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厄年の赤穂中同窓生ら福祉ベッド寄贈
1981(昭和56)年度に赤穂中学校を卒業した同窓会員らが数え年で厄年を迎えることから来年正式に結成する「56すみれ会」(池上博康会長)は記念活動の一環として11日、福祉用の電動ベッド3台(計約11万円相当)を駒ケ根市社会福祉協議会(竹内正寛会長)に寄贈した。池上会長はじめ役員ら7人が市社協を訪れ「地域のために役立てて」と述べて目録とともにベッドを贈った=写真。ベッドはいずれも市内福岡のデイサービスセンター大原こだま園で使用される。
同会は今年から来年にかけ、赤穂地区の各小中学校に希望に応じた記念品を贈ることにしている。 -
駒ケ根市議会12月定例会一般質問1日目
開会中の駒ケ根市議会12月定例会で12日、一般質問が行われた。
塩澤崇議員が新たな工業団地の開発について質問したのに対し中原正純市長は「残る区画についてはこの1、2年のうちにいっぱいになる見通し。土地や企業の動向を見ながら庁内で検討している段階」として、将来さらに企業誘致を進めるべく新たな団地の開発を検討中であることを明らかにした。
馬場宣子議員が市営住宅の見通しと福祉医療費の対象者拡大について質問したのに対し中原市長は「市営住宅は現在10団地、約500戸ある。市営住宅ストック総合活用計画では10年後に406戸とする計画だが、時代の実態に合わせて見直していく必要がある」、福祉医療特別給付金については「今年度導入した市独自の上乗せ施策として、対象児童を小学校就学前から小学校1年生に引き上げるとともに所得制限を撤廃した。これにより対象者は300人増の2450人、給付額は6200万円となる見込み。対象をさらに中学3年まで拡大するとすれば新たに約4千万円が必要となることから直ちに導入することは困難」と述べた。
宮下治議員が木質ペレットストーブの活用方法について質問したのに対し中原市長は「導入促進を検討している段階。現在市内の小中学校に10台導入しているが、望ましい方法を前向きに検討していきたい」と答えた。 -
耐震強度偽装2ホテル改修完了 営業再開へ決意
耐震強度偽装事件の影響で昨年11月から休業を余儀なくされた「ホテルセンピア」(伊那市)と「駒ヶ根プレモントホテル」(駒ヶ根市)の改修完了を祝う竣工式が10日、ホテルセンピアであった。センピアは12日から、プレモントは16日から、それぞれ営業を再開する予定。
両ホテルを経営する「ホテルオオハシグループ」(飯田市)の中島憲治社長は「奈落の底へ叩き落されたような気持ちだったが従業員や家族の存在が私の支えとなった。従業員一同、失われた1年を取り戻すべくまい進する覚悟」と涙ながらに語った=写真。
両ホテルは、いずれも1階に柱などを増設し、4縲・階の窓周囲や2縲・階の廊下の境界梁(はり)を鉄板などで補強した。中島社長によると、改修工事費は両ホテル合わせて約5億円だという。
県によると、改修前の耐震強度は、センピアが0・54、プレモントが0・52だったが、どちらも建築基準法が定める耐震強度1・0を上回った。 -
中川で農機具小屋全焼
10日午前10時ごろ、中川村片桐の無職大場寿秋さん(74)方の農機具小屋から出火。木造一部トタン張りの小屋約46平方メートル1棟を全焼したほか、小屋に置いてあったトラクター、草刈り機などを焼いて約40分後に鎮火した。けが人はなかった。
駒ケ根署が原因を調べている。 -
梁(はり)に当たって死亡
10日午前11時24分ごろ、中川村葛島の宅養老所かつらの増築工事現場で、作業を手伝っていた近くに住む無職稲葉憲夫さん(68)の頭に落ちてきた木製の梁(はり)が当たった。稲葉さんは駒ケ根市内の病院に収容されたが、同日午後1時すぎ、脳挫傷などで死亡した。
稲葉さんは現場で梁の取り付け作業を手伝っていたところ、何かのはずみでよろけて地面に倒れ込んだため、支えていた梁(はり)が頭に落ちかかったらしい。駒ケ根署が詳しい原因を調べている。稲葉さんは温泉の湯を届けるボランティアで宅養老所を訪れ、作業を手伝っていた。 -
【記者室】官製談合に身に覚えは?
福島、和歌山、宮崎各県の知事が官製談合の疑いで相次いで逮捕される異例の事態になっている。地位を利用して利をむさぼるとは言語道断だ竏窒ニ民間人は憤るのだが、自治体の関係者の感覚は一般とはかなりズレているようだ▼全国のどんな小さな市町村といえども公共工事は必ずあり、過去の入札で身に覚えのある関係者も多いことだろう。「談合は必要悪。生き残るためには天下りの受け入れやわいろは仕方ない」などと口を滑らす業者もあるが、公共工事の場合、動く金は税金だということを忘れてもらっては困る▼長年の慣習で罪の意識が麻痺しているに違いない。法整備のさらなる強化が求められるが、より重い罰則を課さなければ談合はなくならないだろう。(白鳥文男)
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駒ケ根ライオンズクラブ寄付
駒ケ根ライオンズクラブ(服部信彦会長)は8日、駒ケ根市と駒ケ根市教育委員会に対し、赤い羽根共同募金5万円と図書券21万円分をそれぞれ贈った。服部会長ら役員4人が市役所を訪れ、中原正純市長に寄付金を手渡した=写真。服部会長は「私たちは青少年の育成に長年取り組んできている。子どもたちには本を読む習慣を身につけて力強い人間に成長してほしい」と話した。図書券は市内の5小学校、2中学校に各3万円ずつ分配される。
同クラブは4日、飯島町、宮田村に対しても同様の寄付をしている。 -
駒ケ根市経営講座
駒ケ根商工会議所、テクノネット駒ケ根、駒ケ根市は8日、第3回経営講座を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。会員ら約40人が集まり、HAYASHIDA竏辰S総研会長で元ザ・リッツ・カールトンホテル営業統括支配人、林田正光さんによる講演「日本一のホテルに学ぶ感動を呼ぶサービス」を聴いた=写真。
林田さんは50歳で入社したザ・リッツ・カールトンホテルで得た経験から「人は予期せぬサービスに感動する。その感動を与えるためには、一人ひとりの顧客を特別扱いする意識を従業員に徹底して教育すること。だからこそ『リッツ・カールトンなら高くても納得できる』という評価をつくり上げることができた」と話した。 -
交通安全ステッカー配布へ
後を絶たない飲酒運転を防止しようと駒ケ根市交通安全推進協議会、伊南交通安全協会駒ケ根支会、駒ケ根警察署は飲酒運転をしないよう呼び掛けたステッカーを新たに製作した=写真。大きさは横28センチ、縦8センチ。「飲んだら乗るな 乗るなら飲むな」の標語とイラストが描かれている。200枚製作したステッカーは21日夜に行う飲酒運転パトロールで市内の飲食店などに配布し、店内の目立つ所に貼ってもらうことにしている。
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県議選 佐々木祥二氏出馬表明
元県議の佐々木祥二氏(54)=無所属、駒ケ根市赤須東=は7日夜、駒ケ根市文化会館で開いた「佐々木祥二と親しく語る会」で来春の県議選駒ケ根市区(定数1)への立候補を表明した=写真。佐々木氏は集まった約千人の支持者らに対し「夢を形にするべく、育ててもらった恩返しのためにも、地域の皆さんとともに春の選挙に向けて一生懸命頑張りたい」と決意を示した。支持者らは拳を突き上げながら「祥ちゃ、頑張れ」と三唱して気勢を上げた。
佐々木氏は国士舘大卒。1996年の補選で県議に初当選、2期務めたが03年4月の前回選では新人だった林奉文氏にわずか255票差で破れた。
同市区は無所属の林奉文氏(61)が9月に出馬を表明しているがほかに出馬の動きはなく、前回選と同じ顔ぶれでの一騎打ちとなりそうな様相。 -
交通安全活動帽子贈呈
人波作戦などの交通安全活動参加時に着用してもらおうと駒ケ根市交通安全推進協議会は7日、駒ケ根市高齢者クラブ連合会(高坂繁夫会長)に対し、新たに製作したオリジナル帽子20個を伊南交通安全協会と駒ケ根警察署を通じて贈呈した=写真。高坂会長は「これまで高齢者クラブだけ帽子やジャンパーなどのそろいの目印がなく、何か欲しいと思っていた。もうすぐ年末の交通安全運動があるので早速かぶって交通安全に貢献したい」と話した。
帽子は遠くからでも目立つようにと色は黄で、前面には高齢者交通安全キャンペーンのイメージキャラクターにもなっている七福神のイラストが交通安全、KOMAGANEの文字とともにプリントされている。 -
エーデルでツリー点灯
介護老人保健施設、特別養護老人ホーム、ケアハウスを併設する駒ケ根市赤穂上赤須のエーデルこまがね(福澤亘施設長)は7日夜、ケアハウスの食堂に面した庭に立つモミの木のクリスマスツリーを飾るイルミネーションの点灯式を開いた。入居者ら約30人が食堂に集まり、部屋の照明を落として「5、4、3…」とカウントダウン。「2、1、0」の声に合わせてイルミネーションがともると「わあ、きれい」とあちこちで歓声が上がった。照明を落としたままの食堂で入居者らは言葉少なにキラキラと瞬く光をじっと眺めていた=写真。
福澤施設長は「年の瀬を迎えて何となく気ぜわしいが、ツリーのイルミネーションを見て心穏やかにゆったり過ごしてほしい。宗教色なしの歳末の風物として楽しんで」と呼び掛けた。イルミネーションは24日まで点灯される。 -
旭光カメラクラブ写真展
56年の歴史を持つ旭光カメラクラブ(吉村昇代表、13人)は「2006旭光写真展」を10日まで駒ケ根市立博物館で開いている=写真。上伊那在住の会員11人がそれぞれの思いを込めてこの1年間に撮影した作品35点が展示されている。いずれも自然の風景や花、人物などが見せる一瞬の表情を見事に切り取った力作ぞろい。
訪れた人たちは作品の美しい色彩と描写に感心した様子で、近寄ったり離れたりしながらじっくりと見入っていた。
午前10時竏柱゚後6時(最終日は午後5時)。入場無料。 -
骨粗しょう症学習会
駒ケ根市は7日、骨粗しょう症など骨の健康について学ぶ学習会を市ふれあいセンターで開いた。市が行う健康診断の測定で骨密度が「正常」とされる男女別・若年成人平均値の80%以下と診断された人など約30人が参加し、骨を健康に保つ方法などを学んだ。
市内で開業する山村眼科整形外科の理事長で医師の山村俊典さんは「骨粗しょう症のメカニズムと治療法」について講義した=写真。山村さんはスライドで写真を示しながら「骨粗しょう症は寝たきりの原因にもなるので早期の発見が大事。原因はさまざまだが、骨を丈夫に保つためにはカルシウムを多く取ること、適度な運動をすることが効果的」と話した。
中谷内科医院の健康運動指導士井上成子さんは「骨を元気にするための運動習慣」として、自宅でも簡単にできる運動を紹介した。栄養士による「骨を元気にするための食生活」の指導もあった。 -
トラックから積荷のコンクリートブロック落下
7日午前10時25分ごろ、駒ケ根市赤穂辻沢の国道153号線を飯島町方面に向けて走っていた事業用大型トラックの荷台から、積荷のコンクリート製6脚ブロック4個のうち1個(約1・8トン)が道路に落下。対向車線を走ってきた普通乗用車の右後部に接触したが、運転していた伊那市の男性(49)にけがはなかった。
現場は駒ケ根市と飯島町の境界を流れる中田切川に架かる橋から駒ケ根市側に約50メートルの地点で、ほぼ直角に曲がる急カーブ。
駒ケ根署は積荷の積載方法に問題があったものとみて、トラックを運転していた箕輪町の運転手(50)を調べている。 -
駒ケ根市高連講座2題
駒ケ根市高齢者クラブ連合会(高坂繁夫会長)は5日、会員を対象とした交通安全教室と消費者問題講座を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。約80人が集まり、それぞれの講義に耳を傾けた。
交通安全教室は駒ケ根警察署の渋谷保人交通課長を講師に迎え、最近の交通事故の特徴や安全な運転と歩行についての話を聞いた。渋谷課長は今年起きた高齢者の死亡事故について、松川町の高齢男性のミニバイク単独転倒事故や伊那市で横断中の歩行者がはねられた事故などの詳しい発生状況を説明=写真。「年を取ると知らず知らずのうちに判断や動作が遅くなる。十分なゆとりを持ってほしい」と話した。
消費者問題講座では全国消費者生活相談員協会の草間恵美さんの講演「高齢者を狙う悪質商法」を聞いた。 -
上穂町区がしめ縄づくりともちつき、繭玉づくり
駒ケ根市の上穂区は3日、三和森クラブで恒例の冬の講座を開いた。小中学生から高齢者まで区民200人が参加、老春会(松崎庄市会長)会員を講師に、しめ縄づくりともちつき、繭玉づくりを楽しみ、師走の1日を区民相互の交流を深めながら、迎春の準備もした。
しめ縄講座では、おやすを作ったり、〆(しめ)の子を4本編み、輪じめを作った。
紅白の繭玉も作り、竹ひごに刺して、お土産にした。
また、玄関前ではもちつき、8割がた大人がつき、子どもたちにバトンタッチ。交替しながら25キロのもちをつき、あんこやきなこもちに調理し、豚汁も煮えて、みんなで会食を楽しんだ。 -
花ロマン(6)シクラメン
冬の窓辺を飾る代表的な鉢花シクラメン。ポピュラーな鉢花でありながら、驚くほど多彩。上伊那でシクラメン栽培が始まったのは1970年頃から。当時は種まきから出荷まで15カ月も掛かり、冬の高級鉢花として、1鉢を大切に飾っていた。その後、底面給水など省力化が進み、生産量が爆発的に増加したため、価格低迷は現在まで続いている。上伊那のシクラメン農家は約20軒、ほとんどが30年選手。サクラソウ科の植物で、原種は地中海沿岸の森林地帯に自生する。花びらの先端がかがり火をつけたように、後方に大きく反転し、和名カガリビバナという、この古くて、日々進化する花に魅せられ、こだわりの花づくりをする3人にスポットを当てた。「世界一小さい花を」と、限界に挑戦する伊那市東春近のきのくにや花園の飯島光豊さん、高品質の花で定評がある駒ケ根市南割の信州ナーセリーの塩沢崇さん、「究極の赤」を求める宮崎健治さん(宮崎園芸)、3人三様のこだわりのシクラメンがロマンをかき立てる(大口国江)
超ミニ、限界の5センチを確立(きのくにや花園の飯島さん)
初めて見た人はまず、目を丸くして「これでもシクラメン」と驚く。造花と間違えて、水をやらなかった人のいたほど。
シクラメン栽培歴35年の飯島さんがミニ系に着目したのは15年前。「大鉢の値段が低迷する中、ミニ系を大量生産した方が採算が取れるのでは:」と、超ミニの種を輸入し、肥料や水、土、鉢など試行錯誤を重ね、7年前に6センチ鉢の超ミニを完成。「もっと小さく」と肥培管理に心血を注ぎ、02年にようやく5センチ鉢を完成させ、「世界1小さい花」と、衝撃のデビューを果たした。現在は5センチ鉢のみ5万鉢栽培する。「3センチ鉢で成功したという話は聞いたが、葉の数だけつぼみが次々と出て、春まで咲かせるには5センチが限界」と話す。
「シクラメンは本当にきれいな花、毎日見ていても飽きない」(信州ナーセリーの塩沢さん)
1965年、農業研修生としてアメリカに渡り、そこでシクラメンと出会い、帰国後、新鉄砲ユリから転向、上伊那のシクラメン栽培の草分け的存在である。現在は丈夫で手間がかからないミニ(ガーデン)を5万5千鉢と贈答用の大鉢3千鉢を生産する。最近まで主流だったミディータイプは全く作っていない。「ホームセンターに安い花が出回り、手を掛けても、採算が取れないから」とか。
新品種は色っぽいネーミングの「ランジェリーピンク」、オレンジ系でフリンジが華やかな「アランチーニドレス」、羽根つきの羽根のような「プルマージョ」などを作る。
「シクラメンは難しい花、何10年作っても1年生、だから作り続ける」と話す。
「色々と新しい花は追い求めたが、最後は赤」
(宮崎園芸の宮崎さん)
6センチの超ミニから、ガーデンシクラメン、贈答用の大鉢まで7万鉢を栽培する。昨年まで、ビクトリアのがく花や八重、葉がギザギザなもの、花色がベージュ、グリーンと珍花、稀少花を栽培していた宮崎園芸だが、今年は赤やピンク、紫とオーソドックスの花に切り替えた。「珍花や稀少花は市場性が低い。いろいろと作ってみたが、結局、一般的な赤、ピンク、紫に落ちついた。赤は暖かく、パワーがあると人気があり、何種類か栽培しているが、なかなか気にいった花はない」と「究極の赤」を求め、その対極にある「白」も「シクラメンは絶対に白」という顧客もいて外せないとか。このほか、ガクが発達し、花が2重のように見える「冬桜シリーズ」は「日本的で、シクラメンらしくない形がいい」とお気に入り。
作る人も買う人もこだわりのある花、それがシクラメンのようだ。
(1)飯島光豊さんと超ミ(2)超ミニがン万鉢
(3)超ミニと大鉢「どち
らもしっかり咲きます」または、
(5)甘い雰囲気のランジェリーピンク
(8)日本的な冬桜シリーズ
(9)がくが花のように見える冬桜のアップ -
振り込め詐欺防止に感謝状
振り込め詐欺の被害を水際で防いだとして駒ケ根署は5日、八十二銀行宮田支店(三井哲支店長)に対し感謝状を贈った=写真。三井支店長は「運良く気が付いて本当に良かった。今後も被害防止に務めたい」と話した。
三井支店長によると11月17日午後1時半ごろ同支店を訪れた駒ケ根市の女性(87)が100万円を振り込もうとしているのを不審に思った職員が女性に話を聞いたところ、県外に住むおいが女性問題を起こして100万円必要になったと電話してきた、などと話したため、宮田村駐在所に通報するとともに女性の説得に当たった。同所員がおいに電話して確認したところ、詐欺だったことが発覚した。
同署管内では今年になって3件の振り込め詐欺被害があった。被害額は計約240万円。 -
塚田理研用地取得契約
めっき製品製造の塚田理研工業(本社・駒ケ根市赤穂太田切、下島康保代表取締役)は本社敷地に隣接する駒ケ根市土地開発公社所有の大田原工業団地の土地約3960平方メートルを新たに取得した。6日、市役所を訪れた下島代表取締役が契約書に調印し、中原正純市長と握手した=写真。下島代表取締役は「業績も伸びてきて工場が手狭になっていたところで、今回の話はタイミングが良かった。業務拡大に備えての取得だが、当面は緑地として活用していきたい。将来は工場と従業員の駐車場としたい」と話した。市は条例に基づき用地取得額の10%、530万円を補助する。04年3月に販売を開始した同団地(総面積12万1900平方メートル)はトーハツ、トヨセットに続く今契約で完売となった。
同社は1963年創立。資本金3千万円。06年度の予想売上は42億1千万円。 -
【カミカミマシーンを発案 赤穂南小養護教諭 安富和子さん】
今年、県内で初めて第45回全日本学校歯科保健優良校表彰(日本学校歯科医会、日本学校保健会主催)で最優秀校に認定され、文部科学大臣賞に輝いた赤穂南小学校。現在に続く活動の原点となった文部科学省「歯と口の健康づくり推進校」の指定と時を同じくして01年に着任して以降、学校挙げての取り組みの中心として活動してきた。
さまざまな取り組みにより、虫歯のない児童の数は2000年度まで10%前後だったが、06年度には30%近くまで増えた。
「成果が表れたのは児童、保護者、教職員、地域が連携して取り組んだからこそ。歯科校医の横田先生、菅沼先生の努力のおかげです」
◇ ◇
数年前、教室で児童らとともに給食を食べていると、うまくかめない子、飲み込めない子がいるのに気がついた。かむ力を測定してみたところ、やはり低い傾向が見られた。
歯の日に学校を訪れた歯科校医の先生が給食を食べ、「かみ応えがない」と口にするのを聞いてはっとした。
「この状況を何とかしなくてはいけない竏窒ニ考え、かむ回数をカウントする器具はないかとあちこち探し始めたんです」
相談したある大学では「150万円ぐらいかかってもよければできるかもしれない」…、「ビデオに撮って後で回数を数えたら竏秩vなどと言われてがっかりしたが、駒ケ根工業高校が近くにあることを思い出して相談を持ちかけたところ、同校の高田直人教諭が開発に協力してくれることになった。
アイデアを出し合い、多くの施行錯誤を経てでき上がったのが「カミカミマシーン」。あごに装着すると、かんだ回数が数字で表示される。材料費は約3千円。
「子どもたちも楽しみながら競い合うようにしてたくさんかんでいます。回数も大切ですが、かむことの大切さを意識するきっかけになってくれたのがうれしい」
マシーンを経験したのは全校児童の3分の1。未経験の児童から「早くつけて」と催促されるなど引っ張りだこだ。
まだ改良の余地があるが、近い将来の商品化を目指しているという。
「小学生だけでなく、離乳食を終えてかみ始める時期の子どもたちに使ってもらったらもっと効果が上がるんじゃないかと考えています。大人に対しても肥満予防のほか、寝たきりの高齢者のリハビリなどにも使えると思いますよ」
◇ ◇
高校の時、担任に「向いているんじゃないか」と勧められたのがきっかけで目指した養護教諭。
「この仕事に就けて良かった。歯の指導を通じて、子どもたちには体全体の健康に目を向けられる大人になってほしいと願っています。歯は取り組みの成果がはっきり出るから子どもたちにも分かりやすいんです。何でも一生懸命やれば、ほかのことも良くすることができるんだ竏窒ニ気がつくきっかけになってくれればうれしいですね」
(白鳥文男) -
森の音楽会「アルパとピアノとフルートと」
小さな子どもと一緒に生の演奏を聴きたい竏窒ニの願いから始まった「こどもといっしょに森の音楽会」の第7回「アルパとピアノとフルートと」が2日、駒ケ根市の駒ケ根高原美術館別館VITA AMOR(ビタ・アモール)で開かれた。駒ケ根市の子育て支援グループ「ファミリーサポート・ぐりとぐら」(須田秀枝代表)主催。会場には親子連れなど約150人が集まり、アルパ、ピアノ、フルートの3つの楽器が織り成す繊細なアンサンブルに聴き入った。
ステージに立ったのはアルパ奏者のエレナ冨岡さん=伊那市、フルート奏者の松浦美恵子さん=伊那市、ピアノ奏者の飯島陽子さん=駒ケ根市=の3人。クラシックのほか、世界の民謡やポピュラーなどを次々に披露した=写真。客席の子どもたちは特に騒いだりすることもなく、母親らとともに静かに曲を楽しんでいた。 -
赤穂南小「歯の表彰」祝賀会
第45回全日本学校歯科保健優良校表彰で最優秀校に選ばれた駒ケ根市の赤穂南小学校(下平達朗校長)は2日、受賞の報告会と祝賀会を駒ケ根市のアイ・パルいなんで開いた。歯科校医、PTA、教職員など関係者約50人が出席し、晴れの受賞の喜びをあらためてかみ締めた。養護教諭の安富和子教諭はこれまでに行ってきた学校挙げての取り組みの数々と受賞の経緯などについてスライドで説明=写真。出席者は感慨深げにスクリーンに見入っていた。
下平校長は「本当に光栄なこと。関係者の努力にあらためて感謝する。良い歯の運動がさらに地域に広がるよう今後も頑張っていきたい」とあいさつした。 -
駒展売上寄付
11月に駒ケ根市立博物館で開かれた第5回駒展の実行委員会(小松茂郁座長)は1日、出品作家の小作品販売の売上金全額約75万円を駒ケ根市文化財団(渋谷敦士理事長)に寄付した。文化センターで開かれた文化財団の理事会に先立って行われた贈呈式で小松座長は「毎回立派な会場を使わせてもらうことに感謝する」と述べて目録を渋谷理事長に手渡した=写真。渋谷理事長は「作家の苦労の結晶を販売した尊いお金。しっかり管理し、有効に使うことを約束する」と礼を述べた。
作品販売は同市の総合文化センター20周年を記念して行われた。 -
駒ケ根市長が一日父親
駒ケ根市母子寡婦福祉会(熊沢宏子会長)は2日、10年以上前からの恒例となった中原正純市長を迎えての「市長さん一日父親」を同市障害者センター高砂園で開いた。親子ら約50人が参加し、にぎやかにもちつきやゲームなどを楽しんだ。
庭に用意された2つの臼を囲んだ子どもたちは中原市長が笑顔で見守る中、小さなきねを振るって代わる代わる元気にもちをついた=写真。
景気良くつき上げた7升のもちはきな粉やあんこを付けて皆でおいしそうにほお張っていた。 -
駒ケ根市議会12月定例会開会
駒ケ根市議会12月定例会は4日開会した。会期は21日までの18日間。条例5、補正予算4、事件3の計12議案が上程され、常任委員会に付託された。最終日の21日に採決される。
一般会計補正予算は歳入、歳出それぞれに3億6700万円を追加し、総額145億5760万円とするもの。北の原工業団地誘致企業への立地資金預託金など1億3500万円、東中学校体育館の耐震補強工事費8630万円などが計上されている。
日程は次の通り。
▽4日=本会議(提案説明、質疑、委員会付託など)▽12・13日=本会議(一般質問)▽14・18日=委員会(付託議案審査)▽21日=本会議(委員長報告・質疑・討論・採決) -
【記者室】自転車のマナー
車の運転中、自転車とぶつかりそうに(正確に言えば自転車にぶつけられそうに)なった。見通しの悪い交差点で一時停止して大通りに出ようとしたところ、歩道を猛スピードで飛ばして来た自転車が急ブレーキ。危うくかわし、こちらをにらみながら走り去った▼これで事故になった場合、過失の割合はどうなるのか分からないが多分自動車の方がより責任が重い竏窒ニいうことになるのだろう。知っている人は少ないかもしれないが、自転車は一部の許可された区間を除き歩道を走ることは許されていない▼このほかにも右側を走る、夜でもライトを点灯しないなど、自転車乗りのマナーの悪さは目に余る。免許証とまでは言わないが、講習ぐらいは必要ではなかろうか。(白鳥文男)
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伊南防犯連合会職域防犯部会年末研修会
年末特別警戒体制初日の1日、伊南防犯連合会は職域防犯部会の年末研修会を駒ケ根市の赤穂公民館で開いた。伊南地区の金融機関や事業場などの代表者約70人が出席し、駒ケ根警察署の課長ら担当者から犯罪や交通事故の状況などについて説明を聞いたほか、ビデオ『サイバー犯罪事件簿竏虫pなき侵入者』を見て詐欺の実態や防止法などについて学んだ。
伊南防犯連合会の山浦義人副会長は「事件、事故のない安全な地域づくりのため、防犯体制の確立に先頭に立って尽力を」とあいさつした=写真。 -
赤穂小児童が交通遺児育英会に寄付
自作の寸劇を発表するなどの交通安全活動に取り組んでいる駒ケ根市の赤穂小学校2年1組(伊東美春教諭、29人)は1日、駒ケ根警察署を訪れ、交通遺児育英会への寄付金3万円を児童らが書いたメッセージカードとともに伊南交通安全協会に託した=写真。寄付金はクラスで育てたサツマイモを使って作ったスイートポテト、蒸しパンを、授業参観で保護者に販売した売上。
安協は寄付のお礼に竏窒ニホイッスル付きのキーライトを一人一人にプレゼント。児童らは思わぬ土産に大喜びだった。 -
栃若さん飲酒運転撲滅CD制作
元大相撲幕下力士で歌手の栃若清光さん(71)=宮田村新田=は30日、駒ケ根警察署(山本修作署長)を訪れ、飲酒運転の撲滅をテーマにしたオリジナル曲『「飲酒運転撲滅編」飲んだら乗らぬが人の道』入りのCDを自主制作したことを報告した。初回制作する千枚のうち600枚を同署に寄贈する。栃若さんは「飲酒運転防止に何か力になれることはないかと考えたが、自分には歌しかできない。皆にこの曲を聴いてもらい、飲酒運転について考えてほしい」と話した。
曲は「ほろ酔いでアクセル踏めば愛車が凶器に早変わり」「勧めた君も重たい罪よ」などと飲酒運転の戒めを明るい演歌調で訴えたもの。デモテープで曲を聴いた山本署長は「いい歌だ。早速管内を走る安協の広報車や飲食店などで流してもらおう。年末交通安全運動に向けていいアピールができる」と寄贈を喜んだ。県内各署にも配布する考え。
栃若さんは17日に宮田村の村民会館で開く新曲発表会の席上でCD600枚を同署に贈呈する。