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高遠で山林火災
31日午前9時50分ごろ、伊那市高遠町西高遠で山林を焼く火事があった。この火事によるけが人はいない。
伊那警察署の発表によると、火事は西高遠の猪鹿山で発生。500平方メートルほどを焼き、1時間20分後に消し止められた。
火災発生当時は、上伊那森林組合が間伐作業中だった。
伊那署で出火の原因などを調べている。 -
伊那市訪中団桜植樹
中国・北京市通州区と友好都市提携をしている伊那市の訪中団は26日、通州区で桜の植樹をした。
さくらの植樹は、友好都市締結15周年を記念して、通州区運河公園内にある桜花友誼園で行なわれた。
伊那市からの訪中団は、小坂樫男市長を団長に市民ら20人で、25日に日本を出発し27日に帰国した。
桜の植樹は、伊那市からの提案で、オオヤマザクラ系統の150本が植えられている桜花友誼園の開園式も併せて行われた。
訪中団と通州区の関係者は、桜を一緒に植えながら一層の交流を誓い合っていた。
王雲峰・通州区委員会書記は、「来年4月には伊那市を訪ね、満開の桜をみたい」と話していたという。 -
ごんべえ号運行終了
伊那と木曽を結ぶ連絡バス「ごんべえ号」の運行が年度末の31日で廃止となった。
観光や通院などの利用を見込んだが、利用者数は伸び悩んだ。
伊那バスターミナルでは廃止に伴い、ごんべえ号の時刻表が外された。
朝8時58分伊那バスターミナル発のバスには4人が乗車した。
ごんべえ号は、トンネル開通に伴い伊那・木曽地域を活性化させようと去年4月から試験的に運行が始まった。
伊那からは平日・休日ともに午前中に2本、午後に2本運行していた。
去年の7月にはダイヤを改正し利用者の増加を図ったが、低調な状況が続いた。
また、約3割の利用者は伊那中央病院やみはらしファームなどに行くための市内での利用だったという。
利用状況は、20日現在総利用者数が5950人で一日あたり16.9人だった。
最も多かったのが10月で719人。1日あたり23.2人の利用があった。
伊那市では、「アンケートでは利用したい声が多かったが、実際運行してみると利用が少なく残念な結果となった」と話している。 -
JA上伊那入所式
行政機関などで年度納めがあった31日、JA上伊那では新規採用職員の入所式が一足早く行われた。
入所式は、伊那市のJA上伊那本所で行われ、新卒で採用された23人の職員が一人ずつ自己紹介した。
JA上伊那の宮下勝義代表理事組合長は、「夢・希望ロマンを求めて明るく元気良く、失敗を恐れず若い力を燃焼してほしい」と激励した。
また、入所する職員を代表して秋山将大さんは、「自分たちを支えてくれてきた地域のみなさんのため日々努力し思いやりをもち、持てる力を最大限に発揮したい」と誓いの言葉を述べた。
入所した23人は4月1日、辞令を受け社会人としての第一歩を踏み出す。 -
イーナちゃんマレットクラブ開幕
伊那市イーナちゃんマレットゴルフクラブの開幕試合が29日、伊那市の榛原河川敷マレットゴルフ場で行われた。
イーナチャンマレットゴルフクラブは、今年発足7年目で、会員132人が活動している。
開幕試合のこの日は、85人が大会に参加し、シーズンの幕開けを喜びながらプレーしていた。
大会は、36ホール、パー144のコースで行われ、メンバーらは久々にボールを打つ感触を楽しんでいた。
会長の平澤久さんは、「マレットにはマナーはつきもの。シーズンを通してマナーを守り、プレーを楽しみたい」と話していた。
大会の結果、男子は大沢昭人さんがスコア89で優勝、女子は鈴木よしゑさんがスコア92で優勝した。 -
いのちとくらし・雇用相談会
不況のあおりを受け、仕事や生活面で悩みを抱える人を対象にした相談会が30日、伊那市のJA上伊那本所で開かれた。
相談会は、不況で苦しんでいる人の手助けをしたい竏窒ニ、上伊那地域の住民有志の会が開き、地方議員や生活保護についての専門家、上伊那地方事務所の職員らが相談に応じた。
相談に訪れた伊那市に住む日系ブラジル人の男性は、「派遣で働いていたが、2月に解雇された。住んでいたアパートも派遣先のもので、今は友達の家に居候している」と話し、仕事や金銭面について相談していた。
相談会では、その場で解決しきれないものについては、一緒に役所に行くなどの対応もしていくという。
また、会場には餅やジャガイモなどの食料も準備していて、食べ物に困っている人に配布した。 -
美篶保育園竣工式
伊那市の美篶中央保育園と美篶東部保育園の統合に伴い建設された新しい美篶保育園の竣工式が30日、行われた。
新しい保育園は、旧農協倉庫と旧美篶支所の跡地に建設された。
竣工式には、市の関係者や地域住民らなど65人が出席した。
小坂樫男伊那市長は、「素晴らしい保育園が完成した。子ども達が小学校やお年寄りと相互に交流出来る美篶の文化の中心地となった」とあいさつした。
美篶保育園の広さは1364平方メートル。年少、年中、年長それぞれ2クラス編成となっていて、伊那市の保育園では2番目に大きい施設となる。
保育室が6部屋、末満児室が2部屋、リズム室が2部屋あるほか、子どもたちの居場所づくりとして本などを読めるスペースが設けられた。
また、ペレットボイラーを使って給湯・暖房・末満児施設の床暖房が完備されている。
平成21年度中には保育園に隣接して、お年寄りの交流施設が建てられる計画。
4月から美篶保育園に入園するのは、30日現在で151人。入園式は4月4日に行われる。 -
中高年女性対象の上伊那観光パンフ完成
中高年女性に上伊那の魅力を知ってもらおうと、地元の女性たちが考えた観光パンフレットがこのほど、完成した。
パンフレットは、上伊那地域に住む40代から60代の女性でつくる「上伊那観光レディースサロン」が作成した。
上伊那観光レディースサロンは、去年の8月に発足したもので、全国の中高年女性に、同世代の目線で見た魅力的な上伊那を観光してもらおうと取り組んできた。
パンフレットは、去年の12月から製作し、参加者14人が一人ひとり考えた魅力的な観光ルートなどを紹介した。
そのうち、小池みほさんは、桜の名所高遠を歴史の町としてPRする観光ルートを考えた。
また小坂美恵子さんは、仙丈ケ岳で見かけた珍しい蝶「アサギマダラ」を観光資源にできないか考えた。
郷土芸能に着目し、上伊那で行われる郷土芸能などを紹介したのは、原静江さん。
原さんは、上伊那で行われる祭りや郷土芸能の時期、場所を一覧にした。
このパンフレットは7500部作成していて、上伊那地方事務所の商工観光課に置くほか、県内外の中高年女性が参加するイベントなどで配布する予定。 -
校名「高遠高校」で決着
高遠高校の第2次校名検討委員会が30日開かれ、これまで通りの「高遠高校」に決まった。
平成18年度に検討が始まってから2年が経過しての決着となった。
この日、高遠高校で検討委員会が開かれ、委員8人が出席した。
校名については平成17年度に、創立80周年を迎えたことから、学校、保護者、同窓会などで組織する「将来の高遠高校を考える会」で校名変更の案が出た。
しかし同窓会などから「変更ありき」だとして、反対する声があり、関係者の間で混乱が起きていた。
考える会ではアンケートを実施し、それを受けた検討委員会では、高遠高校が最も多かったことなどから、現状通りとする案が出され、了承された。
校名決定に時間がかかったことについて学校では、「県の高校改革プラン実施計画が始まる中、もし校名が変更になった場合、さまざまな混乱が予測されたため」と説明している。 -
殿島橋 開通式
平成18年7月豪雨で被災した歩行者専用の殿島橋の架け替え工事が完了した。29日、地域住民や県、市の関係者ら約200人が参加して開通式を行い、新しい橋の完成を祝った。
旧殿島橋は、昭和11年に作られ、平成18年7月の豪雨で橋脚が傾き、通行不能となった。
殿島橋架け替え促進協議会の原俊樹さんは、「地域の歴史と思い出を刻み、多くの人に愛される橋になってほしい」と話し、橋の完成を喜んでいた。
また、橋の架け替え工事を行った長野県伊那建設事務所の山浦直人所長は、「殿島橋は今回で102回目の架け替えとなる。通学路や地域を結ぶ橋として、その歴史を引き継ぎ、使命を果たしてほしい」と話していた。
開通式では、東春近下殿島の「土蔵獅子舞囃子方保存会」は、橋の安全を願う「悪魔払い」の舞を披露した。
渡り初めは、新しい橋が末永く愛され、長持ちするようにとの思いから、東西春近に暮らす3世代夫婦6組を先頭に行われた。
また、橋に取り付けられた橋名板は、春富中学校3年生が書いた。
このうち、「天竜川」の橋名板を書き、通学路として旧殿島橋を利用していた中野智教君は、豪雨災害や通学での苦労を振り返った。
新しい殿島橋は、国の河川改修計画に合わせ、橋の橋脚を減らし、水の流れる面積を増やした。
また、橋脚の長さは以前の橋の2倍の13メートルになり、川底に深く埋められ、より災害に強い橋となっている。 -
信州高遠ドリームコンサート
伊那市高遠町の「国立高遠青少年自然の家」の利用者によるコンサートが28日、伊那市民会館で開かれた。
信州高遠ドリームコンサートは、青少年団体の発表の場を設け、広く一般の人たちに活動を理解してもらい、団体ごとの交流の場にしてもらおうと、今回初めて開かれた。
コンサートには、県内外から9団体、約200人が参加し、それぞれ練習してきた歌やダンスを披露した。
このうち、辰野町の信州豊南短期大学の三味線部は、津軽じょんがら節や秋田音頭などを演奏した。
またこの春、保育園を卒園し、4月から小学校に入学する高遠町の子どもたちは、「ドキドキドン一年生」など元気良く歌っていた。
主催した高遠青少年自然の家のスタッフは、「県内外から多くの人に集まってもらいうれしい。素晴しい交流の場になった」と話していた。 -
映像作家の北村さんが井月の映画撮影
漂泊の俳人、井上井月を題材にしたドキュメンタリー映画の製作が、伊那を舞台に進められている。
伊那市美篶の笠原薬師堂で28日、地元住民の協力のもと地区の伝統行事、数珠まわしの撮影があった。
井月の映画を製作しているのは、伊那市出身で、現在東京都でNHKのドキュメンタリー番組を手掛けるなど映像作家として活躍している北村皆雄さん。
北村さんは、井月の生き様や井月の愛した伊那の美しさを伝えようと、映画製作の構想を温めてきた。
北村さんは、井月を研究し、文化事業や観光事業につなげようと活動する社団法人井月顕彰会のメンバーでもあり、映画製作は顕彰会の事業の一つにもなっている。
映画は、伊那に残る伝統文化や風景を映像で綴ることで、井月の過ごした伊那や井月の思いを辿ろうというもので、今回は数珠まわしが撮影された。
映画は2時間ほどのドキュメンタリーで、2011年3月の完成を目指す。
今年の冬には撮影スタッフを増やし、本格的な撮影を始めるという。 -
美篶小3年2組に感謝状
アマランサスとの関わりを通じて地域を元気にしたとして、伊那市の美篶小学校の児童に27日、伊那商工会議所から感謝状が贈られた。
感謝状を受けたのは、総合学習の一環としてアマランサスの栽培などに取り組んできた美篶小学校の3年2組。
今回は、この活動で指導してきた信州大学農学部の根元和洋助教から、子どもたち一人ひとりに宛てた感謝状も贈られた。
アマランサスは、伊那商工会議所などが中心となり、地域振興に役立てるための研究が進められている。
アマランサスの栽培を通じて地域の食や農業、産業について学んできた3年2組の取り組みは、アマランサスの認知度を高め、可能性を広げたとして評価された。 -
殿島橋 29日開通式
平成18年7月の豪雨災害で被害を受け、架け替え工事が行われていた伊那市東春近の殿島橋が29日開通する。
殿島橋は、平成18年7月の豪雨により傾き、通行できなくなった。
架け替え工事がこのほど終了し、新しい橋が姿を見せている。
新しい橋は歩行者自転車専用で、延長232メートル、幅4メートル。総事業費は約7億円。
東春近側は旧殿島橋と同じ地点、西春近側は旧殿島橋より40メートルほど上流の地点を結んでいる。
橋に取り付けられた橋の名称の文字は、春富中学校の生徒が書いたという。
開通式は29日午前10時から行われる。三世代夫婦による渡り初めのほか、春富中学校吹奏楽部の演奏や獅子舞などを予定している。 -
認知症予防講演会
高齢者の認知症予防についての講演会が25日、伊那公民館で開かれた。
認知症について理解を深め予防に努めてもらおうと伊那市が開いたもので、今回は、市内65カ所の公民館で行っている脳いきいき教室の合同教室を兼ねて開催した。
講師は京都府のNPO法人認知症予防ネット理事長の高林実結樹さんが務めた。
高林さんは、「明るく、頭を使って、あきらめない」の頭文字をとった「スリーA」をモットーにした脳を活性化させるゲームを教室で取り入れている。
高林さんは、「隣の人と大笑いすることで閉ざされた心が開き、人間同士の結びつきに再び目覚めることができる」「認知症はあきらめないで、悪化することを予防してほしい」と話していた。
また、体を動かして脳を活性化させるための運動も行った。
伊那市によると現在、市内で認知症とされる人は840人と推計されている。
伊那市では、来年度から脳いきいき教室を80カ所に増やす予定で、認知症予防のきっかけづくりを進めていきたい考え。 -
仙流荘で新メニュー「桜御膳」
伊那市長谷の宿泊施設仙流荘は、花見シーズンに合わせ、桜にちなんだ新メニュー「桜御膳」を発表した。
桜の塩漬けで炊いた桜釜飯、葉を練りこんだ蕎麦、花を浮かべた白ワインなど、桜を使った料理は香りも一緒に楽しめる。
また、桜肉とも呼ばれる馬肉のすき焼きや刺身のほか、ヨモギやフキノトウなど春の食材を使ったものなど全部で11品となっている。
このメニューは4月1日から5月中旬までの期間限定で一人前4500円、10人以上での予約が必要。
仙流荘では、「高遠とは違った桜や山の景色と一緒に、ゆっくりと春を楽しんでほしい」と話している。 -
伊那北高校ジョイントコンサート
伊那北高校音楽部と吹奏楽部によるジョイントコンサートが26日夜、伊那市の伊那文化会館であった。
コンサートは合唱班、弦楽班、吹奏楽部の学生合わせて140人が練習の成果を披露した。
普段別々に活動する各班が合同演奏をすることで定期演奏会などとは一味違ったステージを披露するジョイントコンサートは今年で30回目。
このうち合唱班は合唱組曲などを披露し、ステージの合間には弦楽班とのジョイント演奏もあった。
会場には多くの人達が訪れさまざまに繰り広げられる演奏に聞き入っていた。
また合唱班、弦楽班、吹奏楽部すべてが合同で演奏する最後のジョイントステージでは、2曲を披露し息の合った歌声や音色を響かせていた。
伊那北高校の渡辺節教諭は、「合同で練習する期間が少ない中でしたが、とても楽しめるコンサートが出来て良かった」と話していた。 -
中小企業融資 前年比180%増
伊那商工会議所が窓口となり、中小企業に無担保、無保証人で貸し付けている小規模事業者経営改善資金融資、通称マル経融資の今年度の貸し付けが、前の年と比べて180%増の2億3千万円になることが分かった。
27日開いた伊那商工会議所の通常総会の場で報告された。
マル経融資は、国民生活金融公庫が全国の中小企業を対象に貸し付けているもので、各商工会議所がその窓口を担っている。
担保や保証人が必要なく、事業拡大のための設備投資費や経営を安定させるための運転資金として借り入れることができ、上限額は1千万円。
昨年度、伊那商工会議所がこの制度で融資を行った総額は約1億8400万円。
経済危機のあおりを受けた今年度は、各企業とも厳しい経営を迫られ、融資金額は前の年と比べて180%増の2億3千万円となり、貸し付け件数も10件ほど多い約50件となっている。
融資の内容も、事業拡大を目的とする設備投資費は少なく、事業を維持するための運転資金として借り入れを行う事業者がほとんどで、厳しい経営状況が垣間見える。
こうした状況を受け、伊那商工会議所では来年度、経営支援に関する事業を充実させたり、雇用対策などに力を入れ、中小企業の支援を行っていく予定。 -
城取茂美さん 笑い療法士2級認定
伊那市西箕輪公民館長の城取茂美さんは、笑いからの健康づくりをする笑い療法士の2級に県内でただ1人認定された。
城取さんは3年前の2006年7月9日、3級に認定された。
そして今回、全国で390人の中から40人が2級に認定され、城取さんは県内でただ1人、2月28日付けで認定された。
2級になったことで、病院などからの派遣要請に対し応じなければならない時があったり、心のケアへのバックアップが盛り込まれるなど責任が3級に比べて重くなる。
城取さんは、13年間務めた公民館長を今年3月末で引退する。
平成14年から始めた西箕輪地区での脳いきいき出前講座は、当初各地区持ち回りで年4回だったのが、おととしから7地区すべての地区で1カ月に1回行なわれるようになった。
27日は、公民館長としては最後の講座が上戸集落センターで行なわれ、小気味良いしゃべり口調で会場を沸かせていた。
今年度末で後進に道を譲る城取さん。4月からは、笑い療法士として、伊那市内全域で活躍することになっている。 -
高遠町子育て支援センター閉所式
来年度から美篶東部保育園の跡地に移転する伊那市の高遠町子育て支援センターで27日、閉所式があった。
約30組の親子が集まり、慣れ親しんだセンターで最後の交流を楽しんだ。
式では、白鳥孝副市長が「美篶東部保育園はここから近い所にある。施設も広いので、幅広い友達と交流ができると思う」と話した。
また、指導員の三澤昌江さんは、子どもたちのために作ってきた手作りおもちゃを一人ひとりにプレゼントした。
高遠町子育て支援センターは平成19年に開所し、主に高遠町地区の親子が利用してきた。
しかし、ほかの地区から通いにくいなどといった理由もあり、利用者が少なく、施設も手狭だったため、今年度で閉園となる美篶東部保育園に移転されることになった。
新しいセンターは来月1日に開所する予定で、移転後は美篶子育て支援センターとなる。 -
新規学校卒業者求人手続説明会
伊那職業安定所は26日、来年度の新規学校卒業者の求人を考えている企業を対象とした説明会を伊那市の伊那技術形成センターで開いた。
上伊那の企業の人事担当者ら70人ほどが説明会に参加した。
この説明会は、新卒者の採用を考えている企業を対象に毎年開いている。
説明会の中で、伊那公共職業安定所の野口博文所長は、「来年度の新卒者の就職はこれまでで最悪の氷河期となることが予想され、大変心配している。厳しい情勢だが、優秀な人材を確保できるチャンスでもある」と求人に対して企業に協力を求めていた。
伊那職安によると、今年度の新卒者の採用の内定取り消しは、全国でおよそ1600件あったという。上伊那では採用の内定取り消しはなかった。
この日の説明会では、内定取り消しを防ぐために厚生労働省が示した指針の説明もあった。 -
農村振興実施計画承認
課題山積長野県の食と農業農村振興計画を審議する上伊那地区部会が26日、伊那市の伊那合同庁舎であった。上伊那の来年度の農業振興実施計画を承認したが、課題は山積している。
承認した実施計画は、長野県の農業の方向性を示した「食と農業農村振興計画」を進めていくためのもので、具体的な数値目標も示している。
来年度計画では、水稲で、もみを田んぼに直接播く直播の面積を拡大しようとしていて、現在の215ヘクタールから239ヘクタールを目指す。
しかし近年、直播の田んぼで雑草が生えてくるようになり、参加した委員からは、「直播を増やしたくても、雑草対策ができなければ無理」といった意見が出た。
またリンゴ栽培では、農家の高齢化が進んでいることから、栽培しやすい低い木に切り替えようとしているが、苗木の数が十分に確保されていないのが現状。
遊休農地については、来年度計画で約250ヘクタールの解消を目指す。
しかし、市町村の対応が遅れているため、実際の遊休農地の解消は進んでおらず、今年度は目標とした137ヘクタールの約1割、わずか15ヘクタールしか解消できなかった。
委員からは、「数値目標を定めるなら、架空の数字ではだめ。もう少し時間をかけて議論すべき」などといった意見が出た。 -
美篶笠原で火事
26日午前11時20分ごろ、伊那市美篶笠原で土蔵脇の廃材を焼く火事があった。
伊那警察署の発表によると、住人が土手を焼いていたところ、土蔵の脇においてあった廃材に火が燃え移り、廃材5立方メートルほどを焼いた。火は、30分ほどで消し止められた。
この火事による実害はなかった。
伊那消防署では、3月と4月は屋外でのたき火や土手焼きなどが周囲に燃え広がって発生する火災が多いとして▽火をつけたら絶対に離れない▽火を付けるときはバケツなどを準備し、きちんと消す▽風の強い日には土手焼きなどをしない竏窒ネどと呼び掛けている。 -
伊那谷新酒まつり 4月11日開催
伊那谷の蔵元が持ち寄った新酒を春日公園の満開の桜の中で楽しむ、伊那谷新酒まつりが今年も行われる。祭りは、4月11日を予定している。
26日、伊那谷新酒まつりを企画している、西町の商店主などでつくるルネッサンス西町の会の向山等会長や、伊那市の蔵元がPRのため記者会見を開いた。
伊那谷新酒まつりは、平成15年から行われていて、今年で7回目。伊那谷8つの蔵元の新酒と地ビールが楽しめる。
7枚つづり千円と、3枚つづり500円のグラス付きチケットを買い求め、好きなお酒を楽しむスタイルになっている。
今年も、子ども連れにも楽しんでもらえるようにと、太鼓の演奏やバルーンアートなどを企画しているほか、利き酒コンテストも開く。
今年初めての取り組みとして、店では販売していない各蔵元の秘蔵の酒も用意する予定だという。
新酒まつりは、4月11日午後3時から春日公園で開く。
チケット購入の先着120人には、300ミリリットルの地酒がプレゼントされるという。 -
伊那市市勢要覧完成
市町村合併後の伊那市を紹介する市勢要覧2009が完成した。
要覧は、68ページにわたって伊那市の歴史、文化、産業が大きな写真と共に掲載されている。
合併後初めて制作されたもので、旧3市町村が融合した新伊那市の魅力を紹介している。
また、映像による紹介としてDVDも付いている。
市町村合併特別交付金300万円を使って3千部制作し、企業誘致や観光PRに活用していくという。
また、市内の各図書館や公共施設にも配られる。 -
はつらつ手良塾修了
見どころマップ完成伊那市手良の公民館活動「はつらつ手良塾」の修了生が、地域の見どころなどをまとめたマップを完成させました。
手良塾は地域の60歳代を対象にした講座で、24日夜は修了式が行われ、宮原達明公民館長から修了証が手渡された。
手良塾では地域への理解をより深めてもらおうと、活動の中でマップづくりをしてきた。
マップに掲載されている写真もほとんどが塾生が撮影した。
マップには神社や石碑など見どころが解説付きで18カ所紹介されているほか、それらをつなぐコースが記されている。
ほかには地区内の大木、古木がある場所や古くから伝わる行事も紹介されている。
このマップは手良地区の住民に全戸配布されているほか、希望者には1部100円で手良公民館で販売している。
塾生らは、「歴史のある手良の良さを知るための参考にしてもらいたい」と話している。 -
新山保育園で卒園式
来年度から休園となる伊那市の新山保育園で25日、卒園式が行われた。
式では保育士や地域の人たちが見守る中、本年度唯一の卒園生、竹内遥希君が両親とともに入場した。
遥希君と園児らは、一緒に新山保育園の歌を歌った。
卒園式では、山崎富子園長から卒園証書が手渡された。
山崎園長は、「遥希君はあいさつや返事がきちんとできました。小学校では元気な1年生になってください」と祝いの言葉を送った。
また父の堅さんは、「自分が通った保育園を子どもが卒園することは感慨深いものがあります。残念ながら休園により、そのような思いはいったん止まってしまいますが、これまで支えてくれた先生に感謝します」と、お礼の言葉を述べた。
この日はほかに、ボランティアとして長年にわたり保育園の庭の手入れなどを行ってきた地元の柴和好さんと、児童民生委員として子どもたちと交流してきた小原佑季子さんに感謝の気持ちを伝えようと、園児から花束が贈られた。
新山保育園の園舎は休園後も子どもたちの交流の場として利用されることになっている。
また、新山から新たに保育園に入る園児1人を含め、10人が来年度から高遠第4保育園に通う。
伊那市によると、新山保育園の園児募集は休園となってからも毎年続け、園児の数が20人以上となった場合は運営を再開するという。 -
青野恭典さん写真展「伊那路の花巡り」
東京都在住の写真家、青野恭典さんの写真展「伊那路の花巡り」が26日から、伊那市のかんてんぱぱホールで始まる。
会場には、青野さんがこれまで春から夏の時期に撮影した伊那谷の花の写真50点が並んでいる。
青野さんは桜や菜の花、レンゲなど、伊那谷の季節の花を毎年何千枚も撮っている。特に桜は、全国各地を回った中でこれほど良い木、花のある地域は無いと感じたという。
写真展「伊那路の花巡り」の会期は8月24日まで。 -
市観光協会推奨みやげ品審査会
伊那市観光協会推奨のみやげ品の審査会が25日、伊那市役所で開かれた。商工会議所の職員などが、新しく登録を希望する7品と登録更新の4品について審査した。
観光協会推奨のみやげ品審査会は、伊那市の観光事業の発展につなげようと毎年行っているもので、現在48品が登録されている。
選ばれたみやげ品は、伊那市観光協会推奨の商品としてシールを貼り、販売することができる。
新しく登録を希望するみやげ品の中には、木で作ったオカリナ「ユカイナ」や、伊那市が普及を目指す雑穀アマランサスの入ったそばなどが並び、委員がパッケージのデザインや材料表示、伊那らしさなどを審査した。
伊藤正審査委員長は、「どれも伊那市らしさのあるみやげ品だった。推奨品シールが訪れた人たちの目にとまり、たくさん買ってもらえたらうれしい」と話していた。
審査の結果は4月8日に発表される予定。 -
観光ボランティアガイド講座
間近に迫った花見シーズンを前に24日、高遠城址公園で観光ボランティア養成講座が開かれた。
講座は、伊那市内の案内をするボランティアを養成しようと、伊那市観光協会が開いている。
市内全域の観光案内を目的とした講座だが、この日は花見の時期を前に現地での見学が行われた。
受講者約70人は、いくつかの班に分かれ、観光客に聞かれやすい公園内のトイレの位置から、城址公園の歴史、また園内から見える山などを確認していた。
参加した女性は、「現地を見て参考になりました。人に伝えるにはそれなりに知識が必要なので心配ですが、頑張って勉強します」と話していた。
受講生によるガイドは、観光客のピークが予想される4月11日から行われる。