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7月の真夏日 17日
伊那地域の31日の最高気温は33.6度で真夏日となりました。 長野地方気象台によりますと今月真夏日を記録したのは17日で、去年を1日上回りました。
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県が黄色ブドウ球菌食中毒注意報発令
長野県は、黄色ブドウ球菌による食中毒が、7月に入り県内で2件発生したことから、30日、黄色ブドウ球菌食中毒注意報を発令しました。 黄色ブドウ球菌による食中毒は、今年に入り、5月に木曽地域で、今月10日に、松本地域で、22日に諏訪地域で発生しています。 ここ数年、年に1件程度の発生件数で、今年は多い発生状況となっていることから、今日、食中毒注意報を発令しました。 黄色ブドウ球菌は、健康な人の皮膚や鼻腔などに存在していて、増殖するときに毒素を産出します。 この毒素は、加熱処理をしても壊れることはありません。 長野県では、料理には素手で触らない、調理後は冷蔵庫に入れ室温で放置しないなど、食中毒防止を呼びかけています。
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リニア開通見据え 上下伊那が連携
上伊那と下伊那地域は、リニア中央新幹線開通を見据えた地域活性化に取り組むため、新たに3つの連携組織を設置します。 これは、29日伊那市役所で開かれた、市議会全員協議会で報告されたものです。 新たに設置されるのは、リニア中央新幹線の整備を地域振興に活かす組織で、構成員は県と上下伊那の関係市町村。発足は8月中旬以降で調整しています。 伊那市、駒ヶ根市、飯田市の3市は今月2日、阿部知事にリニアの整備効果が伊那谷全体の発展つながるよう県で広域的な調整を担うことなどを要望しています。 またこの組織に国土交通省中部地方整備局などを加えた別組織、リニアを活かした「地域づくり勉強会」が発足することになっていて、 主に道路整備について協議していきます。 勉強会の初会議は7月31日に予定されていて今年度中に4回の会合を開きます。 他に現在あるJR飯田線利活用促進連絡協議会を発展させたJR飯田線活性化期成同盟会が9月中旬以降に発足します。 伊那市ではリニア開通にともない上下伊那の連携を強化していくことで伊那谷全体の地域活性化につなげていきたいとしています。
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業況判断指数悪化傾向
アルプス中央信用金庫がまとまとめた伊那谷経済動向によりますと今年4月から6月にかけての業況判断指数はマイナス35.2ポイントで前期より1.2ポイント悪化傾向が強まりました。 あるしんの取引先約200社を対象に行われている景気調査、伊那谷経済動向によりますと、今年4月から6月にかけての業況は良かったとする企業が10.9%、悪かったとする企業が46.1%、業況判断指数はマイナス35.2ポイントとなっていて前期より1.2ポイント悪化しました。 この結果についてあるしんでは金融政策の効果などを背景に次第に景気回復傾向へ向かうことが期待されているが、海外景気の下振れが国内の景気を下押しするリスクになっているとしています。 来期の見通しについては総合的には2.6ポイント改善すると予想していて、業種別では卸売業が11.1ポイント、不動産業が16.6ポイントと好調感が強まる予想となっています。
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美和ダム 親子で探検ツアー
伊那市長谷の美和ダムで、21日、親子で楽しみながらダムの機能について学ぶ探検ツアーが行われました。
これは、「森と湖に親しむ旬間」に合わせ、天竜川ダム統合管理事務所などが去年から行っているもので、探検ツアーには30人が参加しました。
参加者は、職員に案内され、普段入ることができないダムの内部を見学しました。
ここは、ダムからの異常な水漏れがないか点検するための監査廊と呼ばれる場所で、参加者は、いくつもの階段を使って70mほど下りました。
職員は、美和ダムには、三峰川の洪水を調節する機能があることや、溜めた水は、発電や農業用水に利用している事などを説明していました。
天竜川ダム統合管理事務所では、「楽しみながら興味を持ってもらい、ダムの機能を知ってもらうきっかけにしていきたい」と話していました。 -
中国の小中学生 手良小で交流
伊那市が進めている訪日旅行を受け入れるインバウンド事業に基づき、中国の小中学生と手良小学校の児童が19日に交流しました。
手良小学校を訪れたのは、中国の芸術に長けた子どもたちで組織された楊梅紅国際小美術教育の一行です。
下は小学1年生から上は中学2年生までの29人と教師4人です。
体育館で行われた歓迎セレモニーでは、全校児童150人の拍手の中、旅行団が入場しました。
塩澤誠校長は、「日本と中国が大切な隣国という意識が芽生えることに期待したい」。
6年の代表児童は、「国を越えて交流しましょう」と歓迎のあいさつをしました。
中国を代表して中学1年のシュー・オウ君が「中国と日本の友情が永遠に続くことを願います」と英語であいさつしました。
アトラクションでは、手良小の6年生が太鼓演奏を披露しました。
給食を一緒に味わったあと、美術の授業も受けました。
一行は、市内で農家民泊を体験し、22日からは東京の美術館や博物館を見学、25日に帰途につくことになっています。 -
伊那インターで事故防止よびかけ
19日から夏の交通安全やまびこ運動が始まりました。
子どもと高齢者の交通事故防止を運動の基本に、4つの運動の重点が掲げられています。
運動初日の19日は、県内一斉に街頭啓発が行われました。
中央道伊那インターチェンジでも伊那市や南箕輪村の安全協会や伊那警察署などから100人が出て、ドライバーに交通安全を呼び掛けていました。
夏の交通安全運動は、25日までの1週間で、子どもと高齢者の交通事故防止が運動の基本です。
通学路・生活道路の安全確保と歩行者保護の徹底、全ての座席でのシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底、自転車の安全利用の推進、飲酒運転の根絶が運動の重点です。
今年のこれまでの伊那警察署管内での交通死亡事故は、箕輪町で3件、辰野町で1件の4件で、去年と同数です。
伊那警察署の青木辰夫署長は、「これ以上死亡事故を出さない、出せない状況。今日を契機に夏を乗り切り、秋、冬とゼロで乗り切っていきたい」と話しています。 -
信大研究者から子ども達が昆虫採集学ぶ
国際科学技術財団が主催するやさしい科学技術セミナーが、19日、長野県で初開催され、信大の研究者の指導の下、伊那市ますみヶ丘をフィールドにこども達が昆虫を採集しました。
セミナーに参加したのは、箕輪北小学校の6年2組の25人です。
ますみが丘には、絶滅危惧種に指定されている蝶・ミヤマシジミが生息していて、こども達が観察しました。
セミナーでは、信州大学山岳科学総合研究所の江田 慧子助教が講師を務めました。
やさしい科学技術セミナーを主催する国際科学技術財団は、ノーベル賞に匹敵する顕彰をと始められた日本国際賞の贈賞事業などを行っています。
事業の一つ、35歳以下の若手研究家に100万円を助成する事業に、今年度、江田さんの研究が採択されたことから、今回、セミナーが開かれました。
1989年のセミナー事業開始以来230回のセミナーが開かれていますが、県内での開催は初めてです。
江田さんら、信州大学のスタッフの指導の下、子どもたちは、虫取り網でさまざまな昆虫を捕まえていました。
昆虫を捕まえたあとは、図鑑と照らし合わせて、種類を確認していました。
班ごとに、採集できた昆虫をまとめ発表しました。
財団では、地域の大学の研究が地域の資源として活用され、セミナーを受けた子ども達が科学に興味を持ってもらえたらうれしいとしています。 -
希望舞台の演劇「焼け跡から」8月6日に上演
東京都に拠点を置き全国各地で旅公演を行っている劇団「希望舞台」の演劇「焼け跡から」が、8月6日に伊那市のいなっせで上演されます。
17日、伊那市を中心とした有志でつくる実行委員会が、上演に向けて2回目の会議を開きました。
劇団「希望舞台」は、生活の中に芝居を届けることで地域の絆を深めてもらおうと、年間30回の公演を全国で行っています。
8月に伊那市で上演される演劇「焼け跡から」は、第二次世界大戦後の信州が舞台です。
実在した長野市にある寺の住職をモデルに、新米和尚が戦争で家族を失った子供たちを寺で預かり、戦後の混乱期を生きるために戦う様子を描いたストーリーです。
この日は、実行委員会のメンバーで常圓寺住職の角田泰隆(つのだたいりゅう)さんによる講演も行われ、参加者は、戦争の悲惨さや平和思想への理解を深めていました。
伊那市のいなっせで上演される劇団「希望舞台」の演劇「焼け跡から」は、8月6日(火)午後2時と午後7時の2回公演で、チケットは前売り3千円となっています。 -
県工科短大、伊那技術専門校活用で意見集約
上伊那広域連合や上伊那の経済団体などは県工科短期大学校の上伊那地域への機能配置について、南箕輪村の伊那技術専門校の活用を要望するとの意見を16日まとめました。
会合は県工科短大の上伊那設置についてその具体的な場所など上伊那の意見の一本化を図ろうと公益財団法人上伊那産業振興会が開いたものです。
伊那市のいなっせで開かれた会合にはこれまで県に誘致を要望してきた上伊那広域連合や、伊那、駒ヶ根の商工会議所など7団体のほか地元選出の県議会議員など12人が出席しました。
冒頭のみ公開された会合では伊那技術専門校の活用か新設かについて意見が交わされ伊那技専の活用で意見がまとまったということです。
上伊那産業振興会の向山公人理事長は「駒ヶ根工業高校の問題もあったが工科短大と連携を密にして良い人材を育成していくという意味で意見の集約ができた。企業でも素晴らしい技術を持っているところがたくさんあるので企業との連携も密にして素晴らしい工科短大にし地域振興を図っていけるようにしたい。」と話していました。
駒ヶ根工業高校周辺での新設を要望していた上伊那南部の教育関係者から、設置場所についての判断を一任されていた上伊那広域連合副連合長の杉本幸治駒ヶ根市長は
「伊那技術専門校の格上げということになればやはり一番現実的であるし早期に地域の産業界が望んでいる人材を供給できるということであるのでそれが一番ベストではないかと考えている。」と話していました。
建設事業費について県では伊那技専を活用した場合が16億円、新設は38億円と試算しています。
上伊那広域連合や経済団体は今回まとまった意見の他、授業のカリキュラムなど詳細を詰めて8月末頃、県に要望書を提出することにしています。 -
高校野球長野大会 上伊那勢結果
第95回全国高校野球長野大会。15日と16日に行われた上伊那勢の試合結果をお伝えします。
15日の試合結果です。
上伊那農業高校は上田東高校に、6対2で勝ちました。
辰野高校は10対1で、長野高校に敗れました。
箕輪進修高校は9対0で田川高校に敗れました。 -
いな少年少女に「花とライオン」賞
いな少年少女合唱団は、全国の優秀な児童合唱団に贈られる花とライオン児童合唱音楽賞を受賞しました。
11日は、団長の北沢理光さんが、記者会見を開き、受賞の報告をしました。
花とライオン児童合唱音楽賞は、童謡作家の小黒恵子さんが振興基金を創設し、毎年1団体を表彰、100万円を助成しています。
音楽性のみならず、地域への貢献度なども評価の対象となります。
活動が顕著な団体がノミネートされ、18年目の今年は、伊那少年少女合唱団が選出されました。
いな少年少女合唱団は、1987年に発足して、今年で26年目。現在は、小学2年生から高校2年生までの25人が活動しています。
毎年県内の音楽祭に参加しているほか、ハンガリーやフィンランドでの海外公演や奉仕活動も行っています。
これまでの受賞団体は、首都圏の大規模な団体がほとんどということで、地方の小規模な合唱団の表彰は初めてだということです。
助成金100万円は、息の長い活動につながるように活用したいと話していました。
授賞式は、8月30日に東京都で予定されていて、いな少年少女合唱団では、全員で参加したいと話していました。 -
県が食中毒注意報
県は、この夏初めての食中毒注意報を9日全県に発令しました。
県では、現在気温、湿度とも高い気象条件が続いていて食中毒の原因となる細菌が非常に増えやすくなっているとして注意を呼び掛けています。
防止のポイントとして、石けんによる手洗い、購入した食材の早めの冷蔵庫や冷凍庫での保管、十分な過熱調理をあげています。
今年度は、これまでに3件の食中毒が発生していて、ノロウイルスによるものが2件133人、黄色ブドウ球菌によるものが1件6人となっています。
7月・8月の食中毒の発生状況は、昨年度が4件69人、平成23年度は、2件44人でした。 -
太鼓グループ 大太坊 陸前高田で公演
伊那市西春近を拠点に活動する太鼓グループ「大太坊」は、先月30日に、東日本大震災の被災地、岩手県陸前高田市で公演しました。 大太坊のメンバー12人が出演し、10演目を披露しました。
公演が行われた陸前高田市の小友小学校は、グラウンドや校舎の1階部分が浸水しました。
今回の公演は、グラウンドの改装記念に合わせて体育館で行われました。
地元から200人、伊那から同行した40人、大太坊とかかわりのある関東の太鼓チームから60人、合わせて300人の観客が訪れました。
毎年全国規模の太鼓フェスティバルを開催していた岩手県陸前高田市の太鼓仲間に、大太坊は震災以降支援を続けてきました。
去年、復活した太鼓フェスティバルに大太坊が参加したところ、大太坊の公演を、陸前高田でとの声があがり、今回の公演が実現しました。
陸前高田市は全世帯中の7割以上が被害を受け、死者1555人、行方不明者は223人と壊滅的な被害を受けました。
現在は、瓦礫が撤去され、まちの再生に向けて検討が進められているということです。
公演は無料で行いましたが、県外者には入場料としてカンパを呼びかけたところ、17万円が集まり、陸前高田市に寄付してきたということです。
大太坊では今後も陸前高田との関係を続けていきたいとしています。 -
森林税で松くい虫対策
森林税を使った事業について住民から意見を聞く「みんなで支える森林づくり上伊那地域会議」が4日開かれ、松くい虫対策事業など市町村への支援金の配分が決まりました。
4日は伊那市の伊那合同庁舎で今年度初めての会議が開かれ林業関係団体の代表者など9人の委員が出席しました。
会議では市町村が行う森林づくり事業への支援金の配分が決まりました。
上伊那地域には1,200万円が配分されていて、このうち伊那市、箕輪町の松くい虫対策事業に430万円があてられます。
森林づくり県民税は、里山の森林づくりを進めるため平成20年度から導入されたもので、5年間の予定でしたが平成29年度まで継続となりました。
今年度の事業として、県内の里山の間伐に4億2,900万円のほか、新規事業は間伐材の搬出支援に7百万円、水源林の公有化の支援に1千万円、人材育成に400万円などとなっています。
委員からは「地区ごと松くい虫対策を早く進めてほしい」などの意見が出されていました。 -
そば打ち名人 新たに3人認定
伊那市そば打ち名人の会による実技認定試験が30日、行われ、新たに3人が名人に認定されました。
実技認定試験は伊那市のみはらしファームにあるそばの家名人亭で行われました。
そば打ち名人の会会員68人の中から受験の資格を認められた4人が試験に臨みました。
採点は小林史麿会長ら5人が務めそば打ちの各工程の手際の良さや、姿勢、切ったそばがそろっているかどうかを審査しました。
審査の結果、箕輪町の松田篤さんと宮田村の安藤信子さん、木曽町の小林喜久雄さんの3人が新たに名人に認定されました。
名人の会会員のうち現在40人が名人に認定されていて、新たに認定された3人含め、そばのイベントでそば打ちを披露するということです。 -
路線価 18年連続下落
相続税などの算定基準となる、路線価が1日、国税庁から公表されました。
伊那税務署管内の最高路線価は伊那市のいなっせ付近で18年連続の下落となりました。
路線価は宅地に面している路線の1平方メートルあたりの標準額のことをいい相続税や贈与税の税額を算定する際の基準となります。
伊那税務署管内で最高路線価となるいなっせ付近は4万9千円で、率にして去年より3.9%下落しています。
箕輪町では国道153号八十二銀行箕輪支店付近が3万円で、3.2%の下落。
南箕輪村では伊那インターチェンジ付近が2万7千円で、
3.5%の下落となっています。
管内の最高路線価は18年連続で下落しているほか、県内10の税務署管内、全ての最高路線価が去年を下回っています。 -
夏の高校野球長野大会 組み合わせ決まる
夏の全国高校野球長野大会の組み合わせ抽選会が、29日に行われ、上伊那勢の初戦の対戦相手が決まりました。
この日は松本市勤労者福祉センターで抽選会が行われ、県内91校89チームの主将が抽選を行いました。
春の県大会でシード権を獲得した伊那弥生ヶ丘は、初戦、長野工業と北佐久農業の勝者と7月16日に諏訪湖スタジアムで対戦します。
また、伊那弥生ヶ丘のブロックでは、箕輪進修が、初戦、田川と15日に諏訪湖スタジアムで対戦します。
辰野は、地球環境のブロックで、初戦、長野と16日に諏訪湖スタジアムで対戦します。
上伊那農業は、春の県大会優勝の上田西のブロックで、初戦、上田東と15日に県営上田野球場で対戦します。
伊那北は、上田千曲のブロックで、初戦は白馬と飯山北の勝者と、17日に長野オリンピックスタジアムで対戦します。
高遠は、佐久長聖のブロックで、初戦は上田染谷丘と須坂商業の勝者と、18日に県営上田野球場で対戦します。
赤穂は、松商学園のブロックで、初戦、北部と14日に長野オリンピックスタジアムで対戦します。
駒ヶ根工業は、東京都市大学塩尻のブロックで、初戦、上田と14日に県営上田野球場で対戦します。
夏の全国高校野球長野大会は、7月13日に松本市野球場で開幕し、早ければ28日に代表校が決まることになっています。 -
長衛小屋完成 竣工式
竹澤長衛が昭和5年に建設し、去年から建て替えが進められていた「長衛小屋」が、このほど完成し、関係者が29日、テープカットなどで完成を祝いました。
長衞小屋は、南アルプス北部地区の開拓者、竹澤長衛が1930年、昭和5年に山梨県側の広河原に建設した山小屋です。
2006年から長衛の親族の意向により名前を北沢駒仙小屋としていましたが、今回の建て替えに合わせて、元の長衛小屋に戻しました。
老朽化が進んでいたことから、去年5月から建て替え工事を進め、このほど完成しました。
木造2階建てで延床面積はおよそ270平方メートル。2階の宿泊スペースにはこれまでよりも25人ほど多い56人が泊まれるようになりました。
近隣には冬場避難する場所が無かったことから、長衛小屋の横に避難小屋も建設されました。
建て替えは南アルプス市が行い、総事業費はおよそ9千500万円となっています。
白鳥孝伊那市長は「長衛翁の作った小屋が元の名前に戻ったことは本当に感無量。ジオパーク、ユネスコエコパークなど広がりは様々あるので、長衛荘と連携して集客をはかっていきたい」と話していました。
南アルプス市の中込博文市長は「多くの人の想いや協力があって完成した。大いに活用していただき南アルプスの自然を満喫してほしい」と話していました。 -
南アルプス開拓の功績を称える
南アルプス開拓の父、竹澤長衛の功績を称える、第55回長衛祭が29日、北沢峠で行われました。
標高およそ2千メートルの北沢峠・広河原には、長衛を偲んでレリーフが飾られています。
この日は、伊那市や山梨県南アルプス市の関係者、登山客などおよそ250人が、長衛を偲んで献花を行いました。 -
リニア開業後の将来像考える勉強会発足へ
長野県は上下伊那や国土交通省と連携し、リニア中央新幹線開業後の地域の将来像について考える勉強会を設置する方針です。
28日は、勉強会設置に向けた事前の準備会が駒ヶ根市で開かれました。
準備会には長野県のほか、伊那市や飯田市、国土交通省などの担当職員7人が出席しました。
準備会は冒頭のみ公開され、県建設部の小林康成建設技監兼道路建設課長は「リニアを活かした地域の将来像とその実現のための課題解決に向けた社会基盤の整備などについて考えていきたい。」とあいさつしました。
リニア中央新幹線は2027年に東京、名古屋間で開業し、県内の中間駅はJR飯田線元善光寺駅付近とされています。
準備会では勉強会の設置時期や構成員などについて話し合いが行われ、時期については7月下旬から8月の上旬、構成員は、県の建設部長のほか伊那市長、飯田市長、中部地方整備局の企画部長などが予定されています。
また会の名称については「リニアを活かした地域づくり勉強会」とすることが決まりました。
勉強会では中間駅に通じる伊那谷幹線道路の国道153号の整備をはじめとする地域づくりについて協議を進め年度内に意見を集約していくとしています。 -
アルプス男声 「琵琶湖周航」コンクール3位
上伊那を中心に男性合唱愛好者が参加するアルプス男声合唱団は、23日(日)に滋賀県高島市で開かれた、琵琶湖周航の歌音楽祭合唱コンクールで、3位入賞を果たしました。
27日は、アルプス男声合唱団の北澤 理光団長ら2人が伊那市役所を訪れ、酒井茂副市長に、受賞の報告をしました。
アルプス男声合唱団は、2007年に発足、35人の団員が所属し、月2回の練習に励んでいます。
これは、定期公演で、アルプス男声合唱団が、琵琶湖周航の歌を歌った様子です。
「琵琶湖周航の歌」は、大正6年に、現在の京都大学の水上部員がボートで琵琶湖を周航しているときに、クルーにいた岡谷市出身の小口(おぐち)太郎(たろう)が曲にあわせて詩を発表した事から、学生の間で広まったとされています。
作詞者の小口が長野県出身であり、定期演奏会で歌ってきたことで、団員にとってなじみの深い歌であることから、今回初めてコンクールに参加しました。
コンクールには、関西を中心に少年少女から女声グループまでさまざまなメンバー構成の19グループが出演したなか、初出場のアルプス男声合唱団が、声の柔らかさなどが評価され3位入賞しました。
酒井副市長は、自身も京都大学出身なことから、「大変懐かしい。学生時代はよく歌いました」と話していました。 -
指揮者、柳澤寿男さんが高遠高校で講演会
東ヨーロッパの国コソボで、音楽を通して平和活動を行っている下諏訪町出身の指揮者、柳澤寿男さんの講演会が、20日、伊那市の高遠高校で開かれました。
高遠高校で年に1回行われている人権学習の一環で、1年生から3年生300人が参加しました。
柳澤さんは、2007年に、東ヨーロッパのバルカン半島にある国コソボで、バルカン室内管弦楽団を設立しました。
戦争による民族間の対立が今も続く中、音楽を通して人々をつなげようと、指揮者として活動しています。
柳澤さんは、「今、もし戦争が始まったら楽器を銃に持ち替えて戦いに行く」と言っていた現地の音楽家がコンサートで拍手をもらった後、「争いはいけない」と考えを改めたエピソードを紹介し、「音楽というものが言葉を抜きにして彼の心に入っていったのだと思う」と話していました。
バルカン室内管弦楽団は、多民族の音楽家で構成されています。
柳澤さんは、「日本人は規律や時間を守るので現地でも信頼され、民族間の接着剤のような役割を果たす事ができる。皆さんも、スポーツや文化など、何かで世界に出てほしい」と、生徒たちに呼びかけていました。 -
上伊那北部観光連携ウォーキングイベント
上伊那北部の3町村が連携した始めての観光イベント「飯田線と天竜まったり散歩」が16日行われ家族や友人同士などおよそ150人が参加しました。
このイベントは、辰野町、箕輪町、南箕輪村の3町村でつくる上伊那北部観光連絡協議会が初めて行ったものです。
3町村が連携した広域観光の推進とJR飯田線の利用促進を目的としていて事業費130万円のうち85万円が県の地域発元気づくり支援金となっています。
コースは主に天竜川沿いでJR辰野駅から伊那松島駅まで歩く、10キロと北殿駅までの15キロがあり参加者は思い思いのペースで歩きながら景色やおしゃべりを楽しんでいました。
コースの途中では箕輪町のキャラクターもみじちゃんや南箕輪村のまっくん、ほかに長野県のアルクマの応援もあり参加者を喜ばせていました。
イベントでは参加者全員にオリジナルピンバッジと辰野のほたるの鑑賞券そしてゴールした駅から辰野駅までの切符が贈られました。
参加者は飯田線で辰野に戻り夜はホタルを楽しみました。
イベントを企画した上伊那北部観光連絡協議会では地域の特色を生かした観光地づくりを進めていきたいとしています。 -
南ア鹿広域捕獲 両県の猟友会が目標確認
南アルプス林道の長野県側の全線開通に合わせ、15日に北沢峠で山梨県・長野県合同のニホンジカ広域捕獲の打ち合わせ会が開かれました。
この日は長野県側の伊那市から5人、山梨県側から21人の猟友会員と、それぞれの県の職員が集まりました。
南アルプスでは、高山植物をニホンジカの食害から守ろうと、2年前から合同で広域捕獲を行っています。
山梨県側では銃による捕獲、長野県側では罠による捕獲が行われていて、昨年度は山梨がおよそ360頭、長野がおよそ50頭を捕獲しました。
会ではお互いの会長があいさつし、食害を防ごうという目標をそれぞれ確認していました。
山梨県峡中地区猟友会の藤巻光美会長は「捕獲方法は違うが、共同で捕獲を進めていきたい」、伊那市長谷猟友会の北原幸彦会長は「方法や時期をお互いに相談しながら、県と一緒に進めていきたい」と話していました。
今後、山梨県側では10月以降、長野県側では6月下旬から捕獲をしていくということです。 -
「はるかのひまわり」富県小で種まき
伊那市の富県小学校の6年生は、東日本大震災の被災地、岩手県大船渡市の吉浜中学校からもらったひまわりの種を14日校庭西側にまきました。
ひまわりの種は、富県小が贈った本のお礼にと吉浜中学校からもらいました。
児童たち20人が校庭西側の花壇にまきました。
富県小の今の6年生は、震災被災地を支援しようと自分たちで育てた米を売って吉浜中学校の生徒が希望する本を購入。
今年2月、市役所の職員に本を届けてもらいました。
吉浜中学校の村上洋子校長。
村上校長の自宅は、岩手県陸前高田市にありましたが、震災で家を流されました。
そんなとき、一冊の絵本と出会います。
「はるかのひまわり」。
阪神・淡路大震災で亡くなった子どもと明るく咲いたひまわりの姿を重ねた作品で、実話に基づいています。
作者の指田さんから村上校長に絵本とともにそのひまわりの種が届けられたのです。
富県小学校に届けられた種は、阪神淡路大震災・東日本大震災の2つの大災害を経験しました。この種は、日本各地に広がっています。
ひまわりが咲く7月末頃、富県小の6年生は、夏休みを利用して吉浜中学校を訪れることにしています。 -
南ア 銃での捕獲8月下旬から
環境省は、ニホンジカによる高山植物への食害が問題となっている南アルプスで、今年8月下旬から9月にかけて全国でも初となる高山帯での銃による捕獲の実証実験を行います。
6日伊那市役所で開かれた南アルプス食害対策協議会で、環境省の北アルプス首席自然保護官の西尾(にしお) 治さんが講演し、南アルプスでの鹿の駆除について話しました。
南アルプスでは、高山植物に被害が出ているためシカの個体数調整が必要となっています。
これまでも、冬の間、里山に降りてくるシカの駆除は行われてきましたが、夏場の高山帯での対策が求められていました。
検討した結果、仙丈ケ岳の小千丈カールが銃による駆除の効果がもっとも高いとしています。
時期については、登山者が少なく、ライチョウの繁殖期ではない、8月下旬から9月にかけて行なうとしました。
駆除した鹿は、ヘリコプターなどで搬出するということです。
西尾さんは、「標高の高い場所でのシカの捕獲方法を確立したい」と話していました。
南アルプス食害対策協議会は、貴重な高山植物を絶滅させないため、国や信州大学農学部、関係する自治体などで組織され、平成19年度に発足しました。
協議会会長の白鳥孝伊那市長は「世界自然遺産の登録を目指す南アルプスは、食害対策でも先進的な取り組みが注目されている。正常なバランスの南アルプスに戻したい」と挨拶しました。 -
夏山シーズン本番 山開きの入笠山賑わい
6月に入り、夏山シーズンもいよいよ本番です。
伊那市高遠町、長谷、富士見町の堺にある入笠山が山開きとなり、多くの登山客が山歩きを楽しみました。
諏訪盆地から伊那谷まで、360度のパノラマを楽しむことができる入笠山山頂。
八ヶ岳、北アルプス、遠くにはうっすら富士山も見えます。
この日山開きとなった入笠山の山頂には、県内外から多くの登山客が訪れていました。
標高1955メートルの入笠山は、車で行くことができる御所平から、およそ30分ほどで頂上まで登ることができ、初心者でも登りやすい山です。
この日、登山客の中には、子どもや女性の姿も多く見られました。
山頂まで登ってきた小学生は「大変なところもあったけど、頂上まで来て綺麗な景色が見られて、また登りたいという気持ちになった」と話していました。
御所平では、山開きに合わせて安全祈願祭が行われ、伊那市と富士見町の関係者や登山客が、夏山シーズンの安全を祈願しました。
伊那市の酒井茂副市長は「南アルプスの中でも、仙丈などに比べて距離が短く安全も確保された山。大勢の人に登ってもらいたい」と話していました。
入笠山の登山期間は秋の雪が降り始める頃までとなっています -
大規模土砂災害想定の訓練
伊那市の天竜川流域で26日、豪雨による大規模土砂災害を想定した水防演習訓練が行われました。
訓練は天竜川上流河川事務所や伊那市などが行ったものです。
メイン会場の飯田市とサテライト会場の伊那市の2か所で行われ、伊那会場には、関係者およそ60人が参加しました。
ヘリによる緊急調査では、水位を観測するための投下型水位計が投下されました。
水位計からの情報により水がどの程度溜まっているかが分かり、監視することができます。
探査用無人飛行ロボットシステムによる情報収集では、搭載されたビデオカメラから地上の様子がモニターに写し出されていました。
訓練では他に通信手段のない山間部からの情報伝達に使われる衛星小型画像伝送装置の組み立ても行われました。
また危険な場所で土砂が撤去できる分解型遠隔操作式重機の実演も行われました。
この重機は分解でき、パーツごとヘリなどで運ぶことができるほか操作がリモートコントロールになっていて危険な場所で作業が行えます。
天竜川上流河川事務所では訓練を生かし万一のときには万全の体制がとれるよう備えたいと話していました。 -
安川保さん、博さん親子「父子展」
昭和初期に伊那美術協会の発足に携わった安川保さんと、その長男でフランス在住の洋画家安川博さん親子の「父子展」が、伊那市坂下のはら美術で開かれています。
フランス在住の洋画家、安川博さんは現在82歳です。
博さんは、昭和6年に伊那市中央で生まれ、多摩美術大学を卒業後、伊那北高校や高遠高校で美術の指導にあたり、35歳の時にフランスへ渡りました。
会場には、博さんがヨーロッパの風景を題材に制作した作品や、伊那の風景を描いた作品60点が展示されています。
父の保さんは、明治37年に伊那市荒井で生まれ、昭和62年に82歳で亡くなっています。
保さんは、司法書士の仕事の傍ら水彩画を描き、昭和8年の伊那美術協会設立に尽力しました。
会場には、伊那谷の風景を題材にした作品や静物画など
30点が展示されています。
伊那で父子展を開くのは今回が初めてです。
企画したはら美術では、「昭和初期の伊那谷の文化、芸術の発展に尽力した父、保さんと、フランスで活躍する博さんの作品を、合わせて楽しんでほしい」と話していました。
安川保さん、博さんの父子展は、26日(日)まで、伊那市坂下のはら美術で開かれています。