-
西春近北小 砂防施設見学
川や水の役割を学んでいる伊那市の西春近北小学校の5年生は、その授業の一環で前沢川砂防施設を26日見学しました。
26日は西春近北小の5年生26人が前沢川砂防施設を訪れ、伊那建設事務所の職員から話を聞きました。
前沢川砂防施設は、平成18年7月豪雨で中央道に土石流が流れ込み通行止めになったことから建設されました。
職員は砂防堰堤の模型を見せながら施設の役割を説明しました。
職員は、「砂防堰堤は土石流から下流の人たちを守ってくれますが、予測よりも大きい土石流が発生するかもしれません。大雨などで様子がおかしいと思ったときはすぐに避難をして下さい」と話していました。
-
高遠保育園 複合型施設へ
来年4月から新しい場所に移転する伊那市高遠町の高遠保育園の現在の建物について、伊那市は、子育て支援を軸とした複合型施設として活用する計画を26日示しました。
これは、26日開かれた伊那市議会全員協議会で報告されたものです。
高遠保育園は、来年4月の開園を目指し現在移転新築工事が行われています。
それに伴い、現在の保育園を一部改修し、子育て支援を軸とした複合型施設とする計画です。
施設は、「高遠子育て支援センター」「高遠小学童クラブ」「高齢者サロン」の3つの機能を設けます。
子育て支援センターは、今の美篶子育て支援センターの施設が老朽化していることから、機能を移転させるものです。
これに伴い、美篶子育て支援センターは来年7月に閉所となります。
また、子どもと高齢者サロンの利用者が触れ合える交流スペースを設けます。
今の園庭は駐車場として利用し、施設の開設は来年7月の予定です。
伊那市では、市議会12月定例会に設計委託費240万円を補正予算案として計上しています。
-
伊那市議会12月定例会 開会
伊那市議会12月定例会が26日開かれ、補正予算案など11議案が提出されました。
補正予算案は、台風21号、24号に対する災害復旧費として1億1,200万円、旧伊那消防署リノベーション工事の設計費として920万円など、4億9,600万円を追加するものです。
市議会12月定例会は、5日から一般質問、17日に委員長報告、採決が行われます。
-
伊那中央RC ソフトボール教室
伊那中央ロータリークラブは、中南信地区の子どもを対象にしたソフトボール教室を25日に箕輪町のながたドームで開きました。
教室には、小学生から高校生までのおよそ60人が参加しました。
ソフトボールの男子1部リーグデンソーの選手と、松本大学の女子ソフトボール部のメンバーが講師を務めました。
伊那中央ロータリークラブでは、これまでに地元のクラブにピッチングマシーンを贈るなどの支援を行っていて、教室の開催は初めてです。
参加者は、ピッチャー、キャッチャー、内野手、外野手の4つのグループに分かれ、それぞれ指導を受けました。
内野手のグループは、ゴロを捕る際の足の運び方などを学んでいました。
伊那中央ロータリークラブでは、「活動を知ってもらうと同時に、競技人口の拡大につなげていきたい」と話していました。 -
伊那女声コーラス 演奏会
伊那女声コーラスの第22回演奏会が伊那市のいなっせで24日に開かれました。
今回の演奏会は「弦と声 ともにうたう」をテーマに開かれました。
第2ステージでは伊那北高校出身のチェロ奏者、飯島瀬里香さんの演奏に合わせて枕草子をもとに作られた合唱曲を披露しました。
伊那女声コーラスは昭和36年に発足しました。
現在は伊那市を中心に上伊那の40代から80代の約30人が活動しています。
女声コーラスでは「和やかな雰囲気の中、切磋琢磨しながら技術を磨き長く活動を続けていきたい」と話していました。
-
東ティモール 伊那市へメッセージ
東京オリンピック・パラリンピックで東ティモールのホストタウンとなった伊那市へ、初代大統領をつとめたシャナナ・グスマンさんから感謝のメッセージが届きました。
16日は、元東ティモール全権大使で、伊那市ふるさと大使の北原巌男さんと妻の芳子さんが市役所を訪れ白鳥孝市長にグスマンさんからのメッセージを伝えました。
北原さんは、9日に東ティモールでグスマンさんと会い、メッセージを伝えられたという事です。
白鳥市長は「大変光栄です。合宿も誘致したいです。」と話していました。また東ティモールのオリンピック委員会の関係者が来日した際には「時間が合えば、是非会いたいです」と話していました。
北原さんは「オリンピック・パラリンピックを機会に、さらに交流が進んでほしい」と話していました。
-
野のもの 献上記念でアワランチ
伊那市長谷非持の雑穀レストラン野のものは、皇居で行われた新嘗祭にアワを献上したことを記念して同じ畑で栽培したアワを使ったランチメニューの提供を期間限定で始めました。
すりつぶしたりせずに炊いたアワを使って食感を残しています。
アワと豆腐のハンバーグ、白ネギとキノコのアワとじ、カブのアワチリソース和え、カボチャとアワのポタージュスープ、アワご飯がセットで1,200円のランチプレートです。
代表の吉田洋介さんと伊那市の地域おこし協力隊、牛山沙織さんは、先月22日に皇居を訪れ野のもので栽培したアワ5合分を献上しました。
天皇陛下からは「天候不順の中苦労されて作ったアワを責任を持って使わせて頂きます」とのお言葉を頂いたという事です。
レストランの中にはその時に使用した奉納箱が展示されています。
アワを使ったランチの提供はきのう皇居で行われた新嘗祭に合わせて始めたものです。
アワを使ったランチの提供は伊那市長谷の道の駅・南アルプスむら長谷にある雑穀レストラン野のもので28日まで行われています。
-
仁愛病院の新しい本館が完成
建設が進められていた、伊那市西町の仁愛病院の新しい本館が完成し、23日に竣工式が行われました。
12月から供用開始となります。
この日はテープカットなどで完成を祝いました。
新たに完成した本館は、鉄筋コンクリート造り4階建てで、延床面積は4,000㎡、総事業費はおよそ20億円となっています。
病床数は、既存の病棟も含めると、一般病床が73床、療養病床が94床、介護病床が30床の合計197床となります。
4階には新たに健康診断に特化した健診センターがつくられました。
健診センターの横には、泊まりで人間ドッグを受けることができる部屋が2室作られています。
また、1階にはカフェスペースも設けられました。
小松大介院長は「地域の健康づくりにも力を入れていきたいという想いで健診センターを新設した。気軽に寄ってもらいたいです」と話していました。
新しい本館は、耐震強化や消防法の改正に伴うスプリンクラー設置義務化に対応するために建設され、古い病棟は一部を残して取り壊し、今後駐車場になる計画です。
来月1日から供用開始となる予定で、3日から外来の受付も始まります。 -
上伊那から脱原発訴え300回
上伊那地域から脱原発を訴える「さよなら原発上伊那の会」が、2013年から始めたいな金行動が、23日の夜で300回を迎えました。
この日は、およそ20人が集まり、歩行者や通り過ぎる車に脱原発を訴えました。
さよなら原発上伊那の会は、福島第一原発事故をきっかけに、上伊那医療生協まちづくり委員会の組合員を中心に結成されました。
「原発事故を忘れてはいけない」と、2013年3月1日から毎週金曜日の夜、脱原発を訴える「いな金行動」を行っていて、23日で300回目を迎えました。
1度も休まず参加しているという男性は「報道も少なくなり原発事故が忘れられてきている。私たちが訴え続けることで、原発事故の記憶が少しでも失われないようになればと思う」と話していました。 -
収穫したリンゴで焼き菓子づくり
地元のりんごを使ったお菓子づくり体験が、伊那市西箕輪のみはらしファーム内にある体験施設やってみらっしで23日に行われました。
午前・午後の2回行われ、午後の部には親子連れなど12組32人が参加しました。
菓子庵石川の石川信頼社長の指導で、自分たちで収穫したりんごを使って焼き菓子のフィナンシェづくりに挑戦しました。
りんごをすりおろして煮詰め、ジャムにします。
スポンジが焼きあがるとその上に作ったジャムを乗せて味わいました。
教室は、伊那市・JA上伊那・伊那商工会議所の若手職員らでつくる「イ~ナちゃん応援隊」が取り組む、地域ならではのスイーツづくりプロジェクトの一環で開かれたものです。
応援隊では、今回作ったフィナンシェを伊那市の新たなお土産として、来年春に菓子庵石川で販売する計画です。 -
シクラメン 出荷最盛期
伊那市東春近のきのくにや花園では、冬を代表する花「シクラメン」の出荷が最盛期を迎えています。
きのくにや花園では、5種類およそ8,000鉢のシクラメンを栽培しています。
花びらが波を打つような形のビクトリアと、花びらの周りが白く縁取りされたファンタジアを中心に、小ぶりのものが並びます。
きのくにや花園では、10月から出荷が始まり、11月中旬から最盛期を迎えています。
今年は夏に気温の高い日が続き花の生育が心配されましたが、ハウスの中の暑さを調整するなどの対策を行い、影響はなかったということです。
きのくにや花園では、30年ほど前に、花が小ぶりの「マイクロミニシクラメン」を独自に開発しました。
現在は栽培する数も少なくなりましたが、要望がある人に向けて数量限定で販売しているということです。(※すでに注文は終了しています)
きのくにや花園のシクラメンは、伊那市ますみヶ丘の産直市場グリーンファームで販売されていて、1鉢300円から600円で購入できます。
水やりなどの手入れを定期的に行えば、花は5月頃まで楽しめるということです。 -
ステンレス・焦がし絵展
伊那市御園の小坂洋一さんのステンレスアートと、箕輪町松島の中村雄三さんの焦がし絵の作品が並ぶ「ふたり展」が、伊那市の伊那図書館できょうから始まりました。
会場には、ステンレスの作品20点と焦がし絵20点が並んでいます。
小坂さんは、50年間ステンレスの部品などを製造する仕事をし、10年程前に中学校時代の同級生から作品づくりを提案されたことがきっかけで作り始めたということです。
中村さんは、先端が金属になっていて熱を発する「電熱ペン」を使って木の板を焦がす技法「焦がし絵」を制作しています。
小坂さんと中村さんのふたり展は、25日(日)まで、伊那図書館で開かれています。 -
伊那市総合計画 答申案まとまる
伊那市の来年度から10年間の施策の方向性を示す第2次伊那市総合計画について検討する審議会の最終回が、22日、伊那市役所で開かれ、答申案をまとめました。
28人の委員で構成する審議会は、今年5月から10回にわたり、審議を行ってきました。
第2次伊那市総合計画は、来年度から10年間の伊那市の施策の方向性を示す基本構想と、5年間の前期基本計画から構成されます。
基本計画は6章からなり、協働のまちづくり、自然や環境、子育て・保健・福祉、産業振興などについて施策の大綱を示しています。
計画は「循環」をキーワードに、エネルギーや人の流れなどの事象が、よいサイクルで未来につながっていくことを目標としています。
委員は「計画が市民に理解され、実践されることが大切だ」「伊那市が国や県の施策を先取りして政策を展開していくことに期待したい」などと話していました。
審議会は、来月12日に、伊那市長に審議結果を答申する予定で、伊那市では答申内容をふまえて今年度中の策定を目指します。
なお、第2次総合計画は、170ページほどの冊子にまとめる予定です。
-
日本発条 伊那市西箕輪に新工場竣工
神奈川県横浜市に本社を置くばね製造業、日本発条株式会社は、伊那市西箕輪に精密ばね製品の新工場を建設し、22日竣工式を迎えました。
今日は茅本隆司社長や、伊那市の白鳥孝市長が出席して竣工式が行われ、テープカットで工場の完成を祝いました。
新工場は伊那市西箕輪の伊那インター工業団地内に建設されました。
この日は、内覧会が開かれ関係者が視察しました。
鉄骨造の2階建で、延べ床面積は約7000平方メートル、事業費は66億円です。
関連会社のニッパツフレックスの工場の隣に建設されました。
自動車向けのトランスミッション用のスプリングなどの精密ばねを製造している宮田村の工場の生産能力を増強するために、伊那市西箕輪に新工場が建設されました。生産能力は年間5,800万本です。
新工場の建設に伴い、新規に50人ほどを雇用する計画です。
日本発条は、ばねで世界トップクラスのシェアを占めています。
新しい工場の操業は来年6月を予定しています。
-
小学校の児童が総合学習成果を発表
伊那市内すべての小学校が一堂に会し、総合的な学習の成果を発表する学習発表交流会が伊那文化会館で21日、開かれました。
21日は、市内の15の小学校の6年生が、日ごろ学習してきた活動の成果を発表しました。
西春近南小学校は、保育園や酪農家での職場体験学習について発表しました。
働くことについて児童は、「感謝の言葉や笑顔をもらえるのでやりがいを感じることができる」「人の命を預かったり人を育てたりすることは責任が重いと感じた」などと発表しました。
西箕輪小学校の児童は、西箕輪の名所や観光施設などについて学習しました。
児童たちは「今後も調査を続け3学期にはパンフレットにしてまとめたい」と発表していました。
交流会は、伊那市教育委員会が平成25年度から開いていて今年で6年目となります。
この模様は、来年1月にご覧のチャンネルで放送します。
-
高遠城址公園で桜の冬支度
21日の伊那地域の最低気温は氷点下1.8度まで下がり今季一番の冷え込みとなりました。
伊那市高遠町の高遠城址公園では、本格的な雪の到来を前に桜の冬支度が始まっています。
高遠城址公園では、毎年秋のイベントが終わった11月の中旬から来年の花見シーズンに向け作業を行っています。
21日は、高遠城址公園などの桜を管理する桜守が高所作業車を使って作業をしていました。
高所作業車に乗って作業するのは西村一樹さんです。
桜守になって今年で14年目です。
この時期の作業は、普段手が入らない高い場所の枯れ枝を払ったり伸びすぎた枝を剪定していきます。
来年の春、見事な桜を咲かせるために欠かせない作業だということです。
今年は、全国的に桜の開花が早く高遠城址公園でも過去最速の4月1日に開花宣言が行われ4月5日に満開となりました。
高遠城址公園には、小ぶりで赤みが強いタカトオコヒガンザクラという固有種1500本が植えられています。
すべての木を確認しながら作業を行う予定で、今後は雪の重みで折れないよう枝に支柱を立てていくということです。
高所作業車を使った作業は、来月中旬まで行われることになっています。
-
えびす講 宝投げ
商売繁盛や五穀豊穣を願う えびす講祭が伊那市西町の恵比寿神社で17日に行われました。
えびす講祭は、神社ができた大正時代から商売繁盛や五穀豊穣を願い毎年行われています。
昔は11月19日に行われていましたが、現在は19日に近い土曜日に行っています。
午後4時には宝投げが行われ多くの地域住民で賑わいました。
地元の商店街で使える買い物券や食事券、野菜や果物などが当たる引換券が、餅と一緒に投げられました。
主催したルネッサンス西町の会では「住民同士顔を合わせて団結を深める機会にもなっている。今年1年無事に過ごせた事に感謝したい」と話していました。
-
日本刀の基礎知識を学ぶ講座
伊那市高遠町の高遠町歴史博物館で開催中の特別展「高遠に残る武具」の関連イベントで日本刀の基礎知識を学ぶ講座が10日に開かれました。
講座では、高遠町歴史博物館が所蔵する日本刀を使って、鑑賞の仕方を学びました。
講師は、東京都にある刀剣博物館学芸員の飯田俊久さんが務めました。
受講者はアドバイスを受けながら慎重に日本刀を手に取ります。
垂直に立てて刀全体の姿を観察した後、横にして光を当てながら波模様の「刃文(はもん)」を観察します。
飯田さんによりますと、刃文は刀が作られた時代や地域によって違いがあるという事です。
この講座は、高遠町歴史博物館が地域に残る高遠藩の武具を展示している特別展に合わせて開かれたもので、約20人が受講しました。
-
女性活躍を考えるイベント 開催
伊那市と伊那商工会議所が主催する「女子会プロジェクト委員会」は、女性活躍や生活と仕事の調和について考えるイベントを19日、市内の飲食店で開きました。
2人の子どもを育てながら女性活躍の研修を手掛ける株式会社デリィスの杉浦莉起さんが、「らしさを活かすリーダーリップ力」と題し話をしました。
杉浦さんは、「男女平等を訴える時代は過ぎている。経営戦略の中で女性の力が求められています」と話していました。
委員会が伊那商工会議所会員企業など360社291人に行ったアンケート調査によりますと、女性の活躍について「賛成」と答えた人は79%でしたが「自身が活躍したい」と回答した人は43.6%に留まっています。
働く場所で必要なことについては「出産・育児休暇のハンディとならない人事制度の導入」が17.4%と最も多くなっています。
イベントには、市内在住・在勤の女性およそ30人が参加し、杉浦さんの話に耳を傾けていました。 -
黒松仙醸 最高金賞受賞
伊那市高遠町の酒造メーカー仙醸で造られている日本酒「黒松仙醸 純米大吟醸プロトタイプ」が、全国規模の日本酒のコンテストで、グランプリに次ぐ最高金賞を受賞しました。
こちらが、最高金賞に選ばれた黒松仙醸 純米大吟醸プロトタイプです。
酒米ひとごこちを使っていて、深い甘みが感じられる日本酒だということです。
仙醸が出品した全国規模の日本酒のコンテスト「純米酒大賞2018」には、全国95蔵から237点が出品され、4つの部門ごとに審査が行われました。
純米大吟醸酒部門には63点が出品され、最高金賞には黒松仙醸を含む2点が選ばれました。
黒松仙醸 純米大吟醸プロトタイプは、一升瓶が税別3,300円、720mlが1,650円で販売されていて、仙醸や各酒販店などで購入できます。 -
写真集団アルプ作品展
上伊那を中心とした写真愛好家でつくる写真集団アルプの第14回山岳写真展が、伊那市のいなっせで開かれています。
会場には、40代から70代の会員15人の作品45点が並んでいます。
会員それぞれがテーマを決めて撮影していて、南アルプスや中央アルプスを中心に、遠くは北海道などにも足を運んでいる人もいます。
山の魅力を写真に収めようと1年を通して何度も撮影に出かけているということです。
写真集団アルプでは「地元の山岳写真を多く展示しているので山のすばらしさや美しさを感じてもらいたい」と話していました。
この写真展は、25日(日)まで伊那市のいなっせ2階展示ギャラリーで開かれています。 -
加藤さん夫妻の石版画ワークショップ
伊那市美篶で石版画や油絵を描く加藤温子さんによる、石版画のワークショップが18日、伊那市高遠町の高遠美術館で開かれました。
この日のワークショップには4人が参加しました。
石版画は、厚い石灰岩の板に油性の鉛筆で絵を描いてしみこませ、水をはじく油の性質を利用して版を刷ります。
ワークショップでは、参加者が思い思いの絵を石版にえがいていました。
加藤さんと、夫で木彫作家の邦彦さんは愛知県出身で、ドイツで42年間芸術活動をし、去年伊那市美篶に移住しました。
現在美術館で、夫婦で作品展を開いていて、これに合わせてワークショップが企画されました。
参加した人たちが絵を描き終え、加藤さん夫妻のアトリエに移動すると、2人のドイツ時代の知人で石版画の刷師のクラウス・ヴァネリッツさんが作品を仕上げます。
現在日本には石版画を刷る技術を持った人がいないということです。
クラウスさんがローラーと機械を使って作品を完成させると、参加者から歓声があがっていました。
温子さんは「石版画という技術自体日本では知られていない。まずは多くの人にその魅力を知ってもらいたい」と話していました。 -
負担減らして安全に 介護リフト研修
重さ200キロまで持ち上げ、介護者の負担を軽減することができる「介護リフト」の研修会が18日、伊那市の介護センター花岡で開かれました。
介護施設の職員や作業療法士、看護師など、上伊那を中心に県内から32人が参加しました。
リフトは、介護の中でも負担が大きいベッドへの移動に使われる機器です。
釣り上げ式のものは、重さ200キロまで上げることができます。
ある参加者は「しっかりやってもらえば、機械よりも安心だと思います」と話していました。
介護の現場では重労働が多く、職員の離職率が高くなっているということです。
福祉用具プランナー研究ネットワーク「プラネット長野」は、環境の整備を進めることで、負担が少なく、安心・安全な介護環境をつくっていこうと、今回初めて研修会を企画しました。
あるスタッフは「介護の現場で重要なことはコミュニケーションです。少しでも負担を減らして会話を増やしてもらえる環境をつくっていきたいです」と話していました。 -
あるがままMizukiさんデビューショー
伊那市出身で今月11日にミニアルバム「OnNA(おんな)」をリリースした「あるがままMizuki」さんのデビュー記念ショーが17日に伊那市高遠町の高遠さくらホテルでおこなわれました。
あるがままMizukiさんは伊那市西春近出身の25歳です。
高遠高校卒業後、出産のため一度は歌手になる夢を諦めました。
しかし知人の紹介で上京し、4年間子育てをしながら歌のレッスンを受け11月11日にCDデビューしました。
あるがままさんのデビューミニアルバムは女心を歌った5曲を収録しています。
店頭での販売は現在のところありませんが、あるがさんの所属事務所から直接購入する事ができます。
Office.Sora 電話080-1252-3344
-
平沢の山の神神社 移設で最後の例祭
伊那市平沢の山の神神社が砂防事業で来年近くに移設されることになり、18日は、今の場所での最後の例祭が行われました。
伊那市神社誌によりますと、山の神神社は、創立年代不詳の相当に古い神社で、市内14区の共有林の守り神です。
毎年14の区が回り番で例祭を行っていて今年は、日影区が当番です。
18日は、14区の区長らが参列し、この場所での最後の例祭が行われました。
神社の移設は、隣を流れる南沢の砂防事業によるもので、12月頃から周辺の工事が始まります。
移設先は、今の場所から数百メートル西に上ったところで、今の社は、解体され来年春に移築される計画です。
日影区の中村健一区長は、「この場所で行う平成最後の例祭になった。」と話していました。 -
高遠石工英語版冊子 作成
伊那市は、高遠町を中心に市内の高遠石工の石仏を紹介した巡礼ガイドの英語版を作成しました。
英語版巡礼ガイドは、日本語版と同じA4サイズで、日本語で書かれている内容を英訳したものです。
高遠石工の作品を世界に広めていこうと、2,000部印刷されました。
-
旧伊那消防署 商工業の振興に利用へ
伊那市は、荒井の旧伊那消防署の庁舎後利用ついて、商工業振興のための場所として大規模改修する方針を、19日に示しました。
19日は、伊那市定例記者会見が市役所で開かれ、市長が概要について説明しました。
昭和49年に建設された旧伊那消防署の庁舎は、上伊那広域消防本部の発足に伴い新庁舎が建設され、平成27年3月から使われなくなっていました。
白鳥市長は、施設の後利用について「サテライトオフィスや市民が活用できる多目的スペースとして改修していきたい」と話しました。
市では、26日から始まる12月定例会に、設計費用923万円を補正予算案として計上しています。 -
西春近南小でICT公開授業
伊那市内の小中学校が取り組んでいる情報通信技術ICTを活用した公開授業が19日、行われました。
公開授業は、未来の教育を見据え機器の活用や学習の取り組みを見てもらおうと市内の学校教諭でつくる伊那市小中学校情報委員会が開いたものです。
19日は、西春近南小学校・長谷小学校・伊那中学校の3校で公開授業が行われました。
このうち、西春近南小学校では4年生が、小型無人機ドローンで学校の上空から撮影した画像を使って授業を行いました。
4年生は、地域について学習をしていて今日はグループに分かれ、タブレット端末を使い、地域の土地利用や特色などを調べ意見を出しました。
授業には、信州大学教育学部も協力しています。
画像は教育学部の東原義訓教授が今年の3月から毎月1回撮影したものです。
児童は、農業ハウスの変化や畑の移り変わりなど気づいた事を発表していました。
4年生は今後、更に調査し地域への理解を深めていくということです。
伊那市の小中学校では平成26年度からICT教育に取り組んでいます。
伊那市小中学校情報委員会では、さらにICT教育を進めていきたいとしています。
-
伊那市御園の男性がコンバインの下敷きに
18日午前9時ころ伊那市御園の男性がコンバインの下敷きになる重傷労災事故が発生しました。
伊那警察署の発表によりますと重傷を負ったのは伊那市御園の
農業、田畑毅さん49歳です。
田畑さんはコンバインの下にもぐりこみ整備をしていたところ
コンバインが動き出し下敷きになったということです。
肋骨などを折る大けがを負い市内の病院に運ばれましたが命に別状はないということです。
伊那署によりますと田畑さんはコンバインのエンジンをかけた
状態で整備をしていたということで、動き出した原因などについて調べを進めています。
-
自動運転・ドローン・AI 複合実証実験
伊那市が進めるバスの自動運転サービスとドローン物流、AIを使った自動配車タクシーの複合連携実証実験が18日、伊那市長谷の道の駅南アルプスむら長谷で行われました。
実験は道の駅を会場に行われました。
最初にスマートフォンのアプリからタクシーに予約が入り、予約データを受けたAIがタクシーの配車をします。
AIからの配車データを受け取ったタクシーが、予約のあった非持山に向け道の駅を出発しました。
タクシーが出発した後、道の駅には自動運転バスが到着します。
バスには乗客と一緒に商品が載せられていて、その商品がドローンへと積み込まれます。
ドローンは荷を積んで飛び立ちます。
そこに、AI自動配車タクシーを利用した人たちが道の駅に到着し、自動運転バスに乗り込みました。
一連の実験は、中山間地域での交通弱者支援や買い物支援などを目指す伊那市が全国で初めて複合的に行ったものです。
白鳥孝市長は「中山間地域を抱える伊那市にとって、画期的なシステムになると思う」と話していました。
今回初めて実験が行われたAI自動配車タクシーは、早ければ3年後の導入を目指しています。
利用した人は「スマートフォンを使うことができる人なら誰でも簡単にできると思う」と話していました。
伊那市では今回の結果を検証し、それぞれのサービス導入に向けて今後も実験を続けていくとしています。