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浜田さんに文部科学大臣表彰
元教員で宮田村の教育委員を13年間務めた浜田収蔵さん(74)=町一区=が、地方教育行政への貢献で文部科学大臣表彰を受けた。村教委の定例会席上で伝達し、長年の功績をたたえた。
発達障害や不登校をはじめ特別支援教育に力を注ぐ浜田さんは、教員退職後も村の教育環境充実に尽力。
教育委員を退いた現在も、村教育相談員、心身障害児就学指導相談員として子どもと保護者を温かな目で見守りつづけている。
あわせて国と県の教育委員連絡協議会表彰も受けた。 -
農業委員会が建議、農産加工所の早期設置も盛りこみ
宮田村農業委員会(小田切信樹会長)は3日、担い手対策など未来に展望が持てる持続的な農業基盤の整備確立を求め、建議書を清水靖夫村長に提出した。従来に引き続いて農産物加工所設置の早期実現も内容に盛りこみ、村長は「交流ができる場所は必要」と一定の理解を示した。
村役場を訪れ、清水村長に文書で建議した小田切会長は、口頭でも加工所早期設置に理解を求めた。
清水村長は、住民参加で検討が始まっている西山山麓の観光活性の課題と抱き合わせて考えていく意向を示した。
米価の低下や石油価格の上昇など農家を直撃する各種問題についても懇談。苦しい農家の事情にふれ、清水村長は「お互いに知恵をだしあっていきたい」と話した。 -
歳末慈善パーティー
宮田村商工会青年部(小田切等部長)は1日夜、第42回歳末慈善パーティーを村民会館で開いた。関係者や地元住民約200人が会食し、青年部員らが落語家に扮した「大喜利」の爆笑ステージも。恒例のオークションもあり、売り上げなどから31万2758円を「社会福祉に役立てて」と村に寄付した。
近年は人気芸能人を招いたショーも行っていたが、今年は部員の手づくり感満点の内容に。
人気テレビ番組「笑点」でおなじみの大喜利を部員たちが再現し、清水靖夫村長や前林善一商工会長、青年部長OBの加藤英明さんも特別出演した。
珍回答の連続に会場は爆笑の渦。「みやだ」をキーワードにした3文字作文では、清水村長が「宮田村、やっぱり自立で、大丈夫だ」と答えて会場を沸かせた。
オークションには地元商店の協力で寄せられた新巻鮭など食品類をはじめ、クリスマスに部員がプレゼントを届ける「サンタ券」など毎年人気の14点を出品。
参加者が楽しみながら競り落とし、入札形式で行った15点の売り上げや収益などともに村への善意に役立てた。 -
山ぶどうワインまつり
宮田村の山ぶどうワインまつりは2日、新田区の本坊酒造信州工場で開いた。村特産ヤマソービニオン種を収獲から2カ月で仕込んだ赤ワイン「紫輝」を解禁。会場では今年初めてジャズの演奏も行い、訪れた約500人は出来たての味と香りを抜群の雰囲気に包まれながら堪能した。
生産者や村などでつくる「山ぶどうの里づくり推進会議」が開き、70リットルのワインと、同じくヤマソービニオンでつくったジュースの無料試飲を用意。村内関係者が多彩な軽食も販売し、訪れた人たちは心ゆくまで本年産のワインを味わった。
心地良いジャズを聞きながらグラスを傾ける姿も。紫輝をはじめワインを愛好しているという駒ケ根市の春日秀夫さんは「酸味のバランスが良い印象。年々まとまりがあるワインに仕上がってきていますね」と話した。
13戸がヤマソービニオンを栽培し、ワイン醸造は9年目。近年は県の原産地呼称管理制度に認定されるなど高い評価を受けている。
会場で日本ソムリエ協会の高野豊さんは「甘さと酸味と渋味のバランスが非常にいい。赤ワインとしてかなりの完成度」と、本年産についても太鼓判を押して講評した。
「紫輝」は720ミリリットル入りビン1本1900円。約6500本を生産し、上伊那を中心にした酒販店などで取り扱っている。問い合わせは本坊酒造信州工場85・4633、村役場産業建設課85・5864へ。 -
保護者も・ス食育・ス真剣に
宮田村宮田小学校PTA(加藤英明会長)は30日、子どもの食について考えようと講演会と意見交換会を開いた。全国学校栄養士協議会長の市場祥子さんを交え、同校栄養士、給食調理員、地元の農産物を同校給食に提供する「学校給食を育てる会」のメンバーが・ス食育・スに取り組む現場の熱意を紹介。心と体の育つ基礎となる食を守っていこうと、保護者らが一緒になって意識を高めた。
佐久長聖中学・高校で栄養士を務める市場さんは、長年の食育経験をもとに講演。
「ガソリンがないと車は動かないように、人間は食べて体をつくり脳を活性化させる。育ち盛りの子どもたちに朝食を欠かさないで」と呼びかけた。
学校と給食を育てる会が協力し、児童が生産者とふれあいを深めながら食への理解を深めている宮田村の食育を高く評価。「家庭でも大切にして。地域ぐるみで変えようとすれば、子どもたちは変わります」と話した。
意見交換で調理員の矢亀智保さんは、生産者の協力も得て児童自らがつくった農産物を給食に取り入れている点も紹介。「子どもたちの感謝する気持ちにもつながり全国に誇れる給食だと思う。保護者の皆さんも温かく見守って」と話した。
小林恵子栄養士は生産者の想いが見える給食を心がけていると話し、給食を育てる会の吉沢小百合さんは「子どもたちが喜んでくれるのが我々の励み。喜びの記憶は成長しても残るはず」と語った。 -
人事評価年明け試行へ
宮田村は来年早々、職員の資質向上を図るため人事評価(考課)制度を試行する。30日には全職員を対象に人事評価の基本的な考え方を学ぶ研修会を開き、評価基準となる能力、業績について理解を深めた。
来年1月から1カ月間試行するのを皮きりに、同4月以降も継続して制度の確立を目指す。
部署によって仕事内容なども違い、何を基準にするか難しい部分もあるが、村総務課は「評価項目の見直しも図っていきながら、最終的には人事にも反映させ、人材育成につなげたい」と説明する。
能力と業績の2つの制度で構成。規律や責任、対応、経営意識、住民志向など10数項目に及び、実際の行動や目標達成度を踏まえて所属長が3段階評価する考えだ。
説明会は経営コンサルタントを講師に迎え、全職員が評価の役割や心構えなどを学習。年明けの試行にむけて意識を高めた。 -
北川製菓が保育園と社協に自社製品をプレゼント
宮田村新田区に9月から新たな駒ケ岳工場を稼動した北川製菓(本社駒ケ根市)は30日、同村3つの保育園と村社会福祉協議会に10月に発売したばかりの自社製ケーキを贈った。全員に行き届くように960個分も用意し、園児らは美味しいプレゼントに大喜びした。
贈ったのは全国の生協で取り扱っている「豆乳仕込みの朝食ソフトケーキ」。駒ケ岳工場で生産される新製品で、「安全安心」を掲げる同社が力を入れる製品のひとつだ。
北川浩一社長らが各保育園と社協を訪問。東保育園では園児たちが「ありがとうございます」と笑顔で受け取った。
「こんなに喜んでもらえると、うれしいですね。今後も食育に協力していきたい」と北川社長は目を細めた。 -
親子でクリスマスリースづくり
宮田村町二区仲なかふれあいセンター内にある乳幼児親子の交流施設「遊ゆう広場」は28日、クリスマスのリースづくりを行った。多くの親子が参加し、年末の楽しみをひと足早く味わった。
紙皿を使って各親子がリースづくりに挑戦。色紙を切り貼りしてツリーや雪だるまにしたほか、絵なども書き入れて彩った。
仲間と一緒ににぎやかにつくり、雰囲気も満点。約1カ月後に迫ったクリスマスに思いを馳せた。
同広場のクリスマスは6日午前10時半から。宮田ミュージックサークルも出演し、楽しい歌やバルーンアートなどで盛りあがる。この日つくったリースも会場を華やかに彩る。 -
チベットの歌姫が白心寺で講演
宮田村町二区の浄土宗・白心寺は十夜法要にあわせ、チベット民謡の歌手で現在は日本国内で両国を結ぶ精力的な活動を展開しているバイマーヤンジンさんを迎えた記念講演会を開いた。チベットと日本の文化の違いを伝えながら、・ス豊かさ・スの意味も問いかけた。
日本の男性と結婚し、大阪に住むヤンジンさん。チベットの文化を伝え、故郷の子どもたちが教育を受けられるよう各地で講演やコンサート活動を続けている。
この日もユーモアも交えた楽しい語り口調ながら、故郷の厳しい環境について説明。極寒で牛のふんがなければ暖かいものも食べられないと話し、四季があり環境にも恵まれた日本の素晴らしさにふれた。
その一方で、チベットには親を頂点にした家族のあり方が今も大切にされていると説明。経済的な発展とは裏腹に、家族というものが変わってきている日本の現状にふれた。 -
南割営農組合手づくり収獲祭
宮田村南割営農組合(小田切政男組合長)は23日、「手づくり収獲祭」を同集落センターで開いた。地元産の農産物をふんだんに使い、数々の料理でにぎやかに。約100戸の組合員が豊作を喜んだ。
おでんに豚汁、そしてそば。みんなでとれた野菜などを持参して調理。天の恵みにもたらされた「ごちそう」がテーブルに並んだ。
餅つきなどもあり、子どもたちも一緒に楽しく。3年目を迎えた収獲祭だが、地域がひとつになって実りの秋を満喫した。 -
大田切営農組合収獲祭
宮田村大田切営農組合(田中賢一組合長、80戸)は23日、収獲祭を同集落センターで開いた。地元の女性や壮年連盟が協力して打ったそばなどが振る舞われ、秋の味覚に舌鼓を打ちながら天の恵みに感謝した。
打ちたてのそばは格別の味に。酒も酌み交わし、和やかな雰囲気で豊作を祝った。
同組合は村内の営農組織の草分け的存在。田中組合長は「担い手不足など個人で対応できない課題も増えている。より一層、集落、そして村全体のつながりも深めていかなければ」と話していた。 -
宮田小3年の堀井満里奈さんが金賞
宮田村宮田小学校3年の堀井満里奈さん(9)の版画が、県牛乳普及協会主催の「くらしと牛乳、牛さんありがとう絵のコンクール」で金賞の日本酪農乳業協会長賞に輝いた。
自分が牛乳を飲んでいる風景を版画にした堀井さん。「牛さんに感謝しながらつくりました」と受賞を喜んだ。
同コンクールは園児と児童が対象で、全県から1222点もの応募があった。
県知事賞などの金賞は12人のみで、堀井さんののびのびと力強い作品もそのうちの一つとして高い評価を受けた。 -
商工会と村議会が懇談
宮田村商工会と村議会産業文教委員会の懇談会は27日、村商工会館で開いた。建設部会を中心に、依然として改善されない厳しい経営状況を訴え、必要な部分への公共投資も要望。村の購買関係など含め、地元業者が受注に参加しやすい環境づくりも求めて意見を交わした。
「村が自立を宣言してからパタリと工事が減った。とにかく仕事がないが、地域の中には整備や改良が必要な部分が残っている」と建設部会役員。
前林善一商工会長も「地域で財貨を循環させるためにも、(村の工事や物品購入など)地元企業の利用を考えてほしい」と求めた。
懇談会には商工会役員約20人と議会から小林茂議長含め産業文教委員の8人、役場産業建設課長が出席。
工業部会は各種展示会やフェアをはじめ、技術力を高めるための各種公的支援の充実を要望した。
商業部会は権兵衛トンネル開通による観光を含めた経済効果などを質問。女性部は母親の立場から環境問題などにふれた。
青年部は村と地域の関係全般も見据えるなかで、意思疎通ができる風通しの良い環境づくりを求めた。
議会側は国道153号バイパス村内ルートの問題について、現段階における商工会の考えについて聞いたが、前林会長は「生活環境が大きく変わる問題でもあり、慎重に考えていかないと」と答えた。 -
唐澤治男さんが7連覇、村マレット年間王者に
宮田村マレットゴルフ同好会(森田孝司会長、86人)は4月から8回に及んだ今季の記録会全日程を終え、唐澤治男さん=町一区=が7年連続で年間総合優勝を果たした。28日の例会前に表彰式を開き、長いシーズンの健闘を称えあった。
他のメンバーが舌を巻くほど今季も唐澤さんは絶好調。記録会も勝利を重ね、ポイント制で争う年間総合7連覇の偉業を達成した。
ほとんど毎日、試合会場となる村マレットゴルフ場に通い続けた。「多く練習すれば誰でも上手になりますよ」と笑う。
同好会の今季日程は12月5日の納会コンペを残して全て終えたが、「これからも楽しく健康でマレットを続けられたら」と次の目標を語った。
年間総合成績上位は次の皆さん。カッコ内は地区名、獲得ポイント。
(1)唐澤治男(町一区、62)(2)羽場勝美(同、38)(3)太田正(同)(4)倉田東亜(南割区、35)(5)伊藤忠七(町一区、31)(6)森田孝司(南割区、27)(7)大澤喜美雄(同、25)(8)唐木米蔵(町一区、24)(9)藤木喜久(中越区、23)(10)宮下民代(大久保、22)(11)御子柴清美(南割区、19) -
来年の干支ネズミを繭玉人形に
宮田村社会福祉協議会ミニデイサービスを利用するお年寄りたちが、繭玉(まゆだま)を使って来年の干支(えと)であるネズミの人形づくりに挑戦している。
干支の人形づくりは酉(トリ)から始め、戌(イヌ)、亥(イノシシ)と続き、今年で4年目。「12支全てを制覇するまでは辞められない」と、年末恒例の風物詩として定着してきた。
全地区で行っているが、27日は北割区のミニデイ利用者が製作。ピンセットも使う細かい作業の連続だったが、「このネズミが来年も幸せをきっと運んできてくれそうだ」と笑顔がこぼれた。 -
環境、温暖化対策で検討委員会設置
宮田村は27日、環境及び地球温暖化対策等検討委員会を庁内に設置した。全庁横断的に対策を探り、具体化していくことで、住民への啓もう促進も図るねらい。当面は村環境基本計画、温暖化対策実行計画の策定に関与。環境経営システム「エコアクション21」の認証・登録、新エネルギービジョン策定なども視野に入れながら、あらゆる検証データなどを基に実効が伴う環境施策の立案を目指す。
担当部局の枠を超えて情報や英知を結集し、地球的規模の環境問題に対応していこうと、係長級を中心に20人で構成。委員長には小田切和美住民福祉課長が就いた。
当面の課題となる村の第2次環境基本計画は、第1次計画の検証が不十分で策定が先送りになっている経過もあり、その点も踏まえて5年間の実績と反省を踏まえながら検討を深めていく。
地球温暖化対策実行計画は、温室効果ガスの削減目標を掲げた「京都議定書」をもとに国が各自治体の事務事業を対象に策定を義務付けているもの。
同委員会は12月初旬までに庁内の燃料、電気などのエネルギー消費量(温室効果ガス排出量)を調査。
削減を進めるための具体的手段などを部署ごと挙げてもらい、計画に反映させていく。
初回のこの日はさっそく意見交換し、住民も巻き込んだプロセス重視の対策検討を求める声も。形だけの計画ではなく、具体的な対策になるよう論議を交わした。 -
山ぶどうワイン「紫輝」12月2日のワイン祭りで解禁
宮田村特産の山ぶどう交配種ヤマソービニオンでつくる赤ワイン「紫輝」のビン詰め作業が27日、醸造する新田区の本坊酒造信州工場であった。収獲から2カ月で仕込み、新鮮でフルーティーな味わいが特徴。無料試飲ができる12月2日のワイン祭り(会場・同工場)で解禁し、上伊那を中心に720ミリリットル入りビン約6500本を出荷する。
村内農家13戸が栽培し、昨年よりも若干減ったが28トンを10月初旬に収獲。ワイン醸造9年目の今季も味わいが異なる数種類の生産を予定する。
最も発売開始が早い「紫輝」だが、昨季試験的に別銘柄の「駒ケ原」で用いたボジョレ・ヌーヴォーの一部製法を新たに導入。より果実感が残る豊かな風味に仕上げた。
近年は県の原産地呼称管理制度に認定されるなど、上質なワインとして高い評価を受けており「みずみずしさが特徴。軽く冷して飲むのに適している」と醸造担当者は話す。
ワイン祭りは生産者や村などでつくる「山ぶどうの里づくり推進会議」が主催。
午前11時から試飲を用意して一般来場者に振る舞うほか、軽食販売も。村役場を午前10時半に出発する会場送迎バスも運行する。
発売はまつりにあわせて開始。上伊那各地の酒販店、同酒造売店などで取り扱う。1本1900円。問い合わせは村役場産業建設課85・5864へ。 -
姫宮神社で新嘗祭
宮田村南割の姫宮神社で25日、厳かに新嘗(にいなめ)祭が行われた。氏子総代や村、商工会、関係6区の区長ら20人余が参列し、収穫を感謝し、来年の豊作を祈った。
拝殿前に集まった参加者は花畑宮司からお払いを受け、昇殿。氏子総代が手渡しで、野菜や穀類、果物など村の産物を供える「献さんの儀」を行った。
続いて、花畑宮司が感謝の祝詞を奉上、代表者が玉ぐしを奉てんした。
姫宮神社には日本武尊の后、宮簀(みやず)姫や、伊耶那岐(いざなぎ)命が合祀されている。 -
楠洲流伊南吟詠会宮田支部が30周年
宮田村の詩吟愛好者でつくる楠洲流伊南吟詠会宮田支部(下村明支部長)は23日、発足30周年の記念式典を開いた。さらに・ス吟道・スを極めていこうと、積み重ねた歴史を会員、関係者が振り返った。
伊南吟詠会には現在15支部あるが、宮田支部は最も早い設立。1977(昭和52)年にでき、以来伊南のリーダー的存在として地域に詩吟を広めてきた。
高齢化などで現在は会員5人。少数精鋭ながら、今年になって新たなメンバーを迎えるなど次代に向けた取り組みも始めている。
式典で下村支部長は「今後は30、40代の人たちも誘って、さらに隆盛を図りたい。若い人に負けないよう頑張っていきましょう」とあいさつ。
楠洲流聖楠会の小林水洲会長、同伊南吟詠会の酒井真洲会長は「継続は力。皆さんの活動を頼もしく感じる。培った誇りと結束で、今後も伊南のリーダーとして期待します」と祝辞を述べた。
「富士山」を全員で合吟。朗々と息をあわせ、30年の歩みと未来に思いを馳せた。 -
JA宮田支所農業祭
JA上伊那宮田支所は24、25日、農業祭を同所で開いた。旬の農産物を豊富に揃えたほか、生活班の発表や宝投げなど、多彩なイベントでにぎわった。
壮連などが新鮮な野菜を販売。米消費拡大コーナーでは、もち米の枡売りなどで、地元のおいしい米をアピールしている。
軽食の屋台村のほか、農産物品評会、組合員有志や子どもたちの各種作品展も開催。
宝投げや恒例の集落対抗腹巻き送り競争、生活班の踊りやダンス発表もあった。 -
猟友会と村が協定締結へ
宮田村は来月5日、上伊那猟友会宮田支部(保科誠支部長)と行方不明者の捜索、災害等における情報収集や伝達に関して協定を結ぶ。同支部から申し出があったもので、村総務課は「山などを熟知している猟友会の協力はありがたい。今後も他の各種団体とも緊急時などの連携体制を構築していければ」と話す。
村は現在までに、災害時の応急措置で村建設組合、同じく災害時の避難所の提供、被害状況などの情報収集で郵便局と協定を締結している。
宮田以外の上伊那猟友会各支部も同様の協定締結に向けて動いているという。 -
稚児が厳かに礼賛舞、白心寺十夜法要
宮田村町二区の浄土宗・白心寺は23日、十夜法要を営んだ。檀家を中心にした児童、園児14人が着飾って稚児となり、礼賛舞(らいさんまい)を奉納。先祖を供養し、安心した暮らしや五穀豊穣などに感謝した。
多くの檀家が集まる本堂で、稚児は見事に舞を奉納。可愛らしい姿で披露した。
十夜法要は同宗派の3大法要のひとつ。かつては陰暦の10月5日から十日十夜続けたことから、その名が付いた。今は農作物の収獲期と重なり天の恵みに感謝する意味も込められていて、同寺では稚児による礼賛舞を毎年奉納している。
##写真(たてよこ)
地域の子どもたちが稚児となり、礼賛舞を奉納した -
ライバル今季最後の交流戦
宮田村の少年野球チーム・河原町リバースと西駒ウイングスはこのほど、最終交流戦を宮田球場などで行った。今季を締めくくるにふさわしい好試合を展開。ライバル同士、来季に向けて健闘を誓い合った。
この日は5‐3でリバースが勝利。2勝1敗で交流戦を制したが、ウイングスも好機に相手の制球を良く見分けるなど、たたみかける攻撃で健闘した。
村少年野球大会春季で4年ぶりの優勝をリバースが果たすなど、新たな飛躍もあった今季。ライバルが切磋たく磨し、来季も勝利を目指す。 -
かかし隊が収獲祭
農産物の栽培を通じてさまざまな体験をする宮田村公民館の親子講座「われら、かかし隊」は23日、収獲祭を開いた。自分たちで育てた米を五平餅、サツマイモをスイートポテトに調理。支えてくれた地域の人たちも集まり、大地の恵みをみんなで味わった。
この日は駒ケ原の宮嶋正明さんの農園で、オーナーになっているリンゴの収獲を体験。真っ赤な実を丁寧にもぎ取った。
村民会館に場所を移して調理を開始。宮田村の五平餅は通常「小判型」だが、炭火で焼くために「俵型」に挑戦した。
親子で炊きたてのご飯を握り、串に刺してコンガリ焼けた所でふんだんのクルミ味噌を塗った。
植木千尋さん(9)は「ベタベタしていて作るのが大変」と話しながらも満面の笑顔。
親たちは「普段はなかなかこのような機会を持てないが、子どもたちと接点を持つ意味でも本当に良かった」と春からの講座を振り返った。
甘いほのかな香りのスイートポテトも完成し、とってきたばかりのリンゴもテーブルに並べて会食。多くの地域の人に教えてもらい、育んできた自分たちの味に歓声が沸いた。 -
子どもたちが育てた野菜売り歩き
宮田村大田切区の小学生がこのほど、自分たちで育てた野菜を収獲し、同区内で売り歩いた。丹精込めた大地の恵みを買ってもらおうと、懸命に接客。快く買い求める地域の人の温かさにもふれた。
この日は早朝から子どもたちが区内の畑に出て、大根とネギを収獲。とれたてを持って、高学年がさっそく販売にでかけた。
「大根1本50円、ネギ5本で100円」と書いたプラカードを持ち、各家庭に飛び込み訪問。「美味しい野菜いりませんか」と声をかけた。
「みんなが育てたんかな」「立派な大根だ」と、快く買い求める人が多く、サツマイモをおまけに付けるサービスも。
次々と売れたが「ありがとうございました」と、丁寧な接客は最後まで。地区児童会長で6年の唐沢みずきさんは「買って喜んでくれてすごく楽しい」と笑顔がこぼれた。
子どもたちが野菜を栽培し販売する取り組みは、同区の児童会と育成会が協力して20年ほど続く。
「大切に育てた野菜を売り歩くことは、子どもたちにとって地域を知る良い機会にもなるはず」と、大人たちは温かな眼差しで見守った。
収益は今後の子どもたちの活動費に充てられる。 -
社協歳末訪問、村民利用の県内各施設へ
宮田村社会福祉協議会は22日、村民が入所利用する村内外の福祉施設12カ所を歳末訪問した。一人ひとりの手を握り「これからもお元気で」と声をかけた。
社協理事や民生児童委員27人が6班に分かれ、遠くは小諸市や阿南町にまで足をのばした。
17人の村民が生活している新田区の介護老人保健施設「プラムの里」には、山浦正弘社協会長ら6人が訪問。
旧知の人も多く「お元気でしたか」と声をかけると、「よく来てくれました」と笑顔で応える姿も。涙を流して喜ぶおばあちゃんもいた。 -
宮田小3年2組が選果場見学
宮田村宮田小学校3年2組は21日、リンゴの主力「サンふじ」が最盛期を迎えた飯島町のJA上伊那飯島選果場を見学した。選別から箱詰めされ商品になるまでの過程にふれ、信頼を保つため・ス品質管理・スに最大限配慮していることなど学んだ。
夏にトマトを栽培し、大手飲料メーカーのジュース原料として出荷した同学級。
その経験も踏まえて、今度は農産物が店頭に並ぶまでにどのような過程を経るのか学ぼうと、宮田村から中川村までのリンゴが集まる同選果場を訪れた。
迷路のようにベルトコンベアーが張り巡る場内を見学。
人と機械の両方の力を組み合わせて、傷の有無、形の良し悪しなどを厳しく選別している作業風景にふれた。
「収獲したリンゴはすぐにお店に届くと思っていた」「機械に任せるだけでなく、人の手も入って大切にやっているんだ」と新鮮な様子。
JA職員が「品質を揃えないとお客様に買ってもらえなくなる。その管理に最も気を使っています」と説明すると、子どもたちはトマト栽培の記憶をたどりながら、思いを巡らせていた。 -
サークルひまわりが宮田中生徒に車いす体験
宮田村宮田中学校ボランティアサービス委員会(宮下将騎委員長)は17日、村社協デイサービスセンターで車いす体験した。村内の身障者とボランティアでつくる「サークルひまわり」が呼びかけて開いたもので、16人の生徒が参加。体験を通じてやさしさ、思いやりの心を育んだ。
押したり、乗ったりして介助する側、される側をともに体験。段差の乗降など、気を配りながら取り組んだ。
自走にも挑戦し、車いすの生活を肌身に感じた生徒たち。
宮下委員長は「足の不自由な人がいかに大変か良く分かった。その人の気持ちを理解する大切さも学べた。困っている人がいたら、進んで助けたいと思う」と話した。
中学生の車いす体験は今年で13年目。サークルひまわり代表の三浦次郎さんは「このような体験を通じて、障害者の理解につながっていけば」と、熱心に取り組む生徒の姿に目を細めた。 -
紫輝彩丼公式ホームページ開設、コンビニ販売も大ヒット
宮田村の名物丼プロジェクトは、3月の発売開始以降もマスコミ各社にとりあげられ・ス快進撃・スが続く「紫輝彩(しきさい)丼」の公式ホームページを開設した。動画なども使って取り扱う村内全12店舗それぞれの丼の特徴を紹介。誕生秘話を掲載するなど盛りだくさんの内容で「さらに多くの人に知ってもらい、宮田村へ足を運んでもらうきっかけになれば」と関係者は期待を寄せている。
10月には、コンビニエンスストア・サークルKの県内全120店舗で弁当としても販売した「紫輝彩丼」。
3週間の期間限定だったが、約1万2千食を販売する大ヒットとなった。
広く美味しさを伝える役割も果たしたが、次は宮田村に来て店舗で食べてもらいたいと、その想いも込めてホームページは開設した。
具材も味も違う各店の丼をこだわりとともに詳しく紹介し、店舗地図なども掲載。
さらに丼とともに誕生した村のヒーロー「どんぶりレンジャー」や、丼に共通して使う村の特産赤ワイン「紫輝」についても紹介している。
飲食店とともにプロジェクトを支える村商工会青年部のホームページとリンクしており、新しい情報も随時更新していく。
プロジェクト代表を務める小田切等商工会青年部長は「広く、長く愛される丼に育てていければ」と話した。 -
紫輝彩丼が小学校の給食に
特産の山ぶどう(ヤマソービニオン)ワインを味付けに使う宮田村の名物丼「紫輝彩丼」が21日、宮田小学校の給食に出された。小林恵子栄養士をはじめ同校給食室の調理員が「村の将来を背負う子どもたちに、地域活性の発想から誕生した名物丼を食べさせたい」と企画。お店で食べるのとはまた違った味わいに歓声があがった。
3年1組が房から丁寧に1粒づつ取り、冷凍保存していた山ぶどうを活用。特産ワイン「紫輝」と調合させ、丼の具材に使う鶏肉や野菜の下味に使った。
さらに「山ぶどうの紫色を残したい」と炊飯にも使い、見事に紫色のご飯も完成した。
この日は、名物丼には欠かせない村のヒーロー「どんぶりレンジャー」も登場。
子どもたちの歓声が飛び交う、いつもとは違った給食の時間になったが、小林栄養士は「学校も地域と関わり、子どもたちを育んでいく。こういう機会も大切だと思います」と話していた。