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田楽座 旧たかずや体育館で稽古場公演
伊那市富県を拠点に活動する歌舞劇団田楽座は、9月25日と26日に、恒例の稽古場公演を開きます。 今回は、購入することになった旧児童養護施設たかずやの里の体育館で、演目を披露します。 田楽座では、現在、本番に向けて、連日、稽古を行っています。 稽古を行っているのは、旧たかずやの里の体育館です。 たかずやの里が東春近の新しい施設に移転したため、田楽座が体育館を購入することになりました。 中には幕が張られ、公演の準備が整えられています。 田楽座では、毎年、この時期に、稽古場公演を行っていて、今年で22回目です。 今回の演目は、小学校などで主に披露している「おまつり てれんどろん」です。 滋賀県に伝わる祭り「水口囃子(みなくちばやし)」をアレンジしたものや、創作民話、太神楽(だいかぐら)などを披露します。 出演するメンバーも若返りが進み、7人中6人が20代です。 今回の演目では、移動式の舞台も用意されています。 今回の公演は、新たな拠点のひとつとなる体育館の披露の意味合いもあります。 おまつりてれんどろんの公演は、25日と26日の2日間、それぞれ、午後1時からと午後7時からの1日2回行われます。 入場料は大人千円、子ども500円となっています。 (歌舞劇団 田楽座 電話78―3423)
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伊澤修二音楽祭へ市民合唱団練習開始
来月31日に予定されている第29回伊澤修二記念音楽祭に向け、市民合唱団の練習が伊那文化会館で始まりました。 16日夜は、参加を申し込んだ市民70人ほどが、初練習を行いました。 今回、市民合唱団が挑戦する曲は、ヨハン・シュトラウス2世作曲の「美しく青きドナウ」です。 音楽祭は、高遠町出身で、東京芸術大学初代校長の伊澤修二の縁で毎年開かれていて、東京芸大のオーケストラが、演奏を披露しています。 市民合唱団も、オーケストラと共演する予定です。 練習は、毎週1回、計7回予定されていて、10月7には、東京芸大の学生が指揮をし、合唱団を指導する予定です。 また、今回の伊澤修二記念音楽祭に合わせて、本番終了後に市民合唱団と芸大オーケストラの伴奏による「伊那市の歌」の収録も予定されています。 来年度音楽祭が30周年を迎えることを記念して行われるもので、CDにして市内の小中学校や公民館などで活用するということです。 伊澤修二記念音楽祭は10月31日(土)に予定されています。 市内の小学生などが出演する第1部は、高遠町文化体育館で、午前9時から開かれ、入場は無料です。 市民合唱団や東京芸大のオーケストラが出演する第2部は伊那文化会館で午後1時から行われ、入場料は500円となっています。
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「くらしに生きる手仕事展」 古布リメイク作品を展示販売
古布をリメイクした作品の展示即売会が、17日から伊那市のかんてんぱぱホールで始まりました。 会場には、昔の着物など古布をリメイクした作品約600点が展示販売されています。 出展しているのは、上伊那や諏訪、木曽などに住む作家10人です。 手作り小物を販売するイベントで知り合った仲間で、毎年3月と9月に展示会を開いています。 代表の塀和紀代子さんは「同じものが二つとできないリメイクの魅力を知ってもらいたい」と話していました。 くらしに生きる手仕事展は、23日(水)まで伊那市のかんてんぱぱホールで開かれています。
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K・絵画サークル 第6回作品展「K展」
伊那市高遠町を拠点に活動しているK・絵画サークルの第6回作品展が、17日から、伊那市のいなっせで開かれています。 会場には、日本画やアクリル画、油絵など11人の作品36点が展示されています。 高遠高校の元美術教諭で国画会会員の北原勝史さんが指導するK・絵画サークルは、高遠高校が地域住民を対象に行った学校開放講座で学んだメンバーが中心となって2009年に発足しました。 月2回教室を開いていて、30年以上絵を描いているベテランもいます。 年々力もついてきているという事で、県展や伊那美術展での入賞、入選作品も数多く展示されています。 この1年で制作した力作が並び、今年は50号の大作が増えたという事です。 代表の大脇弘造さんは「メンバーそれぞれの個性を楽しんで欲しい」と話していました。 第6回K展は、23日(水)まで、伊那市のいなっせ2階展示ギャラリーで開かれています。
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歯の衛生に関する図画・ポスターコンクール
歯の衛生に関する図画・ポスターコンクールの審査会が16日、伊那市西町の上伊那歯科医師会館で開かれ、西箕輪中学校1年の宮下いのりさんの作品がポスターに採用されることが決まりました。 ポスターに採用されることが決まった西箕輪中学校1年の宮下いのりさんの作品です。 「仕上げが美しく、毎日コツコツ歯を磨くことの大事さをかわいらしく表現している」と評価されました。 16日は上伊那歯科医師会館で審査会が行われました。 コンクールには、上伊那の小中学校から665点の応募がありました。 ポスターは250枚用意され、上伊那の小中学校や市町村などに配布されるということです。
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農商工マッチング交流会
上下伊那の農業関係者と食品関連企業の連携を進める上伊那農商工マッチング交流会が16日伊那市の伊那商工会館で開かれました。 交流会では上下伊那の農家と農産加工業者が出展しました。 この交流会は、上伊那地域の農畜産物を食品関連企業や観光事業者にPRし、新たな連携作りのきっかけにしてもらおうと上伊那農業改良普及センターなどが開いたもので、今回で2回目です。 出展者は、試食などを用意し、食品関連の業者に農産加工品などをPRしていました。 主催者のまとめによりますと、前回の交流会では11件の取引が成立したということです。 上伊那農業改良普及センターでは、「今後も農産物をPRできる機会を作っていきたい」と話していました。
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市議会総務委員会 安保法案廃案もとめる請願 「不採択」
伊那市議会総務委員会は、安全保障関連法案の採決強行を止め廃案を求める意見書を提出する請願について不採択としました。 採決の結果、請願は賛成3、反対3と同数になり、委員長決裁により不採択となりました。 市議会には、安保関連法案の採決強行をやめ廃案を求める意見書を提出することを求める請願が市民有志から提出されています。 議員からは、「国会で十分審議がされていない」「憲法9条の精神を守るべき」といった、賛成意見や、「安保関連法案は、9条の範囲内で戦争を防止するもの」「抑止力を高め、国民の幸福を守る必要がる」といった反対意見が出されていました。 傍聴していた市民は、「残念。本当に法案の意味を理解しているのか疑問が残る」と話していました。 この請願の採択を求める署名およそ2900人分が議長あてに提出されていました。 この請願については、市議会最終日に、採決が行われる予定です。
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旧陸軍伊那飛行場 遺構保存求め議案提出へ
伊那市議会総務委員会は、伊那市上の原に残る旧陸軍伊那飛行場に関する建物や資料などについて、白鳥孝伊那市長に保存に向けた対策を求める議案を市議会最終日に提出します。 これは16日開かれた総務委員会で遺構保存に関する議案が示され、全会一致で可決しました。 伊那飛行場については、敗戦の混乱により資料が失われ、周辺地域は宅地化が進み当時の状況を知る事が難しくなっています。 今後は近くにバイパス整備も見込まれている事から、市議会では戦後70年の節目にあたり、後世につたえる取組が必要としています。 決議では、伊那飛行場の遺構保存に向け、市長に対し必要な対策や道路整備などの開発にあたっては、保存に配慮するよう求めています。 伊那飛行場の遺構保存に関する議案は、議会最終日の18日に提出される見通しです。
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小水力発電を活用し農業を守る
上伊那地方事務所や伊那市、春富土地改良区は、農業施設の維持管理の負担軽減に向け、用水路の水を活用した小水力発電施設を伊那市富県に建設します。 16日は、県や市、土地改良区の関係者およそ60人が出席し発電所建設の安全祈願祭と起工式が行われました。 伊那市富県に建設されるのは、農業用水路の23メートルの落差を利用する水車式の小水力発電施設です。 事業費は3億7千万円で、国の補助などを活用し地方事務所が建設します。 完成後に春富土地改良区に譲渡し、維持管理をおこないます。 発電出力は197キロワットで、水路に水が通る農繁期の4月から9月にかけ発電を行います。 140世帯の1年間分の電気をまかなう規模だという事です。 発電した電力は再生可能エネルギー固定価格買い取り制度を活用して全て中部電力に売電し、収入を農業用水路などのポンプ場の維持管理に充てる計画です。 発電所の完成は、平成29年12月を予定しています。
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藤原さんマツタケ豊作に期待
伊那市富県新山のマツタケ名人の藤原儀兵衛さんの山では収穫が始まっています。 「今年も豊作の年になりそう」と藤原さんは期待しています。 藤原さんはこの道50年以上の大ベテランです。 収穫は9月のはじめから始まっていて15日も、近くにある山で汗を流していました。 藤原さんは、贈答用などの注文を受け自分の山からマツタケを採って出荷しています。 今年は、猛暑日が続き地面の温度が高かったため平年より一週間ほど遅いということです。 これから気温が下がって空気が乾くと品質の良いものが収穫できると藤原さんは話します。 マツタケの収穫は10月いっぱいまで続くということです。 一方、マツタケ料理を提供している伊那市高遠町の竹松旅館です。 ずらりとマツタケが並びます。 寿司にすき焼き土瓶蒸しなどマツタケ三昧の料理が味わえるということで地元をはじめ県内外からも訪れます。 15日も予約の電話が鳴っていました。 お昼には、松本市から訪れた人たちがコース料理を味わっていました。 竹松旅館では、「今年は良いものが揃って入ってくる。豊作の年になると思う」と話していました。
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伊那市社会福祉協議会が豪雨災害の被災地に土のう袋送る
伊那市社会福祉協議会は、関東・東北の豪雨災害の被災地栃木県鹿沼市に、土のう袋を送りました。 15日はボランティア6人が土のう袋を発送するための梱包作業を伊那市福祉まちづくりセンターで行いました。 14日に松本市のNPO法人ローカル・コミュニティ代表の高田克彦さんからの要請で、伊那市が土のうに使う袋2,000袋を社協に提供しました。 高田さんは災害ボランティアコーディネーターとして3年程前から社協で講演などを行っていて、その縁で今回支援を要請したということです。 鹿沼市では現在、泥の除去作業などに使用する土のうが不足しているということです。 土のう袋は16日には現地の鹿沼市ボランティアセンターに到着する予定です。
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北澤ユウジさん果実大使に任命
JA上伊那は、きのこ大使に任命されている北澤ユウジさんを15日、新たに果実大使に任命しました。 15日は、北澤さんに任命書と法被が贈られました。 JA上伊那では、ユウジさんに知名度があるとして今年3月にきのこ大使として任命しています。 イベントなどで好評だったことから果実大使として任命することになりました。 任期は来年の3月31日までで、各地で行う消費宣伝会や農協祭などで上伊那産の果実をPRしていくことになっています。
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第39回上伊那花卉品評会
カーネーションやアルストロメリアなど上伊那の主力となっている花を集めて審査を行う「第39回上伊那花卉品評会」が11日、伊那市役所で開かれました。 品評会には、上伊那花卉生産者会議の会員37人から219点が出品されました。 会場には、上伊那が県下有数の産地となっているカーネーションやアルストロメリア、トルコギキョウなどが並びました。 最優秀賞にあたる「長野県知事賞」には、飯島町の竹澤孝生(たけざわ たかお)さんのカーネーションが選ばれました。 全体的なバランスやまっすぐ伸びた茎などが評価されたということです。 審査会の後は、消費者に関心を高めてもらおうと予約販売も行われ、多くの人が訪れていました。
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J1残留へ山雅応援 サポーターが旗づくり
松本山雅FCのサポーターグループ「南信ペーニャ」は、J1残留に向け選手たちを後押ししようと、個人用の応援旗を作りました。 13日は、伊那市民体育館で南信ペーニャのメンバーや一般など合わせて50人が作業を行いました。 松本山雅は、今シーズンJ1で戦っていますが、年間総合順位は13日現在16位とJ2降格圏内となっています。 山雅のサポーターは、J1残留に向け選手達が気持ち良く試合が行えるよう、観客の一人一人が旗を振り応援しようと今回の企画を計画しました。 伊那地区会場となった伊那市民体育館には、50センチ四方の緑色の旗に、それぞれが思い思いのメッセージを書き込んでいました。 南信ペーニャによりますと、この日作った旗は、およそ50本で、20日と23日のホームゲームで振り、応援するという事です。
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イーゼル会・クレパス会 合同女性作品展
伊那市の女性絵画サークル、イーゼル会とクレパス会の合同作品展がコミュニティカフェセジュールで開かれています。 会場には、会員と講師の作品12点が展示されています。 イーゼル会とクレパス会は、市内の絵画教室で学んだ人たちでつくる絵画サークルです。 会では、「色の美しさや、女性ならではのやわらかな雰囲気を感じてほしい」と話していました。 この展示は、10月3日まで伊那市荒井のコミュニティカフェセジュールで開かれています。
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伊那市が通話録音装置貸出
伊那市は、特殊詐欺の被害防止につなげようと、通話録音装置の貸し出しを10月から始めます。 通話録音装置は、電話が着信した際、呼び出し音が鳴る前に「この電話は振り込め詐欺などの犯罪防止のため、会話内容が自動録音されます」とメッセージが流れます。 声紋分析が可能な高音質の録音はおよそ2,000件可能です。 これは、特殊詐欺や悪質な電話勧誘対策として伊那市が行うもので、60台を無償で貸し出します。 対象は、市内の一人暮らしの高齢者、高齢者のみの世帯、日中に高齢者のみとなる世帯です。 申し込みは来月16日(金)まで市役所内にある市消費生活センターで受け付けていて、貸し出しは10月下旬から始まります。
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安全保障関連法案廃案求め署名提出
伊那市の住民有志は、今の国会での「安全保障関連法案」の廃案を求める意見書を提出するよう市議会に請願書を出しています。 住民有志は、請願が決議されるよう集めたおよそ2,500人分の署名を14日、伊那市議会に提出しました。 14日は「安全保障関連2法案」の廃案を求める伊那市民の会代表の建石繁明さんらが伊那市役所を訪れ、市議会の伊藤泰雄議長に2,525人分の署名を手渡しました。 署名は8月15日から集め始め、8月提出したものを含め、合わせて2,765人分となります。 請願は、16日の伊那市議会総務委員会で審議されることになっています。
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塩見小屋工事請負契約締結 付帯意見付きで可決
伊那市議会経済建設委員会が14日伊那市役所で開かれ塩見小屋建設工事請負契約締結に関する議案が付帯意見付きで全会一致で可決されました。 塩見小屋建設工事は昨年度から2か年の事業です。 提出された議案は建設工事について工事事業者と1億6,600万円で契約を結ぶものです。 当初予算は1億4,300万円でしたが補正で2,300万円を追加し 議会の同意が必要な1億5,000万円を超えたことから議案が出されました。 補正の2,300万円は9月議会開会日に補正予算案として可決されています。 議員からは「当初予算の中でのやりくりだとする市の説明と食い違いがある」との意見が出されました。 これに対し市は「事業遂行の中で補正をお願いした。議会には早めに知らせて事業を進めていくべきだった。」と理解を求めました。 採決では「手続きに関する議会への説明が欠け混乱を招いた。 今後補正予算など迅速な説明を求める」などとする付帯意見を付けることを条件に委員6人の全会一致で可決されました。
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市長訪問 宮原さんの長寿を祝う
21日の敬老の日を前に伊那市の白鳥孝市長は、今年100歳を迎えた手良の宮原きくゑさん宅を訪れ長寿を祝いました。 13日は白鳥市長が、伊那市手良の宮原さん宅を訪れ、祝い金や肖像画を贈りました。 宮原さんは大正4年生まれの100歳です。 平成15年に亡くなった夫と共に稲作や養蚕、果樹栽培など農業を営みながら子供4人を育てました。 今でも畑の草取りをするのが日課となっています。 95歳の時には、体調を崩し入院しましたが、10日程で退院し翌日から畑に出る程、畑仕事を欠かさないという事です。 現在は息子夫婦と孫夫婦と同居していて、一緒に暮らすひ孫については「みんないい子に育ってうれしい」と話していました。 伊那市で今年100歳となる人は男女合わせて20人で、市内最高齢は男性が105歳、女性が108歳です。
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安保関連法案「廃案」訴えパレード
安全保障関連法案の廃案を求める自動車パレードが13日、伊那市内で行われました。 パレードは、反戦平和や女性と子供の権利向上に向け社会運動をしている新日本婦人の会伊那支部が行いました。 伊那支部ではこれまで、他の団体と協力し安全保障関連法案の廃案を求め街頭でのピーアールや商業施設でのアンケートなどを実施してきました。 13日は今週にも与党が今国会で法案の可決、成立を目指す動きを受け、声を出し多くの人に廃案を訴えようと、自動車でのパレードを実施しました。 伊那支部のメンバーなど14人が、車に「NO戦争法案」のチラシや「憲法9条の生きる社会を」と書かれた看板を取り付け、市内をパレードしました。 荒惠子支部長は「小さな力だが憲法9条を守るせとぎわの段階。 次の世代を担う子供達を絶対に戦場に送りたくない」と話していました。
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福祉の祭典 ふれあい広場
福祉の祭典、ふれあい広場が13日伊那市山寺の福祉まちづくりセンターで開かれました。 ふれあい広場は誰もが住みよい福祉のまちづくりについて考えようと伊那市社会福祉協議会が開いたもので今年で9回目です。 会場ではステージ発表が行われたほか屋台も並びました。 今年ははじめて中心商店街の店主らでつくる伊那まちの再生やるじゃん会特別出張販売も行われ訪れた人たちがお目当ての品を買い求めていました。 ステージ発表のうち伊那弥生ヶ丘高校書道部は書道パフォーマンスを行いました。 部員らは「希望」「挑戦」「感動」「奇跡」の4つの言葉を音楽に合わせて力強く書いていました。 また伊那市社協を利用している歌好きのグループ、ひばりコーラスは合唱を披露していました。
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伊那北高校合唱コンクール
伊那北高校の合唱コンクールが伊那市の伊那文化会館で11日、開かれ3年A組が金賞に選ばれました。 今年で48回目となる合唱コンクールでは、1年生から3年生までの18クラスが練習の成果を発表しました。 今年は、全クラスが混声四部合唱に挑戦したということで各クラスの息のあったハーモニーを響かせていました。 審査の結果、3年A組が金賞に選ばれました。 伊那北高校合唱コンクールの模様は20日の午後2時から放送します。
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ジョブ・カード制度 伊那商工会議所が企業対象に説明会
職務経験や職業訓練の実績を記載したジョブ・カードを活用した人材育成をサポートする国の制度を普及させようと、伊那商工会議所は、10日、企業を対象に説明会を開きました。 説明会には、上伊那の企業15社から約30人が参加し、日本商工会議所の辻井修二さんが制度の説明を行いました。 ジョブ・カードは、求職者の職務経験や職業訓練の実績を記載するカードです。 このカードに基づいて行う職業訓練に国からの助成金が企業に支払われる制度です。 正社員の経験がない非正規雇用労働者が対象で、企業は人材育成が行いやすくなり、自社のニーズにあった正社員の雇用につなげる事ができます。 辻井さんは「最初は助成金が目的だった企業でも、制度を活用する事で社内の人材育成の体制が整った事を喜ぶ事が多い」と話していました。 伊那商工会議所によりますと、伊那市内でこの制度を導入しているのは、現在1社のみだという事で、これから普及を図っていきたいとしています。
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第39回花卉品評会 最優秀賞に飯島町竹澤孝生さん
カーネーションやアルストロメリアなど上伊那の主力となっている花を集めて審査を行う「第39回上伊那花卉品評会」が11日、伊那市役所で開かれました。 品評会には、上伊那花卉生産者会議の会員37人から219点が出品されました。 会場には、上伊那が県下有数の産地となっているカーネーションやアルストロメリア、トルコギキョウなどが並びました。 最優秀賞にあたる「長野県知事賞」には、飯島町の竹澤孝生さんのカーネーションが選ばれました。 全体的なバランスやまっすぐ伸びた茎などが評価されたということです。 審査会の後は、消費者に関心を高めてもらおうと予約販売も行われ、多くの人が訪れていました。
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景観保全に関するシンポジウム
伊那市は、市内における守るべき景観とは何かについて考えるワークショップを、12日、創造館で開きました。 今後は、国の制度の活用も視野に入れ、景観保護に取り組んでいく考えです。 ワークショップは、景観保護にいかしていこうと、市教育委員会が初めて開いたものです。 国は、里山や棚田など人々の生活や風土に深く結びついた地域特有の景観を守ろうと、平成16年に「重要文化的景観の選定制度」を創設しました。 都道府県や、市町村が保存措置を行うもののうち、特に重要なものを国が選定するものです。 選定されると、保存に影響を及ぼす行為をしようとする場合、文化財保護法により国に届出が必要になります。 県内では、飯山市の小菅山と千曲市の姨捨の棚田が選ばれていて、全国では47件が選定されています。 ワークショップでは、文化庁世界文化遺産アドバイザーの本中眞さんが、制度の内容や伊那谷における重要文化的景観地区についての話しをしました。
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高遠消防署一日出張所
伊那市高遠町の高遠消防署の救急一日出張所が12日ニシザワ高遠食彩館で行われ、買い物客が緊急時の対応を体験しました。 12日は、ニシザワ高遠食彩館の駐車場に一日出張所が設けられ、心肺蘇生法や119番のかけ方の体験、救急車の展示が行われました。 これは、12日までの救急医療週間に合わせ、地域住民に意識を高めてもらおうと高遠消防署が初めて行ったものです。 救急車の展示では、子どもたちが車内に乗り込み、設備を見学していました。 119番のかけ方体験では、買い物客の男性が倒れ、救急車を呼んでほしいと頼まれたという想定で電話をしました。 ある署員は、「救急車を呼ぶときは、どこの市町村かからかけているのかしっかり伝えることが大事。署員が質問をしてくれるので、落ち着いて答えてください」とアドバイスしていました。
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分杭峠気場発見20周年記念シンポジウム
伊那市長谷分杭峠の気場発見20周年記念シンポジウムが12日、気の里ヘルスセンター栃の木で開かれました。 シンポジウムにはおよそ150人が参加し、これまでの経過報告や基調講演が行われました。 伊那市長谷の分杭峠は、中央構造線が作る地形の影響で特殊な「気」が発生するといわれています。 気場は平成7年7月2日に気功師の張志祥さんが発見し、今年で20年となります。 パワースポットとして人気を集め、昨年度はおよそ2万5千800人が訪れたということです。 基調講演では国際ジャーナリストの中丸(なかまる)薫(かおる)さんが話をしました。 世界中のパワースポットを巡った中丸さんは、この地域を訪れた途端「波動が変わる」のを感じたといいます。 中丸さんは、「現代社会の中で真実の情報を探るための直観力を得るには、心身の浄化が必要。気場を訪れ、ゆっくりと過ごすことでそれににつながる」と話していました。
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起業・創業に関する展示
起業・創業に関する情報が掲載されたパネルや冊子の展示会が、伊那市の伊那図書館で開かれています。 伊那図書館2階のロビーには、起業や創業に役立つ情報を掲載した冊子などを8機関が共同で展示しています。 各機関のサポート制度などを知って創業のきっかけにしてもらおうと、日本政策金融公庫などが開いているものです。 日本政策金融公庫では、昨年度県内290企業に対しおよそ35億円融資を行いました。 伊那支店では、前の年より17件多い40企業におよそ3億8千万円融資を行ったということです。 起業・創業に関する展示は、17日(金)まで伊那図書館で開かれています。
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高校演劇合同発表会
上伊那地区高校演劇合同発表会が6日開かれ、伊那西高校が県の発表会の出場校に選ばれました。 発表会には上伊那の6つの高校が参加しました。 上伊那地区高校演劇合同発表会は、学校同士の交流と、クラブ活動のレベルアップにつなげようと上伊那地区高等学校演劇連盟が毎年開いています。 伊那西高校演劇クラブは、オリジナルの脚本「人と生まれた悲しみを知らないものは・・・」を披露しました。 人の記憶を見て保存することができる機能を持った介護ロボットが、主人公の老人から戦中戦後の記憶を引き出そうとする内容です。 伊那西高校演劇クラブでは「人の記憶の意味深さを、演技を通して伝えたい」と話していました。 伊那西高校が出場する県の発表会は、11月に東御市で開かれます。
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高遠学園構想 「市全体が望ましい」
伊那市教育委員会の松田泰俊教育委員長は高遠高校が小中学校との連携を図る「高遠学園構想」について、現在の長谷・高遠から伊那市全体に広げるのが望ましいとの考えを改めて示しました。 これは、11日開かれた市議会一般質問で議員の質問に松田委員長が答えたものです。 松田委員長は構想について「中高一貫校を考える物ではなく、小中学校や地域との連携を図り、高遠教育の精神の実学を育てていきたい」と答えました。 白鳥孝市長は「緩やかな連携の中で、あらゆる可能性をいっしょに考えていきたい」と話していました。 議員からは「目に見える形にして示すよう市教委が中心となり構想の素案をたて議論していくのが望ましい」と話していました。 高遠高校では「少子化に向かう中、地域創生の核となるよう、地域に残る人材を育てていきたい」と話していました。