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アスベスト使用の疑いがある施設は13
伊那市は、26日にあった市議会全員協議会で「石綿(アスベスト)使用の疑いがある施設は13」と報告した。県労働基準協会連合会諏訪測定所に石綿含有分析などを委託し、緊急度の高いものから除去・固化の対応をとる。
対象は97年3月31日以前に建築した市有建築物約200で、露出吹き付け材仕上げのもの。7月中旬から各部署で調べた。
恐れのあるものは、小学校や特別養護老人ホームのボイラー室、旧市営中央病院管理診療棟の機械室などの天井、壁、はり。職員の出入りのみで、ふだん一般の人は入らないところという。
改修は、劣化の程度や部屋の利用度など緊急度が高いものから改修する。
また、石綿が露出していない吹き付け材仕上げがしてある鉄骨造りの建物も調査していく。
各地区公民館に対しては今後、市から区長あてに検査と対応に関する依頼文書を出す。
石綿に関する相談窓口は、市役所(TEL78・4111)にも設置。健康は健康推進課、建材は建設課、アスベスト検査は生活環境課で、平日午前8時半から午後5時15分まで受け付けている。 -
信毎販売会社 図書券20万円分を伊那市に寄贈
信毎販売会社(岩本弘社長)は26日、創業25周年を記念して、図書券20万円分を伊那市に寄贈した。
地域文化の発展および、幼年期から活字文化に親しみ、豊かな人間性、感情、表現力を養ってもらう目的。同市を含めた、関係5市1町1村に、それぞれ20万円分を寄贈している。
市役所を訪れた岩本社長は「児童図書に役立ててほしい」と希望。受け取った酒井茂市助役は「児童の活字離れが叫ばれているなか、伊那市は小学校も多いのでありがたい」と感謝した。
市では、比較的図書が少ない小学校4校に図書券を分配し、児童図書を購入する予定。
信毎販売会社は信濃毎日新聞社の中南信地区の政策会社として1980年に創業。信濃毎日新聞の販売はもとより、地域紙の販売などの事業を目的に、地域住民に情報を届けている。
図書券の寄附は駒ヶ根市でも9月16日にある。 -
ベルシャイン伊那店 油絵画家ノブ・サチさんの展示会
駒ヶ根市赤穂にアトリエを構える油絵画家のノブ・サチさん(37)の展示会「夢の世界をのぞいてごらん」は25日、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで始まった。子供、夢、希望、愛をテーマに優しい色彩で描かれた詩情豊かな作品に、来場者の関心が集まっている。30日まで。
2年前に続き、2度目の個展。ミニサイズから50号までの新作40余点を展示販売している。
「ノブ・サチ」は名前からノブ、皆が幸せになようようサチと、名づけたペンネーム。平和できれいな地球を未来の子供たちに手渡せるような夢の世界を描く。
作品はピンクやオレンジなどの心温まる色使いで、人物や、フクロウ、ヒツジ、ゾウなどの動物も登場。自然が残る美しい地球をイメージし、青く澄んだ星空を描いている作品も多い。
ノブ・サチさんは「楽しく、優しく、暮らせる地球であればと願っている。作品を見て、ホッとしていただければ」と来場を呼びかけている。
午前10時から午後6時(最終日は午後4時)まで。 -
向井敏一洋画個展
透明感のある明るい色彩で風景画などを描く画家、向井敏一さん(58)の洋画個展が、29日まで伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。四季折々の信州の情景を描いた油絵52点が、訪れた人々を楽しませている。
箕輪町在住の向井さんが、35年間勤めた郵便局を退職し、本格的に画家活動を始めたのは5年前。ただ描くだけでなく、絵を通して自分の思いを伝えたい窶狽ニ、5年間で約80回の個展を開催している。
「気に入った場所の四季を描くことも多い」と話す向井さんは、仙丈や駒ケ岳、木曽の御嶽山など、郷土の山を題材とすることが多いという。各季節の素晴らしい情景をとらえた数々の作品は、同じカットであっても、別の場所のように感じさせ、普段何気なく見過ごしてしまう季節の移ろいが楽しめる。
会場を訪れた一人の男性は「色のバランスが素晴らしいですね」と話していた。
入場無料。 -
美篶中央保育園でカレーパーティー
自分たちで育てたジャガイモでカレーを作ろう窶狽ニ26日、伊那市の美篶中央保育園(武田真弓園長)でカレーパーティーがあった。
今月中旬に収穫したばかりのジャガイモを使い、子どもたちも調理に参加。年少児がジャガイモを洗い、年中児は皮むき、年長児は切る作業を担当した。
年長児が包丁を使うのは今回が初めて。調理包丁を「もも太郎の包丁みたい」といいながら、保育士の指導で、ジャガイモ切りに挑戦した。最初はおぼつかない手つきだった子も、何度か繰り返すうちにコツをつかみ、上手に刻めるようになった。
出来たカレーは、全員で試食。子どもたちは、おいしく煮込んだカレーを次々にお代わりしていた。
同保育園は「子どもに食べる楽しさを知ってもらい、親子がふれあう機会にしてもらおう」と、親子で調理に取り組む“クッキング保育”を本年度開始。「子どもがこんなにできると思わなかった」と驚く保護者も多いという。 -
調理師試験準備講習会
上伊那調理師会は22、23日、伊那商工会議所で、今年度調理師試験の受験者を対象に、試験の準備講習会を開いた。約90人が集まり、栄養学や食品衛生学などの課題7科目を学んだ。
多くの人に調理師資格を取得してもらうことを目的に、毎年講習は開かれている。飲食店や学校給食などの現場で2年以上、食品調理に従事している人を対象とした試験は、さまざまな年齢層の人が受験するが、女性が圧倒的に多い。
上伊那は、独自にテキストを作成するなど、これまで意欲的に準備講習会に取り組んでおり、県下11支部の中でも受講者の合格率が高く8割に及ぶ。
食文化概論など、古代から現代までの食文化を網羅的に把握する科目も、講習で補えるようになっている。
受講者は、普段の仕事と照らし合わせつつ、9月の試験に備え熱心に学んでいた。 -
『写真探訪 木曽の原風景』写真展
権兵衛トンネル開通を目前に、上伊那の人に木曽地域をより身近に感じてもらおう窶狽ニ、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで、31日まで『写真探訪木曽の原風景』写真展が開かれている。幻想的な木曽の秘境をとらえた作品など48点が、訪れた人々の目を楽しませている。
『写真探訪木曽の原風景』(郷土出版社)の出版を記念して、掲載写真を撮影した有志10人が企画。ほとんどが、木曽地域在住のアマチュアカメラマンだが、岐阜県からの人もいるという。
自由題材で撮影した作品も展示し、さまざまな作品が楽しめるようになっている。
御嶽山を中心とした木曽の発展の様子や、色濃くとらえた四季折々の変化からは、上伊那と一風違った文化や風土、営みを感じることができる。
写真展実行委員会の宇治紀六会長(64)は「これをきっかけに、民間レベルでの交流にもつなげたい」と、思いを話していた。
入場無料。31日まで。 -
みはらし観光ブルーベリー農園豊作
伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームの「ブルーベリー園」は、例年になく豊作のため、当初で今月21日までだったブルーベリー狩りの期間を、31日まで延長した。
6、7月の天候の不順で、出だしが遅れたが、その後は好天に恵まれ、ブルーベリーの出来も回復。観光農園の加藤功プロモートマネージャーは「樹生が8年ほどになる木も多く、年々絶対量は増加している」と話す。
現在適期は“エリオット”という品種。時期的に、酸味が強くなってくるが、その分、ジャムやジュースに加工するには適している。
最近の健康ブームから、ブルーベリー狩りに訪れる人は昨年の倍近くに増加。来年は、現在の園の東側に新たなブルーベリー園を開園する予定で、より多くの人が楽しめるようになるという。
豊作に伴いみはらしファームは、27、28日、摘み取りブルーベリーの量売りをする。入場料は無料で、1キロ1500円。要予約で定数50キロになり次第締め切る。
問い合わせはみはらしファーム公園事務所(TEL74・1807)へ。 -
伊那少年卓球クラブ 小中学生9人が中部日本選手権へ
伊那少年卓球クラブに所属する中学生1人、小学生8人が、第57回中部日本卓球選手権大会(27窶・8日、岐阜県)に出場する。「1回戦を突破。その勢いで上位も狙いたい」を目標に練習に励んでいる。
出場するのは中学1年・沖村貴弘君(12)、小学6年・上原良太君(11)、埋橋英里斗君(11)、下島知広君(11)、下平咲さん(11)、小学5年・三澤拓弥君(10)、福澤奈緒さん(11)、小学3年・福澤秀平君(9)、中村詩穂さん(8)。5月下旬の県予選で中学2年以上のカデットの部、小学5・6年のホープスの部、4年以下のカブの部で、それぞれベスト16に入り、出場切符を手にした。
中体連で県代表として北信越大会に出場した沖村君は「どんな状況でも最後まであきらめず、ベスト16を狙いたい」と決意を語った。阿部凱人監督(64)は、ラリーは粘り強く、バックハンドのさばきが上手い速攻型窶狽ニ評価する。
また、今大会3回目の出場となる上原君は「いつも1回戦で負けてしまうので、今回こそは初戦突破を」、埋橋君、下島君、福澤君は「自分の力を発揮し、一つでも多く勝ちたい」、下平さん、福澤さん、中村さんは「落ち着いて試合に臨み、2日目に残れるよう頑張りたい」、三澤君は「大きな大会で成績を残すのが夢。あせらず持てる力を出したい」と、それぞれ抱負を語った。
大会に向けて、サーブ、レシーブを重点に練習。阿部監督は「積極的に攻めることを心掛ければ勝てる」と話す。
発足21年目となるクラブには小中学生25人が所属。練習は週3回で、基本的な技術の指導を徹底する。 -
井月の貴重な掛軸など公開
伊那市西町区伊那部の旧井澤家住宅で25日、漂泊の俳人・井上井月(1822窶・7)が残したびょうぶ、掛軸など約40点を集めた展示会が始まった。初公開作品も10点ほど並び、伊那谷ゆかりの文化人の貴重な作品に多くの関心が寄せられている。29日まで。入場無料。
県内外の俳句史研究家でつくる「井月研究会」(矢島太郎代表)の主催。地方文化を発掘し、地元住民に関心を持ってもらおう窶狽ニ、井月の遺墨を保持している約10人を中心に、作品を借りて集めた。
井月の辞世の句を門人が代筆した句「闇(くら)き夜も花の明りや西の旅」は、初公開作品。矢島さんによると、・ス西の旅・スは西方浄土の意で、井月は晩年口ぐせのように言っていたという。
囲碁好きだったことがうかがえる「春風や碁盤の上の置手紙」など伊那で詠んだとされる俳句も集まる。
午前9時から午後5時まで。 -
ただ呼ぶだけでなく、次につなげる取り組み
伊那市に夏場、県外の大学生らが野球やテニスなどの合宿で訪れている。今春に続いて2回目の合宿に来た日本学生ダブルダッチ連盟。大学生ら約90人を受け入れた周辺の旅館は、ソフトボールや駅伝に続き、市全体が潤うように発展させたいと奮闘している。
ダブルダッチの合宿は、プロで活躍する「ViVa女!」メンバーで合宿担当の井上園香さんの母と、旅館花月のおかみ奥田喜久子さんが高校時代の同級生だったことがきっかけ。
井上さんは「体育館が広く、涼しい環境が整っている。昼間のじめじめした感じがなく、夜の寝苦しさもない」と話す。
03年の伊那市の観光人口は57万9100人。
奥田さんは「他より付加価値をつけ、1回が2回、2回が3回…と伊那市に来てもらい、人数も増えて大きくなるように頑張っている」と企業努力の必要性を挙げる。
今回も体育館使用の予約、宿泊先の部屋割り、交通の手配などを請け負ったほか、各旅館に差が出ないよう、夕食メニューをハンバーグ、唐揚げをベースに統一した。
「誘致は周辺の旅館、飲食店などの協力がなければできない」と地域全体の活性化や、年間を通した誘客を視野に入れる。
2本の縄を使い、ダンスの要素や器械体操の動きを取り入れたダブルダッチ。奥田さんは「見ていておもしろい。来年8月の『伊那まつり』に参加して踊ってもらいたい」と次のステップを考えている。
参加メンバーは、朝から夜までびっしり組まれた練習をこなす日々で「観光する暇がない」。「観光地の信州」のイメージは強く、京都府から参加した女性は「また来てみたいですね」と話した。 -
日本ダブルダッチ学生連盟が伊那市で合宿
高校生以上でつくる日本ダブルダッチ学生連盟(千野秀行代表、150人)は23窶・6日、伊那市を会場に合宿している。世界大会の優勝経験者ら7人を講師に迎え、大学生ら84人が練習に汗を流している。
ダブルダッチは2本の縄を使い、ダンスの要素や器械体操の動きを取り入れたスポーツ。
合宿は技術向上や仲間同士での交流がねらい。9月に学生連盟主催の「ジャパンカップ」を控えていることから、基礎体力、リズムの取り方など基本から応用まで「スキルをたたき込む」スケジュールが組まれている。
参加は、日本体育大学、同志社大学、青山学院大学、立命館大学など10校の学生や高校生ら。
初日は早速、1チーム6人の即興チームを作り、交差しながら回す2本の縄の中で▽足をクロスさせて跳ぶ▽二重跳び▽逆立ちのように手のひらを床につけて跳ぶ窶狽ネどの技をレクリエーション感覚で練習した。涼しくなったとはいえ、激しい動きに参加者の額から汗が流れ、講師のアドバイスを受けながら取り組んだ。
プロで活躍する「ASGRM」の千野さんは「縄があれば、いつでも、どこでもできる。仲間と技を達成したときは、喜びがある」と魅力を語り、若者らの指導・育成に力を注ぐ。同じくプロ「ViVa女!」の井上園香さんは、合宿が長野でのダブルダッチ普及のきっかけになることを期待した。
26日は午前8時半から正午まで、勤労者福祉センター体育館でチームの成果発表がある。一般に開放するため、多くの来場を呼びかけている。 -
日中友好協会が歓迎会
日中友好協会伊那地区本部は23日夕、伊那市内に23窶・5日の3日間、ホームステイする中国からの留学生2人の歓迎会を美篶の信州INAセミナーハウスで開いた。会長の小坂樫男市長や、理事長でホームステイ先の竹松成就さん(73)=富県南福地=夫婦らが出席。2人は日本の手厚い歓迎を喜んだ。
日中友好協会の事業で、今年で15回目。伊那市は、昨年度はなかったものの、ほぼ毎年受け入れている。
2人の留学生は、早稲田大学で情報通信を学ぶ周洪科さん(55)と、国立感染症研究所でウイルス学を学ぶ張斌さん(46)。
席上で、自身の職業や日本の印象について、日本語を交えてあいさつ。周さんは「日本人の友達は親切で楽しい」、張さんは「これからも日中の友好の方面に自分の力を注ぎたい」とした。
ホームステイ中は、富県を拠点に全国で活動する歌舞劇団「田楽座」や、西箕輪羽広の農業公園「みはらしファーム」などの見学や、市役所の表敬訪問をする。 -
県情報ネットワーク協会小学生放送コンクール高学年の部
県情報ネットワーク協会が主催する第33回小学生放送コンクール高学年の部で、伊那小学校5年勇組の野村結衣さん(10)=西町=が最優秀賞を受賞した。
テーマは「うれしかったこと」。昨年10月から、学校の敷地内にある桜をクラスの児童一人が1本ずつ担当し、手入れしている総合活動を題材に選んだ。4月上旬、治療した桜の花が一つ二つと咲く様子に「うれしくて、うれしくてたまりませんでした。人には見えないもの、きこえないものがきこえるような気がしました。これって桜さんと心が通じているということでしょうか?」と書き「一日も早く治りょうをおわらせて、病気のない桜さんにしたいです」と結ぶ。
野村さんは、聞く人にわかりやすく、聞きやすいように心を込めて読むことを心がけたそうで、受賞に「びっくりして、今も実感がわかない」。「高いところにあるてんぐす病の枝を切るとき、のこぎりが重くて大変だった。今年は例年に比べて花つきがよかったと聞いてうれしかった」と喜んだ。
担任の北條由美教諭は「結衣さんの素直な気持ちが書かれている」と評価。
コンクールには、県内79校から1万7417人の応募があった。伊那市有線放送農業協同組合管内、南信地区の審査をへて、県審査に進んだ。作文は400字以内で自らの声でテープに録音し、内容や構成、発音、表現力などで採点、総合点で最優秀賞に決まった。
管内では一昨年の低学年の部最優秀賞に次ぐ受賞だった。 -
女団連が26日に模擬議会
伊那市の女性団体連絡協議会は26日午後1時15分から、市役所議場で模擬議会を開く。
模擬議会は事業の一つで、98年以来7年ぶりに企画した。
市側から理事者、関係部長が出席し、市議会定例会一般質問と同様に答弁する。
男女共同参画をめざす会など12人が立ち、男女共同参画推進条例の啓発、マイバックの普及、地産地消の取り組みなどについて質問する。
傍聴できる。
質問要旨は次の通り(敬称略、質問順)。
奥村伸枝 (1)男女共同参画社会の実現(2)人権教育
飯島信子 (1)男女共同参画推進条例の啓発(2)審議委員の登用(3)女性主体の職場への男性登用
原静江 環境問題
池上慶子 若年母子家庭の支援
向山光子 食育の必要性
唐沢敬子 (1)青少年の芸術鑑賞(2)伝統芸能、歴史文化の活用
原久子 (1)農業振興施策での農村女性の役割の位置づけ(2)介護士の待遇(3)介護保険料(4)ごみ処理場問題
清水嘉子 (1)伊那中央病院の病室使用料金(2)いじめ、虐待問題
伊藤百合子 (1)介護保険法改正に伴う伊那市の対応
矢沢秋子 (1)市民会館の老朽化に伴う今後の計画(2)アスベスト使用の市内公共建造物の点検(3)健康で長生きのための温泉利用
荒恵子 乳幼児医療費助成
山岸眞由美 食農教育、地産地消の取り組み -
西箕輪公民館の紅葉教室特別講演会
伊那市の西箕輪公民館(城取茂美館長)主催の生涯学習講座「紅葉教室」の特別講演会が22日、館内であった。教室生約20人が参加。郷土誌「西箕輪誌」の編集委員長・西村幸男さん(83)を招き、同誌製作の苦労話などに耳を傾けた。
「西箕輪誌」は、地元の自然、教育、文化財などの歴史を記す。。現在、全18章のうち、15章までの編集を終えている。
西箕輪の本格的な郷土誌作成は、1902年以来のことで、「もっと歴史事項を増やし、小学4年生でも分かりやすいものを」との地域の願いで、98年に地元の歴史に詳しい人たちで編集委員会を発足した。
住民の話を聞き歩いたり、古文書を調べたりして、「土地の人の話をくみ上げた本」を目指し、記事を収集する。編集についても、地区内の8区の話題が片寄らないよう心掛けたという。
年内の出版を目標にする西村さんは「西箕輪にこんな歴史があったんだと知ってもらい、子供たちに読み聞かせて語り継いでほしい」と呼びかけた。 -
権兵衛トンネル沿道広告物
デザイン審査で北沢さん(箕輪町)が最優秀賞06年3月に権兵衛トンネル道路(国道361号線)の開通が予定されているが、それに先立ち、沿道の自己用広告物のモデルになる統一デザインの第2次審査会が22日、伊那市の伊那北地域活性化センター「きたっせ」であった。2次審査に残っていた4提案のうちから、箕輪町在住の一級建築士・北澤宗則さんの案が最優秀賞に決まった。
主催は、上伊那地方事務所や市町村、関係団体でつくる上伊那地域景観推進会議(会長・牛越徹上伊那地方事務所長)。伊藤精晤信大農学部教授を審査委員長に、地元地区代表など11人による審査委員会があたった。
北澤氏のデザインは伊那産カラマツを使用し、地域住民が自由に花で演出できることを狙ったもので、「シンプルで景観に調和する」「地元産のカラマツを使用した点がよい」「管理がしやすい」などの点で評価された。
権兵衛トンネル道路は、伊那側約7キロ・両側100メートルが屋外広告物禁止地域に指定される予定。この地域を含む西箕輪一帯は、景観保護のための「西箕輪ふるさと景観住民協定」も結ばれている。こうした中で、沿道に社屋や店舗を構える企業・商店がその敷地の中につくる自己用広告物の統一デザインのモデルを提示する必要があり、今回の審査になった。
伊藤審査委員長は「どの案も多大な努力とアイデアが盛り込まれたもので甲乙つけがたかったが、地元産のカラマツを使用し、設置方法も詳細にわたり提示された北澤さんの案が評価が高かった」と話した。
今後、北澤さんのデザインをもとに自己用広告物のモデルをより具体化するだけでなく、建物の外観などを含めて、景観保護のためのガイドラインを12月までにまとめる。とりまとめには、審査委員会のメンバーに北澤氏が加わってつくられるガイドライン策定委員会があたる。 -
仲仙寺の木造仁王立像2体県宝に指定へ
県文化財保護審議会は22日、伊那市西箕輪羽広の仲仙寺の木造仁王立像2体を県宝に指定する答申をした。市教育委員会によると、県宝指定の文化財は市内で初めて。
市は1972年に市有形文化財(彫刻)に指定。「全体の調和、均衡が取れ、堂々としている。伊那地方の優秀で貴重な彫刻」と、00年に県宝指定を申請していた。
2体は仁王門に安置する。室町時代の1501(文亀元)年に、雲慶法印の10代目の弟子になる康忠法眼が製作した。
向かって右側が密迹金剛。口を開き、振り上げた左手に鈷杵を握る。左側は那羅延金剛で、口は閉じ、右手の指を開いて前方に向けている。ともに高さは255センチ。 -
富県南福地の御柱祭9月
9月25日にある伊那市富県南福地の諏訪神社の御柱祭りに向けて、上竹松、竹松、阿原の氏子でつくる実行委員会(牛山昭司委員長)は21日、4カ所の里山から御神木を切り出した。
7年に一度の諏訪大社の御柱祭りに敬意を表し、翌年に開く恒例祭。第1の柱がある菖蒲(しょうぶ)山で、事始めの安全を祈願する斧入れ式を挙行し、その後、各山から、円周がそれぞれ約130センチの赤松3本、もみの木1本を切り出した。
最後に残った第3の柱(もみの木)は、それまでの赤松と違い、幹はどっしりとした重量感。生えている場所が急斜面のため、倒す方向を検討し、慎重にチェーンソーの刃を入れた。「ベキベキ」と大きな音を響かせ木が倒れると、これまで以上の歓声がわき、委員らの顔には安堵(あんど)の表情が浮かんだ。
4本の御神木は、9月11日に山出しし、2、4の柱は24日に神社に建てる。25日は、1、3の柱の里曳き、建御柱のほか、長持道中をして各家庭を周る。 -
イラクの現状報告会
イラクで使用された劣化ウラン弾の放射能汚染被害を伝える報道写真家、森住卓さんらの講演会が20日、伊那市民会館で開かれた。
米軍が湾岸戦争で使用した劣化ウラン弾の詳しい被害状況が明らかとされない中、森住さんは、イラクの様子を撮影してきた。
放射能の影響は、今なお深刻で、ガン、白血病、その他さまざまな難病に苦しむ人が急激に増加する一方で、薬不足から、多くは十分な治療が受けられないまま死んでいく。脳が十分発達しないまま生まれてきた無脳症の赤ん坊を前に、イラクの医師は「あと30分もすればこの子は死ぬ。この子の生まれた意味は、写真でその姿を世界に伝え、悲劇を繰り返させないようにすること」と話し、森住さんに撮影するよう訴えたという。このような場面は、イラクの日常としてあり、死と隣り合わせにあるイラク住民の悲痛な思いを森住さんは訴えた。
また、イラクに薬を届ける活動を続けている西村陽子さんも講演。西村さんは、治安状況も薬不足も一向に改善されないイラクでの活動を「大きな砂漠に1滴の水をたらすようなものだが、今できることを続けていきたい」と語った。 -
伊那の文化と呼ばれるお菓子をつくりたい
御菓子処おかめ堂(伊那市) 西尾博彦さん(61)伊那市通り町3丁目。駅前再開発ビル「いなっせ」正面、道をはさんだ反対側に店を出す。1950(昭和25)年に父親二郎氏(88)が創業。当初は菓子の卸と小売の店だったが、1975年に自身30歳で菓子製造を手がけた2代目だ。
05年6月、新製品ブルーベリー生大福を発売した。厳選した野生種のブルーベリーと、乳脂肪47%の生クリームを餅で包んだやや小ぶりの大福。製造後冷凍し、食べる時には半解凍の状態で窶狽ニいう新趣向。甘酸っぱいブルーベリーの味と、冷たい生クリームが口いっぱいに広がる新感覚の和洋折衷大福だ。冷凍庫から出して20縲・0分ほど置き、半解凍になるまで待つのが最適だという。
「インターネットでお菓子のサイトを見ていて、お餅で生クリームを包む方法に興味を持った」ことが始まりだった。生クリームを餅で包み、半解凍状態で食すものは「おそらく上伊那地域では初めて」。今では評判を聞きつけ、10個、20個と買いに来る人が続いているという。
根っからの研究好き。生クリーム大福の前にはチーズ大福を発売した。こちらも、チーズをあんこと混ぜ合わせて餅に包んだ和洋折衷。チーズとあんこの組み合わせが斬新で、思わぬ美味しさと評判になった。
「ここのところ、あんこと、なにかまったく別の食材を組み合わせ、その組み合わせの妙を探るような方向が多かったですね」とふり返る。チーズの他にも、フキ味噌とあんこを混ぜたふきみそパイで、新しい味を提供。「ミスマッチというのかな?面白い味だとお客さんに喜んでもらえた。でもこれは季節限定です」。
この他にも、さんしょみそパイとかカレーパイとかも試みたが、「これは味の好みがバラバラでむずかしい挑戦だった」と笑う。
地元の高校を卒業後、家業を継ぐために名古屋のお菓子問屋へ。修業後、実家の店に入ったが、卸と小売の家業に限界を感じ、「これからは特長のあるお菓子を製造しなければ」と思い立つ。28歳で東京のお菓子専門学校に入り直した。
2年後、伊那で菓子製造を始めた時から、「伊那にはこんなお菓子があるのかと言われたい」「伊那の文化と呼ばれるお菓子がつくりたい」の思いが強く、いち早く、地元のカボチャを使った饅頭やパイを作り、豆乳をたっぷり使用したカステラでイチゴをはさんだ「苺豆腐」なども作った。
「いなっせ」のお菓子講座の講師も年6回務め、伊那公民館時代から数えて20年に及ぶという。そんな社会貢献も大切にする。
次なる目標は、自分の店で入れた特製コーヒーをゼリーにし、それを生かしたお菓子を作ること。ゼリー自体が好評で、お客さんの引き合いに答えられない状況だが、そこを克服して、「伊那ならではのコーヒー菓子を生み出したい」という。この道30年のベテランは、今日も新しい菓子づくりに熱中している。 -
05衆院選
伊那JC、OB・現役有志が宮下氏応援団を結成衆院選に長野5区から出馬を表明している自民党前職の宮下一郎氏(47)を応援しようと、伊那青年会議所(伊那JC)のOB・現役の有志が19日、「21峰明会」を結成した。宮下氏と同時期に伊那JCの活動を担ったメンバーが中心。約50人が集まり、会長には伊那市の司法書士・熊谷健さんが就任した。
規約によれば、会の目的は「宮下一郎君と共に、日本の未来を考え、市民の意見を国政の場に反映させ、21世紀の明るい伊那谷と日本を創造する」こと。
伊那JC関係には、宮下氏の父親である元厚生大臣宮下創平氏を支援する「21創明会」があったが、03年の創平氏の現役引退・一郎氏への「代替わり」に対応した組織再編は行わないまま「実質的な活動休止状況」(21創明会会長塚越英弘氏)だった。こうした中、解散・総選挙が決まる前からJC同期生の中から「語る会的組織」を求める声があり、結成に至った。峰明会結成により創明会は解散した。
会長の熊谷さんは「JCの同期生として一緒に活動した仲間として、共に語り、学び、一郎君を育てるために結成した。選挙の応援もするが、従来の後援会組織とは違う、日本と地域のあり方を共に考える会にしたい」と話した。 -
あるしん伊那東支店に鈴虫
伊那市中央区のアルプス中央信用金庫伊那東支店(池上隆史支店長)で、今年も「リーンリーン」と鈴虫の羽の音が利用者を楽しませている。飼育容器に入れて窓口に置いている鈴虫は、毎年、近くに住む理容師の黒河内桝男さん(78)が、育てて同支店に譲っている。
15年ほど前から鈴虫を飼育している黒河内さんは、毎年、希望者に無料で配布している。今年は春先の寒さが影響し、例年より15日遅く、千匹少ない1500匹がふ化。「熱心に飼ってもらえるとうれしい。鈴虫の鳴き声を聞いて楽しんでもらえれば」と話している。
飼育容器は持参。問い合わせは、黒河内理容所(TEL78・2207)へ。 -
三峰川榛原河川公園のトイレや遊具などに悪質な落書き
伊那市東春近の三峰川榛原河川公園のトイレ、遊具、看板など6カ所に悪質な落書きが見つかり、市は18日、伊那署に被害届を提出した。
落書きは16日午前8時ころ、公園を管理する市振興公社職員が発見。青や赤色のスプレーで「伊那」「2005」などと書かれていて、前日の午後5時30分から発見時間までの間に、犯行があったと思われる。
これまでに、目立たない落書きは何度かあったものの「トイレに落書きをするのはやりがちだが、子供たちが遊ぶ遊具に書かれるのは初めて」と市職員は、利用者のモラルの低さに驚いている。
今回の落書き除去に掛かる被害額は約15万円。市は伊那署に頼み、夜間のパトロールを強化した。 -
仲仙寺の仁王像 県宝指定・答申あす
県庁で22日にある県文化財保護審議会で、伊那市西箕輪羽広の仲仙寺の木造仁王立像2体について、答申を予定する。その結果が注目されている。市教育委員会によると、県宝指定の文化財は市内にはまだない。
2体は仁王門に安置され、室町時代の1501(文亀元)年に作られた。仏工は、雲慶法印の10代目の弟子になる康忠法眼。ともに高さ255センチ。肉体は朱色に塗られ、玉眼を使っている。
市では1972年に市有形文化財(彫刻)に指定。「全体の調和、均衡が取れ、堂々としている。伊那地方の優秀で貴重な彫刻」と、00年に県宝指定を申請していた。
今回の審議会では、県宝に仲仙寺仁王像を含む5件、県無形民俗文化財1件、県天然記念物3件の指定の答申をある。 -
伊那東小5年・袖山尚紘君と平澤菜菜さんが全国選手権へ
全日本少年少女けん玉道選手権大会(28日・東京都)に伊那市の伊那東小学校5年・袖山尚紘君、平澤菜菜さんが出場する。19日夕、2人は市役所を訪れ、小坂樫男市長に健闘を誓った。
袖山君は4年生、平澤さんは2年生の時から、三澤稔教諭の指導で練習を積み重ね、同校体育館で6月26日にあった甲信越北陸ブロック大会で男子、女子の部でともに優勝し、全国切符を獲得した。
2人は腕前を披露。難易度の高い10種類の技を難なくこなし、小坂市長を驚かせた。
全国大会初出場の袖山君は「まずは1回戦を突破し、緊張しても技を成功させて優勝を」。2年連続出場で前回1回戦敗退だった、平澤さんは「自分の練習した力を出して、全国1位を狙いたい」と目標を掲げた。
三澤教諭は「自分から練習する2人なので力は十分に持っている。あとは、本番でいつもの力が出せれば」と話す。
全国大会は、男女ともにブロック代表12人がトーナメントで優勝を競う。 -
地元の青年会にあてた出征兵士のはがきを紹介へ
伊那市手良の中坪区は、出征兵士が地元の青年会にあてたはがきや手紙を区内の郷蔵(倉庫)に保管している。中坪の歩み研究委員会(山岸久男会長、9人)は、戦後60年に合わせ、全戸配布している情報紙「中坪の歩み」で紹介したいとしている。
はがきや手紙は約250通で、1936年から43年までのもの。傷みは少ない。
当時、神社などで出征兵士を見送ったり、慰問品を送ったりした青年会への礼状がほとんど。中国、上海、満州などから送られ「元気でいます」などの言葉も添えられる。軍事郵便のためか、検閲済みのスタンプが押されている。
事務局の高橋忠さんによると、礼状を送った出征兵士のうち、7人が地元で生存。「本人に、はがきが残っていることを伝え、生の声を聞ければ」と話している。
伊那市手良の中坪区
出征兵士のはがき250通を保管
伊那市手良の中坪区は、出征兵士が地元の青年会にあてたはがきや手紙を区内の郷蔵(倉庫)に保管している。中坪の歩み研究委員会(山岸久男会長、9人)は、戦後60年に合わせ、全戸配布している情報紙「中坪の歩み」で紹介したいとしている。
はがきや手紙は約250通で、1936年から43年までのもの。傷みは少ない。
当時、神社などで出征兵士を見送ったり、慰問品を送ったりした青年会への礼状がほとんど。中国、上海、満州などから送られ「元気でいます」などの言葉も添えられる。軍事郵便のためか、検閲済みのスタンプが押されている。
事務局の高橋忠さんによると、礼状を送った出征兵士のうち、7人が地元で生存。「本人に、はがきが残っていることを伝え、生の声を聞ければ」と話している。 -
子どもに良いおもちゃのお話会
乳幼児の母親などに、お勧めおもちゃを知ってもらおう窶狽ニ19日、伊那市の北原こどもクリニックの北原文徳院長の"話会"があった。
北原さんの話会は、子育て支援グループ「子どもネットいな」が主催し、伊那市駅前ビル「いなっせ」で定期的に開く。
約30人の母親が参加。北原さんは「親と触れ合いながら、おもちゃを楽しむことが大切」と話し、安全で親子で楽しみめるおもちゃを紹介。
また"子どものためのおもちゃ"にこだわり、販売・製造をしている伊那市の福祉事業所「どうぞのいす」マネージャーの古畑愛さんも、欧州の優れたおもちゃを紹介。遊び方がマニュアル化されたテレビゲームなどが多い日本に比べ欧州は、自分から働きかけて遊び込む手動的な木のおもちゃや積み木などが多く、遊びの中で想像を膨らませることができると言う。同事業所が製造する地域材を使った積み木の遊び方なども披露した。
母親と一緒に訪れた子どもたちも、普段と一風違うおもちゃを手に取り楽しんでいた。 -
伊那西ザウルスの修復
小学生の時に、流木を使って作った恐竜の骨組み模型を修復しよう窶狽ニ20日、伊那市の伊那西小学校に、01年度卒業生と当時の担任野口輝雄教諭(54)が集まった。土手を覆う草を取り払うと、見覚えのある模型が姿を現した。
小黒川や小沢川で採取した流木で作られた恐竜の骨組み模型は全長約5メートル。イナニシザウルスと命名され、重さや食べ物まで詳細に決まっているという。 1人の生徒が切り株部分の流木を見て「この流木、恐竜の頭みたいだね」と言ったのをきっかけに、現在高校1年生の卒業生15人が、小学3年生の時に製作。1年間校内に展示した後、一度ばらばらにした骨組みを、化石の発掘現場に似せて土の上に固定した。
卒業時には"イナニシザウルスの会"をつくり、年に1度、修復作業をすることを決め、毎年8月に同級会も兼ねて集まり、草取りや老朽化した流木の取り換えや並べ直しをしている。
現在高校に通うため丸子町に下宿する幹事の小池和貴さん(16)は「残っている限り、修復作業は続けていきたい」と話していた。 -
ガンで亡くなった娘の追悼集出版
本に残せば、ずっと家族一緒にいられると思って窶蝿ノ那市の丸山健三さんはこのほど、今年1月に32歳で亡くなった次女、かおりさんへの思いをつづった追悼集「流れ星のごとく」を出版した。
前向きで正義感が強く、男女問わず多くの友人から慕われていた。葬儀には100人以上の友人・知人が参列し、半年を過ぎた今でも、うわさを聞き、線香をあげにくる人もいる。「『中学生のころ、かおりさんにあこがれていたんです』なんて人までいるんです」と健三さんは話す。
夢の実現のため、かおりさんが留学していたオーストラリアから、一時帰国のつもりで日本に戻ったのは04年7月。2年8カ月ぶりだった。「調子が悪い」というので診察を勧めたところ、末期の悪性乳がんが見つかり、即入院となった。
「かおりは絶対治すつもりでいた。『友達に会うのは病気が治ってから』と決め、帰国したことも病気のことも友達に知らせていなかった」
帰国から約半年の05年1月26日、かおりさんは亡くなった。死の10日前、かおりさんは「自分の遺影は自分で決めるよ」「親孝行できなくてごめんね」とやりきれない思いを両親に告げた。過酷な闘病生活が、気丈なかおりさんをそこまで追いつめていた。追悼集には、こうした闘病の様子が、克明に記録されている。
また、友人の寄稿も多く載せられている。しかし、病気を知らされていなかった人も多く、衝撃や悲しみの大きさを、それぞれがつづっている。
健三さんは「友人に支えられながら、本の中でかおりは生きている。本を見るごとに、かおりを思い出してくれれば」と語る。
追悼集は、親族やかおりさんの友人に配るためのもので、販売はしていない。