-
ミュージカル「あしながおじさん」出演者が初練習
8月に伊那文化会館で上演されるミュージカル「あしながおじさん」で、プロの役者と共演する地元出演者の初めての練習が8日に伊那市内で行われました。 上伊那を中心に6歳から34歳までの20人が出演します。 歌とダンスのオーディションで選ばれたメンバーで、今日は初めての練習です。 本番では孤児院で暮らす子供などの役で歌とダンスを披露します。 東京のミュージカル制作会社で地域の出演者の指導を担当している林真悠美さんのレッスンを受け、オープニング部分の振り付けを行いました。 林さんは、物語を説明しながら場面ごとの表情や動きを指導していました。 練習は8月2日まで行われます。 ミュージカルあしながおじさんは8月9日に伊那文化会館で上演されます。
-
第60回伊那まつりにむけて歴史を振り返る写真展
今年で通算60回となる伊那まつりにむけて機運を盛り上げようと伊那市役所では歴史を振り返る写真展が開かれています。 市役所1階の市民ホールには、伊那まつりの前身、勘太郎まつりから60年の歴史を振り返る写真38点が展示されています。 今年の伊那まつりは、昭和33年に始まった勘太郎まつりから数えて60回目となります。 60回を機に伝統と歴史を振り返ろうと伊那市が市民から写真を募集して初めて開かれました。 写真展は8月2日(水)まで開かれています。
-
そば専用の乾燥調整施設 JA上伊那が導入へ
JA上伊那は生産量増加と安定した出荷を目的に南箕輪カントリーエレベーター内に、そば専用の乾燥調整施設を導入する計画です。 南箕輪村神子柴にあるJA上伊那の南箕輪カントリーエレベーターの敷地内に、そば専用の乾燥調製施設を設置します。 事業費は約1億円で半分は国の補助金で賄います。 上伊那全域から夏そば、秋そばを受け入れ、平成28年度は287トンだった生産量を31年度には680トンまで増やす計画です。 これまでは米の乾燥機と併用していましたが、そば専用のものを導入する事で適切な時期に収穫する事が可能となります。 JA上伊那では、近年需要が増えている夏そばの生産量拡大にも期待できるとしています。 そば専用の乾燥調整施設は早ければ今年の秋のそばが収穫される9月下旬頃からの稼働を予定しています。
-
“いなまち”の今昔 写真で比較
伊那市美篶の写真愛好家・中山清子さんが撮った今の伊那市街地の写真と図書館が所蔵している昔の市街地のものが並ぶ「いなまちの写真展」が、伊那図書館で開かれています。 会場には、中山さんが撮影した普段のままのいなまちの写真、およそ30点と、伊那図書館に所蔵されている大正から昭和にかけての古いパネル30点が並んでいます。 こちらは、通り町商店街の北側の入口を伊那橋付近から撮影した写真です。
-
伊駒アルプスロード 今年度の事業概要示す
国道153号伊駒アルプスロード整備促進期成同盟会の総会が18日伊那市役所で開かれ、今年度の事業概要が示されました。 総会では、伊那建設事務所の島崎政久整備課長が今年度の事業について説明しました。 今年度は、都市計画の決定に向けた手続きを始めることになっています。 都市計画決定に向けて、今月20日から伊那市で開かれる説明会で、これまでより明確なルート案が示されるということです。 この日の総会には、国や県、議会議員などおよそ50人が出席しました。 春に開かれた住民説明会では、資料が出されないまま説明が行われたことから、出席した人からは「細かいところまで区民は心配している。紙媒体の資料でルート案を示してほしい」といった意見が出されていました。 国道153号伊駒アルプスロードは、慢性的な渋滞の解消や広域的なネットワークの形成、災害に強い道路網の構築を目的に、駒ヶ根市の北の原から伊那市青島までのおよそ11kmを結びます。
-
かんながけの技術を競う うす削り大会
大工や家具職人らが鉋(かんな)がけの技術を競う「うす削り大会」が16日、伊那市荒井のKOA㈱体育館で開かれました。 出場したのは全国の大工や家具・建具・鍛冶職人などおよそ75人です。 大会では、ヒノキやヒバなど各自が持ち込んだ長さ2メートルの木材を鉋でけずっていきます。 削りだしたものは「削り華(けずりばな)」と呼ばれ、千分の1ミリにあたる1ミクロン単位で薄さを競います。 この削り華は厚さ6ミクロンで、向こう側が透けて見えます。 うす削り大会は、技術の向上と伝承を目的に全国の木工職人らでつくる削ろう会が開いているものです。 長野県大会となる今回は長野県支部の信州鉋楽会が開きました。 県大会はこれまで松本市で開かれていましたが、2年後に伊那市での全国大会開催を目指し、今回初めて伊那で開かれました。 大会の結果、成人の部では5ミクロンで石川県の樫田憲一郎さんが、女性の部では7ミクロンで茨城県の池田智子さんが優勝しました。
-
リニア開通の経済波及効果考える
リニア中央新幹線開通による経済効果について講演会が11日、伊那市の伊那商工会議所で開かれました。 講演では長野県リニア整備推進局長の水間武樹さんがリニア開業に伴う経済波及効果について説明しました。 長野県内を出発地または目的地とするリニア中央新幹線の1日平均乗降客数は推計で6,800人、また乗降客数をもとにリニアを利用して長野県を訪れる旅客数は5,300人を想定しているということです。 ほかに平成39年開業時の交流人口の消費による経済波及効果は年間336億円を見込んでいるということです。 水間さんは「JR飯田線は生活の足以外の位置付けが必要です。観光促進など地域からアイデアをいただきたい。」と話していました。 講演会は伊那商工会議所が開いたもので会社経営者など約60人が話を聞きました。
-
新山小学校でドラゴン踊り練習
伊那まつりの市民おどりに参加する新山小学校の児童とその保護者は12日、合同でドラゴン踊りの練習をしました。 新山小学校の児童と保護者は毎年富県連で伊那まつりの市民おどりに参加しています。 12日はドラゴン踊りインストラクターの根橋恵さんを講師に招き約80人が振り付けを練習しました。 根橋さんは「全員の動きが揃うときれいに見えます。体全体を使って大きく動くことを心かげてください。」とアドバイスしていました。 全校児童は36人でそのうち始めて踊りに参加する1年生は11人います。 新山小学校では伊那まつりのほか運動会でもドラゴン踊りを披露するということです。 伊那まつりの市民おどりは8月5日に行われ101連、6,500人が参加する予定です。
-
最高気温33.8度 暑い一日
15日の伊那地域の最高気温は、この夏最高の33.8度まで上がり、うだるような暑い一日となりました。 上伊那広域消防本部によりますと午後5時現在、熱中症とみられる症状で宮田村の40代男性1人が病院に搬送されましたが、症状は軽いということです。 伊那市民プールの今シーズンの営業が15日から始まりました。 オープン初日の15日は、無料開放され小中学生や親子連れで賑わっていました。
-
市街地と登山口を結ぶジャンボタクシー運行
伊那市の中心市街地と南アルプスの登山口を結ぶジャンボタクシーの無料運行が15日から始まりました。 ジャンボタクシーは9人乗りで、JR伊那市駅前から伊那市長谷仙流荘前の南アルプス林道バス営業所まで結びます。 朝5時に伊那市駅前を出発し、仙流荘を6時5分発の南アルプス林道バスに乗り継げるようにしています。 運行初日の15日は、東京や名古屋方面から6人が乗車しました。 大都市圏の登山客のニーズに応えるとともに、前泊需要を生みだし、中心市街地と山岳観光の活性化につなげようと、山岳関係者や飲食店などでつくるアスタルプロジェクトが企画したものです。 15日は、出発式が行われ乗車した6人に記念品が贈られました。 運行期間は15日から10月8日までの土曜日と祝日前日の日曜日で、ハイシーズン中の7月31日から8月12日までは毎日運行します。 今シーズンは、団体や個人の協賛金を活用して無料で運行する計画です。 また、伊那市が去年試験運行した伊那と木曽間を結ぶバス「パノラマライナー」の運行が15日から始まりました。 パノラマライナーは、JR木曽福島駅と伊那市長谷の仙流荘を結びます。 去年、好評だったことから運行期間を23日間から51日間に拡充させた他、一日1往復だった便を2往復に増やしました。 伊那市では、中京、関西方面からの登山客の利便性向上につなげたいとしています。 南アルプスの登山道では、現在、色とりどりの高山植物が楽しめるということです。
-
芝平山絵図の虫干し
伊那市無形民俗文化財に指定されている芝平山絵図の虫干し行事が、伊那市高遠町の栗田多目的集会施設で15日、行われました。 この行事は、江戸時代の山争いをきっかけに作られた絵図を1年に1回虫干しするものです。 15日は、山争いに関係していた高遠町の芝平、御堂垣外、荒町、北原、栗田、四日市場の6地区の代表などおよそ10人が集まりました。 江戸時代の1708年に高遠の6つの村と諏訪の12の村が薪や建築材として使う木材を目当てに、芝平山の境界を巡り争いがおきました。 絵図は、その争いを収めるため、幕府が境界を定め双方に渡したものです。 それ以降高遠側の6つの村は絵図を持ち回りで保管し300年以上にわたり虫干しを行っています。 参加した各地区の代表は地域で長年にわたり保管されている絵図を感慨深げに眺めていました。 行事の最期には次に絵図の保管を担当する四日市場区の代表が受け取り書にサインをしていました。
-
61歳の女性 塩見岳で滑落し大ケガ
南アルプス塩見岳で15日、61歳の女性が滑落し県警ヘリで救助されました。 女性は首の骨などを折る大けがを負っています。 伊那警察署の発表によりますと大ケガを負ったのは兵庫県の片岡順子さん61歳です。 片岡さんは14日2人で山に入り15日午前8時頃、塩見岳を登山中足を滑らせ約6メートル滑落したものです。 午前10時28分に県警ヘリで救助後、伊那市内の病院に運ばれました。 片岡さんは首の骨などを折る大ケガを負っています。
-
路線バスと乗用車が接触事故
15日午前9時55分頃伊那市西町の国道で路線バスと乗用車が接触する事故がありました。 この事故によるけが人はいませんでした。 伊那警察署の発表によりますと事故があったのは伊那市西町の国道153号のT字路交差点で路線バスが右折した際、信号待ちをしていた乗用車と接触したものです。 路線バスの男性運転手と乗客2人、また乗用車を運転していた男性にケガは無く、乗客は代わりのバスに乗り換えたということです。 事故の原因については伊那署で調べを進めています。
-
寒ざらしそば 15日から限定販売
江戸時代、高遠藩から将軍家に献上されたとされる「寒ざらし蕎麦」が15日から限定で伊那市高遠町のそば店4店舗で提供されます 江戸時代、高遠藩から将軍家に献上されていたとされる「寒ざらし蕎麦」です。 提供店舗のひとつ「壱刻」です。 店主の山根健司さんがあすからの提供に向け、試食し今年の出来を確かめていました。 蕎麦は、30秒から40秒、ゆでて完成です。 寒ざらし蕎麦は、高遠産の蕎麦の実を、寒さの厳しい大寒に殻のついたまま清流に浸します。 これは、江戸時代にそばの実を保存するために始まったとされています。 2月4日の立春に水から引き揚げ寒風にさらして乾燥させてからそば粉にする手打ちそばで、あくが取れて甘みが増すといわれています。 寒ざらし蕎麦は、そばの実のタンパク質を取り除き、でんぷんや糖分を多く含んだ粉を使います。 山根さんは、そば粉だけの10割でうつ為、手間がかかると話します。 今年は、あすから高遠町内の、壱刻、華留運、ますや、楽座 紅葉軒の4店舗で「暑中信州寒晒蕎麦」として限定販売されます。 各店限定150食で、1人前1200円です。
-
きゅうりを供えて無病息災「瓜天王」
伊那市手良中坪で「きゅうり」を供えて無病息災を願う全国的にも珍しい祭りが14日おこなわれました。 神社に設けられた祭壇に供えているのは「きゅうり」です。 中坪では江戸時代からきゅうりを供えて無病息災を祈る「瓜天王」が毎年7月14日に行なわれています。 この日は、中坪八幡社の氏子や区の役員が神事を行い、地域住民の無病息災、五穀豊穣を祈りました。 瓜天王は、江戸時代に疫病が流行した中坪で初物のきゅうりを供え厄払いをしたのが始まりとされています。 祭りは午後9時まで行われ、住民がきゅうりをお供えに訪れるという事です。
-
学生が製造業者からものづくりへの思い聞く
長野県南信工科短期大学校の学生が地域の製造業者からものづくりに対する思いを聞く講演会が14日開かれました。 話をしたのは伊那市富県で製品設計を行っている有限会社スワニー社長の橋爪良博さんで、ものづくりに関わる地元企業が授業の中で話をするのは今回が初めてです。 講演ではスワニー開発の金型を造る期間とコストが従来の6分の1で済む「デジタルモールド」と呼ばれる技術を紹介しました。 橋爪さんは製造業の拠点が海外にシフトしていくなか日本で、ものづくりができる方法を考えたとしたうえで「今は製品の移り変わりが早い多様消費型の時代で大量にものを作れない。技術で仕事を生み出し頼ってもらえる会社にしていきたい。」と話していました。 講演が終わると学生たちが実際にスワニーの製品を手にとりものづくりの技術の一端に触れていました。 講演会は地元企業でつくる南信工科短大振興会などが開いたもので学生約40人が話を聞きました。 振興会では企業との交流会や見学会のほか技術研修なども企画していて南信工科短大を地域の人材が学び社会で活躍できるための教育の拠点としていきたいとしています。
-
北京の小学生が伊那で交流
中国北京の小学生が14日西春近北小学校を訪れ児童と交流しました。 北京の小学生7人は13日伊那市に到着しインバウンドの受け入れをしている農家で一泊しました。 14日は西春近北小学校を訪れプレゼントを交換したほか工作をして交流しました。 引率の教諭は「日本のアニメは有名で中国でも人気です。子どもたちには国際関係を養う機会にしてもらいたいです。」と話していました。 伊那市観光協会によりますと昨年度のインバウンドの受け入れは78団1,929人でしたが宿泊先の農家の負担を少なくするため受け入れを減らしているということです。 農家民泊の登録をしているのは約70軒ですが実際に受け入れているのは40軒ほどだということで今後は受け入れ農家の増加に力を入れていく考えです。 北京の小学生は15日以降飛騨高山や京都の観光地を巡り18日に帰国するということです。
-
広域農道沿いの観光地周遊バス運行へ
長野県上伊那地域振興局は、南箕輪村から駒ヶ根市の広域農道沿いにある観光施設をめぐるバス「上伊那風土記(ふどき)街道周遊バス」を8月に運行させます。 13日は、伊那合同庁舎で、バスの運行に関する記者会見が開かれました。 上伊那風土記街道周遊バスは、8月1日から27日まで運行します。 JR伊那市駅を出発し、南箕輪村の大芝高原、伊那市のはびろ農業公園みはらしファーム、かんてんぱぱガーデン、駒ケ根市の駒ヶ根高原を1日2往復します。 料金は、区間は関係なく、1回降車するごとに大人200円となっています。 1区間10人ほどの利用を見込んでいます。 これは、長野県が各地域の振興局へ独自予算として配分している地域振興推進費を活用した事業で、事業費はおよそ230万円となっています。
-
伊那市で木材利用のこれからの展開を考える講演会
地域の森林資源を地域内で使う仕組みをつくろうと、伊那市50年の森林(もり)人材育成協議会は、木材利用のこれからの展開を考える講演会を5日に開きました。 講師は国立研究開発法人森林総合研究所の大貫肇さんがつとめました。 「これからの木材利用の展開」をテーマに、利用促進と森林保全について話しました。 国産の木材の生産量は昭和42年をピークに減少し続けているという事で、「大規模建築物で木材が利用されるよう、鉄やコンクリートにかわる新たな部材を開発できるかどうかがこれからの課題です」と話していました。 「森林が富と雇用を支える50年後の伊那市」を基本理念としたビジョンを策定した市では、公共建築物に地元産材を取り入れる事や木質バイオマスの普及をさらに進めていきたいとしています。
-
伊澤修二記念音楽祭 ポスター原画に横山さんの作品
10月に伊那市内で開かれる第31回伊澤修二記念音楽祭のポスターの原画に、伊那西高校3年の横山弥央菜さんの作品が選ばれました。 ポスターの原画に選ばれた、伊那西高校3年の横山弥央菜さんの作品です。 横山さんの作品は、ポスターやチラシの原画として活用されます。 原画は、伊那市内の高校から20点の応募がありました。 第31回伊澤修二記念音楽祭は、10月28日(土)に開かれます。
-
農作物 生育遅くヤキモキ
春先の低温や降雨不足などにより農作物の生育が遅れています。伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームでは、観光客の受け入れに間に合うかヤキモキしました。 7月2日にオープンしたブルーベリー農園。 例年より1週間ほど色づきが遅く、オープンに間に合うかヤキモキしました。 4月・5月の夜に気温が上がらなかったことなどが影響しているとしています。 みはらしファームでは、2.1ヘクタールのブルーベリー農園があり、観光客を受け入れています。生育は遅れましたが、たま伸びや味に問題はないということです。 15日土曜日にオープンを控えているのがスイートコーン狩りです。 南箕輪村沢尻のこちらの受け入れ農園でも、生育が遅れています。 トウモロコシは温度の積算で生育が進むということですが、今年は、全体の気温が足りていません。 15日のオープンまでに実が生るか心配していましたが、何とか間に合いそうです。 15日には、ツアー客70人ほどを含め10組ほどを受け入れる予定です。 上伊那農業改良普及センターによりますと、今年は、春先に朝晩の気温が上がらず、全般的に生育が遅れているということです。 また、4月下旬から6月上旬は降水量が平年に比べかなり少なかったことが、草丈の生長に影響を与えたとみています。 ただ、6月下旬に気温が上がり、7月にまとまった雨が降ったのでここにきて生長は回復しているということです。
-
伊那市西町の旧井澤家住宅で二胡の演奏会
伊那市西町の旧井澤家住宅で中国の伝統楽器、二胡の演奏会が12日に開かれました。 伊那部宿を考える会が開いた演奏会です。 伊那市内で二胡の教室に通っている12人が、映画音楽や歌謡曲、民謡などを演奏しました。
-
高遠町総合支所のあり方について住民懇談会
高遠町保健センターへの機能移転の方針案が示されている伊那市の高遠町総合支所のあり方について住民懇談会が開かれ現地建て替えを望む意見が多くあがりました。 11日、伊那市高遠町総合福祉センターやますそで住民懇談会が開かれ、約200人が参加しました。 伊那市は、老朽化や耐震性の不足から現在の総合支所の機能を高遠町保健センターへ移転する方針案を示しています。 昨夜の懇談会は、市からの説明を改めて聞き、意見を交換する機会にしようと高遠町地域協議会と高遠町地区区長会が開いたものです。 住民からは、「今の庁舎は地域の人たちが心のよりどころとしてきた場所だ。経済効率を優先した判断ではなく、住民の思いや歴史、文化など数値化できないような事を踏まえて考えるべき」といった意見や「保健センターは現在のままその機能を残してほしい」などの意見があり、現地での建て替えを望む声が多くあがっていました。 高遠町地区では、8月1日に地域協議会と区長会の合同会議が、9日には白鳥孝市長と住民の懇談会が予定されています。 それまでにさらに多くの意見を集約し、高遠町地域の意見として市に届けるという事です。
-
7月の河川愛護月間に合わせ個人や団体に感謝状
7月の河川愛護月間に合わせて、天竜川やその流域の美化活動などに功績のあった個人や団体に感謝状が贈呈されました。 12日、駒ヶ根市の天竜川上流河川事務所で表彰式が行われ、椎葉秀作事務所長から、2人と3団体に感謝状が贈られました。 このうち伊那市美篶の矢島信之さんは、三峰川堤防に関する活動を行っています。堤防の歴史や役割を調べ地元の小学生や地域の人たちに伝えています。 伊那市を拠点に活動している伊那ミヤマシジミを守る会は、天竜川や三峰川で保護活動を行っています。ミヤマシジミのエサとなるコマツナギの保全、外来植物の駆除が河川環境の保全にも繋がっているという事です。 伊那市の美篶区区長会は、三峰川の樹木の伐採を行っています。住民に河川環境について関心をもってもらおうと、地域のイベントなどでも植物の生育環境について紹介しているという事です。 椎葉事務所長は「河川空間をより身近なものにしているみなさんの活動に感謝します」と話していました。
-
ドローンで間伐材の搬出作業軽減へ
伊那市と上伊那森林組合はドローンでワイヤーを張ることにより間伐材の搬出作業の安全と労力削減を進める計画です。 12日伊那市役所で開かれた新産業技術推進協議会でドローンの活用について検討している作業部会が報告したものです。 間伐材の搬出は山の上の起点となる場所に滑車を取り付け、そこにワイヤーロープを張り山の下の重機まで下ろしています。 その距離は約100メートルでワイヤーロープを担いで登るということです。 ドローンを活用すれば時間と労力が削減できるほか安全性も高まるということです。 まずドローンで軽いナイロンロープを張りそれにワイヤーロープを取り付けていきます。 伊那市と林業関係者は9月末までに実証実験を行い実用化していきたいとしています。
-
高校野球 上伊那勢11日の結果
第99回夏の全国高校野球長野大会、上伊那勢の11日の試合結果です。 松本市野球場で行われた、高遠 対 松本県ヶ丘 の試合は、4対8で高遠が敗れました。 県営上田野球場で行われた、赤穂 対 長野 の試合は、4対5で赤穂が敗れました。 しんきん諏訪湖スタジアムで行われた、辰野 対 蘇南 の試合は、8対3で辰野高校が勝利しました。 勝った辰野高校は、15日の午前9時30分からシード校の東海大諏訪と対戦する予定です。
-
伊那西高校新体操クラブ2人 県の育成支援選手に
伊那市の伊那西高校新体操クラブに所属する池上優菜さんと小池萌々華さんは、2020年の東京オリンピック出場を目指す選手を県が支援する「オリンピアン育成支援事業指定選手」に選ばれました。 伊那西高校新体操クラブに所属する2年の池上優菜さんと1年の小池萌々華さんです。 池上さんは、県の支援が始まった2014年から4年連続で、小池さんは今回初めて指定選手に選ばれました。 「オリンピアン育成支援事業」は、東京オリンピックなどの国際舞台で活躍が期待できる選手を県が支援するものです。 遠征費や競技にかかる費用について補助をします。 今回は、体操の他に陸上や水泳など6つの競技から18人が選ばれました。
-
秋の味覚「サンマ」の初物 伊那の市場に入荷
秋の味覚「サンマ」の初物が、伊那市西春近の市場「丸水長野県水」に11日に入荷しました。 丸水長野県水に並んだサンマは、10日に北海道釧路で水揚げされたものです。 大きさは旬の時期の3分の2ほどですが、値は10倍の1尾1,000円がつけられました。 この日は丸水に通って58年、日課になっているという伊那市坂下の佐藤良一さんの姿もありました。 佐藤さんは「やっぱり初物は高い。中国産の影響もあると聞く。今少しすると値段も下がり良いものが出てくる」と話していました。 ここ数年は中国や台湾の漁船による乱獲により、サンマの漁獲数は減り、価格が上がっているということです。 今年は、今のところ海水温が例年より2度から3度低く、サンマにとっては良い環境になっているということです。 丸水長野県水・伊那水産グループの花塚和浩グループ長は「豊魚が期待されるのではないかと言われているが、実際にあがってみないとわからない。初物なのでサイズは小さいが、この時期にしては珍しいもの。価格もご祝儀相場になっている」と話していました。 本格的なサンマのシーズンは8月の盆明け頃からになるということです。
-
山岸道子さん レザークラフト展
伊那市山寺の山岸道子さんが製作したレザークラフトの作品展が、南箕輪村南原の喫茶店で開かれています。 会場には、山岸さんが製作した作品およそ120点が並んでいます。 中学や高校で家庭科を教えていた山岸さんは、授業で扱ったことがきっかけでレザークラフトの作品をつくるようになりました。 作品は、牛や鹿の革に特殊な工具を使って模様を付けています。 バッグや財布の他、1枚の革からつくった干支の置き物もあります。 中には、細かい模様を丁寧につけるため、完成までに1年以上かかる作品もあるということです。 山岸道子さんのレザークラフト展は、29日(土)まで、南箕輪村南原のコーヒー&ギャラリーなごみの樹で開かれています。
-
大手メーカーへ出荷用のジュース用トマト 研修会
調味料や食品の大手メーカーカゴメと契約しているJA上伊那のジュース用トマト専門部は11日、夏の収穫最盛期を前に出荷などについての研修会を開きました。 この日は、専門部のメンバーおよそ60人が、伊那市美篶末広でジュース用トマトを栽培する畑弘躬(ひろみ)さんの圃場でカゴメの社員やJA職員から説明を受けました。 専門部には、67戸の生産者が加盟していて、年間およそ700トンのジュース用トマトを出荷しています。 参加した農家は、収穫を前にトマトが日焼けしないようワラをかけたり、葉っぱをかけたりして日光を避けるようにするなど、具体的な対処法について教わっていました。 ある参加者は「手本になるような圃場で教わることができて大変勉強になった。参考にしたい」と話していました。 今年は例年に比べ10日ほど収穫期が遅れているということです。 カゴメの平林智授さんは「6月の朝晩の冷え込みで木が出来なかったのが生育の遅れにつながっていると思う。今ぐらいの気候が続けば収量も見込めると思う。7月20日までが勝負です」と話していました。 JA上伊那では、生産者ごとに収量の差が出ないよう、今後も定期的に研修会を開いていきたいとしています。