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下平長栄木彫展
91年に脳出血により右半身が不随となった下平長栄さん(70)=駒ケ根市赤穂北割二区=が左手一本で彫り上げた木彫作品の展示会が駒ケ根市の赤穂公民館で24日まで開かれている。馬や羊、申など、毎年のえとにちなんだ動物の作品や宝剣岳などの風景のほか、地蔵をモチーフにした一連の作品などの新作を含む約80点を展示している。
下平さんは倒れた後のリハビリ中に利き腕でない左手の訓練のため彫刻を始めた。独学で木彫に励み、95年には県障害者福祉展知事賞に入選したほか、県歌『信濃の国』を彫った作品を県知事室や駒ケ根市役所に寄贈するなど、今では創作活動がライフワークとして欠かせないものになっている。「一番大変なのは細かい文字を彫る時だね。以前ほどは苦労しなくなってきたが、やっぱり左手だけだからね…」。現在までに仕上げた作品は数百点に上るという。
入場無料。問い合わせは赤穂公民館(TEL83・4060)へ。 -
い~なび導入
求職者の職探しの利便性を向上させるため、ハローワーク伊那(山田末男所長)は駒ケ根駅前ビル・アルパ3階の駒ケ根市地域職業相談室に求人自己検索パソコン「い~なび」3台を新たに設置し17日、開通式を行って運用を開始した。ハローワーク関係者のほか中原正純市長ら約10人が出席して設備の導入を祝った。
棚に入った紙の求人票を閲覧する従来の方式と比べ、「い~なび」は見たい情報を素早く検索できる▽同じ情報を数人が同時に見られる▽職種別・地域別など効率的な検索ができる-などのほか、求人票をその場で印刷できるなどの利点がある。画面に専用ペンで触れるだけの簡単な操作で上伊那全域の求人情報が検索でき、情報は1時間後ごとに更新される。ハローワーク関係者は「い~なび」導入により、伊南地域の就職件数がさらに増えることを期待している。
同相談室は96年に高年齢者職業相談室として開設され、99年に現在地に移転。今年4月から地域職業相談室となった。紹介件数は今年に入って月平均120件以上と、県内各地の相談室の中で有数の多さ。
同相談室の利用時間は午前8時30分~午後5時。土・日・祭日は休み。 -
大正琴発表会県大会
琴伝流大正琴全国普及会は15・16日、第26回琴伝流大正琴県大会を駒ケ根市文化会館で開いた。2日間にわたり、県内各地の69グループ・約1800人が出演して日ごろの練習の成果を披露し合った=写真。
約10人縲・0人で編成するグループのメンバーはそれぞれ緊張した表情でステージに上がっていたが、各グループともソプラノ、アルト、テナー、ベースの4種の大正琴を巧みに組み合わせた一糸乱れぬアンサンブルを奏でた。会場に響く大正琴独特の音色に、聴衆は大きな拍手を送っていた。 -
ツリーハウスづくり
駒ケ根の豊かな自然環境をフィールドに、講師にスローライフの提唱者、清水国明さんを招き、新しいシニアライフスタイルを発信する「自然楽校in駒ケ根」が16日スタート。第1回は東伊那のふるさとの家周辺の林で、約30人が参加し、ツリーハウスづくりに熱中し、冒険心を満足させた。
縦横約3メートル余のツリーハウスは、4本ヒノキの立木を四隅の柱として利用した。まず、地上2メートルの高さに足場を組み、地元産の杉の床材を引き上げ、ヒノキとヒノキの間に渡し、地上4メートルの高さに土台を作り、床張り作業に精を出した。
参加者は高所とあって、慎重にのこぎりで杉板を切ったり、金づちで板を打ちつけていた。
高所からの眺望を楽しんだり、少しずつ形になっていくツリーハウスを見上げ、少年の日の基地づくりの楽しさを重ねた。
清水国明さんとともに、指導に当った「自然暮らしの会」の清水英二さんは「ツリーハウスづくりは自然の形を利用し、みんなで作り、自然と一体になれる」と話していた。
なお、次回(来春)屋根を葺き、完成させる計画。 -
校歌にうたわれる滝を見に
感激の赤穂南小6年3組総合学習で自分たちの校歌について調べている駒ケ根市赤穂南小学校6年3組の31人。歌詞の1節に「不動滝」が出てくるが、どこにあるのかも知らない児童が多く、「この目で見てみたい」と興味を持った。
宮田村商工会が滝で例祭を行なうことを知り、6年3組も一緒に参加することに。バスに揺られて宮田村の山中に足をのばした。
黒川渓谷にかかる橋を渡り、少し歩くと荘厳な滝が出現。あいにくの雨で滝上部には霧もかかったが「思ったより、すごい迫力」と歓声をあげた。
前田蓮太郎君、広野正士君、松尾暢晃君、日下大雅君らは滝の直下まで近寄って大喜び。「初めて見たけど、きれい。来れて良かった」と話した。同学級はこの日の体験もあわせてまとめ、学習に活かす。 -
東伊那きのこ祭
マツタケをはじめキノコの不作がささやかれている中で、駒ケ根市のJA上伊那東伊那支所は15・16日、恒例のきのこ祭を開いた。「きのこ宴会」では1人5千円でマツタケのすき焼きや吸い物、きのこおにぎりなどが食べられるとあって、争って予約を申し込んだ先着200人が宴会場を訪れ、ぐつぐつと煮える鍋を囲んで秋の味覚に舌鼓を打った=写真。
特売コーナーではキノコをはじめ野菜や果物、漬物などが特価で販売されたほか、毒キノコの見分け方などを教える鑑定コーナーや、きのこ汁やきのこお焼きなどを販売する軽食コーナーが出店し、訪れた人たちでにぎわった。 -
防火ポスター審査
伊南行政組合消防本部(竹上俊隆消防長)は14日、小中学生を対象にした05年度防火ポスターコンクールの審査を同本部で行った。管内の小中学生から寄せられた141点の作品を竹上消防長ら署の幹部が審査し、学年ごとに金・銀・銅賞を選んだ=写真。
入賞作品は11月に開かれるこども消防広場で北署に展示されるほか、管内の大型店や事業所などでも展示される。
入賞者は次の皆さん。
◇小学5年▽金=宮沢啓太(赤穂東)▽銀=宮下倫子(宮田)▽銅=北林麻里(赤穂)
◇小学6年▽金=小木曽梓(赤穂)▽銀=加藤龍(宮田)▽銅=田口瑠莉(宮田)
◇中学1年▽金=酒井優花▽銀=平賀愛美▽銅=下平勇太(以上赤穂)
◇中学2年▽金=山崎恵▽銀=岩牧あいり▽銅=上田美咲(以上赤穂)
◇中学3年▽金=平賀翔太▽銀=西沢尚平▽銅=市瀬仁美(以上赤穂) -
第1回にしこま祭
駒ケ根市の知的障害者総合援護施設・長野県西駒郷はこれまで生業、更正訓練、保護の3部でそれぞれ開いていた部祭を初めて統一した第1回にしこま祭を15日、同施設で開いた。施設が県社会福祉事業団に指定管理者として全面委託されたことから今年から実施する。
テーマは「みんなで広げよう地域の輪 みんなと一緒におまつりゴー」。体育館では利用者らによる歌や踊りなどのステージ発表のほか、太鼓やアルプホルンの演奏などのアトラクションが多彩に行われた=写真。敷地内には利用者らの作品や自主生産品などをはじめ、ドーナツや焼き鳥を売る屋台など多くの模擬店が出店し、あれもこれもと買い込んで買い物袋をいくつもぶら下げた多くの買い物客らで終日にぎわった。 -
高校改革プランについて考える高校生集会の実行委員長
駒ケ根市福岡
滝澤文那さん(17)自分たちの知らないところで話し合いが進む高校改革プラン。高校生の率直な思いを知ってほしい窶狽ニ、県教育委員会に、高校生との直接対談を求めてきた。そして22日、「高校改革プランについて考える高校生集会」が実現する。多くの高校生の意見を聞いてほしい窶狽ニ、県内の全公立校にも参加を呼びかけた。開催を目前に、実行委員らと準備に追われる。
伊那北高校の3年生。志望大学合格を目指し勉強に励む。「うちの親は『本当に才能がある人は大学に行かなくてもやっていける』って言うんです。けど自分はそうじゃないから行くって言ってるんです」と笑って話す。
検討委員会が高校改革プランについて話し合いを進めている段階で「どうやら高校がなくなるらしい」ということを知った。しかし、最初から高校生の声は求められていない。どこの話かと思うほどの距離感。何かが違う。むしろ高校生が考えて、興味を持たなければいけないことなんじゃないか窶煤B
文化祭の前日、県教委は高校改革プランのたたき台として、具体的に校名を挙げた統廃合案を公表した。「頑張ってきたかいあって、地域の評判も良くなってきていた。これからだったのに訳がわからない」名前が挙がった駒ケ根工業高校に通う友人の思いを知る。“高校が減る”という事実が、ぐっと現実に近づく。
翌日の文化祭。田中知事との討論会で、高校改革に対する率直な意見をぶつけた。知事は「要求ばかりで、どうして日本の高校生は行動しないのか」と反論。悔しいけど、その通りだった。それなら窶狽ニ、知事や県教委と高校生が直接話せる場を要求。とっさの提案だったが、会場の熱気も後押しし、知事は要求を飲んだ。会場は拍手にわいた。
生徒会活動は1年生後半から始めた。伊那北を変えてみたい窶狽サんな思いがあった。それから2年間、真剣に伊那北と向き合ってきた。
伊那北は「自由な校風」だとよくいう。しかし実際は、自由を都合良く解釈し、奔放にやっているだけ窶狽サんな実感があった。
そんな時、イラク戦争が始まる。米国の掲げる「自由」と、自分たちが普段使う「自由」は、同じもの。しかし本当の自由とは一体何なのか窶泊S校に問いたいと考えた。奔放な行動をし続ければ、自分たちの自由も奪われかねないというメッセージを込め、半没する「自由の女神」の張りぼてを作成。生徒会から全校に投げかけ、真剣に議論を交わした。「『自由とはなんだ』なんて本気で議論することなんてなかったから、『こいつはなんだ』って思ったんじゃないですかね」
何かが劇的に変化したわけではない。しかし、徐々に変化していることは感じる。「『伊那北は変わったよね』と言われるのは3年、5年先かもしれない。でも僕は、そのための足がかりができればいいと思ってたんです」この2年を振り返る。
今回の集会も、高校生が自ら行動するきっかけにしてほしい窶狽ニの願いが強い。「自分の考えで発言したり行動することは、責任が伴うから勇気がいる。でも、間違ったら指摘してもらえばいいし、高校生の時にしか許されない失敗もたくさんある。だからこそ今、声をあげるんです」。まっすぐな眼差しで未来を見つめる。 -
駒ケ根市2中学校で文化祭
14・15日の2日間、駒ケ根市の赤穂中学校(諏訪博校長)で「つながれ赤中mind窶拍Wまれ心の結晶 咲かそう僕らの夢の花」をテーマに「第49回白鈴祭」が、東中学校(向山健一校長)で「Free minds窶狽サの希望は宇宙より大きく」をテーマに「第41回桑東祭」がそれぞれ開かれた。クラスや部活動、選択教科ごとの発表、展示や体験講座などが各教室で行われたほか、ステージでは音楽の演奏やダンスなどが多彩に繰り広げられた=写真。
赤穂中では今まで体験したことのないものに挑戦する「チャレンジ講座」として太鼓演奏、フットサル、バルーンアート、手話、生け花など30の講座を開き、生徒らが地域の人の指導を受けながら体験を楽しんだ。
東中では桑東の時間に取り組んだ学習の成果を生徒らがステージで発表した。竜東の伝統文化について調査した生徒らは、地域に伝わる珍しい踊りなどを披露して訪れた保護者らの大きな拍手を受けていた。 -
交通事故の重体死亡
8日に宮田村の県道交差点で軽自動車にはねられて頭を強く打ち、意識不明の重体となっていた宮田村南割の無職坂駄あき子さん(75)が14日午後5時5分、多臓器不全により駒ケ根市内の病院で死亡した。
坂駄さんは8日午前9時55分ごろ、宮田村の県道交差点の横断歩道を歩いていたところ、伊那市西春近の無職溝上康時さん(80)が運転する軽自動車にはねられた。 -
新体操発表会に向け練習
駒ケ根市の新体操クラブチーム「舞(まい)エンジェルス」は30日に開く年に1度の発表会に向け、追い込みの練習に一丸となって取り組んでいる。チームメンバーはスポーツ少年団を中心とした幼稚園・保育園児縲恍・w1年生の約60人。万全の状態で発表会に臨むため、指導者らの「もっと動きをそろえて」「つま先に神経を使って」と厳しい指摘が繰り返し飛ぶ中、メンバーはボールやフープ、リボンなどを使った演技を何度も何度も練習して、培ってきた技にさらに磨きをかけている。
14日夜に市民体育館で行われた全体練習では、メンバーらは普段は着ることのない本番用の衣装を着けてちょっぴりうれしそうな表情で練習に取り組んだ=写真。衣装は保護者の一人である洋裁専門家の御子柴直美さんが制作したという。演技を指導する北原陽子さんは「(仕上がりは)まだまだ…。本番までには、皆の動きがそろうこと、演技に向かう姿勢などがしっかり身に付くようもっと練習し、見る人が感動するような演技に仕上げたい」と話している。
今年で17回目となる発表会は「信頼窶韮ELIEVE」をテーマに30日午後1時から駒ケ根市民体育館で開かれ、学年別の団体演技や個人種目などが約2時間にわたって披露される。 -
【記者室】郵政民営化-公務員の意識改革
郵政民営化関連法案が提出から半年余り、解散、総選挙を経てついに成立した。2年後には民営化。赤いバイクで街を走る配達員や局内で働く職員らの心中はどんなものだろうか▼一昔前は郵便局員の態度といえば横柄そのもので、客とのトラブルもあちこちで起きていた。それが郵政公社になってからか、少しずつ改善されてきたのはありがたい変化だが、よく考えれば当たり前のことだ▼駒ケ根市では市役所の若手職員が市長を囲んで昼食を共にしながら意見を述べ合うミーティングが定期的に開かれている。郵便局と同様、市役所職員への市民の印象は芳しいものではない。しかし参加した職員らは意識改革の必要性を真剣に考えている。その意気込みに期待したい。(白鳥記者)
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駒ケ根市高齢者クラブ体育祭
駒ケ根市高齢者クラブ連合会(池上重雄会長)は12日、第30回体育祭を駒ケ根市営グラウンドで開いた。風船サンドイッチ、運試し、玉入れ、輪投げ、グラウンドゴルフなど全10種目(得点種目は5)が行われ、参加した会員約550人が地区対抗で優勝を争った。
「玉送り」は1チーム15人が一列に並び、ボールを脚の間に通したり、頭の上から後ろに送る速さを競うゲーム。出場者らは「早く、早く窶煤vと気持ちはあせるものの体は思うようには動いてくれず、よろけたりしりもちをついたりしながらも懸命にボールと格闘した。中にはボールを落としてしまい、大きくタイムをロスするチームもあったが、応援席から「あきらめるな」「頑張れ」と声が掛かるなど、和やかな雰囲気の中で競技が行われた。秋晴れの空の下、参加者はスポーツの秋の一日を存分に楽しんでいた。
上位の地区クラブは次の通り。
(1)北割一、下平(同点)(3)町一 -
労働体験で草むしり
総合的な学習の時間で「世界のさまざまな大変な中にいる子どもたち」をテーマに活動している駒ケ根市の赤穂東小学校5年1組(原郁雄教諭、30人)は12日、貧しい国で生活のため日々働かざるを得ない子どもたちの境遇について体験を通して考えようと、同市「ふれあいセンター」の庭や花壇などの草むしりをした。
児童らは日差しの照りつける中で汗を流しながら、草をむしったり枯草を運んだりするなど、黙々と作業に取り組んでいた=写真。作業は約2時間続き、児童らはすっかり疲れた様子で働くことの大変さを実感していた。
同組は今月初め、ストリートチルドレンの気持ちを知ろうと学校の廊下や玄関前などで寝泊りしたほか、恵まれない世界の子どもたちに古着を送るための輸送費用を捻出するため、独自にアルミ缶集めをするなどの活動を続けている。 -
性教育講座第4回
駒ケ根市男女共同参画推進講座、人権教育推進委員会、性教育プロジェクト会議は13日、「親のための知恵袋学習会」第4回講座として「性に関する犯罪の実態とその予防」と題した講演会を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。約100人が集まり、駒ケ根警察署生活安全・刑事課の前島昭文係長の話を聞いた=写真。
前島係長は中学生、高校生を中心とする18歳未満の性に関連する犯罪について事例を交えながら「携帯電話やインターネットが性犯罪の温床になっている。特に女子中・高生が遊ぶ金欲しさに出会い系サイトを利用して援助交際の相手を募集するケースが多く、その実態はまったくひどいものだ。南信でも何件かの検挙事例があり、決して他人事ではない」として、周囲が犯罪の前兆を見逃さないよう訴えた。 -
ランチタイムミーティング
若手の職員が市長と昼食を共にしながら意見を交わすランチタイムミーティングが11日、駒ケ根市役所で行われた。2回目のテーマは「行政サービスについて窶拍Z民満足度を考えよう」。参加を希望した20窶・0歳代の男女職員10人が中原正純市長を囲み、日ごろ感じている思いや考えなどを述べた=写真。
市役所の職員は電話や窓口での応対など、対応が悪いという不満が市民の間にあることについて職員らは「市役所は市内で最大のサービス業だが、最高のサービス業ではない。見直すべきところはたくさんある」「職員の根本的な意識改革が必要」「誇りと自信を持つことが意識改革につながるのでは」などと活発に意見を出し合った。
中原市長は黙って職員らの意見を聞いた
後「意識改革は必要だが、どうやって実現するかが問題だ。さらに検討し、具体的な取り組みにつなげてほしい」と述べた。 -
看護大学園祭の売り上げ寄付
9月に開かれた駒ケ根市の県看護大学園祭「第10回鈴風祭」の実行委員長らが11日、駒ケ根市役所を訪れ、売上金の一部2万円を市社会福祉協議会に寄付した。実行委員長の田中洋平さん(21)と副委員長の有賀絵里香さん(20)は「学園祭の模擬店の売上の一部です。社会福祉のために役立ててください」と寄付金を原寛恒助役に手渡した=写真。
原寛恒助役は「苦労して得た収益金の尊い寄付に心から礼を申し上げる。志を生かせるよう、市社協で有効に使わせていただく」と感謝を述べた。 -
赤穂小稲刈り
駒ケ根市の赤穂小学校(高野普校長)5年生は12日、学校近くの田んぼで稲刈りをした。ほとんどの児童がかまを手にするのは初めてとあって始めのうちはぎこちない手つきだったが、教諭らや応援に駆けつけた保護者らの助言を受けるうちにすぐに慣れ、どの児童もザクザクと歯切れの良い音をたてながら刈り取り作業を楽しんだ=写真。が、しばらくすると慣れない中腰の姿勢や力の要る作業に「腰が痛い」「腕が疲れたー」などの悲鳴があちこちで上がっていた。
約3アールの田に実った稲は幻の米といわれる白毛もち米。総合的な学習の時間などを利用して、児童らが草取りや水の管理などの手入れをしてきた。刈り取った米は11月の収穫祭で児童らがもちつきをして食べる予定という。 -
赤穂南小秋の遠足
駒ケ根市の赤穂南小学校(白鳥彰政校長)は11日、秋の遠足を行った。大きなリュックサックを背負った児童らは、各学年ごとに市内や飯島町の公園など、それぞれの目的地を目指して元気に学校を出発した。
2年生は赤穂町四区にある北の原共楽園を目指した。元気に歩いて到着した共楽園で児童らは早速弁当を広げ、おかずを友達と見せ合ったりしながらおにぎりやハンバーグをおいしそうにほお張っていた。食後は公園内のスライダーやブランコ、鉄棒などの遊具で遊んだり、鬼ごっこをして走り回ったりするなど、歓声を上げながら秋の一日を思い切り楽しんでいた=写真。 -
防犯パレード
全国地域安全運動初日の11日、駒ケ根市と伊南防犯連合会、駒ケ根警察署は市民に防犯を呼び掛けるパレードと街頭啓発活動を市内で行った。パトカーを先頭に「防犯パトロール中」のステッカーを貼った市の公用車など十数台が市役所を出発=写真。「車上狙いや振り込め詐欺などに気をつけましょう」などとスピーカーで放送しながら市街を走り、市民に防犯を呼び掛けた。
市内の大型店では警察官や防犯連合会の役員らが買い物客らにチラシを手渡して、犯罪の未然防止を訴えた。
市役所前で行った出発式で原寛恒助役は「小中学校の児童・生徒への通学路での声掛けや、民家への侵入などの犯罪を防ぐため、地域で一丸となって警戒に当たり、自分たちの手で地域を犯罪から守ろう」と参加者を激励した。 -
駒ケ根点字サークル
週に1回会員が集まり、書籍や各種の配布文書などのほか、バスや電車などの公共交通機関の時刻表などを点訳(普通の文字を点字に打ち直す)するボランティア作業を行っている。点訳した本は依頼に応じて個人や団体などに無料で貸し出しているほか、時刻表、公衆電話、エレベーター、券売機など、街で見かけるほとんどの表示の点訳を手がけ、視覚障害者らの大きな助けとなっている。
◇ ◇
点字の1文字の大きさは縦5窶・ミリ、横3窶・ミリ程度。この枠の中に縦3個×横2個=最大6個の突起を打ち出し、その組み合わせで数字、五十音、濁音、アルファベットなどを表現している。
これまでは、点字板に固定した用紙の裏から点筆(てんぴつ)でプツプツと1点ずつ突起を打ち出していたが、現在ではパソコンと専用プリンターで楽に能率よく作業ができるようになった。
「パソコンの一番ありがたいところは、字を間違えても修正が簡単にできることだね」と会員は口をそろえる。点筆で打つ作業の場合、1カ所でも間違えるとそのページは最初からまた打ち直さなければならないからだ。
しかし、点訳にミスがないか確認する校正作業は点字を読めなければできない。「やっぱり手作業で打つことが基本ですね。パソコンだけでは点字は覚えられませんよ」
◇ ◇
1982年にサークルが発足して23年。会員らの地道な努力によって多くの視覚障害者が助けられてきた。しかし、ここ数年は会員が減少してきていることから「将来サークルで一緒に活動してくれる人が増えてくれれば窶煤vと初心者向けの点字講座を定期的に開くなど、点字の裾野を広げる普及活動にも力を入れている。
会員は現在12人。サークル代表の今福富栄さんは言う。「参加のきっかけは皆それぞれだが、困っている人のために少しでも役に立ちたいという熱い思いは全員に共通している。地味で目立たない活動だが、視覚障害者が希望を持つための手助けができれば何よりもうれしい」 -
不法投棄ごみ撤去ボランティア
駒ケ根市職員労働組合と地元住民有志らは10日、同市中沢の山林に不法投棄されたごみを撤去するボランティア作業を行った。
降りしきる雨の中、子どもを含む32人が中沢公民館前に集合し、車に分乗して不法投棄の温床となっている折草峠に向かう道路沿いの山林に向かった。到着した一行は現地を一目見るなり「これはひどい」「こんなにたくさんのごみを山に捨てるなんて許せない」と憤りを口にした。一面に洗濯機、冷蔵庫、古タイヤ、自転車、空き缶、ペットボトル…などが山のように打ち捨てられ、まるで廃棄物処理場と間違えるほどのありさま。かっぱを着た参加者は散乱する廃棄物を次々に運んでは、黙々と軽トラックの荷台に積みこんでいた。
集まったごみは軽トラック5台分にもなった。市職員労組青年女性部の桜井拓雄部長は「7月の第1回に続いて2回目の作業だが、今後も活動を続けていきたい。それが少しでもモラルの向上につながってくれれば…」と話している。 -
中沢産業訴訟
最高裁判所は11日、駒ケ根市中沢の建設物解体業、大成産業(酒井睦夫社長)の産業廃棄物処理施設の操業を巡り地元住民と争っている民事訴訟で、同社の上告を棄却した。
大成産業は4月28日、東京高裁が出した「1審を支持し、控訴を棄却(操業差し止め)」の控訴審判決を不服とし、6月中旬、最高裁判所に上告し、8月1日受理された。
「上告を棄却」の知らせを受けた原告団の竹村寿彦副団長は「裁判が始まってから5年余、長い戦いを振り返ると、感無量。受理から2カ月という異例の早さで棄却が出たことに驚いている。6月に炉の撤去について県知事に申し入れをしており、現在、担当課が調査していると聞いている。こちらの動向も注視したい」と話していた。
大成産業側は「まだ内容を聞いていないのでなんともいえない」としている。
大成産業の産廃処理施設に対し、安全性、健康面などから、操業の中止を求めてきた地元住民は174人に及ぶ。 -
駒ケ根市で重傷交通事故
11日午前7時30分ごろ、駒ケ根市赤穂小町屋の市道で松川町の会社員森夏美さん(22)の運転する普通乗用車と対向してきた駒ケ根市赤穂福岡の無職北澤よし子さん(66)運転の軽自動車が正面衝突した。北澤さんは右脚の骨を折る重傷、森さんにけがはなかった。
駒ケ根署で原因を調べている。 -
バイオリン・チェロ発表会
バイオリニストの故鈴木鎮一が提唱して世界に知られているスズキ・メソードに基づき、幼児からの音楽教育を実践している才能教育研究会の伊那支部(森川富美子支部長)は10日、伊那・駒ケ根教室の生徒らによる05年度バイオリン・チェロ発表会を宮田村の村民会館で開いた。3歳から高校生までの約60人が代わる代わるステージに立ち、1年間の練習の成果を披露した。
小さな演奏家たちは子ども用サイズの小さなバイオリンやチェロを構えて無心に弓を動かし、バッハやドボルザーク、ウェーバーなどの曲を見事に弾きこなして大きな拍手を受けていた。客席の保護者らは、ステージで演奏するわが子の晴れ姿を収めようとビデオカメラを構えたり、「失敗しなければいいが…」などとささやき合ったりしながら、心配そうな表情で舞台での演奏ぶりをじっと見詰めていた。 -
さわやかウォークinふるさとの丘
体育の日の10日、豊かな自然を楽しみながら健康増進を図ろうと駒ケ根市東伊那のふるさとの丘周辺で「さわやかウォークinふるさとの丘窶泊・5回駒ケ根市民歩け歩け大会・第26回駒ケ根市民トリムマラソン大会」が開かれた。あいにくの雨にもかかわらず約250人の市民が参加し、かっぱを着たり傘をさしたりして3キロ・6キロの2コースに挑戦した=写真。
開会式のあいさつで中原正純市長は「歩くことでスポーツの裾野を広げ、健康で心豊かな人生を送ってほしい。元気に頑張って」と激励した。
雨の中をゴールした参加者らは無料で振舞われる熱い豚汁をすすって冷えた体を暖めていた。ゴールした参加者らには完走・完歩証が交付された。 -
赤中三六年会還暦記念式典
駒ケ根市の赤穂中学校を昭和36(1961)年に卒業した同窓生でつくる「赤中三六年会」は9日、還暦記念式典と祝賀パーティーを駒ケ根市のアイパルいなんで開いた。式典には約200人の同窓生と恩師らが出席。全員で懐かしい校歌を歌って、はるか昔の中学生時代を思い返していた=写真。
実行委員会の林奉文会長はあいさつで「終戦の年に生まれ、経済繁栄や厳しい状況を経験しながら今日まで行き抜いてきた。還暦を迎え、定年退職する人、まだまだ仕事に打ち込む人とさまざまだが、人生の総仕上げに向けてこれからの第二の人生を生きよう」と呼び掛けた。
同窓生が一堂に会するのは50歳記念の祝賀会開催以来10年ぶりとあって、会場のあちこちで久しぶりの再開を喜び合う笑顔が見られた。 -
電子おもちゃ製作教室
9日まで開催された駒ケ根商工まつりの最終日、小学生を対象に駒ケ根工業高校の生徒が指導する「電子おもちゃ製作教室」が駒ケ根駅前ビル・アルパで開かれた。午前・午後の2回開かれた教室はいずれも定員を超える20人以上が参加するなど大好評だった。
小学生らが作ったのはマイコンを使った「電子占い機」。完成品は大きさが手のひらに乗るコンパクトサイズながら、製作課程ではコンデンサや抵抗など十数個の部品をはんだ付けするなど、低学年にはかなり難しい作業が必要。参加した小学生は高校生のお兄さんたちにはんだごての使い方や組み立ての仕方などをやさしく教えてもらいながら、占い機の製作に真剣な表情で取り組んでいた=写真。 -
こまがね国際広場
駒ケ根市の駒ケ根青年海外協力隊との共同イベント「協力隊週間2005inこまがね」(実行委員会主催)最終日の9日、駒ケ根駅前の広小路と銀座通りで「こまがね国際広場」が開かれた。歩行者天国となった通りには協力隊OG、OBのほか候補生らが運営する世界各国の民芸品販売の露店や地域の文化などを紹介するブースがずらりと軒を連ね、特設ステージでは世界の音楽やダンスなどがにぎやかに披露された。会場には多くの親子連れなどが詰め掛け、民族衣装の試着や世界の料理の食べ歩きのほかスタンプラリーなどを楽しんだ。
一番人気は世界の国旗を顔に描くフェイスペイントのコーナー。多くの子どもたちが列をつくり、カラフルな国旗の中から好きなデザインを選んで頬などに筆でペイントしてもらった=写真。
民族衣装の試着コーナーでは、日本にはないような独特の色やデザインの服をあれこれと着替えては、友達と見せ合ったり写真に撮ってもらったりしていた=写真。