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【南大東島再訪記】「平成のコメの道」〈上〉
「新米の香り、うれしい」伊那谷産コシヒカリは、水田のない南大東島で大好評だった。
島に到着した4日、同島小中学校に友好米を贈呈した一行(代表井地千代子さんら4人)は、児童・生徒と給食を共にした。事前に送っておいた友好米を使ったメニューだ。交流のきっかけになった青パパイアの料理もテーブルに並んだ。
「甘い」「かめばかむほど味が出る」「おいしい」窶博q供たちは歓声を上げて伊那の米を食べた。小学校教頭の盛正也さんは「いつもは米飯を口にしない1年生の男児がお代りまでした」と驚いた。「調理師が新米を炊いたことがなく、水加減で苦労した。ちょっと固かったかしら」と、栄養職員・松田優子さんは笑った。
5日は、島の陸上競技大会(島民運動会)。島民有志とともに朝から握ったおにぎりは400個。島民は列を作った。「数が足りないだろうから」と遠慮して取りに来ない地区の席におにぎりを運ぶと、沖縄独特の指笛や拍手の大歓迎。鳴り止まぬ拍子が手拍子に代わり、「コメ娘」の一人・北原弘美さんが島民に手を引かれて島の踊りを踊る一幕も。
気温30度近くの屋外で、陽射しを逃れて木陰に座った高齢者のグループは、「これが新米の香りなんですね。食べる機会が少ないので本当にうれしい」と深々と頭を下げた。
伊那の市民が、地主の細田清登さんが無償で貸してくれた田んぼで作った米は、精米で約19俵の収穫があった。田植え時期が遅かったがまずまずの出来栄えだった。このうち6俵を島の小中学校や役場、幼稚園、老人ホームに贈呈した。残り13俵は苗や肥料の代金、郵送費などの経費に相当する原価で、島民の希望者に譲った。
友好米の話を聞いた伊那市富県の埋橋一さんから、栽培した米を市価の半値以下で譲る提案もあり、あわせて希望者を募った。埋橋さんは04年度長野県の原産地呼称管理制度で認定された、県内で8軒のうちの一人だ。
島民は、その場で次々と申込書に記入。1日だけで合計1200キロに及んだ。
「コメ娘」の斧研つね子さんは「送れば良いかと思ったけど、やっぱり持ってきて良かった」と話した。もう一人の「コメ娘」倉科照子さんも「島の人の笑顔を見たら、いろいろな苦労も吹き飛んだ」と笑った。
(毛賀沢明宏) -
いなっせで食育イベント開催
偏食が増加する中、もう一度食べることの意義を考え直してもらおう窶狽ニ12日、県栄養士会は伊那市駅前ビル「いなっせ」で食育イベント「食べるってなあに!」を開いた。
県内各地区で開くイベントで、伊那地区では初めて。野菜についてもっと知ってもらおう」と、地元上伊那の野菜を使った「参加型食育実践広場」と「栄養相談」をした。野菜に含まれる食物繊維量や収穫時期を学べるブースや、リンゴの皮むき競争、野菜スタンプなど、直接生の野菜に触れることのできるブースがあり、訪れた親子などは、一緒になって野菜の持つさまざまな側面に触れた。
また、料理研究家・坂本廣子さんの基調講演や、地元で食育活動に力を注いでいる生産者や給食担当者などによるシンポジウムもあった。食と子どもの関係を現場の視点から発表するなどして、食べることの意味をもう一度考えることを訴えた。 -
伊那市、遊休農地を利用したヤマブドウを使って地域ブランドワイン生産を検討
遊休農地の問題を解消すると共に、地域ブランド産品を確立しよう窶狽ニ伊那市は、市内30ヘクタールの荒廃農地を活用してヤマブドウを生産し、それを使った地域ブランドワインの商品化を検討していることを14日、明らかにした。現地を環境調査し、適しているか確認でき次第、具体的生産に移りたいとしている。調査費は来年度予算に計上する予定。
案は官学連携協定を結ぶ信州大学農学部との交流会で示した。
知名度のある地域ブランド産品の開発と遊休農地問題は市の課題であり、双方を結び付ける形で地域ブランドワインの商品化案が浮上。「遊休農地の環境は、ヤマブドウづくりに一番適しているのではないか」と、ワインを選んだ。
市は、ブドウの生産から商品化まで、多方面での大学側の協力を要請。
唐澤豊学部長は「生産コストが下げられなければ、付加価値の高い農産物の生産が必要。そうした面で協力していけるのでは」と前向きな意向を示した。
地元産畜産物を使った「チーズ」「ダチョウ肉のつまみ」など、ワインとセット販売できる加工産品の開発も検討しており、ワインをきっかけに、さまざまな産品のブランド化を図りたいとしている。 -
園児の絵画をまちじゅうに
伊那商工会議所と商業連合協議会は14日、伊那商工会館で「第4回まちじゅう美術館」の審査をした。主催者役員、洋画家須沢重雄さんの9人が審査に当たり、入賞作品35点を選んだ。
まちじゅう美術館は、商店街に市内の保育所・幼稚園年長児から募集した絵を飾る取り組み。「わたしの好きなお店」「わたしの家族」をテーマに集め、今回は26保育所・幼稚園から576点の応募があった。
「おもちゃ」「ケーキ」「花」の店を題材にした作品が目立ったほか、家族で食卓を囲んだり、釣りをしたりするほのぼのとした場面がクレヨンや絵の具、折り紙などを使って描かれた。
表彰式は26日、伊那商工会館で開く。
応募作品は12月4日縲恬・N1月10日、市内の商店街に展示する。
入賞者は次の通り(敬称略)。
▽会頭賞(5人)=さくらざわなおや(竜南)しばもえこ(伊那東)よしはらそう(東春近中央)カン(大萱)つちだきんたろう(西春近北)
▽副会頭賞(10人)=まつざきゆきね(伊那西部)いとうさやか(上の原)なかむらさき(伊那)たばたななか(富県南部)うずはしあんな(富県北部)からさわれいき(西箕輪北部)くらたるな(美篶中央)いとうまいか(竜東)おばたさとし(大萱)からさわケント(伊那緑ケ丘)
▽部会長賞(20人)=やまずみはるな(上の原)ふくざわかづき、もりやほさな(以上天使)いのうえしんご、こじまくるみ(以上伊那北)なかやまささら(伊那東)みさわとうこ(東春近中央)ほうじょうつかさ(東春近南部)てらさわこずえ(西箕輪南部)たかぎとうい(美篶西部)からさわようこ(竜東)いとうのりあき、くまがいさえ(以上竜西)いとうりょうえい(美篶東部)かとうやひろ(竜北)なかじまゆき、からさわゆりあ(西春近南)かないゆうと(西春近中央)ろくはらなるみ(新山)とのうちじゅん(手良) -
青島で集落祭
伊那市美篶の青島農家組合(堀内利男組合長、58戸)は13日、青島公民館などで第20回青島集落祭を開いた。多くの区民が参加し、ミニ運動会を楽しんだり、地元産の米を使った五平もちを味わったりした。
ミニ運動会は公民館東側の遊園地で開き「満水リレー」など4種目を展開。「運が良けりャ」は長さの違うひもを引いて順番につなげ、最終的に「川下り米」「白毛もち」など青島で栽培される米名が記された米俵を引く競技。「農」を取り入れた競技に、組合員以外も一緒に楽しんだ。
終了後は、ダイコンやゴボウ、ニンジンなど野菜たっぷりの豚汁などを食べ、親ぼくを深めた。
公民館前には、組合員が作った「青島のねぎ美人」を展示。目と鼻にナス、口にトマトなどを使ったユーモアあるネギのかかしで、JA上伊那美篶手良支所祭の「農の生け花」で優秀賞を取った。「全部、野菜で出来てるんだ」と来場者の目を引きつけた。 -
伊那北高の弓道部創設・柴韓治郎さん
伊那市の伊那北高校弓道部を創設した柴韓治郎さん(95)=同市山寺区=の長寿を祝う会が13日、市内の料理屋「越後屋」であった。有志の呼びかけで集まった約30人の門下生らは、恩師を囲み健康な姿を喜んだ。弓道部同窓会も初めてで、旧友らが久ぶりの交流も深めた。
体育教師だった柴さんは、在勤中の1962(昭和37)年の10月、生徒らの要望で部活動をけん引。3カ月分の給料で道具を買いそろえ部を発足した。当時は射場がなく、近くの常円寺にあった市営弓道場で練習したという。翌年夏には団体で全国大会出場を決めるなど、上伊那でも常勝校に導いた。
学校の応援歌「天竜河畔」に振り付けした、通称「柴韓体操」も考案し、校内で知らない生徒がいないほどの有名教師だったという。
柴さんは、教え子らの前で10分以上にもおよぶスピーチで、健康な姿を披露。「懐かしいメンバーがそろいありがたく思う。今後もよろしくお願いします」と感謝の気持ちを述べていた。
呼びかけで集まったのは、顧問を勤めた16年間の門下生。遠くは和歌山県から駆け付けた人もいた。150人以上に通知したところ、7割から返事があり、そのほとんどに柴さんに寄せるメッセージが書き添えられていたという。 -
三峰川写生大会入賞者
23日に表彰式三峰川みらい会議エンジョイチーム(木下茂人代表)主催の第6回写生大会(4月17日開催)の入賞者表彰式が23日、伊那市役所の多目的ホールである。午後2時30分から。
保育園児から大人まで90余人が参加。その中から7つの賞に子どもと大人1人づつ、合計14人が入賞した。
入賞者は次の通り。
【三峰川みらい会議賞】飯島朱莉(東春近小4)、中山節子(高遠町西高遠)【伊那市教育委員会賞】高山美香(美篶小5)、田中準造(伊那市狐島)【伊那毎日新聞社賞】伊藤さえ(美篶小2)、波田野ミツ(伊那市美原)【信濃毎日新聞社賞】飯島梨琴(東春近小2)、吉澤巻雄(伊那市美篶)【長野日報賞】伊藤黄(美篶小5)、小田切秀巳(伊那市美篶)【JA上伊那賞】六波羅將太(東部中1)、清水京子(伊那市伊那部)【ベルシャイン賞】吉田明弘(東部中1)、小木曽春江(宮田村) -
身近な渓流魚を知って
伊那市役所1階ロビーで12日、渓流魚を展示した水槽の除幕式があった。天竜川や三峰川にすむ魚を知ってもらおうと常設する。
魚はイワナ、ウグイ、オイカワ、ニジマスなど8種類で、天竜川漁業協同組合などの協力を得て確保。それぞれ体長やえさなど生態を写真付きで解説している。
市は今後、種類を増やし、充実させていく。
この取り組みは全国モニターボート競走施行者協議会の助成などを受け、酸素を送り込むポンプや浄化装置などがついた水槽を購入(45万円)。水槽は高さ45センチ・幅90センチ・奥行き45センチを2個、高さ45センチ・幅120センチ・奥行き45センチを1個。
第18回川シンポジウム「環境子ども会議」に合わせ、小中学生代表者らが除幕した。
世話は市生活環境課職員が担当。「川で遊ぶ機会が少なくなった子どもたちに、身近な魚を見てもらいたい」と話す。 -
環境子ども会議
伊那市の第18回川シンポジウム「環境子ども会議」が12日、市役所で開かれた。小中学生ら約100人が参加。環境問題に関心を持つ機会として、環境保全活動の報告や「環境子ども議会」などがあった。
子ども議会では、小中学生の代表12人が河川の水質や1年間に排出されるごみの量などを質問、小坂市長らが答えた。
伊那小5年勇組の3人は「市内に病気や弱っている桜がある」と桜の手入れ方法や市町村合併後の管理などを尋ねた。小坂市長は「高遠町の桜守の意見を聞きながら桜の木を管理していきたい」とし、北原教育長は「皆さんの知恵を大いに生かしてほしい」と呼びかけた。
代表以外からも、木質ペレットなどいくつかの質問が出た。
そのあと、東部中の下平雄貴君が「電気や水を無駄づかいしない」「身近な生き物を大切にする」など環境を守るための活動を続けることを誓い、小坂市長に宣言文を手渡した。
また、伊那小の3クラスと東部中の科学部が活動発表。高尾公園の薬草園や遊歩道などの整備、桜の治療、小沢川を中心とした水質調査などそれぞれ写真や模造紙を交えて取り組みを報告し「苦しんでいる桜を助けたい」「節電や紙の両面使用など環境を守る活動を続けていきたい」などこれからの展望も紹介した。 -
ふれあいバザールinいなっせ
伊那市共同作業の家などは12、13日、伊那市駅前ビル「いなっせ」で、「はじめの一歩ふれあいバザール」を開いている。市内の共同作業所「輪っこはうす」のほか、高遠町、長谷村の共同作業所「さくらの家」と「ひまわりの家」も参加。4施設合同バザールは、合併を控えた初めての試み。
織物、手作り石けん、自主製作鉛筆など、各施設の製作物に加え、長谷村「道の駅」のクロワッサンなども販売し、多様な楽しみ方ができる。
伊那市共同作業の家の陶芸班11人の共同製作“装飾つぼ”は、ふたの上に人や動物などを模ったオブジェが仲良く並び、平和を象徴している。9月に穂高町であった「第8回長野県障害者文化芸術祭in穂高」にも出品。今回はオークション形式で販売している。
伊那市共同作業の家の小林敏子所長は「お互い初めてで、さまざまな作品を見るのは勉強にもなる。仲間としての意識づくりもしていきたい」と話していた。
バザールは13日も午前10時縲恁゚後4時に開催する。 -
高校改革プランを考える上伊那学習会開催
高校改革プランの課題を認識し、地域の声をプランに反映することを目的とした「高校改革プランを考える上伊那学習会」(上伊那高校PTA連絡協議会主催)が11日夜、伊那市民会館であった。教員、保護者など約300人余が集まり、生徒受容率や定時制高校の現状、多部制・単位制などについて、さまざまな提案をした。
県教育委員会や第3通学区高校改革プラン推進委員2人も参加。池上昭雄推進委員長は▼旧通学区が1校ずつ再編整備を進める▼阿智、阿南、高遠、富士見は地域校として存続させる▼多部制・単位制高校、総合学科高校を1校ずつ配置する窶狽ニしたこれまでの経過を説明。
参加者からは、経済的理由や不登校経験者が通う現在の定時制高校生徒が、多部制・単位制高校を受け入れるのか窶狽^問視する声があった一方で、「多部制・単位制は条件を整えて整備すればメリットがある」とする意見もあり、県内で例のない多部制・単位制への認識差がうかがえた。
地域校については、北澤英昭PTA連絡協議会長が「交通面のみの理由で地域校を存続させるのは疑問。むしろ中高一環教育で対応できるのでは」と指摘。ディスカッションに参加した藤本功推進委員も賛同を示し「答申にこうした考えを盛り込めるよう働きかけたい」とした。
工業高校がなくなることへの懸念や、生徒受容率の改善などを求める提案もあがり、北澤会長は「早期に結論を出すのではなく、地域の声をしっかり取り入れ、本当の意味で魅力ある高校を考えてほしい」とまとめた。
パネルディスカッション -
JA上伊那まつり
上伊那農業協同組合(JA上伊那)は12日、伊那市狐島の本所などで「JA上伊那まつり」を開いた。恒例の地元農産物の品評会を実施し、各賞を決定した。また、餅つき大会や太鼓演奏などのイベントや、さまざまな出店屋台が、多くの来場者を楽しませた。
米、雑穀、果物など5部門に分かれた品評会は今年、約40品目760点の応募があった。上伊那農業改良普及センターなどの協力のもと、金賞から銅賞までを決定した。
好天に恵まれ台風の影響もなかった今年だが、夏場の干ばつで、野菜の生育は少し出遅れた。しかし、総合的に出品農産物はどれも出来がよく、特にリンゴは、落果もなく質の良いものが並んだ。 -
伊那市消防団 パレードで防火をアピール
全国一斉の「秋の火災予防運動(9窶・5日)」の一環で伊那市消防団(田畑安彦団長)は12日、「第22回防火コンクール・防火パレード」を行った。パレードは火災予防広報を目的に装飾をほどこした消防車両が、地域住民に対して火事防止を呼びかけた。
パレードに先駆け伊那市役所駐車場に8分団3部の合計24台のポン車や搭載車が集合し、コンクールを開催。伊那消防署長、伊那警察署長など9人が審査した結果、阪神タイガースのマスコットキャラクターを車両に設置した1分団3部が最優秀賞を手にした。
各車両は、運動の統一標語「あなたです。火のあるくらしの見はり役」の文字や、子どもたちに人気のあるアニメキャラクターなどを描いたパネルを側面に飾ったり、発砲スチロールなどで作った大きなカブトムシやロボットを乗せたものなどさまざま。各部の創意工夫をこらした車両を団員らでも評価し合っていた。
田畑団長は「団員らは1年間の活動の思いを込めて製作している。パレードが伊那市の火災予防につながれば」と話していた。 -
伊那市西町区伊那部 「骨董市」にぎやかに、「資料展」初公開も
伊那市西町区伊那部の文化祭に合わせて、「秋の骨董市」「資料展」が12、13日、地区内の旧井澤家住宅などで開いている。骨董市は古陶器、古民具、掛軸など約650点が並び、多くの買い物客が雰囲気のある日本家屋の中で買い物を楽しんでいる。
同住宅を管理・運営する「伊那部宿を考える会」(田中三郎会長)の主催。
骨董市は伊那部町内会が主催する夏の納涼祭と秋の文化祭に合わせ、年2回の開催。秋の骨董市は13回目で、上伊那を中心とした業者5社が出品している。
近くの長桂寺では、旧井澤家住宅に所蔵されていた掛軸や古文書など約50点が並ぶ資料展を開催。中でも長尾無墨が書いた七言絶句の掛軸は初公開で注目。小坂芝田、梁川星巌など16人の書や水墨画を集めた八曲屏風(びょうぶ)一双もある。
文化祭は13日午前8時30分縲恁゚後3時。地域住民の創作作品など約80点が並ぶほか、市内境南のマンガ家・橋爪まんぷさんの似顔絵会(午後1縲恣ッ3時予定)や、映画放映、野菜販売などもある。
骨董市と資料展は午前9時縲恁゚後3時。入場無料。 -
夢に向って…頑張る決意新た
20歳の半分を祝う「2分の1成人式」が12日、伊那市東春近の春近郷ふれあい館であり、地元の小学4年生54人が、夢に向けて努力することを誓い合った。東春近地区協議会、東春近こども育成会など主催。
家庭や学校、地域でどのような期待をされているか考える機会とし、大きく羽ばたいてほしいと、5年目。式には、保護者や関係者ら約100人が出席し、子どもたちの晴れ姿を見守った。
児童たちは、夢を記した作文や自分にあてた手紙、思い出の品など思い思いのものを封筒に詰め、成人式に開ける予定の「タイムカプセル」に納めて、将来に希望を膨らませた。
「大勢の人に大事に見守られ、今の私たちがいる」と10歳からのメッセージとして感謝の言葉を送り、「やさしい保母さんになりたい」「プロ野球選手になって、200本安打を目指したい」のほか、写真家や美容師、パティシエなど就きたい職業を一人ひとり発表して、「夢に向かって頑張りたい」と決意を新たにした。
伊那市ふるさと大使の秋山智弘さんの講話「宇宙と地球と私たち」もあった。 -
竜北保育所でさつま汁づくり
伊那市の竜北保育所(青木多津子所長)で10日、収穫したサツマイモを使った「さつま汁会」があった。園児たちは鍋の周りで完成を待ちわび、みその良い香りとサツマイモの甘味を味わった。
育てたサツマイモを使った「焼きいも大会」や「さつま汁会」は、市内の各保育所の恒例行事。イモは園児104人が1本ずつそれぞれの家庭に持ち帰り、残りを調理する。15日は焼きいも大会もする予定。
事前に収穫したサツマイモは、前日に年少園児が洗い、当日、年中・年長園児が皮むきと刻む作業を分担した。大きさも形もさまざまなイモと共に、ニンジンやダイコンなども一緒に煮込んだ。最後にみそを入れると、おいしそうな香りが園庭いっぱいに漂った。
完成した鍋の中身をのぞきこんだ園児は「ワー」「いいにおいがする」と、目を輝かせた。
汁は隣の小鳩園にもおすそ分けし、お昼と共に味わった。 -
みはらしの湯「ソフトフォーカスひまわりの写真展」
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」は30日まで、伊那市民らでつくる「ソフトフォーカスひまわり」のメンバーが撮影した写真22点を展示している。
同会がみはらしの湯で作品展示をするのは初めて。休会者を除く11人が、それぞれの視点からとらえた風景写真などを2点ずつ出展した。
春、ドライバーなどの目を楽しませている「小沢花の会」のシバザクラや、見覚えのある上伊那の情景などを撮影したさまざまな作品は、訪れた入浴客の目を楽しませている。
事務局の岩瀬邦子さんは「今回は純粋に“きれいだな”と感じてもらえる作品を集めた。普段は何でもないものも“こんな風に見ることができるんだ”と感じたり、きれいな風景を見て“行ってみたいな”と感じてほしい」と話していた。 -
五輪選手に体操学ぶ
文部科学省と日本体育協会が進める「スポーツ選手ふれあい指導事業」の体操教室が10日、新山小学校体育館であった。児童(61人)たちは、バルセロナ五輪出場の体操選手・瀬尾京子さんから、マットや跳び箱を使った体操の技を学んだ=写真。
各スポーツのトップアスリートの豊かな経験や卓越した技術をもとに講話や実技指導をする事業で、教室は全国から応募のあった小学校から抽選。本年度は県内5校で実施し、そのうち2校は市内の新山小と伊那西小が選ばれた。
教室は1窶・年生を3回に分けて開き、1・2年生(合計24人)は、前回り、後ろ回りなどのマット運動を学んだ。瀬尾さんは、腕の使い方、頭を着ける位置窶狽ネどの・スコツ・スを実技を通して説明。五輪選手の技を間近で見た児童たちは、目を輝かせながら「もう一度やって」とアンコールをせがんでいた。
教員らは瀬尾さんの説明を授業の参考にしようとメモを熱心に取っていた。
瀬尾さんは「体操は難しそうに見えるけど、恐がらず色んな技に挑戦してください」と児童たちにメッセージを投げかけていた。
25日は伊那西小学校で、花田勝彦さんを指導者に招きマラソン教室を開く。 -
山本武夫さん個展 15日までベルシャイン伊那店
飯田市八幡町にアトリエを構える油絵画家・山本武夫さん(67)の個展は15日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。近作を中心に3号から30号サイズまでの作品52点を展示販売している。
下伊那を中心に県内外で展示活動を展開する山本さんの同店で初めての個展。「何を描いても自画像」という作品は、ピエロや少年をモチーフに、自分の哀歓を置き換え表現した人物画を中心に、心象風景や花の静物画などを出品している。
長男の拓也さんは「伊那では初めての個展なので、作品を見たことのない人は多いと思う。点数的にも充実した展覧会なので、見にきて損はないですよ」と多くの来場を呼びかけている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
小黒川の土石流災害現場の今は…
地域の川や湖を調査している伊那市の伊那小学校5年智組(北澤夏樹教諭・33人)は10日、同市内の萱の小黒川支流・西メラツ沢の土砂現場を再調査した。児童らは各班でテーマを持ち、地表や涌き水を調べたり、岩石の採取などをした。
智組は、昨年10月上旬の台風23号の影響で土石流が発生し埋まった沢の被害状態を、同11月中旬に見学済み。その後の変化を見比べるため、今回も信州大学名誉教授の北澤秋司さん(72)の協力で調査した。
児童は、夏から建設している土砂対策の「自在枠谷止工」を見学。関係者の県上伊那地方事務所職員らから、安全に工事が進められているか説明を聞いた。
谷止工は鋼製の枠の中に800立方メートルの石を詰めた砂防ダムの一種。高さ最大7・5メートル、幅44・5メートル、厚さ1・5メートル。コンクリート製に比べて工期も短く、コストも低いという。
児童らは説明を聞くなかで積極的に発言。「上流にも幾つか造らなければ土砂は防げないのでは」「鉄を使うことは自然環境を破壊するのでは」「小さな石では外れてしまうのでは」など関係者に鋭い意見を投げかけていた。
北澤教諭は「調査した知識をもとに、模型を製作して土石流を実際に作ろうと思う。実験から対策方法を学べたら」と次の活動を考えている。 -
せせらぎ水路の小径を再生
伊那市は、市役所南側の「せせらぎ水路の小径」再生事業として整備を進めている。小水力発電装置を新たに設けるなど来年3月上旬の完成を目指す。
せせらぎ水路横に砂利道があるものの「車いすは通れない」という市民からの要望にこたえた。事業費は2200万円(うちコモンズ支援金1081万円)。
事業内容は▽水路を周回する「せせらぎの小径」(延長926メートル)を木材チップなどで舗装する▽地域材を活用してパーゴラを作る▽木橋を水路にかける▽周辺に植えてある木や花に札をつける窶狽ネど。
小水力発電の電力は環境に配慮し、LED(発光ダイオード)外灯や電動スクーターに使いたいとしている。また、水路に植えられているハナショウブは株数が減っているため、来夏の花が咲き終わった後に植え替える。
市は、イベント開催などを検討。池や芝生を一体的に考え、ハナショウブの咲く時期や夏場以外にも憩える場にしたいとする。
工事中は通行止め。 -
永年勤続優良社員を表彰
伊那商工会議所は11日、伊那商工会館で永年勤続優良社員表彰式を開いた。19事業所91人の受賞者のうち約40人が出席した。
対象は会員事業所に5年以上勤務している社員で、5年刻みで表彰。勤続年数が20年以上に功績賞、30年以上に日本商工会議所会頭の賞状を合わせて贈った。
向山公人会頭は、長年にわたる勤務に敬意を表し、来年の市町村合併や権兵衛トンネル開通など大きな変革期を迎える中で「技術と知識に磨きをかけ、地域や企業のために活躍してほしい」と期待。
受賞者を代表して、35年勤続の北原勝人さん=三洋グラビア=は「不況の中にあって製造業は受注の減少などで厳しい。豊かな自然環境の中で働けることを幸せに思い、自らに与えられた職務を精一杯勤めたい」と述べた。 -
伊那フィルが創立20周年
伊那フィルハーモニー交響楽団は12月11日午後2時から、創立20周年を記念した第18回定期演奏会を県伊那文化会館で開く。練習は最終段階で、団員は熱心に取り組んでいる。
演奏会では、バイオリンのさまざまな表情を楽しめるメンデルスゾーンの「バイオリン協奏曲ホ短調」、管弦楽曲の中でも難しいブラームスの「交響曲第1番ハ短調」などを演奏。第1回定期演奏会に出演したNHK交響楽団バイオリン奏者大林修子さんの独奏がある。
北沢理光団長(56)は「他に誇れるオーケストラとして成長し、地域の文化活動に寄与できた」と歩みを振り返り、地域の支えに感謝。ステージを通し、20年間の思いを音に込める。
伊那フィルは85年6月「伊那谷にオーケストラを」と県伊那文化会館建設を機に創立。団員は、伊那市を中心に、飯田市から長野市までの学生縲・0代の80人で構成される。
練習日は月3回。定期演奏会や各地区へ出向くファミリーコンサートのほか「イーナ音楽祭」、「メサイア」「第九」などに参加している。今後、小さなアンサンブルでの活動を広げていきたいとしている。
演奏会の会費は500円。伊那文、伊那市荒井のライオン薬局で販売している。 -
旧制伊那中学校四卒会卒業60周年記念誌刊行
伊那北高校の前身・長野県立伊那中学校を1945年に卒業した同窓生でつくる「四卒会」はこのほど、卒業60年を迎え、記念誌を刊行した。
終戦の年に卒業をした会員は現在、77、78歳。男子154人だった卒業生は99人となった。それでも記念誌には、約7、8割の同窓生が寄稿し、近況報告や過去の思い出を書きつづっている。すでに他界した会員の寄稿もある。「60年を経て、みんなが自分を飾らなくなった。ありのままが素直に書かれた文章は感動する」と編集委員の佐々木昭一さんは話す。
卒業30周年以来、40、50、55、57周年と6回、記念誌を刊行。年を重ねるごとに「5年、10年も待てない」と刊行する間隔が短くなったが、ついに60年を迎えた。
お国のために窶狽ニ、教育された時代。戦争の激化と共に政府は、戦時特例法で5年制だった中学生を4年で卒業させた。そこから「四卒会」と命名した。
学校に通う最中も、ろくに勉強などできなかった。学徒動員でクラス全員が、辰野町の飛行機部品工場へ働きに出た。そこで卒業式も迎えた。「その分、学びへの思いが強く、きずなも強い」と編集委員の春日博人さんは話す。 -
伊那小で川田龍平さんが講演
伊那小学校で9日、PTA講演会があった。元東京HIV訴訟原告で、松本大学非常勤講師の川田龍平さんが「薬害エイズから見た命・人権・平和」と題して講演した。
川田さんは生後6カ月で血友病と診断され、治療のために投与した血液製剤でHIVに感染。93年、東京HIV訴訟の原告に加わり、96年、原告勝訴の形で和解した。
川田さんは「自分がなぜ感染したのか。裁判で薬害の責任の明確化と心からの謝罪を望んでいたが、今もされていない」と責任追及の活動を続ける。「政治家、官僚、企業など癒着した社会構造が原因といわれるが、解決されていない」現状に「二度と繰り返さないために、薬害エイズの悲惨さを伝えることが自分の使命」と話した。
また、薬害を知らない若者が増える中で「過去、被害者だけの問題でなく、自分のこととして考えてほしい」と促した。
講演会はPTAのほか、一般にも公開した。 -
池坊伊那支部青年会の親ぼく会
池坊伊那支部青年会の親ぼく会がこのほど、伊那市駅前ビル「いなっせ」であった。アートツリーの作り方や肌の手入れ方法の講習を、約30人の会員が共に学んだ。
池坊伊那支部は約100人の会員がおり、普段はそれぞれの指導者のもとで個々に活動している。親ぼく会は、会員同士のつながりをつくろう窶狽ニ年1度の恒例。
普段は生け花が活動の主体だが「親ぼく会くらいは別の活動をしてみよう」と、アートツリーやリース作りに挑戦。3パターンから、好みに合った1つを選び、思い思いの作品に仕上げた。
また“美”をつくりだす生け花に携わるメンバーに、自分を磨くことで一つの美を学んでもらおう窶狽ニ、肌の手入れの講習もした。
普段と違った雰囲気を楽しみながら、交流を深めた。 -
第5回伊那市・高遠町・長谷村社会福祉協議会合併協議会
伊那市・高遠町・長谷村の社会福祉協議会の合併協議会第5階が9日、高遠町の高遠閣であり、役員の選出基準や定款の基本項目、会費・利用料の調整案を示した。会費は、現行伊那市の基準に合わせる提案をした。その結果、高遠町・長谷村の徴収金額は減額し、現在より総額で134万円の減となる。
各市町村の現在の会費は、伊那市が一般会員600円、賛助会員千円、法人会員3千円。高遠町は一般千円、法人2千円(賛助はない)。長谷村は一般千円、賛助3千円、法人5千円。法人以外は、伊那市の基準が最も低く、原則としてそれに合わせる。徴収の時期も、伊那市の6月に統一。07年度会費からの導入を提案した。
減額分の内訳は高遠町約82万円、長谷村約51万円。給付金額や配分事業の見直し、収納率向上に努め、減額分に対応していく。
市町村の委託・補助事業の調整案も示され、ミニデイサービスは「生きがいデイ」「転倒骨折予防教室」を統合し、介護予防を主眼に、現在より広い範囲を対象にする提案をした。
今回の提案は、各市町村で検討し、異義がなければ次回承認する。 -
高校駅伝 北信越大会へ(下)
県高校駅伝競走大会(女子第17回、6日・大町市運動公園陸上競技場発着)で、伊那北がチーム一丸の走りで3位に入賞。目標にしていた昨年に続く北信越大会の出場権を獲得した。
5区間21・0975キロを18校で競った。エースが集まる1区で、大沼が期待にこえる区間優勝の走りでチームを勢いづけ、その後それぞれが区間6位以上のタイムで3位をキープ。最終5区で一時長野に追いつかれたが、第2エースの平澤が粘り、1時間18分50秒で3位に入った。
チームは前回経験者の2年生6人と、1年生2人の8人。4区の宮島は初の駅伝で「緊張したが、仲間を信じて前を追うことだけを考え積極的に走った」。
10月の岡山国体少年女子共通3000メートルで9分21秒の自己ベストをマークした大沼を含め、3選手が今大会まで調整期間が短く疲労を抱えながらの出場。松澤公治陸上部顧問は「大沼がよい位置でつないでくれたことが、チームの相乗効果につながった」と一丸で手にした3位を褒める。
北信越大会(20日・新潟県弥彦村、15校)は、順位にこだわらず、「失敗を恐れずに思いきった布陣」で目標タイムの1時間17分を目指す。「チームで駅伝を楽しみたい」と、皆が笑顔で意気込みを語った。 -
企業誘致パンフレットを作る
伊那市は、企業誘致のパンフレットを5千部作った。市内の既存企業訪問や県外企業への配布などで積極的に活用する。
これまで工業団地の紹介はあったが、企業を誘致するためのパンフレットは初めて。大きさはA4判の見開き。工業団地5カ所の用地の現状や交通などを紹介しているほか、市工業等振興補助金一覧表などを載せた。価格(価格応談除く)は坪当たり2万9千縲・万8千円。
「私たちが自信を持っておすすめする」とし▽製造に適した自然▽流通に優れた環境▽産学官連携支援体制▽豊富な人材窶狽ネどの理由を挙げる。
市は昨年度、商工観光課内に産業立地係を新設。県営伊那インター工業団地の用地を取得するなど体制を整え、本格的に企業誘致を展開している。
企業訪問は担当課に限らず、他部長も一緒に取り組む。
各工業団地の詳細は、市産業立地ホームページ(http://ina1743.jpn.ch/)でも紹介している。 -
商工業振興の懇談会
伊那市と伊那商工会議所の商工業振興にかかわる懇談会が8日夜、割ぽう「だるま」であった。市の理事者、商工会議所の正副会頭ら10人が企業立地や観光振興などについて意見を交わした。
商議所側は「市が産業立地に力を入れていることが浸透していない」と指摘。市は企業誘致パンフレットの作成、県営伊那インター工業団地の用地取得などを紹介し、企業訪問や広報などを通じて周知していきたいとした。
来年の市町村合併や権兵衛トンネル開通を踏まえ、商議所側は「『健康』をテーマに、ウォーキングコースや食など地域資源を結び付けて売り出したらどうか」「高遠町・長谷村のほか、駒ケ根市など一体となった広域観光が必要」など新たなまちづくりに向けた課題や取り組みを語った。また、新市誕生「お祝いイベント」へのサポートも要望した。
今後も、双方間で懇談の場を持ちたいとしている。