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アマランサス写真コンテスト
伊那地域で特産品化を目指している雑穀、「アマランサス」を題材にした写真コンテストの審査会が17日夜、伊那市の伊那商工会館で開かれた。
大きな葉っぱの間にしゃがんだ子どもたち、アマランサス入りのご飯をしゃもじですくい上げる女の子など、アマランサスのある暮らしを写した作品が寄せられた。
コンテストは、アマランサスの加工・栽培などを行っている伊那地域アマランサス研究会が企画したもので、この日はメンバー10人が審査にあたった。
今回は、アマランサスが徐々に浸透し始めている中、暮らしの中に、どう取り入れられているか知ろうと作品を募集し、14人から38点が寄せられた。
審査の結果、伊那市富県の小林兼久さんの作品が、最優秀賞に選ばれた。
作品には、色とりどりに咲いたアマランサスと、夏の南アルプスが映し出されている。
ほかにも、優秀賞や特選5点が選ばれた。
作品は、来月6日に開かれるアマランサス研究会のシンポジウムで展示する予定。 -
伊那市土地開発公社入札問題など住民訴訟和解
伊那市土地開発公社の入札問題などをめぐり、伊那市民126人が小坂樫男市長に対して起こしていた住民訴訟で、両者が19日、和解に合意した。
伊那市民126人でつくる原告団は、伊那市土地開発公社の入札問題と、住所表示変更事業をめぐる2件の訴訟を起こしていて、今回、この2件がまとめて和解となった。
土地開発公社の入札問題について原告は、公社が測量などにおいて、見積入札を行うことは違法として、2008年1月22日に住民訴訟を起こした。
長野地方裁判所が示した和解条項では、見積入札は地方自治法の趣旨に照らして不適切であったとして、被告が今後、伊那市土地開発公社が地方自治法所定の契約方法を採用し、業務運営が健全に行われるよう監督することを誓約すること、また、談合に結びつきやすい方法であったとして、市民の信頼回復のため契約手続きの透明性確保に努めることを表明することとしている。
また住所表示変更事業については、伊那市が、伊那市測量事業協同組合の設立を指導し、その組合と随意契約を結んだことを違法として、原告が2008年11月14日に訴訟を起こした。
和解条項では、競争入札を原則とする地方自治法に照らして不適切であったとして、被告が、今後は各種契約の締結を厳正かつ適正に行うことを誓約するとしている。
原告団は19日、長野市内で会見を開き、長野地方裁判所で同日行われた口頭弁論で和解に合意したと報告した。
若林敏明原告団代表は、「公社及び市の発注業務で、地方自治法の趣旨から不適切であったという事実認識において、市民と市長が初めて共通認識に立ったことは極めて重要。今回は幕引きでなく、改革の開幕。市民の持つ監査力が問われる新たな宿題をいただいた」と話した。
一方、被告の伊那市長側は、和解成立を受け市役所で記者会見を開いた。
小坂市長は、「透明性を図るという意味から土地開発公社も地方自治法の手続きをふんだ入札を行なっていく必要がある。透明性の確保、市民に開かれた行政という意味から、住居表示変更のような業務は今後ないと思うが一般競争入札を行っていく」と述べた。
今回の和解により、原告は訴えを取り下げ、訴訟費用は各自が負担することになる。 -
白鳥副市長退任式
4月の市長選挙に立候補するため21日付けで退任する伊那市の白鳥孝副市長の退任式が今日市役所で行われた。
退任式で小坂樫男市長は、「持ち前の若さを発揮し、人脈を活かして、改革をしていただいた。心から感謝したい」と、収入役時代から6年にわたり市の幹部を務めた労をねぎらった。
また職員の代表から花束が送られた。
白鳥副市長は「またこの場所にもどってきて皆さんと一緒に仕事をしたい」と最後の挨拶をした。
白鳥孝副市長は、特命の副市長として、行政改革や産業立地などを主に担当した。
白鳥さんは、21日に正式に市長選挙への立候補を表明する。
白鳥副市長の退任により、今後は、酒井茂副市長の1人体制となる。
白鳥さんは職員の拍手で送られ、市役所を後にした。 -
碓井伍一さん絵を母校に寄贈
伊那市の造形画家碓井伍一さんが17日、母校の伊那中学校を訪れ、自作の絵画を寄贈した。
碓井さんは、昭和26年度の卒業生で、美術教諭として伊那中で教壇に立ったこともある。
退職後、本格的に絵を描き始め、2003年から昨年まで、フランスの歴史ある公募展ル・サロン展で7年連続で入選している。
今回寄贈された絵は、碓井さんの心の中を表現したという「律動」。心臓の鼓動のように繰り返されるリズムを円で表し、その円が新しい形をつくり出している。
この絵は、全校生徒が見られるようにと、体育館につながる廊下に展示されるという。 -
伊那まつりテーマ決まる
今年の伊那まつりのテーマとキャッチフレーズが決まった。テーマは「絆」、キャッチフレーズは「集え!踊れ♪Yes we can!!」となっている。
16日夜、第3回伊那まつり企画会議が開かれ、決まった。
会議ではほかに、第40回記念の伊那まつりに向け開かれている祭り改革プロジェクトチームについて、「どのように話し合いが進んでいるのか公開してほしい」といった意見が出されていた。
今年の第38回伊那まつりは、8月7、8日を予定している。
テーマや日程は、4月に開かれる伊那まつり実行委員会で正式に決定される。 -
白鳥孝副市長 21日出馬表明へ
任期満了に伴い4月に行われる伊那市長選挙に、白鳥孝副市長が立候補する意思を固め、21日に正式に出馬を表明することがわかった。
立候補の表明は、21日日曜日の午前中に、白鳥さんの地元西箕輪の中条公民館で行なわれる予定。
白鳥さんは現在54歳。伊那北高校を卒業後、立教大学に進み、昭和54年に信英蓄電器箔株式会社に入社。平成16年に伊那市収入役に就任。平成19年から副市長を務めている。
現職の小坂樫男市長は、昨年12月の定例市議会で今期限りでの引退を表明。次期市長は、2人の副市長のどちらかにとの意思を明らかにしていた。
今年に入り、酒井副市長が不出馬を表明したことで、一気に流れは白鳥副市長に傾いていた。
白鳥副市長は、21日付で副市長を退職する辞表をすでに小坂市長に提出している。
白鳥さんの地元では、出馬表明後の21日午後2時から中条支部後援会の設立総会が、翌週の28日日曜日には、西箕輪地区の後援会組織も設立される予定で、4月の市長選挙に向けて動きは一気に活発化しそうだ。 -
伊那市平成22年度予算案発表
伊那市は17日、総額280億900万円とする平成22年度一般会計当初予算案を発表した。
平成22年度当初予算案の一般会計総額は280億900万円で、本年度より12億7500万円、率にして4.4%の減額となっている。
要因は市民税の減収で、個人では約5億4千万円、率にして15.7%減の29億5千万円。また法人では約2億3千万円、率にして33.3%減の4億6千万円となっている。
主な新規事業として中学校修了前の子どもに対し1人月額1万3千円を支給する子ども手当に12億6千万円、西箕輪地区の新しい保育園の建設に3億8千万円、講演会の開催や展示など4月に開館を予定している創造館の運営に4千万円、これまでの水道料に加え市税、保育料、住宅使用料のコンビニエンスストアーでの収納実施に170万円などが盛り込まれている。
このほか中小企業の融資や雇用対策など緊急経済対策事業に39億7千万円を計上している。
この予算案は24日開会の伊那市議会3月定例会に提出される。 -
伊那里診療所廃止へ
これまで休止となっていた伊那市長谷市野瀬の伊那里診療所が、廃止される見通しとなった。
伊那里診療所は平成19年11月から、ここで勤務していた医師の体調不良により、休止状態となっていた。
伊那市ではこの医師の回復が見込めないため、来年度から伊那里診療所を廃止するとして、伊那市議会3月定例会で廃止のための条例改正案を提出することにしている。
休止前までは1日平均10人ほどの患者がいたが、現在は同じ長谷地区にある美和診療所で対応しているという。
伊那市では、廃止が決まれば建物の後利用についても検討していくという。 -
長藤駐在所 高遠町交番に統合へ
伊那警察署は、伊那市高遠町の長藤警察官駐在所を来年3月末をもって廃止し、高遠町警部交番へ統合する方針を示した。16日開かれた高遠町地域協議会で示された。
長藤駐在所は現在、一人の警察官が駐在しているが、廃止後は高遠町警部交番へ配置されることになる。
廃止の理由として、国道152号バイパスを使えば10分程度で高遠町交番まで行けること、駐在所は夜間や土日は警察官がいないが、交番では24時間体制がとられていることなどを挙げている。
長野県警察本部は、組織や人員の効果的な配置、業務の合理化について検討した結果、交番や駐在所の見直しを求めていて、長藤駐在所の統廃合もこれを受けて実施される。
伊那署では今後、立地条件や事件・事故の発生件数など総合的にみて、管内すべての交番や駐在所のあり方について検討していくという。
なお伊那署では、老朽化が進んでいる高遠町の藤沢駐在所について、来年度中に移転新築する方針も示している。 -
市保育料19市中2番目の安さ
伊那市の平成20年度の保育料は県下19市の中で2番目に安かったことが分かった。
16日夜伊那市役所で開かれた、伊那市保育園運営協議会で報告された。
それによると、伊那市の1カ月の保育料の平均は1万8942円で19市の中で2番目に安く、最も安かったのは大町市で1万7439円、最も高かったのは安曇野市で2万4540円となっている。
また本年度、不況の影響で所得が前年度の50%以下となった家庭に減免措置がとられ、6人が対象となり減額の合計は68万4千円となっている。
本年度の保育料の滞納額の合計は1月31日現在で211万円、 繰り越しを合わせると1143万円となっている。
伊那市では、毎月新たに約120万円の滞納が発生していることから、滞納額の抑制が最重要課題だとしている。 -
高遠リサイクルフリーマーケット
使わなくなった衣服や日用品などが並ぶ、高遠リサイクルフリーマーケットが11日、伊那市高遠町福祉センターやますそで開かれた。
11日は県内外から訪れた出品者のおよそ30ブースが並んだ。
このフリーマーケットは、地域の活性化を目的に毎年開かれているイベントで、今年で15回目になります。
各ブースには古着や家財道具が並んだ他、手作りの工芸品なども販売され、訪れた人たちは商品を手にとりながら希望の品を探していた。
主催者の丸山宏一さんは「フリーマーケットを通じて、たくさんの人が高遠に訪れてくれたらうれしい」と話していた。 -
広木克行講演会 不登校や引きこもりについて考える
不登校に悩む人たちのカウンセラーなどをつとめる広木克行さんによる講演会が14日、伊那市のいなっせで開かれた。
講演会は不登校や引きこもりについて考えようと、上伊那子どもサポートセンターが開いたもので、会場には約100人が集まった。
講師の広木克行さんは、「子どもたちの生きづらさに寄り添う」という演題で話をした。
広木さんは不登校の子どもが増えている原因について、学校の成績という同じ物差しで全ての子どもを競わせている社会や教育の仕組みを挙げた。
また子どもに、勉強だけしていればよいという家庭が多く、できない子どもは家にも学校にも居場所がなくなり、ひきこもりや不登校につながると指摘した。
広木さんは、「親が不登校を正しく理解し、家庭に居場所をつくる。また心のエネルギーを取り戻せるまで休ませることで、子どもの育ち直しは可能だ」と話していた。 -
はなまる地域探検隊「こころ育むフォーラム」で全国表彰
週末を利用して小中学生が様々な体験をする伊那市の事業「はなまる地域探検隊」が、こころを育む総合フォーラムで、全国の奨励賞を受賞した。
13日(土)に東京で表彰式が行われ、はなまる地域探検隊の伊藤元郎隊長が表彰状を受け取った。
表彰式は、子ども達の心を育む活動を募集・表彰し、優れた活動を全国に紹介しようと、2008年度から、パナソニック教育財団が行っている。
はなまる地域探検隊は、学年を超えた活動を続ける中で子ども達の思いが引き継がれ、さらに広がっていくことが期待できると評価された。
地域探検隊は、全国の個人や団体から応募のあった145件の中から16件のうちの一つに選ばれ、団体の部・中部ブロック奨励賞を受賞した。
こころを育むフォーラムで伊那市の活動が表彰されるのは今回が初めて。 -
フルートアンサンブルコンサート
フルート愛好者でつくる伊那フルートアンサンブルによるコンサートが14日、伊那市のいなっせで開かれた。
フルートアンサンブルコンサートは、毎年この時期に開かれていて、今回で7回目。
クラシックや日本のポップスなど22曲を披露した。
また今年はコンサート当日が2月14日のバレンタインデーということもあり、愛をテーマにした曲も多く演奏された。 -
高遠城址公園桜の開花予想日4月10日
民間の気象予報会社ウェザーニューズは15日、高遠城址公園の桜の開花予想日を4月10日と発表した。
ウェザーニュースによると、高遠城址公園の桜の開花予想日は4月10日。13日を五分咲きとし、満開は15日から17日にかけて、また散り始めを18日としている。
桜の開花予想については、民間のウェザーニューズのほか、日本気象協会、ウェザーマップのサービス内容が充実してきたことを受け、気象庁は今年から発表を行わないことを決めている。 -
観光ボランティアガイド研修会
観桜期の高遠城址公園などで活躍が期待される、伊那市観光ボランティアガイドの講習会が11日、伊那市高遠町福祉センターやますそで開かれた。
11日はボランティアガイド約30人が受講した。
講習会は、伊那市観光協会が実施した、観光ボランティアガイド養成講座を修了した人たちを対象に、よりよいガイドをしてもらおうと開かれた。
講師は高遠町地区内で案内をしているボランティアガイドグループ、ふきのとうの会の小田中一男会長が務めた。
小田中さんは、観光客から10分間で案内してくれと頼まれた体験談を話し「ガイド出来る時間がたっぷりあるとは限らない。目で見てわかるようなものを作ることで時間を短縮することができる」と説明していた。
また話し方については「人数に応じた声の大きさで、明るく丁寧に、相手の目を見て」と呼びかけていた。
小田中さんは「客の立場に立って、ニーズに合ったガイドをしてもらいたい」と話していた。 -
松田教育委員長が講演
男女共同参画セミナーと伊那市女性人材バンク登録者を対象にした研修会が10日、伊那市役所で開かれた。
伊那市教育委員長の松田泰俊さんが「時代を背負う子どもに学ぶ」の演題で話した。
松田さんは、福寿草を例えに、すべての生き物は同じ根でつながっているという意味の万物同根という言葉を紹介。
伊那市の西春近北小学校で1年生を教えた時に、子どもたちから命の尊さや自然への畏敬の念、感性を学んだ経験を紹介し、「思考と行動が一体となって、自然と一つになっている子どもたちから私たちは学ばなければいけない」と話していた。
研修会には、40人が参加し、講師の話に耳を傾けていた。 -
シルバー人材 会員作品展
伊那広域シルバー人材センターの会員作品展が、伊那市西町のセンターで開かれている。
会場にはセンターに登録する700人のうち約100人の作品264点が並んでいる。
作品展は、会員同士の親睦を深めようと、趣味で作った作品を持ち寄ったことをきっかけに始まったもので、今年で17回目になる。
人形、盆栽、ちぎり絵、書道など多種多彩な作品が並んでいる。
伊藤裕偉会長は「会員同士の良い刺激になる。来年はもっと多くの作品が出品できたらうれしい」と話していた。
伊那広域シルバー人材センターの会員作品展は18日まで。時間は午前9時から午後4時まで。 -
北信越陸上優勝 高遠高校原翔太君市長表敬訪問
北信越高等学校新人陸上競技大会の男子100メートルと200メートルで優勝した高遠高校2年の原翔太君が15日、伊那市の小坂樫男市長のもとを訪れ、優勝報告した。
原君と陸上部の顧問らが小坂市長のもとを訪れた。
原君は昨年10月に福井県で開かれた大会で、男子100メートルと200メートルの2種目で優勝を果たした。
力を入れている100メートルの記録は10秒94。自己ベストの10秒93にはわずかに及ばなかったが、10秒台の記録は原君だけだった。
200メートルも22秒01と好記録だった。
現在は、今年の夏に沖縄で開かれるインターハイに向け、冬季トレーニングに励んでいるという。 -
焼却場建設反対三峰川連合が下水道処理施設 見学
新ごみ中間処理施設の建設候補地に反対する焼却場天伯河原建設反対三峰川連合が12日、下水処理施設などを見学した。
12日は、三峰川連合の委員を中心に13人が参加した。
見学会は、新ごみ中間処理施設で焼却が計画されている下水処理の汚泥などについて勉強しようと開かれた。
参加者は、伊那浄水管理センターの公共下水道の処理施設を見学し、職員の説明を受けていた。
代表の佐藤幹雄さんは、今回の見学を今後の勉強材料にしていきたいと話していた。 -
県スポーツクラブ ミニバス交流大会
長野県総合型地域スポーツクラブ・ミニバスケット交流大会が11日、伊那市民体育館で開かれた。
11日は県内の総合型地域スポーツクラブに加盟する9チームが参加した。
これは、県内各地にある地域スポーツクラブが主体となって、子ども達の地域を越えた交流を支援しようと初めて開かれた。
大会では、試合をする機会の少ない地域のチーム同士が対戦するように組み合せが行われ、各チームが2試合を行った。
また今回は、実戦経験の少ない低学年の子ども達にも試合を体験してもらおうと、低学年チームの試合も組まれた。
低学年の試合では、子ども達が自分の背よりも何倍も大きいゴール目がけて懸命にシュートを打っていた。
あるスタッフは「交流を通して地域を越えて、友達の輪を広げてもらいたい」と話していた。 -
南大東島訪問団結団式
青パパイヤが取り持つ縁で始まった沖縄県南大東島との民間交流で、伊那側から今月島を訪れる訪問団の結団式が12日、行われた。
今回で6回目の訪問で、産直市場グリーンファームの小林史麿会長を団長に、信州大学農学部の元学部長の野口俊邦さん、同じく名誉教授の茅原紘さんが副団長、24人が島を訪問する。
日程は23日から25日までの3日間で、伊那側の有志が贈った絵画の贈呈式や菓匠しみずの清水慎一専務による青パパイヤケーキづくりの実演も行なわれる予定。 -
【カメラリポート】井上井月顕彰会が井月の故郷、新潟県長岡へ(後編)
漂泊の俳人、井上井月の愛好家でつくる井上井月顕彰会が10日に新潟県長岡を訪問した。
顕彰会のメンバーは、長岡市役所を訪れ、森民夫長岡市長を表敬訪問した。 -
手良地区認知症アンケート 結果報告
伊那市の認知症支援モデル地区に指定されている手良地区で12日夜、地区住民の認知症に関する意識調査の結果が報告された。
手良公民館で認知症支援地区の第2回推進会議が開かれ、地域住民約60人が参加した。
アンケートは、昨年7月に手良地区653世帯を対象に認知症に対する意識を調査したもので、525世帯から回答があり、回収率は80%を超えている。
「認知症は病気だと知っていましたか」という問いに対しては、85%の人が「知っていた」と答えていて、「子どもからお年寄りまですべての人に正しい理解を持たせてほしい」などの意見があった。
「家族に認知症の人がいる場合に近所に期待すること」という問いに対しては、「話し相手」「声かけ」「見守り」などが多く、「一人で抱え込まずに隣近所に相談してほしい」という意見があった。
会議では、アンケート結果に対する感想や地域でできることについてグループに分かれて意見を出し合った。
手良地区は、認知症への関心が高いことや、地域間交流が盛んなことなどから、昨年6月に市の認知症支援モデル地区に指定された。
手良社会福祉協議会の城倉直彦会長は、「事業スタート時に比べ、認知症に対する意識が高まっている。みんなで理解を深めて、地域の助け合いの輪を広げたい」と話していた。
伊那市では手良を参考に、平成23年度以降は伊那市全体にも取り組みを広げていきたいとしている。 -
城取茂美さんの楽しい講演会
信濃教育会賛助会の会員発表会が12日、いなっせで開かれ、前西箕輪公民館長で笑い療法士の城取茂美さんが、歌を織り交ぜながら楽しく発表した。
発表会は信濃教育会賛助会の総会に合わせて毎年開かれているもので、賛助会の活動を地域の人たちにも知ってもらおうと、今年初めて一般公開された。
会場には賛助会の会員や一般ら約100人が集まった。
城取さんは「歌は世につれ縲恟コ和歌謡史から縲怐vと題し、戦前から戦後にかけての日本の情勢を、当時流行した歌にあわせて披露した。
会場を訪れた人たちは、城取さんの歌う懐かしい曲とユニークな話術に聞き入っていた。
発表を聞いたある人は「当時のことを思い出しながら、楽しい時間を過ごすことができました」と話していた。 -
伊那西高校美術・書道卒業記念展覧会
伊那市の伊那西高校の3年生による「美術・書道卒業記念展覧会」が、伊那市のかんてんぱぱホールで開かれている。
展覧会は、卒業を間近に控えた3年生がこれまでに学んだ学習の成果の発表の場にしようと開いているもので、今年で3年目になる。
展示しているのは、美術クラブ、書道クラブ、そして今年初めて参加した折り紙工芸クラブの作品約120点。
美術クラブの作品は、油絵や水彩などで人物や日本の美が表現されている。
書道クラブは、自分の好きな歌詞や母親への感謝の気持ちを表現した作品を数多く並べている。
今年初めて参加する折り紙工芸クラブは、折り紙作品を中心に、切り絵や手作りの絵本なども並べている。
伊那西高校の美術・書道卒業記念展覧会は14日まで。13日と14日は、茶華道クラブ員により会場でお茶もふるまわれることになっている。 -
故・中山秀幸さん遺作展開催へ
去年、脳腫瘍のため亡くなった伊那市の山岳写真家、中山秀幸さんの遺作展が4月3日から伊那文化会館で開かれることが決まった。
11日夜、いなっせで第1回実行委員会が開かれ、有志18人が出席した。
委員会では名称を、「南アルプスから南米アンデスの旅 中山秀幸遺作展」とし、日本山岳協会南信支部長の津野祐次さんが代表を務めることが決まった。
中山さんは伊那市出身の山岳写真家で地元南アルプスのほか、南米アンデスの撮影など、その写真は関係者から注目を集めていた。
しかし去年10月に脳腫瘍のため48歳で亡くなった。
実行委員会では中山さんの遺作展を4月3日から伊那文化会館で、また4月13日からは駒ヶ根高原美術館で開くほか、遺作集の発行や中山さんを偲ぶ会の開催も計画している。 -
伊那市議会臨時会補正予算案可決
伊那市議会は、12日の臨時会で2億8,900万円の一般会計補正予算案を全会一致で可決した。
国の第2次補正予算の成立を受け、伊那市には約2億6,000万円の臨時交付金が交付される。
市側は、その交付金をインフラ整備に活用するとして公共施設の改修や修繕に9,970万円、土地改良事業に1,500万円、道路・河川の改良事業に1億7,430万円の補正予算案を提出し、全会一致で可決し閉会した。小坂樫男市長は、「今回の補正で景気対策を一刻も早く実効あるものにしていきたい」と述べた。 -
井月顕彰会が「長岡訪問」を市長に報告
井上井月顕彰会の堀内功会長と、撮影中の映画「ほかいびと伊那の井月」の北村皆雄監督が12日、小坂樫男伊那市長を表敬訪問した。
顕彰会のメンバーは今月10日に、井月への理解を深めようと生まれ故郷とされている新潟県長岡を訪れた。
2人は、視察の様子や、長岡市長に映画撮影での協力を要請したことなどを小坂市長に報告していた。
小坂市長は「長岡とも交流を図りながら井月を名を広めてもらいたい。」と話していた。 -
高遠の伝統「だるま市」
伊那市高遠町伝統の「だるま市」が11日、鉾持神社の参道などで開かれ、縁起物のだるまを買い求める人達で賑わった。
約400年前から続くと言われる高遠のだるま市は、家内安全や五穀豊穣などを願う鉾持神社の祈年祭に合わせて毎年開かれる。
参道には様々なだるまが並び、訪れた人たちが値段交渉をしてだるまを買っていた。
大きなだるまを買った人には景気づけにと一際大きな声で「手締め」が行われた。
だるま市に訪れたある男性は「不景気で大きいだるまが買えなかった。不況をふきとばして来年はもっと大きいだるまを買いたい」と話していた。
11日は雨の降る一日となりましたが、だるま市実行委員会によると例年並みの約2万人が訪れたという。