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中日本総合女子ソフトボール選手権
第49回中日本総合女子ソフトボール選手権大会(中日本ソフトボール連合など主催)は、伊那市の県営伊那球場、富士塚スポーツ公園運動場など5会場で14日まで、熱戦を繰り広げている。
東海地区4県、北信越地区5県の代表など、一般、高校、中学、小学生の4部門に計50チームが出場。それぞれトーナメントで競う。
開催地の伊那市からは、特別枠で2チームが出場。一般の部のTwisterは愛知県代表の中京大学に1‐6、中学生の部の伊那東部(伊那から3人補強)は静岡県代表の北浜に1‐4で、それぞれ敗れた。
東部中は2回まで、主戦を中心とした守備で北浜打線を0点に抑えたが、3回以降追いかける苦しい展開。5回、先頭打者の安打から、無死満塁の好機をつかみ、相手失策で1点を返したものの力およばず、初戦で姿を消した。3年生は中学最後の試合を大舞台で終え、思い出を胸に刻んだ。
伊那中から3人を補強した急増チームだったが、強豪チームを相手に声を掛け合い、息の合ったプレー。宮澤泰春監督は「3日間の練習で選手間の連携を取って試合に望んだが、伊那中の3人はよくやってくれた。試合はエラーで得点する、東部中らしさも出て、実力以上の力を発揮できた」と振り返った。
石澤杏奈主将は「選手宣誓や、試合ではヒットも打てて思い出になった。来年は県大会出場を目指してほしい」と1、2年生にエールを送った。 -
ベルシャイン伊那店でフジ子・ヘミング版画展
世界的に有名なピアニストのフジ子・ヘミングの版画展「もうひとつの世界」は16日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている。
数奇な運命に翻弄(ほんろう)されながらも、苦難を乗り越えてきたフジ子・ヘミング。人生、恋愛、猫などをテーマに、柔らかな色調と繊細な描線で奏でるように銅板画、木版画、リトグラフなどで表現した32点を展示販売している。
猫を題材にした作品は「ニャンスキー(月と猫)」「ビアンコ(金色の猫)」「スージィ(鞠とちいさめの猫)」など。愛きょうのある目、独特の構図、色使いに、来場者の関心が集まっている。
午前10時から午後6時(最終日は午後4時)まで。 -
小黒川渓谷キャンプ場などにぎわう
伊那市の小黒川渓谷キャンプ場は、昨年10月の台風23号の影響で土砂に埋まったものの、復旧作業(一部河川除く)が終了。愛知県を中心に、関東、関西、中京方面、地元など家族らが利用している。
利用者のうち家族連れが8割を占める。2泊3日が多く、中には5泊6日も。かまどで飯ごうを使ってご飯をたいたり、川遊びを楽しんだりと思い思いに過ごす。
キャンプ場内にある釣り堀では、ニジマスやアマゴをねらい、子どもらが釣りに挑戦。投げ込んですぐ釣り上げる人もいれば、なかなか釣れずに粘る人も。
雑誌を見て、家族3人で訪れた三重県の桜木和美さん(32)は2泊3日の日程で来伊。「夕立があったり、熊が出たりしたが、自然に囲まれ、涼しく、楽しく過ごせた」と話した。
魚釣りには苦戦したというが、コツをつかみ、昼食のおかずを手に入れた。炭火で焼いた魚に大喜びだった。
キャンプ場の利用状況は、夕立など天候不順で昨年より少なめ。予約状況は、キャビン(8人用)6棟が16日まで満杯で、盆過ぎの8月中の金窶箔坥j日も予約が入っている。オートキャンプサイト(10区画)は15日まで埋まり、フリーサイト(32区画)は15日以降、余裕がある。
予約・問い合わせは、伊那市振興公社(TEL78・5010)へ。 -
子どもネットいな「夏休み親子工作教室」開催
夏休みを利用して親子で工作を楽しんでもらおう窶狽ニ9日、子育て支援グループ、子どもネットいなは、伊那市の生涯学習センターで、小学生以下の子どもと保護者を対象にした「夏休み親子工作教室」を開いた。集まった約20組の親子が、伊那西高校折り紙・工芸クラブ(藤澤直彦教諭)の生徒に指導を受けながら、万華鏡や手作りキーホルダーを作った。
工作教室は今年で2回目。伊那西高校の生徒たちは、昨年に引き続き協力・参加した。 昨年は「万華鏡中身を替えて楽しみたい」との要望もあったため、中身が取り変えられる万華鏡に今年は挑戦。同時に、安全ピンを使ったキーホルダーもつくった。
母親や高校生の手を借りつつ子どもらは、カラフルな色紙を貼ったり、思い思いの材料を筒に入れて、自分だけの万華鏡づくりを楽しんでいた。 -
グリーンファームでキノコの入荷始まる
伊那市ますみヶ丘の産直市場グリーンファーム(小林史麿代表)に、早くも秋の味覚"キノコ"が入荷した=写真。
12日は、チチタケ10パック、コウタケ10パック、ハナビラタケ4パックが店頭に並んだ。
いため物やホイル焼きと相性がよいチチタケは、お盆の前後に発生する夏のキノコで、例年この時期に入荷する。
コウタケも、夏から秋が季節のキノコで、一度乾燥させてから調理すると、独特の香りが楽しめるため、人気が高い。この日も午前中に売りきれてしまった。
ハナビラタケが、この時期見られるのは珍しいという。マツタケと似た香りがあり、希少性が高いため「幻のキノコ」として珍重されてきた。体の免疫力を高めるβグルカンが大量に含まれているとして、現在注目されている健康食材でもある。 -
三峰川を知るためのサイクリング・ツアー
サイクリングをしながら暮らしを支える三峰川を知ろう窶狽ニ12日、三峰川みらい会議は「三峰川サイクリングツアー」を開いた。
アレチウリ駆除や自然学校など、三峰川に関する活動に取り組んできた同グループだが「原点に戻り水について学ぼう」と、流域住民や夏休み中の小学生などを対象に、ツアーを企画。約20人が集まった。
コースは伊那市役所からスタートし、三峰川沿いを上流、高遠方面に向かって進むもの。途中、流入河川の水質検査も行った。
pHや透明度などの調査には、子どもたちも挑戦。意外にも上流の方が透明度が低い結果となったのは、前日に降った雨の影響だという。
今回は雨のため、予定の半分しか回れなかったが、普段あまり見る機会がない三峰川に触れた子どもたちは、その面白さを再発見したようだった。
三峰川みらい会議は、来年も8月初旬に同ツアーをしたいとしている。 -
中日本総合女子ソフト選手権開幕
第49回中日本総合女子ソフトボール選手権大会が13、14日、伊那市の市営球場、富士塚スポーツ公園運動場など5会場である。中日本ソフトボール連合などの主催。12日、県伊那勤労者福祉センター体育館で開会式があった。
一般、高校、中学、小学生の4部門。それぞれ東海地区4県、北信越地区5県の代表(開催県は特別枠を含む2チーム)と、前回大会の上位2チーム(高校、中学、小学生の部は上位4チーム)の計50チームが、2日間のトーナメントで熱戦を展開する。
伊那市からは2チームが出場。一般の部の「Twister」は愛知県代表の「中京大学」と、中学生の部の「伊那東部」(伊那から3人補強)は静岡県代表の「北浜」と初戦で対戦する。
初戦の試合時刻などは次の通り。
▽Twister=13日午前9時・美すずスポーツ公園運動場A面▽伊那東部中学校=13日午前11時・伊那市営球場 -
きょう 官報告示
11日に開かれた伊那市・高遠町・長谷村合併協議会で、小坂市長は12日付で総務大臣から官報告示されると報告した。法的事項が終了し、合併(06年3月31日)の効力が発生する。
小坂市長は「1年かかって協議し、ようやくたどり着いた」と関係者の協力に感謝。
伊東町長は「きめ細かな住民説明を開いて理解を得ていきたい」、宮下村長は「地域自治区のあり方についてどう歩んでいくのか懇談したい」とそれぞれ述べた。 -
みはらしの湯でますみヶ丘平地林のチョウなどを展示
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」は、1階ロビーで市が保全・調査活動を進めているますみヶ丘平地林に生息するチョウや植物の標本を展示している=写真。
国チョウのオオムラサキなど、多様な動植物が生息する約70ヘクタールの平地林には、85科260種の植物と、8科59種のチョウが生息しているという。
子どもたちに、地元の豊かな生態系を改めて知ってもらおう窶狽ニ、夏休みに合わせて、市が04年にまとめた同地区のチョウの標本や動植物を展示。合わせて、地域に生息するクマやリスなどの生活の様子を納めた写真なども展示している。
8月末まで。 -
伊那市・高遠町・長谷村合併協(14)
伊那市・高遠町・長谷村合併協議会の第14回会議が11日、市役所で開かれた。▽特別職の身分の取り扱い▽事務組織および機構の取り扱い窶狽ケ承。新市章は11月ごろから募集したいと報告した。
特別職の身分の取り扱いは、特別職報酬等審議会を設置し、合併までに調整。理事者、地域自治区長(総合支所長)、消防団員、各種審議会委員などの報酬額を審議する。
委員はまちづくり委員会、区長会、女性団体など各市町村長が推薦した6人と、経営者協会上伊那支部、金融団など4人で構成。
9月ごろに諮問し、11月に答申予定。
事務組織および機構の取り扱いは、本庁に総務、市民生活、保健福祉、産業振興、建設、水道の6部を設置。高遠町、長谷村に置く総合支所は、本庁の組織と整合性を持ち、これまでのサービスを維持する体制を確保する。
部・課の肥大化について「最小限必要で、効率的な課を考えた。都市計画課は建設課で対応できる」とした。
市章は11月初旬から1カ月ほど募集し、候補選定委員会で5点に絞る。合併後、新市長・市議会議員が決まったあと、選定委員会を設けて決定する。
委員は正副会長・幹事会に一任した。
次回(11月)の合併協では、特別職報酬等審議会の答申のほか、仕事の流れを示した機構図が提示される。 -
錦町を愛する会が夏祭りを企画
伊那市荒井区錦町の住民有志でつくる「錦町を愛する会」(木下昭治会長、11人)は15日、図書館前の広場で夏祭りを開く。
5年ほど前に常会主催の夏祭りが途絶え、飲み会の席で夏祭りの話が持ち上がった。「子どもたちに楽しい思い出を残してやろう」と急きょ、組織を立ち上げ、祭りを企画した。
当日はフリーマーケット、ヨーヨー、ビール、ジュース、花、野菜などの夜店が並ぶ。時間は午後6時から9時まで。
メンバーの一人、木下洋一郎さんは「以前は盆踊りもあってにぎやかだった。地域住民の交流も兼ね、みんなで盛り上げてもらいたい」と来場を呼びかけている。 -
伊那市の小黒川付近でクマに襲われけが
11日午前9時30分ころ、伊那市西町区大坊の小黒川付近で、河川管理のため一人で巡視中だった駒ヶ根市東伊那の県嘱託職員・新井佑幸さん(63)がクマに襲われ、顔面や額、左ふとももなどを負傷した。市は防災無線や有線放送などを通じて注意を呼びかけている。
新井さんは、自力で近くの民家まで助けを求め、救急車で市内の病院に運ばれた。命に別状はないという。
助けを求められた女性(62)によると、「額は右側が10センチ、左側が20センチくらいの長さで裂け、顔やシャツは血だらけ。急ぎ、氷で冷やした。お尻も左側のズボンが破れていた。自分で車を運転し、救助を求めてきた。気丈でしっかりしていた」。
現場は、幅1・5メートルくらいの作業道。草の上には点々と血が残されているなど、被害の大きさが分かる。
地域住民の多くは、作物の被害や足跡などからクマが近くに生息していることは分かっていたが、人を襲ったのは初めて窶狽ニ驚いていた。
市は、午前11時に防災無線で周知し、近くのキャンプ場、学校にも注意を呼びかけた。また、午後は、伊那市猟友会の協力で、現場付近の小黒川両岸に、1基ずつドラム缶の捕獲檻(おり)を設置した。
上伊那では昨年8月16日、宮田村でジョギング中の男性が子連れのクマに襲われている。 -
伊那市竜西地域
Bフレッツ受付開始NTT東日本は、高速大容量の情報通信が可能になる光ファーバーを使用した通信料定額制サービス「Bフレッツ」を伊那市の竜西地域でも開始する。提供開始は05年11月15日で、12日から事前受付が始まった。
高速大容量の通信網の整備を求める声は多く、NTT東日本は04年秋に伊那市天竜川東岸、伊那部地区で「Bフレッツ」の提供を開始していたが、他地域でも提供開始を求める声が上がっていた。
提供開始地区は、通り町・青木町・内ノ萱・大芦長・上新井・川北町・桜町・錦町・東町・室町・元町・上手町・小沢下・旭町・入舟町・仲町・本町・宮本町・西町伊那部・小黒・春日町・沢・下春日町・城南町・駒美町・新町・中部・堤ケ丘・南部・双葉町・北部・上村・水神町・高尾町・天竜町・前橋町・八幡町・山本町。
だが、製造業会社からの通信網整備の声が多いインター工業団地周辺や、駒ヶ根市周辺での提供は今回も見送られた。 -
上農生グリーンファームで企業研修
南箕輪村の上伊那農業高校の生徒が、伊那市ますみヶ丘のグリーンファーム産直市場(小林史麿代表)で8日、企業研修を開始した。
「農業の実践的学習」として同校は、先進農家体験や企業研修など、実社会を通して「農」を学ぶ現場実習を多く取り入れており、生徒たちは進路選択の参考にしたり、現場を知る機会として積極的に参加している。
グリーンファームでの研修に参加したのは生物工学科の3人と園芸学科の1人。「実際に働いてみたかった」と話す生徒や「将来的に現在学んでいる分野で就職してみたい」という生徒など、参加理由はさまざま。
今後5日間、生徒たちは、生産者と消費者をつなぐ現場でさまざまな仕事を少しずつ経験しながら、普段と異なる角度から「農」を学ぶ。 -
伊那市で打ち水大作戦
地球温暖化防止の一環として、環境省などが後援する「打ち水大作戦2005」が10日、伊那市役所正面玄関付近であった。温度計で測定したところ、打ち水直後に1・5度下がった。
午前中に雨が降ったものの、昼には石だたみが乾き、予定通りに取り組んだ。市職員105人に加え、来庁者8人も参加。
市役所南側の地下水「せせらぎ水路」から水をくみ、市職員らがバケツに入った水をまんべんなく手でまいた。
午前11時55分の外気温は32・5度。打ち水直後に下がったが、午後零時5分以降は元に戻った。体感は「ちょっと涼しくなった気がする」。
昨年に続いて2回目で、市役所民生部生活環境課は「打ち水を通じて、自分のできる温暖化防止を意識する機会になれば」と地域住民の啓もうにつながることを期待した。
高遠町、長谷村でも予定していたが、雨でアスファルトがぬれていたため、中止とした。 -
県産材住宅などの見学会を実施
寺子屋信州木づくりの家、県産材住宅などの見学会実施
寺子屋信州木づくりの家グループは6日、地域材住宅などの見学会を開いた。約40人の家族連れなどが参加し、年月を経た県産材住宅の様子や、製材所を見学した。
設計、建設、製材などに携わる8社から成る同グループは、それぞれの立場から県産材の普及を目指し、質の高い住宅提供に努めている。
広く一般の人にも県産材の良さを理解してもらいたい窶狽ニ、今後何回かに分けて見学会や講習会を行う。
この日最初に見学したのは、約8割で県産材を利用した新築住宅。県産材にも、さまざまな木材があるため、特徴に合わせて用途を決めているという。一方、「素材の持つ温もりや素朴さは感じてほしい」と、普通は隠してしまう柱なども、そのままに残して設計しており、普通よりも空間が広く感じられる。また、無垢(むく)のまま用いられた木材は、年月を重ねるごとに色合いは深め、趣きを増すという。 -
新たに美術館建設しない
伊那市美術館等建設基本事項検討委員会(御子柴泰正会長)が10日、市役所であった。市が委嘱した美術会員や学芸員らでつくる委員7人が出席。美術館建設について、合併後の新伊那市に美術館は2つも必要ない窶狽ネどの理由で、建設しない方向性を確認した。
本年度で6回目となる委員会は、3市町村合併で、高遠町の「信州高遠美術館」が伊那市に含まれることから、基本的考え方を検討するため一時中断していたが、今回、方向性を確認するため、1年ぶりに再開した。
委員会では「今後は高遠美術館の施設充実に力を入れたい」「市民ギャラリーのような施設を上伊那図書館に建設しては」などの意見が聞かれた。
委員会の今後は、合併協議の進み具合を見ながら、方向性を決定する話し合いの場を持つことにした。 -
地域の特産品を収穫・活用体験
JA上伊那による親子を対象とした地域の特産品収穫体験ツアー「わくわくカミーちゃん農園」の第1回目が7日、伊那市内であった。23組77人の親子連れが参加。振興品目の超重点品目に指定しているブルーベリーの収穫や、地元米を使った約15メートルの巻きずしづくりを体験して楽しんだ。
特産品と、それを支える農家について理解を深めてもらおう窶狽ニの初めての試み。西箕輪の農業公園「みはらしファーム」などでブルーベリー、スイートコーンを収穫、試食し、スイートコーンの皮を使った人形作りも体験した。
人形は、丸めたティッシュに乾燥させた皮を巻き、かわいらしく製作。会場には親子の笑い声が飛び交った。
家族で参加した西春近赤木の武田美紀さん(30)は、みはらしファームで収穫したブルーベリーが5種類あることにびっくり。「普段勤めているので、子供と接する時間もなく、よい機会になった」と感想を話していた。
本年度は3回を予定。10月はリンゴなどの果実、12月はきのこなどを収穫する。 -
小黒川キャンプ場でみはらしのクーポン配布
キャンプ場で夏休みを楽しむ人に、もっと伊那市を満喫してもらおう窶狽ニ、伊那市小黒川キャンプ場の管理事務所は21日までの間、利用客にみはらしファーム各施設で使えるクーポン券を配布している。
市の関連施設相互の結びつきを持たせるための新たな試み。クーポンはみはらしファーム内9施設で利用でき、とれたて市場のソフトクリーム割引やみはらしの湯の入浴料割引がある。
中京方面からの利用客が多い同キャンプ場は、シーズン中、約1万人が訪れる。4、5日滞在する人も多く、市内名所としてみはらしを勧めることは、これまでもあった。今回の取り組みには「利用者が双方を行き来するようになれば」との期待もあるという。 -
みはらしファームでラベンダー刈り取り
伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームは8日、見ごろを終えた約200株のラベンダーの、刈り取り作業をした。
01年から株分けしたりしながら徐々に数を増やしてきたラベンダーは、6、7月には、園内各所で咲き、優しい薄紫色の花と穏やかな香りが、訪れる人々を楽しませている。
鑑賞用のほか、みはらしの湯で「ラベンダー風呂」にするなど、業務用にも一部利用している。
香りが一番強い時期は、咲き始めだが「できる限り来園者に花を楽しんでもらうおう」と、毎年花の終わりに合わせて摘み取っている。
花は乾燥させ、9月からみはらしの湯で利用する予定だという。 -
ソフトボール伊那市の4チーム全国大会へ
伊那市のソフトボール4チームが全国大会に出場する。それぞれの監督、主将が9日、市役所を訪れ、小坂樫男市長に健闘を誓った。
4チームは、壮年(40歳以上)の「スーパァーロビンズ」(矢島宏監督)、エルダー(35歳以上の女子)の「イナ昴」(茅原徳子監督)、一般男子(高校生を除く15歳以上)の「オール伊那ソフトボールクラブ」(関達也監督)、実年(50歳以上)の「伊那OB」(小牧文敏監督)。それぞれ、5窶・月にあった県大会で優勝し、全国切符を獲得した。
全国初出場のスーパァーロビンズの秋山道夫主将は「初戦を集中して勝って、波に乗って優勝を」、イナ昴の黒河内由美主将は「チームワークの良さを武器に、ぜひ1勝を」と意気込みを述べた。
全国出場2回目で、前大会優勝のオール伊那の清水功主将は「一戦一戦勝って、全国優勝を狙いたい」、県大会9連覇、全国出場11回目の伊那OBの伊藤易明主将は「投手を中心に守り、少ない好機を生かし、全国ベスト4を目指したい」と、上位進出を誓った。
小坂市長は「ソフトボールのまちにふさわしい成績を残してきてほしい」と激励した。
全国大会は▽スパァーロビンズ=9月23窶・5日・富山県立山町▽イナ昴=9月2窶・日・北海道倶知安町▽オール伊那=8月20窶・2日・石川県金沢市▽伊那OB=10月15窶・7日・栃木県大田原市。 -
農業委員会が総会
伊那市農業委員会の総会が9日、市役所であった。任期満了に伴う選挙後、初の総会で、委員28人が出席。会長に平沢信助さん=西春近=を選んだ。
小坂市長は、農業情勢の厳しさに触れ「これから高冷地は有利な展開になるといわれる。ブドウや花などの特性を生かした農業をしていけば、道は開かれると思う」と述べ「任務は多方面にわたるが、守りでなく攻めの農業委員であってほしい」と活躍に期待した。
平沢会長は、来春の高遠町・長谷村との合併を控え、役割の重さを感じていた。
任期は、3市町村の合併協議会で、合併後1年間は引き続き、新市の農業委員として在任することが確認されている。
18日には研修会を開き、農業委員制度や業務などの説明を受ける。 -
自動車と衝突しバイク男性重傷
7日午後4時20分ころ、伊那市山寺区前橋町の県道・南箕輪沢渡線の交差点で、高遠町山室の会社員・橋爪浩二さん(42)が運転する自動二輪車(250cc)と、伊那市山寺区上村の無職・高澤忠雄さん(71)が運転する普通乗用自動車が衝突した。この事故で、橋爪さんは骨盤骨折などの重傷を負った。
調べによると、橋爪さんが伊那北駅方面から南箕輪方面にバイクで進行中、交差点を左側から進行して停止した高澤さんの自動車と衝突したもの。 -
2005 パンの花ルナ・フローラ展
さまざまな種類の粘土で作った花クラフトの展示会「2005パンの花ルナ・フローラ展」が、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。淡い色彩とハーブの心地よい香りが、訪れた人々を楽しませている。17日まで。
伊那市のルナ・フローラ伊那川北教室(赤羽弘美さん)に通う27人の、小麦粘土や石けん粘土などでつくったパンフラワー約100点を展示する。
開講18年。上伊那を中心にベテランから初心者まで、教室にはさまざまな人が通う。諏訪市や岡谷市から来ている人もいる。
夏に合わせて、ガラスなどを使った涼しげな作品も多く、ハーブの香りがする石けん粘土でつくった作品は贈答用としても喜ばれるという。
赤羽さんは「花びらのフリルを出すのが難しいが、教室に通っている人はみんな器用でアイデアも持っているので、教えるのも楽しい」と話していた。
入場無料。 -
平和への願いを込めて
原爆投下から60年窶煤B伊那市で7日夜、灯ろう流しがあった。市民らが100基の灯ろうに平和への願いを書き、天竜川へ流した。
非核・平和都市宣言をさらに進める伊那市民の会主催。「平和のつどい」の一環で、19回目を数えた。
市民や「伊那まつり」に訪れた市外の親子連れなどが参加。
事前に用意された灯ろうに、参加者はマジックで「いつまでも平和でありますように」などと書き込み、ロウソクをともして市役所西側駐車場の西側の天竜川に流した。川の流れに沿い、ゆらゆらと灯ろうが連なり、幻想的な雰囲気に包まれた。灯ろうに向かって静かに手を合わせる年配者もおり、犠牲者のめい福を祈った。
実家が高遠町にあるという山梨県の青木薫さん(32)さんは、娘の萌乃佳ちゃん(4つ)と参加。「子どもにも平和について考えるきっかけになれば」と話していた。
灯ろうは150メートル流し、下流で回収した。 -
「サンヨリコヨリ」
伊那市美篶の上・下川手の天伯社に伝わる七夕祭り「サンヨリコヨリ」が7日あった。
小学生、幼児などの子供や地元住民ら約70人が参加。子供たちが「サンヨリコヨリ」と言いながら3周し、持っている七夕飾りで鬼男をたたいて追い払った。
また、同社に祭られている大棚機姫命(おおたなばたひめのみこと)を安置したみこしを担ぎ、瀬織津姫命(せおりつひめのみこと)が祭られた、三峰川対岸の富県桜井の天伯社へ向った。氏子たちはひざ上までぬれながら、川の流れに足を取られぬよう注意深く渡った。
「サンヨリコヨリ」は室町時代、大洪水が起きた際、高遠町藤沢片倉の天伯宮が桜井、川手に流れ着いたことから、洪水を起こす疫病神をたたきつぶす意味を込めて始まったとされている。 -
イーナちゃんマレットゴルフクラブ伊那毎日新聞社杯の結果
イーナちゃんマレットゴルフクラブの第6回伊那毎日新聞社杯が7日、伊那市西箕輪のマレットパークはびろであった。85人が参加。男女それぞれ、木陰の涼しげなコースで熱戦を繰り広げた。
結果は次の通り。
▽男性 (1)飯沢章男110(2)大野田吉治116(3)西沢佑二郎120(4)唐沢恒司120(5)北原栄則(6)林茂良(7)向山崇志(8)伊坪寿勝(9)網野信一郎(10)清水利夫
▽女性 (1)林清子122(2)白鳥栄子123(3)塩沢トシ江125(4)伊藤和子125(5)池上章子126(6)中山和歌子128
▽ホールインワン 林茂良、橋爪次男、西沢佑二郎 -
どうぞのいすスタッフ、なごみ家で講演
隠すのではなく、自分の抱える障害と向き合いながら、一歩一歩前進していこう窶蝿ノ那市の福祉事業所「どうぞのいす」で働く小口真理子さん(19)が1日、宮田村にある障害者や高齢者のための住民参加型福祉施設"なごみ家"で講演した。
「自分と向き合うとき窶箔搓㍽ク調症はじめまして窶煤vと題した講演で、施設利用者など約30人が聞いた。
緑内障や統合失調症など、さまざまな障害を抱える小口さん。過去にはいじめを受けたこともあり、必死にそれを隠そうとしたこともあった。
しかし「どうぞのいす」との出会いが、小口さんの心境に劇的変化をもたらす。責任ある仕事の中で、信頼できる仲間や、自分のため、時には厳しくしかってくれる人と出会ったことで"人の支え"を実感し、病気をオープンにすることは決して恥ずかしいことではないことに気付いたという。
小口さんは「これまでの自分は気付いていても変わろうとしなかった。今は変わろうとする自分がいて、日々成長している」と、自身の変化を生き生きと語った。 -
伊那まつりにぎやかに
伊那市の夏を彩る「第33回伊那まつり」(実行委員会主催)が6日、市街地を中心に始まった。06年3月31日の合併を控え、高遠町・長谷村の住民有志が市民おどりに加わったり、民間レベルで交流している南大東島のミニコンサートがあったりとにぎやかに繰り広げられた。7日まで。
メーンの一つ、市民おどりには地区、小中学校、企業などで編成した81連(過去最高)、約6千400人が参加。市民の生演奏に加え、歌手・氷川きよしの歌う「勘太郎月夜唄」を初めて使用。雨降りを吹き飛ばすかのように、歩行者天国となった伊那北駅前交差点窶拍t日公園下交差点の延長1・6キロは、おどり連の熱気であふれた。
今回は市民おどりの終了時刻を早め、おどり連も余韻を楽しめる時間を設けたほか、映画「勘太郎月夜唄」の上映、おまつり広場などもあった。
7日は、子ども広場やバンド演奏、屋台などの遊ingビレッジ(午後4時半、市役所西側駐車場)、スターマイン、音楽花火、記念花火など約5千発を用意した花火大会(7時半、天竜川・三峰川合流点から打ち上げ)がある。 -
大阿原湿原の遊歩道を上農生が整備
貴重な動植物が生息する長谷村大阿原湿原の整備を通して、自然の大切さや仕組みを理解しよう窶狽ニ4日、上伊那農業高校緑地工学科の生徒37人が湿原内の遊歩道などの整備をした=写真。
夏休みを利用して生徒に実際のフィールドを体験してもらうことを目的に、湿原を管理する南信森林管理署の協力を得た実習で2年目。
管理署職員が大阿原湿原や、これまでの保全活動などを説明。久保田廣署長は「地元の素晴らしい名所を後々に残し、トレッキングに来る人が安心して見学できるよう作業に取り組んでほしい」と話した。
生徒らは班に分かれて老朽化した木道の取り換えや、遊歩道脇に張ったロープの張り直し作業に取り組んだ。
高層湿原としては本州最南端にある大阿原湿原は、約12ヘクタールの広さ。食虫植物のモウセンゴケなど、貴重な植物も多く生息する。