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【上伊那サッカー協会理事長 杉本雅史さん】
「低い低いといわれる上伊那サッカーのレベルを何とか上げなければならない」竏秩Bその強い思いから今年6月、上伊那サッカー協会を設立した。さまざまな情報を発信し、県の協会とも連携しながら上伊那サッカーの向上を目指していく。
「学校やクラブがそれぞれ独自にやっているだけでは限界がある。活動の裾野を広く、厚くして徐々にレベルを上げていき、いずれは世界に通用する選手が出てほしい」
◇ ◇
原点は赤穂中1年生の時のクラブ創設。
「丸坊主にしなければいけない野球部は嫌だったから、当時学校になかったサッカークラブをつくったんだけど…」その年、男子生徒は全員丸坊主という規則が新たに決まってしまった。
「せっかくサッカーを始めたのに結局同じことになっちゃった」
クラブはまったく何もないところからのスタートで、新聞配達などのアルバイトをして得た金を注ぎ込み、ボールなどの用具を買った。
「あのころはサッカーが社会的に認知されていない時代だった。今と比べれば知識も技術もあったもんじゃなかったけど、それでもとにかく楽しかったなあ」
その後進学した赤穂高にも、就職した山一証券にもやはりサッカー部はなく、そのたびに同好会やクラブを一から立ち上げた。
「誰かが先頭切ってやらなければ何も変わらないからやってきただけ。でも義務感や悲壮感なんてまったくない。ただただサッカーが好きなんです。でもね…自分にはサッカーの先輩がいないんですよ。それだけはちょっと寂しいな」
◇ ◇
トップストーンでは幼児や小学生にサッカーの楽しさを教えている。自己流の教え方だけでは駄目だと考え、日本サッカー協会の認定試験に挑戦してコーチの資格を得た。
「小さな子どもたちに教えるのは本当に難しい。ただその場の思いつきでやっても駄目なんです。どうすればもっと効果的な教え方ができるのか。それをきちんと勉強し、考えてやれば子どもたちはどんどん伸びてくれる」
今年10月に鳥取県で開かれた全国スポーツ・レクリエーション祭の壮年サッカー競技に県選抜チームの一員として出場した。
「どうしようかなと迷ったけど、せっかく選ばれたんだし、子どもたちが見て何かを感じてくれたらいいと思って出場を決めた。結果はあまり良くなかったけど、やっぱりサッカーは楽しい。生涯続けていきたいですね」
「自分の世代と違って今教えている子たちは小さい時からボールに馴染んでいる。彼らの10年後、15年後が楽しみです」
(白鳥文男) -
磐田市議会来駒、交流
霊犬早太郎伝説が結ぶ縁から駒ケ根市と友好都市協定を結んでいる静岡県磐田市の市議会議員ら32人が6、7日、駒ケ根市を訪れ、駒ケ根市の理事者や市議会議員らと交流したほか、観光地や企業などを視察した。
6日にアイ・パルいなんで開かれた対面式では中原正純市長が「友好都市協定を結んで来年で40周年となる。さらに関係が深まるようこれからもよろしくお付き合い願いたい」、北澤洋議長は「訪問して良かったと思ってもらえるようにしたい」とそれぞれ歓迎の言葉を述べた=写真。両市議会議員らは血縁者や知人が互いの市内にいることなどを話題にしながら、和やかに懇談していた。 -
パッチワーク・キルト展
駒ケ根市の駒ケ根高原大沼湖畔の「森のギャラリーKomorebi」(こもれび)で駒ケ根市下平の杉浦嘉身さんのパッチワーク・キルト教室「パッチワーク・キャット」の作品展が13日まで開かれている。教室の生徒7人と杉浦さんが手間と根気をかけて一針ずつ丁寧に縫った見事なタペストリー(壁掛け)やバッグなどの作品約60点が展示されている=写真。クリスマスを前に、サンタクロースなどをあしらった作品も多数展示している。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時(13日は午後3時)。問い合わせは喫茶エーデルワイス(TEL83・3900)へ。
教室では生徒を随時募集している。問い合わせは杉浦さん(TEL81・7313)へ。 -
東伊那小マラソン大会
駒ケ根市の東伊那小学校(小川清美校長)は8日、校内マラソン大会を開いた。1・2年生は約2キロ、3・4年生は約2・5キロ、5・6年生は約3・5キロのロードコースにそれぞれ挑戦した。雲一つないさわやかな青空の下、まず1・2年生が先頭を切って校庭をスタート。混雑の中で数人が足を取られて転倒し、思わず泣き出したが、教員らに励まされながら何とか気を取り直して先行集団に続いた。
この後、数分おきに3・4年生、5・6年生の順でスタート。一般道路に出た児童らは、応援に駆けつけた保護者や近くの住民らの声援を受けながら懸命に走っていた=写真。 -
中ア千畳敷に積雪
前日の荒天で今季初の本格的な雪となった中央アルプス千畳敷一帯は8日、朝から雲一つない快晴となり、穏やかに降り注ぐ日差しに新雪がまぶしく輝いた=写真。折り良く訪れた観光客らは「すごい」「素晴らしいね」などと感嘆の声を上げながら、宝剣岳やカールを飽きずに眺めていた。
降雪のあった7日は山頂付近は厚い雲に覆われていて駒ケ根市内から冠雪を望むことはできなかったが、一夜明けた8日には新雪を頂いた宝剣岳の姿が市内からも見られた。
ホテル千畳敷によると昨年の初積雪は11月6日、一昨年は10月23日だった。 -
早起き野球閉会式
駒ケ根市早起き野球連盟(下島好弘会長)は5日朝、06年度シーズンの閉会式を市民体育館で開いた。4月からの長いシーズンを戦い抜いてきた参加14チームの代表者ら約100人が出席し、今季の健闘をたたえ合った。各大会の上位チームには賞状やトロフィーのほか、ビールや焼酎などの賞品が贈られた=写真。
下島会長はあいさつで「オフシーズンにはしっかり体をつくり、来年にはこの14チームがまた顔を合わせ、楽しく戦えることを期待する」と述べてシーズンを締めくくった。
表彰されたのは次のチーム。
▼1部トーナメント(1)北斗(2)中沢OB(3)北割一区(4)町一区野球愛好会(5)中沢球愛、伊南健康▼中央アルプスリーグ(1)北斗▼南アルプスリーグ(1)中沢球愛▼市長杯争奪戦(1)北斗(2)オール福岡(3)養命酒、北割▼2部トーナメント(1)オール福岡(2)北割(3)上穂クラブ、アイアンズ▼駒草杯=アイアンズ▼ロータリー杯=町一区野球愛好会、上穂クラブ、養命酒▼努力賞=飯坂、カッターズ、TENJYO -
紙芝居上演会
小・中学生が制作した紙芝居を上演する会が「言い伝え・見伝え・聞き伝え」をテーマに5日、駒ケ根市の駒ケ根高原美術館で開かれた=写真。披露された紙芝居は同館が7、8月に開いたワークショップで小、中学生らが『めだかの学校』『とんぼのめがね』『げんこつ山のたぬきさん』などの童謡や井上井月の俳句、『人食い山姥』『善知鳥峠』『鼻』などの物語の情景をイメージしてクレヨンや絵の具などで描いた作品の数々。
童謡作品は駒ケ根市の女性コーラスグループ「ともがき」の合唱をバックに上演され、訪れた約100人の来場者を詩情の世界に誘った。文学作品は同館友の会の小木曽恵美さん、同館学芸員の杉本慈子さんが情感豊かに朗読して、聴き入る観衆を魅了した。
紙芝居制作は昨年に続き2回目。同館は昨年と今年の作品を幼稚園・保育園小・中学校のほか、文化サークルなどに無料で貸し出している。朗読の音声が入ったCD付き。問い合わせは同館(TEL83・5100)へ。 -
共同公演『青い鳥』キャスト発表
市民と劇団昴との第12回共同公演『青い鳥』を07年2月に駒ケ根市で開く演劇体験プログラム実行委員会は5日、公演の配役を市文化会館で発表した。オーディションに参加した約30人の出演希望者が集まり、緊張の面持ちで発表を聞いた=写真。
演出を担当する劇団昴の河田園子さんは「エネルギーのありそうな個性的なメンバーがそろっているので楽しみ。劇を通じて幸せとは一体何かを考え、最後にみんなで幸せをつかんでほしい」とあいさつした。
出演者は次の皆さん。
▽チルチル=伊藤優佑▽ミチル=市岡一恵▽ベリリウンヌ=中山教保▽光=白鳥友季子▽火=北林千春▽水=柳沢世里奈▽パン=斧研雅子▽チロー=深谷正一▽チレット=花岡綾▽うさぎ=白鳥晴奈▽夜=向山藍▽母=宮下庸子▽父=吉瀬敬太▽恋人・女=北原亜美▽恋人・男=小林啓子▽病気=春日裕衣▽子ども1=伊藤菜穂▽子ども2=久保田志音▽子ども3=大原絵里▽子ども4=玉木優香▽子ども5=一志紗代▽喜び1=倉田歩美▽喜び2=大野綾子▽喜び3=伊藤ありさ▽おばけ1=倉田歩美▽おばけ2=大野綾子▽おばけ3=伊藤ありさ▽鼻かぜ=保戸塚侑大▽じいさん=肥野隆▽ばあさん=滝本登喜子▽リケット=久保田志音▽カシワ=吉瀬敬太▽モミ=有賀陽二▽森1=玉木優香▽森2=鈴木ゆり▽森3=大原絵里▽時の番人=白井英一▽金持ち=清水香織▽土地持ち=北原みさ江▽虚栄=村上忍▽女1=伊藤菜穂 -
駒ケ根市農業委員会が建議
駒ケ根市農業委員会(清水千博会長)は6日、市役所を訪れ、中原正純市長に「農林業施策に関する建議」を手渡した=写真。清水会長は「07年度予算編成に当たり、足腰の強い農林業の構築に向けて建議の内容を市の施策に反映させてほしい」と訴えた。中原市長は「前向きに受け止め来年度予算に反映するよう最善の努力をしたい」と述べたほか、07年度から導入される品目横断的経営安定対策については「市としても新たな支援措置を検討している」として、人件費や事務費などを支援する考えを示した。
建議は(1)農業施策(2)農業環境施策(3)担い手の確保・育成(4)中山間地域における農業施策(5)林業施策竏窒フほか、国・県に対する要望などを盛り込んでいる。主な項目は▽地産地消の要望に応えられる販路拡大のための総合施設の設置▽特産品の開発・導入▽集落営農組織への助成▽幹線水路の抜本的対策▽農村女性の活動支援竏窒ネど。 -
菊花まつり表彰式
第46回菊花祭りを3日までの5日間、三和森クラブ広場で開いた駒ケ根秋香会(本間秋男会長)は4日、入賞者の表彰式を駒ケ根市の三和森クラブで開いた。会員ら約30人が出席し、入賞者らがトロフィーやカップなどを賞状とともに受け取った=写真。本間会長は「晴天に恵まれて盛大に開催できた。皆さんの協力のおかげで出品数も多く、市民の心を癒すことできた」と感謝を述べた。
出品数は926点、期間中の入場者数は述べ2273人だった(秋香会集計)。
菊花展入賞者は次の皆さん。
▽県知事賞=井口春人▽駒ケ根市長賞=森勝美▽同市議会議長賞=飯塚礼子▽駒ケ根商工会議所会頭賞=飯塚礼子▽駒ケ根市教育長賞=北原・ス一▽全菊連会長賞=森勝美、松崎和男▽町部自治会長賞=森勝美▽秋香会会長賞=岡野修一▽審査委員長賞=塩澤春夫▽宮下賞=鈴木和▽伊那毎日新聞社賞=田中勝美▽信濃毎日新聞社賞=中西利幸▽中日新聞社賞=堺沢悦子▽読売新聞社賞=北原康平▽駒ケ根ニュース社賞=本間秋男▽長野日報社賞=小町谷誠▽大中屋賞=酒井世喜良▽長生社賞=羽場一雄▽秋香会賞=栗山いさ江▽池上賞=大木島富雄▽しらかば賞=浜口善元▽米沢賞=森勝美▽克水賞=北原康平▽MANABU賞=飯塚礼子▽サンケイ技研賞=中西利幸▽新世紀賞=北原・ス一▽有賀芳郎賞=岡野修一▽ビーナイン賞=塩澤春夫▽秋香会会長賞=松崎和男▽団体特別賞=赤穂小、赤穂南小、順天寮 -
七五三の祝い
大安の5日、各地の神社などでは晴れ着に身を包んだ子どもたちが保護者に手を引かれ、七五三の祝いに訪れる光景が見られた。
駒ケ根市北割一区の大宮五十鈴神社(白鳥俊明宮司)の拝殿ではあでやかな着物やりりしい羽織、はかまを着た子どもたちが神妙な顔つきで宮司の祈祷を受け、小さな手で玉ぐしをささげるなどの神事を行ったり、両親や祖父母らとともに記念写真に納まったりしていた=写真。
七五三は男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳に健やかな成長を祝って神社などに詣でる行事で、本来15日にお参りするものとされるが近年ではその前後の土、日曜日などに行われることが多いという。 -
明日歌定期演奏会
駒ケ根市を中心に活動する混声合唱団「明日歌」(新井克太郎団長)は3日夜、第23回定期演奏会を駒ケ根市文化会館で開いた。舞台に立った約40人の団員らは常任指揮者の唐沢史比古さんらの指揮で約20曲を披露=写真。ステージは「民謡でつづる日本の心」「楽しいポップスステージ」「混声合唱のためのホームソングメドレー2」の3部構成で、団員らは日ごろの練習の成果を発揮し、違った味わいを持つそれぞれの曲の雰囲気を見事に表現していた。
満員の聴衆はホールいっぱいに響く豊かで迫力ある歌声に酔いしれ、1曲ごとに大きな拍手を送っていた。 -
東伊那文化祭
駒ケ根市の東伊那公民館(赤須和彦館長)は06年度東伊那文化祭を5日まで同館で開いている。公民館の講座・教室の生徒や各種文化団体の会員らによる書道、絵画、手芸などの作品が多数展示されている。4日にはバルーンアート「ゴンベエワールド」のゴンベエさんによる楽しいショーが催され、訪れた親子連れなどでにぎわった=写真。
1階にはわらぞうりやわらじなどのわら細工、キルトやセーターなどの手芸作品や絵画、盆栽などが、2階には保育園児や小中学生の絵や書道作品などが展示されている。訪れた人たちは「大したもんだねえ」「うまいもんじゃんけ」などと感心しながら作品を見て回っていた。
5日は午前10時から紙芝居、料理教室が、午前11時30分からもちつき大会が催されるほか、鉄道模型(Nゲージ)の展示なども行われる。午後3時まで。 -
伊那谷初の無暖房・低燃費住宅一般公開
飯島町の井坪建設が施工した伊那谷初の無暖房・低燃費住宅が完成、3、4日駒ケ根市福岡のモデル分譲地区で一般公開している=写真。
この住宅は壁面30センチ、床下35センチ、屋根35センチの厚さの発泡スチロール板を敷き詰め、開口部はペア樹脂サッシをはめ込んだ高断熱、高気密仕様。
同社は信州大学の山下恭弘教授が主催する「信州の快適な住まいを考える会」の一員として、原油価格高騰や環境に配慮し、無暖房、低燃費住宅を研究。実験棟での実証実験の成果を受け、モデル住宅を建設し、光熱費や温熱環境のデータを蓄積し、本格的取り組みのステップとする。
また、モデル分譲地の一角に無暖房仕様のエコマンションを2棟建設、同時に公開している。
駒ケ岳SA南のモデル分譲地は全6区画、85坪縲・4坪、無暖房住宅を建築する条件で、400万円の特別価格で販売中。
4日の一般公開は午前10時縲恁゚後5時。詳細は井坪建設(TEL86・8778) -
女子サッカー教室
宮田村を中心に活動するサッカークラブ「トップストーン」は3日、初心者を対象にした女子サッカー教室を駒ケ根市の赤穂小学校グラウンドで開いた。伊那市、駒ケ根市、飯島町、宮田村の保育園児と小学生など24人が参加し、サッカーの基礎を楽しく学んだ。指導に当たったのは同クラブのコーチら。参加者は年齢別に3グループに分かれ、入り乱れて互いのボールを奪い合ったり、ドリブルの練習をしたりするなど、笑顔ではつらつと動き回った=写真。
トップストーンの杉本雅史コーチは「上伊那のサッカーのレベルはあまり高いとはいえない。ボールに楽しく触れる機会をこれからたくさんつくり、将来の底上げにつなげたい」と話している。 -
駒ケ根市消費者の会寄付
駒ケ根市消費者の会運営委員会(木下さちゑ会長)は10月7日に駒ケ根市の総合文化センターで開かれた「第20回消費生活展&環境・健康フェスティバル」に出店したバザーの収益金の一部3万円を市を通じて駒ケ根市社会福祉協議会に寄付した。2日、木下会長らが市役所を訪れ、中原正純市長に寄付金を手渡した=写真。中原市長は「この善意に応えられるよう、住民福祉の増進のために使わせていただく」と礼を述べた。
バザーでは会員らによる手作りの手芸作品や、会員の家庭で眠っているタオルなどの品物を販売した。 -
駒ケ根市男女共同参画推進講座閉講
駒ケ根市教育委員会は2日夜、06年度男女共同参画推進講座の最終回と閉講式を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。全6回の講座のうち4回以上出席した23人に修了証が手渡されたほか、これまでの講座で学んできたことの総まとめとして、出席した約30人が「地域における男女共同参画の課題」についてワークショップを通じて考えた=写真。
講座は8月24日から6回にわたって開かれ、各界の講師による講義や実習などが多彩に行われた。 -
旭日双光章(保健衛生功労)
春日衛さん(77)歯科医を志したのは高校生当時。
「二男だったからいずれ家を出て独立しなきゃならなかった。だから手に職をつけたいと思ってね」
日本歯科医学専門学校(現日本歯科大)を卒業後、静岡県浜松市の叔父の歯科医院や駒ケ根市の昭和病院などで3年あまり実地経験を積み、浜松で医院を開業したが55年、結婚を機に生家のある駒ケ根に転居、開業した。
「当時は歯科医の数が少なくてね。でも患者の方は今より多いくらいだった。だから朝8時から夜10時すぎまで診療。加えてその後で技工をする毎日だった。寝るのはいつも午前さまだったよ」と懐かしそうに振り返る。
89年に胃がん、今年膀胱がんを手術した。
「ずっと忙しいまま夢中でやってきたが、やはり自分が健康でないと良い仕事はできないね」としみじみと話す。
◇ ◇
中沢小、赤穂高の校医を務め、県学校保健会、日本学校歯科医会から表彰。上伊那歯科医師会では73年から2年間、会長を務めた。
3人の息子も3人とも歯科医。それぞれ東京、伊那市、駒ケ根市で医院を開いている。
「今の設備はすごいね。とても使いこなせないよ。昔はレントゲンだってなかったくらいだから今とは大違い。でもね、歯の治療は経験がものをいうこともあるんですよ。早く息子たちにまかせて隠居したいと思うこともあるが、まあ元気なうちは仕事をしていきたいですね」 -
旭日双光章(金融業功労)
渋谷敦士さん2001年の黄綬褒章(中小企業金融功労)受章に続き、2度目の栄誉。
「まさか再び天皇陛下に拝謁できるとは。ひとえに地域や取引先、職員の皆さんの協力のおかげです」
赤穂高校卒業後、赤穂信用金庫の前身赤穂信用組合の創立に先立って51年に創立事務所に入所した。
「何の予備知識もないまま、いきなり創立にかかわる大変な仕事をさせられた。出資者を募って町中を歩き回り、寝るのは毎晩12時すぎ。その時の苦労で養われた根性が今の自分に生きているような気がしますね」
◇ ◇
最も思い出深い出来事に「つれてってカード」の考案を挙げる。
「本当に良いアイデアだった。先進的な取り組みとして全国から講演依頼が殺到し、視察も相次いだものでした。何よりうれしいのは地域の金融機関として商店街の活性化に協力できたことですね」
赤穂信金理事長在職時には伊那信金との合併に中心的にかかわった。
合併には反対の声も多かったというが「自分たちが生き残るためでなく、上伊那の経済を確立するための合併だ」と強い信念で説得に当たった。
「合併後も企業文化の違いがあって軌道に乗せるのは大変だった」が、一時落ち込んでいた経営内容も改善。結果的に大成功に導いた。
「経営も安定してきたし、早くバトンを渡して若い人に任せたい。後は健康管理を兼ねてゆっくりゴルフでもやりたいですね」 -
壮年ソフト閉会式
駒ケ根市壮年ソフトボール連盟(松崎勝治会長)は1日夜、第24回壮年ソフトボール大会の閉会式を駒ケ根市民体育館で開いた。参加各チームの代表者らが出席し、松崎会長から表彰を受けた=写真。
松崎会長は「計画した161試合すべて終了できたことに感謝する。皆、シーズン中は一日の疲れも見せずグラウンドで精いっぱいプレーした。互いの健闘をたたえたい。来年もまた元気で再会しよう」と述べてシーズンを締めくくった。
同大会には壮年(40歳代)14チーム、実年(50歳代)14チーム、シニア(60歳代以上)12チームの計40チームが参加して4月に開幕。市内4会場で6カ月の長丁場を戦った
上位は次のチーム。
▼壮年の部(1)小町屋SS(2)中南割壮年(3)市場割壮年、上穂壮年(5)飯坂壮年、北割二区壮年▼実年の部(1)町二区実年(2)下平実年(3)中沢実年、福岡実年(5)北割一区実年、東伊那実年▼シニアの部(1)町二クラブB(2)小町屋OB(3)下平シニア -
ネパール訪問団結団式
駒ケ根市は1日夜、国際協力友好都市協定締結5周年を記念してネパール・ポカラ市を今月訪問する友好親善市民訪問団の結団式を駒ケ根市の駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。団員ら約30人が出席し、訪問に向けての意気込みを新たにした。団長を務める中原正純市長は「ネパールとはこのところの政情不安などから思うような交流ができなかった。この訪問が今後の両国の発展と平和のために少しでも役に立つよう願う。元気に行って所期の目的を果たし、元気に帰って来たい」とあいさつした=写真。
訪問団は33人。中原市長をはじめ、北澤洋市議会議長、駒ケ根青年海外協力隊訓練所の加藤高史所長、ネパール交流市民の会などの団体代表者らが参加するほか、一般市民からの希望者も十数人含まれている。
計画によると訪問団は11日に中部国際空港からバンコクに向けて出発。12日にネパールに入り、13日にポカラ市着。記念式典など公式行事に出席するほか、青年海外協力隊員の活動を視察するなどして19日に帰国の予定。 -
伊南行政組合議会第5回臨時会
伊南行政組合議会は2日、第5回臨時会を開いた。伊南行政組合消防本部・北消防署の建築工事請負契約の締結と、契約に伴う一般会計補正予算について審議、採決し、いずれも原案通り可決して閉会した。
消防本部・北消防署の完成時期は当初計画していた08年から1年前倒しして07年10月としている。庁舎は鉄骨2階建てで述べ床面積は約1630平方メートル。訓練塔2棟、駐輪場を含めた工事一式の契約金額は3億2865万円で、業者は指名競争入札により赤穂・小澤・富貴屋建設共同企業体。機械設備工事は光洋設備で契約金額は5229万円。電気設備工事は小林電気商会で契約金額は5282万円。
一般会計補正予算は歳入歳出にそれぞれ2290万円を追加、総額18億6079万円となる。 -
伊南行政組合議会議員定数削減へ
伊南行政組合議会の議員定数等検討委員会(北澤洋委員長)は2日開いた議員全員協議会で、議会を構成する伊南4市町村の各定数からそれぞれ1を削減し、現行の合計21を17とする議員定数削減案を示して議員の理解を求めた。これにより各市町村別の定数は駒ケ根市7、飯島町4、中川村3、宮田村3となる。新定数の適用時期は07年4月30日が適当としている。
今年2月に設置された議員定数等検討委員会は削減の必要性や削減数などについて各市町村議会の意見を参考にしながら検討してきた。 -
花ろまん(3)菊
駒ケ根市中沢吉瀬の菊づくり名人、懸がいと菊人形が得意の北沢嘉夫さんと、千輪菊と菊すだれの片桐義明さんの菊花壇は見ごろを迎えた。11月中旬ころまで、両家の菊花壇は市内外から菊見客で昼間も夜もにぎわう。
##北沢さんは懸がいと菊人形、舞扇も華麗に
菊づくり40年の北沢さんは、今年は初めて静岡型懸がいに挑戦。昇り竜のような枝振りが見事だ。数年前、大きさとそろった咲き方で市民チャンピオンにもなった前垂れ懸がいは今年も健在、黄色やピンク、赤と様々な花を付ける。
毎年、和風の庭園に盆栽づくりやヤナギ作り、木付け、菊人形などを並べて、風景を作るが、今年の菊人形は「七五三」と「舞扇」。かわいらしい女の子と男の子の菊人形が並ぶ。豪華な舞扇は4枚、色とりどりに咲いて『雅』を競っている。夜はライトアップされ、幻想的な菊見ができる。
「今年の菊人形は何を作るのかと期待されると、うれしいが、ちょっぴりプレッシャーも感じる」とか。
##片桐さんは千輪菊と菊すだれ
菊づくり11年目、千輪菊挑戦は6年目。品種は白の厚物「国華宝塔」。冬至芽を育て、摘芯し、側枝を出させ、9月に枠組し,全体の形を整えた。500個余の花をつけた。
菊すだれは片桐さんの考案。余った懸がい菊の苗を真っ直ぐ丈を伸ばしていくうちに、すだれになった。「意外にきれいで、話題にもなり、毎年作っている」今年はさらにボリュームアップ、延長は20メートルに及ぶ。
「菊づくりは天候に左右され、手が掛かり、難しいことばかり。見に来てくれた人にほめられると、つい頑張って、どんどん鉢数も増えてしまった」。(大口国江) -
駒ケ根市上赤須で住宅火災
31日午前11時ごろ、駒ケ根市赤穂上赤須の無職松・ス操一さん(79)方から出火。木造瓦ぶき平屋建て住宅1棟(約148平方メートル)を全焼して午後零時38分鎮火した。出火当時、松・スさんの長男の妻と孫2人がいたが逃げて無事だった。
駒ケ根署は台所のガス台付近の燃え方が激しいことから火の不始末が原因とみて調べている。 -
看護大学園祭の売り上げ寄付
9月30日、10月1日に駒ケ根市の県看護大で開かれた学園祭「第11回鈴風祭」の実行委員会が31日、売上金の一部約3万5千円を市社会福祉協議会に寄付した。駒ケ根市役所を訪れた実行委員長の山本祐太さんと副実行委員長の西沢かおりさんは「学園祭のバザーなどの売上の一部です。社会福祉のために役立ててください」と寄付金を中原正純市長に手渡した=写真。
中原市長は「毎年の寄付に心から礼を申し上げる。今年も多くの来場者で盛況だったようだ。これからもぜひ頑張って」と感謝を述べた。 -
「良い歯の学校」最優秀校表彰報告
駒ケ根市の赤穂南小学校(下平達朗校長)が第45回全日本学校歯科保健優良校表彰(日本学校歯科医会、日本学校保健会主催)で最優秀校に認定され、文部大臣賞に輝いた。31日、下平校長と安富和子養護教諭が市役所を訪れ、中原正純市長、中原稲雄教育長らに表彰を報告した=写真。最優秀校に選ばれたのは10校。県内では唯一。
中原市長は「学校一丸となって地道に前向きに取り組んできた結果。これを機に子どもたちに歯の大切さをさらに教えていってほしい」と述べた。安富教諭は駒ケ根工業高校などと共同で開発し、同校で児童らが使っている「かみかみマシーン」も持参。「かんだ回数が数字で表示されるので、子どもたちも楽しんで使っている。一口で30回かむことを目標にしているが、競い合うようにしてたくさんかんでいるようだ」と導入の成果を説明した。
同校は01年に文部科学省の歯と健康づくりの推進指定校となって以降、良い歯をつくる活動に力を入れて取り組んできた。 -
バス利用の高齢者に交通安全啓発
高齢者の交通事故が増加傾向にあることから伊南交通安全協会駒ケ根支会(赤羽根徳彦支会長)は30日、市内を循環するこまちゃんバスを利用するお年寄りらにチラシを手渡して事故防止を呼び掛ける啓発活動を行った。
安協の役員2人が駒ケ根駅前発のバスに乗り込み、乗客のお年寄りらに、夜道の歩行時の注意を促すチラシやタオルなどを手渡し「事故に気をつけてくださいね」などと笑顔で呼び掛けた=写真。
安協による公共交通機関内での啓発活動は県下でも珍しい取り組みという。 -
秋香会菊花まつり
駒ケ根秋香会(本間秋男会長)は第46回菊花まつりを3日まで駒ケ根市の三和森クラブ広場で開いている。県民芸術祭2006に参加。3本立、ダルマ、福助、懸崖、盆栽、特作花壇など、会員らが丹精込めた作品が多数展示されている=写真。入場無料。
30日には開会式が同会場で開かれた。開会を知らせる打ち上げ花火に合わせて赤穂小学校6年1組の児童らが太鼓の演奏を勇壮に披露し、まつりに花を添えた。本間会長は「菊花展も歴史を重ねて46回目。地域の人の心のよりどころとして定着している」とあいさつ。
菊花展入賞者は次の皆さん。
▽県知事賞=井口春人▽駒ケ根市長賞=森勝美▽同市議会議長賞=飯塚礼子▽駒ケ根商工会議所会頭賞=飯塚礼子▽駒ケ根市教育長賞=北原・ス一▽全菊連会長賞=森勝美、松崎和男▽町部自治会長賞=森勝美▽秋香会会長賞=岡野修一▽審査委員長賞=塩澤春夫▽宮下賞=鈴木和▽伊那毎日新聞社賞=田中勝美▽信濃毎日新聞社賞=中西利幸▽中日新聞社賞=堺沢悦子▽読売新聞社賞=北原康平▽駒ケ根ニュース社賞=本間秋男▽長野日報社賞=小町谷誠▽大中屋賞=酒井世喜良▽長生社賞=羽場一雄▽秋香会賞=栗山いさ江▽池上賞=大木島富雄▽しらかば賞=浜口善元▽米沢賞=森勝美▽克水賞=北原康平▽MANABU賞=飯塚礼子▽サンケイ技研賞=中西利幸▽新世紀賞=北原・ス一▽有賀芳郎賞=岡野修一▽ビーナイン賞=塩澤春夫▽秋香会会長賞=松崎和男▽団体特別賞=赤穂小、赤穂南小、順天寮 -
あい御影ラテンコンサート
ラテンシンガーの第一人者として知られるあい御影さんのコンサート「愛を歌う」が28日夜、駒ケ根市の駒ケ根高原美術館別館VITA AMORで開かれた。熱心なラテンファンなど約100人が集まり、御影さんの情熱的な歌声に酔いしれた。
古希を越えたという御影さんは年齢を感じさせない伸びのあるつややかな声で『ベサメ・ムーチョ』『グラナダ』『ある恋の物語』などラテンの名曲の数々を熱唱=写真。圧倒的な迫力で聴衆を魅了した。
御影さんは神戸市出身。武蔵野音大声楽科卒後、ラテン音楽と出合って心酔。以降、女性ラテン歌手の草分けとして第一線で活躍。現在も現役でコンサート活動を続けている。