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河野實さん講演会
小説「愛と死をみつめて」の作者で伊那市東春近出身のフリージャーナリスト河野實さんの講演会が14日、伊那市の伊那商工会館で開かれました。 講演会は、伊那商工会議所と伊那異業種交流研究会が開いたものです。 「愛と死をみつめて」は、大学生だった河野さんと、21歳でこの世を去った大島みち子さんとの3年間の文通のやりとりを書籍化したもので、昭和38年に出版され160万部の売り上げを記録するベストセラーとなりました。 講演では、「ミコとの別れから50年」と題し、河野さんがのちの人生をどのように生きたかを話しました。 河野さんは「大学在学中に初めて出版した本がミリオンセラーとなったことで、他の小説家から罵られた。早く世に出たら損という概念が世の中にあり、就職活動もうまくいかなかった」と当時の苦悩を語りました。 記者となった後については「外国で異質な文化を学んだことで自分の価値観を高めることができた」と話していました。
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伊那市 緊急速報メール配信訓練
伊那市は携帯電話に避難情報などを一斉に配信する緊急速報メールの訓練を18日実施しました。 午後0時半、市の担当者が避難準備を呼び掛けるテストメールを配信しました。配信配信から1分~2分で市役所内にいる職員の携帯電話にもメールが届きました。 西春近のかんてんぱぱガーデンを訪れていた観光客の携帯にもメールが届いていました。 緊急速報メールは、市内にある携帯電話すべてに市が発信する避難情報が一斉に配信されるシステムです。 市ではこのシステムを使い災害時に避難地域や避難場所などの情報を発信していくとしています。 これまでの安心安全メールと違い、登録の必要が無く出張や観光で訪れた人達も避難情報を得る事ができます。 また、携帯各社の専用のシステムを使うため、災害時にメールが繋がりにくくなることが無いという事です。 18日の訓練では、NTTドコモとKDDIの携帯に対して予定していたシステムでは送れず手動での配信となりました。 市では原因を究明し対策をとっていきたいとしています。
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集団的自衛権憲法解釈変更反対 趣旨採択
伊那市議会総務委員会は集団的自衛権に関する憲法解釈変更を反対する意見書提出を求める請願や陳情4件を趣旨採択しました。 18日は市役所で市議会総務委員会が開かれ委員会に付託された議案や請願・陳情の審査が行われました。 請願・陳情では、集団的自衛に関する憲法解釈を変更しない事やこれまでの政府見解を堅持するよう求める意見書の提出について4件それぞれに審査が行われました。 議員からは、「集団的自衛権について早急な結論を出すことには疑問。慎重な審議を求める意見書を添付し、趣旨採択とするべき」、「現在の憲法の解釈を変えるべきではないので、採択すべき」といった意見が出されました。 採決の結果、憲法解釈を変更することに反対といった内容の請願・陳情3件は、趣旨採択5、採択1で趣旨採択に。 慎重な審議を求める内容の1件の陳情は、全会一致で趣旨採択に決まりました 総務委員会の裁決を受け市議会最終日には「国に慎重な審議を求める意見書案」が議員提出議案として出される見通しです。
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青野恭典さん水をテーマに写真展
東京都出身で山岳写真家の青野恭典さんの写真展「水の物語り」があすから伊那市のかんてんぱぱホールで始まります。 ホール常設のギャラリーには近作を含む、43点が並んでいます。 写真は、水をテーマに日本各地で撮影されていて、水辺の風景や田んぼ、渓流など様々です。 青野さんは、「今年は残雪が多く、山の奥に入ることが出来なかったが、水の様々な変化や表情を写すことができた」と話していました。 写真展は、あすから11月15日(土)まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれます。
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「こんにちは伊那まち」富県住民喜ぶ
食料品や、生活雑貨など様々な商品を車に乗せ、伊那市内を移動しながら販売するサービス、「こんにちは伊那まち」が18日、初めて富県地区で行われました。 「こんにちは伊那まち」は、中心市街地の商店主らでつくる「伊那まちの再生やるじゃん会」が、高齢者の買い物支援サービス事業として始めたもので、月一回のペースで実施しています。 この日は初めて富県地区での販売を行いました。 これは、富県北福地の北和田常会が、日頃買い物に苦労しているなどとして、やるじゃん会に要請したものです。 9時20分の販売と同時に多くの住民が訪れ、生鮮食品や農機具、衣料品などを買い求めていました。 訪れた人たちは、買い物と一緒に再生やるじゃん会メンバーや近所の人たちと会話も楽しんでいました。 伊那まちの再生やるじゃん会は今後、「販売用のトラックを用意して、効率よく多くの地区を回りたい」と話していました。
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上伊那口腔保健センターまつり
口の中の健康を見直すきっかけにしてもりらおうと、伊那市の保健センターで上伊那口腔保健センターまつりが8日開かれました。 歯科医師10人による無料の歯科検診コーナーには、多くの人達が訪れ、子どもの歯の状態を診てもらっていました。 中には、虫歯の治療と勘違いして泣き出す子どももいました。 上伊那口腔保健センターまつりは、歯や口の中の健康について考えるきっかけにしてもらい、センターを広く一般にPRしようと毎年行われていて、今年で5回目になります。 会場内では、長野県公衆衛生専門学校の学生が虫歯予防に関する劇を披露や子供を対象にした無料のフッ素塗布のコーナーなどが設けられ多くの家族連れでにぎわっていました。 上伊那歯科医師会の下島丈典会長は「虫歯や歯周病は生活習慣病。定期的に健診を受け、歯の健康を意識してもらえるきっかになれば」と話していました。
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やまぶどうワイン18日から販売
伊那市と信州大学農学部が連携し7年の歳月をかけ開発してきたやまぶどうワイン「山紫」が18日から市内で試験販売されます。 17日は、高遠さくらホテルでやまぶどうワイン「山紫」がお披露目されました。 伊那市は、農業の担い手不足、遊休農地解消を目的に平成18年度から信大農学部とやまぶどうワインの開発に取り組んできました。 現在は戸の農家が、やまぶどうを栽培しています。 去年、ヤマブドウおよそ380キロを収穫し、720ml入りの295本のワインが出来ました。 アルコール度数は11度で辛口だということです。 17日は、伊那市観光㈱が全国公募をおこなったワインラベルの表彰式も行われました。 20点の応募の中から選ばれたのは松本市の斉木久美子さんの作品です。 やまぶどうワインは、2200円で市内の小売店や伊那市観光が経営する宿泊施設で販売することになっています。 今年は、750キロのやまぶどうが収穫される見込みで、伊那市では生産者の拡大を図りたいとしています。
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おもてなし向上プロジェクト実行委員会設置へ
県や上伊那8市町村などは観光地の魅力アップにつなげようと上伊那地域おもてなし向上プロジェクト実行委員会を今年度中に設置します。 17日は、伊那市のいなっせで上伊那地域観光戦略会議が開かれ行政や観光関係団体など20人が出席しました。 会議では、観光情報の共有化と観光案内の連携強化のための基盤づくりを目的とした上伊那地域おもてなし向上プロジェクト実行委員会を設置することが報告されました。 委員は、市町村や商工団体、観光事業者などで組織し今年度から29年度までに、おもてなし向上に向け具体的な事業を実施します。 具体的事業として上伊那地域のおもてなしに係る事例集の作成や、地域の自然、歴史、食などを活用したツアーコンテスト、地域資源をテーマにした地域版の検定試験などを実施します。 実行委員会では地域住民を巻き込んだおもてなし向上に向け具体的な事業を集中的に実施していきたいとしています。
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伊那中学校出身宮島優哉さんが伊那市で演奏指導
伊那中学校出身で東京藝術大学音楽部の宮島優哉さんが15日、伊那市のいなっせで行われた講習会で市内の中学生に演奏指導を行いました。 宮島さんは、伊那中学校出身で、自身も中学生の時に東京藝術大学の学生から指導を受けました。 この日は、東京藝術大学の学生28人が市内5つの中学校の吹奏楽部に所属する生徒159人に指導を行いました。 宮島さんも中学生8人に吹く時の姿勢や息の使い方などを指導しました。 宮島さんは「息をしっかり使って音を遠くまで響かせるようにしましょう」とアドバイスしていました。 講習会は12月にも開かれることになっています。
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伊那市 戸籍や住民票等の入力業務民間委託
伊那市は、経費削減のため10月1日から戸籍や住民基本台帳などの入力業務を、民間の業者に委託します。 これは、17日伊那市役所で開かれた伊那市議会社会委員会協議会で報告されたものです。 伊那市では、10月1日から戸籍や住民基本台帳等の入力業務を、民間の業者に委託します。 請け負うのは、行政サービスの事務処理等を行っている名古屋市の会社です。 業者が行うのは入力業務で、届け出の受付と内容の審査は職員が行います。 契約期間は、平成32年3月31日までの5年6か月で、契約金額はおよそ4千200万円です。 市では、これにより年間960万円の経費削減を見込んでいます。 市民課での入力業務を民間の業者に委託するのは、県内では飯田市に次いで2例目ということです。
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伊那市地域自治区制度審議会 初会合
伊那市の地域自治区のあり方について検討する「伊那市地域自治区制度審議会」の初会合が17日、伊那市役所で開かれました。 審議会は、伊那市の地域自治区の今後のあり方について審議・検討するもので、委員は地域自治区代表など14人です。 この日は白鳥孝伊那市長が、地域自治区のあり方について諮問しました。 市内9つの地域自治区のうち、高遠町と長谷については、地域協議会が“議会に代わる機関”と位置づけられています。 また、規定により設置期限が平成28年3月31日までとなっていることから、両協議会は引き続き地域自治区を存続させるよう要望しています。 会長に選ばれた中村孝夫さんは「現状を見つつ、よりよい制度になるように協働の街づくりを目指していきたい」と話しました。 今後、協議会は月に1回のペースで会議を開き、12月をめどに市長に答申する予定です。
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消防救助技術大会 連覇狙う
21日に長野市で開かれる県消防救助技術大会の激励会が、16日、伊那消防署で行なわれ、連覇を狙う伊那消防署、引揚訓練が披露されました。 大会には、引揚救助に伊那消防署が、ほふく救出訓練に高遠消防署が出場します。 この日は、伊那消防組合長の白鳥孝伊那市長らが見守る中、訓練が披露されました。 伊那消防署が出場する引揚救助は、5人一組となり、8メートルの塔の上から空気呼吸器を背負って塔の下に降り、要救助者を塔の上に引き揚げるという種目です。 タイムや、技術が優れた署員を選抜し、厳しい練習に励んできたということです。 去年は伊那消防署チームが77秒の好成績で県内優勝していて、関東大会に出場しました。 今年の大会は76秒が優勝ラインと予想されています。 高遠消防署は、ほふく救出に出場します。 白鳥組合長は、「日頃から、万が一に備えての努力に感謝する。タイムを縮めて、立派な成績で帰ってきて欲しい」と激励しました。 長野県消防救助技術大会は、長野市の県消防学校で、21日(土)に開かれ、県下消防本部から13チームが出場します。 優勝チームは8月27日に千葉県で開かれる、関東大会の出場が決まります。
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茅野⇔仙流荘 路線バス運行
今年度から新たに夏山の登山シーズンに合わせてJRバス関東による、茅野と仙流荘間の路線バスの運行が始まります。 これは16日伊那市役所で開かれた、伊那市地域公共交通会議と協議会で報告されたものです。 去年までJRバス関東が試験的に導入していた、夏の茅野、仙流荘間の路線バスが、今年から新たに路線に加わることになりました。 これは今年、南アルプス国立公園指定50周年を迎えたことと日本ジオパーク全国大会が9月に予定され、エコパーク登録も決まったことから、伊那市観光課とJRバス関東が協議し決定したものです。 バスは、7月5日(土)から、11月3日(月)までの土日祝日の運行予定で、8月2日(土)から17日(日)までの間は、毎日運行します。 伊那市観光課によりますと、1日の乗車人数が往復で18人に満たない場合、市が補助をするということです。 この他、会議では市内循環バスや路線バス、デマンドタクシーの利用者が減少していることなどから、運行計画の見直しが承認され、7月中には住民アンケートを実施したいとしました。
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産業用地の売却見通し
伊那市土地開発公社が所有していた産業用地が伊那市に引き継がれてから始めて、売却される見通しであることがわかりました。 これは16日、伊那市役所で開かれた市議会経済建設委員会協議会で報告されたものです。 それによりますと、売却される見通しの用地は西箕輪の産業団地で、 価格は2千万円以上、広さは5千平方メートルを超えているということです。 市によりますと用地取得を希望する企業との間でほぼ合意が得られたということで、売却が成立すれば伊那市が土地開発公社から引き継いで初めてとなります。 用地売却については7月に臨時議会が開かれ可決されたのち正式な契約が結ばれる見通しとなっています。
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北沢峠こもれび山荘 看板除幕
去年、12月に決定した南アルプスの旧長衛荘の新しい名称「北沢峠こもれび山荘」の看板の除幕式が今日、行われました。 15日は、伊那市の関係者や新しい名称の採用者など20人が参加し看板の除幕式が行われました。 伊那市では、長衛荘の近くにある北沢駒仙小屋の名称を長衛小屋に戻したことから登山客の混乱を避けるため新しい名称を募集しました。 応募総数は1,301点で、名称が採用されたのは6人でした。 15日は、6人のうち5人が訪れ、酒井茂副市長から表彰状などが贈られました。 受賞者を代表して富山県黒部市の中康行さんは「これから先に名前が残ることに、ほこらしい気持ちです。今まで以上にみなさんに愛される山荘になってほしい」と話していました。 看板の背景は、針葉樹に囲まれた仙丈ヶ岳のふもとにある小屋をイメージし、字体は歴史を感じられ、みんなに親しまれるデザインにしたということです。 北沢峠こもれび山荘は11月中旬まで利用できます。 また、南アルプス林道バスは15日から北沢峠までの運行が始まりました。
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横山ミヤマシジミを守る会 コマツナギの植樹
絶滅危惧種に指定されているミヤマシジミの保護活動に取り組んでいる「横山ミヤマシジミを守る会」は15日、伊那市横山の鳩吹公園東側の道路沿いにコマツナギを植樹しました。 この日は、伊那市横山の住民でつくる会のメンバー10人が、鳩吹公園東側の道路沿いにミヤマシジミの幼虫のエサとなる「コマツナギ」を30本植えました。 ミヤマシジミは絶滅危惧種に指定されていて、横山地区は数少ない生息地と言われています。 会では、5年前からコマツナギの植樹や草刈り作業などをしてミヤマシジミの保護活動に取り組んできました。 鳩吹公園周辺では、毎年およそ40匹が確認できるということです。 この日は他に、ミヤマシジミの説明が書かれた看板の設置も行われました。 7月下旬頃に成虫が飛ぶピークを迎えるということで、会では観察会を予定しています。
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ルートインBCL信濃×新潟 8-8で引き分け
ルートインBCリーグ信濃グランセローズ対新潟アルビレックス・ベースボール・クラブの試合が15日、伊那市の県伊那運動公園野球場で行われました。 父の日のこの日、会場にはプロの野球選手の試合を観ようと、多くの親子連れが観戦に来ていました。 試合前には、信濃グランセローズ応援団のパラレルドリームが会場を盛り上げていました。 試合は8対4、信濃のリードで迎えた6回表、新潟に満塁ホームランを打たれ同点に追いつかれました。 試合は8対8の同点で引き分けました。
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鹿の活用法や魅力を伝える
鹿の活用法や魅力を伝える鹿まつりが15日、伊那市高遠町のポレポレの丘で開かれ、鹿を使った工芸品などが並びました。 まつりは、食害が深刻化しているニホンジカの活用法の紹介や興味を持っている人たちの交流の場にしようと市内で鹿に関わっている人たちでつくる伊那鹿同盟会が初めて開いたものです。 会場には、鹿の皮を使ったバッグにスマートフォンのケース、骨でつくったネックレス、太鼓など様々な商品が並び訪れた人たちの目を引いていました。 伊那市長谷で鹿肉料理を提供している、ざんざ亭の長谷部晃さんです。 長谷部さんは、鹿祭りにあわせて鹿の骨で出汁とったラーメンを考案しました。 麺は、上伊那産の小麦粉ハナマンテンを使った手打ち麺で、具にも鹿肉が使われています。 また、鹿肉をミンチしたものをパンにのせたホットサンドの販売も行い訪れた人たちから好評でした。 鹿祭りは16日の午前中まで夜通しで行われることになっています。
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荒井区少年少女球技大会
伊那市荒井区の少年少女球技大会が7日伊那小学校で開かれ、子どもたちがキックベースで交流を深めました。 荒井区の小学生167人が参加しキックベースを楽しみました。 球技大会は、学年の枠を超えて地域の絆を深めてもらおうと荒井区が毎年開いているもので、今年で37回目です。 大会では、地区ごとの9チームで総当たり戦が行われました。 荒井区の飯沼晃二区長は、「1年生から6年生までが協力し、仲良く試合ができた。これからも続けていきたい」と話していました。 大会の結果、錦町と東町の合同チームが優勝しました。
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表千家長野吉祥会茶会
茶道の表千家長野吉祥会による茶会が8日伊那市山寺の常円寺で開かれました。 表千家長野吉祥会は、上伊那を中心に110人の会員がいます。 茶会では、会員が点前を披露し、訪れた人たちをもてなしました。 気軽に楽しめるようテーブルと椅子の席も用意され、親子連れなどがお茶を味わっていました。 長野吉祥会の春宮千春会長は、「茶会に向けて練習してきた成果が出ていると思う。来ていただいた方に楽しい気持ちになっていただけたら嬉しい」と話していました。
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伊那美術協会 油絵具学ぶ講習会
伊那美術協会は、油絵具について学ぶ講習会を14日伊那市の伊那文化会館で開きました。 講習会には、会員や一般40人が参加しました。 講師は、東京都に本社を置く松田油絵具株式会社の三浦卓也さんです。 色の基となる顔料と専用の油をペインティングナイフで混ぜ、油絵具を作りました。 今回製作したのはウルトラマリンという色です。 ウルトラマリンは、アフガニスタンなどでとれるラピスラズリという石が原料です。 その石が海を超えて西洋にきたことから「ウルトラマリン」と名付けられたということです。 混ぜて艶が出たら完成で、一人ひとりチューブに詰めていきました。 伊那美術協会の北原勝史会長は、「知識として知っていることを実際に体験することができ、理解が深まった」と話していました。 この講習会は、伊那美術展の90回を記念して開かれました。
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県華道教育会伊那支部の生け花展
長野県華道教育会伊那支部の生け花展が、14日と15日の2日間、伊那市のかんてんぱぱホールで開かれています。 会場には、辰野から飯島町まで10の流派69人の会員の作品が並べられています。 生け花展は、会員の発表の場として2年に1回開かれているもので、今年で15回目です。 作品は、涼しさを演出したものや、新緑が美しい山の景色を表現するなど初夏をテーマにしたものが多く並んでいます。 カキツバタやモミジ、タケノコなどを取り入れています。 会員らは「69人がそれぞれの思いを生け花に込めて表現しているので多くの人に見てもらいたい」と来場を呼び掛けています。 県華道教育会伊那支部の生け花展は、15日までかんてんぱぱホールで開かれています。
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生産年齢人口増へ
伊那市の白鳥孝市長は、若者の雇用の確保や雇用の創出を目的とした雇用奨励金制度を創設する考えを示しました。 13日の一般質問で、議員の質問に答えたものです。 白鳥市長は、「生産年齢人口を増やすには、地元の商工業の活性化が不可欠。雇用奨励金制度の創設を検討したい」と答弁しました。 市によりますと、雇用奨励金は、若者を継続的に正規雇用し、育成した企業に対し支援を行うもので、これから検討を進め、早ければ来年度からの事業化を目指します。
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第13回初夏の呑みあるき
伊那谷で造られたお酒を伊那市の中心商店街で味わうイベント「第13回初夏の呑みあるき」が13日、伊那市の中心市街地で行われました。 メイン会場となるいなっせ北側広場では、午後4時の開始と同時に、参加者がお酒を味わっていました。 このイベントは、お酒を飲んで中心商店街を盛り上げ、地域の活性化につなげようと毎年実行委員会が初夏と秋に開いているものです。 この日は、辰野町から飯田市までの8つの蔵元と4つの酒造メーカーが参加しました。 1,500円で販売されている前売りチケットは、12枚で1組となっていて1枚を御猪口1杯と交換できます。 当日より500円お得な前売り券は500枚程用意され、毎回すべて完売するということです。
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「これはなんじゃ?」第13回写真展なんじゃもんじゃ
「これはなんじゃ?」と見た人が不思議に思う写真展「なんじゃもんじゃ」が13日から伊那市の伊那図書館で始まりました。 会場には、伊那市境のカメラ屋、カメラのキタハラに来る10代から90代の58人の作品1点ずつと、桜をテーマにした作品20点が展示されています。 今回の見所は、1体10万円以上する人形を風景と一緒に撮る「ドールフォト」だということです。 上伊那の20代から30代の男性メンバー5人が、自分が所有する人形を主役に背景や人形のポーズを工夫しながら撮影したということです。 作品は、見た人が「これはなんだろう」と不思議に思うお気に入りのものを展示しています。 ヒトツバタコ別名なんじゃもんじゃの木から命名しているということです。 第13回写真展「なんじゃもんじゃ」は、22日(日)まで伊那図書館で開かれています。
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いなか暮らしモデル地域 新山地区指定へ
伊那市は、人口増に向けた移住定住施策として実施するいなか暮らしモデル地域に富県の新山地域を指定する考えです。 13日の市議会一般質問で、人口減少問題についての議員の質問に白鳥孝市長が答えました。 いなか暮らしモデル地域は、竜西・竜東・高遠・長谷地域の市内4か所からそれぞれひとつの地域を指定します。 指定された地域は、市が財政支援するとともに民間や地域が一体となって移住定住に取り組めるようコーディネートします。 都会などから移住を希望する家族などに対して地域ぐるみで多面的に支援します。 地域材を活用し、自由に設計できる比較的安価な住宅、キットハウスも活用します。 白鳥市長は、モデル地域の皮切りとして、竜東エリアから新山地区を指定する考えを示しました。 新山地区は、保育園再開に向け、住民組織が核となり活動するなど、モデル地域としての受け皿が確立されている点などが指定の対象となりました。 今年度中に指定し、体制づくりを進め、来年度から事業をスタートさせる考えです。 モデル地域は、1年に1か所のペースで指定する方針です。 伊那市の人口は、今年6月1日に初めて7万人を割り込み、2040年には、5万5,400人になるとの試算が報告されています。
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伊那商工会議所 「将来ビジョン特別委員会」 立ち上げ
伊那商工会議所は、リニア中央新幹線の開通など、新しい時代の産業振興に地域の意見を取り入れようと「将来ビジョン特別委員会」を立ち上げました。 12日、伊那商工会館で「将来ビジョン特別委員会」の1回目の会合が開かれました。 委員会は、会頭、副会頭を含む商工会議所の議員19人で構成されています。 新しい時代の産業振興を図るため「街づくり」「商工業の振興」「観光や食の振興」などの課題に取り組み、多くの人が伊那市を訪れ、定住してもらうためのビジョンを策定します。 この日は、4人の有識者などを招き、意見やアイディアを聴きました。 伊那市観光協会い~なガイドの会の武田宏さんは「伊那に来てもらうには、自分の街をよく知ること、好きになること、何を求めて来るのかよく聞くことが必要」と話していました。 委員会では、今月中に2回意見をきく場をもうけ、来年3月の策定を目指すとしています。
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南アルプス ユネスコエコパークに登録
南アルプスが、自然と人間の共生を目的とした、ユネスコのエコパークに登録されました。 12日、伊那市役所では懸垂幕が掲げられ、関係者が登録を祝いました。 12日朝、市役所前に市の関係者が集まり、ユネスコエコパーク登録を祝う懸垂幕を掲げました。 白鳥市長は12日午前2時前に南アルプス市長から電話で決定の知らせを受けたということです。 日本では、これまで、志賀高原や屋久島など5か所が登録されていて、今回新たに登録された南アルプスと福島県の只見を含めると国内では7か所となります。 世界自然遺産が手つかずの自然を保護する事を原則とする一方、エコパークは自然保護とその利活用を目的としています。 新しく法律や規則が適用されることはなく、これまで通り、国立公園などとして保護、管理されます。 エコパークは、「核心地域」、「緩衝地域」、「移行地域」の3つのエリアで構成されます。 南アルプスでは、国立公園と重なり、山岳景観や貴重な動植物を厳格に保護する「核心地域」、それと隣接して環境教育、調査研究などに活用する「緩衝地域」、自然環境と調和して人が暮らす高遠、長谷エリアなどの「移行地域」の3つの地域で構成されます。 伊那市では、南アルプスの魅力を世界に発信し、世界自然遺産登録につなげていきたいとしています。
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伊那文化会館 新館長 宮澤敏夫さんに聞く
6月1日から伊那文化会館の新しい館長に台湾出身で財団法人札幌交響楽団顧問の宮澤敏夫さんが就任しました。 宮澤館長に抱負を聞きました。 宮澤館長は、台湾生まれの70歳。 武蔵野音楽大学を卒業後、大阪フィルハーモニー交響楽団に入団。 コントラバスの奏者として活動し、楽団の事務局長に就任。 その後も、財団法人札幌交響楽団事務局長を務め、楽団の経営を立て直すなど、オーケストラや音楽祭の運営に携わってきました。 その中でも、木曽町の木曽音楽祭には30年近く携わり、人脈を培って、音楽祭のノウハウを学んできたということです。 宮澤館長が、楽団の運営などに携わってきた理由は、大阪フィル時代ウィーンへ留学した経験から「世界の共通語は文化だ」という想いを抱いたからです。 宮澤館長は、「子どもたちがいいものに触れられる機会を作りたい」と抱負を話しています。
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木下五郎さん 彫鍛金展
駒ヶ根市在住の金属造形作家、木下五郎さんの彫鍛金展が12日から伊那市坂下のはら美術で始まりました。 会場には、風景や花など、身近なものを題材にした作品24点が展示されています。 木下さんの作品には、金属を彫る「彫金(ちょうきん)」と、叩いて形を作る「鍛(たん)金(きん)」の技法が使われています。 色の濃淡にこだわっているということで、青緑色は金属の錆で表現されています。 そのほかにも、白は銀箔、金は金箔を焼き付ける技法が使われています。 木下さんは、本格的に作家として活動を始めて今年で40年になります。 金属を使った絵画的な表現を追求してきたということです。 木下五郎彫鍛金展は、17日火曜日まで、はら美術で開かれています。