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文化財防火デー 長谷の熱田神社で消防訓練
26日は、文化財防火デー。
伊那市では火災から重要文化財を守ろうと訓練が行われた。
文化財防火デーは昭和24年1月26日、奈良の法隆寺で火災が発生し、壁画が焼けて壊れたことを受け、昭和30年に定められた。
国の重要文化財に指定されている伊那市長谷の熱田神社で、高遠消防署の署員や地元の関係者15人が参加し訓練が行われた。
訓練は、焚き火が風にあおられて境内の木が燃え、建物に燃え広がる危険があるという想定で行われた。
到着した署員たちは木や建物を目がけ放水をしていた。
高遠町消防署の蟹沢昭二署長は、「伊那市には国指定の文化財が7カ所ある。これら文化財を住民や管理する施設などと協力し災害から守る体制を作っていきたい」と話していた。 -
初午に向けわら馬づくり
伊那市東春近の田中豊文さんは、2月1日の初午に向けて縁起物のわら馬作りをしている。
初午は2月始めの午の日で、牛馬の安全や五穀豊穣を願う。
田中さんは20年ほど前から独学で、わら馬を作っている。
自宅の敷地内にある工房には、所狭しと出来上がったわら馬が並べられている。
はざかけをして乾燥させたわらを、手編みで馬の形にし、最後に背中部分に赤い布を付けて完成させる。
雄はりりしく、雌は草を食べている所を表現したという。
わら馬は雄雌セットで40組作るということで、作業は今がピーク。
出来あがったわら馬は、地区の寝たきりのお年寄りたちに贈るという。 -
伊那市観光協会がおもてなし宣言
伊那市観光協会は26日、伊那市を訪れる観光客の満足度の向上とリピーターの獲得を目的とする「歓光おもてなし宣言」を宣言した。
これは長野県が推進する「さわやかにもてなそう」県民運動の一環で宣言した。
もてなし宣言は県内を訪れる観光客の満足度向上とリピーターの獲得を目的に県が去年10月から実施している運動。
市観光協会の観光おもてなし宣言は「魅力ある観光のまちづくりに取り組みます」「ボランティアガイドが親切にご案内します」「伊那の食文化を後世に伝えお客様にご案内します」など5項目となっている。 -
伊那市小沢でまゆ玉作り
伊那市小沢の小沢地域交流センターで、地域の主婦と保育園児が22日、まゆ玉づくりをした。
小沢区の主婦17人が参加している小沢いきいきクラブが、伝統行事を伝えていこうと、近くの伊那西部保育園の子どもたちを招いて行った。
年長・年中15人の園児が小沢地域交流センターを訪れ、クラブの主婦たちが、米の粉をゆでて蒸し、色をつけたまゆ玉を丸めた。
まゆ玉が出来上がると、ミズナラの枝に飾りつけ、完成した。
伊那西部保育園では、このまゆ玉飾りをしばらく園内に飾り、2月3日の節分に焼いて食べるという。
小沢いきいきクラブでは、健康体操を中心に日頃から活動している。
保育園児を招いてのまゆ玉づくりは今年で2年目。
代表の小坂美恵子さんは、「子どもたちが喜んでくれるのでやりがいがあります」と話していた。 -
漬物用の重石でカーリング
漬物用の重しを使って得点を競うプチカーリング大会が24日、伊那市の伊那西スケート場で開かれた。
スケート場を利用し、冬のスポーツで交流してもらおうと伊那市体育協会スケート部が開いたもので、今年で2年目。
この日は、小学生の部に22チーム、大人の部に13チームが出場した。
1チーム4人で1人1回ずつ、6メートル先にある円をめがけ、漬物用の重石を滑らせる。
内側の円に入ると20点、外側の円に入ると5点、円の外は1点となる。
子ども達は、円に思うように入らず悪戦苦闘しながら、氷の上でプチカーリングを楽しんでいた。
また、大人も夢中になって円をめがけて投げていた。 伊那市体育協会では「今年は多くの人達に参加してもらい盛り上がる大会となった。これを機にスケート場に足を運んでもらいたい」と話していた。 -
みはらしファームでタイムカプセル開封
伊那市の農業公園みはらしファームで24日、10年前の2000年に埋められたタイムカプセルが掘り起こされた。
タイムカプセルを埋めた29組のうち23組が、カプセルを埋めた公園事務所近くに集まった。
タイムカプセルは、みはらしファームがオープンして初めて迎える正月のイベントとして、また西暦2000年を迎えるミレニアムイベントとして10年前に行われた。
参加者が、スコップや鍬などを使って、地面を掘り起こすと、ビニールに包まれた壺が出てきた。
会場をレストランに移して、壺の中身が出された。
壺の中には、10年後の自分や家族に宛てて書かれた手紙と、ワインが入れられていた。
手紙を受け取った参加者は、家族が増えた、娘が家業を継いでくれることになった、辛い出来事があったが乗り越えてきたなど、それぞれが過ごした10年間の変化を紹介した。
10年前は10歳で、今年20歳になった伊那市中央の双子の兄弟は、当時の自分から現在の自分に向けた手紙を見て、兄の田中暁大さんは、「10年前の自分にプラス思考で行こうといわれた。まだまだ人生長いのでプラス思考でがんばりたい」、弟の智大さんは、「10年前の自分にもっとがんばれといわれているような気がした」と話していた。
また、伊那市手良の登内真美子さんは、10年前、夫の耕治さんに連れられて、イベントに参加した。
そのとき、真美子さんは1人目の子どもを妊娠していた。
真美子さんは、当時の手紙を見て10年前に思いをはせ、「あの頃、おなかの中の子どもに宛てた手紙を見て涙が止まりませんでした。10年たって、子どもも元気に育っていることを思うと、うれしく感じます」と話していた。
また10年間、壺の中で熟成されたワインも皆で味わった。 -
与地生産森林組合が緩衝帯整備
伊那市西箕輪与地の住民らでつくる与地生産森林組合の組合員は、鳥獣害対策として畑に近い山際で、藪などの刈り払い作業を行っている。
これは、伊那市の地域参加型、鳥獣害防止総合対策事業として行われている。
25日には、組合員3人が作業していた。
山際の藪や枝などの刈り払いを行うことで、見通しがよくなり、野生動物が身を隠す場所がなくなる。
伊那市によるとこれにより、野生動物が畑などにおりてこなくなる効果があるということで、市内では手良野口で行われ、実績を挙げているという。
与地の農地は山ぎわに多くあり、地権者の協力を得て今回、約2.5ヘクタールで作業実施が実現した。
市によると、平成20年度の市内の農作物の鳥獣被害額は約4200万円に上るという。
与地生産森林組合では、「自分たちの農地は自分たちで守るという意識を持ち、効果をみて、今後につなげていきたい」としている。 -
【カメラリポート】趣味でマジック 伊藤権司さん
派手な衣装でマジックを披露しているのは伊那マジッククラブの会員の一人、伊那市東春近の伊藤権司さん。
伊藤さんは20年ほど前、友人に誘われてマジックをはじめた。 -
干支にちなんだ新春書画展
伊那市西町の旧井澤家住宅で、今年の干支にちなんだ新春書画展が開かれている。
この書画展は、伊那部宿を考える会が開いている。
会場には、干支の寅にちなんだもの、新春に相応しい掛け軸や額装などが並び、中村不折の書や、池上秀畝の水墨画などの珍しい作品も展示されている。
また長谷地区の手芸クラブ「美里会」による寅のぬいぐるみ作品のほか、小松養蜂園の蜜蝋で作られた虎の置物も出品されている。
そのほか、伊那市在住の漫画家橋爪まんぷさんによる寅を擬人化して描いた江戸風俗画も展示販売されている。
この展示会は30日(土)まで。入館料大人200円。 -
高校生対象の料理教室
高校生を対象にした料理教室が、23日、伊那市の伊那公民館であった。
伊那市食育推進会議は、「健康的な生活を送る為には、どんな食事が必要なのか」を考えてもらおうと初めて料理教室を企画した。
高校生たちは、「鮭の香味ソース グラッセ添え」、「タラコとマヨネーズをあえたサラダ」、「具だくさんの味噌汁」の3品を作った。
生徒達は、野菜の切り方や料理の手順等のアドバイスを受けながら調理を進めていた。
今回料理教室に参加したのは、野球部のマネージャーや、将来、栄養士を目指す2年生、4月から短大に進学し一人暮らしを始める3年生など様々。
管理栄養士の北原和恵さんは、「一人暮らしをすると、コンビニのお弁当を買う機会も多くなると思うが、サラダや総菜などを一品加える事で、バランスのとれた食事になる」とアドバイスしていた。
料理を作り終えると、参加した生徒達は、早速、出来たての料理を味わっていた。 -
伊那少年剣道クラブ鏡開き
新たな決意で稽古に臨もうと、伊那市の伊那少年剣道クラブが23日、鏡開きを行った。
23日は、去年の4月に入部した33期のメンバー5人が、この10カ月間の稽古の成果を全員の前で披露した。
式では、美篶小学校6年の中山智裕くんと唐澤成悟くんが、「しっかり稽古をして、どんな時も頑張ることのできる強いこころの人になりたい」と誓いの言葉を述べた。
また、代表の蟹澤早百合さんは「自分を信じ、夢を求めて生きてほしい」と話した。
最後は、お汁粉を全員で味わい、今年1年の決意を新たにしていた。 -
伊那商工会議所議員新年会
伊那商工会議所の議員新年会が22日夜、伊那市内で開かれ、伊那商工会議所の議員など80人ほどが参加した。
新年会の中で、伊那商工会議所の向山公人会頭は、「厳しい経済状況が続いているが、今年は、国の2分の1補助を活用して、商店街の再生に取り組みたい。」、
また、リニア中央新幹線問題についても触れ、「均衡ある国土の発展や、都会と地域との格差をなくすために、Bルートの実現は欠かせない。可能性は低いかもしれないが、国への要望を強化していきたい。支援と協力をお願いしたい」と話した。
新年会では、15年以上議員を務めた11人に対し、日本商工会議所会頭・長野県商工会議所連合会長連盟表彰が伝達された。
また、20年以上商工会議所に勤めた職員6人に対しても、表彰状が伝達された。 -
変わり羽子板展
伊那市坂下の大十呉服店で、去年1年間の世相を反映した変わり羽子板展が開かれている。
店内には、人形メーカー久月が制作した10点が並べられている。
96歳で亡くなった昭和の巨星森繁久弥さん、鳩山総理大臣と幸夫人、即位20年と金婚を迎えられた天皇皇后両陛下、ノーベル平和賞を受賞したオバマアメリカ大統領、WBC監督も務めた原辰徳読売ジャイアンツ監督、日本選手初のワールドシリーズMVPを受賞した松井秀樹選手、大リーグ初の9年連続200本安打を達成したイチロー選手、18歳で最年少賞金王となったプロゴルファーの石川遼選手、子ども店長で大ブレイクした加藤清史郎君、ユニクロを展開するファーストリテイリングの柳井正会長。
大十呉服店の池上直樹社長は、「羽子板をきっかけにお客様に商店街に足を運んでいただき、少しでも街が賑やかになればうれしい」と話している。
変わり羽子板展は25日まで。 -
信大農学部の学生らが林野庁賞受賞
大学と地域、行政が連携しながら里山への関心を高めていこうと取り組んできた信州大学農学部の学生らがこのほど、林野庁の研究発表会で最優秀賞となる林野庁長官賞を受賞した。
22日、最優秀賞を受賞した学生らに、南信森林管理署の竹内正比古署長から、賞状が伝達された。
受賞したのは、信州大学農学部森林科学科の有志でつくる「伊那守」のメンバー。
伊那守は一昨年から、伊那市手良地区の住民と一緒に、地元の里山「水無山」でハイキングコースを整備してきた。
昨年はハイキングイベントも企画し、地域と一緒になりながら、里山への関心を高めようと取り組んできた。
地元住民と学生を結びつけたのは、南信森林管理署の職員井元幸子さん。
井元さんは、地元住民が取り組む里山での活動に学生を参加させることで、学生が林業分野で活躍できる幅を広げたいと考えた。
この取り組みを、昨年12月に開かれた林野庁の研究発表会で発表したところ、「今後につながる活動」と評価され、最優秀賞の林野庁長官賞を受賞した。
また同日、伊那守のメンバー一人ひとりに、井元さんが手作りした感謝状も贈られた。 -
図書館ボランティア交流会
ボランティアで読み聞かせをしている人を対象とした図書館ボランティア交流会が18日、伊那市の伊那図書館で開かれた。
読み聞かせボランティアは主に学校に通う子供の保護者が中心となって活動している。
交流会は、ボランティア同士の情報交換の場にしようと伊那図書館が開いたもので、54人が参加した。
同館が小学生を対象に行っている図書館島探検が行われ、参加者が実際に体験した。
「子供達が喜んだ本を紹介せよ」といった課題が出され、参加者達は図書館にある本の中から探し出していた。
この後、探してきた本の内容などを紹介していた。
またこの日は、日頃学校での活動を紹介する情報交換会も行われた。 -
親子が小麦粉粘土で遊ぶ
伊那市の上の原子育て支援センターで19日、親子が小麦粉粘土を作って楽しんだ。
これは、上の原子育て支援センターで毎月行われている子育て講座の一つで、この日は15組の親子が参加した。
粘土は、小麦粉に水と油、食紅を加えて作るもので、小さい子供が口にしても安全という。
子ども達は、カラフルな粘土をちぎったり丸めたりして楽しんでいた。
ある母親は、「簡単に粘土も作れて、楽しく遊べました。家でも作って子どもと一緒に楽しみたい」と話していた。 -
西箕輪中 人権宣言採択
いじめや差別のない学校めざす伊那市の西箕輪中学校で21日、いじめや差別のない学校をめざす人権宣言が採択された。
この日、臨時生徒総会が開かれ、人権宣言について話し合われた。
同校では昨年度から、生徒会が中心となり、いじめ根絶にむけた活動を始めた。
活動を引き継いだ本年度の生徒会が、いじめに関するアンケート調査を行ったところ、生徒の4分の1が、学校にいじめはあると感じていることが分かった。
学校からいじめをなくすためにどうすれば良いかを生徒が話し合い、人権宣言を作ることになった。
この日は、生徒会から出された人権宣言の案を基に、各クラスが話し合った内容が報告された。
また、会場からも意見が出されていた。
人権宣言は▽個性を認め、いじめや差別を絶対に許さない▽どんな時でも、助け合い、支え合い、励まし合う友達をつくる竏窒ネど5カ条で作られている。
生徒会会則により、3分の2以上の生徒の賛同が得られたため、西箕輪中学校の人権宣言が採択された。
同校で人権宣言が採択されたのは、学校創立63年の歴史の中で初めて。
中心になって進めてきた前生徒会長の濱田啓介君は、「長い時間をかけて作ってきた宣言が採択できてよかった。全校のみんなが、仲良く楽しく学校生活を送れるようにしたい」と話していた。
また、いじめにより長男を亡くした前島章良さんが講演した。
13年前、須坂の中学校に通っていた前島さんの長男の優作君がいじめに遭い、遺書を残して自殺した。
前島さんは、悲惨な事件を繰り返さないために、いじめや暴力問題の解決に向けて活動している。
前島さんは、自身の経験から「絶対にいじめをしてはいけない」と生徒達に呼びかけていた。 -
伊那市農業振興センター運営委員会
国の新制度への取り組みなど了承伊那市農業振興センター運営委員会が20日、伊那市役所で開かれ、米の戸別所得補償モデル事業など、国が示した農業の新しい制度に沿った取り組みを行っていくことなどが了承された。
農業関係者ら約40人が出席した委員会では、国の米政策転換についての説明があった。
来年度から実施される米の戸別所得補償モデル事業は、生産にかかる費用が販売価格を上回る米に対して所得補償を国が直接支払うもの。
ほかに水田利活用自給向上力事業は、麦、大豆などの作物を戦略的に生産し自給率向上を国全体で取り組む対策。
伊那市では、これらの対策のメリット措置を最大限活用し、農業経営が安定的に推移できる取り組みを進めていく竏窒ニしている。 -
伊東義人さんが保科政之の講演
伊那市東春近の春近郷ふれあい館で19日、大河ドラマ化実現を目指す保科正之についての講演が行われた。
講師は、旧高遠町長で、現在「名君保科正之公の大河ドラマをつくる会全国組織副会長を務める伊東義人さん。
講演会は、ドラマ化の活動が行われている保科正之について知りたいとの声を受け、東春近公民館が開いたもので、高齢者学級や女性教室、一般から約40人が参加した。
伊東さんは、殉死の禁止や救急医療制度の確立など正之の偉業を挙げ、「民のための政治が正之の根底にあり、その基礎を築いたのは高遠で過した青年期。今の時代、こうしたリーダーが求められている」と話し、「ドラマ化が実現するまで、しっかり運動をしていきたい」と協力を呼びかけた。
講演会終了後、参加者は署名を行った。
平成16年に始まった署名は、昨年35万人を突破し、今年1月19日現在で36万4235人となっている。 -
交通栄誉章受章 後藤一男さん、境区高齢者クラブ
伊那市の個人と団体が交通安全運動に功績があったとして、交通栄誉章を受章した。
表彰を受けたのは伊那市手良の後藤一男さんと境区高齢者クラブ。
後藤さんは49年間にわたり、交通安全指導や教育活動を行うなど、その功績が認められたほか、29年間にわたり無事故、無違反を続けている。
また一男さんの功績には、妻の恵子さんの協力も欠かせなかったとして、感謝状が贈られた。
ほかに境区高齢者クラブは、県高齢者交通安全モデル地区の指定を受けたことから、危険箇所の点検や啓発活動など交通安全に対する活動を活発化させたとして表彰を受けた。 -
伊那市西箕輪上戸で大文字下し
伊那市西箕輪上戸の小正月の伝統行事「大文字」。
行事を締めくくる大文字下しが20日、行われた。
大文字は、道祖神のある辻に柱を立て、厄除けや家内安全、五穀豊穣を願う行事。
上戸では、約300年前から始められたと言われ、毎年14日に建て、20日に下す。
朝5時半、触れ太鼓の音が響くと、大文字柱のある三ツ辻に区民が集まってきた。
男衆約60人が、綱やサスマタを使い、電線などに当たらないよう慎重に柱を寝かせた。
長さ12メートル程の柱が無事、寝かされると、巾着や花飾りが取り外される。
集まった女性や子供達は、外された飾りを手に取り、気に入った物を持ち帰っていた。
これらの飾りは、縁起物として今年1年間、各家庭の神棚に飾られる。
また古い物は、正月の縁起物などと一緒に24日に行われるどんど焼きで燃やされるという。 -
大寒なのに春の陽気
20日は大寒。1年で最も寒いころとされているが、伊那地域の最高気温は13.7度まで上がり春のような陽気となった。
この時期としては暖かな1日となり、箕輪町福与の福与城址公園には、福与城址を守る会の松崎久司会長と奥さんの仲子さんが訪れていた。
公園内には春を告げる花、福寿草が黄色い花を咲かせている。
福与城址は福寿草が咲く公園として有名で、松崎さんによると、福寿草はここ数日の間にいくつか咲き始めたという。
長野地方気象台の予想ではこの陽気は長続きせず、22日以降は平年並みの気温に戻るという。 -
【カメラリポート】 「ため池百選」
伊那市美篶の「六道の堤」。
伊那市野底の「野底堤」。
伊那市高遠町の「千代田湖」。
この3つは全国から608カ所の応募があった「ため池百選」から一次選定で選ばれた。
一次選定で選ばれた「ため池」は287カ所で、この中から一般の投票をもとに、選定委員会が「百選」を選ぶ。
農林水産省では、全国でも特色のあるため池を、百選に指定することで地域振興につなげたいとしている。 -
JA生活部会が車いすなど寄贈
JA上伊那伊那地区生活部会が18日、老人保健施設すずたけに、入浴・シャワー用車いすなどを贈った。
生活部会は、昨年11月のJAまつりでチャリティーバザーを行い、約15万円の収益があった。
その収益で、入浴・シャワー用車いす2台と、レクリエーションの風船バレーに使うゴム風船120個を贈った。
生活部会は毎年、チャリティーバザーの収益ですずたけに介護用品などを贈っていて、今回が7回目になる。
木下紀子部会長は、「毎日の生活に役立ててほしい」と話していた。
すずたけの新谷久男事務長は、「十分に活用させてもらう」と感謝していた。 -
AFS留学生お別れ会
南信地区の高校に留学していた外国人高校生のお別れ会が17日、伊那市のいなっせで開かれた。
今年2月に帰国する留学生6人と、その友人などが集まり、お別れパーティーが開かれた。
6人の留学生は、高校生の留学を支援している民間団体AFSの制度で、昨年3月から南信地区の高校で学んできた。
上伊那では、デンマーク出身のディッテ・ミケルスンさんが伊那北高校へ、ドイツ出身のジュリア・バンバッハさんが伊那弥生ケ丘高校へ留学し、地元の高校生と一緒に学校生活を送ってきた。
また、2月カタールで開かれる高校生の英語ディベート世界大会に出場する伊那北高校英語クラブの激励会も行われ、出場メンバーに拍手が送られていた。 -
高遠町引持で悪魔払いの獅子舞
伊那市高遠町の引持区で17日夜、獅子とひょっとこが舞う悪魔払いの獅子舞が行われた。
地区の若手でつくる保存会のメンバーが、集まった区民の前で舞を披露した。
引持区では小正月に合わせて、毎年この獅子舞が舞われてきた。
昔は各家庭を回っていたが、生活改善センターができた20年前から、この場所で舞うようになった。
獅子がひょっとこの体についたノミを食べるユニークな仕草もあり、これは、引持区だけのものだという。
中には、獅子を見て泣きだす子どももいた。
引持区の平岩健登常会長は、「少子高齢化の中、保存していくのは大変だが、若手が頑張ってくれている」と話していた。 -
剣道クラブ伊那剣心館が鏡開き
伊那市の剣道クラブ「伊那剣心館」の鏡開きが17日、伊那商工会館で行われた。
小学生から中学生まで約60人が集まり、素振りなどをした。
伊那剣心館では、新たな気持ちで練習に励もうと毎年1月に鏡開きをしている。
式では、小林清二会長が、「剣道は礼に始まり礼に終わる武道。今年1年、感謝の気持ちを大切にがんばりましょう」と話した。
また、伊那小学校6年の唐澤誠君が、「強く、潔い剣士になるよう、一層の稽古に励みたい」と誓いの言葉を述べた。
また、代表して中学3年生が素手で鏡餅を開き、皆で分けて持ち帰った。 -
高遠高生が聴覚障害者と手話体験
伊那市の高遠高校福祉コースの1年生は18日、聴覚障害者を招いて体験授業をした。
福祉コースでは、福祉に対する幅を広げようと、高齢者介護に関する勉強のほか、手話の授業も行っている。
この日は、聴覚障害のある2人が講師に招かれた。
伊那市在住で難聴者の佐藤隆さんは、「手話をする時は、手の動きと同じくらい顔の表情が大切。表情があることで、気持が伝わりやすくなる」と話していた。
また、伊那市在住で、生まれながら耳が聞こえない城取定幸さんは、「昔は、町中で手話をしているだけで冷たい目で見られた。手話をする時は人に見られないようにした」と、差別され苦労した体験談を紹介した。
授業では、生徒達が手話を交え自己紹介したり、講師が手話に関するクイズを生徒達に出題していた。
授業の最後に城取さんは、「手話を覚えるのは大変だと思うが、一つでも多く覚えて下さい」と生徒達に呼びかけていた。 -
ブラジル人学校 テレビ電話で授業
伊那市西春近のブラジル人学校コレージョ・デザフィーオでは、テレビ電話を使った授業を始めた。
19日は、ブラジルに住む指導者、ヤマモトクリスティーナさんとインターネット回線を結び、子ども達が授業を受けた。
この学校では最盛期には、15人の指導者がいたが、現在は、学校長を含め3人しかいない。指導者を多く雇う賃金を確保するのが難しいことや、不況の影響で、多くのブラジル人が帰国し、指導者が根本的に不足しているためだ。
ブラジル人学校では、苦肉の策としてインターネットを活用した授業を始めた。
19日は、理科の授業が行われ、地球温暖化や、エコロジーについて生徒らが学んだ。
生徒たちは、ヤマモトさんの問いかけに、テレビを通じて答えていた。
コレージョ・デザフィーオでは、ヤマモトさんのほか、ブラジル在住の3人の指導者を雇い、今後、テレビ電話での授業を毎日行う。
子ども達は「新しいスタイルの授業でおもしろい」「専門の先生に習うことが出来てわかりやすい」などと話しているが、数学など、理解するのに記述を多く必要とする課目については不安もあるようだ。
コレージョ・デザフィーオの飯島ヨシムネ校長は、「子ども達のため、出来る限りの事をしたい」と話していた。 -
寒仕込みピーク
伊那市の宮島酒店では、寒さを利用してつくる寒仕込みの作業がピークを迎えている。
伊那市の宮島酒店では、毎年、一升瓶およそ6万本の酒を作っている。
現在は、20種類の酒の仕込み作業が行われている。
19日は、麹の温度を均一にする積み替え作業や、中に入っている米や麹(こうじ)をかき回して均一にする櫂(かい)入れと呼ばれる作業が行われていた。
寒込みは、その土地の寒さを利用して仕込むもので、酒の香りが良く味がじっくりでるという。
宮島酒店では現在仕込んでいる酒のうち、2月4日の立春の日に、立春朝絞りを販売する。
これは、当日出来た物をその日に届ける、おめでたい酒で今年は5千本を予定していて、今年も例年並みによい出来だという。
宮島酒店ではこれから大吟醸の仕込みが本格化し、酒造りの作業は3月いっぱいまで行われる。