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中尾歌舞伎 29日に春季公演
伊那市長谷の中尾座で29日午後1時から、中尾歌舞伎保存会(西村篝会長、30人)の春季定期公演がある。演目は「御所桜堀川夜討(ごじょざくらほりかわようち)弁慶上使(じょうし)の段」で、4年ぶり。本番に向け、けいこは最終段階に入っている。
あらすじは、源義経の正室・卿(きょう)の君が平家一族、平時忠の娘であるため「卿の君の首をはねて渡せ」と頼朝が弁慶を卿の君の守役・侍従太郎の館へ向かわせる。弁慶は卿の君の身代わりを立てるが、それが自分の娘だと知る。父親と名乗りたい気持ちを抑え、殺してしまう。弁慶が忠誠心を見せる場面が見どころ。上演時間は70分。
会員は2月中旬から、けいこを開始。週2回集まって台本の読み合わせ、立ちげいこ、ステージ上での通しげいこをこなし、完成度を高めている。
平日の夜は2時間程度、役者らがそろい、浄瑠璃と三味線に合わせ、本番さながらの演技を見せる。
合併を機に、ゲスト出演する市職員細谷誌帆さん(28)は、伝統文化に触れる機会を喜びつつ「せりふが独特の節回しで、まねするのも難しい」と苦戦。「舞台を壊さないように、できる限りのことをしたい」と初舞台に臨む。
公演は入場無料。 -
みらい塾の庭がリニューアルオープン
伊那市長谷黒河内の農家民宿「みらい塾」はこのほど、母屋裏側にある庭を整備し、オープンガーデンとした。40種以上の春の花々と赤茶色の遊歩道のある愛らしい庭が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
同民宿はこれまでも、母屋正面にある遊歩道スペースを一般開放しており、バラを中心とする季節の花々が訪れた人たちを楽しませていたが、母屋の裏側は、家庭用の庭となっており、一般には開放していなかった。
今回はその部分を整備。庭造りや古民家再生などを手掛けてきた山村活性化事業コンサルの玉田隆さんが中心となりながら遊歩道を整備して花の苗を定植。もともと生えていた花木は生かしつつ、周囲の農村風景や里山と調和のとれた庭づくりを目指した。
現在はスイセン、タイム、ビオラなどが見ごろ。今後も各季節の草花の定植を進めていくため、四季折々で違った顔が楽しめるようになる。
特に女性客に好評で「絵に描いたような庭だね」「かわいらしいね」などと話しながら庭を見学していた。
庭はオープンガーデンとしているため、一般にも開放している。 問い合わせはみらい塾(TEL98・2168)へ。 -
伊那消防組合に初の女性職員
伊那消防署で2日、消防職員の辞令交付式があり、伊那消防組合初となる女性職員が誕生した。消防士になったのは野牧加代さん(21)=同市長谷=。ほかの男性新入職員3人と共に緊張した面持ちで、伊那消防組合消防本部の早川正行消防長から人事通知書を受け取った。
関係者によると、06年4月1日現在、県内の女性職員は17人で、南信地方には諏訪、伊南の2消防組合に一人ずついる。これまで同署にも女性から応募があったものの採用試験に合格するまでには至らなかったという。
野牧さんは、救急救命士を志望し東洋医療専門学校(大阪府)を昨年度卒業。地元の長谷で消防防災ヘリコプターに乗った救命士が救助者を救急搬送している姿を見て憧れたという。
野牧さんは「女性ならではの優しさ、柔らかさが生かせればと思う。男性と比べて体力が劣っていることは自覚しているが頑張りたい」と意気込み。早川消防長は「職場の活性化につながれば」と期待している。
野牧さんは、4月中旬、県消防学校の初任科へ入校し半年間、消防士としての訓練に入る。その後、警防課に所属し、男性職員とともに24時間勤務にも当たるという。
伊那消防署では、今回の採用に合わせて女性用の仮眠室やトイレの改修をした。
伊那消防組合初の女性職員誕生。人事通知書を持ち、意気込みを語る野牧さん -
伊那市商工会 始動
伊那市の高遠町商工会、長谷村商工会、西春近商工会が合併して誕生した「伊那市商工会」は3日、前高遠町商工会で開所式を開いた。1市町村に1商工団体を原則とする県の方針に伴い、市内にある3商工会は商工会議所との一本化を視野に入れ、1日に合併した。
09年度までに一本化しなければ補助金の確保ができないため、前段として合併。長谷村、西春近を解散し、高遠町を存続する定款変更合併で、経営改善事業を一本化し、地域振興事業はそれぞれの商工会が支部として取り組んでいくという。
合併により、新商工会への県の補助金は、前年度の3商工会の合計金額の90%額を確保し、同額の補助は09年度まで続くという。県はこの期間を商工団体一本化までの準備期間としている。
同商工会は、広域化、多様化する小規模事業者の指導ニーズへの対応、商工事業の効率で効果的な取り組みを図る。開所式で森本光洋会長(前高遠町商工会長)は「事業のさらなる充実に務め、地域に根ざして頑張っていきたい」と語った。
5月17日には総会があり、役員を決めるという。 -
配食ボランティアグループ
伊那市長谷
あつもり旧長谷村が一人暮らしのお年寄りを対象として97年から提供してきた配食サービス「やすらぎ弁当」の調理ボランティアをしてきた。配食サービスは月2回。それを地区内の女性17人が2グループに分かれて、月に1回ずつ調理する。
「作ったことのないメニューなんかもあったから、ここで覚えたのをうちに帰って作ってみたりもしてね」「自分たちの勉強にもなったね」と口々に語る。
メンバーが作った弁当には手紙ボランティアの人たちが書いた手紙が添えられ、配達ボランティアグループ「みつばち」によってお年寄りの家に届けられる。
◇ ◇
「家でも(食事を)作っているし、何かできないかねえ」と、子育てを終えた仲間数人で始めた活動だったが、年を重ねるごとに1人、2人と増え、宅配も月2回行えるようになった。
毎回栄養士の作成した献立に従い、さまざまなメニューを調理する。最初は作り方が分からないものもあったが、それぞれが家でやっている方法を参考にしながらアレンジ。「こういう風にすりゃあいいかねえ」「そうだね」そんなやりとりをしながら調理するのは楽しかった。
お年寄りに食べてもらうものだから竏窒ニ、味付けも濃くなり過ぎないように配慮。「量が多い」という声があれば、それを参考にして調節した。そんな女性たちの愛情が弁当の隠し味となっていた。
だからこそ、栄養バランスに不安を感じている一人暮らしのお年寄りにも好評で、「おいしかった」とアンケートに書いてくれることも多かった。
調理の後に残りものをつまみながら世間話をするのも楽しみの一つ。
「作っている間は話せないけど、がんばって作った後にお茶を飲みながら話すのが楽しくてね」と笑う。
◇ ◇
この4月から市内統一の「あじさい弁当」に移行するため、10年に及ぶ活動にピリオドを打つが、一抹の寂しさを感じずにはいられない。
「協力し合って楽しみながら作ってくることができた。せっかくいい仲間ができたのだから、これからも何かの形でグループを残していきたいね」 -
伊那市観光協会を設立
伊那市観光協会が28日、設立した。合併に伴い、伊那、高遠町、長谷の各観光協会を統合。観光資源を広く宣伝し、観光客の誘致を図る。
事務所は伊那市役所に置き、3地域に各支部を置く。
07年度事業は▽市観光基本計画策定の参加と提言▽高遠城址公園さくら祭りや米の道権兵衛峠を歩こうなどの運営参画▽ホームページの立ち上げ▽保科正之公の大河ドラマ化に向けた運動▽南アルプス世界遺産登録運動への協力竏窒ネどで、各地域の事業をもとにした。合併を機に、新たにフォトコンテストを開き、伊那市の魅力を外部に紹介する。
会長に決まった小坂市長は「民の力も入れ、伊那市の新しい観光を作っていきたい」とあいさつ。
委員から「事業計画が守りの姿勢に感じる。攻めることも大事。事業の活性化のため、専門部会を設けてほしい」と意見があった。
会費は08年度に統一する。 -
市営住宅がしゅん工
伊那市高遠町の塩供市営住宅、ハイツ小原南G棟、長谷の高齢者専用住宅のしゅん工式が28日、それぞれ現地であった。いずれも4月1日から入居する。
市は4月の組織機構改革で、建設部監理課内に住宅政策係を新設。過疎地域の定住対策など含めて住宅施策を進めたいとしている。
塩供市営住宅は人口定住対策の一環。U・I・Jターン者を優先し、高遠北小学校の児童や第二保育園の園児数の確保などを図る。過疎地域自立促進計画に盛り込み、01年度から継続的に建設している。
木造平屋建ての2棟(2世帯分)。3DKの広さ93平方メートル。駐車場2台分を確保し、家庭菜園などもある。工事費3900万円。
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ハイツ小原南G棟は、核家族化による住宅不足の解消や若者を中心とした人口の定着を図るために建設。小原南地籍で5棟目となる。
鉄筋コンクリート造り3階建てで、9世帯分。2LDKの広さ62平方メートル。工事費9500万円。
2世帯分の空きがある。家賃は4万5千円。問い合わせは、高遠町総合支所建設課(TEL94・2551)へ。
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長谷地域で初めてとなる高齢者専用住宅は「ケアビレッジ長谷」として医療・保健・福祉の施設を一体的にした。
高齢化率が38%を超え、高齢者の独り世帯や高齢者のみの世帯が増えていることから、介護や援助を必要とする高齢者が在宅で生活できる基盤を整備した。
1棟8戸(1人世帯5戸、2人世帯3戸)の集合住宅。木造平屋建てで、延べ床面積は1人世帯が39平方メートル、2人世帯が53平方メートル。高齢者が安全に生活できるよう段差をなくし、オール電化にした。家庭菜園もつく。また、各戸に緊急通報装置を取り付け、何かあった場合、長谷健康増進センター内ショートステイやすらぎにつながる。事業費は1億2千万円で、過疎債などを活用した。
場所は特別養護老人ホーム栃の木荘の跡地で、近くに美和診療所、デイサービスセンターやすらぎなどがある。
5世帯に空きがある。入居条件は、市内に住む65歳以上の虚弱高齢者。家賃は収入によって4段階に分かれる。問い合わせは、長谷総合支所保健福祉課(TEL98・1144)へ。 -
高遠伊那東ライオンズクラブ 河川清掃活動
伊那市の(古田順子会長)は22日、高遠町の三峰川の河川清掃をした。高遠城址(じょうし)公園の桜の開花を前に取り組む恒例行事。観桜期に集まる観光客のためを思い、それぞれが清掃奉仕活動に取り組んだ。
県下のライオンズクラブが取り組む河川清掃の一環。同クラブでは約8年前から始まり、毎年、この時期に三峰川左岸沿いの道路や河川敷のごみ拾いをしている。
この日は、クラブ員約10人が三峰川橋付近に集まり、上流約2キロまでを歩いて清掃。2時間ほどで市が指定するごみ袋、15袋分のごみを回収した。年々量は減っているものの、依然として空き缶、ペットボトル、たばこの吸いがらが目立った。
古田会長は「観光客の人たちに気持ちよく来てもらいたい。そのためには、ごみのない環境整備に協力ができればと思う」と話していた。
三峰川橋付近の河川清掃をするクラブ員ら -
雑穀で地域づくりを考える
伊那市は11日、長谷の気の里ヘルスセンター栃の木で雑穀フォーラム「雑穀で地域づくり」を開いた。雑穀に関心を持つ市民、市・県外者ら約200人が集まり、雑穀での地域活性化策を探った。
郷土食の掘り起こしを目指す「雑穀プロジェクト2007in伊那」の第3弾。
フォーラムでは、信州大学農学部教授井上直人さんが「雑穀文化は健康をはぐくむ」、岩手県で雑穀栽培の普及などに取り組むプロ農夢花巻専務取締役伊藤正男さんが「雑穀栽培で農家も地域もいきいき」と題し、それぞれ講演した。
伊藤さんは「雑穀市場は伸びているが、国産は10%。体に入る食物で、責任を持ったものを提供したい」と話し、作物を作るだけでなく、保育園や老人クラブなどに出向いて食育にも関わっていることなどを紹介。また、雑穀の栽培地として伊那は「やる気を出したら、生産量が取れる場所」とし、活動にエールを送った。
雑穀料理の試食もあり、長谷ふるさと食文化研究会など3団体がきびもち入りのおにぎりや菊芋の酢の物などを用意。参加者は、食感や味などを確かめ、栽培や調理方法などを熱心に尋ねた。
プロジェクトは、雑穀を普及させ、地域食材として食育につなげて、中山間地の農業振興などを図るねらい。
市内で雑穀アマランサスなどを栽培、商品化する活動が展開されている。
市は07年度、信大との連携による雑穀栽培振興の予算を盛っている。 -
長谷中で球技クラスマッチ
伊那市の長谷中学校(西牧健史校長、55人)で8日、バスケットボールのクラスマッチがあった。全校生徒と職員が参加する小規模校ならではの球技大会。チーム一丸となって優勝を目指し、本年度最後のスポーツ行事を楽しんだ。
男女別のリーグで総当たり戦を展開。チームは、各学年(1学年1クラス)、職員ごとで構成のそれぞれ5チームが出場した。男子リーグについては、学年の力の差を補うために最大6点のハンデキャップを設けて対戦した。
ボールを手にすると一気にゴールへ向かって走り得点を重ねるなど攻守の入れ替わりの早い試合を繰り広げた。大会は、優勝のほか、クラスの応援の勢いを評価する賞もあり、各スラスが応援旗を会場に取り付け、「ナイスシュート」「気にするな」などと友人の名前を呼びながら声援を送った。
西牧校長は「小規模校なので、学年の枠を越えて皆で和気あいあいと楽しむことができる。私たちも単なるお楽しみでなく真剣にプレーしている」と試合に参加していた。
全校クラス対抗のクラスマッチで熱戦を繰り広げる -
秋葉街道発掘調査隊長 高坂英雄さん(60)伊那市
伊那市長谷に昨年2月、地域に眠る観光資源を活用しようと「秋葉街道発掘調査隊」が発足。公募や元文化財専門委員ら約30人で構成される。
秋葉街道は静岡県浜松市に続く古道で、秋葉神社参拝に使われた。江戸時代の絵図をもとに、地元の公民館や県立図書館などに残る資料と照らし合わせながら、1年かけて道筋を確認した。
長谷の非持縲恪a口は湖底に水没しているため、代替ルートを確保。散策マップを作成し、観光ルートとして活用する。
「知らんことばっかりで、調べていくうちにどんどん興味がわいてきた。絵図と今、残っている集落の位置が合っていて、おもしろい」。また、歩くことで四季折々の景色の良さに改めて気づいた。
車社会で利便性、経済性が優先され、信仰の道として親しまれた秋葉街道の関心が薄れていく中で、子どもたちに伝え、地域おこしへつなげていこうという思いを強くした。
2月下旬、長谷黒河内縲恷sノ瀬の約2キロ区間で、秋葉街道を整備した。隊員は弁当と水筒を持参し、下草刈りや歩行者の安全を確保するためのロープ張り、岩入沢への仮橋設置などに取り組んだ。
斜面がきつく、足場が悪い個所もあったが、隊員はつるはしやなたなどを使い、人が歩けるように黙々と作業をこなした。
「疲れたけど、楽しかったね」「静岡県の秋葉神社へ参拝に行こうよ」と口々に話す。
隊員は年齢も、立場も違う。「一銭の徳にもならない作業だが、一緒にやろうと協力してくれる仲間がいることはうれしい」。
秋葉街道を軸に、熱田神社、中央構造線、守屋貞治の石仏などの名所を結びつけ、さらに、ハナモモなども植え、桜、ツツジ、モミジと季節ごとに変わる風景を歩いて楽しめる「花街道」ができたらと構想を練る。
痛ましい事件が起こる世の中。「自分さえよければ良い」という傾向がある。
今後も整備は必要になる。作業を通じて、思いやりの心、助け合いの精神をはぐくんでもらえたらと願う。
村づくりは、豊かにしようという思いの繰り返し。「魅力があって、生活が成り立てば、住みたい人はいる。ただ待っていても、何も良くならない。だれかがやるだろうと思っていても進まない。ここに住む以上、住んでいて良かったと思える地域にしたい」
澄み切った青い空、木々の緑、地域に広がる花…。地域住民も、観光客も引きつける、そんな地域を夢見ている。
(湯沢康江) -
伊那署が感謝状 業務に長年協力の4人へ
伊那署は27日、警察業務に長年協力のある、中畑クリニックの医師中畑英樹さん(50)=伊那市日影=、長衛荘管理人の小松喜代男さん(69)、志さ美さん(63)夫婦=箕輪町=、南アルプス北部地区山岳遭難防止対策協会隊員の中村徳彦さん(47)=同市長谷=の4人へ感謝状を送った。
中畑さんは、同署管内で発生した事件・事故などの検死などに長く携わる。表彰を受け「亡くなった人に早く引導を渡してあげたいと取り組んできた」と感想を述べた。
小松さん夫婦は、管理人として8年間従事し、南ア登山者の宿泊場所の提供、登山道の整備などに携わる。中村さんは、隊員として28年間務め、山岳遭難救助活動に取り組んできた。
小松さん夫婦は「山の天候を甘く見ないでほしいと、登山者へ伝えていきたい」。中村さんは「一歩間違えれば自分たちの命も危険になる状況もあるが、今後も気を引き締めて取り組んでいきたい」と話していた。
感謝状を受け取った皆さん。(左から)中畑さん、小松さん夫婦、中村さん -
秋葉街道を整備
伊那市長谷を南北に貫く古道、秋葉街道の復活を目指す「秋葉街道発掘調査隊」(高坂英雄隊長、30人)は25日、秋葉街道の整備を開始した。隊員約20人が参加し、黒河内縲恷sノ瀬の約2キロ区間の道筋を整えた。
作業は、下草刈りや歩行者の安全を確保するためのロープ張り、岩入沢への仮橋設置など。
斜面がきつく、足場が悪い個所もあったが、隊員はつるはしやなたなどを使い、人が歩けるようにした。
高坂隊長(60)は「車社会で利便性、経済性が求められ、地域住民でも信仰の道と親しまれた街道への関心が薄れてきている。街道を軸に、名所を回り、楽しめるような形にしたい。作業を通じ、地域を良くしようというきっかけになれば」と話した。
3月には分杭峠付近を整備。07年度は市の新規事業として、看板設置など再生工事に取り組む。整備完了後は街道を活用したイベントを考え、観光資源に生かす。
秋葉街道は、静岡県の秋葉神社参拝に使われた道。昨年2月、地域に眠る観光資源を活用しようと調査隊を発足させ、江戸時代の絵図をもとに、1年かけて調査し、道筋を確認した。非持縲恪a口は湖底に水没しており、代替ルートを確保する。 -
小坂伊那市長が長谷地域協で風力発電反対説明
伊那市の小坂樫男市長は16日夜あった長谷地域協議会で、入笠山、鹿嶺高原周辺で民間企業が検討している大型風力発電計画について改めて「反対」の考えを説明し、理解を求めた。これまで計画推進が目立った同地域協の委員からは反発の声もあがった。
旧長谷村で風力発電を盛り込んだ地域新エネルギービジョンを策定した地元にとっては、循環型エネルギーや風車設置による地域・観光振興への期待があった。また、風車建設時の作業道(林道)の新設で森林整備が可能になるとした推進理由もあった。
小坂市長は「風力発電を否定するものではない」とした上で「高山地帯に高さ100メートルを超える構造物を作るのはいかがなものか」と批難。作業道(林道)の新設について触れ「山に林道を開けることは景観や自然破壊はもちろん、災害を誘発する」と指摘し、災害の危険性と景観への影響を主な反対理由に挙げた。
さらに、地元の期待も大きかった風力発電による地域活性化についても否定。一方で、「市として(活性化策が)求められていると考える」と述べ、具体案を来年度予算案で示す、とした。
また、木質バイオマス資源の利活用、太陽光発電や中小水力発電の導入を盛った地域新エネルギービジョンの概要も説明した。
計画をめぐっては、昨年の12月市議会定例会に賛否の陳情が出され、総務委員会は反対の陳情を採択、本会議で推進に覆ったものの、直後に小坂市長が反対を表明する二転三転した展開となった。小坂市長は同定例会の会期中、高遠町と長谷両地域協で出た慎重な検討や計画推進を求める意見を聞いた後の表明だった。
これに対し地域協委員からは、市と議会、地域協の関係やあり方を疑問視する意見もあった。 -
市書店組合「新伊那市かるた」初の大会
伊那市書店組合(小林史麿組合長)は10日、同市荒井の市立図書館で、新市誕生記念の一環として販売した「新伊那市かるた」を使った、かるた大会を初めて開いた。市内を中心に駒ヶ根市などから幼児縲恆蜷lの33人が集まり、年齢ごとの部門に分かれて楽しんだ=写真。
昨年春に販売し始めた同かるたは、高遠城址(し)公園のコヒガンザクラ、長谷の孝行猿、天竜川のザザ虫などを題材に、合併したふるさとを知ってもらおうと3千部を制作。現在は約2500部を売り、地元出身者などからの問い合わせもあるという。
読み手は、伊那朗読の会の会員の一人、柄山祐希さん(83)=同市中央区=が務め、かるたの題材になっている場所について解説しながら進行。参加者は、関心しながらも次第に札数が少なくなると、体勢を前のめりにして札を取り合う熱戦を展開した。
小学校3年生以下の「年少の部」で9枚獲得した、西春近北小3年の本間はるかちゃん(9つ)は、前半で稼いだリードを守りきって優勝。「端から端まで見渡して取った。勝ててうれしい」と喜んでいた。
小林組合長は「新しい伊那市の歴史や文化を理解してほしい」と、かるたの題材になっている場所を巡る企画を検討しているという。かるた大会も継続していく考えでいる。 -
おやきで家起し、木下利恵さん(50)
「おいしい物を食べたい一念で、おやきづくりをしている。『おやきで地域起し』なんて、大それたことは考えていない。まずは家起し。余って捨ててしまうような野菜や漬け物、なんでも頂いて、利用している」。
長谷村生まれ。結婚後「環境の良い場所で子育てをしたい」と夫と子ども3人でUターンした。シイタケ栽培もしたが、サルの食害に遭い、「なにか一生続けられ、自立できる仕事を」とおやきづくりを思い立った。
おやきづくりはまず、小麦粉をこねて、たたいて、伸ばして皮を作る。「これでもかというほど、しっかりこねる。ストレス解消にもなる」とか。中身はあんこと野沢菜、カボチャの3種類。長谷村産の小豆を使ったあんこは「素材の味を生かして、甘さは控えめ」。野沢菜入りは、みそを入れた母の味の野沢菜を塩出しし、ごまと彩りにニンジンを入れて味を調えた。カボチャは自家取りを使った。
2時間寝かせた皮に中身を包んで、年代物のほうろくに並べて、じっくり、こおばしく焼いた。
先日、伊那市西春近の友人宅で、試食会。市内外から集まった友だちは「昔食べたおばあちゃんの味がする」「皮の味はいい」など概ね好評。中には「小豆はもう少し甘い方がいい」「カボチャはみそ味で鉄火みそ風の方が、おやきに合う」などの指摘も。
「切り干し大根やリンゴ、ナスおやきなどいろいろ試したい。食べきれないで、捨ててしまう野菜や果物、漬け物などを使うことで、ごみも減らしたい」と抱負を。
今後、試行錯誤を重ね、「昔懐かしいおばあちゃんの味」をコンセプトにしたおやきを完成させ、将来的には注文生産、直販する考え。5人暮らし。(大口国江) -
JA上伊那の生活部会が老人保健施設「すずたけ」にチャリティーバザーの収益金で購入した車いすなどを寄贈
上伊那農業協同組合(JA上伊那)伊那地区と東部地区の生活部会は30日、車いすや徘徊防止センサーマットなどを伊那市美篶の老人保健施設「すずたけ」に寄贈した=写真。
寄贈品は、両生活部会が昨年のJA上伊那まつりなどで実施したチャリティーバザーの収益金で購入したもので、伊那地区は03年から、東部地区は昨年からこの取り組みを続けている。
昨年のバザーでは、東部地区で10万円、伊那地区で28万円の収益金が集まったため、東部地区が車いす1台と歩行機2台を、伊那地区が徘徊防止センサーマット2台を寄贈することとなった。
この日は、JA上伊那の三沢芳秀代表専務理事とともに伊那地区の加藤加与子部会長と東部地区の金井靖子部会長が同施設を訪問。
塚越広施設長は「徘徊する人も多く、センサーが鳴って気付くこともある。また歩行機も、少し足がおぼつかなくなった人にはありがたい」と感謝の思いを語った。 -
長谷道の駅のレストランでまきストーブ講座
伊那市長谷、道の駅・南アルプスむらにあるレストラン「野のもの」(吉田洋介代表)で30日、「薪(まき)ストーブクッキング講座」があった。市内外から集った参加者たちは、まきストーブやダッチオーブンを使って、イタリア料理に挑戦した。
まきストーブを備える同レストランが調理への活用法を学びたいと、一般にも参加を呼びかけて開いている講座で、2回目。初回に続き、市内でイタリア料理の指導をしている生パスタの製造・販売店「蔵部」の渡辺竜朗さん(35)を講師に迎えた。
メニューは、イタリアの冬の料理の代名詞とされる「バーニャ・カウダ」と、魚料理「アクアパッツァ」の2品。おいしく作りあげるポイントや、調理時におけるまきストーブの有効な使い方を教わった。
箕輪町から訪れた50代の女性は初めて参加。「家にまきストーブがあるけど、料理などになかなか生かせれていないので、コツを教わりたかった。(講座を通して)料理の幅が広がりそうです」と話していた。 -
料理教室で雑穀の魅力探る
伊那市長谷の郷土食の掘り起こしを目指す「雑穀プロジェクト2007in伊那」が27日、長谷の気の里ヘルスセンター栃の木で始まり、第1弾として、2種類の雑穀を使った料理教室をした。
プロジェクトは地元住民有志でつくる「長谷食文化研究会」と、伊那市が企画。旧長谷村が昨年度始めた食文化調査研究事業の一環で、料理方法の情報交換や栽培研究などを通して雑穀の魅力を探る。雑穀の普及を図り、遊休農地の復活などを目指して、中山間地の農業振興や地域活性化につなげる狙いだ。
市内外からスタッフを含めて約50人が参加。「雑穀でつくるおかずとスープ」と題し、料理研究家の美上みつ子さんを講師に、冬野菜のシコクビエシチュー、キビとひじき煮のサラダ、シコクビエとキビのコロッケ、雑穀入りごはんの4品を作った。
美上さんは雑穀の豊富な栄養成分や健康への効果などを紹介し、調理のポイントをアドバイス。参加者たちは積極的に質問したり、メモを取って知識を深めていた。
美篶の主婦(35)は「栄養面で雑穀が体にいいって聞いたので、子どももいるし、食事に取り入れたいと思って参加した。さっそく家で作ってみたい」と話していた。
プロジェクトは3月まで全3回。次回は2月に雑穀のおやつを作り、最終回は「雑穀で地域づくり」と題したフォーラムを予定している。 -
小学生防火作品コンクール審査会
伊那防火管理協会は19日、伊那公民館で、伊那消防組合管内の小学生を対象とした防火作品コンクールの審査会を開いた=写真。ポスターと書道の部の各最優秀賞1点ずつを選び、ポスターは伊那東小4年の小林莉歌ちゃん、書道は同小6年の郷頭愛(まな)ちゃんの作品に決まった。
防火意識を高めるための恒例事業。ポスター、書道、作文の部へ管内の小学4縲・年生から342点の応募があった。この日は、最優秀賞のほか、小学校教諭らが審査をし、ポスター19点、書道14点の優秀賞も決めた。
ポスター、書道の部の優秀賞以上の入賞作品は、「春の火災予防運動」期間中(3月1日竏・日)、各市町村の役場や大型店などで展示。作文の部は後日、審査があり、入選作品は有線放送で発表する予定。 -
西春近商工会が臨時総会
伊那市の西春近商工会(野溝和男会長、240人)は18日、西春近商工会館で臨時総会を開いた。高遠町商工会、長谷村商工会と合併する議案1件を承認。3商工会でいずれも承認されたことになり、4月1日、伊那市商工会がスタートする。
野溝会長は、合併に至るまでの経過に触れ「補助金の削減で、合併せざるを得ない」苦渋の決断と述べ「さらに発展するための事業を考え、関係機関の協力を得ながら頑張っていきたい」と同意を求めた。
出席者約50人は合併理由やこれまでの経過など説明を受け、賛成多数で承認した。
合併は長谷、西春近を解散し、高遠町を存続する定款変更合併で、組織の経済基盤の確立や経済環境の変化に対応した小規模事業者の経営指導などに当たる。高遠商工会館に事務所、長谷、西春近に各支所を置く。
10年4月を目途に商工会と商工会議所の統合を予定し、補助金減額に対応するため、3年間、3商工会の拠出金で補てんする。 -
長谷を賑やかにする会がまちづくり放談会開催
伊那市長谷の住民有志でつくる「仮称・長谷を賑(にぎ)やかにする会」(羽場政光代表)は17日夜、道の駅・南アルプスむらの活動拠点施設メルシーで「新春まちづくり放談会」を開いた。地元住民らが意見を交わして、地域活性化への方策を探った。
同会は昨年12月、道の駅関係者や地域住民の有志で発足。合併によって懸念する地元の寂れや「取り残される不安」の解消を目指している。第一ステップとして、地域に参加を呼びかけ、活力あるまちづくりに向けて模索する機会にするべく、放談会を計画した。
放談会で会側は、長谷の情報発信基地とする道の駅から活性化の輪を広げていくことを提案し、メルシーの機能性の向上策について意見を求めた。参加者からは「まずは地域を盛り上げていこうという賛同者で組織を立ち上げることが第一歩。その組織で会議を重ね、知識を出し合って、年間の企画を考案していったらどうか」などの意見が出た。
放談会後の取材に羽場代表は「どうやって活性化に結びつけていくか手探り状態だったが、放談会によって今後の方向性が見えてきたように思う」と手ごたえを話した。
今後も月1回開催していきたいという。 -
「秋葉街道」観光資源に
「発掘調査隊」ほぼ全経路を確定伊那市長谷を南北に貫く古道、秋葉街道の復活を目指している「秋葉街道発掘調査隊」の活動で、ほぼ全経路が明らかになった。16日夜あった会合で、メンバーや元文化財専門委員らが、確認し合って道筋を断定し、観光資源として活用していくことで意見をまとめた。
調査はこれまで、古文書や絵図と照らし合わせたり、点在する道標や石碑などをたどったりしながら道筋を結びつけてきた。道路改良やダム建設などによって手がかりがないなど、不明確な個所も多かったが、元文化財専門委員らの協力を得ておおよそを確定するに至った。
会合では、観光資源としての活用について、湖底に水没している非持から溝口、黒河内の一部は、代替えルートとして国道を使うことを決めた。今後は2月下旬に、街道の姿をとどめる個所を中心に、やぶの刈り払いや道跡をつけるなど、本格的な整備に入る。
来年度は復元した街道のポイントに案内板を設置する予定。街道から地域の名所に誘致するために、街道に沿った地域マップの作成も考えている。
秋葉街道は江戸中期以降、静岡県の秋葉神社参詣に使われた道。長谷地区景観策定委員会が古道の復元による周辺部の景観づくり構想を立て、昨年2月に調査隊を組織し、道筋を探ってきた。 -
伊那市マレット協会・92人が快音・熱戦
伊那市マレットゴルフ協会(諸田秀会長)は13日、同市美篶の南割河川敷マレットゴルフ場で、本年度の初打ち大会を開いた。3市町村合併に伴い高遠町、長谷地区からも新会員19人を迎え、92人がコース上に初打ちの快音を響かせた。
諸田会長は「マレットゴルフのマナーを守り、健康に気を付けて今年度も楽しくプレーしてほしい。初打ちにふさわしい結果が出ることを期待する」とあいさつ。熱戦を終えた会員らには、ダルマ1個の記念品が贈られた。
同協会は、1縲・2月、月2回の例会など、年間約30回の大会を予定している。
結果は次の通り。
▽男性 (1)宮下近夫106(2)赤羽篤108(3)伊坪寿勝110(4)網野信一郎、酒井重雄、田中豊文113(5)小沢恒二郎、宮下昭喜、諸田秀114(6)赤羽貞雄115
▽女性 (1)林清子104(2)浅野八重子114(3)平沢祐子115(4)網野さだ子、池田紀子、城鳥和子116(5)佐藤美知、鈴木よしゑ117(6)山崎和子118
▽ホールインワン 池上猛、春日初夫、山崎広美、浅野八重子(2回)、城鳥和子 -
長谷村商工会が3商工会の合併を決議
伊那市の長谷村商工会(橋爪將司会長)は14日、臨時時総会を開き、高遠町商工会、西春近商工会との合併を賛成多数で決議した。
昨年10月に合併の調印を交わした3商工会は、今月20日までにそれぞれの地区で臨時総会を開き、合併を決議する。長谷村商工会は、最も早く臨時総会を開く運びとなった。
橋爪会長は「長谷村商工会は小さいながらも加入率75%というまとまりがある良い商工会だった。今日は解散総会をするわけだがみなさんのご巧妙な判断を仰ぎたい」と語り、4月からスタートしようとしている新体制を説明。会員らは、効率的で効果的な事業運営を目指す新体制の趣旨を挙手により決議した。
宮下市蔵長谷総合支所長は「大きな時代の変化の中での決断だと思う。基幹産業である農林業が衰退する中、商工会のみなさんが旧長谷村を支えてくれた。合併による弊害への懸念もあると思うが、みなさんが原動力となる新しい商工会に期待したい」と語った。 -
伊那市消防団 参与会を発足
伊那市消防団(田畑安彦団長、1156人)は9日、高遠町・長谷村と合併により誕生した新団以前の各旧市町村の団長経験者を集め、団の活動に助言を与えることを職務とした参与会を発足した。市役所で委嘱式などがあり、会長に御子柴龍一さん、副会長に馬場市衛さんを選出した。
委嘱したのは就任の同意を得た23人。この日は、そのうち12人が出席し、田畑団長から委嘱状を受け取った。田畑団長は「地元の地理に詳しい皆さんから指導を頂くことで、災害が起きても迅速な対応ができると思う。皆さんの活躍を期待したい」と話した。
御子柴会長は「私たちの仕事は現職の皆さんを補佐し、地域住民の財産保全などを助けること。親ぼくを深めるとともに新伊那市消防団の手助けをしていきたい」と就任のあいさつをした。
参与会は、合併前、後の団長経験者が対象。今後は年2回の定例会で団幹部と親ぼくを深めながら意見交換をするほか、団行事にも参加していく。 -
第21回伊那消防組合職員意見発表会
第21回伊那消防組合職員意見発表会は11日、箕輪町文化センターであり、同組合管内の4消防署から7人が出場し、日ごろの消防、救助活動などを題材に肌で感じたことなどを発表した。伊那消防組合消防本部の主催。
箕輪消防署の荻原大輔消防士(25)が「
OVER THE BORDER縲恪窓ォを越えて縲怐vと題した意見発表で最優秀賞を獲得。優秀賞は、伊那消防署の下倉剛雄消防士(25)、高遠消防署の伊藤政史消防副士長(32)が選ばれた。
入署して2年目の荻原消防士は、昨年の7月豪雨災害で体験した、管轄に縛られた活動のもどかしさを訴えた。「各消防本部、市町村で複雑な事情があると思うが新人の私だからこそ素朴に持つ疑問。すぐそばで困っている人がいれば手を貸してあげたい」とした。
現在、国、県が進めている消防の広域化を図れば、管轄を越えて活動ができる竏窒ニ制度改正を熱望。「東海地震では伊那谷に被害が出ると予想される今だからこそ、私は提案したい。救う命に国境はないと確信している」と強調した。
最優秀賞者の荻原消防士は、県内の14消防本部の代表者が集まる県消防職員意見発表会(2月8日、伊那市)に出場。「初めての出場となるが自分の意見を大きな声で伝えたい」と意気込みを語った。 -
伊那消防組合06年の火災状況
伊那消防組合は06年に管内で発生した火災状況をまとめた。火災件数84件(前年比8件減)、死者3人(同5人減)、負傷者6人(同1人増)、被害総額1億6700万8千円(同2275万6千円増)。「放火・放火の疑い」は前年に比べて1件増の16件で、枯れ草火災が例年より増え、半数を占めたという。
内訳は「建物」43件(同2件減)、「その他(廃材・土手焼き)」31件(同4件減)、「林野」が5件(同1件減)、「車両」が5件(同1件減)。焼損面積は、建物2308平方メートル、林野20・9アール、車両5台。焼損棟数は全焼17棟など計53棟で34世帯、81人が被災した。
原因は、「放火・放火の疑い」(16件)、「たき火」(12件)、「火遊び」(6件)、「電気機器」(6件)の順で多い。
市町村別の火災発生数は、3市町村合併に伴い前年比4件増の伊那市47件(高遠町5件、長谷0件)のほか、辰野町が1件増の11件。箕輪町は同数の14件、南箕輪村は前年2番目に多い件数だったが6件減の12件だった。
同消防組合によると05年現在、全国的に見て出火原因は、「放火」が8年連続の上位で、火災件数の3割を占めるという。署員は放火予防対策として、家の周りを整理整とんしたり、センサーライトを設置したりするだけで効果があると呼び掛けている。
死者1人を出した伊那市高遠山室の住宅火災(昨年12月6日) -
長谷成人式
伊那市長谷地区の07年成人式は1日、長谷公民館であり、思い出話に花を咲かせながら喜びを分かちあった=写真。
長谷地区では例年、多くの人が出席できる正月に成人式を実施。今年は、対象者23人のうち20人が式に参加した。
長谷公民館の伊藤智良館長は「長谷の地に生まれ育ったことを誇りとし、夢を胸に歩んでいってほしい」とあいさつ。
新成人を代表して城口権二さんが「私たちはこれからさまざまな困難と喜びが隣り合わせの人生を歩んでいく。一人ひとりがそれぞれの道を選び、歩んでゆくので、これからも指導をお願いします」と新しい出発への思いを述べた。
その後、成人者らの中学校時代の担任・中村昭彦教諭が講演。「カブトムシを取ってきたり石を投げて池のコイの様子をうかがったりとやんちゃな子どもたちだったが、地域のみなさんも子どもたちの活動を見守ってくれ、温かさを感じた」と当時の思い出話を交えながら、はなむけの言葉を贈った。 -
南アルプスを世界自然遺産に
南アルプスを世界自然遺産に竏秩B長野、山梨、静岡の3県にまたがる雄大な自然財産を世界に知らしめるべく、関係10市町村による壮大な構想が始動する。登録にはさまざまな条件が連なり、課題も山積しているのが現状。一筋縄ではいかない険しい道のりと言えるが、県域を越えて手を結んだ運動に期待が高まっている。
南アルプスは、日本第2位の標高を誇る北岳を主峰とする3千メートル級の山々を10峰有した日本有数の連峰。キタダケソウをはじめとした固有種が自生するなど、高山植物群が全域に分布し、特別天然記念物のニホンカモシカやライチョウなども生息、氷河遺跡も存在する。財産として誇示する理由がそこにある。
世界遺産ともなればその価値は一層高まり、国際的に自然環境の保全を図れるほか、知名度が上がり、地域の発展につなげることができる。
登録を目指した構想は、静岡市による南アルプス市への投げかけによって始まった。山梨県側の関係市町もこれを歓迎し、両県ともに各自治体の首長や議長らで連絡協議会を設置。長野県側においては、申し入れを受けた伊那市が取りまとめ役となり、2月にも連絡協を設置する考え。年度内に3県全体の推進協議会を立ち上げて、本格的な活動の展開へ体制を整える。
山梨県連絡協によると、03年に国が世界遺産に推薦する候補地を検討するなかで、南アルプスの名も挙がり、「山岳景観として必要な要素はすべて包含している」との高い評価も得ている。
しかし、地形・地質面で「氷河自体を包含していない」とされ、生態系についても「近緑種もしくは同一種が近隣地域にも見られる」との指摘を受けている。また、「カナディアンロッキー山脈公園群(カナダ・既登録地)など、同様の優れた山岳景観を有する、より規模の大きな登録地が多く存在する」と、世界遺産として求められる普遍的な価値には欠けていた。
推進協ではこうした課題を整理するとともに、登録に向けて多面的に検討を進めていく予定。一方で、地域住民の意見に耳を傾けることも不可欠だ。
法的規制がかかる区域が山稜部に限定されているとした国の指摘によって、推進協では国立公園など保護区域の拡大も検討する。また、世界遺産になれば厳しい規制がかかることを視野に、南アルプス北部のふもと、伊那市長谷の関係者は「地元は・ス天与の恵み・スとも言うべき大きな財産。世界遺産となればすばらしいことだとは思うが、住民の生活が犠牲になるようなことがあっては困る」と不安をのぞかせる。「まず第一にメリット、デメリットをしっかりと示す必要があるのでは。全てにおいて、地域にとって良かったと思えるようであってほしい」。