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伊那市出身のソウルシンガー湯澤かよこさんCDデビュー
伊那市出身のソウルシンガー湯澤かよこさんが、ビクターからCDデビューした。
湯澤さんは伊那市東春近下殿島出身の23歳で、伊那北高校卒業後、黒人音楽のゴスペルを学ぶため、アメリカボストンにあるバークリー音楽大学に入学した。
ゴスペルとの出会いは高校生の時。進路に迷っていた湯沢さんは、ゴスペルの体験コースに応募し、歌にあるエネルギーや自由な表現方法に衝撃を受けたという。
留学して本格的にゴスペルを学び、天性の歌声は学内でも評判だったという。
3年前、日本に帰国してからライブなど本格的にアーティスト活動をはじめ、曲の制作も行ってきた。
湯澤さんはその迫力ある歌声が認められ、ビクターからファーストアルバム「カバーユーアップ」をリリースした。
湯澤さんは、アルバムのリリースをきっかけに国内をはじめ海外でも活動していきたい竏窒ニ話している。
アルバムはTSUTAYAなどCD販売店ほか、音楽のダウンロードサービス大手のiTunes Storeでも購入できる。 -
木曽駒ケ岳の植生復元対策検討
中央アルプス木曽駒ケ岳の周辺で荒廃が進んでいる高山植物の植生を復元する対策事業の検討会が3日、伊那市の南信森林管理署で開かれた。
これは、中部森林管理局がボランティアと共に取り組んでいるもので、この日の検討会にはボランティア団体や有識者ら約20人が出席した。
検討会では今年度の取り組みが報告された。
復元作業は、荒廃が著しく緊急性の高い場所を選んで行われた。
風雨などにより土壌が流れないようにヤシなどの繊維でできたマットを地面に敷くほか、周辺から採取した種をまくなどする。
作業は4年目で、今年度は木曽駒ケ岳に向かう9合目付近の3カ所、およそ210平方メートルの範囲で、ボランティアなど31人が参加してマットの敷設などをした。
また、平成17年度から19年度までの作業範囲で、21の調査地点のうち9地点でイワツメクサなどの植物の分布量がわずかに増加したとの結果も報告された。
来年度以降の事業については、中岳から木曽駒ケ岳までの登山道沿いを対象に、およそ210平方メートルの範囲で復元作業を行う計画で、作業では、植物が今生えている状況を参考にしたマットの敷設方法なども研究する予定。
この植生復元対策事業は、5年目となる来年度に終了するが、マットの敷設作業や調査は継続していくことを決めた。 -
常福寺で福寿草見ごろ
伊那市長谷の常福寺では、春を告げる花、福寿草が見ごろを迎えている。
常福寺では、去年の12月上旬から、日当たりの良い所から花が咲きはじめ、現在は多くの花が開いている。
この福寿草は、元々自生していたもので、ここ10年ほどは温暖化で気温が高いせいか、花の数が急に増えてきているという。
福寿草は、一般的に旧暦の正月である2月に咲く花とされていて、そのため、福寿草のほかに、「元日草」「朔日草」といっためでたい名前で呼ばれることもある。
寺の関係者は、「今年はもう見られないと思うけれど、寒いうちに花が雪を被っている姿もいい。いろいろな表情が楽しめます」と話していた。
常福寺の福寿草は、3月下旬まで楽しめるという。 -
小学生防火ポスターコンクール審査
火災予防を呼びかける小学生防火コンクールの審査が2日、伊那公民館で行われた。
このコンクールは子どもや住民に防火意識を高めてもらおうと伊那消防組合が毎年行っている。
コンクールは、辰野町から伊那市までの4市町村の小学生4年生から6年生を対象に募集し、ポスター231点、書道80点、作文116点が集まった。
審査は、市内の小学校教諭や消防署員など5人が行い、それぞれの部門から最優秀賞1点、優秀賞20点を選んだ。
ポスターを審査したある教諭は、「去年よりもレベルが高く、色が効果的で目を引く作品が多い」と話していた。
審査の結果最優秀賞にはポスターの部で伊那東小学校6年の小澤佳奈子さん、書道の部では同じく熊谷清香さんが選ばれた。
選ばれた作品は3月1日からの火災予防週間中、伊那市役所で飾られるほか、最優秀賞の作品はポスターとして伊那防火管理協会に加盟している事業所に配られることになっている。
なお、作文の審査結果については6日に発表される予定。 -
伊那市職員改善事例発表会
伊那市職員が業務改善のアイディアを発表する「改善事例発表会」が2日、伊那市役所で開かれた。
伊那市では、業務の無駄を省き効率化を図るために各部署の情報を共有しようと、毎年この発表会を開いている。
4回目となる今年は、着眼点に優れたもの、すぐに活用出来るものなど11の事例が発表された。
このうち、情報統計課は迷惑メールフィルターを活用した事務負担の軽減、社会福祉課は高齢者や身体障害者の交通手段確保のための福祉有償運送やボランティア移送の実施などを発表した。
審査の結果、最優秀賞のベストカイゼン賞には、生涯学習課が行った伊那図書館の勤務体制の見直しが選ばれた。
伊那図書館では職務内容をカウンター業務とその他の業務に分け、それぞれ勤務時間も変更した。これにより、利用者の多い時間は職員を多く配置し、利用者の少ない時間は本の整理など館内の環境整備に集中できるようになった。
また、職員が仕事の目的を明確に持てるようになったという。
市では、日頃の業務を見直し改善することで市民サービスの向上、行政改革を進めていく考え。 -
だるま市人形飾り準備
今月11日、伊那市高遠町でだるま市が開かれる。
これに合わせ、毎年訪れる人を楽しませている人形飾りの準備が進められている。
人形飾りが始まったのは1700年頃とされていて、毎年だるま市に合わせて高遠町内の各地区で作られている。
この日は、伊那市役所職員互助会の会員10人が伊那市高遠町総合支所内で人形を作った。
互助会では去年この人形飾りの審査会で初めて最優秀賞となる金賞を受賞した。
今年は、子どもたちに人気のあるキャラクターの人形を製作している。
作業は人形を引き立てるバックと人形づくりの2班に分かれて行われている。
人形は、発泡スチロールをやすりやノコギリで削ってキャラクラーの形を作り、水性のペンキで色を塗って完成させる。
互助会では、「子どもたちに見て喜んでもらえる人形を作りたい。何が出来るか当日まで楽しみにしてほしい」と話している。
人形飾りは町内から6作品が出品され、9日に審査会が行われる。 -
まめやが立春に無農薬大豆の豆腐を販売
伊那市高遠町で豆腐作りをしている「まめや」は4日、伊那市のいたや酒店駐車場で、無農薬大豆を使った豆腐を販売した。
これは立春の日に無農薬大豆の豆腐を食べることで健康な1年を過ごしてもらおうと行われた。
販売開始の午前11時前から行列ができ、およそ120丁用意された豆腐は、またたくまに完売した。
使われた大豆は高遠町勝間の農家と提携して作ったもので、今回は1丁400円で販売した。
また50円でおからの袋詰め放題も人気を呼んでいた。
まめやの豆腐は1月に行われた長野県豆腐品評会で県豆腐商工業協同組合理事長賞を受賞するなど、その味には定評がある。
まめやでは豆腐づくりについて、「手仕事にこだわり地産地消を心がけていきたい」と話している。 -
新春経済講演会
今の不況を乗り切ろうと4日、長野県中小企業団体中央会上伊那支部が「倒産防止」について学ぶ講演会を開いた。
会員など約50人が集まり、事業再生コンサルタントの吉川博文さんを講師に迎えた。
吉川さんは、企業が倒産する理由には▽資産より負債が多くなる「債務超過」▽連続赤字▽資金繰りの悪化竏窒フ3つあることを説明し、3つを別々に整理する必要性を話した。
また、日ごろからリスクを分散させておくことの大切さも説明した。
吉川さんは、「どんなにピンチに陥っても悲観してはいけない。本業を第一に考え、マイペースでやることが大切。本業をおろそかにすると、どんどん悪循環に陥って世の中の流れが見えなくなる」と話していた。
上伊那支部の山田益支部長は、「厳しい状況だが、何とか地域を良くしていきたい」と話していた。 -
みはらしファームで節分会
伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームで1日、節分にちなんだ豆まきイベントがあり、家族連れなど500人以上の来場者で賑わった。
みはらしファーム運営協議会の泉沢勝人議長は「今年は、不況風を吹き飛ばし、良い年にしましょう」とあいさつした。
この日登場したのは、「不況鬼」や「汚染米鬼」、「毒ギョーザ鬼」などで、周囲を囲んだ人たちは、みはらしファームでとれた大豆を思いきりぶつけていた。
最後は、年男、年女が舞台に上り、鬼たちをやっつけた。
また、福豆まきでは、いちご狩り入園券などの豪華景品がお菓子とともにまかれ、周囲を取り囲んだ人たちは、我先にと手をのばしていた。 -
住基カード図書館で利用可能に
飯島町を除く上伊那7市町村の公立図書館で1日から、住民基本台帳カードが図書館カードとして使用可能になった。このうち伊那市立伊那図書館では、運用開始のセレモニーがあり、小坂樫男市長が住基カードを使って6冊の本を借りた。
すでに住基カードを持っている人は、「図書館利用」を追加登録すれば、図書館カードとして使えるようになり、本が借りられる。
上伊那全体の住基カードの発行枚数は、昨年度末現在で2万4952枚。伊那市では、1万3485枚となっている。
現在住基カードは無料交付しており、小坂市長は「交付は簡単なので、確定申告の待ち時間の間にでも作っていただきたい」と呼びかけていた。 -
第2回昭和伊南病院運営審議会 - 救急救命センターは存続の方針 -
昭和伊南総合病院の経営改革プランを検討する審議会は1日夜、2回目の会合を開いた。救命救急センターについては「存続を前提に県などと協議していく」方向を確認した。
救命救急センターの今後についての項目では、前回までは「センターの役割の維持は困難な状況」とした文言が含まれていた。
しかし、今回の素案ではその文言を削除。存続を前提に「早急に県の責任で検討するべき」としている。
これは、前回の会議で委員から「救命センター返上を前提に改革プランは議論できない」「組合長の杉本市長が死守すると言っていたが簡単に手放す計画だ」などの意見を反映させたもので、伊南行政組合では「センター維持に前向きな内容になった」としている。
県との連携についてこの日の会議では「これまでの経過の中で県に対する信頼関係が崩れている。信頼関係の回復がない以上、上伊那の医療を県にゆだねるのは危険だ」とする意見も出た。
また、辰野、伊那中央、昭和伊南の経営統合に関する質問に対し、杉本市長は「統合すると中核病院以外は、診療所化してしまう。今すぐ経営統合は考えていない」と答え、公立3病院の経営統合に関して否定的な姿勢を示した。
次回の審議会は11日に開かれる予定で、経営改革プランが固まる見込み。 -
高遠町でふるさと講座「保科正之と信州高遠、幸松を育てた女性達と保科家」
伊那市高遠町で1日、保科正之に関する講演会があり、独学で地域の歴史を研究している矢沢章一さん(80)=東高遠=が、「保科正之と信州高遠、幸松を育てた女性達と保科家」を演題に、保科正之を育てた女性たちの素性・生い立ちをひも解いた。
矢沢さんは、2代将軍・徳川秀忠の側室、お静との間に生まれた幸松(後の保科正之)は、正妻お江与の嫉妬を避けるため、隠されて育てられたことを説明。
「武田信玄の次女見性院は、7歳まで幸松を育て、いずれは幸松に武田の跡を継がせたいと考えていました」と語った。
矢沢さんは「保科正之の大出世を見る前に高遠でなくなった母お静は、さぞ無念だったろう」と講演を締めくくった。 -
保育園で節分豆まき
節分を前に2日、伊那市の西箕輪南部保育園では、信州大学の学生が鬼になり、豆まきが行われた。
同園では、園児らに心と体の健康を節分の行事を通して知ってもらおうと、毎年豆まきを行っている。
園児らはで鬼と豆を投げる役を交代し合いながら「鬼はそと・福うち」と言い、いった大豆や新聞紙を丸めた豆を鬼にぶつけていた。
途中、信大生がふんした大きな赤鬼と青鬼が登場。
突然の登場に、最初はびっくりした園児もいたが、しばらくするとみんなで鬼に向け豆を投げていた。
中には、鬼が怖くて保育士に寄り添い、ずっと泣いている園児もいた。
西箕輪南部保育園と信州大学農学部の学生との交流は、保育園側の呼びかけに応じて本年度から行われており、年間のさまざまな行事を通じて、交流を深めている。
塚本晶子園長は「男性が来ると、体を使い遊んでくれるので、子供達も喜んでいる。来年は畑やプール等、交流する機会を作りたい」と話していた。 -
定額給付金の支給対応に向け、準備進む
定額給付金の支給に対応するため2日、上伊那8市町村の担当者会議が伊那市の上伊那情報センターであった。
会議は、給付金の関連法案が来月中旬に国会で成立する見通しが立ったことを受け、統一した準備を進めようと開かれた。
上伊那8市町村では、支給データの基礎となる住民登録や外国人登録などを共同電算処理しており、定額給付金支給に向け、統一したデータ処理や事務処理を行う。
この日の会議では▽23日までに給付対象者へ送付する申請書類を作成し、各市町村の担当部署へ届ける▽定額給付金の支給日に定期的な締切を設ける▽自治体が任意で毎月10日・20日・月末の中から設定する竏窒アとなどが決まった。 -
福祉有償運送開業
障害者の交通手段となる福祉有償運送事業の開業式が2日、伊那市の福祉まちづくりセンターで行われた。
事業を行うNPO法人伊那市身体障害者福祉協会の会員など40人が参加して開業式を行い、運転手に委嘱書を手渡した。
福祉有償運送事業は、伊那市社会福祉協議会が昨年度まで行っていたが、デイサービスの送迎が優先されるため運行時間が限定され、利用者の要望に十分応えきれないことから廃止となった。
この廃止を受け、協会では障害者の交通手段を確保しようと去年NPO法人を立ち上げ、2日から事業を開始した。
車両は会員の乗用車4台が使用され、運転は専門の講習を受けた6人が担当する。
利用するには、協会の会員になることが必要で、年会費が2千円、利用料金は5キロまでが500円、5キロ以上は2キロごとに100円が加算される。
伊那市身体障害者福祉協会の竹松猛会長は、「会員一人一人が責任と自覚を持ち、お互い助け合いながら障害者の社会参加の一助としたい」と話していた。
NPO法人が福祉有償運送事業を行うのは市内ではこれが3例目で、伊那市では来年度以降、利用頻度に応じて一定額を補助する予定。 -
伊那地区保健委員会研修会
伊那市の伊那地区保健委員会の研修会が30日、市役所で開かれ、体と心のリフレッシュ法を学んだ。
伊那地区保健委員会では、家族や地域の健康づくりのため、年に4回研修会を開き、健康について学んでいる。
この日は、伊那市総合型地域スポーツセンター・クラブマネージャーで健康運動アドバイザーの山岸洋子さんを講師に迎え、体と心をリフレッシュする方法を学んだ。
参加者は、「気持ちと体はつながっている」という説明を受け、実際に前向きなことを考えたときと否定的なことを考えたときの体の力の入れ具合などを体験した。
山岸さんは、「疲れや肩こりなどの体の変化は、気持ちの落ち込みや疲れが原因になっていることが多い。自分の内側に目を向け、気持ちを意識して生活することで、体も楽になる」と説明していた。
参加者は、楽しみながら健康について理解を深めていた。 -
子ども心のフォーラム
子どもの心と携帯電話について理解を深めるフォーラムが31日、伊那市役所であった。伊那市教育委員会などの主催で、教育関係者や地区子ども会育成会などの約130人が参加した。
長野県教育委員会心の支援室の町田暁世室長が、現代の子どもたちと携帯電話について話した。
町田さんは▽携帯電話は単なる電話ではなく、テレビやビデオ、カメラ、財布までもついているコンピューターであること▽今ポルノが流行っていて、携帯ネットでは子どもが全裸の写真を掲載することが起きていること竏窒bした。
また、メールやゲーム、ネットなどのメディア中毒の症状として、学校のことがおろそかになる、やめさせようとすると暴言、暴力をふるうなどの症状を挙げた。
町田さんは、「携帯は悪い面だけではない。うまく使えば使えるもの」としたうえで、「携帯の問題を克服するのは大人の力。大人が笑顔でコミュニケーションし、人と人との横のつながりを大切にしてほしい」と話した。 -
伊那北高校理数科2年生が研究発表
伊那北高校で31日、理数科2年生による課題研究発表会があった。
同高の理数科では、2年生になると生徒達が興味や関心のあるテーマを見つけ研究をする。
今回、光を当てると水や汚れを分解する「光触媒」性質や、最も美しいと言われる比率「黄金比」についての研究発表がグループごとに行われた。
また、より専門的な実験方法を知り、幅広く研究を行おう竏窒ニ今年度初めて、上田市の信州大学繊維学部と連携して研究するグループもあった。
自然界で分解するプラスチックについて研究をしたグループは、5回ほど繊維学部で実験を行ってきた。
メンバーの星野瞳さんは、「大学では多くの機材や文献があり深く追求することができた。この経験をこれからの人生にいかしたい」と話していた。
会場を訪れた信州大学繊維学部教授の村上泰教授は、「自分達で課題を決め研究に取り組むことは困難なこと。生徒達は自主的に研究方法など決め頑張っていた」と評価していた。 -
はなまる探検隊国際交流
伊那市内の小中学生でつくる「はなまる地域探検隊」は31日、料理を通じて国際交流をした。
いなっせで交流会が開かれ、はなまる探検隊の子ども約50人が、外国人と一緒に料理を作った。
外国人との交流を通じて、世界に目を向け、自分から積極的にものごとに取り組むことを学んでもらおうと開かれた。
この日はアメリカや中国、南アフリカなど、上伊那在住の6カ国の外国人10人が、それぞれの国でよく食べられている料理を子どもたちに教えた。
最初は緊張してコミュニケーションがとれなかった子どもたちも、料理を作っていくうちに打ち解けていた。
料理が完成すると、それぞれのお国料理を全員で味わった。
はなまる探検隊隊長の伊藤元郎さんは、「交流を通じて、少し抵抗のあることでも積極的に足を踏み出していけるようになってほしい」と話していた。 -
防災講演会
地域の防災意識向上を図ろうと、伊那市防災講演会が31日、いなっせで開かれた。会場には市内の自主防災組織のメンバーや消防団員など約300人が集まった。
講演では、伊那市出身で防衛大学名誉教授の中村三郎さんと、愛知県で地震対策コンサルタントをしている鈴木啓之さんが講師を務めた。
中村さんは、豪雨災害や土砂災害について事前の心構えが必要竏窒ニ話し、「自分の住んでいる地域ではどんな災害が起きた歴史があるのかを知り、観察眼をもって、地域の変化に注目してほしい」と呼びかけた。
また、さまざまな地震の被災地を目の当たりにしてきたという鈴木さんは、被害に遭いやすい家具の配置などについて話した。
鈴木さんは、「机の下に隠れることが必ずしも安全ではない。食器などが落ちて飛び散ることもある。地震が起きた時にあり得るすべての状況を想定して、非難する場所を考えてください」と話した。 -
長谷地区保護者対象アンケート 結果まとまる
伊那市長谷の保育園児から中学生までの保護者を対象とした家族構成などに関するアンケート結果がまとまり、30日夜開かれた長谷地区の地域協議会で報告された。
この日は、長谷総合支所で今年度6回目の地域協議会が開かれた。
その中で、協議会の委員で、長谷地区保護者連絡会代表の中山和文さんが、保護者に対して行ったアンケートの結果を報告した。
アンケートは、長谷地区の生活に関する現状と課題を把握し、地域全体で考えていこうと、保護者連絡会が実施した。
質問内容は、家族構成や住宅状況、定住促進策などについてで、107世帯を対象に行い、87世帯から回答があった。
家族構成についての質問では、祖父母と同居しない核家族が43世帯と全体の半分を占め、年々増加傾向にある。
このことから、学童クラブや延長保育などの必要性が高まっている竏窒ニ分析している。
また、平成21年度末で終了する長谷地区の定住促進策の効果があったか、という質問については、住宅に関する補助や、高校への通学費補助など、全9項目で9割近くの人が「効果があった」と答えている。
その一方人口は減少傾向にあり、平成17年に2199人だった総人口は、現在2091人と4年間で100人以上少なくなっている。
連絡会代表の中山さんは、「地域の課題について、行政施策も必要だが地域の人たちが現状を理解し、危機感をもって考えていくべき」と話す。
今後保護者連絡会では、アンケート結果を地区の会合で配るなど住民への周知を図っていきたい考え。 -
ふれあい広場上棟式
介護予防拠点施設を経営するふれあいの里は、箕輪町木下にある施設隣りに、交流や研修などを行うふれあい広場を建設している。
30日、工事関係者などが参加して上棟式を行った。
ふれあい広場には、トレーニングルームや研修室が設置される予定で、お年寄りと地域の人たちとの交流の場として、地域の介護技術の研修会場として活用される予定。
施設は、これまでふれあいの里の駐車場として利用されてきた場所に建設されていて、木造平屋建て、延べ床面積約170平方メートル。総事業費は約3400万円で、厚生労働省からの交付金3千万円が使われている。
ふれあいの里の宮坂道廣社長は、「施設利用者だけでなく、地域の多くの人に使ってもらい、活気のある施設になればうれしい」とあいさつした。
ふれあい広場は3月16日の完成を目指す。 -
定額給付金対策室設置
定額給付金の支給に対応するため伊那市は、2月1日付けで人事異動を行い担当室を設置する。
定額給付金担当室には5人が配属され、室長は現在の総務部行政改革推進室の吉田浩之室長が兼務する。
定額給付金担当室では支給時期に合わせ、値段に一定割合を上乗せした商品券、プレミアム付き商品券の発行なども含め、今後の方針を検討していく。
今回の人事異動にともなう辞令交付式は2月2日に伊那市役所で行われる。 -
伊那市民体育祭スケート中止
伊那市民体育祭のスケート競技が29日夜、伊那西スケート場であったが、2種目目の途中で中止になった。
1周217メートルのリンクが作られたが、伊那市や体協スケート部は、氷がゆるみ危険と判断した。
保育園女子100メートル種目に続いて、保育園男子100メートル種目に入ったところで中止が決定された。
大会には小学生を中心に80人がエントリーしていて、100メートルや500メートル、1500メートルなどの種目が予定されていた。
大会関係者は、「残念だが、安全上しかたがない」と話していた。 -
伊那市農業委員会定数削減
臨時総会で可決伊那市農業委員会は30日、臨時総会を開き、平成22年度からの委員数を現在の40人から30人に削減する議案を可決した。
委員定数は、農家数や農地面積により法律で定められていて、伊那市では、農家数などが減少しているため、早ければ1年後に法定の委員数が減らされる見通しとなり、削減案が検討されてた。
現在の伊那市の委員は、選挙で選ばれる数が40人で、削減後は選挙での定数が25%削減の30人となる。
内訳は、有権者数に照らし、高遠町・長谷地区で16人から7人へ、美篶・手良地区で6人から5人となる。
また、農業団体などの推薦による委員は、現在の5人から1人減り、4人となる。
この案は、すでに各地区の区長会などで説明され異論がなく、今日の委員会での可決を受け小坂樫男市長に建議書として提出した。
この定数削減についての条例改正案は、3月議会に提出される予定で、来年平成22年3月の選挙から適用されることになる。 -
上伊那福祉協会50周年式典
社会福祉法人上伊那福祉協会の創立50周年記念式典が30日、いなっせで行なわれ、元日本テレビアナウンサーの小林完吾さんの記念講演もあった。
上伊那福祉協会は、昭和34年に設立された南箕輪養老院会が基になっていて、現在では老人ホームなど10の施設を上伊那地域で運営している。
会長の平澤豊満箕輪町長は、「法律のしばりもあり、厳しい経営を強いられているが、住民からの期待は年々高まっている」と式辞を述べた。
式典では、50周年を記念してデザインを公募したロゴマークとイメージキャラクターが発表され、感謝状が贈られた。
元日本テレビアナウンサーの小林完吾さんは、「私の介護録 悔いなき看取りを」と題し講演した。
小林さんは、講演中で倒れた話を皮切りに福祉や医療、高齢化社会の問題について話した。
上伊那地域の高齢化率は、25パーセントで4人に1人が65歳以上の高齢者。福祉協会の施設のベッド数は816床だが満床状態で、入所は順番待ちの状況となっている。 -
学校支援地域本部事業研修会
本年度から始まった国の委託事業「学校支援地域本部事業」への理解を深めてもらう研修会が27日、伊那市の県伊那合同庁舎であった。市町村教育委員会の担当者や学校職員など約30人が参加。学校と地域の連携のあり方を模索した。
同事業は、地域ぐるみで学校活動を支援するボランティア体制づくりなどを進めるため、県の協議会が本年度から取り組んでいるもので、希望する市町村には事業本部が設置され、小中学校と地域が連携したボランティア支援が行われている。
県内では本年度、30市町村に35の本部が設置され、143の小中学校が参加している。
上伊那では、伊那市と箕輪町が本部を設置しており、それぞれ小学校5校、中学校1校が参加している。
県教育委員会では、今後の課題として、市町村全域への支援体制の普及や、体制を継続できる取り組みの必要性を挙げている。 -
新年お茶会で親睦
伊那市の障害者社会就労センターで恒例の新年お茶会が29日、開かれた。
お茶会には、山寺区の高齢者クラブ「白山クラブ」などが招待され、センターの利用者と一緒に静かな時間を過ごした。
お茶会は、今年1年無事に過ごせるようにとの願いを込めて行われている。
この日は、伊那市のサンライフ伊那で学んでいる煎茶道方円流が玉露を用意した。
煎茶道では、まず一煎目を飲み、お菓子を食べた後、二煎目を飲むという。
お茶席に座った人たちは、玉露の味と香りを楽しんでいた。
ある利用者は、「楽しみにしていました。とてもおいしかったです」と笑顔を見せていた。
白山クラブの笠松保会長は、「お茶会での交流という機会はあまりないので、いい交流ができました」と話していた。 -
りんご学習感謝の会
伊那市東春近小学校の4年生は29日、りんご学習でお世話になった果樹農家の伊藤一路さん夫妻を招いて、感謝の会を開いた。
児童およそ60人が、伊藤さん夫妻と一緒に百人一首やゲームをして楽しんだ。
東春近小学校では、毎年4年生が伊藤さんの果樹園を借りてリンゴの栽培体験をしている。
感謝の会は、花摘みや摘果、収穫と1年を通して指導してもらった伊藤さんに感謝の気持ちを伝えようと開かれた。
子どもたちが作ったリンゴ入りのホットケーキなどが振る舞われ、全員で味わっていた。
児童代表は、「伊藤さんに丁寧に指導していただいたおかげで、おいしいリンゴが食べられました。ありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。
伊藤さんは、「皆さんが世話を手伝ってくれたおかげで今年は豊作でした。体験で学んだ農作物を作る苦労を忘れずに、今後も頑張ってください」と話していた。 -
ヤングドライバー表彰式
若手社員が交通事故防止を呼びかけるコンクールの表彰状伝達式が29日、伊那警察署で行われた。
企業の若手社員などで作るヤングドライバークラブで、交通事故防止活動の成果があった団体を表彰している。
優秀クラブに選ばれたのは、箕輪町の伸光製作所、NTN株式会社長野製作所、南箕輪村の信英畜電器箔、大明化学工業の4社。
受賞した4社は、社員に対する交通安全講習会の実施や、スタッドレスタイヤのチェックなど、それぞれ交通事故防止活動を行っている。
また、三洋グラビアの沖村綾さんが、ポスターの部で優秀賞に選ばれた。
ある受賞団体の代表者は、「表彰をされたことで、交通安全に対する会社の意識も高まると思う。今後も活動を続けていきたい」と話していた。
また、日ごろから警察活動に協力している人への感謝状の贈呈も行われ、伊那市の橋爪まんぷさんと箕輪町の春日恭三さんに感謝状が贈られた。