-
わんぱくひろば 親子でにぎわう
子ども達が自然の中で遊ぶわんぱくひろばが伊那市の春日公園で27日行われました。
27日は家族連れ600人ほどが訪れました。
わんぱくひろばは、ガールスカウトなど8団体が実行委員会となり行っているもので、今年で38回目です。
子ども達に自然の中で友達と一緒に遊び、豊かな感性を育んでもらおうと行われています。
会場ではターザンロープや輪投げ、工作などのブースが出され、子どもたちでにぎわっていました。
ある保護者は、「体をたくさんつかって普段はできないことにたくさん挑戦できていた」と話していました。 -
交通安全案山子設置で矢澤親男さんに感謝状
警察官そっくりの案山子をつくり事故防止に貢献したとして、伊那市高遠町の矢澤親男さんに、25日、警察から感謝状が贈られました。
この日、伊那警察署の青木辰夫署長から矢澤さんに、感謝状が手渡されました。
矢澤さんは、去年交通事故が多発し死亡事故も発生した権兵衛トンネルへ続く国道361号に、安協などの要請で、警察官そっくりの交通安全案山子を作り設置しました。
地元、高遠町長藤の的場常会で花壇の作業をしていたところ、国道を猛スピードで走る車やバイクを見て、何かできないかと案山子の製作を思いついたということです。
33年間バス会社に勤務していた矢澤さんは、社員の交通安全教育にも携わり事故防止に努めていたということです。
伊那警察署によりますと、交通安全案山子が設置された国道361号、与地交差点から中の原交差点の直線道路間で、今年に入って発生した交通事故件数はこれまで2件で、去年と同じ時期に比べ、4件減少しているということです。
警察や交通安全協会では、取り締まりを強化している区間であるという認識がドライバーに定着しつつあるのではないかとしています。 -
東春近小4年生 りんごの摘花体験
伊那市の東春近小学校の4年生が、総合的な学習の一環として、東春近田原の伊藤一路さんのりんご園で、25日摘花を体験しました。
東春近小では、毎年4年生が授業の一環として、伊藤さんのりんご園で、1年間を通してりんごの栽培体験を行っていて、今年で19年目になります。
25日は子ども達60人が、伊藤さん夫婦や、子ども達の祖父母、指導員のアドバイスを受けながら、摘花作業に汗を流していました。
摘花は、1つの房に5つ咲く花の、中心の花だけを残してあとの花を摘むことで、栄養を集中させ、美味しいりんごを実らせるために行います。
伊藤さんは、「りんごの栽培を通して、物の尊さや、思いやりの気持ちを育んでもらいたい」と話していました。
今年は例年に比べて、花が咲くのが早く、1・2週間ほど摘花の時期を早めたということです。
次は、余分な実を摘み取って、1つの実に栄養が行き渡るように行う摘果の作業を、6月に行う予定で、収穫は11月頃になりそうだということです。 -
伊那市総合計画後期基本計画策定へ
伊那市の将来の姿や行政運営の方向性を示す総合計画の、後期基本計画を検討する審議会が、昨日発足しました。
24日は、伊那市役所で初会合が開かれ、白鳥孝伊那市長から、25人が審議委員に委嘱されました。
白鳥市長は、「社会をとりまく環境は変化し、防災意識が向上するなど、生活を振り返るきっかけがあった。安心安全なまちづくりはこれからの重要課題と認識している」と挨拶しました。
審議会の会長には、伊那文化会館館長の山北 一司さんが選ばれました。
山北さんは、「合併後、伊那市はさまざまな課題をクリアしてきているが、社会が変化する中で新しい計画を立てる重責を、皆さんと担っていきたい」と挨拶しました。
伊那市総合型計画後期基本計画は、平成26年度からの5年間の施策の大綱を示すものです。
次回の会合で、市長から審議会に計画案が諮問され、今年、10月までに協議をおこない、市長に答申する予定です。 -
白鳥市長就任3年を振り返る
伊那市の白鳥孝市長は、市長就任から3年が過ぎ、財政や医療、消防広域化など思っていた事が着実にできていると自身の3年間を振り返えりました。
これは、24日、伊那市役所で開かれた、定例記者会見の中で白鳥市長が話したものです。
就任から取り組んできた、財政の健全化については、スピードを持ち、高く掲げた目標に対しても対応できていると振り返りました。
今後の課題については、解散する土地開発公社の保有地の売却を戦略的に進め、管理していかなければならないと話していました。
また、医療やごみ処理施設の建設、上伊那の消防広域化、道路整備などについては、情報を集めると共に、近隣自治体と連携し着実に進めていきたいと話しています。
今後については、「残りの1年を着実に務めたい。その先については現時点ではわからない」と話し、来年の市長選挙への出馬について明言はさけました。 -
運営体制強化へ4専門部会設置
南アルプスに接する、長野県の市町村などでつくる、南アルプスジオパーク協議会は、今年度から運営体制の強化を目的に、あらたに4つの専門部会を設置します。
24日は、伊那市の伊那市創造館で平成25年度の総会が開かれ、専門部会の設置に関する議案など、提出された7議案すべてが承認されました。
南アルプスは、1月に2016年度までの4年間、日本ジオパークとして再認定されています。
しかし、再認定にあたり運営体制や情報発信などに課題があると、日本ジオパーク委員会から指摘されていました。
協議会では、これらの課題解決に向け学術や教育、観光、地域の4つの専門部会を設置します。
また、それぞれの課題毎に、実行計画を定めた11項目のアクションプランを作りました。
協議会会長の白鳥孝伊那市長は「身近にある地質遺産を勉強し、地域振興につなげ、南アルプスの世界自然遺産登録へとつなげていきたい」と話していました。 -
29日の定期公演に向け稽古に熱
中尾歌舞伎保存会による春季定期公演が今月29日に行われます。本番を間ぢかにひかえ会員らは稽古に熱が入っています。
23日は伊那市長谷中尾の中尾座で、本番での衣装をまとっての稽古が行われました。
公演では、6年ぶりに「御所桜堀川夜討 弁慶上使の段」という演目が披露されることになっています。
物語は、源義経の正室「卿の君」が平家出身であることから、源頼朝が「首をはねて渡せ」と弁慶を向かわせます。
しかし弁慶は、自分の娘を殺し身代わりとし、主君である義経への忠誠心を果たす物語です。
中尾歌舞伎は江戸時代にはじまり太平洋戦争により一時、途絶えてしまいましたが、地元の若者が復活させ平成18年に伊那市無形民俗文化財に指定されています。
復活以来、演技の指導にあたっているのは、戦前の中尾歌舞伎で役者をつとめてきた、西村清典さんです。
中尾歌舞伎の春季定期公演は、今月29日 月曜日、伊那市長谷中尾の中尾座で行われます。
伊那ケーブルテレビでは来月に公演の模様を放送する予定です。 -
「育の組」がウコンザクラの標柱を設置
70歳の古希を迎える伊那小学校育組の同窓生でつくる「育の組」は10年前に記念植樹したウコンザクラの標柱を今日建てました。
24日は1955年に伊那小を卒業した同窓生「育の組」の22人が集まり、記念樹の標柱を建てました。
育の組では10年前、還暦の記念に小学校の庭にウコンザクラを植樹しました。
ウコンザクラは黄色の花を咲かせる品種で、現在見ごろとなっています。
今回、古希の記念の同窓会に合わせ、記念樹の隣に標柱を建てました。 -
ポレポレの丘スイセン見頃
伊那市高遠町のポレポレの丘では、スイセンが見ごろを迎えています。
ポレポレの丘を運営する信州高遠花摘み倶楽部によりますと、スイセンはゴールデンウィーク明けまで楽しめるということです。 -
伊那商工会議所 新入社員の激励会
伊那商工会議所が主催する新入社員の激励会が、18日、伊那市の伊那商工会館で開かれました。
激励会には、伊那市内の31社から90人の新入社員が出席しました。
伊那商工会議所が、毎年開いている合同の激励会です。
藤澤秀敬副会頭は、「自分がどのような役割で会社に貢献していくかを考え、働くことの喜びを感じながら早く仕事に慣れてほしい」と激励しました。
また、酒井茂副市長は、「勉強を怠らず日々自分を磨いて地域に貢献できる人材に成長してください」と話していました。
新入社員を代表して宮下建設株式会社の村井秀成さんは、「真摯に仕事に取組み、ここに集った全員が3年後も仕事を続けている事で、伊那市の企業は働きやすいと言われるように頑張りたい。」と誓いの言葉をのべました。
出席した新入社員らは、社会人としての決意を新たにしていました。 -
伊那北小学校で交通安全教室
伊那市の伊那北小学校で22日、交通安全教室が開かれました。
教室は、5・6年生を対象に開かれたもので、児童およそ200人が参加しました。
校庭では、教諭から自転車での横断歩道の渡り方などを教わった他、線からはみ出さない様に進む練習をしました。
路上講習では、伊那市の北部地区交通安全協会のメンバー6人とPTA6人が見守る中、児童らは交通ルールを確認しながら運転していました。
北部地区交通安全協会の山岸勝利会長は「自転車も車と一緒で運転する人の責任が問われる。交通事故の被害者にも加害者にもならないようルールを守ってほしい」と話していました。
交通安全教室は、夏休み前にも開かれることになっています。 -
伊那図書館「題名の見えない本棚」設置
4月23日の「本を贈る記念日」に合わせて、今日から伊那図書館では、「題名の見えない本棚」のコーナーを設置しました。
4月23日は、本を贈る記念日とされていて、伊那図書館ではそれに合わせて、今回初めて「題名の見えない本棚」のコーナーを設けました。
このコーナーには、「絶対泣ける」や「読み始めたら眠れない」といったテーマに合わせた本を職員が選び、置いています。
本には、職員の手書きのメッセージが添えられていて、題名が見えないように帯が締めてあります。
伊那図書館では、「メッセージを読んで本を選んでもらうことで、職員との繋がりを感じてもらえたら嬉しい」と、話していました。
「題名の見えない本棚」のコーナーには、およそ100冊の本があり、5月半ばまで設置されています。 -
27日から小沢で芝桜まつり
伊那市小沢の住民有志らでつくる小沢花の会による芝桜まつりが27日から広域農道沿いの花の公園で始まります。
まつりが間近となり準備も大詰めとなっています。
小沢花の会では毎年この時期に芝桜まつりを開いていて今年で14回目となります。
23日は、公園内で会のメンバーが花を植えたり草取りをしたりしてまつりに向け準備を進めていました。
現在、陽があたる南側の一部の芝桜が咲き始めています。
今年は例年より一週間ほど早く咲き始めましたが、ここ数日の冷え込みで花の開きが止まっているということです。
芝桜以外にも水仙が植えられていて今が見ごろです。
23日も、一足早く県内外からら観光客が訪れ公園を散策していました。
会では「丹精込めて育てた花を多くの方に見てもらいたい」と来場を呼び掛けています。
小沢花の会による芝桜まつりは27日から来月6日まで開かれていて、見ごろは5月のはじめ頃ということです。 -
あぐりスクール開講
小学生が農業体験をするJA上伊那のあぐりスクールが20日開講しました。
20日は、伊那市東春近榛原の畑でトウモロコシやニンジンの種をまきました。
あぐりスクールは、農作業を通じて楽しく農業や食について学んでもらおうと8年前から開かれているもので、12月まで水稲や野菜の栽培などを行います。
今期は辰野町から駒ヶ根市までの小学生60人が入校しました。
子どもたちはJAの職員などに教わりながら種をまいていました。
20日はJA上伊那本所で開講式も行われ、あぐりスクール校長の御子柴茂樹代表理事組合長は「体験を通じて農業の大切さや楽しさを学ぶとともに、たくさん友達を作って人間関係の輪を広げてほしい」と話していました。 -
タウンステーションにセレクトショップ
伊那市の中心市街地の商店が厳選した商品を陳列・販売するセレクトショップが、タウンステーション伊那まちで開かれています。
たい焼き器に、有田焼の瀬戸物、そば切り包丁。
伊那市のタウンステーション伊那まちでは、商店街の商品を陳列し販売するセレクトショップが、12日から開かれています。
これは、タウンステーションの利用促進と商店に足を運んでもらうきっかけにしてもらおうと、伊那まちの再生やるじゃん会が企画したものです。
参加店舗は現在4店舗で、商品は出店者が自由に入れ替えることができます。
1か月単位で店を出すことができるため、やるじゃん会では「起業したい人のチャレンジショップの場としても活用してほしい」と話していました。
やるじゃん会では出店参加希望者を随時受け付けているということです。 -
橋爪まんぷさん 絵本原画展
伊那市在住の漫画家、橋爪まんぷさんが挿絵を手掛けた絵本、伊那谷ものがたりシリーズの第二作「河童の妙薬」の原画展が、18日からベルシャイン伊那店で始まりました。
会場には、絵本の原画20点が展示されています。
伊那谷ものがたりシリーズの第二作「河童の妙薬」は、駒ヶ根市の竜東地区に伝わる民話をもとに作られた創作絵本です。
主人公は、相撲好きで、いたずら好きの河童です。
ある日、馬と相撲をとった河童は、高遠藩の川奉行、中村新六という役人の屋敷に捕えられます。
河童は、万病に効くという薬草のありかを教えて逃がしてもらいました。
新六はこの薬草を「河童の妙薬」と名付け売り出したところたちまち大評判になったという物語です。
絵本は、定価が1,050円で、上伊那の書店などで購入できるということです。
原画展は23日(火)まで、伊那市のベルシャイン伊那店で開かれています。 -
「元陽展」出品の力作22点並ぶ
上伊那地域の画家で作る翔の会の作品展が、伊那市のいなっせ2階展示ギャラリーで開かれています。
会場には、9人の画家による油絵や水彩画、22点が並んでいます。
展示会は、全国規模の作品展「元陽展」に出品している上伊那在住の画家が、絵画の研究発表の場として開いたもので、今回で2回目です。
20号から100号の大作まで元陽展に出品した作品が展示されていて、上伊那の風景を描いた作品も並んでいます。
代表の須澤重雄さんは「色彩豊かな作品展になっている。それぞれの個性を感じながら見てもらいたい」と話していました。
翔の会作品展は23日(火)まで、伊那市のいなっせ2階展示ギャラリーで開かれています。 -
奉仕の誓い新たに
伊那ライオンズクラブの結成50周年記念式典が21日、伊那市で開かれ会員が奉仕の誓いを新たにしました。
式典には会員などおよそ170人が出席し結成50周年の節目を祝いました。
式典で池田章会長は「結成以来多くの先輩方がその時代に合った奉仕活動を積み重ねてきた。今後も友愛と相互理解の精神を高めながら実践していきたい。」とあいさつしました。
伊那ライオンズクラブは地域社会への貢献を目的に1963年昭和38年に発足し現在会員は63人。
ガールスカウトの活動支援や献血、献眼、臓器移植の推進に努めるほほか、フィリピンの貧困層への自立支援施設建設などの奉仕活動を行ってきました。
式典では記念事業として児童養護施設たかずやの里移転改築基金へ、100万円を寄付しました。
会員らは伊那ライオンズクラブ結成50周年の節目を祝うとともに社会奉仕への誓いを新たにしていました。 -
夜回り先生 水谷修さんが講演
21日は伊那ライオンズクラブ結成50周年の一環として、夜回り先生として知られる水谷修さんによる講演会が伊那文化会館で開かれました。
横浜市生まれの水谷さんは、大学卒業後、高校の教諭となり生活指導を担当してきました。
深夜の繁華街をパトロールし若者とふれあうことで非行防止に取り組んできたことから夜回り先生と呼ばれています。
高校教諭を辞職後も全国各地で夜回りを続け悩みを抱える若者の話しを聞き、更生に導く活動を行っています。
今は自らが更生させた若者、およそ1万人以上が全国で夜回りの活動を行っているといいます。
水谷さんは東北地方で何度も、「死にたい」と相談を受けていた若者が東日本大震災後、被災した人たちを支援する活動を行っているという実例を挙げ、「人のために何かをしてみてください。ありがとうの一言が明日を生きる力になります。」と話していました。
水谷さんによりますと自らが立ち上げた悩みを抱える若者を支援する水谷青少年問題研究所には、これまでに伊那市からも数百件の相談が寄せられているということです。
21日は他に社会を明るくする運動作文コンクール長野県中学生の部で優秀賞を受賞した高遠中学3年の高島一綺君が「覚せい剤、麻薬について」という題名の作文を朗読しました。
高島君は職場体験をした薬局で覚せい剤や、麻薬の怖さを教えてもらったということで、「いやなことがあっても薬物に頼らないようストレスをためないことが必要だ」と話していました。 -
桜シリーズ 片倉南原お堂の枝垂桜
20日は伊那市高遠町藤沢の片倉南原お堂の枝垂れ桜です。
片倉南原生活改善センターの隣には3本の枝垂れ桜が植えられています。
ここには地蔵の形をした岩などがまつられていて、それらを覆うように枝垂桜が咲いています。
桜は現在見ごろとなっていて、地元住民によりますと、あと一週間ほど楽しめそうだということです。 -
フラットな球場にリニューアル
施設の老朽化などにより改修工事が進められていた伊那市営野球場の工事がこのほど終了し20日、竣工式が行われました。
竣工式では、関係者がテープカットで改修工事の完了を祝いました。
伊那市営野球場は、昭和22年に完成し、これまで改修工事を重ねながら利用されてきました。
今回、施設の老朽化などから、大規模な改修工事が行われました。
グラウンドを囲んでいたスタンドが取り払われ、フラットな球場となりました。
球場の周りには、ウッドチップが敷き詰められた1周500メートルのランニングコースが新たに設置されました。
総事業費はおよそ1億8千万円で、そのうちおよそ9千万円は国からの補助です。
白鳥孝市長は「全体的にフラットになり、いろんな人が使いやすい球場になった。多くの人に活用してもらいたい」と話していました。
この日は、壮年ソフトボールの全国大会「全国ハイシニアソフトボール・信州伊那さくら大会」の開会式が行われ、全国から集まった壮年選手らによってこけら落としされました。
開会式では、高遠さくらクラブの清水達雄キャプテンが「伊那の桜のようにきれいに、ひと花、ふた花咲かせ、大会を盛り上げたい」と選手宣誓しました。
式が終わると市営野球場を含む市内3会場で、3つのリーグに分かれて試合が行われました。
全国ハイシニアソフトボール信州伊那さくら大会は、ソフトボールのまち伊那市を盛り上げようと去年から始まりました。
2年目の今年は、全国各地から40チーム、およそ800人の選手が参加しました。
試合は2日間の日程で行われ、21日は各リーグの準決勝以上の試合が予定されています。 -
業者・住民間の距離 平行線
伊那市の片桐建設は、西春近小出三区細ヶ谷で計画している大規模太陽光発電所、メガソーラーの建設について19日夜、2回目の説明会を開きました。
住民からは具体的な説明を求める声が多くあがり、建設合意に向けた歩み寄りは平行線となりました。
この日は小出三区集落センターで2回目の説明会が開かれ、細ヶ谷の住民などおよそ30人が、計画を発表している片桐建設から説明を受けました。
片桐建設のメガソーラーの計画は、去年夏に発表されたものです。
細ヶ谷の敷地およそ1.3ヘクタールに4千200枚の太陽光パネルを設置するもので、発電した電力は全て中部電力に売電する計画です。
建設が計画されている敷地から2メートルほどの場所には地区住民の住宅があり、細ヶ谷地区にあるおよそ20戸のうちほとんどが、現在の生活環境や景観が変化するようなメガソーラーの建設に対して反対するとの意思を示しています。
この日開かれた説明会では、業者側から前回あがった質問に対しての回答がありましたが、新たな質問に対しては要望書の提出があった段階で回答するとして、具体的な説明を希望する住民との距離は平行線となりました。
ある地区住民は「どうしても作りたいなら、住民の抱える不安を解消してもらいたい。質問に対してきちんと回答してほしい」と話していました。
片桐建設の片桐正会長は「説明が足りなかった部分もあると思うが、住民の意見も様々。今後についてはこれからの検討を進めていきたい」と話していました。
細ヶ谷地区では、今回の説明会であげられた質問をまとめ、片桐建設に回答を求めることにしています。
片桐建設では、今後も説明会を開く考えを示しています。 -
教諭らも参加し将来像検討
高遠高校の今後のあり方について検討する、将来像検討委員会の専門部会が19日、伊那市高遠町の総合福祉センターやますそで開かれ、初めて高遠高校の教諭らが参加して意見が交わされました。
この日は、これまであげられた意見を6つの項目に分けて堀り下げて考えようと分科会が開かれました。
将来像検討委員会は、定員割れが続いている高遠高校が、県の第2期高校再編計画の廃止対象になる可能性が高いことから、学校の存続を目的に設置されました。
分科会には、委員会では初めて高遠高校の教諭が参加し意見を交わしました。
このうち、地域の保育園や小中学校との連携について考えた分科会では、高校教諭から高遠高校の良さについて「コース制になっているため、生徒の将来像が明確になっている」といった意見が出されました。
これに対し、地域の中学校教諭からは「コース制を生かしてどんな道に進んでいるのか、進路状況を見える形にしてほしい」と、中学生が入学に対して魅力を感じるよう情報を公開することの必要性を訴えていました。
石城正志校長は「教諭が参加したことで、内側からも外側からも理解の得られる検討結果がまとまると思う」と話していました。
委員会では、6月頃までに意見をまとめて高遠高校に報告することにしています。 -
ふれあいバザール 手作り製品販売
南信地域の障害者就労支援センターの製品などを販売するふれあいバザールが伊那市のベルシャイン伊那店で20日から始まりました。
20日は南信地域の障害者就労支援センター10施設が集まり、手作りの手芸品やお菓子などを販売しました。
ふれあいバザールは障害者の工賃アップの取り組みの一環として行われているもので、この規模では今年で3回目です。
会場では伊那市の障害者社会就労センターゆめわーくの利用者による織物の実演も見ることができます。
ある利用者は、「作っているものが実際に売れるとうれしいし、やりがいになります」と話していました。
ふれあいバザールは21日もベルシャイン伊那店で開かれます。 -
オリジナル切手「高遠の桜」
伊那市の高遠郵便局などは、花見シーズンにあわせ3,000部限定で販売しているオリジナル切手「高遠の桜」を12日伊那市に寄贈しました。
高遠郵便局の高橋晴彦局長らが市役所を訪れ、白鳥孝市長にオリジナル切手2セットを手渡しました。
切手は、第1回信州高遠の四季展で大賞を受賞した東京都在住の日本画家高崎昇平さんが描いた絵がデザインされています。
切手は、花見シーズンに合わせて3千部限定で販売されています。
伊那市内の郵便局などで購入する事ができ、50円切手10枚一組900円のものと80円切手10枚一組1,200円の2種類があります。
白鳥市長は、「使うのがもったいない出来栄え。こうした切手は地域色が出るのでありがたい。」と喜んでいました。 -
「布&友」キルト作品展
パッチワークキルト愛好者で作るグループ、「布&友」のキルト作品展が、今日から伊那市かんてんぱぱホールで始まりました。
作品展では、パッチワークキルトやつるし雛(びな)など、およそ100点が展示されています。
布&友では、昔の着物や布団など、古い布を使ってパッチワークキルト作品を作ります。
作品のイメージを決めてから、布合わせを行い、大きいものでは1年以上かけて、1つの作品を仕上げます。
布&友代表の土橋(つちはし)静代(しずよ)さんは、「古い布を使うことで、温かみが出る。出来上がるのに時間はかかるが、イメージをキルトで表現するのが楽しい」と話していました。
布&友キルト作品展は、今月21日日曜日までかんてんぱぱホールで開かれています。 -
旧井澤家住宅で古書を展示
伊那市西町の旧井澤家住宅で、明治から昭和にかけての古書が展示されています。
古書は、近くに住む2人から寄贈されたもので、明治20年代から昭和20年代にかけての教科書を中心に215冊が並べられています。
中には、伊那市高遠町出身の日本画家池上秀畝の絵が載っている当時の雑誌の付録もあります。
昭和6年に講談社が発行した大衆雑誌「キングの付録で、関東大震災の様子を描いています。
ほかに太平洋戦争中に当時の政府が発行した国策雑誌もあり、戦争真っ只中の世相を反映しています。
今回は、端午の節句にあわせて高遠藩士の鎧やかぶと冑・足軽の具足も初めて飾ったほか、明治初めて飾ったほか、明治時代の節句飾りも公開しました。
部屋飾りの旗指し物と呼ばれるもので、高遠の旧家から寄贈されたものです。
古書と節句飾りの展示は、5月12日まで伊那市西町の旧井澤家住宅で開かれていて、入館料は、200円となっています。 -
高砂中の桜咲く
伊那市の東部中学校が、東日本大震災の被災地宮城県仙台市の高砂中学校の復興のシンボルにしてもらおうと、去年贈ったタカトオコヒガンザクラが花を咲かせました。
高砂中ホームページの17日付けの書き込みに、タカトオコヒガンザクラが開花したことが掲載されました。
高砂中の校門には、学校のシンボルだった桜の木がありましたが、震災の津波で枯れてしまいました。
このことを知った東部中では、高砂中を支援し交流していこうと生徒会が中心となってサクラプロジェクトを企画。
去年11月に執行部らが高砂中を訪れ、門外不出とされているタカトオコヒガンザクラの苗木を2本植樹しました。
開花したのは植樹した2本のうち東側の桜で、数輪の花が咲いたということです。
高砂中の生徒会長喜早太一君は、「桜が咲くか不安だったけれど咲いてよかった。まずは東部中学校の生徒やお世話になった方にお礼をいいたい」と話していました。
東部中の生徒会長若林洸くんは、喜早くんの話を聞いて「喜んでもらえてうれしい。東部中と高砂中の絆に花を咲かせていきたい」と話していました。
東部中学校では、生徒達の桜プロジェクトに対する取り組みの姿勢について、表情の変化を感じると話します。
高砂中での植樹の際に同行した桜守の稲辺謙次郎さんは「桜が開花したことを知り「一安心。木がまだ小さいから今はこのぐらいしか咲かないけれど、数年すれば多くの花を咲かせるのでは」と話していました。
伊那市から遠く離れた被災地で花を咲かせたタカトオコヒガンザクラ。
東部中と高砂中の交流のシンボルとなっています。 -
伊那の最高気温25.3度 今年初めての夏日
18日の伊那地域の気温は、今年最高の25.3度を観測し、6月下旬並みの汗ばむ陽気となりました。夏日となったのは、今年初めてです。
南箕輪村南殿にある小阪洋治さん宅です。
3千坪あるという裏庭の一部には約300本のミツバツツジが植えられていて、現在、見頃となっています。
造園を趣味としている小阪さんは、10代の頃、大鹿村や中川村の山でこのツツジをわけてもらい、50年以上この庭で育てています。
18日の伊那地域の最高気温は25.3度を観測し、今年初めての夏日となりました。
長野地方気象台によりますと、あす以降は、西高東低の冬型の気圧配置に戻り、気温が下がる予想です。
小阪さん宅のミツバツツジは早咲きのものは散り始めていますが、まだ蕾のものもあり今月いっぱいは楽しめるということです。
小阪さんは「誰でも散策して楽しんでください」と話していました。 -
元最高裁判事 那須弘平さん講演会
伊那北高校の卒業生で、元最高裁判所判事の那須弘平さんの講演会が13日、伊那市の伊那文化会館で開かれました。
これは、伊那北高校の同窓会やPTAが開いたもので、伊那北高校の生徒や保護者など850人ほどが集まりました。
那須さんは、写真や新聞の記事を交えながら、最高裁判所のしくみや、自身がかかわった裁判について紹介しました。
那須さんは、一票の格差について各地の高等裁判所で違憲状態などという判決が続いたことについて「最高裁だけでなく高裁でも見解を出すのは良いこと。国民の間でも議論するきっかけとなり、これも裁判所の役目だと思う」と話していました。
また、生徒たちには「志を高く持ち、それに向かって努力をしてほしい」と呼びかけていました。