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やまとわが地元産の松で経木販売へ
伊那市西箕輪の木工業、株式会社やまとわは、伊那市の協力のもとアカマツのブランド化を目指して、伊那産アカマツを使った経木の販売を来年の1月から始めます。
24日に伊那市役所で開かれた記者会見で白鳥孝市長とやまとわの中村博代表が事業の概要を説明しました。
経木は、食材の包装などに使われてきたものです。
ビニールの普及により衰退し、現在全国で経木を作る工場は5つしかないということです。
ビニール袋の使用を減らす動きが活発になってきていることから経木に注目しました。
中村代表は「日本だけでなく世界にも発信していけるものだと思う。新しく挑戦していけることにワクワクしている」と話していました。
伊那市の私有林のうち2割を占めるものの、松枯れの被害に遭っているアカマツを有効活用し、ブランド化していこうと伊那市がやまとわに話をもちかけ実現しました。
来年の1月から、やまとわが本格的に販売をしていく計画で、すでに県内の納豆メーカーから問い合わせが来ているということです。年間10万枚の生産を目指します。
経木の製造はラインでは難しく、現在全国でも行っている工場はないということですが、今後は地元製造業などと連携して大量生産も検討していくということです。 -
第一美術長野県支部展
全国公募展の第一美術展に出品された作品の長野県支部展が、伊那市の伊那文化会館で開かれています。
会場には、亡くなった2人を含める58人の絵画や工芸62点が並べられています。
5月下旬から6月上旬にかけて東京都で開かれた第90回第一美術展に出品した長野県内の作家の展示会です。
県支部展は、県内各地持ち回りで開いていて、上伊那地区では2年に1度開催されています。
第90回展には県内から5人が入賞しました。
上伊那地域からは3人が入賞し、文部科学大臣賞に、伊那市の原和男さんの作品「NET」。
会員奨励賞に、南箕輪村の加藤博美さんの作品「再誕」。
準会員優秀賞に伊那市の小坂洋一さんの作品「今年も良い事あるわよ」が選ばれました。
この第一美術長野県支部展は23日(月)まで伊那市の伊那文化会館で開かれています。
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秋の味覚“昆虫食” 加工作業大忙し
伊那谷の郷土料理のひとつ「昆虫食」のイナゴや蜂の子の収穫の時期を迎えました。伊那市の塚原信州珍味では、加工作業に追われています。
伊那市上新田にある塚原信州珍味には、秋の味覚、イナゴや蜂の子が並んでいます。
横山にある加工場では17日、2代目の塚原保治さんが電話で注文を受け、3代目の慎也さんが甘露煮づくりに追われていました。
塚原信州珍味は、伊那谷の郷土料理のイナゴやざざむし・蜂の子の甘露煮などを販売していて、創業80年を超えます。
ここ数年、昆虫食が注目を集めていることから、全国各地から注文が集まっていて、全国チェーンの居酒屋からも注文を受けています。
しかし、ここ数年はイナゴやクロスズメバチの収量が減っているということです。
保治さんは「大忙しだが、気候などの影響で物が少ない。なんとかして昆虫食を続けていきたいのと、多くの人に良さを知ってもらいたい。ゲテモノという目だけでなく、貴重なタンパク源として見てもらえればうれしい」と話していました。
現在までのところ、今年は不作になりそうだということで、塚原信州珍味では、今後の収量増加に期待を寄せています。 -
宮下氏 内閣府副大臣に就任
長野5区選出の衆議院議員宮下一郎さんは13日の臨時閣議で
経済再生・金融庁担当の内閣府副大臣に任命されました。
宮下さんは昭和33年生まれの61歳。
当選5回で細田派所属です。
平成26年第二次安倍改造内閣で財務副大臣に就任し現在は衆議院予算委員会理事、自民党政調会長代理を務めています。
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東京芸大作家の展覧会 14日から
伊那市と長年交流のある東京芸術大学の8人の作家による展覧会が、14日から、高遠町の信州高遠美術館で始まります。
展覧会を前に、展示の準備や作品の制作の仕上げなどが行われていました。
展覧会には、東京芸大の准教授や講師のほか、作家として活動する8人が作品を出品します。
展覧会は自然豊かな伊那地域をイメージして森をテーマにしています。
高遠町出身の伊澤修二が、東京芸大の初代校長を務めたことが縁で、伊那市と東京芸大は長年交流をしています。
その一つに、高遠町長藤の古民家を拠点とするデザインプロジェクトとワークショップの活動があります。
プロジェクトでは去年、高遠第2第3保育園の園児と一緒にアート作品を制作し、今回の展示会でもその作品が展示されます。
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南信に外国人を ゲストハウス今月オープン
箕輪町の地域おこし協力隊員として活動するルーカス尚美さんが古民家を再生した、外国人向けゲストハウスの内装が完成し、9月中旬にオープンを予定しています。
箕輪町長岡にあるゲストハウスは、長岡を英語にして「ロングヒルズ」と名付けられました。
空き家を再生させた建物の中には風呂やトイレも完備され、表記はすべて英語になっています。
最大6人が宿泊できるゲストルームは全面畳張りで、日本ならではの雰囲気を味わうことができる空間になっています。
土蔵を改装したこのスペースは、カフェやバーとしてゆっくり過ごすことができます。
箕輪町地域おこし協力隊員のルーカス尚美さんと、夫のクリスさんが、南信地域に外国人向けの宿泊施設が少ないことに目を付け、2017年から作業を進めてきました。
この日はオープンを前に、帰省で箕輪を訪れていた夫が外国人の夫婦を招き、ゲストハウスで巻き寿司づくりをしました。
オープン後もこうした日本ならではの体験を提供する予定です。
この日体験をしたアメリカ人の男性は「建物もとても綺麗で風情もある。水も、空気もおいしいし最高です」と話していました。
ルーカスさんは「ただ来てもらうだけでなく、外国人のみなさんと地元のみなさんをつなぐ、そんな場所になってほしいし、夫婦でそんな役割を担えたら」と話していました。
9月中旬のオープンで、一泊朝食付き5,000円を予定しています。
外国人向けの宿泊施設検索サイトのみの掲載予定ですが、事前の相談があれば日本人でも泊まることができるということです。 -
協力隊「アクティビティガール」に松元さん
伊那市は、女性をターゲットに、自然を活用した観光に力を入れていこうと、新たに1人の地域おこし協力隊を任命しました。
新たに地域おこし協力隊に任命されたのは、鹿児島県出身の松元麻希さん34歳です。
9月2日に伊那市役所で委嘱式が行われ、白鳥孝市長から委嘱書が手渡されました。
松元さんは山岳雑誌の出版社に勤めていた経験があり、南アルプスなどにもよく来ていたということです。
伊那市では、女性目線での山岳観光やアウトドアを通じた地域の魅力発信する「アクティビティガール」として松元さんを協力隊に任命しました。
松元さんは「自然好きな人にはたまらない自然があるのが伊那市。女性目線で発信していきたいです」と話していました。
白鳥市長は「得意とするアウトドアを、女性の視点から盛り上げていってもらいたい」と話していました。
松元さんの任期は、9月1日から1年更新で、最長で2022年9月1日までの3年間となっています。 -
地元産の「泡」楽しもう! 泡フェス
地元産の素材を使ったりんごの発泡酒シードルやクラフトビールを楽しむことができる「泡フェス」が、7日、8日の2日間、伊那市荒井のセントラルパークで開かれます。
3日は、伊那市荒井の飲食店・ビストロなかしょくで記者会見が開かれました。
イベントでは、伊那谷を中心に県内10社のシードル20銘柄と、4社のクラフトビール8銘柄が一堂に並びます。
また、地元産の食材を使ったガレットやパスタ、シードルやビールに合う和食など、伊那谷の飲食店9店の食事も味わうことができます。
渡邊竜朗代表は「全国でも有数の生産地となっている南信州のシードルと、新進気鋭のクラフトビールを楽しめるイベント。地元の資源を囲んで地元のみなさんと乾杯したい」と話していました。
イベントは、南信州の飲食店や酒造店、酒屋や農家でつくるアスタルシードルクラブが、これまで4回にわたり開催してきたシードルイベントをリニューアルしたものです。
イベントでは6枚綴りで1,500円のチケットが販売され、シードルとビールを飲むことができます。
泡フェスは、7日は午後5時から、8日は午前11時から伊那市荒井のセントラルパークで開かれます。 -
カモシカシードル アジア最大審査会で最高賞
伊那市横山でリンゴを使った発泡酒などを醸造している、カモシカシードル醸造所のシードルが、アジア最大の審査会「フジ・シードル・チャレンジ」で国内で唯一最高賞のトロフィー賞を受賞しました。
トロフィー賞に選ばれたのは、「La 2e saison Doux(ラ・ドゥージィエム・セゾン)」と名付けられた、紅玉とシナノスイートを使った甘口のシードルです。
すっきりした飲み口と、程良い甘さと酸味が特徴です。
日本で8月に開かれたアジア最大のシードルの審査会「第三回フジ・シードル・チャレンジ2019」には、世界6か国から54点が出品されました。
2016年創業のカモシカシードル醸造所は、出品から3年目にして、初めて最高位のプラチナ賞を受賞。
さらにその中から選ばれる5部門の最高賞・トロフィー賞の内、「甘口部門」と「国別部門」の2部門で受賞しました。
入倉浩平所長は「一番最初のページに名前が書いてあったのは本当にびっくりした」と話していました。 -
戦国時代に思い馳せ 狼煙リレー
下伊那郡根羽村から諏訪地域までを、日本古来の伝達手段「狼煙」でつなぐ、南信州狼煙リレーが31日に行われました。
伊那市東春近では小学生が参加して狼煙を上げました。
午前10時に根羽村で上げられた狼煙の合図は、10時25分に伊那市へと伝わってきました。
煙を確認すると、東春近原新田の一本松公園でも小学生が狼煙台に点火しました。
一本松公園には、東春近小学校の6年生や地区住民などおよそ100人が集まりました。
狼煙台には、油分が多く煙が出やすいことから杉の枝が使われました。
この日は風が強く横に流されましたが、次の狼煙台にもリレーされたということです。
参加した児童らは「あんなに高く煙が上がるとは思わなかった」「昔の人たちがいろんな方法を考えたから今の暮らしがあるんだなと思った」と話していました。
東春近公民館の野溝和人館長は「たくさんの子どもに参加してもらえてうれしかった。少しは戦国時代に思いを馳せてもらえたんじゃないかな、と思う」と話していました。
狼煙リレーは、戦国時代に武田信玄が、伊那谷で狼煙を使っていたことから、再現させることで地域間交流を図ろうと行われているものです。 -
片山さつき大臣がまちの電器店見学
片山さつき地方創生担当大臣が、29日、伊那市上新田のキタノヤ電器を訪れ、まちの電器店の様子を視察しました。
片山大臣が、キタノヤ電器に現れると、スタッフが拍手で出迎えていました。
キタノヤ電器の北原國人会長が全国電気商組合連合会の会長を務めていた時から8年ほど縁が続いています。
片山大臣は、店内を見て回り、北原会長から説明を受けていました。
今回、片山大臣はリニア関連の視察で飯田市を訪問するのに合わせキタノヤ電器を視察しました。
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大萱県営の集合住宅建設で住民説明会
建て替えが予定されている伊那市西箕輪の大萱県営住宅について、大萱団地に住む住民への説明会が26日に開かれました。
この日は地域住民への説明会が夕方と夜の2回開かれ、このうち夕方の説明会には23人が参加しました。 -
公衆衛生専門学校 伊那で50年
伊那市荒井の長野県公衆衛生専門学校の創立50周年記念式典が25日に伊那市の伊那文化会館で行われました。
式典には、学生や同窓生、歯科医師などおよそ200人が出席しました。
長野県公衆衛生専門学校は、中南信の歯科医師の要望などを受け、昭和44年度に1年制の伊那校が開校しました。
昭和63年度からは2年制に、平成24年度からは3年制になりました。
平成21年度には長野校が閉校し、公立の歯科衛生専門学校としては県内唯一となっています。
式典では、写真のスライドなどで昔と今の学校の様子を比較しながら振り返っていました。
三井一孝校長は「この地で50年続けてこられたのは、地域のみなさんの支えのおかげです」と話していました。
長野県公衆衛生専門学校の今年3月までの卒業生は875人で、国家資格の取得率は100パーセントだということです。 -
ネパールの助産師 中病で研修
母子保健の環境を改善させるため上伊那に研修に訪れているネパール・ポカラ市の助産師たちが、21日、伊那中央病院を訪れ施設を見学するなどしました。
21日は、伊那中央病院の助産師外来で、患者が診察を受ける様子などを見学しました。
ネパールから上伊那に訪れているのは、助産師や看護師など5人です。
ネパールでは医師のいる病院がまだ少なく、出産や妊娠で母親が亡くなる数は日本の50倍に上るということです。
駒ヶ根市の市民を中心とするネパール交流市民の会が20年ほど交流を続けていて、2013年には、日本のODAを活用し現地に母子友好病院をオープンさせました。
それを縁に、5年前から研修生が上伊那を訪れ、3年前から伊那中央病院でも受け入れを行っています。
研修生らは、分娩室や新生児室などを見学し、中央病院のスタッフから説明を受けていました。
ネパールの研修生は来月1日まで日本に滞在し、上伊那のマタニティクリニックや看護大学で母子保健について学ぶ予定です。
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弥生3人組バンド 全国大会へ
伊那弥生ケ丘高校軽音楽部の3人組ロックバンド、The Sunny Pablo(ザ・サニー・パブロ)は、7月に開かれた県大会で準最優秀賞を受賞し、21日に東京で開かれる「全国高等学校軽音楽コンテスト」に出場します。
この日は出発を前に3人が準備をしていました。
オリジナル曲「携帯なんていらねえよ」は「好きな女の子には携帯電話なんか使わずに、直接想いを伝えて欲しい」という想いを込めてメンバーが作った曲です。
リーダーの有賀隼亮さんは「最近の高校生はSNSで伝えたりするけれど、やっぱり想いは直接伝えて欲しいと思い作った」と話していました。 -
岸本さん学徒動員工場を見学
戦時中、伊那高等女学校、今の伊那弥生ケ丘高校の生徒だった岸本多恵子さんは、74年ぶりに学徒動員された愛知県の旧三菱重工業名古屋航空機製作所などを7日に巡りました。
今回の訪問は、上伊那の小中学校の教員らでつくる上伊那歴史研究会が企画したもので、東京在住の岸本さんは、当時の様子を解説してもらおうと招かれました。
最初に訪れたのは、ゼロ戦などの戦闘機を作った三菱重工の工場です。
岸本さんは正門前にある時計台が当時の目印だったと話していました。
工場近くに建てられた殉職者慰霊碑です。
ここは、アメリカ軍の空襲で犠牲となった三菱重工の従業員や学徒などおよそ380人の名前が記されています。
伊那高女の生徒270人は昭和19年8月から昭和20年3月まで、ここで戦闘機を作っていました。
昭和20年3月13日の空襲で生徒の一人飯島米子さんが亡くなりました。
慰霊碑に収められているプレートの右から3番目に飯島さんの名前が記されています。
また、7日は昭和20年の正月に伊那高女の生徒たちが戦勝祈願に訪れた熱田神宮を参拝しました。
今回の訪問では他に、住宅に変わった寄宿舎の跡地などをバスから見学しました。
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原爆投下から74年 黙祷捧げ平和祈る
1945年8月6日に広島に原爆が落とされてから74年を迎えました。
広島平和記念日の6日、伊那市内でも原爆の犠牲者に黙とうが捧げられました。
伊那市山寺の丸山公園では伊那市民平和のつどいが行われ、有志60人が集まり黙とうを捧げたほか、献花を行いました。
丸山公園にある平和の塔は1990年に建立されたもので、塔の上部には原爆の火が灯されています。
参列者は花を手向け、手を合わせて犠牲者の冥福と恒久平和を祈っていました。
つどいを開催した非核平和都市宣言をさらにすすめる伊那市民の会の建石繁明代表は「毎年続けることで、少しでも子どもや若い人たちに戦争を語り継いでいく場にしていきたい」と話していました。 -
高校再編の説明会巡り主張食い違い
高校再編を巡り、8月に予定されている「杉本協議会長に説明を聞く会」について、協議会長が出席するかどうか、主催者側と協議会の間で主張に食い違いが出ています。
6日は伊那市役所で記者会見が開かれ、主催者側の、住民有志でつくる「高校再編を考える上伊那の会」の宮下与兵衛会長が説明しました。
宮下会長は「高校再編がどうなるのかわからない。再編の検討をしていることすら知らない人がほとんど。次の協議会前に説明会を開いてもらいたい」と話していました。
説明会は考える会が、上伊那広域連合が設置した「上伊那地域の高校の将来像を考える協議会」に要望してきたもので、説明会には協議会長の杉本幸治駒ヶ根市長を招き、説明を聞くとしています。 -
2日連続猛暑日 熱中症の症状で搬送も
6日の伊那地域の最高気温は35度で、2日連続の猛暑日となりました。
上伊那広域消防本部によりますと、午後5時現在、熱中症とみられる患者の搬送は1件となっています。 -
全県に夏期食中毒注意報発令
長野県はこの夏初めての夏期食中毒注意報を、25日から27日までの3日間、全県に発令
しました。
長野県では、気温・湿度ともに高い日が続いていて、食中毒の原因となる細菌が非常に増えやすくなっているとして、注意を呼びかけています。
食中毒防止のポイントとして、トイレの後や調理前の手洗いの徹底、食材の冷蔵庫や冷凍庫での保管や、充分に火を通して食べることを挙げています。
なお県内では今年度25日現在で、5件242人の食中毒が発生しています。
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豚コレラ調査捕獲地域に追加
伊那市、箕輪町、南箕輪村の10キロ圏内で見つかったイノシシから豚コレラの陽性反応が出たことを受け長野県は22日、3市町村を野生イノシシの調査捕獲地域に追加しました。
調査捕獲地域に指定されたことから、エリア内でイノシシが捕獲・発見された場合、松本市の衛生保健所で検体の遺伝子検査を行うことになっています。
県では感染拡大を防ぐため、山林に入ったあとは、靴底などの泥をよく落とし、下山後1時間程度は養豚農場に近づかないよう呼びかけています。 -
弥生野球部に寄付・メッセージ
第101回全国高校野球選手権 長野大会で準優勝した伊那弥生ケ丘高校野球部に寄せられた寄付金やメッセージが23日、野球部に届けられました。
この日は、同窓会の下島典子会長と、野球部後援会の田中俊彦会長が学校を訪れ、寄付金やメッセージをキャプテンの向山大介さんと副キャプテンの登内遥平さんに手渡しました。
伊那弥生ケ丘高校は、夏の大会で野球部創部以来初の決勝進出を果たし、決勝戦では飯山高校に4対5で惜しくもサヨナラ負けをしました。
寄付金は、決勝戦の会場に向かうバスの中で集められたもので、およそ150人から寄付がありました。
また、試合を見た人から寄せられたメッセージも渡されました。
向山主将は「本当に多くの人に支えられていることを感じる。悔しさを後輩達に晴らして欲しい」と話していました。
登内副主将は「歴史に名を刻むことができたのはうれしいが、支えてくれたみなさんに本当に感謝です」と話していました。
寄付金は野球部の備品購入などに充てられるということです。 -
高校野球決勝 激戦公立対決
夏の全国高校野球長野大会決勝戦。伊那弥生ケ丘対飯山の試合が21日松本市野球場で行われました。
公立同士の戦いとなった試合は延長戦にもつれこむ激戦となりました。
30年ぶりに公立高校同士の決勝戦となったこの試合、両チームとも春夏を通じて初めての甲子園出場をかけての戦いとなりました。
2点を追いかける弥生3回表ランナーを3塁においてバッターは2番、伊藤駿作。
タイムリーヒットで1点を返します。
試合の様子をテレビで見ているのは伊那市の東部中学校野球部と竜東スポーツ少年団の選手約50人です。
ベンチ入り選手20人のうち7人が東部中の出身で、先輩達のプレーに声援を送っていました。
4対1と3点差をつけられた6回表の攻撃。
3番、登内遥平がヒットで出塁。
後続の打者2人がフォアボールで満塁としバッターは6番遠藤大生。
相手の送球ミスの間にランナー2人が帰り1点差につめよります。さらにランナー2塁でバッターは7番、森田悠大。
タイムリーヒットで同点とします。
弥生のマウンドは3回からリリーフした富永悠斗。
8回ウラ弥生の守り
ランナーはだすものの固い守備で相手に得点を許しません。
試合は延長戦に入り10回ウラ飯山の攻撃。
ツーアウトランナー1、3塁で飯山のバッターは2年生の常田唯斗。
飯山はサヨナラでこの試合を制し甲子園出場を決めました。
敗れはしましたが伊那弥生ケ丘高校は1978年の創部以来初めて決勝戦進出を果たしました。
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伊那弥生ケ丘 17年ぶり8強
第101回全国高校野球選手権長野大会 4回戦が15日、県内4球場で行われ、伊那弥生ケ丘高校が松本国際を11-4でくだし、17年ぶりに過去最高に並ぶベスト8進出を果たしました。
この日、長野県営野球場で行われた伊那弥生ケ丘 対 松本国際の試合は、序盤に先制を許した弥生が追いかける展開となりました。
0-1で迎えた5回表。
弥生の3番登内遥平、5番桑原健のタイムリーで逆転に成功します。
その後点を取り合い7対4、弥生が3点リードで迎えた9回表。ノーアウト満塁の場面で3番登内。
レフトスタンドポール際に飛び込む満塁ホームランを放ち、突き放しました。
試合の結果、弥生が19安打11得点の猛攻で勝利し、17年ぶりに過去最高に並ぶベスト8進出を果たしました。
16日は、練習で松本市野球場に向かう弥生の選手たちがグラウンドで準備をしていました。
登内遥平選手はホームランを振り返り「外野の頭を超えて欲しいと思って打球を見ていた。まさか入るとは思わなかった。(次戦に向けて)守備でリズムをつくり、『4-3』で勝つ弥生の野球をしたい」と話していました。
向山大介主将は「ベスト8が何年ぶり、というのは意識せずやっていたが、目指していたところではあるのでうれしい。相手の投手もいい選手なので自分たちの野球で勝利したい」と話していました。
柿沢章浩監督は「(私立相手に)物怖じせず自分たちらしい野球を選手たちがしてくれた。上を目指すという意味では通過点なので意識はしていないと思うが、一戦一戦、試合の重みを感じてきていると思う」と話していました。
弥生のベスト8進出に、生徒やOBにも喜びが広がっています。
伊那弥生ケ丘高校の3年生は「テレビで自分の同級生が活躍しているのを見て、すごく嬉しかった。今度は会場で応援したい」「学校を先頭で引っ張ってくれている野球部のみんなが活躍しているのを見てとても誇らしい」と話していました。
伊那弥生ケ丘高校野球部OB会の吉澤祐一会長は「やっぱり感無量という思い。選手のみなさんの粘り勝つ精神でさらに上を目指してほしい」と話していました。
17年前ベスト8進出時キャプテンの春日崇広さんは「前のベスト8から期間は空いたが、当時よりもどんどん強くなって、勝ち上がる準備は出来ていたと思う。さらに上に行くことを期待しています」と話していました。
伊那弥生ケ丘高校は次の試合、18日(木)の正午から松本市野球場で、ベスト4をかけて小諸商業高校と対戦する事になっています。 -
スマート農業 2度目の実証実験
農業の負担軽減や効率化を目指して伊那市東春近田原の圃場を会場にした、スマート農業の2回目の実証実験が16日に行われました。
デモンストレーションが行われた自動運転トラクターはGPSを搭載しているほか、人や障害物を検知すると自動走行を停止するなど、最先端技術を装備しています。
実証実験には、市内の農家などおよそ150人が訪れ、デモンストレーションを見学しました。
この日は自動運転のトラクターや、遠隔操作で傾斜地の草を刈ることができる草刈り機などの実演が行われました。
また、雨で実演はありませんでしたが、上空から農作物の生育状況を確認するドローンの説明も行われました。
実証実験は、長野県や伊那市、農事組合法人田原、信州大学、農機具メーカーなど12の機関が連携して、IT技術を活用したスマート農業を進めようと行われているもので、今回が2回目になります。
農事組合法人田原の中村博組合長は「こういった機器が農業でも活用されるようになり、製造業のように若い人がやりたいと思うような仕事に少しずつなっていけばうれしい」と話していました。
今年度から2年間かけて効果を検証し、最新の農業技術の普及を図るほか、農業の省力化に取り組んでいくということです。 -
上伊那発 ご当地お笑いライブ
長野県各地で活動するインディーズ芸人が出演するご当地お笑いライブが、23日、伊那市内で開かれました。
伊那市の島田屋ビルの地下がお笑いライブの会場です。
県内各地で活躍する芸人7組が出演しました。
上伊那発 「おわらいな」と名付けられたライブは、今年1月の開催に続き今回が2回目です。
これは、お笑いライブを生で楽しんでもらいたいと、劇団・伊那舞台と芸人有志が企画しました。
今回出演した芸人たちは、30代から40代で、仕事をしながら活動しているということです。
会場には20人ほどが訪れ、笑い声をあげていました。
イベントの関係者は、今後とも定期的にライブを開いていきたいとしています。
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ピアノで脳トレ 伊那で教室開講
50代から80代を対象にした「脳トレぴあの」と題したピアノ教室が、伊那市のいなっせで18日に開講しました。
初回のこの日は28人が参加し、初心者でも簡単に弾くことができる「ちょうちょう」を演奏しました。
参加者は、片手だけでピアノを弾き、講師の手拍子と同時に反対の手に換えて演奏していました。
脳トレぴあのは、県内7か所で教室を開く「実年ピアノを楽しむ会」の講師らが、実年世代の人たちにピアノを楽しんでもらおうと、また、脳トレに活用してもらおうと3年前に始めたものです。
会のメンバーによると、ピアノは手と足を同時に動かし、目で先を読むことから、脳のトレーニングに最適だということです。
ある参加者は「脳トレはもちろん、弾けるようになって、孫と一緒にピアノができたらうれしいです」と話していました。
教室は月謝制で、月に2回伊那市のいなっせで開かれます。
見学は自由です。 -
変わる来年度教科書 展示会
来年度、県内の小・中学校や高校で使用される教科書の展示会が、伊那市のいなっせビル4階にある上伊那教育会館で開かれています。
教育会館ロビーには、来年度使用される教科書がずらりと並んでいます。
この日は、教員や支援員などでつくる伊那市ICT活用教育推進センターのメンバーが、新しい教科書の内容を出版社ごとに見比べながら確認していました。
小学校の教科書には変化があります。
算数や理科にはプログラミングについて学ぶ時間があり、該当するページにはQRコードが掲載されています。
タブレット端末でコードを読み込むと、端末上でプログラミングを操作できる教材にアクセスすることができました。
展示会は、教科書の内容を見てもらおうと、長野県教育委員会が県内17会場で開催しています。
県教育委員会の担当者は「子どもたちがどのような教科書でどんなことを学んでいるのか、実際に手に取ってみてもらいたい」と話していました。
上伊那教育会館での展示会は、来月4日(木)まで開かれています。
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管内7事業所が受賞
プロドライバー事故防止コンクールの受賞報告と表彰伝達式が
14日伊那市の伊那警察署で行われました。
伊那署管内では伊那バス株式会社と伊那タクシー株式会社が特別受賞事業所にまたJRバス関東株式会社中央道支店と辰野タクシー株式会社が最優秀受賞事業所に選ばれ石坂達夫署長に受賞報告をしました。
ほかに株式会社JAアグリエール長野伊那営業所が優秀受賞事業所にまた有限会社白川タクシーと高遠観光タクシー有限会社が優良受賞事業所に選ばれました。
長野県警などが行っているプロドライバー事故防止コンクールは
交通事故防止への取り組みを競うものです。
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伊那北高三井さん 全国大会へ
伊那北高校3年の三井涼平さんは、ソフトテニスの県大会・男子ダブルスで優勝し、6月に北海道で開かれる全国大会に出場します。
この日は、箕輪町長岡の三井さんが町役場を訪れ、白鳥政徳町長にあいさつをしました。
全国大会のハイスクールジャパンカップに出場するのは、三井さんと辰野町の坂田陸也さんのペアです。
4月に開かれた県大会の決勝戦では、上田千曲高校とのフルセットまで及ぶ接戦を制しました。
大会では負けないという強い気持ちをもってプレーし、勝つことができたということです。
三井さんは「1戦1戦集中して、楽しんでプレーしてきたい」と話していました。
三井さんが出場する全国大会「ハイスクールジャパンカップ」は19日から北海道で開かれる予定です。