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青年海外協力隊員佐藤さん エルサルバドルへ
伊那市の佐藤祐美子さんは、独立行政法人国際協力機構JICAの青年海外協力隊員として、24日から、中米のエルサルバドルに派遣されます。
20日は、佐藤さんと駒ヶ根青年海外協力隊訓練所所長の堀内好男さんが市役所を訪れ、白鳥孝市長に出発の挨拶をしました。
佐藤さんは、伊那市美原出身の31歳。
大学を卒業後、外資系のホテルで4年間働いていました。
28歳の時、世界一周の船に乗り途上国を含む様々な国を訪れ、貧困や社会が抱える問題を解決する仕事につきたいと考えるようになりました。
白鳥市長は「国際貢献をしつつ、見聞を広げてきてください」と激励しました。
佐藤さんの任期は2年間で、現地では、農業関係者の支援に携わります。 -
春近神社 内藤家より奉納の甲冑見つかる
明治4年に高遠藩の内藤家が、伊那市の春近神社に寄進した甲冑が見つかりました。
神社の蔵から持ち出されたのは、縦横およそ40センチ、高さ50センチの箱です。
27日は、区や神社の関係者およそ10人が見守る中、箱の中からは兜や鎧、草鞋などおよそ30点が出てきました。
市の学芸員によりますと、箱に張られた札から、今からおよそ140年前の明治4年に内藤家の所領内にあった神社に奉納した116点のうちの1つだという事です。
蔵の中にあった事や長年持ち出されなかった事もあり、保存状態もよく、パーツも揃っているという事ですが、目録が無いことから作られた年代は不明です。
地区住民によりますと、代々神社の役員の間では、蔵の中に鎧がある事が言い伝えられていましたが、中身を確認する事は無かったという事です。
9月に伊那市高遠町で、馬の鎧が見つかったとの新聞記事を見た地区住民と神主が改めて蔵の中を確認し、鎧を見つけたという事です。
今回見つかった甲冑は、11月に開かれる地区の文化祭で一般公開される予定だという事です -
伊那市富県保育園 稲刈り体験
伊那市の富県保育園の園児は26日、保育園近くの田んぼで稲刈りを体験しました。
この日は、年長園児24人が、地元農家でつくるJA上伊那青壮部富県支部のメンバーに教わりながら稲刈りを体験しました。
園児は、今年5月に青壮年部のメンバーと一緒に、この田んぼに白毛餅の苗を植えました。
収穫したもち米は、1週間ほど乾燥させ、年明けに餅つきをして味わうということです。 -
第6次長野県保健医療計画に地域の意見を
県が策定を進めている、第6次長野県保健医療計画について地域の意見を取り入れようと、上伊那の連携会議が25日に発足しました。
25日に伊那合同庁舎で1回目の会議が開かれ、会長に上伊那地域包括医療協議会会長で医師の神山公秀さんが選任されました。
連携会議は、来年度から5年間を計画期間とする第6次長野県保健医療計画に地域の意見を反映させようと設置されたものです。
この日は県側から計画案が示されました。
それによりますと、これまでの第5次計画にはなかった在宅医療と精神疾患についての項目が新たに追加されました。
精神疾患の救急医療体制については、これまでの県内10の医療圏ごとの連携ではなく、北信、東信、中信、南信の4圏域単位での整備を目指すとしています。
また、在宅医療については、原則として市町村をひとつの医療圏域として連携体制を整えるとしています。
委員からは、「地理的に隣の医療圏へ救急患者を搬送した方が早い場合もある。圏域単位の整備だけにとらわれず、地域の実情を考慮すべき」などの意見が出されていました。
上伊那の連携会議は、あと1回予定されていて、県では、来年2月の策定を目指します。 -
高遠ブックフェスティバル
3年前から高遠町を本の町にしようと始まった、高遠ブックフェスティバルが、今年は地域住民主導で開かれました。
高遠町商店街の店舗前には本棚が置かれ、誰でも手に取って読んだり、買ったりすることができます。
「読み終わった本でも、他の人にとっては読みたい本かもしれない」と地域に本を募ったところおよそ4千500冊が寄せられ、店頭や空き店舗などに本が並べられました。
高遠ブックフェスティバルは、読書愛好家らでつくるグループが始めたもので、今年から地域住民が主体となって運営を行いました。
本の町プロジェクトの春日裕代表は「5年後、10年後に町の横に本が佇むようなイベントにしていけるよう頑張っていきたい」と話していました。
ブックフェスティバルを運営する本の町プロジェクトでは、今回の売り上げ全額を東日本大震災の義援金として寄付するということです。 -
信州そば発祥の地 10月に新そばまつり
信州そば発祥の地伊那を全国にPRしようと来月、西箕輪の農業公園みはらしファームで第1回信州伊那新そばまつりが行われます。
イベントは、新そばを味わってもらうとともに、信州そば発祥の地を県内外にPRしようと初めて行われるものです。
25日は伊那市役所で定例記者会見が行われ白鳥孝伊那市長は「新そばまつりをきっかけに県内外のお客さんを呼びたい」と話していました。
新そばまつりでは、松茸そばや行者そばなどの食べ比べや、アマチュアそば打ち世界大会の歴代チャンピオンによるそば打ちの披露の他、利きそばに挑戦するソバリエコンテストなどを計画しています。
信州伊那新そばまつりは10月27日と28日の2日間、みはらしファームで行われます。 -
オリンパス敷地内から有害物質を確認
伊那市西町のオリンパス旧伊那事業場跡地から基準値を超える有害物質が確認されたことが解りました。
24日は、解体が進められているオリンパス旧伊那事業場で記者会見が開かれました。
オリンパス側の説明によると、今年の3月13日から7月24日まで法律に基づいて土壌と地下水の調査を実施しました。
5月17日に地表の一部から基準値を超えるトリクロロエチレンや鉛などの有害物質が確認され、7月24日に県に報告したということです。
改修中の建物部分を除く2万4000平方メートルの敷地内170か所で調べ、44か所で基準値を超えていたことが解りました。
一方地下水は、44か所の調査の結果、問題はなかったということです。
24日は記者会見を前に地元住民を対象に住民説明会が非公開で開かれ、対象となる100世帯から17人が参加したということです。
住民からは、「雨水でながれてこないか心配」「調査はどこの深さまで行ったのか」などの質問や意見が出たということです。
オリンパスでは、敷地内から有害物質が流れ出ることはなく、体への影響も心配ないとしています。
汚染土壌の除去作業は11月から来年5月まで行う計画です。 -
ルビコンエンジニアリングが救急車を寄贈
創立50周年を迎えた電子部品製造設備の開発製造を行っている伊那市のルビコンエンジニアリング株式会社は、救急車1台を25日伊那消防組合に寄贈しました。
25日は伊那市役所駐車場で車の引き渡しが行われました。
ルビコンエンジニアリングは昭和38年に創業し、今年創立50周年を迎えました。
50周年の節目に合わせ、地域貢献の一環として救急車を寄付したものです。
ルビコンエンジニアリングでは、「高齢化が進む国内情勢において、有事の際には十分活用していただき、人命救助に役立ててほしい」としています。
救急車は自動心臓マッサージ器など救命用の機材が配備された高規格のものです。
外側の側面に赤いLEDライトがついた最新式の車両で、小回りもきくということです。
白鳥組合長は、「高齢化社会を迎え、救急車の機能が高いことが救命に結びついていく」と感謝していました。
寄贈された救急車は、伊那消防署に配備されることになっています。 -
新山保育園 休園解除を住民大会
休園している伊那市の新山保育園の再開や新山小学校の児童確保に向けた活動している、住民グループ「新山の保育園・小学校について考える会」は、地域一体となって取り組みを推進していこうと23日、住民大会を新山保育園で開きました。
大会には、地区住民や新山小学校の教諭、特認校制度を利用し地区外から新山小学校に通わせている保護者など約40人が集まり意見を交わしました。
参加者からは「問題意識を共有し、区民一人ひとりが具体的な行動を起こすべき」といった声や「地区で園舎を買い取り、保育園を運営したらどうか」といった意見が出されていました。
新山保育園は現在休園となっていて、定員の半数となる20人以上の園児を確保できない場合は、平成28年度には廃園となる事が決まっています。
会によると、新山地区には0歳から5歳までの子供が19人いて、全員が希望すれば、あと一人で来年にも保育園の休園を解除できる状況という事です。
しかし、保護者の中には、友達と離し現在の保育園から転園させる事が難しいとの報告もあり、園児確保には課題があると説明していました。
考える会では、保育園が廃園となれば、次は小学校が無くなる可能性が出てくると指摘し、園児確保に向け、新山出身者への呼びかけや、Iターン受け入れに向け空き家情報の提供などの取り組みをしていく事を確認しました。 -
信大農学部AFC祭
南箕輪村の信州大学農学部の付属農場などを一般公開する「AFC祭」が、22日に開かれました。
会場内には様々な体験ブースなどが設けられ、多くの人でにぎわいました。
信大農学部では、地域の人たちに活動を知ってもらおうと、毎年AFC祭を開き学校を開放しています。
木を使った体験コーナーでは、丸太切り競争が行われ、子ども達が親の手を借りながら丸太を切っていました。
ブドウの圃場では、毎年人気の食べ放題が行われ、訪れた人たちが気に入ったブドウを採って味わっていました。
伊那市内から家族で訪れた男性は「毎年楽しみにしているイベント。地元の大学の活動がよくわかるし子ども達も喜んでいるようで良かった」と話していました。 -
聴導犬がパチンコ店で社会性訓練
耳が聞こえない人を介助する聴導犬の社会性訓練が22日、伊那市西春近のパチンコ店で行われました。
訓練は、宮田村に本部を置く、社会福祉法人日本聴導犬協会が行ったもので、3歳のふじと1歳ののぶがパチンコ店の店内に入りました。
日本聴導犬協会では、聴導犬や介助犬の訓練を行い、聴覚障害者に無料で貸与しています。
日ごろからスーパーや電車の車内などでは訓練を行っていますが、利用者の中にパチンコなどをしたい人もいることから、今回初めて訓練を行いました。
聴覚が発達している犬が、大きな音の中でもいつも通り過ごせるようにすることが課題で、訓練士がエサをやったり、褒めたりしながら店内の環境に慣れさせていました。
主任訓練士の矢沢昌子さんは静かにしている聴導犬のふじに「よくできたね、えらいね」などと話しかけエサをやっていました。
矢沢さんは「店内の大きい音や様々な光、鏡に映った姿など普段の生活では体験しにくいものがたくさんある。訓練を通して少しずつ慣れさせていきたい」と話していました。
今回訓練に協力したパチンコ店「わくわく戦艦123」は、聴導犬の入店を許可する協力店に加盟していて、聴導犬を連れての入店も積極的に受け入れたいとしています。
マルギンネクストグループの高橋慎一さんは「訓練を通してお客様の温かい目を感じた。聴導犬や介助犬を連れたお客様にも気軽に利用していただきたい」と話していました。
聴導犬協会では、パチンコ店など様々な施設での訓練を、今後も続けていきたいとしています。 -
おやじの会がボランティアでごみ拾い
伊那市の伊那公民館の公民館講座、おやじの会のメンバーが25日市内のごみひろいをしました。
25日はおやじの会のメンバー50人が集まり、市内のごみひろいを行いました。
おやじの会は伊那公民館が定年退職後の男性の生きがいづくりにつなげようと開いている講座で、月に一度料理教室や史跡めぐりなどを行っています。
今回は地域貢献に取り組もうと初めてごみひろいを行いました。
ごみ拾いに参加した伊那公民館の武田登館長は、「ごみ拾いを通して市内にたくさんごみが落ちているのがわかった。初めてボランティアを行ったが、いい活動ができたと思う」と話していました。 -
信州ブレイブウォリアーズが伊那市長表敬
日本プロバスケットボールリーグbjリーグに所属する信州ブレイブウォリアーズは、10月20日に伊那市で行われるホーム開幕戦をPRしようと、24日、白鳥孝伊那市長を表敬訪問しました。
24日は、信州ブレイブウォリアーズを運営する信州スポーツスピリットの片貝 雅彦社長やブレイブウォリアーズの呉屋 貴教キャプテンなど、5人が市役所を訪れ、白鳥市長を表敬訪問しました。
信州ブレイブウォリアーズは、千曲市にホームタウンを持ち、昨シーズンからbjリーグに所属するチームです。
24日は、10月20日に予定されている伊那市で初めてのホーム開幕戦をPRしようと市役所を訪れました。
片貝社長は、「プロの迫力ある対戦を是非、生で見てもらいたい」と話していました。
白鳥市長は、コーチや選手の背の高さに驚いていました。
信州ブレイブウォリアーズは、20日(土)午後6時からと、21日(日)午後3時から、伊那勤労者福祉センター体育館で、埼玉ブロンコスと対戦します。 -
伊那谷の珍味 生きたイナゴ初入荷
イナゴやザザムシ、蜂の子など伊那谷の珍味を販売する「つかはら」に24日、生きたイナゴが初入荷しました。
24日入荷したのは、新潟県などでとれた生きたイナゴおよそ130キロです。
つかはらは、これまで伊那市山寺で塚原信州珍味の社名で営業していましたが、今年9月から伊那市上新田のナイスロード沿いに店舗を移し、社名も変更しました。
つかはらでは、毎年生きたイナゴを販売していて、1袋およそ1キロ、値段は3,800円となっています。
24日は前社長の塚原保治さんがイナゴの袋詰め作業に追われていました。
イナゴはすでに予約が入っているほか、入荷を聞きつけた人が店を訪れ買い求めていました。
イナゴは醤油や砂糖などと混ぜて煮て味付けするということで、つかはらでは生きたイナゴのほか24日入荷したものが調理され25日から店頭に並ぶということです。 -
ジオパークガイド 新たに12人認定
南アルプスジオパークの魅力を案内するジオパークガイドに、新たに12人が認定されました。
今年度最後のガイド養成講座が24日、伊那市の創造館で開かれました。
講座は、ガイドとして必要な知識と経験を積んでもらおうと、南アルプスジオパーク協議会が昨年度から行っているものです。
今年度は、伊那市を中心に飯田市や大鹿村などの12人が、5月から7回の講座を受講しました。
最終日の24日は、グループに分かれジオパーク内にある中央構造線や遠山郷などスライドに映し出された写真の説明をしました。
講座終了後、受講者12人に認定書が手渡されました。
ジオパークガイドの人数は、今回認定された12人を含め、47人となっています。 -
伊那節など踊りコンテスト一定の効果
8月に行われた第40回伊那まつり・市民踊りについてのアンケートで、第40回記念として実施された伊那節と勘太郎月夜唄の踊りコンテストに一定の効果があったことがわかりました。
アンケート結果は、24日市役所で開かれた、伊那まつり実行委員会で示されました。
伊那まつりは、今年8月4日と5日に行われ、市民踊りには、過去最高の97連、6800人が参加しました。
踊り連を対象に行ったアンケート調査によると、踊りコンテストにより、伊那節・勘太郎月夜唄を踊るようになったかとの問いには、39%が「踊るようになった」、55%が「以前から踊っている」と答えていて、コンテストに一定の効果があったことが見られます。
ダンシング・オン・ザ・ロードと伊那節・勘太郎月夜唄を組み合わせて踊る方式に戻した事については、「非常に良い」「良い」との回答が80%となっています。
課題となっている連の進み具合については、37%が「適当」、「悪い」「非常に悪い」と回答したのは29%ですが、去年に比べると改善しました。
なお、伊那まつり実行委員会は、まつり公式Tシャツと、有料観覧席の売り上げの一部、33万6千600円が、東日本大震災と県北部地震の義援金として送りました。 -
灯籠にほおずきちょうちん 幻想的な雰囲気
五穀豊穣に感謝する伊那市高遠町の灯籠まつりが、22日から23日にかけて行われ、商店街は多くの人でにぎわいました。
辺りが暗くなり始めた午後6時頃、手作りの灯籠や稲穂に見立てた「ほおずきちょうちん」にあかりが灯されました。
灯籠まつりは、鉾持神社の例祭として春に行われていましたが、観桜期と重ならないよう、現在秋に、五穀豊穣に感謝する祭りとして行われています。
着物を着て風情を楽しんでもらおうと、去年から始まった着物の着付けには、40人ほどの予約があり、町内3店の呉服屋で着物を着ていました。
着付けを終えた女性らは、記念写真を撮るなどして祭りを楽しんでいました。
高遠囃子の巡行も行われ、訪れた人たちは灯籠やちょうちんのあかりの中、幻想的な雰囲気を楽しんでいました。 -
上伊那年金受給者協会が高齢者福祉講座
地域の年金受給者でつくる上伊那年金受給者協会の高齢者福祉講座が18日伊那市のいなっせで開かれました。
この講座は上伊那年金受給者協会が毎年開いているもので、今年は会員150人ほどが参加しました。
講座では、長野県社会福祉事業団理事長の辰野恒夫さんが「生きがいを持ち、自分らしく生きる」と題して講演しました。
辰野さんは、「経験や知識に基づいた技術や判断力は、高齢になっても伸び、蓄積されていくといわれている。
高齢者の能力やエネルギーを他人に提供していくことが大切」と話していました。
上伊那年金受給者協会の吉川大吉協会長は、「この講座が年金受給者の親睦や生活の向上のきっかけになれば」と話していました。 -
藍の会書道展
伊那市などの書道教室「藍の会」の作品展が21日から、伊那市のかんてんぱぱホールで開かれています。
会場には、俳人松尾芭蕉のおくのほそ道を題材にしたものを中心に、会員50人の作品およそ60点が並べられています。
藍の会は、伊那市と長野市、飯山市に教室があります。
指導する日詰静琴さんは「書道の魅力を多の人に知ってもらいたい」と話していました。
藍の会の作品展は、23日日曜日まで、伊那市のかんてんぱぱホールで開かれています。 -
縄文人の春夏秋冬
伊那市創造館の第8回企画展「縄文人の春夏秋冬」が21日から始まりました。
4,500年から5,500年前の縄文時代中期の土器を中心に石器なども含め、100点以上が並びます。
カエルを表現したとされる紋様がついた土器を春、収穫のために使ったとされる石器を秋と位置づけるなど、縄文人の暮らしにあわせ展示しました。
伊那谷から出土した土器の特徴はからくさ模様だとされていて、見所の一つです。
また、地域によって微妙な違いも確かめることができます。
南にいくほど丸みを帯び、土器に描かれている線も北は直線、南は曲線が多いということです。
学芸員の濱慎一さんは、「南にいくほど人が丸くなると言われるが、性格の違いも楽しむことができる」と話しています。
期間は、来年1月7日までで、火おこしや縄文料理づくりの体験など関連したイベントも計画されています。
創造館では、「限られた資源の中で自然と共存し、知恵と工夫を働かせ生きていた縄文時代に思いをはせてもらいたい」と来場を呼び掛けています。
観覧料は、高校生以上が200円、小・中学生は100円となっています。 -
秋の全国交通安全運動はじまる
21日から秋の全国交通安全運動が始まり、各地で啓発活動が行われました。
伊那市役所前のナイスロードでは、安全協会や関係する団体、警察署員らが、道行くドライバーに安全運転をよびかけました。
運動は、「子どもと高齢者の交通事故防止」を基本に、歩行・横断中の交通事故防止、全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底などを重点にしています。
期間は、30日までの10日間で伊那市では、高齢者を対象にした交通安全住民大会を30日に山寺のきたっせで開く予定です。
今年の伊那市での死亡事故発生状況は、これまでに2件で非常事態となった去年の8件と比べ大幅減となっていますが、安全協会では、「これから3ヶ月間が勝負」と話し、気持ちを引き締めていました。 -
伊那発アマランサスラーメン
伊那地域アマランサス研究会のメンバーで伊那市高遠町の製麺会社「株式会社木曽屋」は雑穀アマランサスを生地に練りこんだラーメンを25日から販売します。
麺は、伊那産のアマランサスと上伊那産の小麦粉ハナマンテンを使用しました。
20日は、新商品についての説明会が伊那市の伊那商工会館で開かれました。
また20日は、試食会も行われ、もちもちしていて美味しいと好評でした。
研究会では、伊那商工会議所や信州大学農学部、食品加工などと連携して、アマランサスを活用した地域振興を目指し活動しています。
雑穀アマランサスは、栄養価が高いとされていて、伊那市では、毎月17日を雑穀の日としています。
アマランサスラーメンは、生麺タイプ2人前で税込298円です。
上伊那地域のニシザワグループ12店舗で25日から販売されます。
また来月下旬からはお土産用も販売することになっています。 -
伊駒アルプスロードルート4案 比較評価示す
伊那市と駒ヶ根市を結ぶ国道153号バイパス・伊駒アルプスロードの4つのルート案の比較評価が20日示されました。
伊那建設事務所が、検討委員会に対し、4つのルートを20の項目で比較し、それぞれの項目でどのルートが優位かを説明しました。
ルートの起点は駒ヶ根市北の原、終点は、伊那市青島の伊那バイパスです。
第1案は、北の原から既存の153号を通り、東春近の大沢川沿いを走り、青島に。
第2案は、北の原から既存の153号を通り、天竜川と三峰川沿岸を走り、青島に。
第3案は、北の原から天竜川右岸にバイパスし、大沢川沿いを走って青島に。
第4案は、北の原から天竜川右岸にバイパスし、天竜川と三峰川沿岸を走り、青島につなぐルートです。
交通渋滞の解消が最も見込まれるのは、第1案。
中央道駒ヶ根ICから伊那ICが通行止めとなった場合、最も交通を分散できるのは第3案。
農地への影響が最も少ないのは第1案。
建設や維持費などコストが最も安いのは第3案で、走行経費や交通事故減少など費用対効果が最も高いのは第1案となっていますが、天竜川左岸地域の安全性が高まるのは、第2案と第4案です。
伊那建設事務所では、10月中旬から関係する地区での住民説明会を開き、希望するルートなどのアンケートを行います。
説明会などの意見を参考に11月中旬に関係する自治体の首長などで作る懇談会でルート案を絞り込み、12月末に委員会が最終ルートを決定する事になっています。 -
宮下建設 たかずやの里に100万円寄付
伊那市の宮下建設は11日、児童養護施設「たかずやの里」に、100万円を寄付しました
この日は、宮下建設の宮下金俊社長らが、たかずやの里をおとずれ、施設を運営する、たかずや福祉会の埋橋良和理事長に100万円分の小切手を手渡しました。
宮下建設では、15年ほど前から、たかずやの里の建物のメンテナンスを行っています。
今回の寄付は、施設の移転新築が計画されるなかで、地域貢献の一環として行ったものです。
宮下会長は、「微力ではあるが、移転時に役立ててもらいたい」と話していました。
埋橋理事長は「子ども達の為役立つよう、移転に伴う備品購入などに使わせていただきたい」と感謝していました。 -
進徳館かやぶき屋根 燻蒸作業
国の文化財に指定されている、伊那市高遠町の進徳館で12日、かやぶき屋根を煙で燻して、虫がつかないようする作業が行われました
作業を行ったのは、栃木県にあるかやぶき屋根のメンテナンスを行う専門業者です。
この業者では伊那市の依頼を受け、年に3回、進徳館の燻蒸作業を行っていて、トラックに乗せた窯から、ダクトを使い、煙を進徳館の屋根へと送っていました。
かやぶき屋根は、煙で燻すことで、虫よけや、殺菌作用があり、萱が長持ちするという事です。
文化財に指定されている多くの建物では、防火の観点から、建物内で火を使う事が禁止されているため、このような方法で燻蒸を行います。
今日は、薪およそ24キロを使い、5時間程燻して作業が終了したという事です。 -
南ア林道 ハイブリッド車導入検討へ
伊那市は環境への取り組みとして二酸化炭素削減をアピールしていこうと、南アルプス林道で、ハイブリッド車の導入を検討しています。
伊那市は19日から家庭で充電できるプラグインハイブリッド車の走行実験を始めました。
実験は、トヨタ自動車から車両を無償で借りて実施します。プラグインハイブリッド車は、家庭用コンセントから充電できるのが特徴で、従来のハイブリッド車より多くの電池を搭載しています。
伊那市では、19日からこの車を南アルプス林道の管理車両として走らせ、日常業務や急勾配での走行データ、二酸化炭素の排出量などのデータ取りを行います。
市では、走行条件が厳しい林道でハイブリッド車を導入する事で、南アルプスの世界自然遺産登録に向け低公害社会への前向きな取り組みをPRしたいとしています。
この日は、林道バス営業所から標高1680メートルの歌宿までの14キロを走りました。搭載しているバッテリーで7キロ走行する事が出来き、普通車に比べおよそ50%のガソリン削減に繋がったという事です。
今回得たデータは、将来的に小水力発電など自然エネルギーで得た電力で電気自動車等の充電を行えるシステム構築の基礎データにしたいとしています。
伊那市では、今回の走行実験の結果をもとに、林道バスについてもハイブリッド化を視野に入れいきたいとしています。 -
旧井澤家住宅で野点の茶会
伊那市西町の旧井澤家住宅庭園で16日野点の茶会が開かれ訪れた人たちが日本の文化に触れました。
野点の茶会は、旧井澤家住宅を管理運営している伊那部宿を考える会が、開いたものです。
茶会では伊那市山寺でお茶の教室を開いている表千家の福澤登美子さんらが抹茶と和菓子を振舞っていました。
福澤さんは、「お茶の作法を学ぶということは、礼儀を学ぶこと。日本の伝統文化が忘れられないよう、伝えていきたい。」と話していました。
訪れた人たちは、江戸時代の雰囲気を再現した建物の前でお茶を楽しんでいました。
また旧井澤家住宅では、1812年、文化9年から伝わるとされている高遠焼の展示販売が行われていて会場には椀や皿、徳利など100点ほどが並んでいます。
高遠焼は高遠町勝間に登り窯を持つ唐木米之助さんがその技を受け継ぎ伝えています。
高遠焼の展示販売は23日まで行われています。 -
伊那市高遠町荒町長生会 お数珠回しを復活
伊那市高遠町藤沢の高齢者グループ、荒町長生会は、70年近く地区で途絶えていた伝統行事を復活させようと、19日、地域の園児を招いてお数珠回しをおこないました。
この日は、荒町長生会が、地元の高遠第二第三保育園の園児20人を公民館に招き、約70年間荒町で途絶えていたお数珠回しをしました。
荒町長生会では、地域の伝統を復活させ、後世に伝えていこうと園児とのお数珠回しを企画しました。
数珠は、昭和12年、日中戦争で出兵した地区の若者が寄贈したものだということです。若者はミャンマーで戦死しましたが、数珠は長年、地区の観音堂に保管されていました。
地元で生まれ育った昭和2年生まれの伊東厚子さんによりますと、荒町では70年ほど前まで、家族の病気や戦争への出兵など、ことあるごとにお数珠回しを行い、健康や無事を祈っていたということです。
荒町では、女性のみが数珠を回していたということで、この日も当時と同じように、園児と女性のみが反時計まわりにゆっくりと数珠を回していました。
荒町長生会では、来年以降も、継続して数珠回しを行っていきたいということです。 -
機構設立に向け初のシンポジウム
農業を基本に新たな産業づくりを目指す伊那谷アグリイノベーション推進機構設立準備会は18日、伊那市役所でシンポジウムを開き、今後の方向性について意見を交わしました。
伊那谷アグリイノベーション推進機構は、信州大学農学部で行っている研究を活用し、産学官が連携し産業の開発や発展を目指し、平成25年の発足に向けて活動しています。
シンポジウムには、生産者や消費者、行政などからおよそ200人が参加しました。
第1部では伊那市・駒ケ根市、飯田市の市長が「行政からの機構・信大への期待」をテーマに話しました。
白鳥孝伊那市長は「日本のこれから求められるのは教育。保育園の段階から繋がりを持った教育を一環していくためにも大学・学生が絡んでやっていくことが必要」と話していました。
第2部ではソバ・雑穀新種開発をテーマに信大農学部の井上直人教授が取り組みを説明しました。
井上教授は「雑穀は低温に強く伊那谷での生産に適している」などと話していました。
また、雑穀を取り扱っている関係者などが事例や課題について意見を述べました。
アマランサス研究会の登内英雄会長は「雑穀の安定した収量を確保するのが難しい」
野のものを経営する吉田洋介さんは「雑穀をつくる人、栽培する人の負担が米作りとは違い大きい」と話していました。
伊那谷アグリイノベーション推進機構では12月18日に第2回目のシンポジウムを飯田市で予定しています。 -
伊那市でひったくり事件が連続発生
伊那市内で高齢者の女性を狙った、ひったくり事件が連続発生していることから、伊那警察署では買い物など外出する際は、人通りの多い、表通りを歩くようにするなど注意を呼びかけています。
伊那警察署によりますとひったくり事件は8月下旬から
今月16日までの間に4件発生しているということです。
被害にあったのは、72歳から86歳の女性で被害額は1,200円から2万5,000円。
いずれも後ろから自転車で近づいてきた男が手提げバッグを奪ったもので4件の被害合計は5万円ほどになるということです。
伊那署では同様の事件の発生が考えられるとして、外出の際は人通りの多い表通りを歩くようにするなど注意を呼びかけています。