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県番組コンクールで伊那市有線が最優秀賞
伊那市有線放送農業協同組合は、05年度番組コンクール審査会(県情報ネットワーク協会主催)の企画番組の部で最優秀賞に輝いた。昨年に続く受賞。今月下旬に開かれる全国審査に県代表として出品される。
作品は「今日の一冊窶柏lの心を大切に」で、東春近の大沢美己さん著書の絵本「うそ、ついちゃった。」を取り上げた。主人公の女の子がおかあさんにうそをついたことに心を痛めながら、素直に打ち明ける話。大沢さん自身の朗読に加え、「子どもの気持ちが伝わってくる」など本を読んだ母親らの感想、小学生のうそをついた体験、市少年相談室相談員の子どもの接し方などを10分間にまとめた。
制作した放送課の唐沢英恵さん(25)=南箕輪村北殿=は「『人の心』を柱にしたが、どういう声を拾えばいいのか、構成に時間がかかった」と絵本を言葉で伝える難しさを実感したという。初めての出品で「受賞は本当にびっくり。アナウンスはまだまだで、これからの励みになる」と喜んだ。
コンクールには10点の応募があり、企画、構成、表現技術を基準に審査。
「今日の窶煤vは7月に放送したものを、コンクール用に編集した。働き始めて2年目の唐沢さんは9月初旬から制作に取りかかり、昨年、全国審査で優賞を受賞した先輩に相談しながら仕上げた。 -
ぱぱ・市川昭彦(蔕窯)作品展
抑えた艶(つや)と深みのある色彩が素朴さを感じさせる箕輪町の陶芸作家・市川昭彦さん(78)の作陶展が7日から、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。土の質感が感じられる温かな花器や壷(つぼ)など約120点が、訪れた人々の目を楽しませている。
高校の教員を退職後、妻の言葉をきっかけに陶芸をはじめた市川さん。光風会や県展、県工芸作家展などで、数々の入選をしてきた。
艶消しの釉薬(うわぐすり)と、鉄分の多い地元の土を混ぜた信楽でつくる作品は、素朴な安心感がある一方、特徴的な形と、ひかえめに描かれた風景や花が、見る人にインパクトを与える。
市川さんは「良いものを作らなければというプレッシャーもあり、楽しいばかりでなかったが、生徒たちに“最後までやり抜け”と言ってきたことを思い出しがんばってきた」と話す。
入場無料。10日まで。 -
ベル伊那で清水富美さんの個展「染付けのうつわ展」 11日まで
北佐久郡軽井沢町出身の陶芸家・清水富美さん(31)の個展「染付けのうつわ展」は11日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている。マグカップ、湯のみ、小鉢などの生活食器を中心に、磁器や半磁器100余点を展示販売している。
同ホールでの個展は2年ぶり2回目。今回は磁器作品を加え、「陶額」と呼ばれる壁掛け飾りにも挑戦した。
作品は、青色の顔料「呉須」で染付けする伝統的技法を踏まえ、唐草、雪輪文、祥須などの古典的模様を自分なりにアレンジして絵付け。白地の磁器に、鮮やかな青色、新鮮な模様は見る人を魅了している。
器は使われることを想い、形やたたずまいの美しさに心がけて作陶。「食器を洗うときでも楽しんでもらいたい」と、皿にしても裏側にまで模様を描き、購入者を飽きさせない工夫もしている。
清水さんは都内の学校で3年間陶芸を学んだ後、96年、軽井沢町に築窯。現在は、長野県を中心に、東京、静岡で個展などの活動を展開している。
「実際に使うものなので、手に持って感じてほしい」と来場を呼びかける。
午前10時から午後6時(最終日は午後4時)まで。 -
伊那まつり写真コンテスト表彰
第33回伊那まつり写真コンテストの表彰式が5日、市役所であった。伊那まつり委員会会長の小坂市長が入選者10人にトロフィーなどを手渡した。
コンテストには、市内や近隣市町村などから79点の応募があり、9月上旬の審査会で推薦1点(賞金3万円)、特選1点(1万円)、準特選3点(5千円)、入選20点を決めた。
推薦作品は、主婦蜷川靖子さん(65)=日影=の「ゆかたでオーレー」。「遊ingビレッジ」で「マツケンサンバ」を踊る浴衣姿の子どもたちの生き生きとした表情をとらえた。
カメラ歴5年の蜷川さんは「かわいい子どもたちがリズムに合わせて真剣に踊る姿にひかれて写真を撮った」と喜んだ。
小坂市長は、他イベントへの積極的な参加を呼びかけた。 -
伊那合同庁舎で総合防災訓練
防災意識を高め、緊急時に備えよう窶狽ニ6日、伊那市の県伊那合同庁舎で総合防災訓練があった。
職員など約300人が参加。駿河湾沖を震源地に、伊那市は震度6程度の地震が発生し、庁舎から出火、煙が充満した状態を想定。一般職員や来庁舎の避難誘導から始まり庁舎消防団による消火活動や自主救助訓練、消火器を使った初期消火訓練をした。
伊那消防署の耳塚茂幸予防課長は、初期消火の重要性に触れ「常日ごろから実践訓練に慣れ、本番に備えてほしい」と、訓練を講評した。 -
春富中、リンゴ調理で地域交流
県の代表的な果物・リンゴの美味しさや栄養価を知り、生産農家との交流を深めよう窶狽ニ5日、伊那市東春近の春富中学校2年1組の38人が、地元のリンゴ農家と一緒にジャムづくりをした。
県などが主催する取り組みで、県内の中学校を対象に募集したところ、上伊那は2校の応募があった。
例年この取り組みに参加している春富中学校には、東春近でリンゴを20年近く栽培し、県の農業学習インストラクターも務める伊藤豊子さんが訪れた。
伊藤さんは、リンゴの多様な栄養素やその効能を説明。「上伊那の農家は土づくりを一生懸命しているので、県内でも味の良いリンゴがとれる」と話した。
皮付きの赤いジャムと、皮をむいた黄色いジャムの2種類に挑戦。調理にも参加した伊藤さんは「なるべく薄く切ったほうが火が早く通る」と説明し、鮮やかな包丁さばきを披露。生徒らもそれを参考にし、丁寧にリンゴを刻み、熱心にジャムづくりに取り組んでいた。 -
盲目の演歌歌手、藤代ゆきさんがきたっせで演歌
伊那市山寺の伊那北地域活性化センター「きたっせ」で6日、岐阜県出身で盲目の演歌歌手、藤代ゆきさんの演歌ショーがあり、地域のお年寄りなど約100人が、心地よい歌声に聞き入った。
地元の高齢者や障害者に楽しんでもらおう窶狽ニ、山寺地区の社会福祉協議会と伊那北地域活性化協議会が企画。知り合いを通じ、全国の福祉施設で歌謡慰問を続ける藤代さんを招いた。
藤代さんは「長野県は縁があって数えきれないほど来ている。歌が生きがいで頑張っている」と語り、オリジナル曲で、作詞も自身で手がけた「女の倖せ」などを披露。曲の合間に、歌に込められたエピソードや思いを語り、観客を楽しませていた。 -
中部電力長野支店伊那営業所 営業課主任 北原美和子さん(45)
日本電信電話ユーザ協会伊那・駒ヶ根両地区協会が主催する05年度電話応対コンクール地区大会(9月9日・伊那市、かんてんぱぱホール)で優勝した。 今年の7月に飯田支店(当時)から移動。それまで総務をしていて、お客と直接かかわる営業の仕事は6年振り。ブランクも長く、不安があった。
「初めて参加したが、とても良い経験になった。コンクールに向けて練習する中で学ぶことも多く、ステップアップにもつながった。営業を頑張っていく自信もついた」
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コンクールは8事業所から19人が参加した。
今年の問題はピザ屋の店員として、商品を注文してくる相手からの電話に応対をする設定。模擬対応者の返答は決まっていて、それに合ったスムーズで無理のない自然なシナリオ作りをすることが課題となる。
信越放送報道局アナウンス部長の久保正彰さんら4人が音声表現力、コミュニケーション、サービスマインドなど5項目を基準に審査した。
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「シナリオは自分で作るのだから、実際の業務に役立つのかな」と、最初は練習はコンクールのためのものとして考えていた。しかし、同じ原稿を読むなかで、1回目、2回目、今日、昨日と、自分の声を比較。笑顔で話したり、あいさつも会釈をしたり窶狽ネど、相手が目の前にいるようイメージすることで声の表情が変わることを再確認した。
「今までも意識して業務に取り組んでいたつもりだったが、練習中に自分の応対を分析して、改めて大切だと感じた」
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時代の移り変わりから客の要望も多種多様に変化している。相手が急いでいることも多く、電話応対は要求内容をいち早くつかみ、スピーディーに対応、と同時に相手を思いやる親切さが必要。電話は特に、声の雰囲気などから第一印象を植えつけてしまい、企業イメージを作ってしまうという。
「電気がどこでも買える時代がいつくるか分からないので、コンクールで得た経験を生かし、中部電力をお客様に選んでもらえるよう電話でイメージ作りをしていきたい」
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21日に新潟県である信越ブロック大会に出場。各地区代表50人が電話応対の技術を競い合う。
問題は地区大会と同じだが、シナリオは暗記しなくてはいけない。自主練習は通勤中の車の中など、時間を見つけては毎日やることを心がける。
見えない相手をイメージ。スピーディーで相手を思いやる親切な応対を心がけ、優勝を目指す。
「せっかくチャンスをいただいたので今度の大会も頑張りたい。今までの経験を生かし、本番はピザ屋さんになり切ります」 -
みはらしファームのぶどうを韓国テレビ局が取材
先進的な日本の農業支援と新規就農者の取り組みをとらえよう窶狽ニ5日、伊那市西箕輪のみはらしぶどう園・いちご園に、韓国江原道春川市の地方テレビ局「春川NBC」のメンバーが訪れた。
若者の農村離れや農家の高齢化が進む韓国は、日本同様に担い手問題が深刻化している。政府は就農者支援を目的とする金利優遇制度を打ち出しているが、十分な成果は得られていないという。
来日の目的は、新規就農者の技術の習得から独立までを支援するさまざまな取り組みがある長野県の農業政策を知るため。韓国で行われていない“里親制度”や“インターン制度”を取材するため、上伊那農業協同組合のインターン制度を利用した砂町博之さん(22)や、退職後に就農した小池知志さん(65)が働く同園の取り組みを撮影した。
ディレクターの姜和佶さん(39)は「具体的取り組みから日本の農業のがんばりを感じた。韓国にも伝えたい」と語った。
6日は、小諸市の里親制度を取材する。 -
みはらしの湯で200万人達成クイズを実施
入場者数200万人達成を目前にひかえ、伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」は13日までの間、達成日を入浴客に予測してもらうクイズを実施している。
今年は夏、前半の入場者が少なかったため「達成は11月ころ」と予想していたが、盆のにぎわいで、予想より早く達成する見込みとなった。
10月3日現在で、来場者は199万1955人。同施設の利用者は、1日あたり600人前後だという。
見事達成日を当てた人には、羽広荘宿泊ペア券と、とれたて市場の野菜、みはらしの湯の6回分の入浴券、みはらしいちごワインを贈る。
唐澤壽男支配人は「今日まで多くのみなさんに利用してもらってきた。今後も多くの人に利用してもらいたい」と話していた。
200万人目の入場者にも、クイズ正解者と同様の景品を贈呈する。 -
みはらしの湯で草の家の作品展示
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」は、農業公園みはらしファーム「草の家」のメンバーが手がけた“裂き織りのれん”など19点を、10月末まで一階ロビーに展示している。
裂き織りは、布を裂いて織り合せることで、新たな生地を作る織り方。布が貴重だった昔、最後まで使いきるために生まれた技術だという。代表の丸山輝子さんは「古い布の方が、味わい深い作品にし上がる」と話す。
今回の“のれん”も、羽広荘の古い浴衣を再利用した。裂いた布は、縦糸と共にインド藍や草木染めで染め上げ、1作品に浴衣1枚程度を使って織り上げた。生まれ変わったのれんは、古びた浴衣と思えないほどしっかりとした生地で、染め上がりも鮮やか。
のれんのほかに、こたつ掛けや屏風(びょうぶ)立てなど、「全国裂き織り展」に出品した4点を含む、個人の7作品も展示して、来場者の目を楽しませている。 -
29日に八幡町ハロウィン
「八幡町ハロウィン」に向け、伊那市の八幡町実業団協同組合(尾崎晃一理事長)は5日、町内の街路灯にPR用のタペストリー50本を取り付けた。
タペストリーは2年ぶりにデザインを一新。顔の形をしたカボチャのイラストとハロウィンの文字を入れ、ぬれてもいいように紙製からビニール製に切り替えた。カボチャの色に合わせ、目立つ黄色。
役員15人が脚立に上がり、町内の道路(延長450メートル)の両側に、1本ずつ取り付けた。
第4回を数えるハロウィンは29日午後2時45分から、伊那北地域活性化センター「きたっせ」で開く。
組合加入の約40店の協力を得たスタンプラリー(各店で菓子を用意)、ジャック・オ・ランタン(カボチャのちょうちん)づくり体験、リンゴ拾いなどのイベントを企画。5時からランタンに火をともし、幻想的な雰囲気を作り出す。
尾崎理事長は「多くの人に仮装して楽しんでいただきたい」と参加を呼びかけている。 -
KOAが地域貢献 合唱教室に体育館開放
地域貢献を経営方針の一つにかかげる伊那市荒井区室町のKOA(向山孝一社長)は、同市総合型地域スポーツクラブ「い縲怩ネ・西まるクラブ」の合唱教室の場所として、同社の体育館を提供している。
同教室の生徒は高齢者が多いため、・ス歩いても通える場所・スとして、同クラブがKOAに申し入れた。体育館は社員優先で使用しているが、地域住民でつくる合唱教室のために特別に施設を開放した。
合唱教室は毎月、第1・3水曜日、12月までの全10回。期間中の施設使用料金は無料、体育館にあるピアノも貸している。
クラブ関係者は「自分たち専用の施設を持っていないため、場所の確保は大変。活動に理解があり、場所を提供していただいて助かっている」と感謝している。 -
手良中坪 自慢の芸熱演 区民集い交流
伊那市手良の中坪公民館でこのほど、演芸大会があった。地元住民約150人が集まり、次々と展開するダンス、詩吟、独唱、寸劇などを楽しんだ。
演芸大会は昭和30年代まで青年会が開いていたが、時代の流れと共に中止。昔のように皆で盛り上がりたい窶狽ニ、地域の有志でつくる実行委員会が5年前に復活させた。
園児によるかわいらしいダンスの「マツケンサンバ」、振り付けにこだわりを見せた「勘太郎月夜唄」など全17プログラム。知人や家族の晴れ舞台を撮影しようと、カメラを構える観客も多くにぎわった。
カラオケは、男女2人が・ス思い出の衣装・スにふんし「高校3年生」「学生時代」などを歌った。男性は金髪のかつら、口にはタバコをくわえて登場。司会者の「昔は不良だったそうです」との紹介に笑いが起きた。
また、この日は公民館に隣接している中坪神社で、のぼりを立てて例大祭があった。のぼりの竿(さお)2本の腐食が進み、有志からの寄附でヒノキの竿に50年ぶりに更新した。 -
レノンとカフカ
開店5周年祝いブルース音楽祭伊那市の居酒屋「地球屋レノン」(店主藤田博寿さん)とショットバー「カフカ」(店主有賀正臣さん)がともに開店5周年を迎え9日、協力して記念音楽祭を開催する。西春近の知立市野外センターで午前10時開場・11時開演。
店内のBGMにジャズやブルースを流している両店らしく、音楽祭の主要ジャンルはブルース。日本有数の奏者4人でつくるJungle Hop、スライドギターの第一人者日倉士歳朗、ハープとギターを奏でるBroom Duster Kanのほか、地元伊那谷のバンドPAN窶寧AH、伊那市軽音楽愛好協会も出演する。
知立市野外センターの芝生広場を会場にする屋外コンサートで、初秋の風を浴びながらピクニック気分で楽しめる。雨天の場合は、同センター多目的ホール。
レノンの藤田さんは、「ブルースは音楽の原点。開店5周年を迎え、自分たちも原点を忘れずに仕事しようと企画した。気軽に楽しんでもらえればうれしい」と話す。
前売り3000円、当日3500円。問い合わせは地球屋レノンTEL73窶・289、カフカ74窶・559まで。 -
大きなアケビ一房に6個
伊那保育園園長の中山昌明さんが南箕輪村南原の畑で栽培しているミツバアケビが鮮やかな濃紫色の立派な実をつけた。長さ15センチ、周囲(太さ)6・5センチ、重さ250グラムほどの実が一房に6個実り、「非常に珍しい」という。
ミツバアケビは落葉性のツル植物で、多数の雄花、基部に数個の雌花がつく。中山さんによると、雌しべが3窶・本で果実も最大6個つくが、栄養分を奪い合うため、通常は同じ大きさで良い状態の果実が実るのは2、3個。6個は非常に珍しく、「運がよかったのだろう。ギネスブックに載るんじゃないかってくらい見たことがない」と興奮気味に話す中山さん。
信州大学農学部の教授だった約10年前、学生と横山に行った際に採ったアケビの種をまいた。せん定して日当たりの良い状態にし、実がなる時期や味などから育ちが良いものと悪いものを識別し良好なツルだけを育ててきた。
中山さんは「肉厚で、果肉も甘い。昔は良く食べたもの。皮も調理次第で食べることができる。食文化の時代、家庭などでアケビを調理に活用してくれればおいしさが伝わる」と話していた。 -
39人熱い対局
日本棋院上伊那支部(神田福治支部長、88人)は2日、秋季囲碁大会を伊那市西春近のサンライフ伊那で開いた。小学1年生から80代までの愛好者39人が腕を競った。
対局は3段以上のA級(23人)と、2段以下のB級(16人)のクラス別による戦い。碁盤をじっとにらみつけ、「まいったな」と相手の戦術に頭を抱える姿もあれば、小学生も大人に交じって対等に戦う対局もあった。 -
高遠郵便局「振り込み詐欺」未然に防ぎ感謝状
「振り込め詐欺」を未然に防いだ高遠郵便局(高遠町西高遠)に対し、伊那警察署は3日、感謝状を授与した。同署を訪れた小林研二局長は「被害も高額になり、関係部署の中でも問題になっている。お年寄りには特に声かけなど、注意を呼びかけていきたい」と話した。
9月9日午後2時05分ころ、72歳の女性が窓口を訪れ、約50万円の定期預金を解約。女性がすぐに立ち去ろうとせず、落ち着きのない様子を見せていたので男性局員が不審に思い、事情を聞いたところ「東京の弁護士と名乗る男から電話があり、孫が酒を飲んだ際に女性に手を出し妊娠させた。350万円を振り込めば示談になる」とのことだった。
局員の説得により女性が孫に連絡をとり確認した結果、詐欺と判明し被害を未然に防いだ。
伊那署では4月以降、金融機関に対し「振りこめ詐欺」防止の感謝状を贈呈したのは6回目。
1月から6月までの管内の振り込め詐欺の発生状況は23件で昨年同期と比べ14件増、被害総額は約4600万円で3480万円増加した。振り込め詐欺のうちでも「融資保証金詐欺」が最も多い16件(前年同期比12件増)だった。 -
伊那ビジネス専門学校 IT実務科に20人が入校
伊那市狐島の伊那ビジネス専門学校(三沢清美校長)で3日、IT実務科の入校式があった。伊那市、駒ヶ根市などから20人が入校。3カ月間の期間中、ビジネスマナーを中心に、実務に必要なパソコンの基礎などを学ぶ。
IT実務科は厚生労働省が進める「民間活用委託訓練」の一環として、県伊那技術専門校と伊那公共職業安定所が同専門学校に委託して開設。IT実務にかかわる知識を学び、就職に優利な資格の獲得を目指す。
入校式で三沢校長は「ここでの3カ月間は、これからの何十年を支える大切な学習期間なので、努力してほしい。友人、家庭、先生の支えを得て、休みなく講義に出席することが学習のコツ」と励ました。 -
いなっせで「子どもの安全フォーラム
伊那市教育委員会などは1日、市駅前ビル・いなっせで、「地域子どもの安全フォーラム」を開いた。学校職員や地域住民など200人以上が参加。子供を守り、心豊かに育てるため、家庭、学校、地域が何を取り組むべきかを考えた。
初めての試み。元高遠小学校長で西箕輪公民館長の城取茂美さんが講話で・ス地域の力で子供たちを育てる大切さ・スを訴えたほか、「子どもの安全と健やかな成長を願う地域・学校・家庭の絆の構築」と題したパネルディスカッションをした=写真。
パネルディスカッションのパネリストは、西春近小学校長の片桐省平さん、伊那小学校PTA副会長の高橋美保さん、上伊那圏域障害者総合支援センターコーディネーターの高橋きんよさん。現代の児童の体と心の弱さ、家庭での子供に対する教育方法、実体験から得る感動窶狽ネどについて意見を交わした。
片桐さんは、学校や各地域で取り組む体験学習について、キャンプのたき火を例に「危ないことは全部取ってしまい、事前に練習をしてから当日にやっても面白さや実感は少ない。失敗して学ぶチャンスを作らなければ」と主張。親の立場から高橋美保さんは「親の心配や不安が先走り、子供の成長の目を摘んでひ弱な子を育てていると思うと反省しなければ」と話した。
また、人間関係づくりが苦手な現代の子供について、高橋きんよさんは「対人関係に苦手意識を持つのは、生後数ヶ月。母親の子育てに対する、心の不安がそのまま現れている」と訴えた。 -
「まほらいな市民大学」第8期生入学式
伊那市の「まほらいな市民大学」第8期生の入学式が4日、市駅前ビル・いなっせであった。今年度は前年度より9人多い73人が入学。これから始まる学校生活に期待と不安を胸に、2年間の学習に励むことを誓った。
小坂樫男市長は「人と自然に優しい活力ある町づくりの先導者として期待したい。出会いを大切に、お互いに健康に気をつけ、学習に努力してほしい」と式辞を述べた。
学生会副会長の唐木利章さんが「友との出会いに感謝し、学生としての誇りと責任を持って、有意義な学生生活になるように」と歓迎のあいさつ。入学生代表で中川泰さん(61)=富県北福地=は「人の和、心の和を広げ、友情を深めて学習にはげむことを誓う」と意欲を見せた。
つれづれ遊学舎主宰の武田徹さんの講演「ゆったり人生・いきいき未来」も聞いた。
現在の学生数は137人。今期は高遠町、長谷村の歴史、文化を学ぶほか、伊那市寺社めぐり、修学旅行、学生交流会を予定する。 -
伊那郵便局に年賀はがき到着
11月1日、全国一斉に販売する06年用お年玉付年賀はがきが4日、伊那市坂下区の伊那郵便局(藤原良明局長)に到着した。昨年は購入者の要望から多めの在庫を確保したが、今年は例年の販売実績をもとに、51万2千枚少ない256万8千枚とした。
内訳は、無地が57万6千枚、インクジェット用158万4千枚、絵入り(信越版)9万6千枚、4面連刷7万8千部の31万2千枚。絵入りは山と黄色い花を描いた「春の訪れ」と題した作品を印刷している。
到着した年賀はがきのうち59万4千枚は伊那局販売分。残りは市内や南箕輪村、高遠町、長谷村、宮田村など近隣郵便局18局に搬送した。
販売は11月1日(4面連刷は10月18日)から来年1月10日まで。 -
みすず寮で焼きサンマ大会
五感を使って食事を楽しんでもらおう窶狽ニ4日、伊那市美篶の特別養護老人ホームみすず寮で「焼きサンマ大会」があった。利用者は、施設内に充満した香ばしい香りと共に、“秋”を味わった。
質の高いサービスの提供を目的に同ホームは、給食を見直し。普段の食事に変化を付け、楽しい食事をしてもらおうと、“にらの薄焼き”や“草もち”などの昔懐かしいおやつを、手作りで出したところ、普段は食の細いお年寄りの食欲が増した。
今回は香りを楽しんでもらおうと企画。サンマは北海道から取り寄せ、目でも楽しんでもらおう窶狽ニ、1匹ずつ丸焼きにし、それぞれのお年寄りが食べやすいようにスタッフが骨などを取り除いた。
焼きあがったサンマを食べた女性は「普段はあまり食べないけど、施設のみなさんが焼いてくれたから今日は食べてみた。おいしい」と話していた。 -
柴・紀州・四国…自慢の日本犬170匹集う
日本犬保存会長野支部は2日、05年度秋季展覧会を伊那市横山の鳩吹公園で開いた。県内をはじめ、千葉県、群馬県、京都府など全国各地から柴犬や紀州犬、四国犬約170匹が集まり、愛犬家が自慢の犬を披露した。
展覧会では、小型犬と中型犬別に、雄雌、年齢別に日本犬標準に沿って品評。毛並みや歯並び、顔立ちのほか、歩く姿勢などを審査員が入念にチェックし、順位を決めた。
格好よく前を向いて立つ犬のなかには、落ち着きのないようすの犬もいて、幾度となく指示を出す飼い主の姿もあった。上位に食い込んだ飼い主の一人は「自分の子どものようにかわいい」と愛犬の全身をなでていた。
南沢文晃実行委員長は「飼い主の飼育が行き届いているせいか、鍛錬され、評価が高い犬が多かった」と講評した。
展覧会は年2回、会場は県内4地区で持ち回りで開いている。 -
旧庁舎跡地は多目的広場と駐車場
伊那市は11月から、旧庁舎跡地を多目的広場と駐車場として整備する。完成は06年3月末の見通し。
3日の市議会全員協議会で設計図を示し、報告した。
跡地利用は、市民の声を反映させた検討委員会の「都市広場」と「駐車場」とする答申に基づき、地元住民の要望を聞きながら実施設計を作製。身障者への配慮、ステージの単独建設などで当初事業費より増え、市議会9月定例会で05年度一般会計補正予算に1300万円を追加、事業費7800万円とした。
旧庁舎跡地は通り町1丁目の小沢川南側で、面積2300平方メートル。現在、駐車場などで活用されている。
多目的広場は全面石張り。石の色や種類で模様を作る。
駐車場は、身障者用を含め、普通自動車32台分が駐車可能。中央部分には、バスの駐車スペースを確保した。
ステージは木のぬくもりが感じられる、耐久性のある木製デッキを使用。北側市道から段差なしで移動することができ、ステージ南側の多目的広場からもスロープをつけて利用しやすいように配慮した。
管理人室や公衆トイレなどを設けるほか、省エネルギーとして照明の一部に太陽光発電パネルを使ったり、隣地などの境界線境に芝や植栽をする計画。
全協では新市の給与体系、新市の市章募集などの報告もあった。 -
にぎやかに「イーナちゃん広場」
生活・環境・健康・下水道について考える「イーナちゃん広場」が2日、県伊那勤労者福祉センター体育館・市民体育館であった。
「みんなの生活展」「健康まつり」「下水道展」をまとめたイベントで、5回目。放射能技師会、市連合衛生自治会、浄化槽維持管理組合、各地区の保健委員会など計約60団体が参加し、展示・実演を繰り広げた。
市民体育館の運動プログラム体験ステージは、市総合型地域スポーツクラブ「い縲怩ネ・西まるクラブ」の手話ダンスや伊那東小学校の「親子体操教室」のソーラン節など次々と展開。身体機能改善トレーナー・山岸洋子さんは「頑張っている人の頑張らない体操」と題し、人が立って歩くために必要な骨「仙骨」を意識したウォーキング方法を指導するなど盛況だった。
伊那市消費者の会は古着をリフォームして作った手持ちバック、帽子、ティッシュボックスカバーなどを展示。買い物袋の「マイバック」は、従来の作品を使いやすいよう、底の部分を広く改良して紹介した。
下水道のコーナーには県内の下水道用マンホールの蓋(ふた)、水洗トイレや災害用トイレの展示のほか、金魚すくいなどもあった。 -
コンクリート塀に衝突 軽自動車運転手死亡
1日午後2時00分ころ、伊那市西箕輪の市道で、近くに住む会社員の須藤礼潮愛さん(27)が運転する軽4輪輪貨物自動車が走行中、道路右側のコンクリート塀に衝突。市内の病院に搬送されたが午後4時05分、胸部を打つなどの理由で死亡した。
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交通安全運動 期間中の事故状況
伊那署交通課は1日、「秋の全国交通安全運動」(9月21日-30日)の期間中に発生した管内の交通事故状況をまとめた。人身事故は10件で前年比3(23%)減、傷者は12人で前年比4人(25%)減った。前年と同じく死者は出なかった。 事故内容は交差点事故が6件(前年比1件増)、高齢者による事故が3件(前年比同)、追突事故が2件(前年比2件減)などの順に多く、傷者の内訳は重傷(30日以上)が0人(前年比1人減)、軽傷が12人(前年比3人減)だった。 物件事故は75件(前年比18件増)で32%増えた。
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子どもを育む上伊那ネットワークフォーラム準備会
第2回子どもを育む上伊那地域ネットワークフォーラムに向けて24日、実行委員らが伊那市立図書館で立ち上げ準備会を開いた。
フォーラムは、子育て中の親や、学校など、子どもに関係する個人・団体間にネットワークを築くことを目的とした昨年からの取り組み。
今年は、不登校問題や学力低下、学習への意欲低下が叫ばれる今、学ぶことの本来の意味や学校のあるべき姿を考えよう窶狽ニ、夜間学校を舞台としたドキュメンタリー映画「こんばんは」の上映や、不登校体験者や教育関係者などによるシンポジウムを計画。準備会で映画の試写会もした。
映画の舞台である夜間学校には、戦争中、十分な教育を受けられなかった人や残留帰国孤児といった、70歳を越える人、一方、不登校生徒なども共に学んでいる。多様な生徒がいる分、それぞれにあった授業をしており、生徒らも学ぶことを楽しみながら学校に通っている。老いてなお、学びたいと願う老人や、言葉を発っせなかった不登校生徒が、話せるようになった姿を映し出す映画は見る人に感動を与え「学びを通じた生き方」を伝えてくれる窶狽ニ会の立ち上げ人、黒川卓さんは話す。
試写会に参加した人は「本来学校は映画の中にでてくるような楽しい場所のはずなのに、それを忘れてしまっている」「よい映画なので、どうにかして多くの人に見てもらいたい」と話し、フォーラムの成功に向け、志を新たにしていた。
フォーラムを主催する上伊那子どもサポートセンターは、現在もフォーラムの実行委員を募集している。
問い合わせは同センター(TEL76・7627)へ。 -
南信州の工芸家展
下伊那などを中心に創作活動を続ける作家10人による合同展「南信州の工芸家展」が3日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。木工、染色、ガラス、染織りなど、さまざまな手工芸作品約500点が、訪れた人を楽しませている。 普段は個人で活動している作家らが集まり、作品を実際に見て、購入してもらおう-と、昨年に続いて2回目。 昨年は3日間で、約400人が来場。今年は会期を1日延長した。 木工家の水上雅彦さんは「各分野で一線にいる人が集まっているので、普通の展示会よりレベルの高い作品が集まっていると思う。作品それぞれ特徴を、ぜひみてほしい」と話していた。 入場無料。午前10時~午後5時(最終日は午後4時まで)。