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09年の交通事故、火災発生件数まとめ
伊那警察署管内の2009年の交通事故件数がまとまった。
交通事故での死者は2人で、昭和30年以来54年ぶりの最も少ない数字となっている。
伊那警察署のまとめによると、昨年の伊那署管内の交通事故件数は467件で、前の年に比べて5件の減となっている。
死者は3人減の2人で、昭和30年以来54年ぶりの最少の数字となった。
けがをした人は594人で、10人増加している。
高齢者の事故は20件増の167件で、全体の35.8%を占める。
また、自転車の事故が5件増の35件、歩行者の事故が9件増の57件となっていて、交通弱者がからむ事故が増加傾向にある。
伊那警察署では、「54年ぶりの死亡者2名は、喜ばしいことではあるが、本来はゼロが目標。今年は、更にそれを下回る数字を目指して、交通弱者対策を中心に取り組みたい」としている。
また伊那消防署管内の09年の火災発生件数がまとまった。
伊那消防署管内の09年の火災発生件数は42件で、前年と比べ14件の減となっている。
内訳は建物火災が18件で14件減、林野火災が8件で6件の増、車両火災が2件で8件の減、その他が14件で2件の増となっている。
また、放火・放火の疑いのある火災は4件で7件の減となっている。
林野火災が増加した原因としては、例年より雪が少なかったことなどが挙げられるという。
伊那消防署によると、ここ数年火災発生件数は減る傾向にあるということだが、これから火災の多いシーズンが続くとして、火の元には充分に注意するよう呼びかけている。 -
伊那市長・市議選4月25日投開票
伊那市長選挙・伊那市議会議員選挙の日程が、4月18日告示、25日投開票に、14日決まった。
これは、14日に開かれた伊那市選挙管理委員会で決まった。
4月29日に任期満了を迎える伊那市長と伊那市議会議員の選挙は、同時選挙で、18日告示・25日投開票にするとした。
田中信也選挙管理委員長は、「予算の執行を考えれば、もっと早い時期の選挙が望ましいとの声があったが、高遠の桜が最盛となる4月中旬までは、運営や交通を考えれば選挙は困難。4月下旬に限定される」としている。
なお、伊那市長選挙については、小坂伊那市長が今期限りでの引退を表明しているが、現在のところ、市長選に立候補を表明した人はいない。
また、伊那市議会議員選挙については、前回は、合併にともない旧3市町村ごとに選挙区を設けたが、今回から選挙区をなくし、全市1選挙区で行われ、定数は、26人から5人減の21人となる。
なお、去年12月現在、伊那市の選挙人名簿登録者数は、男性2万7569人、女性2万9330人、合わせて5万6899人となっている。 -
伊那市景気動向調査結果公表
景気先行きに不安感高まる伊那市は14日、昨年12月に行った景気動向調査の結果を公表した。今回の調査で、景気の先行きの不透明感、不安感が高まっていることが分かった。
景気動向調査は、伊那市緊急経済・雇用対策本部が、過去2回の調査と同じ事業所を対象に昨年12月に行い、196事業所が答えた。
景気回復の時期について、製造業・建設業関係では、「2年以上先」との回答が46・9%で、半年前の調査結果32・0%より増えた。
また、商業・サービス業・飲食業でも「2年以上先」との回答は今回が60・5%で、半年前の46・7%より増えた。
調査の結果、景気の先行きの不透明感、不安感が高まっているという。
また、製造業・建設業関係では、受注が徐々に回復してきている状況がある一方、依然として厳しい状況の事業所もあり、業況の二極化が進んでいる様子がうかがえるという。
今後の経営の方向について、製造業・建設業関係では、「取引先の開拓・拡大」「技術の高度化」などを挙げる企業が増えた。
商業・サービス業・飲食業では、過去の調査で3位だった「接客技術の向上」が2位になっている。 -
西箕輪上戸で大文字建て
伊那市西箕輪上戸で小正月の伝統行事、大文字建てが14日、行われた。
朝4時半、小学生により太鼓が打ち鳴らされると、大文字の開始となる。
家々からは、色紙でつくった巾着を手にした人達が、次々と区内の三ツ辻に集まってきた。
大文字は、地区の辻に、色紙などで飾り付けをした大文字と呼ばれる柱を建て、今年一年の厄払いや家内安全、五穀豊穣等を願う小正月の伝統行事。
現在、上伊那で大文字を行っているのは、上戸のほか箕輪町の大出や北小河内、辰野町の北大出の4地区だけとなっている。
この日の朝は、男衆60人が、巾着や飾り箱、酒樽などを、長さ12メートル程の柱に取り付け、午前5時半、三ツ辻に建てた。
無事、大文字建てが終わると、近くの小屋でストーブを囲み、御神酒を酌み交わしていた。
上戸の大文字は、20日に下され、巾着は持ち帰り、縁起物として神棚に飾られる。 -
スケッチ旅行作品美術展
上伊那美術教育研究会OB有志9人によるスケッチ旅行作品の展示会が、伊那市のいなっせ2階ギャラリーで開かれている。
作品展が開かれるのは、おととし以来2回目。
スケッチ旅行は、平成2年に始まり、国内外各地に、年に2回ほど訪れている。
メンバーは、温泉宿に泊まり、交流を楽しみながらスケッチに励んできた。
今回は、近年訪れた旅行で描いた作品のうち、それぞれ5縲・点を持ち寄った。
このスケッチ旅行作品展は、19日(火)まで、伊那市のいなっせで開かれている。 -
「110番の日」外国人対象に通報訓練
「110番の日」の10日、伊那警察署は、110番通報を正しく理解してもらおうと、外国人を対象にした訓練を市内の大型店で開いた。
訓練には、ブラジル人を中心に20人ほどが参加し、110番通報の仕組みを学んだ。
箕輪町のブラジル人学校に通うイチカワ・アミさんが車上荒しの被害にあったとの想定で携帯電話で110番通報した。
参加者たちは、県警本部の通訳を介して伊那署員が現場に駆けつけるまでの一連の流れを見学した。
さまざまな質問に対し、「外国語しか話せない場合は、常時通訳が対応できる110番通報が適切」などと伊那署員が説明していた。
通報訓練をしたイチカワさんは、「緊張したが、言葉が通じて安心した」と話していた。
昨年1年間の伊那署が関係する110番通報は、3300件で、そのうち2割にあたる600件が誤報やいたずらだったという。 -
ちびっこスケート教室始まる
伊那市内の保育園児や小学生を対象にした、ちびっこスケート教室が12日夜、伊那市横山の伊那西スケート場で開かれた。
ちびっこスケート教室は、スケート人口の底辺拡大などを目的に、伊那市が毎年開いている。
今年は、スケート場に近い伊那西小学校の児童をはじめ、市内全域から57人が参加した。
参加者は、指導にあたっている伊那市体育協会スケート部のメンバーから初級、中級、上級とレベルに応じてスケートを教わっていた。
スケートを始めたばかりの子どもはイスにつかまったり、親に手をひいてもらいながら練習していた。
一方、上級者はスピードをあげ、リンク内を何周も滑っていた。
このちびっこスケート教室は16日まで5日間開かれることになっている。 -
伊那市内バス西循環線 実施主体変えて存続
伊那バスが運行の廃止を求めていた市内西循環線は、伊那市などでつくる伊那市地域公共交通協議会が実施主体となり、継続して運行していくことになった。
これは13日に伊那市役所で開かれた、伊那市地域公共交通会議と協議会の合同会議で了承された。
西循環線はアピタ伊那店から商店街を通り、伊那合同庁舎、伊那中央病院などを結ぶ路線。
伊那バスでは西循環線について年間約1200万円の赤字路線として、廃止を求めていた。
会議では、来年度から実施主体を伊那市などでつくる伊那市地域公共交通協議会とし、国の支援を得ながら継続することが了承された。
協議会ではこの路線について、これまで1日6便だったところを2便増やし、8便にするとしている。
これに伴い、富士塚スポーツ公園など2カ所の停留所が廃止となる。
またルートも、これまで通らなかった城南町と上荒井を経由し城南町に停留所を6カ所、上荒井に3カ所新設する。
料金についてはこれまでと変わらず150円、小学生以下は80円を設定している。
また市街地循環バスについて、乗客がほどんどいない伊那市駅と伊那北駅は経由しないことが了承された。
これにより、1周約40分かかっていたところが、30分ほどに短縮されるという。
時間短縮が図られることから1日あたりの便数を18便から21便に増便する。
こちらも料金はこれまで通り150円、小学生以下は80円。
会議ではこのほか、伊那市のつばめタクシーが伊那タクシーに全ての資産を譲渡し、2月21日に両社が経営統合することが報告された。
存続会社は伊那タクシーで、つばめタクシーは伊那つばめタクシーに名称を変更する。 -
南箕輪村が伊那本線廃止了承
南箕輪村の地域公共交通会議が12日開かれ、伊那バスが運行する伊那市から辰野町までを結ぶ伊那本線の廃止を了承しました。これにより、沿線4市町村すべてが了承したことになる。
会議では、「廃止はやむを得ない」とする住民の意見が、区長から報告された。
協議の結果、伊那本線の廃止を了承することにした。
伊那市から辰野町までの沿線4市町村がすべて了承したことを受け、伊那バスでは今後、住民に対して廃止のお知らせをし、手続きを行うという。
伊那本線は、3月31日が最後の運行になる。 -
殿島橋の仮設歩道など撤去
伊那市の東西春近を結ぶ新しい殿島橋の完成に伴い、これまで設置されていた仮設歩道などの撤去作業が12日から始まった。
仮設歩道は、平成18年7月の豪雨災害で殿島橋の橋脚が崩れたことにより設置され、主に春富中学校に通う生徒や高校生が利用していた。
昨年3月に歩行者専用の殿島橋が完成したことから、仮設の歩道などはすべて撤去となる。
この日は、天竜川右岸に設置されていた仮設の歩道橋が地元の土木業者によって取り壊されていた。
今後は、天竜側右岸の仮設歩道を撤去し以前のように芝を張りなおすほか、春近大橋の仮設歩道も撤去して道路の舗装をするという。
工事は3月いっぱい行われる予定。 -
消防出初式
上伊那各地で10日、消防の出初式が行われた。
伊那市では、消防団や赤十字奉仕団、消防署など、総勢875人が参加した。
JR伊那北駅から伊那市駅までの中心商店街を分列行進し、伊那橋では小坂樫男市長や伊藤仁消防団長の観閲を受けた。
分列行進には、各分団のポンプ車など60台も参加し、沿道は家族連れなどの見物人で賑わっていた。
行進前に行われた式典には、村井知事も出席し、「安心・安全に暮らせる社会実現の一翼を担ってほしい」と団員たちを激励した。 -
三澤久夫さん油絵展
南箕輪村神子柴に住む一水会会友の三澤久夫さんの油絵展が伊那市坂下のはら美術で開かれている。
会場には、日展入選作品で安曇野の風景を描いた100号の大作をはじめ、地元南箕輪村から眺めた南アルプスの風景など50点余りが並んでいる。
三澤さんは、元日展評議員の川上一巳さんに師事。明るい色調でぬくもりのある田園風景が持ち味。
会場には、去年亡くなった平山郁夫画伯の生まれ育った広島県尾道市生口(いくち)島の風景もあり、訪れた人たちは、地元をはじめ日本各地の原風景に触れていた。
三澤久夫さんの油絵展は、11日月曜日まで伊那市坂下のはら美術で開かれている。 -
坂下区でどんど焼き
今年1年の無病息災を願い、伊那市坂下区で9日、どんど焼きが行われた。
坂下子供育成会では、親子およそ60人が、天竜川の河川敷でどんど焼きをした。
正月飾りやだるまは、小学生が区内の家およそ400戸を回って集めた。
坂下区では長年、天竜川河川敷でどんど焼きをしていたが、平成18年の豪雨災害以降、丸山公園で行っていた。
今年からまた、河川敷で行うことになり、関係者は「河川敷でのどんど焼きが伝統なので、出来てうれしい」と喜んでいた。
正月飾りが焼けておきになると、もち焼き用の缶におきを入れ、もちを焼いた。
どんど焼きのときに焼いたもちを食べると、1年間かぜをひかないといわれている。
子どもたちは、焼きあがったもちに海苔をまいたり、しょう油などをつけて食べていた。 -
イーナちゃんマレットクラブ初打ち大会
イーナちゃんマレットクラブの初打ち大会が9日、伊那市東春近の榛原河川敷公園で開かれた。
会員約80人が集まり、今年初のマレットゴルフを楽しんだ。
イーナちゃんマレットクラブは伊那市内在住のマレットゴルフ愛好家でつくるクラブで、今年で発足7年目になる。
現在会員は約140人で、年間30回の大会が開かれる。
平沢久会長は、「今年も多くの仲間で集まってプレーできることが嬉しい。1年間健康に気をつけて元気に楽しみたい」と話していた。 -
小坂伊那市長 「後任は副市長のどちらかに」改めて考え示す
4月の市長選挙には立候補せず、引退を表明した小坂樫男伊那市長は、酒井茂副市長か白鳥孝副市長のどちらかに次期市長を務めてもらいたいとの考えを改めて示した。
9日、JA上伊那本所で小坂市長の後援会やまなみ会の新年会が開かれ、小坂市長が話した。
小坂市長は「新ごみ中間処理施設の環境評価アセスメントの同意が得られたら引退の意思表示をしようと思っていた。上伊那地域の大きな問題なので、経験のある人に継続してやっていってもらいたい」と話した。 -
伊那北高校の将来像考える
シンポジウム開催伊那北高校の将来像について考えるシンポジウムが9日、同窓会館で開かれた。
会場には卒業生や保護者、地域住民ら約30人が集まった。
シンポジウムは、少子化が進み高校再編などが行われる中、どんな学校であるべきか、またどんな将来像を持つべきなのか考えようと、高校の職員らで作る伊那北ビジョン検討委員会が開いた。
シンポジウムでは全国に散らばっている大学生が伊那谷のあり方について考え行動するワークショップ「伊那谷デザイン会議」を発足させたことを発表した。
会議のメンバーは地元を離れたことで、伊那谷の良さがわかり、今後、地元をよくするための計画を考えていきたい竏窒ニしている。
また意見交換では伊那北卒業の社会人が、「若い人は常になぜという疑問を持つことが大切。物事に興味を持つことは、これから先の人生につながる」とアドバイスしていた。
また「いろいろな人に会い自分が知らない話を聞いたり、自分はこうありたいという考えを持ち、現実とのギャップをどう埋めるかを考えてもらいたい。また情報に振り回されず、しっかり物事を見る目を養ってもらいたい」などと呼びかけていた。
ほかに卒業生で伊那市長谷の国保美和診療所の医師、岡部竜吾さんは、「指導者は常に強く、魅力的でなければならない。3年制の教育で行き届いた教育が本当にできるのか」などと問題を提起した。 -
バレーボールV・プレミアリーグ男子伊那大会開催
バレーボールのV・プレミアリーグ男子伊那大会が9日、伊那市の勤労者福祉センター体育館で行われた。
第一試合に、サントリー対豊田合成の対戦が行われ、1300人の観客がトップレベルのプレーを楽しんだ。
V・プレミアリーグ男子は、8チームが所属していて、昨年12月から全国各地でリーグ戦を行っている。
伊那市では、2部リーグにあたるチャレンジリーグの試合が2007年に行われたが、1部のプレミアリーグが開催されるのは今回が初めて。
大会では、サーブやスパイクが決まるたびに、会場から大きな歓声が上がっていた。
V・プレミアリーグは、3月までリーグ戦を行い、4月に優勝決定戦が行われることになっている。 -
堀亮(まこと)さん写真展
伊那図書館では、駒ヶ根市の堀亮(まこと)さんによる写真展が開かれている。
地元を中心に四季おりおりの花や植物のある風景30点が飾られている。
期間は、10日日曜日まで。 -
井月映画「ほかいびと」ロケ
小正月伝統 まゆ玉作り撮影漂泊の俳人井上井月を題材にした映画「ほかいびと」。
8日は、伊那市美篶笠原の民家で小正月伝統のまゆ玉づくりの撮影が行われた。
笠原北村地区の諸田秀(もろたみのる)さん宅。築後150年経つという歴史ある住宅で撮影は行われた。
映画の中では、井月の生きた伊那谷の小正月の風土との位置づけで紹介される。
撮影したのは、まゆ玉を作るところから飾りつけるところまでで、米の粉に熱湯を入れ、こねてふかし丸めて飾る一連の動きをカメラに収めていた。撮影には北村地区の主婦や小学生たちが協力した。
映画「ほかいびと」は、2011年完成の予定で、井月の命日にあたる3月10日に墓前で完成を報告。9月頃の公開を予定。 -
伊那警察署長から感謝状 犯人逮捕などに協力
伊那警察署で5日、万引き犯逮捕や免許偽造の犯人捜査に協力したとして、伊那市の中学生と八十二銀行箕輪支店に感謝状が贈られた。
感謝状が贈られたのは、伊那市の東部中学校3年生の小澤俊貴君。小澤君は、去年12月下旬、伊那市内の大型店で万引きを目撃して犯人を追跡し、警察に通報して犯人逮捕に協力した。
八十二銀行箕輪支店は、去年11月上旬、振り込みをしようとした犯人の運転免許証が偽造であることを見抜き、警察官が到着するまで犯人を店内に留まらせるなど捜査に協力した。
伊那警察署の依田公雄署長は、「犯人逮捕に協力いただき感謝している」と話していた。 -
伊那リで親子スキー教室
伊那スキーリゾートで5日、小学生と保護者を対象にした親子スキー教室が開かれた。
これは親子の親睦を図るとともに、スキーのレベルアップにつなげようと、伊那市教育委員会が開いた。
昨年は、伊那スキーリゾートが営業を休止したため駒ヶ根で教室が行われた。
この日は、初心者から何度か滑ったことのある経験者まで4家族10人が参加した。
参加者は2班に分かれて、レベルに応じたレッスンを受けていた。
子ども達は基本の滑り方や止まり方などを指導員から教わりながら雪の感触を楽しんでいた。
約2時間後には初めての子供も上から滑れるようになっていた。
参加したある親は「子供の上達の早さに驚きました。また家族で滑りにきたい」と話していた。 -
伊那北保育園で七草粥味わう
7日は春の七草。1年間の無病息災を願って7種類の野草入りの粥を食べる。
伊那市野底の伊那北保育園では、おやつに七草粥を食べた。
年長児の部屋では、保育士がよそった粥を当番が運び、「いただきます」のかけ声で、子どもたちがおいしそうに口に運んでいた。
中には、おかわりをする子どももいて、用意された七草粥は、あっという間になくなった。
ある子どもは、「今朝家で食べたお粥より美味しい」と話していた。
保育士は、「みなさんが1年間健康に過ごせますように」と園児に呼びかけていた。 -
小中学校で3学期始業式
上伊那地域の多くの小中学校で7日、3学期の始業式が行われた。
このうち、伊那市の東春近小学校の始業式には児童約350人が元気に顔をそろえた。
式では児童代表が「算数をがんばりたい」「漢字をたくさん覚えたい」「あいさつがしっかりできるようになりたい」など、それぞれ3学期の目標を発表した。
続いて小松民敏校長が、春の七草を例に挙げ、「この草のように深いところまで根を張り、厳しい寒さに負けないよう春の順備をしてください」と呼びかけた。
このあと教室に戻った児童らは、冬休み中の宿題を提出したり、書き初めを見せ合ったりしていた。 -
伊那市在住・出身の洋画家「漸進展」開催
伊那市在住・出身の洋画家による作品展「漸進展」が、いなっせで開かれている。
会場には、13人の作家が出品した13点の作品が並んでいる。
作品は50号から130号の大作がそろっている。
この漸進展は、伊那市在住あるいは出身で、中央で活躍する作家が集まり、毎年開いている。
いなっせがオープンした記念に初めて展覧会を開き、今回7回目となった。
「漸」の文字には、ゆっくりと進むといった意味があり、着実に成長した成果をお互いに確認しあい、発表する機会にしようという思いが込められている。
13人は会派も異なり、描くスタイルもそれぞれで、写実から具象まで個性豊かな作品が並ぶ。
関係者は、「人体や自然を作家がどのようにアレンジしているか、その表現の違いを楽しんでほしい」と話していた。
漸進展は10日(日)まで。 -
伊那市民大学同窓会が押し花絵展
伊那市の市民大学の同窓生でつくる押し花絵教室の作品展が、高遠町のさくらホテルで開かれている。
さくらホテルのロビーには、教室に通う9人の作品32点が展示されている。
この押し花絵教室は、伊那市民大学の1期生らが卒業後に立ち上げたもので、発足して10年ほどになる。
その後は、市民大学の同窓生でつくる教室として、月に1度活動している。
最近では、童話やメルヘンなどを題材に取り組んできたということで、会場にも関係する作品が多く並んでいた。
この作品展は29日まで。 -
上戸 大文字(でえもんじ)へ向け準備
伊那市西箕輪上戸の小正月の伝統行事、「大文字(でえもんじ)」を前に、飾り物作りが、6日夜、上戸公民館で行われた。
6日夜は、大文字を運営する、実行部の役員16人が集まり、道祖神に飾るしめ縄や、竹ひごに色紙を巻きつけた花飾りを作った。
上戸の大文字は、およそ3百年前から行われているといわれ、1年間の厄よけや、家内安全、五穀豊穣を願う。
役員らは慣れた手つきで花飾りやしめ縄を作っていた。
これらは、大文字を建てる14日の早朝に飾られる。
この日は1時間程で作業を終え、その後、行事の日程の確認し、大文字に飾る巾着用の色紙を配った。
実行部の有賀保(たもつ)部長は「大文字は地区の一大行事なので、大切に進め、今年も成功させたい」と話していた。
上戸の大文字建ては、14日の朝5時から行われ、20日までの1週間区内の三ッ辻(みつつじ)に飾られる。 -
3学期スタート 伊那中で始業式
伊那市の伊那中学校で6日、始業式が行われ、生徒らは学年の締めくくりとなる3学期をスタートさせた。
始業式には生徒約400人が集まり、各学年の代表が
3学期の決意を発表した。
このうち、去年、将棋の全国大会で団体3位となった2年の弓田潤君は、「将棋について勉強し、さらに強くなりたい」と飛躍を誓った。
また3年の伊東沙矢香さんは、「受験に向け勉強をがんばるとともに、中学生活の思い出を作りたい」と話した。
白鳥彰政校長は、渡り鳥がVの字型になり、集団で飛ぶ姿を例にあげ、「個人の頑張りを支えるのはクラスの仲間です。クラスが同じ目的を持ち、良くなることで、個人の力も伸びていきます」と話し、「クラスメートを大切にしてもらいたい」と呼びかけていた。
上伊那の小中学校の始業式は7日がピークとなる。 -
寒天づくり最盛期
冬の寒気を利用した信州の特産品、天然の寒天づくりが最盛期を迎えている。
伊那市東春近で寒天づくりをしているのは、9年前に富士見町から移ってきた小笠原商店。
寒天は原料の天草をトコロテン状にしたものを冷凍乾燥させてつくるもので、現在、作業は最盛期を迎えている。
朝方、氷点下となり一度凍った寒天を昼間は太陽にあてて溶かし、乾燥させる作業を2週間ほど続ける。
太陽にあてる時は光が多くあたるよう、干した寒天の角度を変え水分を完全に抜くようにする。
小笠原寿房社長によると、伊那谷は、日中と夜間の寒暖の差がちょうど良いことや、寒天づくりに欠かせない水も南アルプスからの伏流水が豊富にあることなどから、天然の寒天をつくる場所として適しているという。
小笠原商店では年間約20トンの寒天を生産し羊かんの材料として、主に東京の和菓子店に出荷している。
この天然の寒天づくりは2月末ころまで続けられるという。 -
伊那市、南箕輪村で正月の成人式
正月成人式が、伊那市と南箕輪村で行なわれ、新成人が大人としての第一歩を踏み出した。
1日には、伊那市長谷地区成人式が行なわれ、対象者28人全員が出席した。
長谷公民館の伊藤智良館長は、「自然豊かな長谷の地に生まれ育ったことを誇りに思い、夢に向けて着実に歩みを進めてほしい」と激励した。
中学校時代の恩師、村松賢教諭は、当時の写真をスライドに映し、新成人との思い出を振り返った。
村松教諭は、「どこで暮らしていても、育った長谷に目を向け、感謝の気持ちを忘れないでほしい」と呼びかけていた。
新成人を代表して宮下瑛彦さんは「それぞれの道で、くじけることなく立ち向かって行けるよう努力していきたい」と誓いの言葉を述べた。 -
津野祐次さん写真展
山岳写真家、津野祐次さんの写真展「東西駒ケ岳と周辺の峰々」が、伊那市の長谷アルプスフォトギャラリーで開かれている。
会場には津野さんが昨年撮影した東西駒ケ岳の四季の様子のほか、そこに住む動物また高山植物など66点が並べられている。
津野さんは長谷を拠点に活動する山岳写真家で、今回の展示は伊那地域ならではの山の様子や四季の移り変わりを撮影したという。
作品のうち、津野さんが初めてデジタルカメラで撮影したという「ブロッケン」は西駒ケ岳で写したもので、霧に映った自分の影のまわりに虹と似た光の輪が現れる様子を捉えた。
またフィルムで撮影した「塩見岳霧氷」は氷点下の中、空気中の水分が凍り、木の枝に付着した様子を捉えた。
津野祐次写真展「東西駒ケ岳と周辺の峰々」は長谷アルプスフォトギャラリーで3月28日まで。開館は土日祝日、入館料は大学生以上100円。