上農高生徒らが育てている子牛とじかに触れ合い、生き物の温かさを実感していた。
高遠町の6年生は「地元では草を食べてもらうために牛を飼っている。そういうこともあって、将来は牛にかかわる仕事がしたいと思っている」と話していた。 -
NEC長野・男子バレーボール部 優勝への結束
NEC長野(伊那市美篶)の男子バレーボール部が、第39回全日本6人制実業団男女優勝大会(3竏・日・北海道)へ出場する。同部は近年、同大会でベスト4に2回進出の実力チーム。「本年こそは優勝を」と選手らは気持ちを束ねて、大会へ挑戦する。
県予選、北信越ブロック大会の計5試合をセットカウント2竏・で圧勝、12回目となる全国大会の出場権を獲得。前年はベスト16に終わり、選手らは雪辱を誓う。目標は優勝。そして、V、V1リーグの下部リーグ「地域リーグ」の参入を目指す。
メンバーは21竏・5歳の12人。昨年と比べて出場選手にほとんど変りはないが、若手とベテランとの融合が図れ、チームとしての完成度が上がった。北原武志監督は「今年は優勝できるメンバーがそろった」と自信をのぞかせる。
攻守のバランスが取れていることが魅力。主力と残りの選手らとの間に力の差はなく、総合力は高い。一人の選手を交代するだけで、攻撃的、守備的布陣を使い分ける戦術ができることが強みだ。
初戦は地域リーグに所属する関東ブロック代表「東京トヨペット」と対戦。優勝するためには、数ある強豪チームに打ち勝たなければならない。「バレーボールで地域に恩返しをしたい」(北原監督)との思いを胸に大会へ臨む。
メンバーは次の皆さん。
▽部長=臼田二平▽監督=北原武志▽コーチ=大野賢司▽マネージャー=伊藤敏博▽トレーナー=小口陽平▽選手=下平貴幸、登内達也、宮沢武吉、武井満春、下平博文、大槻克彦、青木俊夫、関貴秀、園原徹、笹川星哉、野溝毅、倉石亮 -
吹奏楽コンクール中南信地区大会・A編成
第46回県吹奏楽コンクール中南信地区大会の高校部門A編成が7月30日、伊那市の県伊那文化会館であり、参加19校が県大会進出を目指して、日ごろの練習の成果を競った。
A編成は50人以内で、「架空の伝説のための前奏曲」「吹奏楽のための一章」など課題曲4曲のうちの1曲と自由曲1曲を演奏。プロの演奏者ら7人が技術や表現力を基準に審査し、12日に長野市の県民文化会館で開く県大会への代表10校を選んだ。
上伊那からは伊那北、伊那弥生ケ丘、伊那西、赤穂の4校が出演し、それぞれダイナミックに音色を奏でた。赤穂が県大会進出を決めた。
プログラムの最後には、昨年までに3年連続全国大会に出場した松本美須々ケ丘高校の招待演奏もあった。 -
二極化する集落営農組織の発足(3)
旧伊那市内では、進行度に差はあるものの、各地区で検討委員会が早期に発足し、合意形成に取り組んでいる。一方、東部地区の高遠町、長谷地区は、これから検討委員会を発足させる段階。ほかと比べて進行が遅れている。現在、高遠地区で4組織、長谷地区で1組織の発足を目指しているが、面積規模の確保ができるかを今後の話し合いで見極めていく。麦の作付けがある地区は、07年度産麦のまき付けが始まる今年秋までに組織を発足させなければ07年度産麦の助成が受けられない。しかし、東部地区の場合、麦は一部法人しか作っていないため、水稲などの作付けが始まる来春を目途とした。
各地区の事情はさまざまだが、今後の営農組織を運営していく上では、共通する課題がある。
一つは、今回の制度の対象外である自給的農家や、麦・大豆などを栽培していない畑作農家を組織へいかにして取り込んでいくか。
上伊那の場合、自給的農家は年々増加しており、2000年の統計では総農家数の約25%弱を占めた。一方、農業就業者の高齢化は進んでおり、半分以上が65歳以上。75歳以上の農業者も多く、これらの人が農業を継続できなくなった場合、営農組織はその人たちに代わって地区内農地を耕作していかなければならない。しかし、加速度的な高齢化の進行とともに組織内の作業農家が減っていけば、一人当たりの作業面積は大きくなり、集約耕作地の管理に困窮する地区も出てくる。現に西箕輪は、地区内の遊休農地を営農組織に集積することを考えているが、組織に参加する農業者だけでは担え切れない状況にある。
そのため、自給的農家などを組織内に取り込み、何らかの形で組織の作業を担ってもらうことが人材確保の鍵。自給的農家などは制度に伴う助成の対象ではないため、恩恵の薄さが組織参加を妨げているものの、現在ほとんどの地区が、田植えや稲刈り機などを共同利用しており、これらの協業組織は、全て集落営農組織が吸収することになるため、JA上伊那の担当者は「制度に伴うメリットはないが、今後も機械の共同利用を続けたい農業者は組織に参加する必要がある。かなりの農業者の参加を得られるのでは」と話す。
また、作業にかかる経費の配分問題もある。今のところ、各地区の営農組織は、課せられている要件である「経理の一元化」を、「出荷の一元化」という形で実現しているにすぎない。そのため当面は、作業にかかる費用は個々人で負担し、収量に応じた収入を得られ、従来とほとんど同じやり方で農業を続けることができる。しかし、これらの営農組織は5年以内に農業生産法人になる。そうなると、より厳密に「経理の一元化」を実行していかなければならず、利益も出来高でなく、作業負担によって配分されるようになる。
個人の努力によって単位面積当たりの収量が増えた場合、増収分に対し、ボーナス的に賃金を支払うことはできる。しかし、同等の面積規模の農家に必要経費を配分する場合、努力分にかかる費用が他農家より多くても、それを事前にどう評価し、その分の費用を配分していくかは今後、それぞれで考えていかなければならない。
やる気のある農業者の賃金支払い枠を確保することも必要となる。今回の制度は、余った農地を意欲ある農業者に集約し、作業に応じて賃金支払いをしていく。そのため、一定期間しか作業が無く、賃金を支払える期間が限定的な水稲な麦、大豆だけでなく、年間を通して作業が必要となる園芸作物などにも取り組む必要がある。 -
吹奏楽コンクール中学生の部 上伊那9校・県大会へ
第46回県吹奏楽コンクール中学生の部南信A地区大会が29日、伊那市西町の県伊那文化会館大ホールで開かれ、県大会出場校が決まった=写真。県、県教育委員会などの主催。
コンクールはA編成(50人以内、課題曲・自由曲)、B編成(30人以内、自由曲)の2部門に、諏訪、上伊那地域から計27校が出場。高校、中学校教諭ら5人が、演奏技術や表現力などを審査した。
生徒らは歌劇やバレエ音楽などを自由曲の題材に、日ごろの練習成果を発揮し、息のあった演奏を披露。ほぼ満員となった観客席では、保護者らが澄んだ響きに耳を傾けた。
県大会にはA編成から上位10校、B編成から上位3校が出場。8月8竏・0日、長野県民文化会館(長野市)で大会がある。
出場校は次の通り(上伊那関係分)。
▽A編成=箕輪(金賞)伊那(金賞)春富(金賞)赤穂(金賞)飯島(金賞)辰野(銀賞)宮田(銀賞)中川(銀賞)
▽B編成=高遠(金賞) -
高校生が一日看護体験
駒ケ根市の昭和伊南総合病院は28日、上伊那の高校生を対象にした一日看護体験学習を行った。男子3、女子13の計16人が参加し、病棟での看護などを体験した。
白衣を着た高校生は数人ずつに分かれて各病棟で入院患者の身の回りの世話に当たった。内科病棟を訪れたグループは患者の手足をせっけんで洗う作業を体験=写真。医療用手袋をつけ、恐る恐る患者の手を洗い始めるとそばで見ていた担当の看護師が「もっと強く」「指の奥までしっかり洗って」などとアドバイス。高校生らは慣れない手つきながらゆっくりと慎重に作業をこなした。患者が「気持ち良かった」と言うと初めて緊張が緩み、うれしそうな笑顔を見せた。高校生らは患者の汚物処理などの作業も行い、看護師らの仕事の大変さに改めて驚いていた。
参加した伊那弥生ケ丘高2年の水田亮君(17)は「将来は医療関係の職業に就きたいと思って参加した。実際に患者さんと接するのはすごく緊張するが、いい経験になった」と話した。 -
品目横断的経営安定対策加入申請相談窓口の開設
関東農政局長野農政事務所は28日から、08年度から始まる「品目横断的経営安定化対策」の加入申請相談窓口を、伊那市の長野農政事務所地域第二課に設置する。
すべての農業者を対象として個々の品目ごと対応してきたこれまでの施策に変わり、限定した担い手農業者へ品目を区別せず、横断的に施策を講じていく新対策が08年度から導入されることに伴い、その加入申請が9月から始まる。
窓口は、対象農家から寄せられる加入手続きに関する相談・問い合わせなどに応じていく。
開設時間は平日の午前8時半縲恁゚後5時15分。
問い合わせは関東農政局長野農政事務所地域第二課(TEL72・3178)へ。 -
国土交通省・三峰総 優良工事など3業者1人を表彰
国土交通省・三峰川総合開発工事事務所(竹田正彦所長)は26日、同事務所に関係のある工事などの携わった業者などを称える優良工事などの表彰式を所内で開いた。本年は05年度までに完了した工事、業務などに関係する3業者、1人を表彰した。
所長表彰に輝いたのは優良工事施工者の宮下建設、優良工事技術者の松村幸佳監理技術者(吉川建設)、優良業務請負者の日本工営名古屋支店、所長感謝状を受けたのは優良工事協力会社の宮坂組。優れた施工方法や、職場環境の向上に取り組んだなどの功績が評価された。
竹田所長がそれぞれの代表者一人ひとりに表彰状を授与=写真。「これを機会に努力を重ね、公共事業が社会貢献すると共に、建設業が発展することを願う」とあいさつした。
表彰内容は次の通り(カッコ内は対象となった工事、業務名)。
【三峰川総合開発工事事務所長表彰】
▽優良工事施工者=宮下建設(美和ダム再開発貯砂ダム補強工事)▽優良工事技術者=吉川建設監理技術者・松村幸佳(美和ダム再開発バイパストンネル吐口工事)▽優良業務請負者=日本工営名古屋支店(戸草ダム計画検討及び地質調査業務委託)
【三峰川総合開発工事事務所長感謝状】
▽優良工事協力会社=宮坂組(美和ダム再開発貯砂ダム補強工事) -
7月豪雨による被害状況と対応
伊那建設事務所は26日、7月豪雨に伴う道路・河川の被害状況と対応を発表した。
今回の大雨で上伊那では、国道・県道の延べ17路線が通行止めとなり、26日現在でも5路線で通行止め個所がある。
橋脚が沈下した伊那市西春近沢渡の殿島橋は、8月4日までに近くの春近大橋の両側に歩道を設置して迂回路を確保。沈下した橋脚2基とその上部約60メートルは、30日までに撤去する。最終的には残った橋も撤去する。
伊那市高遠町の中山松倉線は、信州高遠青少年自然の家手前200メートルの地点で道路が決壊しているが、28日までに決壊個所の横へ幅4メートル、延長70メートルの仮設片側迂回路設置する。
辰野町の国道153号読本水は仮設道路が完成し、25日から通行止めを解除。国道361号線伊那木曽連絡道路の神谷地点の通行止めは、26日に解除した。
箕輪町の国道153号バイパスは、当初の予定より復旧工事が遅れており、31日までに相互通行ができるように整備を進める。 -
イーナちゃんマレットゴルフクラブの市町村大会
伊那市の有志でつくる「イーナちゃんマレットゴルフクラブ」(池上為夫会長)は26日、イーナちゃん楯市町村大会を同市西箕輪のマレットパークはびろで開いた。近隣市町村から125人が集まり、優勝を目指して熱戦を繰り広げた。
市町村間の交流を目的とした、4回目を迎える大会。この日は、天候に恵まれ、マレットゴルフ日和となった。参加者の一人は「いろいろな人と一緒にマレットゴルフが楽しめてよかった」と満足顔で話した。
結果は次の通り(市町村名なしは伊那市在住者)。
▽男性 (1)宮下近夫115(2)小林岩夫118(3)清水松男119(4)小沢恒二郎(5)藤沢幸雄(箕輪町)(6)飯沢章男(7)江口友幸(8)登内保雄(9)山本知善(駒ヶ根市)(10)林茂良
▽女性 (1)白鳥栄子120(2)林清子123(3)小平貞子124(4)黒河内加奈子(5)佐々木琴代(6)網野さだ子
▽ホールインワン 小林岩夫、浅井和夫、向山崇志、松坂昭一、白鳥清幸、山崎広美 -
信毎上伊那販売店会従業員マレットゴルフ大会
信毎上伊那販売店会(堀川博行会長)の従業員マレットゴルフ大会は23日、伊那市のマレットパークはびろであった。
92年から、全従業員の福利厚生と親ぼくを兼ねてマレットゴルフ大会を開き、交流を図るとともに、新聞販売への理解を深めている。
大人91人、子ども2人の計93人が参加。3、4人ずつのグループでコースを回り、「元気よく打て」「ホールインワンを狙うぞ」と、和気あいあいと楽しくプレーした。
大会後はレストラントマトの木で表彰式と懇親会があった。 -
大雨による上伊那の農業被害
梅雨前線の影響で記録的な大雨となった上伊那に、深刻な農作物被害が発生している。24日午後5時までに県が確認している上伊那(駒ヶ根市、箕輪町、飯島町を除く)の被害状況は86ヘクタール、2510万円。品目別では、水稲への被害が52ヘクタール1851万円で最も大きく、上伊那農業協同組合(JA上伊那)は、約96トンの減収を見込んでいる。次いでが野菜が、33ヘクタール531万円。スイートコーンの倒伏、ネギ、ブロッコリーなどの冠水が広い範囲で見られた。
市町村の被害金額は、伊那市1530万円、辰野町125万円、南箕輪村31万円、宮田村415万円、中川村407万円。現在も集計を進めている状況で、今後被害規模が拡大すると考えられる。
被害が大きかった伊那市の西箕輪地区は、スイートコーンの倒伏やネギの冠水などが広い範囲で見られたが、天候の回復と共に状況も回復すると見込み「出荷に影響がでないよう最大限の対策をとっていきたい」と、JA上伊那の担当者は話す。
一方、出荷に深刻な影響があるとされるのは土砂の流入があった西春近柳沢地区など。約1ヘクタールで土砂の流入があり、水稲、野菜共、本年度の収穫は見込めないため、対処策としても来年度を見越した措置しかとれないのが現状。今後は、流入した土砂の取り除き、破損した水路の修復を進めていく。