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信州高遠美術館でミュージアムウェデイング
伊那市観光株式会社が運営する高遠さくらホテルは、近くにある信州高遠美術館でのミュージアムウェディングを28日行いました。 信州高遠美術館で人前結婚式が行われ、伊那市出身の和田亮さんとさおりさんが永遠の愛を誓いました。 高遠さくらホテルが、高遠町の観光名所をPRし、思い出の場所にしてもらおうと企画したものです。 式には親族や友人が参列し、新郎新婦を祝福していました。 信州高遠美術館での挙式は、合併後4回目です。 さくらホテルでは、これまでにしんわの丘ローズガーデンでも結婚式を行っていて、今後は高遠城址公園や高遠閣でも企画していきたいということです。
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高遠城址公園 冬支度
伊那市高遠町の高遠城址公園では本格的な冬の到来を前に、桜の冬支度が始まっています 25日の伊那市内の日中の最高気温は9.5度までしか上がらず、12月上旬並みの寒さとなりました。 伊那市高遠町の高遠城址公園では、桜守の西村一樹さんら3人が本格的な雪を前に公園内の桜の冬支度を行っていました。 冬支度は、毎年11月中旬から始まり、枯れた枝を払ったり伸び過ぎた枝を剪定し切り口には枝が腐らないよう殺菌防腐剤が塗られていました。 これは、雪の重みで枝や幹が傷まないように行われているもので、来年の春、花を咲かせるために欠かせない作業です。 公園内には、およそ1500本の桜があり支柱が腐った物は新たな物に取り換えるなど作業が進められていました。 高遠城址公園での作業は、来月まで行われます。
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白山登窯で伝統の高遠焼
伊那市高遠町伝統の高遠焼の窯、白山登り窯での年に1回の窯焼きが21日から3日間行われました。 今年は500点を焼き上げました。 陶芸家でこの道14年の浦野真吾さんです。 浦野さんの祖父で師匠の唐木米之助さんが亡くなってから2回目の窯焼きとなります。 白山登窯は1000点以上の焼き物を同時に焼くことができ、年に1度、焼き物の数が揃った時期だけ使われる窯です。 登り窯は幅3メートル、山の斜面に沿って4段に連なり余熱が下から上に上がっていくようになっています。 21日の朝火入れをし、2日目の22日は、煙の出方や温度などを見て調整しながら薪をくべていきました。 夜8時を過ぎると窯の温度は1000度を超えました。 今年は、壺や皿など500点を焼いたということです。 江戸時代から伝わる高遠焼きは、元々高遠城に水を引くための土管を作ったのが始まりとされています。 火を入れてから4日目の24日、窯の近くにいくとまだ熱さが伝わってきます。 浦野さんは、窯の中の温度が下がらないよう焚口などを塞いでいました。 温度が急激に下がりすぎると作品にひびが入ってしまうということです。 ゆっくり冷ませた後、12月の上旬に作品を取り出すということです。
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さくらの里で医師が看取りについての講演会
伊那市高遠町の特別養護老人ホームさくらの里で、嘱託医で北原内科医院の北原敏久院長が「特別養護老人ホームの看取り」と題して21日に講演しました。 講演会には利用者の家族などおよそ40人が参加しました。 北原院長は、さくらの里の嘱託医として利用者の回診などを行っています。 さくらの里では医師が回復不可能と判断した場合、本人あるいは家族に説明し、看取りの場所や延命治療を受けるかどうかを確認しています。 延命治療は本人ではなく家族の希望で行うことがほとんどだということです。 北原院長は「食事ができなくなったときに延命治療を受けるかどうか、看取りはどこを希望するかを、あらかじめ本人を中心に家族で話し合うことが大事。必要なら書面で残しておくとよい」と話していました。
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伊那谷の生んだ芸術家たち
上伊那教育会が所蔵する伊那谷ゆかりの先人の作品展「伊那谷の生んだ芸術家たち」が伊那市創造館で21日から始まりました。 今回は「高遠町にゆかりのある先人たち」をテーマに、画家で書家の中村不折、東京藝術大学初代学長の伊澤修二、儒学者の中村元(もと)恒(つね)、南画(なんが)家の長尾(ながお)無墨(むぼく)の作品や資料36点が展示されています。 上伊那教育会が所蔵する美術資料などを公開し、郷土の先人を知ってもらおうと開かれたもので、今回で2回目です。 高遠町出身の伊澤修二は、アメリカに留学して音楽教育を学び、日本で初めて音楽の教科書を作りました。 今回の展示では、伊澤修二が編纂した教科書や、留学した際の資料などが展示されています。 伊那谷の生んだ芸術家たちは12月6日まで伊那市創造館で開かれています。
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高遠北小児童が高遠そば作りに挑戦
伊那市高遠町の高遠北小学校の児童は4月から地元名物「高遠そば」について学習してきました。 20日は、この秋収穫したそば粉を使って、そば打ちをしました。 これは、伊那市教育委員会が今年度進めている「暮らしのなかの食」事業の一環で行われたもので、高遠北小学校では全校児童が高遠そばを学習しています。 高遠そばは、辛み大根をおろしたものと焼き味噌を混ぜた辛つゆで食べるのが特徴です。 1~2年生が大豆、3~4年生が辛み大根、5~6年生がそばと内藤唐辛子を栽培しました。 20日は、5、6年生の児童がこの秋に収穫したそば粉でそば打ちをしました。 児童は、これまで2回に渡って地元のそば打ち名人から指導を受けてきたということで、手際良くそばを打っていました。 調理室では、学校近くの畑で収穫した辛み大根をおろしたり、焼き味噌づくりが行われていました。 スタートしてから1時間、およそ130人前のそばが完成し、鍋でゆでました。 ランチルームには教育委員会、地域の人たちが訪れ、児童と打ちたてのそばを味わいました。 高遠北小学校では、12月に児童が年越しそばを打つということです。
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ASEAN加盟国の中学生が高遠中学校の生徒と部活動で交流
ASEAN(東南アジア諸国連合)加盟国の中学生が20日伊那市高遠町の高遠中学校を訪れ、生徒達と部活動で交流しました。 高遠中学校を訪れているのは、ASEANに加盟しているシンガポール・カンボジア・ブルネイの3か国の中学生18人です。 交流は、文部科学省から委託を受けて国立信州高遠青少年自然の家が行っているもので、東南アジアの生徒は10日間の日程で日本に滞在しています。 今回の交流のため、高遠中生を中心に実行委員会をつくり、内容を企画したということです。 この日は5つの部活動に分かれて交流しました。 剣道部は、胴着の着方から技まで生徒が1対1で教えました。 23日には、高遠中の生徒が町内の施設や観光地を案内する予定です。
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高遠町長谷組織再編で職員減
伊那市が合併して来年3月31日で10年を迎えることから、高遠町と長谷の総合支所の組織を再編し、合わせて12人の正規職員を減とする案が示されました。 18日夜は、長谷地区区長会と地域協議会合同の会議が、長谷総合支所で開かれました。 伊那市が合併して来年3月31日で10年となることから、合併特例法による地域自治区の設置期限となります。 それに伴い、特別職の総合支所長は廃止となり、部長級の支所長が配置されます。 示された長谷の組織再編案は、現在ある6つの課を、総務課・市民福祉課・農林建設課の3つにまとめます。 そのほか、桜や山岳観光に力を入れるため、高遠・長谷の商工観光課を新設するとしています。 商工観光課には7人配属される予定で、季節に応じて、仕事量が増える支所の方に配属となります。 現在の長谷の職員数は32人で、商工観光課の7人を加えれば増減はありません。 高遠町も5つの課を3つにまとめ、職員数は、現在の48人から、新設の高遠長谷商工観光課の7人を含めた数字で5人減の43人となります。 これにより、高遠長谷の職員数は、実質12人減となっています。 伊那市では、「支所の現在の事務量を把握し再編した。受付業務などの住民サービスはこれまでと変わりない」と説明していました。 委員からは、「有害鳥獣対策や南ア林道バスなど、地域にとって重要な事柄があいまいな位置づけにならないようにしてほしい」などの要望が出されましたが、再編案については了承されました。 伊那市では、「高遠・長谷ともに理解いただけたと思う。伊那市の組織規則を改正し4月から実施したい」と話していました。
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高遠高校の生徒が制作した火災予防看板を設置
伊那市の高遠高校の生徒が、秋の全国火災予防運動に合わせて制作した啓発看板が、5日に高遠消防署に設置されました。 看板を制作したのは、高遠高校美術専攻の1年生11人です。 心の油断が大きな火災に繋がる事を表現したデザインで、1か月ほどかけて放課後などを利用して制作しました。 生徒を代表して松崎来弥君は、「1年生の初めての共同制作。これを見た人に火災に気を付けてもらいたい」と話していました。 高遠消防署では、地域の防災意識の向上を目的に6年前から毎年高遠高校に看板の制作を依頼しています。 高遠消防署管内では消防の広域化で管轄エリアが拡大しましたが、去年の4件と比べて2倍となる8件の火災が今年発生しています。 このうち2件は電気ヒーターが原因の建物火災だという事です。 高遠消防署では、来年3月中旬までこの看板を設置し、火災予防を呼びかけるという事です。
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自然エネルギー普及へ 高遠発電所起工
自然エネルギーの普及拡大を目的とした高遠発電所の起工式が11日、伊那市高遠町の高遠ダムで行われました。 水力を活用したこの発電所は平成28年度中の運転開始を目指します。 安全祈願祭には県や地元の関係者などおよそ30人が集まりました。 高遠発電所は県企業局が自然エネルギーの普及を図ろうと建設するものです。 高遠ダムでは下流の河川維持のため年間を通して常時一定の水が放流されていてこれを活用した水力発電が建設されます。 最大出力は180キロワットで発生電力量はおよそ350世帯分の消費電力量に相当します。 発電した電気は売電し固定価格買取制度対象の20年間で3億2,000万円の純利益を見込んでいます。 発電所建設の総事業費はおよそ4億4,300万円で平成28年度中の運転開始を目指します。
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統合で最後の感謝祭
来年4月に高遠第1保育園に統合され閉園となる高遠第4保育園で地域のお年寄りたちを招いた感謝祭が6日に行われ、参加者からは、閉園を惜しむ声も聞かれました。 感謝祭は毎年地域の人を招いて行われていますが、閉園のため今回が最後です。 園児たちが訪れた人の手を引き、展示物を案内しました。 園舎南側には、森が広がっていて栗の木がシンボルツリーになっています。 その栗を題材にした作品や拾ったどんぐりなどを使ったリースもありました。 園児たちは写真の説明をしたり、あやとりで遊びました。 第4保育園には、主に高遠町の河南地区から年長8人、年中18人、年小7人、未満児12人の合わせて45人が通っています。 開園は昭和53年1月で、40年近くになります。 建物が老朽化しているため近くの第1保育園と来年4月に統合するもので、第1保育園は、移転新築を視野に検討が進められています。 作品展を見たあとは、園児が歌や出し物で日ごろの感謝を伝えました。 夕方には、保護者も参加して手作りろうそくに点火しました。 園舎には、あたたかな光がともっていました。
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堀澄子さんがふるさと高遠町に宮田学長の作品 寄贈
伊那市高遠町出身で神奈川県在住の堀澄子さんは、故郷の高遠町に、東京芸術大学学長の宮田亮平さんの作品を寄贈しました。 5日は、堀さんが伊那市役所を訪れ、作品の贈呈式が行われました。 信州高遠美術館に寄贈された作品は、堀さんと交流がある東京芸術大学の現学長の宮田亮平さんの工芸作品です。 材料は銅や真鍮などで、シュプリンゲン・飛躍と名付けられています。 堀さんの母親・みさをさんは、東京芸術大学初代学長の伊澤修二のいとこにあたり、堀さんは、縁のある伊那市に作品を寄贈することにしました。 宮田学長に、伊那市に贈るために作品を制作してもらったということです。 宮田さんの作品は、信州高遠美術館に展示されます。
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伊澤修二記念音楽祭 功績を顕彰
伊那市高遠町出身で東京芸術大学の初代校長を務めた伊澤修二の功績をたたえる「伊澤修二記念音楽祭」が、31日、高遠町文化体育館などで開かれました。 音楽祭は、高遠藩出身で日本の音楽教育の基礎を確立したとされる伊澤修二の功績を顕彰しようと、東京芸術大学の創立百周年にあたる昭和62年にから毎年開かれていて、今年で29回を数えます。 高遠町文化体育館で行われた第一部では、東京芸術大学から指導を受けた高遠小と高遠北小学校の児童が音楽劇を披露しました。 他に、初参加となる長谷小学校の全校児童75人は、讃歌―長谷を歌いました。 高遠中学校の生徒は、伊澤修二が大正6年に作詞し平成21年に当時の教頭が作曲した仰望を歌いました。
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高遠城址もみじ祭り 250本が見ごろ
秋も深まり各地で紅葉が見ごろとなっています。 伊那市高遠町の高遠城址公園ではもみじ祭りが31日から始まり、県内外から訪れた観光客で賑わっています。 公園内には、いろはもみじや山もみじなど4種類、およそ250本が植えられていて、現在見ごろとなっています。 花見シーズンだけでなく、年間を通して足を運んでもらおうと毎年行われていて、今年で14回目です。 高遠城址公園のもみじを前面にPRしようと、名称を「秋まつり」から「もみじ祭り」に改めました。 会場には、地元の特産品などが並び、多くの人で賑わっていました。
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伊那市高遠町弘妙寺 もみじ見頃
伊那市高遠町の弘妙寺で、赤く色づいたもみじが見頃を迎えています。 弘妙寺には、イロハモミジを中心に200本から300本のもみじが植えられています。 色づきが濃くなった1週間程前から多くの人が訪れていて、もみじはあと5日程楽しめそうだということです。
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サクラコマ 合格祈願
伊那市内の製造業社などでつくる製造業ご当地お土産プロジェクトチームは、受験シーズンを前にサクラコマの合格祈願を伊那市高遠町の弘妙寺で27日行いました。 この日は、プロジェクトチームの関係者5人が弘妙寺を訪れサクラコマ150個の合格祈願を行いました。 サクラコマは、伊那市の製造業社など10団体が共同で開発や生産を行っているもので、2013年に販売を始めました。 回すと花びらが開き「サクラが咲いたように見える」事から、受験シーズンに合わせ、合格祈願バージョンを販売しています。 今年も孫の合格を願う人などから問い合わせが来ていて、県内外から30個の予約が入っているという事です。 製造業ご当地お土産プロジェクトチームでは、今回祈願した150個が完売した後は、改めて別のコマを合格祈願し販売していくとしています。 コマは一個1,000円で、高遠さくらホテルなどで販売しています。
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中央構造線板山露頭の会 ミヤマシジミについての勉強会
板山露頭の整備作業などを行っている伊那市高遠町の「中央構造線板山露頭の会」は、絶滅危惧種に指定されているチョウ、ミヤマシジミについて学ぶための勉強会を、11日板山露頭展望台で開きました。 勉強会には、会員と地元の小中学生などおよそ50人が参加しました。 講師は、ミヤマシジミの研究を行っている信州大学の中村寛志特任教授と江田慧子助教が務めました。 今年の夏に、会員が展望台にミヤマシジミのエサとなるコマツナギが生えているのを確認し、板山露頭を訪れた人がミヤマシジミを見ていることから、会でもミヤマシジミの保全活動を行おうと今回勉強会を開きました。 この日は、現地でコマツナギの植生を確認した後、集会所で説明を聞きました。 江田助教授によりますと、これまでミヤマシジミは長野県・山梨県・静岡県の3県に生息していると言われていましたが、9月の最新の調査でほぼ長野県にしか生息していないことが分かったということです。 中でも南信では多く確認されていて、南信での生息が減ってしまうと安定的な観察が難しくなると説明しました。 板山露頭の会では、今後も展望台の整備を続けてミヤマシジミの生息地を守っていきたいとしています。
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特別展「戦後70年 戦争と残影」
地域に残る戦争に関する資料を集めた特別展「戦後70年 戦争の残影」が21日から伊那市の高遠町歴史博物館で始まりました。 「戦後70年 戦争の残影」は、地域に残る資料から犠牲になった人達の思いや平和について改めて考えるきっかけにしてもらおうと企画されました。 会場には、高遠町歴史博物館や中川村教育委員会、個人等が所蔵する資料76点が展示されています。 これは戦時中、鉾持神社の参道で撮影されもので出征する兵士とそれを見送る人達です。 また、この木札は兵隊として出征し戦死した家に掲げられたものだという事です。 会場には今回の企画に合わせ、市内から募集した出征兵士とその家族の写真11枚が、展示されています。父親の出征時の写真を提供した伊藤光廣さんです。 この他に、シンガポール陥落後の昭和17年に当時の小学生が書いた作文も展示されています。 「特別展 戦後70年 戦争の残影」は、12月6日まで高遠町歴史博物館で開かれています。
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伊澤修二記念音楽祭に向けて藝大教授が児童に指導
31日に行われる伊澤修二記念音楽祭に音楽劇で出演する小学生が、東京芸術大学の教授から9日、演技指導を受けました。 この日は、東京芸術大学の山下薫子教授が、伊澤修二記念音楽祭に出演する高遠町内の小学生に演技指導をしました。 高遠小学校の5年生は、伊澤修二の生涯を物語にした音楽劇「伊澤修二先生物語」を披露します。 幼いうちから、向上心を持って勉強に励んだ進徳館教育の精神を貫いた伊澤修二の生涯を劇と音楽で披露するものです。 山下教授は「当時の人の気持ちを考えながら台詞を言いましょう」とアドバイスしていました。 伊澤修二記念音楽祭は31日(土)に行われます。 高遠町内の小学生は、午前9時15分から高遠町文化体育館で行われる第1部に出演します。 高遠小学校は「伊澤修二先生物語」を、高遠北小学校は「狐にだまされた話」を披露します。
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夏の間入笠山で過ごした牛 下牧
足腰を鍛えるため、夏の間涼しい山で過ごしていた牛たちは、16日山から下牧しました。 今年6月中旬から伊那市高遠町の入笠山で過ごしていたのは、上下伊那と諏訪地域の酪農家が所有する33頭です。 夏の間涼しい環境の中で生活でき、農家も世話の手間が省ける利点があります。 この日は、28頭が下牧しました。 衛生検査や体重測定などを行い、それぞれの農家に帰っていきました。 JA上伊那によりますと、今年は雨が多く降り草の伸びが良かったため牛の体調も良く、体重が平均70キロ増えたということです。
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白川タクシー お手柄
伊那市の白川タクシーは、タクシーに乗車した70代の女性がオレオレ詐欺被害にあうのを未然に防いだことから伊那警察署から感謝状が贈られました。 16日、白川タクシーの白川光朗社長に伊那警察署の内川政澄署長から感謝状が手渡されました。 10月6日、伊那市に住む70代の女性から上田駅まで行きたいとの依頼があり、タクシーで上田駅に向かいました。 このとき配車を担当したのが白川タクシーの渡辺新一さんです。 高齢の女性が上田駅に単独で向かっていることを不審に思い伊那署に通報。 伊那署は、上田署に連絡し、上田署員が、女性が新幹線に乗る直前に思いとどまらせたということです。 この女性にかかってきた電話は、息子を騙って「風邪をひいた、電話番号が変わった、株で損をしたので500万円を大宮まで持ってきてほしい」という内容で、現金250万円を持ってタクシーに乗り込んだということです。 タクシー会社により詐欺被害を未然に防いだのは、今年9月末現在で今回も含め県内で10件あり、南信では2件目、伊那署管内では初めてだということです。 伊那警察署によりますと、高齢者がタクシーで移動することが近年増えているということです。
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地域の写真をデジタルアーカイブ
伊那市の高遠町歴史博物館は地域に残る写真をデジタル化するアーカイブ事業に取り組んでいます。 歴史博物館の一室では、昭和初期に撮影された写真のフィルムやガラスの原版をデータ化する作業が7月から行なわれています。 昭和30年代に行われた三峰川総合開発の様子や高遠の街並み、伝統行事等が撮影されています。 博物館では、これらの写真を後世に残しておこうと、地域の歴史に詳しく、映像に関する知識がある矢澤章一さんと共にアーカイブ作業に取り組んでいます。 21日からはその事業の一環として、一般から寄せられた出征兵士の写真などを展示する戦後70年特別展「戦争の残影」を開催します。 市内各地から20点余りが寄せられていて、これらをデジタル化し、家族のメッセージを添え上映する事にしています。 博物館は、デジタル化した写真を生涯学習や学校教育の場で活用できるようにしていきたいとしています。
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高遠第2第3保育園 信州型自然保育に認定
豊かな自然を生かした保育教育を重視する「信州型自然保育認定制度」で、県は伊那市高遠町の高遠第2・第3保育園が認定団体に決めました。 県では、自然環境や地域資源を取り入れた保育の普及を図るため信州型自然保育認定制度を創設しました。 13日は、県庁で保育園や幼稚園など72団体に認定証が交付されました。 認定された高遠第2・第3保育園は今年度園児数が定員の半数以下になっていることから6月に制度認定の申請をしていました。 伊那市では、園児数が定員の半数以下が2年続くと翌年度から休園にすると定めていることから、保護者や地域住民などでつくる「高遠第2第3保育園の存続と未来を考える会」を立ち上げ認定を目指してきました。 高遠第2第3保育園では、園舎近くの山を活用し自然を活かした保育を行っています。 こうしたことが、評価され認定されました。 認定団体は、県から自然保育の体験教室に助成を受けることができます。 また、認定されることで認知度や信頼性の向上につながる利点があるとしています。 保育園や会では、認定を大きくPRし園児数の確保につなげていきたいとしています。 県では、認定団体をホームページや東京の情報発信拠点銀座NAGANOで開く移住者向けのイベントなどでPRしていくということです。 伊那市内では他に、天使幼稚園と山の遊び舎はらぺこが認定されました。
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高遠町の住民有志がカボチャのランタンづくり
伊那市高遠町の住民有志は、31日のハロウィンを前に、商店街に飾るカボチャのランタンを6日作りました。 6日は高遠町の商店街の有志7人がランタン作りをしました。 ランタン作りは東屋靴店の米山洋子さんの声掛けで行われました。 米山さんは去年友人とランタンを作ったことをきっかけに、取り組みを広げようと、今年は近くの商店に声をかけました。 カボチャは南箕輪村の農家から譲りうけたもので、大きなものは40センチほどあります。 初めて作る人も多く、1人一つずつ制作していました。 ランタンはそれぞれの店に飾られ、7日から2週間ほど点灯されます。
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地域の文化遺産 石仏の清掃
高遠石工の調査研究に取り組んでいる一般社団法人高遠石工研究センターは4日、伊那市高遠町の建福寺で石仏の清掃活動を行いました。 建福寺は石仏の寺として知られていて境内には高遠石工の作品が40体ほどあります。 4日はその調査研究を行っている高遠石工研究センターの会員およそ10人が石仏や保管している建家の清掃を行いました。 会員は掃除機や雑巾を使って建家の中にたまった埃を取り除いたり石仏を拭いたりしていました。 センターでは石仏の記録映像も残すことにしていることからより良い状態で撮影しようと丁寧に清掃活動にあたっていました。 高遠石工研究センターは石仏を地域の文化遺産として保存継承していこうと今年4月に発足しました。 5年をかけて高遠石工の作った石仏を調べ情報発信するとともに、その価値を体系化しまとめていく計画です。
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伊那市高遠町で燈籠祭
伊那市高遠町で燈籠祭が行われ、本祭りの23日は、山車や高遠ばやしが商店街を練り歩きました。 高遠ばやしは、霜町、相生多町、新町の3つの連が練り歩きました。 山車は、仲町と本町の2つの連が巡行しました。 ご祝儀をもらった店の前では、威勢のいい三三七拍子が響いていました。 燈籠祭は、豊作と無病息災に感謝する鉾持神社の例祭として行われています。 稲穂に見立てた赤いほうずき提灯が並び、商店街を彩っていました。
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高遠ブックフェスティバル始まる
本をテーマにしたイベント「高遠ブックフェスティバル」が19日から伊那市高遠町で始まりました。 これは、地元住民や高遠町図書館などで作る実行委員会が、高遠を本の町にしようと毎年開催しているもので、町内のいたるところに本棚が並んでいます。 空き店舗の旧いてふやでは、県内6軒古本屋が出店しています。 旧ほていやでは、今回初めて伊那市内の書店が選んだ本が並びました。 「絵本」や「郷土に関係のある本」など、それぞれがテーマを持って選んだということです。 まちかど本棚は、町内およそ20か所に設置されています。 商店街だけでなく、町内をくまなく見て楽しんでもらおうと、今回は路地にも多く本棚が置かれています。 会場内3か所を周りページを集めると、高遠町出身の小説家島村利正の短編が完成する企画もあります。 高遠ブックフェスティバルは23日(水)まで行われます。 22日(火)には島村利正の読書会が開かれます。
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板山生産森林組合間伐作業終了
伊那市高遠町長藤の板山生産森林組合が30年ほどかけて実施してきた32ヘクタールある人工林の間伐作業が、今日、終了しました。 10日は、上伊那森林組合の職員が、アカマツ林で間伐作業を行っていました。 板山生産森林組合は、51haの森林を所有しています。 そのうち、32ヘクタールがアカマツやカラマツの人工林です。 昭和50年代から、組合を組織する集落総出で、下草刈りや間伐などの整備を進めてきました。 残すところ、1.53haとなりましたが、組合の平均年齢が70歳ほどと高齢化が進んだことなどから、今年度は、森林税を財源とする「みんなでささえる里山整備事業」の補助を受けて、上伊那森林組合に事業を委託しました。 森林組合が、6月頃から、間伐し、この日、作業が終了となりました。 人工林は現在、樹齢60年ほどで、組合では木材の需要状況を見ながら、管理していきたいとしています。
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高遠消防署一日出張所
伊那市高遠町の高遠消防署の救急一日出張所が12日ニシザワ高遠食彩館で行われ、買い物客が緊急時の対応を体験しました。 12日は、ニシザワ高遠食彩館の駐車場に一日出張所が設けられ、心肺蘇生法や119番のかけ方の体験、救急車の展示が行われました。 これは、12日までの救急医療週間に合わせ、地域住民に意識を高めてもらおうと高遠消防署が初めて行ったものです。 救急車の展示では、子どもたちが車内に乗り込み、設備を見学していました。 119番のかけ方体験では、買い物客の男性が倒れ、救急車を呼んでほしいと頼まれたという想定で電話をしました。 ある署員は、「救急車を呼ぶときは、どこの市町村かからかけているのかしっかり伝えることが大事。署員が質問をしてくれるので、落ち着いて答えてください」とアドバイスしていました。
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高遠学園構想 「市全体が望ましい」
伊那市教育委員会の松田泰俊教育委員長は高遠高校が小中学校との連携を図る「高遠学園構想」について、現在の長谷・高遠から伊那市全体に広げるのが望ましいとの考えを改めて示しました。 これは、11日開かれた市議会一般質問で議員の質問に松田委員長が答えたものです。 松田委員長は構想について「中高一貫校を考える物ではなく、小中学校や地域との連携を図り、高遠教育の精神の実学を育てていきたい」と答えました。 白鳥孝市長は「緩やかな連携の中で、あらゆる可能性をいっしょに考えていきたい」と話していました。 議員からは「目に見える形にして示すよう市教委が中心となり構想の素案をたて議論していくのが望ましい」と話していました。 高遠高校では「少子化に向かう中、地域創生の核となるよう、地域に残る人材を育てていきたい」と話していました。