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南部小学校音楽会
06年度上伊那南部小学校音楽会が25日、駒ケ根市の市文化会館で開かれた。南部教職員会主催。駒ケ根市、飯島町、宮田村、中川村の伊南4市町村、10小学校の6年生児童が一堂に会し、それぞれ練習を積み重ねて仕上げた合唱、合奏を晴れのステージで堂々と発表し合った=写真。
開会式に続いて全員で『つばさをください』を大合唱して心を一つにした後、先頭を切って東伊那小の児童がステージに上がった。この日唯一の器楽合奏の曲目は『カルメン竏酎・幕への前奏曲』。児童らは緊張した表情でアコーディオンや木琴などそれぞれの担当楽器を構え、教諭の振り下ろす指揮棒に合わせて演奏を開始した。小人数ながら見事にまとまった演奏に会場からは大きな拍手が起こっていた。
赤穂小は『七色の輪の中に』を同声3部合唱で披露。約120人の大人数のメリットを生かし、迫力満点の美しいハーモニーをホールいっぱいに大きく響かせた。 -
飯島中学校の新AETライマー・ジョナサン・チャールズさん
8月に飯島中学校の新しいAET(英語助手)として着任した。 「飯島町は美しく、きれいな所、交通の便もよく、生活に不便はない」。
AETとして2カ月余、飯島中学校の生徒と接して「好奇心が強く、勉強熱心で、順応しようという気持ちもある。異文化に対して、違和感もなく、分ろうとする姿勢に感心している」と感想を。
アメリカ合衆国ペンシルベニア生まれ。趣味は演劇、読書、日本の文化を勉強すること。「教えることや日本語、日本の伝統文化、特に能や歌舞伎に興味があったから」と、趣味が高じて、来日のきっかけに。早速、東京で歌舞伎を鑑賞したり、国技館ですもう見物もした「アメリカで演劇をしていたので、歌舞伎は良い勉強になった。すもうを見ながら、ビールを飲んだり食べたり、座布団を投げる人もいて、とても驚いた」とか。和太鼓も習いはじめ「1曲は完璧に打てるようになった」とちょっぴり得意げ。近日中に駒ケ根文化会館で「駒ケ根能」があると聞き「ぜひ、見に行きたい」と目を輝かす。
スポーツはボーイチアリーディングをしているが、中学生の時は空手を習っていたとか。
日本語は「読めないと辛いので読めるようにしたい」と日本語レッスンに通い、ひらがなの単語帳を持ち歩き、日々精進を重ねている。
食べ物は日本食が大好きで、ふるさとのペンシルバニアでも寿司、刺身、焼き鳥といろいろ食べた。飯島に来てからも寿司、天ぷら、やきそば、そばめしも食べたが「飯島名物のさくら丼はこれから食べる」とか。「果物はグレープが好き。日本人はなぜ皮をむいて食べるのか不思議。日本の梨はおいしいが、りんごはアメリカの方が好き」という。
校外で飯島中学の生徒に会うが「生徒たちはシャイで道で会っても、話しかけてくれない」と寂しがる。「気軽に声を掛けてほしい」とも。
しかし、「ショピングセンターでは、町の人たちが『何を探しているの』『大丈夫』と声をかけてくれる。アメリカではこういうことは決してない。日本人はすごく親切」と喜ぶ。
通訳の労をとっていただいた、飯島中学校の岡千草教諭は「生徒たちはジョン先生と英語で会話し、通じるととてもうれしそうだ。ジョン先生は演劇をしていただけに表現力もすばらしく、発声もいい」と活躍を期待する(大口国江)。 -
いいちゃん文化祭
飯島町中央公民館主催の06年度いいちゃん文化祭が21、22日、飯島文化館で開かれている。初日は町内文化団体、公民館講座受講生の書道や陶芸、俳句、短歌、絵画、バッチワークキルト、写真など数百点を展示し、日ごろの精進の成果を披露したほか、パソコンや折り紙、ちぎり絵、絵手紙など各種体験も行われた。
入場者は生花や盆栽に深まりゆく秋を実感したり、各会場に並べられた会員や受講生がらが製作した絵画、手芸、木目込人形、書道などの力作を鑑賞。「よく出来ている」「手のこんだ作品だ」としきりに感心していた。
また、映画会「明日の記憶」は午前、午後2回上映され、合わせて800人余が鑑賞。夫婦の愛と絆、心の響く物語に感動した。
22日は展示のほか、昔遊び、お手玉、ペーパークラフト、フラワーポット、草木染など各種体験。13団体が出演する芸能祭は午前10時から行なわれる。 -
桜まつり反省会
飯島町商工会館で19日夜、第21回信州いいじま桜まつり実行委員会役員会の反省会があった。来年度の千人塚桜まつりで花火を継続するか、中止するかで議論が白熱した。商工会は11月6日の理事会で一定の方向を出し、町と協議した上で、年内にも決定する。
桜まつりは昼間のイベント中心の与田切公園は4月15日に、花火がメーンの千人塚公園は22日に実施された。 反省会には町や商工会、各種団体代表ら12人が出席。各部の反省では花火部は「予算は110万円と削減したが、内容のいい花火と好評だった」。駐車場対策部は「220台満車になったが、スムーズにできた」と報告。
この後、来年度の千人塚桜まつりで花火を実施するか、中止するかについて意見を出し合った。「商工会としては費用対効果を考え、花火は1度止めて、新しい桜まつりを考えたい」「厳しい財政事情から、町と商工会でイベントを実施するのは難しい」「1度止めて、町民からの盛り上がりがあれば考えるということも必要」「夜の祭りから昼間の祭りに切り替えれば観光バスも呼べるのでは」など、「中止」を主張する意見も多数あったが、「花火は大イベント、予算があれば上げるべき」「お陣屋祭がなくなり、今度は花火が消えるのは寂しい。町の元気にも影響する」「花火がなくなると、祭りでなくなるのでは」など、継続を望む声も多く、山田助役は「行政としては、お陣屋祭がなくなることで、多少なりとも、予算を桜まつりに振り向けることができるのでは」と、町の予算増を示唆する発言もあったが、駐車場や交通安全など、予算以外の課題も多く、結論は持ち越した。 -
「花のある風景づくり」コンクール表彰式
飯島町のわが町は花で美しく推進機構(花機構、竹内昭文会長)は17日夜、役場で「第13回花のある風景づくりコンクール」の表彰式を行った=写真。町長賞の宮沢卓美さん(田切)をはじめ、地域・事業所・個人の各部門の金、銀、努力賞の9団体4人の栄誉をたたえ、賞状と副賞を贈った。
コンクールには個人の部4人、地域の部11団体、事業所の部2団体の合わせて17団体個人が参加。花の美観性や花壇の規模、生育状況、景観との調和などの5項目で審査した。
審査長の浜田安雄さんは「今年は7月は集中的に雨が降り、8月は猛暑が続き、花づくりには大変に苦労されたと思う。受賞花壇はいずれも、手入れが行き届いた見事な花壇で景観づくりに貢献していた」と講評した。
受賞者は次のみなさん(敬称略)
◇町長賞=宮沢卓美(南割)◇個人の部▽金賞=土村幸子(追引)▽銀賞=中村昇子(中町)、浜田住子(荒田)◇地域の部▽金賞=田切公民館▽銀賞=新屋敷耕地、北河原耕地隣組「山の神」▽努力賞=東町花愛好会、北河原耕地、本六老人会育成会、飯島中学校環境緑化委員会◇事業所の部▽金賞=飯島文化館▽銀賞=リゾートサービス岩田屋 -
有害自販機問題
飯島町の有害自販機設置問題が1年がかりで完全に終結。町を挙げての住民反対運動と法的手段で成功したという▼2月の土地明け渡し仮処分命令以来、表だった動きは無かったが、設置業者と地主との契約書に「住民とのトラブル等で中途解約する場合は設置費用、撤去費用を地主が支払う」という一文があり、このまま業者が引き下がるとは思えなかった。案の定、損害賠償請求が出された伊那簡易裁判所は「契約は公序良俗に反し無効」と請求を棄却▼画期的な判決は県内各地の有害自販機の撤去を求める住民には朗報。撤去させると法外な賠償請求されるのではと二の足を踏んでいる地主にも勇気を与える。これを機会に県内の有害自販機撤去に弾みがつけばうれしい(大口記者)
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有害自販機設置業者の損害賠償請求を棄却「公序良俗違反
伊那簡易裁判所は9月26日、飯島町田切春日平の有害図書等自販機撤去を巡り、設置業者が地主を相手取り、提訴した損害賠償訴訟に対し、設置業者の請求を棄却した。その後、業者からの控訴がなかったため、18日、地主の代理人、松村文夫弁護士は「棄却判決が確定した。住民反対運動と法的手段で成功した」と発表した。
同事案は05年11月中旬から12月末までに有害自販機10台が田切地籍に設置された。全町を挙げての反対運動が効を奏し、地裁伊那支部の土地明け渡し仮処分命令を引き出し、自販機は84日間という短期間で撤去された。
この後、設置業者は3月15日、地主を相手に、自販機設置及び撤去費用46万円余の支払いを求める損害賠償請求を提訴した。
判決理由は「アダルトビデオなど青少年の健全な育成に有害であることは社会共通の認識になっている。アダルトビデオ等の自販機を設置することは公序良俗に反する」とした。
松村弁護士は、「仮処分決定により撤去させたのも、県内ではまれ、業者の損害賠償の訴訟提訴も、棄却判決もおそらく初めてでは」と話している。 -
飯島区民体育祭
秋晴れに恵まれた15日、飯島町の田切、飯島、七久保、本郷の各区でそれぞれ区民体育祭、運動会が開かれた。いずれも多くの区民が家族ぐるみで参加し、趣向を凝らしたさまざまな競技に出場。親ぼくを図りながら楽しくスポーツに親しんだ。得点競技では応援席もヒートアップ。耕地ごとに旗を振ったり太鼓を叩いたりして激しい応援合戦を繰り広げた。
飯島区は飯島小学校グラウンドで開催。(1)カン転がし(2)リム転がし(3)楕円ボールドリブル(4)タイヤ転がし竏窒フリレーに出場した選手は真っ直ぐに進んでくれないカンに四苦八苦=写真。速く速く竏窒ニ気持ちはあせるが思うように前に進めず、苦労していた。 -
信州花の里いいじまコスモスまつり賑わう
伊那谷最大規模、200万本が咲く飯島町上の原のコスモス畑で14、15日、信州花の里いいじまコスモス祭りが開かれ、ミニコンサートや花の摘み取り、テント村などでにぎわっている。町・観光協会などでつくる実行委員会主催。
秋咲き大輪系を中心に、黄花、クリーム系、オレンジ系など多彩な花が咲く4ヘクタールのほ場では、来場者は5本、10本と好みの花を摘み取ったり、駐車場特設ステージで繰り広げられる駒ケ根アルプホルンや飯島小学校合唱部、フルートアンサンブルなどの演奏に耳を傾け、餅つきを楽しみ、花の中でのどかな時を過ごしていた。
また、リンゴやナシ、野菜、花など農産物、五平もち、おやき、おこわなどの農産加工品が並ぶテント村では、1点2点と飯島町の特産品を買い求めていた。
15日は午前10時30分からマーケット開店、駒ケ根アルプホルン演奏、午前11時30分、餅つき、引き続き、セントラル愛知交響楽団、飯島中学校吹奏楽部などが演奏する。 -
信州ふるさとの道ふれあい事業(アダプトシステム)飯島町「七久保県道をはぐくむ会」が県と協定を締結
県伊那建設事務所(松下泰見所長)と飯島町七久保区の「県道をはぐくむ会(加藤主殿区長)」は13日、信州ふるさとの道ふれあい事業(アダプトシステム)の協定を締結し、飯島町役場で調印式を行なった。主要地方道飯島飯田線飯島町柏木信号縲怏コ伊那郡境約3キロ間で、沿道4耕地300人で構成。沿道住民がボランティアで行なう沿道の花壇の管理や法面、歩道の草刈、清掃、歩道の除雪などを建設事務所が支援する。上伊那地方では9団体目。
「県道をはぐくむ会」は、94年町から「我町は花で美しく推進機構(花機構)」事業推進の中で、協力できる耕地はないかとの呼び掛けで、北街道、新屋敷耕地の住民が、道沿いに花や花木を植えたり、家の前の花壇や空地に花を植えはじめたのがきっかけ。
調印式で松下所長は「町と地元が協働の精神で、道路の環境美化活動に取り組むことは大切。県は制度の中で様々な支援ができれば」とあいさつ。
立会人の高坂町長は「飯島町では最初の調印。県や町、地域が役割分担する中で、道路を大切に美しい使っていきたい」と述べた。 また、七久保区の加藤区長は「この調印を契機に、除草や手入れで県道が一層美しくなることを願い、活動していきたい」と誓った。 -
清龍祭はじまる
青春の熱き祭典始まる-。飯島町の飯島中学校の文化祭「第38回清龍祭」は13、14日、「307の光縲・人1人の手の中に縲怐vをテーマに開かれている。
初日は感動的な開祭式に続き、恒例の「意見発表会」、1年1組の久保田志音君は「温暖化によって何が起こっているのか、何が原因なのか、防ぐ方法はないだろうか」と問いかけ、朗読劇「この子たちの夏」を見た1年3組の酒井祐貴君は1945年8月の原爆投下について話し、平和の尊さを訴えた。
このほか、各クラス代表が友だちや家族、災害、野球などをテーマに発表した。
また、生徒会企画「若人の広場」では、各クラスがダンスや劇、マスゲームなど趣向を凝らしたステージで盛り上がった。
2日目は、演劇部、合唱部、選択音楽、選択体育、吹奏楽部などがステージを飾る「地域交流の会」、各クラスが練習の成果を披露する「音楽会」。展示は学級展示、美術部展、選択教科展など各種展示。一般公開は午前8時30分縲恁゚後2時30分。 -
父と子の冒険隊、基地づくり
飯島町中央公民館の「父と子の冒険隊」が8日、飯島町鳥居原の雑木林であり、12組約30人が、基地づくりを楽しんだ。
ナタやノコギリ、チェーンソーなどを持って集まった参加者は、雑木を切り、枝を払うなど材料を調達した。 太い株立ちの立木を柱として利用し、細い木で床を張り、手すりを巡らせ、階段を作って2階を上げるなど本格的なタワー型基地や、地形を利用した横穴式など基地づくりに熱中した。
また、立ち木にロープを掛けて、ターザンロープやブランコなど遊具も製作した。
タワー型基地に登って、得意満面の堀内来翔君(小学3年)は「高くて気持ちいい」。お父さんの哲幸さん(39)は「童心に返って、子ども以上に楽しんでいる」と笑顔を向けた。 -
七久保三社合同祭でにぎやかに
五穀豊じょうを祈る飯島町七久保の七久保三社合同祭が7日宵祭り、8日、本祭りでにぎやかに行われた。
七久保地区の芝宮、大宮七久保、山祇の3社の氏子、子ども、大人合わせて約300人が芝宮神社に集合。
高張提灯を先頭に、丸提灯を持った子どもたち、続いて、「こんさま」「ケロル」などアニメのキャラクターを模った子どもみこし4基が神社を出発。「「ワッショイ」「ピッピ」と威勢良く地区内を練り歩き、JR七久保駅を経て、露店が軒を並べる七久保小学校グランドに練りこんだ。
この後、校庭で花火大会、次々と打ち上げられる大小の花火が夜空を彩り、最後は大三国で七久保の心意気を示した。 -
酒井邦芳さんの「匙(さじ)と器展
飯島町七久保の小蕪亭で24日まで、塩尻市在住の漆芸作家、酒井邦芳さんの「匙(さじ)と器」展が開かれている=写真。
へぎ板の板目を生かし、裏にクサビを入れ、強度と器の機能性を高めたこだわりの逸品「へぎ目一閉盛皿」。 自然がつくる造形の面白さを大切にした、「ほう皮造りワインクーラー」や小箱。口の中に入れるとなめらかな口当りが身上のケヤキや桜、クリで作った大小の匙(さじ)など約百点を展示した。
のみや豆かんなで生地を作り、生漆を刷毛で塗り、砥粉(とのこ)に漆を混ぜた目止め錆で表面を滑らかにする。さらに、漆を塗り、砥いで、乾かすという作業を10-20回以上繰り返して完成させる。
酒井さんは「木目や曲など素材の特徴を生かした塗りを心がけている」と話している。 -
七久保三社合同祭でにぎやかに
五穀豊じょうを祈る飯島町七久保の七久保三社合同祭が7日宵祭り、8日、本祭りでにぎやかに行われた。
七久保地区の芝宮、大宮七久保、山祇の3社の氏子、子ども、大人合わせて約300人が芝宮神社に集合。
高張提灯を先頭に、丸提灯を持った子どもたち、続いて、「こんさま」「ケロル」などアニメのキャラクターを模った子どもみこし4基が神社を出発。「「ワッショイ」「ピッピ」と威勢良く地区内を練り歩き、JR七久保駅を経て、露店が軒を並べる七久保小学校グランドに練りこんだ。
この後、校庭で花火大会、次々と打ち上げられる大小の花火が夜空を彩り、最後は大三国で七久保の心意気を示した。 -
フェアトレード&エコロジー地球屋にぎわう
作った人の暮らしが見える買物、フェア・トレード&エコロジー地球屋が15日まで、飯島町七久保の道の駅「花の里いいじま」で開かれている。時間は午前10時-午後5時。
日本人が現地の人を指導し、現地の材料で作ったセージのほうきや、竹製のセラピーバスケット。秋・冬新作の服、手編みの帽子、フェルトの小物。草木染めのハンカチ、バック類など伝統色あふれる雑貨、アクセサリーなど。
食品ではカカオバター74%のチョコレート、無農薬コーヒー、紅茶、砂糖、スリランカのカレースパイスなど多彩。
フェア・トレードとは、発展途上国の生産者を経済的に支援し、安心して働ける場を作り、貧困から抜け出す手助けをする活動。 -
碓井伍一展
飯島町飯島駅前ヤナギヤ2階アミカホールでは4周年特別企画として、碓井伍一展が23日まで開かれている=写真。
フランス公募展ル・サロン入選作の「廻る」「白の誘惑」「翔く」「展」などのほか、水彩、油彩の風景画「「白い花の咲く頃」「晩秋」「桜の園」、油彩の人物画など約30点。独創的な感性とエネルギーで、多才な表現世界を展開する。
このほか、「上伊那よもやま話」「漂泊の俳人井月の風景」などの挿絵原画も並べた。 期間中の22日午後3時から、碓井さんのギャラリートークもある。
碓井さんは35年伊那市生まれ。パリ・ルサン永久会員、パリ国際サロン会員、04カンヌ国際芸術祭最優秀賞受賞。 -
健康歩け走ろう大会に255人
飯島町・町教委主催の第24回健康歩け走ろう大会が1日、飯島運動場をスタート地点に3キロ、8キロの2コースで行なわれた。3キロに234人、8キロコースに21人がエントリーし、それぞれのペースでゴールを目指し、健脚を競った。
3キロは飯島運動場を出発し、西に向かい、広域農道を越え、JA飯島果実選果場を経て、役場に戻るコース。8キロは広域農道から中央道を越えて、西部山ろくを走る。参加者は咲き始めたコスモスや、刈り入れが進む稲田など秋の風情を楽しみながら歩いたり、走ったりした。
結果は次の通り
▽3キロ・優勝=気賀沢重夫(14分07秒、一般)、上の原(2)松村知明(飯島中2年)、南町(3)下平駿也(飯島小3年)上の原▽8キロ・優勝=久保田隼(33分25秒、飯島小6年)本郷5(2)唐沢茂(一般)、石曽根(3)小田切宏久(一般)、岩間 -
わくわくカミーちゃん農園
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JA上伊那の「わくわくカミーちゃん農園」が1日、飯島町、中川村であった。
郡内から32組94人の親子が参加し、ブドウや二十世紀の収穫体験、果実選果場の見学し、地元の農産物に理解を深め、農業の大切さを実感した。
JA上伊那片桐駐車場に集合した参加者は、西原ぶどう園に移動、甘みが乗ったブドウ(ピオーネ)を味見をした後、レインカットのほ場で大きく黒く熟した房を2房ずつ切り取った。
祖母と2人で参加した、駒ケ根市の太田早紀ちゃん(小3)は「甘くておいしい。大きな房が採れた」と大喜び。
この後、一行は七久保の梨園に向かい、黄色に完熟した二十世紀梨のもぎ取りを体験した。
飯島選果場では「ふるさとの味いいじま」の会員の指導でカボチャのおやきづくり、新米で好きな具を入れて、おにぎりを握り、食欲の秋をたん能した。 -
飯島町健康づくり大会
飯島町文化館で1日、第10回飯島町健康づくり大会(町健康づくり運動推進会議主催)を開き、各種展示や8020表彰、活動発表、講演会などで、健康を喜びあえる町づくりを目指した。
式で、高坂町長は「大会を通じて、健康の大切さを再確認し、健康づくりを日々実践し、活気あるまちづくりを」とあいさつ。8020表彰では80歳以上で自分の歯が20本以上あり、手入れが行き届いている5人を表彰した。
また、東京北社会保険病院の神山潤副院長は「子どもの生活リズムと健康」と題した講演で「だれでもみんな体の中に秘密の時計を持っている。夜更かし、朝寝坊はその時計を狂わせ、みんなの元気を吸い取るワルモノ。秘密の時計を守るエナジー、それが早起き、早寝、朝ご飯」と訴えた。
会場ではハイブリッドカーの試乗や骨密度検診、脳年齢、肌年齢、脳ストレスチェック、健康相談、各種展示、こまくさ園の製品販売、軽食コーナーもあり、多くの来場者でにぎわった。
8020表彰は次の通り(敬称略)
▽竹沢貞治(86)、27本、春日平▽古沢寅吉(84)、23本、南町▽伊藤久子(80)、21本、本郷第3▽塩沢光江(80)、本郷第3▽円山史(80)、23本、南町 -
ラオスにスニーカーを贈る活動を展開、
飯島町の飯島中学校3年3組(小林孝行教諭、34人)は29日、ABNスニーカーキャンペーンに協力し、町内外から集めたスニーカー884足を協賛店のシューマート(伊那市)に持ちこんだ。
同クラスは1年生の時から「国際協力」をテーマに「清龍の活動(総合的活動)」を展開、ラオスにスニーカーを贈るボランティア活動もその一環。1昨年9月「ラオスでは子どもたちは靴がなく裸足、そのため、けがも多い」と聞き、ちらしやポスターを制作し、町内の公共施設や商店にはらせてもらい、スニーカーを集め、昨年9月第1回分として760足を送った。
引き続き、活動を継続し、町内はもとより、伊那市など郡内各地から子ども用から大人サイズまで昨年よりも百足余多い、たくさんのスニーカーが寄せられた。
靴店が寄贈した新品をはじめ、そのままはける程度のよい物も多かったが、中には汚れた物もあり、生徒たちはたわしや靴ブラシで汚れを落した。
小林教諭は「活動が広く知られるようになり、町外からも多数寄せられた」。代表の伊藤稜汰君「多くの人の協力で良い活動でき、楽しかった」と話していた。
来年3月で卒業する同クラスの活動は、1年1組に引継がれることになり、年1組の松村源貴君は「しっかり引継ぎ、頑張ります」と誓った。 -
横浜の高校生が稲刈り体験
飯島町飯島上の原総合交流体験施設「アグリネーチャーいいじま」に横浜市の私立橘学苑高校1年生180人が24日から30日まで、3班に分かれて訪れ、学校田35アールで稲刈りを体験している。
自然と人とのつながりを体感する「創造学習」の一環、今年で4年目。
28日は生徒60人がJA上伊那の職員の指導で2人ひと組になって、かまで刈る、わらで束ねるなど手際よく作業を進めた。
5月中旬に学校で育苗した中苗を持ち込み手植えし、7月には草取りもし、収穫の秋を迎えた。
村田歩教諭は「今年は草取りを丁寧にしたので、上々の出来」と話している。
刈り取った稲束は学校に持ちかえり、はざ干しした後、手でしごいて脱穀、精米し、正月の七草かゆなどで味わう。 -
200万本のコスモス咲き始め、飯島の秋を彩る
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飯島町上の原の約4ヘクタール、200万本のコスモス畑では、新品種の八重が見ごろを迎え、大きく華やか花を重たげに秋風に揺らしている。
主力の秋咲きの大輪や黄花コスモス、イエロークリムソンキャンパスは、ちらほら咲きはじめた。
コスモスまつりは14、15日、ミニコンサートやもちつき、コスモスカルチャー、摘み取りなど予定する。 -
碓井伍一展
飯島町飯島駅前ヤナギヤ2階アミカホールでは4周年特別企画として、碓井伍一展が23日まで開かれている=写真。
フランス公募展ル・サロン入選作の「廻る」「白の誘惑」「翔く」「展」などのほか、水彩、油彩の風景画「「白い花の咲く頃」「晩秋」「桜の園」、油彩の人物画など約30点。独創的な感性とエネルギーで、多才な表現世界を展開する。
このほか、「上伊那よもやま話」「漂泊の俳人井月の風景」などの挿絵原画も並べた。 期間中の22日午後3時から、碓井さんのギャラリートークもある。
碓井さんは35年伊那市生まれ。パリ・ルサン永久会員、パリ国際サロン会員、04カンヌ国際芸術祭最優秀賞受賞。 -
飯島七久保小交通安全教室
飯島町の七久保小学校で秋の交通安全運動期間中の28日、全校で交通安全教室を開いた。1年生は学校周辺道路で正しい歩き方を、2、3年生は校庭で自転車の乗り方の基礎を、4-6年生は学校からJR七久保駅までのコースで、交通ルールや正しい自転車の乗り方を実習した。
全体会で、細川道子校長は▽絶対飛び出しをしない▽自転車に乗る時はかならずヘルメットをかぶる▽道路は縦1列で歩く-などを挙げ「必ず守って、安全歩行、安全走行を」と呼び掛けた。
また、七久保駐在所の平松所員は「歩く時は右側。横断中に歩行者用信号機が点滅し出したら、渡り切る。渡る前に点滅したら、止まる。自転車はタイヤの空気やベル、ブレーキなど点検してから乗る」など歩き方、自転車の乗り方を説明。
この後、実習に移り、児童らは教諭や安協役員の指示に従いながら、安全歩行、安全走行を身につけた。 -
県最古、最大の慈梨(ツーリー)たわわに
1912年(明治45年)に中国から渡来し、県内外で栽培されたが、戦後、ほとんど切られてしまった中国梨「慈梨(ツーリー)」-。飯島町本郷の桃沢晴香園(桃沢匡行園主)では、幻の梨、慈梨の巨木が今年も収穫の季節を迎えている。
樹齢80年余、幹周2・2メートル、枝張は南北15・5メートル、東西15・7メートルと県最古で最大の巨木。全国的に見ても、これほどの巨木は極まれ。1個500グラム前後の大きな実を千個余り実らせている。
実は短びん型で、肉質は粗いが香りがよいのが特徴。未熟果は渋味があるが、完熟すると甘みと酸味のバランスがよく食味がいい。
先代の桃沢匡勝さんが25年に約20本定植し、東京市場に千ケースを出荷しシェア7割を占めたが、戦後、売れなくなり、同園も1本を残し、全て切り、樹種転換した。
桃沢さんは「花は品がよく、最高にきれい。実はなんともいえないいい香りがする」と話す。 -
協力隊でマラウイ派遣の唐沢さんあいさつ
青年海外協力隊でアフリカ南部のマラウイに派遣される飯島町田切の唐沢国洋さん(26)は25日、飯島町役場に訪れ、高坂町長から激励を受けた。
高坂町長は激励金を手渡し「町出身者の隊員は男性では初めて。マラウイの子どもたちの教育向上のために頑張って」と期待を込めた。
小学生の頃から、いつかは青年海外協力隊に参加したいと考え、県内の中学校で3年間、理数科講師として実務体験を積み、応募した。任国では政府系のチェロ中等学校(日本では中3から高校)で理数科を教える。
唐沢さんは「以前から、開発途上国のアフリカで何ができるか,考えていた。早く行って活動し、マラウイの教育向上に貢献したい」と張り切っている。
高坂町長は「学校で教えるだけでなく、地域の人々の中に入り、いろいろと体験してほしい。病気にならないように体に気をつけて」と話した。
唐沢さんは10月2日に出国し、マラウイに向かう。派遣期間2年。 -
日方磐神社秋の例祭
飯島町田切の日方磐神社の秋の祭典は南割耕地が年番で、23日宵祭り、24日本祭りでにぎやかに繰り広げた。 秋の日が傾き、神社前にそろいの衣装で勢ぞろいした踊り子は、扇をかざしてしし招き踊りを披露。ひょっとこはささらを鳴らして、たくみにししを境内に誘い入れ、花火大会に移った。
午後8時30分、約60人の競い隊が玉箱を担いで境内に繰り出し、ほどなく、全ての灯りが消され、やみと緊張に包まれた境内に、150メートル離れたケヤキから綱火が走り、爆発音とともにし掛けに点火「祝祭典田切の里」の焼き文字が浮き上がり、そして消え、再び綱火で大三国に点火した。
情け容赦なく降り注ぐ火の粉を浴びながら、競い隊は玉箱をたたき、おんべを振って「わっしょい、わっしょい」と気勢を挙げ、年番耕地の心意気を見せつけた。 -
事故無し、違反無しを願い、ナシをプレゼント
飯島町の伊南交通安全協会飯島支会(下平憲夫支会長)は秋の交通安全運動期間中の26日、駒ケ根署員、役員ら20人余が参加し、国道153号の本郷道の駅前で交通指導所を開設。飯島町の特産品である二十世紀梨をドライバーにプレゼントし「事故無し、違反無し」を呼び掛けた。
「無し」に「ナシ」を掛け、交通安全と町特産品をPRする、ナシプレゼントは今年で4回目゜百個用意し、チラシやティッシュなど交通安全グッズを添え「事故ナシです。気を付けて運転を」と手渡した。
思いがけないプレゼントにドライバーは、顔をほころばせ「ありがとう」と受け取っていた。 -
「飯島町の石造文化財」
飯島町教育委員会は
このほど、身近な文化財6「飯島町の石造文化財」を発刊した。
A4判110ページ。町内約2千基の石造物の中から、馬頭観音、地蔵菩薩、聖観音・如意輪観音、題目塔、弘法太子、五輪塔、道祖神、山の神、伝説の石などをカラー写真で紹介し、由来などを解説した。また、2千基の石造物一覧、石造物の位置を地図で示した。
右手をほおに当て、小首を傾げた松福寺の如意輪観音像が表紙を飾り、慈福院の守屋貞治作の延命地蔵尊(町文化財指定)や、木食行者が修業をしている姿を写した「関の地蔵尊(町指定文化財)、聖徳寺の「六斗名号塔(町指定文化財)」、たたくとカンカンと金属音がする「カンカン石」。日待ちをした「庚申塔」。蛇を刻んだ「蛇神」。猫を彫った「猫神」などの動物供養塔、歴史劇にもなった「金宝院養山供養塔」などを掲載した。
81年から石造物調査を始め、86年に「飯島町石造物一覧表」を発刊。同書をもとに、写真や解説などを加えて、300部発行。頒布価格2000円(文化館、飯島陣屋で販売)。
丸山浩隆学芸員は「薄く持ちやすくした。この本を持って出掛け、身近な石造文化財に親しんで」と話している。