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伊那市内の保育士を対象とした絵本講演会開催
読み聞かせの大切さ、意義を学んでもらおう竏窒ニ21日夜、伊那市内の保育士を対象とした絵本講演会「今こそ読みきかせを!」が、市役所であった。長野県図書館協会の会長である牛山圭吾さんと、その妻で読み聞かせグループの活動などに取り組む牛山貞世さんを講師に迎え、子どもの発達に与える言葉の役割や読み聞かせの基本などを学んだ=写真。
市内の保育士らでつくる伊那市保育園読み聞かせ推進委員会(春日由美子代表)が、保育士の資質向上や家庭向けの読み聞かせ推進を図ることなどを目的として初めて企画した講演会で、約150人が集まった。
牛山さんは今の子どもたちの周りには自然と情報が入ってくるテレビやゲームなどが溢れており、こうしたものが子どもたちの考え想像する力を司る最も重要な脳である前頭葉の発達を遅らせている危険性を指摘。また、こうした状況から「小学校に入った子どもの中には文字は読めるが本を読み解く能力がない子が多い」とし、「今の子どもたちは耳から読書する経験が不足している。いきなり文字から入るのではなく、耳から読書する体験をさせてあげる中で子どもの『聴脳力』を育てるにことに一生懸命取り組んでほしい」と語った。
そのほかにも絵本の選び方や読み聞かせ方法に関するお話があり、参加者は真剣に聞き入っていた。 -
伊那市土地開発公社の入札制度に関し、住民原告団が小坂市長を相手に住民訴訟を提訴
公的性質が強い組織であるにも関わらず、地方自治法にない「見積もり入札」という不透明な入札を用いた伊那市土地開発公社に、伊那市が庁舎内の部屋などを無償貸与してきたことなどは違法であるとして「公正な入札を実現する伊那市民の会」の126人が22日、小坂樫男伊那市長に対し、これまでの無償貸与代、光熱費、派遣職員の給与などにかかった877万1943円を市土地開発公社に返還させることを求める住民訴訟を長野地裁に起こした。原告団代表の若林敏明氏は「見積もり入札の実態が何なのか、いまだに明らかになっていない。長野地裁での裁判ということで長期戦になると思うが、できるだけ裁判を傍聴し、入札そのものに関する市民の関心を高めていきたい」と語った。
訴状によると、公社が「見積もり入札」と称する入札方法の法的性質は、地方自治法上の「随意契約」に当たるとしており、01年から06年度まで(03年を除く)に行われた契約金額500万円以上の入札5件のうち、4件は特定の1社により落札されているほか、これらの契約期間が終了した時に、当該事業が完了していなかった場合は「継続業務」として随意契約がなされているとしている。また、05年度に行われた1千万円以上の落札2件は、落札率97・9%という高い落札率にあり、「見積もり入札は透明性に欠け、公社、伊那市、伊那市民に損害を与える違法なもの」と主張している。
こうした違法な入札をする公社に対し、市の行政財産を無償貸与し続けている被告伊那市長に対し「その明け渡しを求める義務がある」とし、公社に対し、貸与している部屋の明け渡しを求めないことの違法確認と公社に対しての損害賠償請求を求めている。
訴えの根拠となっているのは公社の「違法な入札方法」。しかし、地方自治法の対象とならない公社は、その入札方法も地方自治法に縛られない。そのため、まずは裁判所が原告が主張する公社の入札の違法性をどう判断するかが訴訟の行方を左右することになる。
これに対し若林代表は「地方自治法の縛りがある中、厳しい住民訴訟だが、これだけ高額の随意契約が行われてきたということには、違法性があるのではないか」とした。
また小坂市長は「訴状を見ていないので何も申し上げられない」とコメントしている。 -
伊那西高校合唱コンクール開催
伊那市の伊那西高校は22日、07年度合唱コンクールを伊那市民会館で開いた。3学年17クラスが課題曲の「フユノヨル」と各クラスごとに選んだ自由曲1曲を披露=写真。結果、3年5組が今年の1位に輝いた。
コンクールは毎年この時期に開催しているもの。数年前から市民会館に会場を移し、一般の人にも広く聞いてもらえるようにしている。
自由曲に「瞳の宇宙」を選び、練習を重ねてきた3年5組は、これまでの成果を存分に発揮。場内に美しい歌声が響きわたった。また、午後は合唱部などの演奏もあり、集まった生徒たちを楽しませた。
音楽担当の橋爪えりか教諭は「今年はどのクラスもいつもよりレベルの高い演奏でした」と話していた。
コンクールの結果は次の通り。
(1)3年5組(2)2年3組、2年6組(3)2年2組、2年5組 -
小学生らが白熱のスケートレース 市民体育祭
第54回伊那市民体育祭スケート競技・第30回小学校低学年児童スピードスケート記録会(市教育委員会など主催)は19日夜、同市横山の市営伊那西スケート場で行った。市内を中心に70人が出場し、自己ベストの更新を目指し、タイムを競った。
大会は、園児から46歳以上までがエントリーし、300メートル、500メートル、千メートル、1500メートルの学年、男女別の計25種目で競った。照明が当たった夜の銀盤の上で選手たちは、クラスメートや保護者から熱い声援を受けながら白熱したレースを見せていた。
結果は次の通り(各種目上位3位)。
【男子】
◇300メートル▼小学1年 (1)武田晃英(伊那西)1分17秒39(2)小林佑輔(同)1分20秒26(3)網野翔太(同)1分20秒77▼小学2年 (1)新倉大智(西春近北)1分30秒43(2)橋原誠士郎(美篶)1分42秒68(3)唐木一京(西春近北)2分25秒95▼小学3年 (1)清水紀貴(伊那西)1分21秒66(2)清水康太(同)1分27秒30(3)田畑優真(同)2分06秒37◇500メートル▼小学2年 (1)小林竣一(伊那西)1分57秒43▼小学3年 (1)橋爪凱(富県)1分18秒25(2)山崎瑠(伊那西)1分53秒80(3)名取真司(西箕輪)1分54秒03▼小学4年 (1)駒津伸一郎(伊那)1分04秒56(2)網野幸大(伊那西)1分25秒33(3)小林慶一(同)1分26秒86▼小学5年 (1)落合恒輝(西箕輪)1分43秒57(2)草田陸(伊那西)2分02秒08(3)網野豊(同)2分08秒53▼小学6年 (1)唐木悠汰(伊那西)1分21秒35(2)山崎佑真(同)1分25秒87(3)小平裕矢(同)1分31秒65▼中学 (1)後藤大樹(東部)1分07秒30▼成年30歳以下 (1)武田英太1分06秒45▼成年45歳以下 (1)中村弘幸1分19秒98(2)小池充1分20秒49(3)小林雅生1分26秒44▼成年46歳以上 (1)浦野博1分03秒46(2)伊東俊光1分10秒86(3)小林哲1分11秒32◇1500メートル▼小学3年 (1)橋爪凱(富県)3分46秒82▼小学4年 (1)駒津伸一郎(伊那)3分28秒66▼成人46歳以上 (1)小林哲3分48秒94
【女子】
◇300メートル▼小学1年 (1)網野由茉莉(伊那西)1分20秒9(2)名取素子(西箕輪)1分36秒12(3)鈴木優梨香(伊那東)1分39秒36▼小学2年 (1)小池楓(伊那西)1分11秒57(2)唐木とも子(同)1分29秒64▼小学3年 (1)武田茉莉衣(伊那西)1分4秒5(2)丸山未鈴(同)1分4秒53◇500メートル▼小学3年 (1)唐木千聖(伊那西)1分36秒96(2)網野紅瑠美(同)2分25秒24▼小学4年 (1)武田真由子(伊那西)1分49秒56(2)小平美有(同)1分55秒69(3)伊藤舞花(同)3分2秒▼小学5年 (1)大野田百香(伊那西)1分49秒23▼小学6年 (1)林怜奈(伊那西)1分41秒71(2)伊藤夏輝(同)2分20秒80
◇千メートル▼中学 (1)落合悟花(西箕輪)3分16秒42▼一般(1)後藤美江子2分29秒94
【園児(オープン)】
◇300メートル (1)橋爪捷人(富県保育園)31秒79(2)唐木愛果(伊那西部保育園)38秒87(3)唐木大成(西春近北保育園)1分0秒8
大人顔負けのスピードでリンクを掛け回る児童ら -
第9回Wリーグ伊那大会 プロの熱戦に熱視線
第9回Wリーグ伊那大会は20日、伊那市の県伊那勤労者福祉センター体育館で行い、女子日本リーグ(W1リーグ)の甲府クイーンビーズとトヨタ紡織サンシャインラビッツが対戦した。プロ選手の白熱したプレーが、集まった観客約千人を魅了した。
伊那大会は2年ぶりで、日本バスケットボール協会など主催、上伊那バスケットボール協会所管。ホームタウンゲームの甲府は、61竏・7で速攻を意識した攻撃が特徴のトヨタ紡織に敗れた。甲府は時折、追い上げをみせ声援に応えたが痛い一敗を喫した。
会場には地元のミニバスケットボールや中学、高校の部活の児童、生徒らが多く観戦。上伊那農業高校男子バスケットボール部の北沢輝さん(15)は「さすがはプロ。選手たちは周りがよく見えている。勉強になる」と試合に熱い視線を向けていた。 -
高校フェンシング 伊那北男女そろって全国へ
フェンシングの北信越高校新人大会は20日、箕輪町民体育館で行われ、各地区予選を勝ち抜いた男女各5校が全国選抜大会(3月21竏・3日・岩手県)の出場を目指し、それぞれ総当りで戦った。県代表の伊那北は、男女そろって全国への切符を獲得。男子は2年ぶり、女子は10年ぶりの出場を決めた。
男子は富山西(富山)、北陸(福井)に敗れたが東京学館新潟(新潟)、金沢二水(石川)に勝ち2勝2敗の3位。女子は初戦で水橋(富山)に敗れたが新潟(新潟)、金沢二水(石川)、北陸(福井)に3連勝し、2位だった。
優勝は男子が富山西、女子が水橋。
全国の切符を手にした伊那北フェンシング部(写真=男子・伊那北竏昼熨・ -
伊那ファイターズ第27期生修了証書授与式
上伊那の中学生を対象とする硬式野球チーム「伊那ファイターズ」の第27期生の修了式が20日、箕輪町の伊那プリンスホテルであった。監督やコーチ、これまで共に励んできたチームの後輩や家族などに見守られる中、卒団する9人の修了生に、登内英夫会長から修了証書が手渡され(=写真)、三沢良男前監督が一人ひとりへのメッセージを贈ると、修了生はみな、目に涙を浮かべた。
修了式は3年生が高校へ進学するこの時期に合わせて毎年開催しているもので、登内会長ほか、チーム顧問など約100人が、修了式に集まった。
登内会長は「みなさんはこれまで、人の2倍、3倍も努力してきた。高校生となり、社会人として歩んでいく道は必ずしも平坦でないが、ファイターズで重ねてきた努力を思い出してもらえば、どんな苦労も乗り切れると思う。これからも頑張ってほしい」と激励。
また、これまでキャプテンを務めてきた山口俊君(15)=伊那市=は「全国という大舞台にも連れて行ってもらい、本当にいい経験になった。1年生、2年生には、このファイターズをもっともっと盛り上げていってほしい。ぼくたちは高校でも野球を頑張ります。絶対甲子園に行くので応援して下さい」と感謝の言葉とともにこれからの決意を語った。
27期生は昨年夏、13年ぶりに全国選抜大会に出場。そのほかにも、06年秋季大会信越連盟3位、新人戦中南信ブロック準優勝など、数々の功績を残した。
現在同団では、シニアリーグで硬式野球をやりたい新入団員を募集している。対象は伊那市や周辺市町村の小学校卒業予定者と中学生。体験入団や練習見学は随時受け付けている。練習は土日祝日の午前9時から随時行っているため、南箕輪村南原のグラウンドへ直接問い合わせること。
問い合わせは(TEL090・4624・6602)浦野コーチ、ホームグラウンド(TEL78・8939)※ホームグラウンドは練習日の日中のみ。 -
伊那市・知立市の伝統文化交流公演会開催
それぞれの地域に伝わる郷土芸能を知り、後世へと継承していってもらおう竏窒ニ20日、伊那市の生涯学習センターで「伊那市・知立市の伝統文化交流公演」あった。伊那市の友好都市である愛知県知立市に伝わる国の重要無形民俗文化財「知立山車文楽」と、伊那市長谷中尾地区に伝わる農村歌舞伎で、市の無形民俗文化財「中尾歌舞伎」が上演され、集まった約300人の目を楽しませた。
伊那市のNPO法人・伊那芸術文化協会が一昨年から開催している試みで、地元に伝わる郷土芸能を見てもらうとともに、地域に伝わる方言を織り交ぜながらその由来、成り立ちなどを伝える劇を公演。楽しみながら伝統文化に触れてもらうことを目的としている。
伊那市の友好都市である知立市を迎えるのは今回が初めて。「知立山車文楽」は、本来山車の上で人形浄瑠璃を上演する珍しい文楽で、第1部ではその由来や人形操作の方法などを紹介する劇の中で、保存会のメンバーが演目「日高川入相花王 渡し場の段」を上演=写真。人形たちは三味線演奏とともに華麗な演技を披露し、会場を沸かせた。
第2部では中尾歌舞伎保存会が「御所桜堀川夜討 弁慶上使の段」を披露。演じられた悲劇の物語に、観客も引き込まれていた。 -
農業問題研究会で集落営農の現状と将来について話し合う
上伊那の農業関係者らでつくる「これからの方向と政策を考える農業問題研究会」(三浦覚代表)が20日、初めての会合を伊那市狐島の上伊那農業協同組合(JA上伊那)本所で開いた=写真。国の新しい農業政策に基づき、上伊那地区でも組織化が進んできた集落営農をテーマに掲げ、その現況と課題を討論。「国の方針に基づき、5年後の法人化を目指して組織化してきた一方、組合の利益がでない今の状態では、法人経営は難しい」、「担い手のいない中山間地域などの集落営農組織は誰が運営を担うのか」など、さまざまな問題を共に認識した。また今後は、ワークショップなどを開催しながら会としての目標を明確化し、具体的政策提言につなげていくための「戦略地図」を作成する。
同会は、さまざまな問題を抱える農業に対し、現場で携わる人自らが理解を深め、具体的な政策を模索することを目的として昨年10月に発足。メンバーには農業者ほか、JA上伊那理事、信州大学農学部長なども参加している。
任意組織として各地に集落営農組織が発足する中、現在上伊那地区では6500人を超える農業者がいずれかの組織に加入している。しかし、国が求める法人経営にいたるには課題が多い一方、農地保全などといった側面から見れば、経営に特化した組織だけでは農地が守れなくなるため、JA上伊那としても今後は(1)経営主体として行う組織(2)農地保全を目的とし、あまり収益を追求しない組織竏窒フ二通りが必要となると考えていることを席上で職員が示した。また「現状の米、麦、大豆だけでは利益を出していける状況にない」として、今後は園芸作物への取り組みも拡大していく必要があることも指摘した。
参加者からは「農地の管理ができなくなったという人は山間地に多いが、山間地は農地の条件も良くないため、経営ベースの集落営農組織では、受け入れてくれないといったケースも生じてくる。こうした事態を解決する組織も必要」とする声があったほか、現在ほとんどの集落営農組織では、生産にかかる労働に対して参加者に配当金を支給しているのに対し、多くの農業者が土地を引き受けてもらえば配当がもらえると考えていることも多いなどといった、認識差を指摘する声もあった。
次回は2月11日にワークショップを開催する。 -
雪の話題
上伊那地域では20日、この冬初めてとなるまとまった雪が降り、朝から雪かきに追われる人の姿や、雪遊びを楽しむ子どもたちの姿が各地で見られた。
伊那市の竜東保育園(小松三枝子園長)では、登園してきた園児から身支度を整え、早速雪遊びを開始。寒さで顔を真っ赤にしながらも「寒くない」「楽しいよ」と話し、そり滑りをしたりかまくらを作るなどして、雪の感触を楽しんでいた=写真。
小松園長は「雪は子どもたちに体験させてあげたいものの一つだけど、なかなか雪が降らなかったので、この冬初めての雪遊び。子どもたちにとっても『待ちに待った』っていう感じだと思います」と話していた。 -
東春近公民館で信大出前講座
伊那市の東春近公民館で22日、信州大学の出前講座があり、同公民館の高齢者学級や女性教室の受講生を中心に同地区の40人が参加した。農学部森林科学科治山学研究室の北原曜(ひかる)教授が「暮らしを守る森竏註X林の公益的機能竏秩vと題して話した。
北原教授は、水源かん養や国土保全、生活環境保全、保健休養機能など、森林の公益的機能について説明。「森林が存在することによりこれらが発揮され、多数の人間が同時に享受することができ、他のものでは替えることができない」と訴えた。
森林の水源かん養機能を「河川流量調節機能を高度に保ち、洪水や渇水を防止することができる」と強調。年間降雨のうち4割は蒸発散されるが、残りの6割は地下に染み、川となって出てくるが、「森林が成長すれば洪水流量とピーク流量は減少し、洪水の到達時間も遅れる」と説明した。
また、森林の表面侵食防止機能では「今後、松枯れが予想される地域では、あらかじめ侵入木を生育させる必要がある」と述べた。
「暮らしを守る森林」と題して話す北原教授 -
08年度大学入試センター試験始まる
08年度大学入試センター試験が19日、全国の試験会場であった。上伊那の会場となっている南箕輪村の信州大学農学部と駒ヶ根市の県看護大学には、上下伊那の受験生約1300人がそれぞれの試験会場に集まり、これまでの努力の成果を発揮すべく、試験に臨んだ。
大学入試センターによると、08年度、センター試験を利用する大学は国公立、私立合わせて621大学(08年1月17日現在)と過去最多となっている。こうした状況からか、上下伊那のセンター試験受験者数も過去最多の1456人となり、2会場に収容できなくなる事態が発生したため、約100人が松本会場で試験を受けることとなった。
約900人が受験することとなっている農学部会場には、受け付け開始時刻の午前8時10分ころから受験生が集まり始め、会場の外で待ち構えていた担任の教師らに激励の言葉をかけられると、緊張した面持ちがほぐれて笑顔を見せる姿もあった。
伊那市内の高校に通う受験生の一人は「今まで勉強してきた成果を今日のセンターで十分発揮できるよう頑張りたい」と意気込みを語った。 -
かんてんぱぱ小学生絵画コンクール表彰式
伊那食品工業(本社・西春近、井上修社長)主催の「第3回かんてんぱぱ小学生絵画コンクール」の表彰式が19日、伊那市西春近のかんてんぱぱホールであった。市内の小学校から寄せられた作品738点を展示したホールに入賞者23人が集まり、井上社長などから表彰状を受け取った=写真。
同コンクールは、絵を描くことを通して子どもたちに古里を見つめてもらおうとの願いで、一昨年から開催されている。この日は、11月に行われた審査会で見事入賞作品に選ばれた児童らが会場に集まった。
井上社長は「絵を通して自分の古里を見続けてほしいというのがコンクールの思い。応募してくれた738人、すべてのみなさんが主役だと考えている」と語り、入賞者に表彰状を手渡した。
最優秀賞のかんてんぱぱ賞を受賞した新山小学校2年の両角あずささん(8)は「最初は難しいと思ったが、意外に簡単だった。大豆の色が難しかった」と話していた。
子どもたちの作品は2月11日まで同ホールに展示している。入場無料。午前9時縲恁゚後6時。 -
山寺子育てサークル「ためになるお話」会を開催
伊那市の「山寺子育てサークル」(井口ゆき子代表)は18日、「ためになるお話会」を伊那市の福祉まちづくりセンターで開いた。同サークルのメンバーなど約20人の母親らが集まる中、講師に昨年まで宮田村の保育士として32年間勤務してきた倉沢ひろ子さんを迎え、保育士としての経験や、家族の介護経験の中で倉沢さん自身が学んできたことを聞いた=写真。
3歳未満児の母親らでつくる同サークルでは、毎月さまざまなイベントを開催して交流を深めるとともに情報交換をしている。お話会もその一環で、毎年1月に開催している。
倉沢さんは20代の時に祖母の痴呆が始まり、6年ほど介護した経験や、13年近く一人暮らしをしていた姑(しゅうとめ)にも痴呆の症状が出始め、それをきっかけに現在一緒に暮らすようになったことなどを説明。苦労話を織り交ぜながら、一緒に暮らすようになって姑の症状が徐々に善くなってきたことを話し、「同居して、一緒に接している中で痴呆の症状も良くなるんだと実感した」と語った。
また、保育士時代には重度の自閉症の園児と向き合った経験を語り、コミュニケーションが取れないストレスの大きさ、その子どもを抱える母親の苦労をつくづく感じたことを話した。
最後に「介護の経験、自閉症の子どもと関わった経験が自分の宝となりました」と語り、さまざまな経験の中で多くのことを学んだことを示した。 -
西箕輪公民館の脳イキイキ出前講座で、南京玉すだれなどを楽しむ
伊那市の西箕輪公民館が地区の高齢者を対象として開催している「脳イキイキ出前講座」が17日、西箕輪の大萱公民館であった。地区のお年寄りら約25人が参加。現在伊那市勤労青少年ホームで指導員を務める柘植晃さんが、さまざまな話と「南京玉すだれ」などを披露=写真。集まったお年寄りを楽しませた。
地区の高齢者が増加する中、寝たきりとなってしまったり介護を必要とするお年寄りを増やさないよう、高齢者同士元気に交流を深めてもらおう竏窒ニ始まった活動で、7年目。毎回地域で活動する講師を迎え、西箕輪地区内にある全分館でさまざまなプログラムを展開。今回の講師には、現在伊那市勤労青少年ホームで指導員を務める傍ら、音楽や芸道など、多彩な活動を展開する柘植晃さんを迎えた。
阪神淡路大震災から13年目に当たるこの日、柘植さんは当時の現地での様子に触れ「大災害の時、消防も救急もつながらない。その時助けてくれるのは近所の人。今は『自分さえ良ければいい』という人も増えているが、みんなで生きていくにはそうはいかない。年をとったからといって家に引きこもるのではなく、自分にできることは何かを考えて行動してほしい」と語った。
その後、南京玉すだれやクラリネット演奏を披露。次々にすだれが変化すると、会場には「すごいね」という声とともに拍手があふれた。 -
上伊那美術教育研究会OB有志 スケッチ旅行展
小、中学校の美術科担当教諭でつくる上伊那美術教育研究会のOB有志による「スケッチ旅行作品美術展」は22日まで、伊那市駅前ビルいなっせ2階ギャラリーで開いている。研究会の研修の意思を引き続き、毎年続けてきたスケッチ旅行の成果を初めて並べた。
1998年から始まったスケッチ旅行も10年目となり、「せっかく続けてきたので」と、作品を一般の人に見てもらうことを決めた。作品展には、旅行で訪れた欧州など国内外の風景を題材とした絵画をOB有志9人が一人5、6点の計47点出展した。
展示を企画したOB会有志でつくるスケッチ旅行作品研究会の事務局で、洋画家の小林修一郎さん=伊那市西町=は「同じ場所を描いているのに、みんな違う作品になっているところがよい。多くの人に見てもらえれば」などと来場を呼びかけている。
入場無料。午前9時縲恁゚後5時(最終日は午後3時まで)。
それぞれの力作が並んだ「スケッチ旅行作品美術展」 -
「新春版画二人展」 ベル伊那・22日まで
木版画家の宮本秋風さんと、水彩画家の安野光雅さんの作品展「新春版画二人展」は22日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている。両作家の版画計30点を展示販売している=写真。
宮本さんは福岡県生まれ。版画制作の全工程を一人で手がけ、“ぼかし”を使い独特の詩情あふれる世界をつくる。「雨音」「さみだれ」「雨上り」など雨や雲、霧をモチーフとした作品は見る人を和ませている。
島根県生まれの安野さんは、絵本作家としても有名。淡い色調の水彩画は落ち着いた雰囲気を持っている。今回は「マドリード・太陽の広場」「バース近くの村」など欧州をテーマとした新作版画を展示した。
このほか、両作家のカレンダーやポストカード、図録などのグッズも並ぶ。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時まで)。 -
西箕輪中で熱戦 百人一首大会
伊那市の西箕輪中学校は17日、全校生徒を対象とした新春恒例の百人一首大会を開いた。体育館に集まった生徒約160人は、学年の枠を超えた5縲・人ずつのグループで札を取り合い、喜びを声に出しながら熱戦を繰り広げた。
大会は、全校を26グループに分けたクラスマッチ形式。各クラスの総合獲得枚数をクラスの人数で割った平均枚数で競い合った。上位3クラスのほか、各グループの最多獲得者を表彰した。
3学期に入ってから国語の授業で取り組んできた百人一首。それぞれの自主練習に励んできた成果が試された。大会は札が少なくなるにつれて激しさは増し、終盤になると各グループで歓喜の声がわいた。
各クラスの実力者を集めた3つある「選抜グループ」の一つでは、1年生の千代(ちしろ)昌吾君が先輩を退け36枚の札を獲得。千代君は「家でけっこう練習した。先輩たちがいて緊張したが、家にいるような感覚で臨んだら勝てた」と笑顔を見せていた。
熱戦を繰り広げた西箕輪中の百人一首大会 -
伊那市に日本画寄贈
伊那市の日本舞踊家でみどり会代表の花柳弥寿太郎(本名白鳥敏雄)さんが16日、伊那市役所を訪れ、日本画2枚を市に寄贈した。
日本画は花柳さんと50年来の付き合いのある箕輪町出身(現在兵庫県在住)の日本画家日野とき江さんが描いたもので、舞子を描いたものは縦176センチ横90センチ、櫛で髪をとかす女性を描いたものは縦85センチ横72センチと大きい。
小坂樫男市長は「よく相談して飾る場所を決めたい」と話していた。 -
07年伊那署管内で発生した交通事故
07年に伊那署管内で発生した交通事故の死者数は前年と比べて5人減の3人だったことが、同署のまとめで分かった。このほか、人身事故は前年比4件減の526件、けが人は同6人増の670人だった。
3人の尊い命を失った交通死亡事故3件は、いずれも伊那市内で発生。車を運転していた死者2人のうち1人はシートベルトを非着用だった。飲酒運転事故はなかった。
人身事故の発生場所で依然として上位となるのが交差点内の事故。件数は前年比33件増の313件だった。一方、例年、目立っている高齢者の関係する事故は同6件減の153件、飲酒運転事故は同3件減の7件だった。
市町村別の人身事故の発生状況は、伊那市322件(前年比2件減)、箕輪町104件(同22件減)、南箕輪村100件(同20件増)だった。
車が横転し、出火した交通死亡事故の現場(07年9月11日・伊那市西春近) -
伊那西スケート場 一般開放はじまる
伊那市横山の伊那西スケート場が17日、一般開放された。暖冬の影響で南側の一部のみの開放となったが、早朝から地元住民や近くの小学生ら約100人が利用。初滑りを待ち望んでいた人の表情も笑顔であふれた。営業は2月11日まで。
約10センチの厚さの氷が張った南側のリンクで、市内の小学生を対象とした「ちびっこスケート教室」などは実施していたが一般開放は見合わせていた。しかし、市民からの要望もあり、同部分のみを開放。前年度と比べ4日遅いシーズン入りとなった。
市教育委員会ではこの日、市民体育祭スケート競技を予定していた19日に開くことを決定。一周約200メートルの南側の特設リンクを使い、大会には約50人が出場する予定だ。
スケート場の開場は午前7時縲恣ッ10時、午後6時縲恣ッ9時の一日2回。今季は一部開放のため入場料は無料。問い合わせは、伊那西スケート場(TEL78・7597)へ。
一般開放された伊那西スケート場 -
小型消防ポンプ入魂式 伊那市消防団
伊那市消防防災課は17日、伊那消防署で市消防団で使用する小型消防ポンプ(可搬)4台などのための入魂式を開いた。ポンプが導入される高遠分団第4部、三義分団、藤沢分団第4部、消防団本部などの関係者ら約30人が出席し、安全を祈願した。
それぞれの分団で15縲・4年間使用していた小型消防ポンプの老朽化に伴い、市が本年度事業で新しいポンプと装備品のホース、吸水管など4セットを購入。4台のうち1台のポンプは消防団の予備として団本部に設置される。装備品などを含め購入費は約600万円。
入魂式で田畑安彦団長が「ポンプの機能を熟知し、有事の際にポンプの性能を発揮できるよう訓練を十二分にしてほしい」とあいさつ。導入される分団を代表し、藤沢分団の北原友二分団長は「住民のため、無事故、無災害に努力したい」と話した。
新しく導入した小型消防ポンプに献酒する消防関係者 -
伊那市用地選定委員会、小グループで評価方法を具体化するための検討
上伊那広域連合の新ごみ中間処理施設の建設地を検討する伊那市の用地選定委員会が17日、伊那市役所であった。前回までに小委員会が検討してきた用地選定にかかる評価方法を、より具体化するために3グループに分かれて検討。次回24日に開く小委員会で3グループの検討結果を持ち寄り、より具体化した評価方法をまとめることになった。また同日、活断層や地盤の強弱などをどう評価すればいいか、専門家の意見を聞くための勉強会も開く。
候補地の適正を判断する評価基準の判断方法については、委員の一部を選出した小委員会が検討してきたが、前回全体会に示した評価方法には具体化されていない部分も多かったことから、全体会を3つに分けた小グループの中で各委員から意見を出してもらい、それを参考に再度小委員会が評価方法をまとめることになっていた。
今回3グループで検討したのは▽小委員会で点数評価を行わないとした項目の具体的な評価方法▽点数評価すると決定した項目の中で、定義が具体化されていない部分(住宅群の定義、距離など)の定義付け▽評価方法そのもの竏窒ネど。
第2グループでは、点数評価する項目の中で用地取得費、造成費など、建設コストに関する項目のみ、建設金額によって極端に点数差が出てしまう現在の評価の方法につき「コストだけこんなに開きが出るのは公平性に欠ける」といった意見が出て、ほかの項目と同じ方法で評価することなどを提案する声もあった。
また、現在「近隣住民の理解度」「景観」などといった項目については点数評価はしないが、何らかの形で評価するということになっているが、「点数評価しない項目はどうやって評価の中に織り込んでいくのか」などといった質問も出た。 -
ニューイヤーコンサート
NPO法人クラシックワールド主催の地元出身アーティストを迎えた「ニューイヤーコンサート」が14日、伊那市生涯学習センターホールであった。会場を埋めた観客は、イタリア歌曲や日本歌曲などの世界をたん能した。
出演は伊那市出身の飯島達也さん(テノール)、駒ヶ根市出身の堀尾諭委さん(ソプラノ)、井沢久美子さん(ピアノ)。
飯島さんによるヴェルディ作曲「乾杯」で開演。プッチーニ作曲オペラ「トスカ」より「星は光りぬ」や、日本歌曲「かやの木山」などを熱唱。堀尾さんはイタリア歌曲のほかドビュッシー作曲カンタータ「放蕩息子」より「来る年も来る年もむなしく」などのフランス歌曲も披露した。
最後はヴェルディ作曲オペラ「椿姫」より飯島さんと堀尾さんの二重唱で「パリを離れて」を熱唱。観客は惜しみない拍手を送った。 -
伊那西スケート場 きょう一般開放
今季限りで廃止を検討している伊那市横山の伊那西スケート場が17日、一般開放される。約10センチの厚さの氷が張った滑走可能な南側部分のみの開放。今シーズンは、一部開放のため入場料は無料となる。開場は2月11日までの予定。
同スケート場は今季、暖冬の影響で恒例の小学生を対象とした「ちびっこスケート教室」や伊那西小学校体育授業を日陰部分の南側で実施。市民からの要望もあり、見合わせてきた一般開放を同部分のみ、開始することを決めた。
06年度の営業日数は19日間(05年度は37日間)。利用者数は有料617人(同1114人)、無料555人(同322人)。市は利用者や滑走可能日数の減少などを理由に、今季の利用状況を見てから来年度、廃止するかを検討していく。
同スケート場の開場時間は午前7時縲恣ッ10時、午後6時縲恣ッ9時の1日2回。問い合わせは、伊那西スケート場(TEL78・7597)へ。 -
伊那小学校 「転んでも楽しい」スキー教室
伊那市の伊那小学校3、5年生(237人)は15日、同市西春近の中央道伊那スキーリゾートでスキー教室を楽しんだ。児童たちは晴天の下、笑い声を響かせながらゲレンデに繰り返しシュプールを描いた。
同校のスキー教室は3縲・年生が対象。4、6年生は10日に教室があり、5年生以上はスキーとスノーボードのいずれを選び、スキー場のインストラクターが指導した。この日は各学年ごと技術に応じ、10人ずつのグループに分かれて学んだ。
初心者はブーツの履き方や、何度も転びながらスキー板をハの字にして滑る「プルークボーゲン」を学習。半日も立つと全員がリフトに乗って、約1キロのゲレンデを滑り下りるほど上達した。
スノーボードに挑戦した5年生の金沢佳樹君、平沢竜也君、橋爪愛樹君(いずれも11)は「いっぱい転んでしまったがやっぱり楽しかった。来年もスキー教室が楽しみ」と笑顔で話した。
インストラクターの指導で見る見る上達する3年生たち -
緑ヶ丘敬愛、伊那緑ヶ丘幼稚園の年長園児が伊那署で表敬訪問鼓笛隊演奏
伊那市の緑ヶ丘敬愛、伊那緑ヶ丘幼稚園(宮原満生園長)の年長園児42人が16日、伊那警察署の小嶋惣逸署長のもとを表敬訪問し、鼓笛隊演奏を披露した=写真。
同園の園児らが伊那署を訪れるのは約6年ぶり。実際の警察署を訪れることで警察官の仕事を間近に感じ、興味を持ってもらうおう竏窒ニ、企画。それに合わせ、この春同園を卒園する年長園児がこれまで練習してきた鼓笛隊の成果を披露することにした。
園児らは「スカイ ハイ」「世界に一つだけの花」など5曲を演奏しながら、元気良くマーチングを披露。
小嶋署長は「お巡りさんもみなさんの元気をいただいたので、寒さに負けず、頑張っていきたい。みなさんはここで、心を一つにしてみんなで協力し合うことを学んだと思う。一年生になっても、それを大切にしてほしい」と語った。
その後園児らは、パトカーへの乗車も体験。
宮原園長(56)は「お巡りさんが普段どういうことをしているかを体験の中で知ってもらい、日ごろの安全が守られていることを身近に感じてもらいたい」と話していた。 -
伊那市のブラジル人学校で地震体験車を使った避難訓練
阪神淡路大震災から13年目を迎えるのに合わせて、伊那市西春近のブラジル人学校「コレージョ・デザフィーオ」(飯島ヨシムネ校長)で16日、地震体験車を用いた避難訓練があった。同校に通う5歳から高校1年生まで約50人が参加。関東地震と同じマグニチュード7・9程度の揺れを体験しながら、身の守り方や緊急時の連絡方法などを学んだ=写真。
伊那国際交流協会(若林敏明理事長)が呼びかけで実現したこの取り組みは、災害時に十分な情報が得られず、被災する危険性の高い外国人在住者に防災や避難の知識を習得してもらうことを目的としたもの。上伊那に在住する外国人の約6割が日系ブラジル人である一方、ブラジルではほとんど地震の発生がないことから、今回の避難訓練を企画した。ブラジル人学校で体験車を用いた訓練が行われるのは、県内でも例がないという(県国際交流推進協会)。
生徒らは、数人ずつに分かれて体験車に乗り込み、火のもとの消火、机の下にもぐるなどの訓練を実施。
実際に揺れを体験した斉藤フェリッペ君(14)は「かなり揺れた。実際の地震ではきちんと対応できるか分からないので、今日学んだことを生活の中で取り入れて今後に備えたい」と話していた。
同校では2年前から緊急時の避難訓練などを行っているが、飯島校長(40)は「いきなり本番を経験するのでなく、実体験の中で訓練ができて良かった」と話していた。 -
保科正之公大河ドラマ実現に向け、全国組織立ち上げへ
江戸時代の高遠藩主・保科正之公のNHK大河ドラマ化に向けて活動する伊那市のドラマをつくる会は2月12日、東京都で全国組織の「名君保科正之公の大河ドラマをつくる会」(仮称)を立ち上げる。正之公生誕400年に当たる2011年の実現を目指す。
04年から始まった署名運動は100万人を目標に、これまで正之公とかかわりがある長野市若穂、福島県の会津若松市や猪苗代町などの協力を得てきた。さらにドラマ化に向けた気運を盛り上げようとつくる会メンバーに加わってもらい、活動を展開する。県などにも参加を呼びかけている。
2月の設立総会では規約や役員などを決める。
総会終了後、NHKへ出向き、25万人を突破した署名を添えてドラマ化を要請する。
つくる会では署名運動のほか、保科正之公生誕を記念した講演会なども開いている。
正之公は、3代将軍家光の弟で、7歳のときに高遠藩主・保科正光の養子となった。21歳で高遠藩主を務め、最上藩の城主、会津藩の城主を経て、4代将軍家綱の補佐役として江戸に詰め、飲用水のない江戸に玉川上水を開削、道路幅を広くする江戸の都市づくり、90歳以上の領民への口米給付など徳川の礎を築いた。 -
西箕輪南部保育園で羽広の獅子舞と与地の伊那節
地域の伝統文化に触れ、後世へと引き継いでいってもらおう竏窒ニ、伊那市の西箕輪南部保育園(塚本晶子園長)の園児約60人の前で15日、西箕輪地区に伝わる伝統芸能「羽広の獅子舞」と「与地の伊那節」が披露された。
約400年の歴史を持つ羽広の獅子舞は、西箕輪羽広地区で引き継がれてきた地域の伝統芸能。また、「与地の伊那節」も、西箕輪与地地区で300年近く踊り継がれてきた。 こうした伝統芸能は、各地区で保存会をつくり、親から子へと引き継がれているが、今回同園の保護者の中に各保存会の関係者がいたことから、公演が実現した。
この日は、羽広獅子舞保存会(城取誠会長)から4人、与地の伊那節保存会(伊藤千代春会長)から8人が参加し、最初に羽広の獅子舞が舞を披露。羽広の獅子舞は雌雄2匹の獅子が舞い合わせることで有名だが、この日は雄獅子のみが登場し、五穀豊穣(ほうじょう)や厄除け祈願などの意味を持つ5つの舞を園児らの前で舞うと、間近に迫る獅子の迫力に思わず「怖い」と目を閉じる園児もいたが、舞い終わると「すごかった」「面白かった」などといった声が溢れた。