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進徳館開校150年 進徳館の日
高遠藩の藩校、進徳館が開校してから今年で150年を迎える。
伊那市高遠町の高遠閣では22日、進徳館教育を見つめなおすイベントが行われた。
「進徳館の日」と名付けられたこのイベントは、進徳館創立135年を記念して始まったもので、今年で16回目になる。
会場には約300人が集まり、講演などに耳を傾けた。
進徳館は、1860年に高遠藩の藩校として、人材育成を目的に創設され、明治時代の廃藩置県までの13年間続き、南信地域の近代教育の基礎を築いた。
校名の「進徳館」は中国の哲学、易経の「立派な人格を持った人となるためには、徳を進め、学問や仕事を身につけなければならない。忠信を尽くすことで徳は進むのである」という一文が由来とされている。
今回は創設150年を記念して初代信州高遠美術館館長の堀井英雄さんによって書かれた進徳館精神を意味した四字熟語「進徳修業」という書が進徳館に贈られ、イベントの中で紹介された。
式典が終わると、進徳館の卒業生で東京藝術大学初代校長の伊澤修二の末裔、伊澤純也さんが講演した。
伊澤さんは、修二の経歴を紹介しながら、「修二を世に出したのは高遠での教育のおかげ」と説明した。
また講演のほか、高遠小学校の児童による舞踊「孤軍高遠城」などが披露された。
参加した白鳥孝伊那市長は「まちづくり、地域づくりの基本は人づくり。進徳館教育を継承し、素晴らしい教育が広がればうれしい」と話していた。 -
美篶笠原の吉祥寺に井月句碑
漂泊の俳人、井上井月の句碑が伊那市美篶笠原の吉祥寺に建立され22日、除幕式が行われた。
井月顕彰会のメンバーや吉祥寺の檀家ら20人が参加してた。
吉祥寺では、お墓参りに来た人たちの憩いの場所を作ろうと、先月、檀家などによって東屋が造られた。
東屋建設を中心になって進めた桜井幸夫さんが井月顕彰会の会員だったこともあり、顕彰会に話をもちかけ東屋の横に句碑を建てることになった。
句碑には「照り返す 紅葉気高き 時雨かな」という句が記されている。
この句は、夕日を照らし返す紅葉を詠ったものであることから、景観が良く、夕日の当たるこの場所に合わせて選ばれた。
井月顕彰会の堀内功会長は「素晴らしい場所に井月の名所ができ、大変うれしい」と話していた。 -
伊那市西町でクマ出没
21日午後3時30分頃、伊那市西町城南町でクマの目撃情報があった。
目撃情報によると、クマが出没したのは、伊那市西町の伊那バス株式会社の駐車場西側、城南町の崖のあたりだという。
目撃者によるとクマの体長は1メートルほどだったという。
伊那市ではクマに遭遇しないために、鈴やラジオなど音のなるものを身につけるよう呼びかけている。 -
伊那防犯協会連合会定期総会
伊那市や箕輪町、南箕輪村の防犯協会などでつくる伊那防犯協会連合会は17日、定期総会を伊那市役所で開き、功績のあった10人を表彰した。
受賞者一人ひとりに、会長の白鳥孝伊那市長から表彰状が手渡された。
表彰されたのは、子どもの登下校時の安全などを見守る防犯パトロール隊の隊員や街頭啓発活動を行っている伊那エンジェルス隊の隊員、少年非行防止活動などを行っている伊那少年警察ボランティア協会の会員ら10人。
代表して美篶地区防犯協会の橋爪英峯さんは、「表彰されたことを糧にして、日々の生活での防犯を心掛けたい」と話していた。
また、伊那エンジェルス隊の守屋幸子さんと山下寛さんも、長野県防犯協会連合会から表彰された。
伊那警察署では、「防犯活動により去年から今年にかけて振り込み詐欺の被害はなくなったが、5月になって交通死亡事故が多発しているので、総合的な防犯活動に努めたい」と話していた。 -
中条盆栽山野草展 22日から
珍しい山野草「アツモリソウ」などが多数並ぶ伊那市の中条公民館盆栽・山野草クラブの第30回展示会が、22日から、中条公民館で開かれる。
大きな袋状の花弁を持った独特の形をしたアツモリソウは、ラン科の山野草。
21日は展示会に向け、会員たちが育ててきた山野草を会場に展示した。
会場にはアツモリソウを中心にさまざまな山野草約300鉢が展示されている。
このレブンアツモリは、絶滅危惧種に指定されている北海道礼文島の固有種。
そのほかにも、南アルプス系のアツモリソウや乗鞍岳などに自生するもの、大鹿ホテイなど、さまざまな種類が並んでいる。
中条クラブでは、山野草保護の観点から山からの採掘は禁止していて、これらのアツモリソウはすべて会員同士で株分けして増やしてきた。
また、合わせて展示している盆栽も樹齢数十年以上の松などが多数並んでいる。
展示会は、22日は午前8時から午後8時まで、23日は午前7時から午後4時まで開かれる。
また、今回は30回の節目に合わせ、両日とも先客100人に会員が育てた山野草をプレゼントする予定。 -
通り町で春の呑み歩きイベント
伊那谷で造られたお酒を飲みながら商店街を巡るイベント「春の呑みあるき」が21日、伊那市の通り町商店街で行われた。
これは、伊那谷で造られているお酒を味わいながら商店街を歩いてもらおうと商店主などでつくる実行委員会が開いた。
参加者は千円で呑み歩きに必要な「道中手形」を購入する。
その手形を見せれば、おかわり自由で好きなお酒を味わうことができる。
21日は、辰野から飯田までの9つの蔵元と、酒造メーカー3社の出店がいなっせ北側広場などに並び、訪れた人たちはさまざまなお酒の味を味わっていた。 -
ワールドカップ観戦を出逢いの場に
ワールドカップ南アフリカ大会の日本対オランダ戦の観戦を、男女の出逢いの場にしようというイベントが6月19日に開かれる。
20日いなっせ前に、イベントをPRする看板が設置された。
このイベントは結婚相談窓口のいなし出会いサポートセンターが主催し、主旨に賛同する、いなっせのテナントや市内の企業などでつくる「出会いの街・結婚応援団」が協力して行う。
6月19日(土)ワールドカップ南アフリカ大会の日本対オランダ戦を、いなっせ北側広場に設けられたスクリーンで観戦し、独身者にかぎらず、みんなで応援する。
会場には、屋台などが出店し、スポーツカフェ気分で試合が楽しめるほか、応援グッズが当たる抽選会なども企画されている。
イベントを出会いサポートセンターが企画することで、結婚相談事業をPRするとともに、出逢いの機会を提供しようというもの。
4年前のワールドカップでもいなっせ観戦イベントが行われたが、今年は更に大きなスクリーンが用意されるという。
サッカー日本代表応援イベントは、6月19日(土)午後7時からで、7時45分頃から応援グッズの抽選会が始まり、8時半から試合を観戦する。 -
タイのテレビ局がそば打ち撮影
タイのテレビ局が20日、みはらしファームにある名人亭を訪れ、そば打ちの場面を収録した。
名人亭を取材したのはタイのテレビ局、チャンネルファイブの番組スタッフなど5人。
チャンネルファイブでは、ホリデイジャパンという日本を紹介する旅番組を制作している。
富山県観光連盟と長野県観光協会でつくる「中部山岳広域観光推進協議会」の案内で、16日から松本城、大王わさび農場などを撮影してきた。
そば打ちを体験したレポーターのトップさんは
「日本でのそばの文化は知っていたが、実際体験したのは初めて。日本の食文化を知るのにとてもいい経験になった」と話していた。
また、そば打ちを教えた小林史麿さんは「包丁さばきなど上手くて素質があった」と話していた。
スタッフらは21日まで日本に滞在し、木曽の妻籠宿などを取材するという。
番組は30分番組で、7月26、27日にタイで放送される予定。 -
東松常会の男性有志が食事ふるまう
伊那市手良の東松常会で20日男性有志の会が高齢者の会を招待して食事会を開いた。
東松常会所に約20人が集まり、男性が手作りした料理を皆で味わった。
食事会を開いたのは、東松常会の60代から70代の男性有志でつくる寿会。
会員は9人で、五平もちや焼き肉をふるまった。
招待されたのは、地区社協による70歳以上を対象にした「福寿会」。
集まった人たちは、料理を味わいながら会話を弾ませていた。
食事会を計画した寿会は、4年前に発足し、会員の手で「慈眼公園」という公園を造り、その整備に取り組んでいる。
公園のツツジを見ながらの食事会を計画したが、雨のため常会所での開催となった。
食事会は今回が初めてだが、皆が知りあいのため、和やかに食事を楽しんでいた。 -
美篶公民館女性教室開講
スポーツや地域の歴史文化などを学ぶ公民館講座美篶女性教室が18日、伊那市の美篶きらめき館で開講した。
これは、様々な分野の活動を通して地域住民の交流の場にしようと10年ほど前から行われている。
年々参加者も増えているということで、今年は昨年より6人多い68人の申し込みがあった。
開講式では本年度の事業計画について意見を交わした。
美篶女性教室では本年度11回の講座を計画していて、南アルプスへのバスハイクや料理教室などを行う。
美篶公民館の赤羽仁館長は「この教室を通して地域の人の輪が広がればうれしい」と話していた。
女性教室は毎月第3火曜日に開かれ、次回は伊那食品工業や4月に完成した伊那市の創造館を見学することになっている。 -
伊那市新教育長 久保村清一さんに聞く
伊那市の新しい教育長となった久保村清一さん(66)。
信州大学農学部卒業後、中学校で教鞭をとり伊那中学校の校長などを務めた。
「これまで学校の校長まではやったが、1校でのこと。教育長になれば21校を見ていかなければならないし、社会教育の施設もある。そうしたものを活かして、市民の皆さんが伊那市に住んでよかったと思える教育をどのようにすれば出来ていくのか、少しずつ考えながら、出来ることからやっていきたい」と就任の抱負を語った。
学校教育の課題には、安心安全の教育環境整備を挙げる。
「中国四川での大地震で、学校が倒壊して非常に多くの子ども達が犠牲になったのをテレビで見ていて、伊那市もそんなふうになったら困るなと思っていた」。
伊那市の耐震関係の対応は本年度から一気に加速する計画になっているという。
「一刻も早く安心、安全で子どもたちが伸び伸びと勉強できる教育環境をつくらなければいけない。それが第一」と話す。
子どもたちには、「人間の一番大切な力は自分で考え行動すること。そして何か人のためになるような人になりたいという希望を持って努力する。そんな人になってもらいたい」と思っている。
教育の信条は『存在すなわち教育』。
存在すること、そこにその先生がいることそのものが教育であり、それは学校でいえば先生、家庭でいえば親そのものが教育の姿という。
「子どもたちのためにも大人が襟を正して理想を求めてがんばっていく姿が、子どもにそのままうつっていく」と久保村さん。「自分自身の姿勢を常に正していかなければいけない」という気持ちで生活しているという。
教育長の任期は4年。 -
西春近南小で若葉給食
伊那市の西春近南小学校で18日、若葉給食が行われ、子ども達は新緑を楽しみながら給食を味わった。
全校児童151人が校庭に集まり、友達同士で会話をはずませながら給食を楽しんでいた。 -
美和ダム管理演習
出水期を前に情報伝達などを行う、ダム管理演習が18日、伊那市長谷の国土交通省美和ダム管理支所で行われた。
演習は、大雨などによる洪水時に美和ダムから安全に放流できるよう毎年この時期に行われている。
この日は、国土交通省が管理する伊那市長谷の美和ダムと中川村にある小渋ダムで管理演習が行われた。
三峰川流域7カ所に設置されたサイレンを鳴らし、川に近づかないように注意を呼びかけた。
大雨が降ったことを想定し、下流の市町村や警察、消防などにダムからの放流を知らせるFAXを流して放流時の危害防止措置をとった。
また、ゲートを開けるシミュレーションも行われ、職員達は操作方法などを確認していた。
美和ダムでは通常4つのゲートを開けて水量を調整している。しかし、容量の8割を超えた場合、5つ目のゲートを開けて洪水調節を行うという。
このダム管理演習は19日も行われる。 -
美篶小学校クラブ活動始まる
伊那市の美篶小学校の子ども達は17日、地域の人たちから歴史を学んだり、機織りなどを体験した。
美篶小学校ではクラブ活動の中で地域の人達と交流をしている。
本年度1回目のクラブ活動が行われ、学校の隣にある美篶小学校資料館では当時の機織り機をつかって子ども達が地域の人から技術を学んでいた。
また、地域の歴史を学ぶ地域探検クラブは、昭和16年に作られた美篶村の地図で自分の住んでいる家を探したり、昭和初期に作られた美篶の歌を聞いて当時の様子を学習していた。
美篶小学校では、4年前から地域の人を講師に招きクラブ活動を行っていて、本年度は全8回を予定している。 -
松島美容室が伊那養護学校で無料出張カット
上伊那地域に5つの店がある松島美容室は17日、伊那養護学校を訪れ無料の出張カットを行った。
松島美容室グループの社員約30人が伊那養護学校を訪れ、希望者の生徒64人の髪を無料で切った。
出張カットは、4年前から毎年1回行っている。
松島美容室代表の関重春さんは「地域に貢献しようと、ボランティアに力をいれている。若いスタイリスト達もいつもと違う雰囲気でいい経験になる」と話していた。
参加した美容師は「切って喜んでもらうことが、美容師の1番のやりがいだと思う」と話していた。 -
「ほかいびと」撮影順調
来年8月の完成を予定している井上井月を題材にした映画「ほかいびと」の撮影が順調に進んでいる。
15日は伊那市富県で映画の撮影が行われた。
撮影したのは井月が春の伊那谷を放浪するシーンで、俳優田中泯さんが、自然の中に身を置いて俳諧一筋に生きた井月を演じていた。
井月が残した俳句は1800余りで、生まれが越後長岡ということ以外はその境涯があまり知られていない謎の多い人物。
映画は伊那谷の風景や伝統行事を交えながら井月の生き様と伊那谷の風土を描いていくという。
映画の撮影は来年まで続き、北村監督は井月の命日とされている3月10日と同じ日に井月が亡くなるシーンを撮影しクランクアップしたい竏窒ニ話している。 -
県文夏ごろ300万人達成へ
伊那市の伊那文化会館が、今年の夏頃、来館者が300万人を達成する見込みとなった。
これは、12日報道関係者を対象に開かれた、広報打ち合わせ会議で報告された。
伊那文化会館は、昭和63年、1988年の12月1日に開館し、今年で22年目となる。
既に来館者は290万人を越えていて、今年の夏頃、300万人を達成する見込み。
伊那文化会館では、300万人達成に合わせて、利用者に感謝をこめ、地域に還元できるような事業を検討しているという。
伊那文化会館によると、昨年度の来館者は、12万12人だった。
大ホールなどの改修工事があったことや不況によりイベントが縮小傾向にあることなどから、来館者はここ3年間減少している。
伊那文化会館では、今年度あらたに、地元ゆかりの音楽家によるステージや、若手作家を紹介する展覧会などを予定していて、地域の人々が芸術を鑑賞する機会と、活動成果を発表する場を多く提供していきたいとしている。 -
バラまつり期間中 周遊バス運行へ
伊那市は、来月、伊那市高遠町のしんわの丘ローズガーデンで開かれるバラまつり期間に合わせ、高遠町を巡回する周遊バスを初めて運行する。
17日高遠町総合支所で開かれた、高遠町地域協議会の中で白鳥孝伊那市長が報告した。
伊那市によると、年々バラまつりに訪れる人は、増加傾向にあるが、多くの観光客がバラを見たら帰ってしまうという。
そこで、市では地域や商店街の活性化を目的に、今回初めて周遊バスを運行する。
バスは、まつり期間の、6月12・13日、19、20日4日間運行される。
ルートは、高遠町の商店街を経由して、しんわ丘ローズガーデンと高遠さくらホテルを結び周回する。
料金は1日乗り放題で、大人500円、小学生以下は無料で、利用した人に対しては、さくらホテルの入浴料の割引など特典がついているという。
白鳥市長は、「桜ばかりでなく、歴史と花の高遠町をPRし、通年観光のきっかけにしたい」と話していた。 -
イーナちゃんウォーキングカーニバル2010
イーナちゃんウォーキングカーニバル2010が16日、伊那市美篶で行われ、参加者が新緑の中を家族や友人と歩いた。
午前9時すぎに伊那市を中心とする553人が美篶小学校のグラウンドをスタートした。
イーナちゃんウォーキングカーニバルは、健康づくりや、家族、友人との親睦を目的に伊那市が毎年行っている。
今回は、ウォーキングのみを楽しむコースと、途中のチェックポイントでゲームやクイズを行うウォークラリーコースの2種類が用意された。
ウォークラリーでは、コースにあった景色や地域にまつわる問題が出題される。
チェックポイントとなっている六道の杜(もり)では、参加者が熱心に看板や景色を観察していた。
ある参加者は、「久し振りに外の空気を思い切り吸って、とても気持ち良かった」と話していた。 -
新宿区の児童が間伐体験
伊那市と友好都市提携している東京都新宿区の小学生が、17日、伊那市のますみケ丘平地林で、間伐体験をした。
新宿区では、小学6年生が集団生活を通して様々な体験をする移動教室を実施していて、今回もその一環で伊那市を訪れた。
17日は、児童26人が、間伐を行ったほか、切り倒した木材を使いネームプレートをつくった。
子ども達は、NPO法人伊那谷森と人を結ぶ協議会のメンバーから、ノコギリの使い方や、安全を確認し、木を倒す方向を決めるなど、教わりながら作業をしていた。
NPO法人伊那谷森と人を結ぶ協議会代表の稲辺謙次郎さんは「ただ木を切るのではなく、間伐した木材を活用する事が大切」と話していた。 -
宮島酒店で大処分市
日本酒「信濃錦」の蔵元、宮島酒店による薪や樽の
大処分市が16日、伊那市荒井で開かれた。
大処分市は、かつて酒造りに使われた木桶や樽などを活用してもらおうと開かれた。
会場となった宮島酒店の資材置き場特設会場には朝から多くの人が訪れ目当ての品を買い求めていた。
並べられた品は大小あわせて約240点で、特に小さいサイズの樽は、人気を集めていた。
並べられた品はその日のうちにほぼ完売し、宮島酒店では、盛況を喜んでいた。 -
地雷除去を支援 鬼丸昌也さん講演会
アフリカなどの地雷除去支援などの平和活動を行っている鬼丸昌也さんの講演会が16日、伊那市のいなっせで開かれた。
講演会は社団法人伊那青年会議所が開いた。
講演したのは、アフリカなど世界中の地雷除去や少年兵支援を行っているNGO「テラ・ルネッサンス」の代表 鬼丸昌也さん。
講演の中で鬼丸さんは、2004年にウガンダを訪れた時、少年兵から直接、聞いた話を紹介した。
少年兵は、男を2人銃で殺したことや、兵士の命令で自分の母の腕を切り落としたという。
鬼丸さんは、自分にできる事は現地の状況を伝える事だとして「問題は、みんなが問題だと思わない限り解決する力が生まれてこない。ここにいる皆さんも含め一人でも多くの人に現地の状況を理解してもらいたい」と話していた。 -
伊那市教育長に久保村清一さん
伊那市の新しい教育長に東春近の久保村清一さんが決まった。
17日開かれた伊那市教育委員会の臨時会で決定し、市役所で就任式があった。
久保村さんは、「心と体にもう一度ネジを巻き、重責を果たしてまいりたい。安全安心の教育環境づくりを進めることが教育委員会の使命。先頭に立ってがんばりたい」と抱負を述べた。
教育長の任期は4年。
久保村さんは66歳。信州大学農学部を卒業後、中学校で教鞭をとり、伊那中学校の校長を務めた。
教育委員長には松田泰俊さんが再任された。 -
アマランサスのある暮らし写真展
伊那地域で特産化を目指している雑穀「アマランサス」の写真展が21日まで、伊那市役所で開かれている。
写真展はアマランサスの特産化を目指している伊那地域アマランサス研究会と伊那商工会議所開いたもので、去年の秋、「アマランサスのある暮らし」と題して作品を募集し、その中から入選作品14点を選んだ。
写真展は21日まで、市役所の市民ホールで開かれている。 -
伊那図書館で「図書館が育む生きる力」を考える
図書館の果たす役割について考える講演会と座談会が16日、伊那市の伊那図書館であった。
これは、開館から16年が経った伊那図書館が図書館の果たす役割について改めて考えようと開いた。
会場には図書館司書などおよそ60人が集まり、「図書館が育む生きる力」と題して、図書館情報大学名誉教授の竹内・スさんが講演。
竹内さんは、「学校教育の支援の場所として図書館の果たす役割は大きい。1中学校区に1図書館という状態に近付けるよう努力する必要がある」と語った。
講演の後に座談会が開かれ、参加者が竹内さんを囲んで図書館が抱える課題などについて話し合った。
参加者からの「コンピューターが発達し図書館で働く人がいらなくなったという声がある」との発言に対し、竹内さんは「一番の基本は人。必要な本があり、相談に応じてくれる人がいる図書館づくりが大切」と答えた。 -
やまびこソフトリーグ開幕
40歳以上を対象とした伊那市やまびこソフトボール連盟のリーグ戦が14日、開幕した。
この日は富士塚スポーツ公園で開幕式あり、7チーム約100人が参加。三峰球友の立木雄治さんは「年相応のプレーで正々堂々戦うことを誓います」と選手宣誓した。
開会式が終わると早速リーグ戦が始まり、選手達は久しぶりの試合の感覚を楽しんでいた。
今年のやまびこリーグは昨年より1チーム減の7チームの参加で、人数も20人ほど少なくなっている。
同連盟の鈴木秀康会長は「人数が減ってしまい残念だが、地域を超えて親睦を深めながらソフトボールを楽しんでもらいたい」と話していた。
リーグ戦は11月まで行われる。 -
いなっせで花の植付け作業
伊那市のいなっせビル入居者でつくるいなっせ花いっぱい委員会は、14日、たる型のプランターに花の苗を植えた。
いなっせ花いっぱい委員会では、市街地の美化や活性化につなげていこうと毎年花でビル周辺を飾っていて、今年で6年目になる。
7月に行なわれる花いっぱいコンテストでは、これまでに3年連続最優秀賞を受賞するほど高い評価を受けている。
14日は、いなっせに入っている20の事業所から15人ほどが参加し、役割分担して花を植えていた。
今年は、6月中旬から秋にかけて濃いピンク色の花を咲かせるサフィニアという花の苗を植えた。
プランターは、37個でビルの東側と南側に配置した。
いなっせ花いっぱい委員会の大平秀紀委員長は、「来館者や通り町を訪れる人たちに楽しんでもらいたい」「手入れをしっかりやってコンテストでも上位入賞を目指したい」と話している。 -
中山間地の遊休農地利用 トマト栽培実践塾開講
中山間地の遊休農地でトマトの栽培・収穫体験をするトマト栽培実践塾が15日、伊那市手良で始まった。
これは、伊那商工会議所と、伊那市手良竜ヶ沢地域で遊休農地の解消に取り組んでいる信州元気野菜村竜ヶ沢地域の会が、今年初めて開いた。
実践塾には市内などから45人が参加し、約600平方メートルの畑に7種類のトマトの苗を植えた。
竜ヶ沢地域の会代表で、長年加工用トマトを生産してきた伊藤幸春さんが指導した。
この会は遊休農地を活用しジュース用トマトやアスパラなどの栽培に取り組んでいる。
今回、トマトを通して参加型農業体験のできる地域をつくろうと実践塾を開くことにした。
この取り組みは伊那商工会議所が支援している。
県の地域発元気づくり支援金事業に採択され、支援金68万円が内定している。
トマトは、竜ヶ沢地域の会が管理し、参加者は定期的に畑を訪れてトマトを栽培する。自分が植えた苗に実ったトマトはプレゼントされる。
収穫は7月下旬ころからの見込みで、トマトカレーなどを作る収穫祭も予定している。 -
伊那まつりインストラクター認定会
8月の伊那まつりに向け、踊りのインストラクターとデモンストレーターの認定会が15日、伊那市役所で開かれた。
踊りの認定会は、伊那まつりおどり振興会が開いている。
ドラゴン踊りと伊那粋踊りのインストラクターなどを希望する人は、認定を受ける必要がある。
同日は、新規参加者がなく、インストラクターの有資格者が更新のため審査を受けた。
ドラゴン踊りは7人、伊那粋踊りは8人が参加し、振付の細かい確認などをしていた。
インストラクターは7月から、踊りのオープンレッスンのほか、希望する踊り連や企業に出かけ、踊りを指導するという。
認定会は23日にも開かれる予定で、伊那市では新規参加を呼び掛けている。 -
新緑の季節テーマ パッチワーク展
新緑の季節をテーマにしたパッチーワークキルト展が、伊那市のかんてんぱぱホールで開かれている。
これは、出展しているメンバーの一人で、千葉県在住の野沢典子さんが伊那市出身という縁で、初めて伊那市で開かれた。
会場には野沢さんと全国各地のパッチワーク仲間の作品31点が並んでいる。
野沢さんは、12年前千葉県に引っ越したことをきっかけにパッチワークキルトを始めた。
その後、本格的に作品づくりをするようになり、2006年と2009年には日本全国から1500点以上の作品が出展されるインターナショナルキルトウィークでグランプリを受賞している。
作品は、5月の新緑をイメージした緑を基調としたものが多く並んでいる。
また会場には、野沢さんがこれまで作りためた作品15点も並んでいる。
パッチワークキルト展は16日まで。