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NEC長野・男子バレーボール部 優勝への結束
NEC長野(伊那市美篶)の男子バレーボール部が、第39回全日本6人制実業団男女優勝大会(3竏・日・北海道)へ出場する。同部は近年、同大会でベスト4に2回進出の実力チーム。「本年こそは優勝を」と選手らは気持ちを束ねて、大会へ挑戦する。
県予選、北信越ブロック大会の計5試合をセットカウント2竏・で圧勝、12回目となる全国大会の出場権を獲得。前年はベスト16に終わり、選手らは雪辱を誓う。目標は優勝。そして、V、V1リーグの下部リーグ「地域リーグ」の参入を目指す。
メンバーは21竏・5歳の12人。昨年と比べて出場選手にほとんど変りはないが、若手とベテランとの融合が図れ、チームとしての完成度が上がった。北原武志監督は「今年は優勝できるメンバーがそろった」と自信をのぞかせる。
攻守のバランスが取れていることが魅力。主力と残りの選手らとの間に力の差はなく、総合力は高い。一人の選手を交代するだけで、攻撃的、守備的布陣を使い分ける戦術ができることが強みだ。
初戦は地域リーグに所属する関東ブロック代表「東京トヨペット」と対戦。優勝するためには、数ある強豪チームに打ち勝たなければならない。「バレーボールで地域に恩返しをしたい」(北原監督)との思いを胸に大会へ臨む。
メンバーは次の皆さん。
▽部長=臼田二平▽監督=北原武志▽コーチ=大野賢司▽マネージャー=伊藤敏博▽トレーナー=小口陽平▽選手=下平貴幸、登内達也、宮沢武吉、武井満春、下平博文、大槻克彦、青木俊夫、関貴秀、園原徹、笹川星哉、野溝毅、倉石亮 -
伊那公民館 「夏休み、おいで塾」
夏休み中の小学生たちの居場所を提供する、伊那公民館の新事業「夏休み、おいで塾」が31日から、5日間の日程で始まった。公民館に集まった児童らは、宿題や自由研究などの学習のほか、レクリエーションなどをして休日を過し、交流を広げていく。
同公民館管内の伊那小など4小学校の1竏・年生が対象、定員人数30人を上回る52人が参加。長期休業中、子どもだけで生活する家庭が多くなっている現状に対応する目的で企画した。
昼食を持参した児童らは、午前中に自主学習をし、午後はニュースポーツ体験や工作などをして生活。指導は公民館職員など、元小中学校教師のボランティア14人が日替わりで受け持つ。
午前中、児童たちは仲間や講師から助言をもらいながら自主学習。伊那東小2年の中山亮君は算数の宿題に取り組むが「運動が楽しみ」と、午後のスポーツ体験が待ち遠しい様子だった。
武田登公民館長は「上級生は下級生の面倒を見てほしい。学校も違う、異年齢の集まりの中で体験できることが大切」と話していた。 -
伊那公民館講座 絵手紙教室
2001(平成13)年度から始まる、伊那公民館講座「絵手紙教室」。現在は50竏・0代の女性約40人が月一回集まり、2月までの全10回の教室で絵手紙を学んでいる。
本年度は参加定員20人のところ、希望者を上回る人数が参加。A、Bの2クラスに教室を分けるほどの人気ぶりだ。
初めて筆を持つ初心者ばかりの受講生たちは、送る相手を思いながら、はがきに絵を描いたり、一言を添える作業を楽しんでいる。
「普通の絵を描くのは才能がいるが『下手でもいいから』というのが気楽」「誰にでもできる、親しみやすさがある」竏窒ネどが、受講理由になっている。 -
殿島橋の撤去と西春近大橋交差点の歩道橋設置と歩行者用信号機の運用開始
大雨の影響により沈下した伊那市西春近にある殿島橋の橋脚2基とその上部約60メートルの撤去作業が進んでいる。
当初は、30日までにすべての作業を終了する予定だったが、河川の流量が多く、河道変更などに時間がかかったため、工事は2日に終了する見込み。
今後、残った橋も撤去する予定だが、具体的な日程の目途は立っておらず、新しい橋をつくることも含め、他機関と調整しながら協議を進める。
また、殿島橋が小中学生の通学路となっていたことに配慮し、新たな通学路を確保するために作業を進めてきた春近大橋への横断歩道設置と、橋と国道153号の春近大橋西交差点への歩行者用信号機の設置工事が31日、完了し、運用開始となった。
歩道は、橋の路側帯を1・25メートル広げ、緑色の塗装を施した。伊那建設事務所は「車道は大型トラックが行き交うことのできる幅」としているが、実際、大型トラックが相互通行しようとする場合、歩道に乗り出さざるえない状況。歩行者の安全確保が求められる。 -
農家と消費者、行政などのネットワーク化を目指す産直新聞を発刊
農産物直売所から情報発信をして、直売所、農家、消費者、行政など、さまざまな主体に緩やかなネットワークを築こう竏窒ニ8月1日、「産直新聞」が発刊する。伊那市ますみヶ丘の農産物直売所「グリーンファーム」(小林史麿代表)内に事務所を設置し、毎月1度、新聞を発行していく。小林さんは「産直・直売という新しい販売システムの中で、農業の生きる方向を模索し、地域農業を守るための役割を担っていきたい」と語った。
今年3月、南箕輪村の信州大学で県内直売所関係者などが一同に集う「第1回産直サミット」が開かれた。その中で、情報交換と横のつながりを築く必要性を実感。新聞という媒体を通して、それを実現することになった。
第1号は6ページのタブロイド版(次号から増ページ)で1万部を印刷した。紙面には、3月に開かれた産直サミットのことや、下伊那郡松川町の「竜峡小梅」にまつわるエピソードなどが紹介されている。当面は県内を取材範囲とするが、今後は近隣の県まで取材対象を広げていく。
新聞はグリーンファームのほか、伊那市富県の「たかずや」や、箕輪町の「あぐり」など、各地の直売所にも置かれる。当面は無料配布しながら、会員読者を募っていく。
個人会員は1カ月500円。団体会員は年間2万円。郵送料・消費税込み
問い合わせは産直新聞社(TEL76・3799)へ。 -
二極化する集落営農組織の発足(3)
旧伊那市内では、進行度に差はあるものの、各地区で検討委員会が早期に発足し、合意形成に取り組んでいる。一方、東部地区の高遠町、長谷地区は、これから検討委員会を発足させる段階。ほかと比べて進行が遅れている。現在、高遠地区で4組織、長谷地区で1組織の発足を目指しているが、面積規模の確保ができるかを今後の話し合いで見極めていく。麦の作付けがある地区は、07年度産麦のまき付けが始まる今年秋までに組織を発足させなければ07年度産麦の助成が受けられない。しかし、東部地区の場合、麦は一部法人しか作っていないため、水稲などの作付けが始まる来春を目途とした。
各地区の事情はさまざまだが、今後の営農組織を運営していく上では、共通する課題がある。
一つは、今回の制度の対象外である自給的農家や、麦・大豆などを栽培していない畑作農家を組織へいかにして取り込んでいくか。
上伊那の場合、自給的農家は年々増加しており、2000年の統計では総農家数の約25%弱を占めた。一方、農業就業者の高齢化は進んでおり、半分以上が65歳以上。75歳以上の農業者も多く、これらの人が農業を継続できなくなった場合、営農組織はその人たちに代わって地区内農地を耕作していかなければならない。しかし、加速度的な高齢化の進行とともに組織内の作業農家が減っていけば、一人当たりの作業面積は大きくなり、集約耕作地の管理に困窮する地区も出てくる。現に西箕輪は、地区内の遊休農地を営農組織に集積することを考えているが、組織に参加する農業者だけでは担え切れない状況にある。
そのため、自給的農家などを組織内に取り込み、何らかの形で組織の作業を担ってもらうことが人材確保の鍵。自給的農家などは制度に伴う助成の対象ではないため、恩恵の薄さが組織参加を妨げているものの、現在ほとんどの地区が、田植えや稲刈り機などを共同利用しており、これらの協業組織は、全て集落営農組織が吸収することになるため、JA上伊那の担当者は「制度に伴うメリットはないが、今後も機械の共同利用を続けたい農業者は組織に参加する必要がある。かなりの農業者の参加を得られるのでは」と話す。
また、作業にかかる経費の配分問題もある。今のところ、各地区の営農組織は、課せられている要件である「経理の一元化」を、「出荷の一元化」という形で実現しているにすぎない。そのため当面は、作業にかかる費用は個々人で負担し、収量に応じた収入を得られ、従来とほとんど同じやり方で農業を続けることができる。しかし、これらの営農組織は5年以内に農業生産法人になる。そうなると、より厳密に「経理の一元化」を実行していかなければならず、利益も出来高でなく、作業負担によって配分されるようになる。
個人の努力によって単位面積当たりの収量が増えた場合、増収分に対し、ボーナス的に賃金を支払うことはできる。しかし、同等の面積規模の農家に必要経費を配分する場合、努力分にかかる費用が他農家より多くても、それを事前にどう評価し、その分の費用を配分していくかは今後、それぞれで考えていかなければならない。
やる気のある農業者の賃金支払い枠を確保することも必要となる。今回の制度は、余った農地を意欲ある農業者に集約し、作業に応じて賃金支払いをしていく。そのため、一定期間しか作業が無く、賃金を支払える期間が限定的な水稲な麦、大豆だけでなく、年間を通して作業が必要となる園芸作物などにも取り組む必要がある。 -
伊那市・手良交通安全協会が教室
伊那市の手良交通安全協会(上島敏夫会長)は28日、手良小学校校庭で、恒例の「電動車いす高齢者交通安全教室」を開いた。地区内の80歳代の同車いす利用者11人が集まり、運転方法を学びながら、交通安全の意識を高めた。
「夏の交通安全やまびこ運動」(25竏・1日)の一環行事、市内でも同地区だけが実施している4年目の取組み。「講習を通して、自分の身は自分で守ることを学ぶ」(上島会長)ための、運転指導講習を目的としている。
この日は、介護保険事業所「エフテック」(長野市)の社員を招き、電動車いすの安全点検や、運転指導を受けた。実際の道路を想定するため、校庭にカラーコーンを配置し、運転技術と交通ルールを学んだ。
同社によると、同車いすの交通事故の要因で最も多いのは「ハンドル操作の未熟」。参加者らは、並べたカラーコーンの間を通る蛇行運転の練習などをして技術を磨いた。
伊那安協の原義一会長は「安全に走行することが事故に遭わないためには必要。また、その日の体の健康状態を確認してから運転を」と呼び掛けた。 -
上伊那郷土館で夏休み体験学習教室
伊那市の上伊那郷土館で7月30日、夏休み体験学習教室「土器作りにチャレンジ」があり、上伊那の親子や小学生約50人が縄文土器作りに挑戦した。
地域との交流の機会とし、郷土館や考古学への関心を高めてもらおうと2年目。参加者は、富県の三ツ木遺跡や御殿場遺跡など上伊那の遺跡から出土し、郷土館で保管している土器や石器を見学。職員から縄文時代の人々の暮らしや土器の特徴などを学んで、実際に体験した。
練った粘土で作った円盤状の底に、ひも状にした粘土を輪にして積み上げ、わらや竹などで模様付け。子どもたちは夢中になって思い思いの土器を作った。郷土館で乾燥させ、11月に野焼きをして完成させる。
歴史に興味があり、モノ作りも好きという手良小4年の蟹澤功樹君(9)は母親と一緒に参加。「作ってみるとなかなか上手くいかないから、昔の人はすごいと思った。完成が楽しみ」と話していた。
同郷土館は体験学習教室の一環で同日夜、駒ケ根市で野鳥観察教室も開いた。 -
三峰川で市民団体などアレチウリ駆除大作戦
外来植物アレチウリの駆除大作戦が30日、伊那市内の三峰川周辺5カ所であり、市民団体や地域のボランティア約150人が作業に汗を流した。
アレチウリは、ウリ科の一年草。繁殖力が強く、在来の草花や木々を覆い枯らすなどして景観を荒らす。一年草の性質を利用して、種ができる時期の前に根絶することが有効とされている。駆除大作戦は、市民団体などが立ち上がり、8年前から活動している。
今年は梅雨前線による豪雨の影響で河川敷には入らず、上流の長谷地域から天竜川合流点近くの市街地まで、繁茂する5カ所に分かれて作業。参加者は絡み合った長いつるを根元から一本一本引き抜いた。
実行委員長で、市民団体「三峰川みらい会議」代表の織井秀夫さんは「地域が力を合わせて活動することが大切。三峰川流域は着実に(駆除大作戦の)成果がみられている」と話していた。 -
大根足ダイコンを収穫
伊那市西箕輪の鷲見皓平さん宅で、両足のそろった大根足ダイコンが採れた。
人の腰から下の部分のような形をしたダイコンは、28日に妻の喜美子さんが収穫。ヘタの部分は直径約15センチ、長さ40センチほどと、かなり大ぶりで、ちょっと変わったダイコンの収穫を喜んだ。
収穫してしばらくは2本足がそろっていたが、その日の夕食で家族が1本の足を食べてしまったため、片足はひざ下を失ってしまったが、もう一方の“大根足”は健在。
鷲見さんは「こんなダイコンは初めて。作ろうと思って作れるものでもないので、土の関係などがあるのでは」と話していた。 -
みはらしファームの夕涼み市、カブトムシ狩り好評
伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームで29日、「風もさわやか夕涼み市」が開かれた。今年初めての企画、「カブトムシ牧場」は開場前に整理券60枚がでるほど好評で、夏休みを迎えた親子連れなどが、カブトムシ採集を体験した。
カブトムシ牧場は、みはらしファーム内で採れたカブトムシの成虫を放った小さなスペースで、来場者に1匹100円で採集体験を提供。300匹以上の余裕があったが、多くの人が集ったため、採集数を制限した。普段虫に、あまり触れることのない子どもたちは、ちょっと戸惑いながら木や土にいるカブトムシを採集した。笑顔を見せていた。
そのほかにも、ヨーヨー釣り、五平もちの屋台など、夏祭り定番の屋台に加え、みはらしファームで扱う農産物やパン、工芸品を使った夏祭り屋台も登場し、来場者を楽しませていた。
祭りは30日も開催する。午後5時縲恁゚後7時。 -
伊那公園に健康歩道が完成
伊那市の伊那公園芝生広場に、足裏を刺激する「健康歩道」が完成した。29日に歩き始め式を開き、一般開放。市民の健康づくりにつなげる。
式には中央区役員、伊那公園桜愛護会員約40人が出席。
神事に続き、毛利次男区長は「健康のため、大いに利用してほしい」と呼びかけた。
そのあと、参加者は健康歩道を歩いた。「痛い、痛い」と言いながら「歩き終わったあとに、足裏からぽかぽかしてくる」と話していた。
健康歩道は幅1・5メートル、長さ1周50メートル。工事費は256万円(宝くじ補助金含む)。
約3万個の石を大きさによって使い分け、足裏への刺激を変えた5つのゾーンを設けた。足裏を指圧することで、血液の循環がよくなるという。だれでも自由に使うことができる。
健康歩道の建設は、文化交流のあった台湾省南投県魚池郷の高齢者グループ一行を訪ねた際、寺院で見かけたことがきっかけ。工事中、桜愛護会員も石を敷き詰める作業に当たった。 -
橋上のイベント「どんぴちゃ祭り」が中止
梅雨前線の影響で、各地域の夏祭りが中止になる中、9月2日に予定していた伊那市の「第17回どんぴちゃ祭り」も中止になった。開催場所となる殿島橋の橋脚が沈下したためで、28日夜の第2回実行委員会で決めた。
天竜川にかかる殿島橋(歩行者専用)は延長約210メートル。梅雨前線の影響で、橋脚が沈下し、通行できない状況にある。
橋上でのイベントは全国的に珍しく、例年、東・西春近の綱引き陣取り合戦や花火大会などを展開している。
商工会関係者、地元区長らで構成する実行委員から「やはり橋の上でないと意味がない」と意見があり、場所の変更はせず、中止とした。天竜川の中州で打ち上げている花火は、殿島橋から道具を運び込んでいるが、橋が使えないため、取りやめた。
中止に伴い、東・西春近の地元企業約240社(05年実績)から募った寄付金は、すべて返却。正副会長、事務局が手分けをし、地元の理事と一緒に寄付者を回る。
今後、橋の早期架け替えについて市を通じて伊那建設事務所に要望。商工会の合併などを控えているが、伝統ある祭りを続けていきたいと意向を確認した。
殿島橋の橋脚2基とその上部約60メートルは30日までに撤去される。 -
水森亜土さん作品展 ベル伊那・1日まで
歌手、女優、イラストレーターとして活躍する水森亜土氏の作品展は8月1日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。油絵を中心に版画水彩など、計58点を展示販売している。
独特の感性で描いた作品は、ジャズ音楽などを題材に表現。ジャズシンガーを描いた「Hey Fm baby」や、可愛らしい少女を描いた「Hey taxi!」「マスカレード」などがある。
額縁はすべて本人が指定したオリジナル。赤、青、黄色などのパステル色が、作品のよさを引き出している。
関係者は「亜土さんが最盛期のころの年代から、園児などの低年齢層まで人気がある。楽しめる絵がたくさんそろっている」と来場を呼び掛けている。
午前10時縲恁゚後6時30分(最終日は午後4時)。 -
吹奏楽コンクール中学生の部 上伊那9校・県大会へ
第46回県吹奏楽コンクール中学生の部南信A地区大会が29日、伊那市西町の県伊那文化会館大ホールで開かれ、県大会出場校が決まった=写真。県、県教育委員会などの主催。
コンクールはA編成(50人以内、課題曲・自由曲)、B編成(30人以内、自由曲)の2部門に、諏訪、上伊那地域から計27校が出場。高校、中学校教諭ら5人が、演奏技術や表現力などを審査した。
生徒らは歌劇やバレエ音楽などを自由曲の題材に、日ごろの練習成果を発揮し、息のあった演奏を披露。ほぼ満員となった観客席では、保護者らが澄んだ響きに耳を傾けた。
県大会にはA編成から上位10校、B編成から上位3校が出場。8月8竏・0日、長野県民文化会館(長野市)で大会がある。
出場校は次の通り(上伊那関係分)。
▽A編成=箕輪(金賞)伊那(金賞)春富(金賞)赤穂(金賞)飯島(金賞)辰野(銀賞)宮田(銀賞)中川(銀賞)
▽B編成=高遠(金賞) -
はなまる地域探検隊・木曽を訪問
伊那市の小中学生を対象に体験活動の場を提供する事業「はなまる地域探検隊」(伊藤元郎代表)は29日、学習の場を木曽へ移して活動展開した。権兵衛トンネルを抜け、木曽町ある天体観測所や考古資料館などを見学。隊員たちは他地域で経験する初めての体験に胸を踊らせた。
児童、生徒計80人が夏休みを利用して集まり、マイクロバスで木曽へ向かった。探検隊は3年前、工事中のトンネルを見ているため、子どもたちは今回の木曽訪問に格別の思いで参加した。
東京大学木曽観測所では、口径105センチシュミット望遠鏡を見た。観測所関係者が望遠鏡について説明、星を追うデモンストレーションを披露。子どもたちは目を輝かせ、メモを取りながら、熱心に話を聞いた。
関係者によると同望遠鏡は、広い視野でボケの無い像が撮影可能、世界でも4番目の大きさの口径。小沢昌弘君(伊那東小4年)は「落ちてきそう」と、そのサイズに驚いた様子だった。
そのほか、観測所の近くにある名古屋大学の太陽風を観測する電波望遠鏡や、開田高原でのびのびと木曽馬が暮す「木曽馬の里」なども見学し、見聞を広げた。 -
「伊那おやじの会」料理づくりに挑戦
中高年男性の居場所づくりを目的に本年度から始まった、伊那公民館の講座「伊那おやじの会」は28日、2回目の講座として料理教室を開いた。エプロン姿の男性ら28人が、馴れない手つきで調理に挑戦した。
受講者は市内在住の60竏・0歳代の仲間づくりを目的に集まる男性たち。6月の開講式で3月までの全10回の年間計画を決めた際、要望が最も多かった「料理教室」を早速、実施することになった。
同市食生活改善推進協議会の地区グループ「かやの会」の3人を講師に招き、鳥肉のみそ炒め、ほうれん草のきのこ和えなど4品を調理。家庭ではほとんど料理をしないメンバーは、配布したレシピとにらめっこしながら取り組んだ。
「それは何切り?」などと、参加者らは講師の包丁さばきに興味津々、積極的に質問して料理を学ぼうと取り組んだ。西町の男性(71)は「男でも料理の一つくらいはできないと」とし、出来上がった品に舌鼓を打っていた。
次回の講座ではマレットゴルフ交流会を開く予定となっている。 -
ブラジル籍男 信号無視で逮捕
伊那署は28日午前3時31分、道路交通法違反の疑いで、住所不定のブラジル籍の無職、アンデルソン・ワーグナー・ニシムラ・ベナンシオ容疑者(24)を逮捕した。
調べによると、アンデルソン容疑者は同3時25分ごろ、伊那市荒井区の川北町信号機交差点で、原動機付き自転車を運転中、信号無視をした疑い。パトロール中の警察官が現行犯逮捕した。 -
【記者室】伊那市伊那部、駒ケ根市赤穂…
伊那市伊那部○番地、駒ケ根市赤穂○番地、箕輪町中箕輪○番地…。目指す場所がどの辺りなのか、これじゃ全然分からない竏窒ニいう経験をお持ちの方は多いのではないだろうか▼取材で訪ねる家を探すのにえらく時間がかかってしまうことが筆者にもよくある。事件などの場合には一刻も早く現地に急行しなければならないのに、血眼になって住宅地図をにらみつけ、しらみつぶしに探してみても一向に見つからない。誰か何とかしてくれないものか▼それにしても人間の住む場所を表すのが数字というのは何とも味気ない。対して錦町、水神町、辰見町などはそれぞれに味わい深い趣きがある。歴史や由来を想像させるそんな地名を後世に大切に残していきたいものだ。(白鳥記者)
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伊那観光協会総会 支部としての正副会長を改選
伊那観光協会の総会が28日、伊那市役所であった。旧3市町村の各観光協会を一本化し、本年度中は合併組織の支部として活動するための正副会長の改選のほか、06年度事業計画など5議案を原案通り可決、承認した。
正副会長の改選は、会長に向山公人氏(伊那ケーブルテレビ)、副会長に藤沢秀敬氏(旅客自動車組合)、有賀正喜氏(みはらしファーム)を選出。任期(2年)途中の改選のため、本年度末までの任期とした。
一本化した組織「伊那市観光協会」の設立総会は8月で、本年度中は組織固めに取り組み、07年度から実質的始動する予定。06年度中は、各協会が支部組織の位置付けで主体的活動を展開するため、統括的立場の前会長・小坂市長の再任ではない正副会長の改選となった。
事業計画は前年から取り組む、羽広道(西箕輪)の丁石の整備を11月までに完了し、披露する竏窒ネどを盛り込んだ。 -
春の高校駅伝コースを変更
春の高校伊那駅伝実行委員会の総会が28日、伊那市内であった。広域農道を中心としたコースから、2つのアルプスを結ぶコースに変更する案を了承。役員改選で委員長に小坂市長を再任した。
総会には長野陸上競技協会、県高校体育連盟、伊那市など委員30人が出席。
新コースの説明を受けた委員から、異議は出なかった。
8月中に計測を済ませ、10月下旬ごろに招待校を訪問。出場依頼に加え、新コースについて説明する。
また、出場選手の安全を確保するため、コース沿線の住民や近隣市町村へ周知し、例年より早めの準備を進めていく。
陸上競技場を発着点とする新コースは、男子が伊那西部広域農道竏柱ァ道南箕輪沢渡線竏忠w前再開発ビル「いなっせ」前竏注蒼ケ153号竏虫s役所竏茶iイスロード竏虫O峰川橋竏谷A上伊那東部支所(高遠町)を折り返す42・195キロ。当初、第1中継所は「いなっせ」前だったが、1区間の距離が短いことから、伊那北地域活性化センター「きたっせ」に変更した。
女子は「きたっせ」を回り、広域農道の山本交差点を南へ向かって西春近柳沢から戻る21・0975キロ。
コース変更は数年前から出ており、来年、男子が30回記念大会を迎えることから、市街地を通り、一層の盛り上がりを竏窒ニ幹事会で検討していた。
小坂市長は「30回の記念にふさわしい大会にしたい」と協力を求めた。 -
推奨みやげ品の登録証授与式
伊那観光協会は28日、市役所で推奨みやげ品の登録証授与式を開いた。新たに「ローメンまん」など4品が加わり、イベントなどで積極的にPRする。
認定品は、伊那名物ローメンを具にした「ローメンまん」「ソースかつ丼まん」「ソースかつ丼のたれ」(以上シャトレ)、権兵衛峠にちなんだ俵型のもなか「権兵衛米の道」(菊香堂)の4品。3月の審査で「伊那名物を使った商品で、ボリューム感がある」「権兵衛トンネル開通を記念した商品」などの理由から認定を受けた。有効期間は08年3月末。
有賀正喜審査委員長は登録証を一人ひとりに手渡し、観光を支えるみやげ品の販売促進に期待。
シャトレの黒河内直明さんは「伊那や信州の名物を使った商品を広めていけるように努力したい」、菊香堂の赤羽政治社長も「みやげ品から伊那市をアピールしたい」とそれぞれ述べた。 -
矢澤衣裳、秋冬新作ブライダル衣裳展
伊那市青木町の矢澤衣裳は28日から、06年秋・冬新作ブライダル衣装展を開いている。
年に2回、新作の発表される時期に合わせて開く衣装展で、幅広い人の好みに対応できるよう、新作だけでなく、さまざまな衣装を集めた。
秋冬に向け、落ち着いた濃い色のドレスなどが出てきているが、白色や明るい色身のドレスの人気も根強い。
最近では2通りの着方を楽しめる2WAYタイプやフリーサイズ対応のドレスが増えてきているという。
和装もドレスと同数程度そろっており、昔から婚礼の本衣装とされてきた「引き振袖」も、さまざまな作品がそろっている。
担当者は「予約にはまだ空きがあるので、興味がある人はぜひ連絡をしてほしい」と話していた。
午前10時縲恁゚後6時半(8月5、6日は午後4時)。予約優先。8月7日まで(8月1日は休業)。
問い合わせは矢澤衣裳(TEL72・2675)へ。 -
どうぞのいす、もくれんの家で紙芝居や演劇を披露
伊那市西町の福祉事業所「どうぞのいす」は28日、地域のお年寄りに紙芝居や小話を聞いてもらおうと、狐島の宅幼老所「もくれんの家」と訪れた。どうぞのいすとして地域に貢献したいという思いと、障害者が社会の中で自立的に働いていくための取り組み。今後は、伊那小学校の学童クラブなども訪れることを予定しており、要望があれば各地区へ出向いていきたいとしている。
どうぞのいすは、障害者がいきいきと働き、しっかりとした収入を確保できる職場を目指している福祉事業所。ハンディがあっても個人の持ち味を生かした取り組みを職業につなげていきたいと、同事業所を定期的に手伝う山岸峰司さん(19)は、6月末から小話を練習してきた。
山岸さんは、テレビ番組「笑点」の登場人物を真似たり、だじゃれを交えた小話を披露。外部の人に披露するのは初めてで、緊張した様子だったが、お年寄りたちも、山岸さん独特の世界を楽しみながら温かく見守った。
マネージャーの古畑愛さんは「人を幸せにしていると感じられることは本人たちにとっても良い影響を与える。地道にできることからやっていきたい」と話していた。
また、紙芝居披露もあり、お年寄りは懐かしそうに楽しんでいた。 -
伊那市災害ボランティアセンターの終了
伊那市社会福祉協議会は25日、今回の大雨による被災地支援のために設置した災害ボランティアセンターを終了した。
被災地からのニーズを受けてボランティアを配置する予定だったが、調査の結果、今回は被災者からの要望がなかった。
今後、被災地からのニーズがあった場合、通常のボランティアセンター業務として対応したいとしている。 -
KOA取締役会
KOA(本社・伊那市)は27日、取締役会を開き、自己株式を買い受けることを決議した。
経営環境の変化に即応できる機動的な資本政策の遂行のため。普通株式で、株式総数は50万株(上限)。株式の取得価額の総額は7億円。期間は06年7月31日縲・7年3月20日。 -
かんてんぱぱでぱぱ菜農園本格始動
団塊の世代が退職を迎える07年を前に伊那食品工業(本社・西春近)はこのほど、定年退職者の再雇用などを目的とする農業法人「ぱぱ菜農園」の活動を開始した。荒廃農地解消、安心・安全な食の提供なども目的としており、季節に合わせた作物を栽培していく。
塚越寛会長を社長として05年5月に設立した同社は、1年の準備期間を経て06年5月から実質的にスタートした。現在はの社員は定年退職者2人と伊那食品工業社員など5人。約3ヘクタールの借地を利用し、トウモロコシ、カボチャ、ジャガイモなど約20品目以上を栽培している。
農地は、伊那食品工業周辺にある遊休農地を活用。また、寒天の残さから作ったミネラル豊富な肥料「アガーライト」を使用し、環境負荷を減らしながら安心・安全な農作物栽培に取り組んでいる。
栽培した野菜は直営レストランで使用したり、一般や社員などに販売しており、施行期間に提供したトマトなどは「甘くておいしい」と好評だった。
人員が増えれば、規模拡大も考えるとしている。 -
絵画サークル「イーゼル会」作品展
女性プラザ伊那の絵画サークル「イーゼル会」の展示会は8月4日まで、伊那市中央区の中部電力伊那営業所ギャラリーで開いている=写真。入場無料。色彩豊かな力作の数々が会場に彩りを与えている。
会員8人に加えて、講師の白日会会員・奥村憲さんらが、一人3点ずつの計27点の水彩画、パステル画などを出品。花や風景を題材に「よく見て、自分なりの素直さで表現」(奥村さん)された作品展となっている。
イーゼル会は活動を始めて4年のサークル。現在8人の40縲・0歳代の市内在住の女性が、月2回の教室で静物画を中心に学んでいる。同ギャラリーでの展示は3回目を迎える。
作品は収穫期の金色の麦畑、新緑が青空に映える立木、道端に咲く数本のサクラなどを描いている。中には木曽谷の奈良井宿などの風景画7枚を、1枚の額の中に納めた「権兵衛トンネル開通」とした水彩画もある。
奥村さんは「技術的には、まだまだ未熟な点が多いが、ぜひ来場を」と呼び掛けている。
休館日は土・日曜日、祝祭日。午前8時30分縲恁゚後5時10分。 -
みはらしファームにカブトムシ牧場
カブトムシ牧場で天然のカブトムシを採集してみませんか竏秩B伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームはこのほど、園内に「カブトムシ牧場」をつくった。樹木の生えた空間、約40平方メートルをネットで区切った空間になっており、数十匹のカブトムシが放たれている。現在は約300匹の幼虫が続々と成虫になり始めており、1匹100円で採集体験ができるように開放していく。
今年みはらしファームでは、ブルーベリー園で肥料として使っているウッドチップに大量のカブトムシの幼虫が発生。数カ所に積んであるウッドチップの山には、それぞれ約200匹の幼虫がおり、5月下旬、それを同園で採集し、成虫になるまで育ててきた。
一部は、松本市であった夢街道フェスタなどで販売。2日で200匹が完売となる好評ぶりだったという。
カブトムシ採り体験は、29、30日にみはらしファームで開く夕涼み市から開始し、その後もカブトムシがいなくなるまで体験できる。
担当者は「生きのいい天然のカブトムシなのでぜひ」と多くの来場を呼びかけている。
問い合わせはみはらしファーム公園事務所(TEL74・1807)へ。 -
伊那商工会議所が永年勤続優良社員表彰式
伊那商工会議所の永年勤続優良社員表彰式が25日、伊那商工会館であった。35年勤続者をはじめとする19人を表彰した。
昨年まで5年勤続ごとに表彰していたが、雇用労働委員会で表彰時期や表彰年数などを検討。30年勤続まで10年単位、それ以降は5年単位で表彰することにし、議員総会と合わせて開いた。
向山公人会頭は、表彰者一人ひとりに表彰状と記念品を手渡し「中小企業の元気が地方経済の景気回復を取り戻す。企業にとって豊かな経験と熟練した技術を持った皆さんはなくてはならない存在」と活躍に期待した。
そのあと、35年勤続の小阪東洋さんが「与えられた仕事に打ち込むことが、産業の発展、家庭の幸せをもたらすものと思う。これからも研さんを積むことを約束する」と述べた。
表彰されたのは次の皆さん(敬称略)。
▽勤続年数35年=向山静夫(利久電器)小阪東洋(三洋グラビア)▽30年=松岡誠司(利久電器)和久田佳秀、薮原芳信、久保村厚(以上三洋グラビア)▽20年=横溝きく美、斉藤由美子(以上利久電器)伊藤悟、矢沢章(以上三洋グラビア)飯島幸男(山田新聞店)酒井稔(伊那商工会議所)▽10年=百瀬早苗(ゴトー電機)松崎まき子(テク・ミサワ)平林和博、早川宏幸(以上NCC)林丈博(NCCトーヨー住器)鶴貝護(扇屋石油)市ノ羽靖樹(伊那エンジニアリング)