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伊南地域の秋の味覚ツアー
食欲の秋、上伊那広域連合の「ふるさと探訪秋の味覚ツアー」は29日、伊南地区に訪れ、中川村のシメジや豆腐工場を見学し、飯島名物のさくら丼を味わい、上伊那の味覚をたん能した。
参加者は82人、2台のバスに分乗し、伊那市役所を出発、中川村大草の豆腐メーカー「スイレイ豆腐」に向った。
吉沢智弘社長は「豆腐の品質は大豆と水で決まる。現在、百メートル深井戸を掘削している。大豆は県産とアメリカ産の遺伝子組替えしていない物を用いている」と説明した。
この後、大豆を磨砕、煮沸、豆乳とおからに分離、味の決め手となる豆乳中の空気、泡の除去、凝固、ブレス脱水、冷却、自動切断、パック詰めなど豆腐製造の一連の作業を見学した。
また、おいしそうなにおいが立ちこめる惣菜工場では、きんぴらや味付けうの花、いり豆腐のパック詰め作業も見せてもらった。
昼食は飯島町の新しい名物、さくら丼を味わった。
ほかに、シメジ工場や養命酒、JA上伊那果実選果場なども見て回り、参加者相互の交流を図り、地域に理解を深め、一体感を強めた。 -
本郷地区で石造物めぐり
飯島町教育委員会は3日、小学生から高齢者まで約30人が参加し、町郷土研究会(桃沢匡行会長)会員を講師に、本郷地区で石造物めぐりをした。
文化館に集合し、マイクロバスで本郷地区の入口に。本郷街道の面影を今に残す辻に、弘法大師像が祭られたほこらを見学。桃沢会長は大師像の前に置かれた直径50センチほどの平らの石を指して「かんかん石と呼ばれ、子どものころ、学校の行き帰りにたたいた。余りたたくと雨が降るといわれた」と説明。子どもたちが石でたたくと、キンキンと不思議な音がした。
杉木立の道をゆっくりと進み、牛馬の爪きり場を見たり、「大悲庚申」と刻まれた元禄9年(1696年)に建立された町内では2番目に古い庚申搭を見ながら、庚申搭の由来や庚申の夜の過ごし方の話に耳を傾けた。
このほか、本郷神社の大黒天、養山の供養搭、寺坂の六地蔵など10カ所を見て回り、町の文化財に理解を深めた。 -
地区役員を対象に協働のまちづくり素々案を示す
飯島町は31、1日夜、防災集会室で、区役員を対象にした「協働のまちづくり素々案説明会」を行った。
初日は田切・七久保、2日目は飯島・本郷地区の区会議員、耕地総代、公民館長、主事など合わせて80人が出席し、中期総合計画(05-10年)における「協働のまちづくり」素々案の説明を受け、意見交換した。
この中で、協働のまちづくりを進めるための組織について「地区内の自治組織や団体などのまとめ役の機能を有する新たな自治組織を4地区ごと立ち上げ、協働のまちづくりの中心的な担い手、住民自治の推進役として活動していく方向で検討する」とし、組織のガイドラインのたたき台も示した。
これを受けた意見交換で、参加者からは「新たな組織をつくるのではなく、現行の区で役割を担えないか」などの意見があった。 -
町と商工会が政経懇談会
飯島町と飯島町商工会との05年度政経懇談会が2日夜、飯島町商工会館であった=写真。この中で、中川村商工会との広域連携について、経過と今後の日程について説明した。
町側は高坂町長、担当課長ら5人、商工会は坂井武司会長ら正副会長、理事、事務局、経営指導員ら22人が出席した。
県は1市町村1商工団体を基本に、07年度から補助金の額を小規模事業者数を基準に、300未満の商工会は、50%の大幅削減の方針を打ち出した。飯島町は359事業所だが、中川村は175事業所。県補助は経営指導員や補助員の人件費に充当されており、中川村商工会は50%削減では、運営ができなくなるとして、昨年9月、飯島町商工会に広域連携を申し入れた。
これを受け、飯島町商工会は研究会を立ち上げ、事務レベルでも内容を煮詰めてきた。 この日の懇談会では「今月9日に、臨時総代会を開き、提案し、承認を得て、12月上旬に、中川村商工会と広域連携にかかわる調印を締結し、06年4月1日からスタートしたい-」今後のスケジュールを説明した。
また、合併との相違点は、管理商工会に補助金対象職員を集め、業務遂行し、現状の商工会組織はそのまま残す。両商工会で合理化できる事は広域連携で進めるとした。
このほか、岡田修経営指導員から企業の経済動向や町の概要について説明があった。商業は小売業は売上が下降し、低調に推移している。製造業は自動車関連は好調、弱電は低調、企業間格差が拡大している。建設業は大きく減少している-とした。 -
南信精機がごみ拾いで社会貢献
飯島町七久保の南信精機製作所は地域貢献活動の一環として29日、社員ら60人が参加し、ごみ拾いをした。
かっぱを着て会社に集合した参加者は、冷たい雨の降る中、周辺道路や広域農道(柏木交差点から松川町境)、千人塚公園線(大宮から公園入口まで)に分かれ、道路に投げ捨てられた空き缶やペットボトル、ごみなどを拾い集めた。
雨にぬれ、道路に張りついたごみも丁寧に拾い集めた。
同社のボランティア活動は春と秋の年2回実施、今年で5年目。
総務課の紫芝道雄課長は「毎年、広域農道は比較的ごみは少ないが、千人塚公園線はごみが多い。空き缶やペットボトル、弁当のくずなど軽トラック2台分もある」とモラルの悪さを歎いていた。 -
熊崎安二さん、旭日双光章
「長く務めてきたかいがあったと感慨無量」。飯島町教育長を皮きりに収入役、助役を歴任、町長は2期8年務め、町の発展に尽力した。
1928年中川村片桐に生まれ、農業技術員養成所卒業、宮田村や飯島町農協に勤務、農業共済を担当。63年、共済事業の役場移行により役場職員に。経済課を振り出しに議会事務局長、農林課長を歴任。農林課長時代は1100ヘクタールのほ場整備に関わり「農地は私有財産であり、減分率など農家の理解を得ることに苦労した」。49歳で教育長に抜擢され「男度胸で引き受け、県立高校の誘致に奔走し、飯島中学校の校舎建設も進めた」。
84年から収入役を拝命「利息が7-8%時代で、50億円の予算規模で利息で3500万円も稼いだ」
収入役から、助役に、95年に町長に就任。役場庁舎の建設や広小路の街路整備、ふるさと農道の整備、道の駅花の里いいじまの誘致にも尽力「七久保小学校の給食センターへの移行、保育園の再編など、子どもに直接関わる施策展開は、保護者の抵抗もあり、何度も足を運んで理解してもらった」と振り返る。「市町村合併の行方も気になったが、年齢的にみて迷惑をかけても」と03年勇退。現在、菊づくりやゴルフと悠々自適な日々。「時代もよく、健康と人に恵まれ、仕事一筋にまじめに一生懸命できた」と満足そう。 -
花のある風景コンクール表彰式
飯島町のわが町は花で美しく推進機構(花機構、竹内昭文会長)は26日夜、役場で「第12回花のある風景づくりコンクール」の表彰式を行った=写真。町長賞の土村幸子さん(田切)をはじめ、地域・事業所・個人の各部門の金、銀、努力賞の9団体4人の栄誉をたたえ、賞状と副賞を贈った。
コンクールには個人の部4人、地域の部13団体、事業所の部5団体の合わせて22団体個人が参加。花の美観性や花壇の規模、生育状況、景観との調和などの5項目で審査した。
審査長の井口明夫さんは「今年は集中的に雨が降ったり、猛暑も続き、花づくりには大変な1年だったが、受賞花壇はいずれも、丹精込めた見事な花壇で、美しい景観づくりに貢献していた」と講評した。
受賞者は次のみなさん。
◇町長賞=土村幸子さん(田切)◇個人の部▽金賞=林基司▽銀賞=中村昇子▽努力賞=森脇眞一◇地域の部▽金賞=岩間花の会▽銀賞=北河原耕地、飯島小学校▽努力賞=田切公民館、七久保小学校緑化委員会◇事業所の部▽金賞=飯島文化館、JA上伊那飯島給油所▽努力賞=こまくさ園、芳和精機◇審査員奨励賞=25点 -
伊那谷女性工芸展
信州伊那谷で活動する若きクリエーターたちの陶芸、とんぼ玉、漆芸、古布など特色ある作品を集めた伊那谷女性工芸作家展が13日まで、飯島町七久保道の駅花の里いいじまで開かれている。
作家は革・和布・羊毛の加藤キナさん(喬木村)、陶芸の力田一氷さん(中川村)、土屋智恵さん(飯田市)、古布リメイクの梅本和子さん(飯田市)、漆芸の竹内慶子さん(駒ケ根市)、とんぼ玉の角田まち子さん(南箕輪村)の6人。
力田さんは粉引に繊細な野の花を描いた大皿、深鉢など日用雑器を、土屋さんは伊那谷の石を砕き、草木を灰にした釉薬を用いた茶わん、皿、愛きょうある招きネコなど縁起物も並べた。
竹内さんは吸物わんや深鉢で本物の良さをアピール、角田さんは色とりどりのトンボ玉を並べ、夢の世界を広げている。
開場午前10時縲恁゚後5時。定休・火曜日 -
町柔道大会
飯島町教育委員会は30日、第34回町柔道大会を飯島体育館で開いた。幼年、小学校低学年、同高学年、中学の4部に33人が出場し、優勝を競って熱戦を繰り広げた=写真。
上位は次の皆さん。
▼幼年の部(1)下平駿也(2)割田遙(3)北澤豪、清水将臣▼小学校低学年の部(1)真島悠佑(2)宮崎龍人(3)斎藤耕、村松杜志▼小学校高学年の部(1)下平雄大(2)真島隆平(3)浦野慎太郎、村松美和▼中学の部(1)小林大樹(2)大澤達也(3)吉瀬瞳、大澤翔太 -
町卓球大会
飯島町教育委員会は30日、第49回町卓球大会、第14回町少年卓球大会を飯島小学校体育館で開いた。25人が出場し、部門別に優勝を競った=写真。
上位は次の皆さん。
▼一般男子(1)宮上和之(2)上山側夫(3)佐々木秀章▼中学生(1)堀越美邦(2)小林研太(3)松村知明▼小学生A(1)川井達也(2)竹内智史(3)鈴木雄太▼小学生B(1)神崎蒼(2)鈴木真衣(3)川井幸博▼小学生C(1)大場博之(2)紫芝卓(3)宮下園望 -
いいちゃん文化祭「芸能祭」
29・30日に開かれていた「いいちゃん文化祭」のメーンイベント「芸能祭」が30日、町文化館大ホールで開かれた。町内の16グループが出演し、歌や演奏、踊りなど日ごろの練習の成果を披露した。
器楽では「ビューティフルセブン」による大正琴、「こっとんクラブ」「琴の会」による文化筝と琴、飯島フルート教室の生徒らによるフルートが演奏された。社交ダンスや日本舞踊、演歌体操などの踊りのほか、飯島中学校3年3組、飯島女性コーラスによる合唱が披露された。
会場を訪れた人たちは、ステージいっぱいに展開される熱演の数々に惜しみない拍手を送っていた。 -
いいちゃん文化祭にぎやかに
飯島町中央公民館主催の05年度いいちゃん文化祭が29、30日、飯島文化館で開かれている。初日は町内文化団体、公民館講座受講生の書道や陶芸、俳句、短歌、絵画、バッチワークキルト、写真など数百点を展示し、日ごろの精進の成果を披露したほか、パソコンやお手玉、陶芸、囲碁など各種体験も行われた。
入場者は生花や盆栽に深まりゆく秋を実感したり、各会場に並べられた会員や受講生がらが製作した絵画、手芸、木目込人形、書道などの力作を鑑賞。「すてきな色づかい」「手のこんだ作品だ」としきりに感心していた。
また、話題の新作{星になった少年」の映画会、図書館では「図書館まつり」として、紙芝居や読み聞かせなど盛りだくさんの「お話の森スペシャル」もあった。
30日は▽芸能祭=午前10時縲怐、わりばしてっぽう、折り紙、松ぼっくりのツリー、ビーズ=午前9時縲怐A午後1時縲怐、はた織、グラスアート、伊南子ども劇場=午前10時縲怐A午後1時縲怐、お話会=午前10時30分縲怐、読書感想文コンク表彰式=午後1時30分縲怩フ予定。 -
飯島小で音楽会
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飯島町の飯島小学校で28日、音楽会が行われ、全校や各学年が斉唱や2部合唱、3部合唱で歌声を響かせ、息の合った合奏を披露し、演奏する喜び、聴く楽しさをたん能した。
全校の合唱奏「歌はともだち」でオープニング。すぎのこ太鼓が力のこもった和太鼓演奏を響かせ、3年1組は斉唱「あしたははれる」、合奏で「もののけ姫」を披露した。
音楽会デビューの1年2組は「にんげんっていいな」をのどかに歌い、ほほ笑みを誘った。
2年は歌物語「スイミー」をステージいっぱい繰り広げ、6年生は難易度の高い3部合唱に挑戦、最高学年の実力を示した。
このほか、PTAが「世界に1つだけの花」を、職員が「涙そうそう」を情感を込めて歌い上げ、最後に全員で2部合唱「歌よありがとう」を響かせ、余韻を残して音楽会の幕は下りた。 -
【記者室】高いか安いか-災害対策品の費用
伊南行政組合消防本部が大規模災害に備えて現地対策用の大型テント一式を購入した。費用は約480万円。9月には孤立した地域との通信・連絡などに使用するオフロードバイク4台と衛星携帯電話を購入した。費用は約244万円▼金額を示したのは「高い買い物をするな」と非難するためではない。むしろ、費用を惜しんでこの程度の物を備えずにいたことに驚いたからだ。災害が来なかったら無駄になるから-という考えがあったとしたらあまりにも甘い観測だろう▼「時期は断定できないが100パーセント来る」といわれる東海地震。伊那谷はその対策強化地域に指定されている。その日は今日かもしれない。我が家でもせめて家具の転倒防止対策ぐらいやっておこう。(白鳥記者)
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南部小学校音楽会
05年度上伊那南部小学校音楽会が26日、駒ケ根市文化会館で開かれた。伊南4市町村の10小学校の6年生児童が一堂に会し、それぞれが練習を積み重ねて仕上げた合唱、合奏を晴れのステージで堂々と発表し合った=写真。
開会式に続いて全員で『つばさをください』を大合唱して心を一つにした後、先頭を切って東伊那小の児童がステージに上がった。この日唯一の器楽合奏の曲目は『ハンガリア舞曲第5番』。児童らは緊張した表情でアコーディオンや木琴などそれぞれの担当楽器を構え、教諭の振り下ろす指揮棒に合わせて演奏を開始した。小人数ながら見事にまとまった演奏に会場からは大きな拍手が起こっていた。
赤穂南小は大曲『阿蘇』を同声3部合唱で披露。大人数のメリットを生かした迫力満点の美しいハーモニーをホールいっぱいに大きく響かせた。 -
飯島町育樹祭9年生ヒノキの枝打ち
朝まで降り続いた雨が上がり、青空が広がった27日、飯島町飯島寺社平町有林で05年度飯島町育樹祭があった。町内2小学校のみどりの少年団59人をはじめ、議会や各種団体、林業関係者ら140人が参加、ヒノキの枝打ち作業を通じて、森林の持つ恵みに感謝し、健全な森を次世代に引き継ぐ気運を高めた。
作業は各所属ごと7班に分かれ、9年生のヒノキ林0・7ヘクタールで、10年後、20年後に見事な美林に成長することを夢見ながら、枝打ち作業に精を出した。
児童らは1人1本ずつ受持ち、手の届く高さまでの枝を太いものから、細い小枝まで、1本残さず丁寧にのこぎりで切り落とした。
約1時間の作業に汗した後、森林浴をしながら、町が用意した昼食を囲んだ。
手際よく枝を落している、七久保小4年の小久江瞬君は「お父さんの手伝いでのこぎりを使っているので、簡単で面白い」と話していた。 -
七久保小マラソン大会
飯島町の七久保小学校は25日、全校マラソン大会を開いた。この日に備えて練習を積んできた児童らは1縲・年生は大宮神社、4縲・年生は千人塚までの往復コースをそれぞれ息を切らしながら懸命に走り抜いた。
ウォーミングアップを済ませ、校庭のスタートラインに並んだ高学年児童らは、号砲とともに一斉にスタート。直後の混戦の中で足を踏まれて靴が脱げる児童もあるなどのハプニングがあったが、全員がトラックを1周して勢い良く一般道路に飛び出した。5分後に低学年もスタート=写真。児童らは曲がりくねったコースを秋の日差しを浴びて元気いっぱいで走った。
沿道には保護者や近くの住民らが出て「頑張れ」「もう少しだよ」などと児童らに声援を送っていた。 -
そば乾燥調整施設が完成、稼働
ソバ種子の県内唯一の生産地、飯島町本郷にソバを乾燥・選別する乾燥調整施設が完成、26日稼働を開始した。来月上旬までフル稼働し、35トンの種子を採取する。
運営は本郷地区営農組合(伊藤一男組合長)、国の強い農業総合対策事業の交付金を受け、整備した。
刈り取ったソバは荷受ホッパーに投入、粗選機で大きなごみが除かれ、荷受軽量機で軽量する。続いて、4基の汎用遠赤外線乾燥機で水分が15%になるまで、約42時間乾燥させ、風選機で細かいごみをとり、粒選別で3サイズに選別、袋詰し、県原種センターに出荷。そば種子として、全県下で販売される。
同組合は10年前から地区内の転作田35ヘクタールでソバ種子として「信濃1号」を栽培。ブロックごと米とソバを交互に作付けし、品種間の交配を防ぎ、良質な種子を生産し、信用度を高めてきた。
なお、同組合は6日午前10時から、同施設や農機具の見学会を計画、多くの来場を呼び掛けている。
##(見出し(1))
ソバ種子生産のためのそば乾燥調整施設が完成、稼働開始
##(見出し(2))
ソバ種子の県内唯一の生産地、飯島町本郷にソバを乾燥・選別する乾燥調整施設が完成、26日稼働を開始した。来月上旬までフル稼働し、35トンの種子を採取する。
運営は本郷地区営農組合(伊藤一男組合長)、国の強い農業総合対策事業の交付金を受け、整備した。
刈り取ったソバは荷受ホッパーに投入、粗選機で大きなごみが除かれ、荷受軽量機で軽量する。続いて、4基の汎用遠赤外線乾燥機で水分が15%になるまで、約42時間乾燥させ、風選機で細かいごみをとり、粒選別で3サイズに選別、袋詰し、県原種センターに出荷。そば種子として、全県下で販売される。
同組合は10年前から地区内の転作田35ヘクタールでソバ種子として「信濃1号」を栽培。ブロックごと米とソバを交互に作付けし、品種間の交配を防ぎ、良質な種子を生産し、信用度を高めてきた。
なお、同組合は6日午前10時から、同施設や農機具の見学会を計画、多くの来場を呼び掛けている。 -
縄文土器の野焼き
素朴で味わいのある縄文土器に焼き上げようと、飯島町中央公民館の「縄文土器にチャレンジ講座」は22日、与田切公園の作業道で野焼きをした。
同講座は大沢町教育長を講師に、小学生から高齢者まで幅広い年代層の13人が参加。7、10月の2回の講座で、手回しろくろを使って、波状の口縁がある「深鉢形土器」や、ランプの火を点したとされる「蛇体文装飾付釣手土器」、大かめなど縄目模様が特徴の縄文土器に模して20個を制作した。
成形し、自然乾燥させた土器を中央に固めて、周りにまきを積んで点火。火は勢いよく燃え上がり、参加者は「熱い、熱い」と言いながらも、縄文人の暮らしに思いを馳せ、まきをくべ、火をつくろっていた。
途中、おきだけにして、じんわりと焼くなどして、約7時間で色良く焼き上げた。
深皿型の土器に挑戦した寺岡正隆さん(66、七久保)は「どんなふうに焼けるのか、焼き上がりが楽しみ」と話していた。
完成した土器は29、30日、町文化館で開く「いいちゃん文化祭」に展示する。 -
つると格闘し、かごを編む
自然にある材料でかごを編む飯島町中央公民館(宮脇公子館長)のつるかご講座が21日、春日平の町有林であった。
町内外から20人余が参加、秋の日差しを浴びながら、アケビやフジのつるを取り、つるの曲がりを生かし、味わいのあるかごを完成させた。
現地にマイクロバスで到着した参加者は早速、木に巻きついたり、やぶになっているフジやアケビのつるを採取。つるの端を持って、力いっぱい引き抜き、材料を確保した。
講師の宮脇館長に教わりながら、縦芯になる80センチのつるを8本用意し、ビニールテープで十字に仮止めし、つるを上下にくぐらせ、編み進んだ。途中、縦芯を曲げて、かごの丸みを出し、ふちの始末もした。
自然のつるは思いの外、強情で、思い通り曲がってくれず、参加者はつると格闘しながら、上に、下にと、くぐらせ、素朴なかごを作り上げた。
2歳の二女と2人で参加した町内の小木曽昌代さんは「段々に形になっていき、楽しい。つるを曲げるには力がいる」と話していた。
制作したかごはガーデニングの鉢カバーにしたり、野菜や果物を入れて、インテリアとして楽しむ。 -
空圧駆動エアポンプ
アルプスエア(飯島町)などが共同開発飯島町の自動化機器開発メーカー・アルプスエア(米山達夫社長)が埴科郡坂城町のさかき技術交流研究会(宮澤義茂代表幹事)と共同開発していた空圧駆動エアポンプが完成し、22日から始まった坂城町工業展で初めて公開、注目を集めている。特許出願中。
原料液や燃料など2種類の液体を同時に吸引・噴出(混合も可能)できるポンプで、圧縮空気で制御・可動することが最大の特徴。電動モーターを使用するポンプと違い、雨水にさらされる屋外での使用や、スパークによる爆発の危険性がある揮発性の液体などにも使用できる。衛生上繰り替えし洗浄が必要な食料品生産工場などにも向いているという。
同様のポンプは海外や日本の大手メーカーで従来も製造されていたが、高価格で、操作も難しかった。自前のテクノセンターを持ち、管内の製造企業の共同開発に熱心な坂城町のさかき技術交流研究会は、03年の11月からこのポンプの共同開発に挑戦。外国製品にヒントを得て開発を進めたが、空気圧によるポンプの制御が難しく、さかきテクノセンターで講師をしていたアルプスエアの米山さんが、長年培った空圧制御の技術を活かして、04年12月から開発に加わった。
従来はアルミ鋳造製のポンプ本体の中に組み込まれていた制御装置を外付けにし、空気圧で液体を吸引するダイアフラムというゴム製の膜を往復作動する形にした窶狽ネどにより構造の簡易化が可能になり小型化と低価格が実現した。価格は従来製品の2分の1から3分の1を見込んでいる。
米山さんは、駒ヶ根市の製造メーカーを退職後、飯島町鳥居原で、自動化・省力化機器の研究開発を行っている。 -
パッチワークキルトで
飯島町七久保の小蕪亭で20日、宮川和子さん=キルト羅針盤、大阪=を講師に、パッチワークキルト講習会があった。14人が参加、本皮やアップリケをアクセントにした、シックなショルダーバッグを完成させた。
参加者は型紙を重ね、布を裁断し、手縫いで各パーツを完成させ、トップと裏生地の間にキルト綿を入れ、キルティング。最後に立体的に仕上げた。
細かいアップリケの縫い付けが、出来映えに影響するとあって、丁寧に作業を進めていた。
宮川さんは「パッチワークキルトは好きで、根気があれば、だれでも楽しめる」と話していた。 -
災害復旧工事で原寸大型で新設の魚道勉強
伊那建設事務所は19日、中田切川の飯島町国道橋下災害復旧工事現場で、新設する魚道の形状や勾配、水深、効果的な石の配置などを検討する勉強会を開いた。原寸大の模型を制作、実際に水を流し、その様子を現場で検証し、魚類のそ上に適した魚道にするために意見を出し合った。県下初、全国的にも珍しい試み(伊那建設事務所)。
勉強会には信州大学農学部の平松晋也教授や天竜川漁協、地元育成会などが10人余が参加した。
工事現場の上流に制作した模型はじぐざぐ方式を採用。幅4メートル、石の間隔2メートルで、長さのみ5・5メートルと原寸の2分の1。
勾配は10分の1縲・・6分の1の4段階、せぎ板による水深は10縲・0センチの3段階の各ケースで実験した。
また、大小の石を水路に配置し、水の流れの様子や、流速を測定した。
中田切川災害復旧工事は昨年の23号台風で、巨石張護岸工事と根固工が被災しための復旧工事、巨石張付けの全断面斜路式の床止工を設置する。今年6月着工、工期は来年6月20日。
勉強会は中田切川に生息しているアユやアマゴ、ウグイなど魚類が遡上できるように、河床の連続性を確保し、防災と親水性に配慮した工事を施工するために地元や有識者の意見を聞き、工事に反映させるために開いた。8月30日に続き2回目。
魚類の生態に詳しい桃沢敏郎さん(駒ケ根市赤穂小学校教諭)は「魚はかなりの急流でも遡上でき、勾配はそれほど問題ではない。せぎの手前にジャンプするための深みが必要」と話していた。
次回(3回)は3月に開き、魚道の設置状況を確認する。 -
すいとん祭りにぎやかに
飯島町七久保の上通り高齢者クラブと生き生きサロン合同のすいとん祭りは19日、上通り集落センターでにぎやかに開かれ、約50人が参加し、野菜たっぷりのみそ仕立てのすいとんを味わい、演芸を楽しんだ。
サトイモやカボチャ、ダイコン、ニンジン、シメジなどの野菜やキノコを持ち寄り、協力し合って、すいとんを作ったり、キノコご飯のおにぎり、漬物などの準備をした。
すいとんの煮える、おいしそうなにおいが漂い、懇親会の始まり。参加者はビールのグラスを傾け、熱々のすいとんとおにぎりで食欲の秋を満喫した。
特設ステージでは趣味のグループの大正琴の合奏や、サックスホーンのソロ演奏、がまの油売りなどの大道芸の披露、飛び入り歓迎のカラオケ大会などで盛り上がった。 -
観光協会推奨品に16品目認定
飯島町観光協会(会長・高坂町長)は15日、コスモス祭りでにぎわう上の原の飯島町果樹選果場で05年度推奨品認定式を行い、新たに菓子や漬物、ジュースなど10品目を加え、10団体・個人の16品目を認定した。認定は隔年で実施。認定期間10月1日縲・7年3月31日。
高坂町長は販売者ひとり一人に認定証書を手渡し「創意工夫した商品を町の特産品として販売することで、町の活性化につながる」と期待を込めた。
新規に認定された品目と販売者は次の通り(敬称略)
▽まめずら縲・飯島町みそ加工研究会)、おやき、ごませんべい(以上ふるさとの味いいじま)、馬節(若丸)、きのこちゃん(若葉の会)、笹おこわ、凍もち、芽吹きっ子(以上農事組合法人いつわ)、手作りジャム・ジュース(フルーツ工房ピュア)、紅玉りんごジュース(竹内昭文) -
コスモス祭りにぎわう
伊那谷最大規模、200万本が咲く飯島町上の原のコスモス畑で15、16日、信州花の里いいじまコスモス祭りが開かれ、ミニコンサートや花の摘み取り、テント村などでにぎわっている。町・観光協会などでつくる実行委員会主催。
秋咲き大輪系を中心に、黄花、クリーム系、シェル咲きなど多彩な花が咲く4ヘクタールのほ場では、来場者は5本、10本と好みの花を摘み取ったり、駐車場特設ステージで繰り広げられる飯島小学校合唱部や飯島フルート教室の演奏に耳を傾け、花の中でのどかな時を過ごしていた。
また、リンゴやナシ、野菜、花など農産物、五平もち、おやき、おこわなどの農産加工品が並ぶテント村では、1点2点と飯島町の特産品を買い求めていた。
16日は午前10時30分から、アルプホルン、セントラル愛知交響楽団、飯島中学校吹奏楽部が演奏する。 -
【記者室】コスモスの花
伊那谷最大規模の飯島町上の原の200万本のコスモスが満開になり、コスモス祭りでにぎわっている。秋咲きの大輪を中心に筒咲き、黄花、クリーム系の新品種と多彩だ▼20年前、初めて黄花コスモスを見た時は、ついに幻の花が作出されたのだと感動したが、最近、この品種を作ってみたが、コスモスはやはり桜色が1番と興冷めした。コスモスは花壇に澄まし顔で納まっているよりも、野原や路傍に咲く花の方が風情がある▼コスモスの開花時期は台風シーズンと重なり、時には倒伏し、土をはう花を目にするが、2、3日もすると、曲がった所から上に伸び、花を咲かす。雨にうなだれ、風になびく、しおらしさの中に、見え隠れするしたたさがコスモスの真骨頂だ(大口記者)
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全国統計グラフコンクで入選、飯島小の土村さん
「入選できて、とてもうれしい」-。飯島小学校6年の土村瑞紀さん(11)=山久=は第53回統計グラフ全国コンクール・小学5・6年の部で入選(TSB賞)した。県内小学校では2人のみ。
土村さんの作品は「東海地震!グラっときても大丈夫?」。土村さんは同校6年生全員約70人を対象に(1)地震に対して、どんな備えをしているか(2)いつごろ起きると思うか-などの項目でアンケートを行い、結果を棒グラフにまとめた。
担任の吉田勝美教諭は「色彩センスも良く、色づけも丁寧。何よりも、タイムリーなテーマを取上げ、内容に深みがあり、関心を呼んだ」と好評している。
同コンクには全国から2万8200点余(小学5、6年の部8200点余)の応募があり、県からは優秀作品21点を応募、うち8点が入賞した。
入選作品は14-16日、東京都新宿駅西口広場イベントコーナーに展示する。 -
飯島中学校で清龍祭
青春の熱き祭典始まる-。飯島町の飯島中学校の文化祭「第37回清龍祭」は14、15日、「The map of dreams ここから描く夢の地図」をテーマに開かれている。
初日は感動的な開祭式に続き、恒例の「意見発表会」、1年1組の宮沢知生さんは「いじめや差別を受けた人は心が傷つく、した人もいやな気持ちになる。ひとり一人が優しい気持ちになっていじめや差別をなくそう」と訴えた。1年2組の下平真衣子さんは祖父の病気を通して、作業療法士の仕事を知り、将来の仕事として真剣に考えていると話した。このほか、各クラス代表が環境や平和、命などをテーマに発表した。
また、生徒会企画「若人の広場」では、各クラスがダンスや劇、仮装など趣向を凝らしたステージで盛り上がった。
2日目は、演劇部、合唱部、選択音楽、吹奏楽部など文化部系部がステージを飾る「地域交流の会」、各クラスが練習の成果を披露する「音楽会」。展示は学級展示、美術部展、選択教科展など各種展示。一般公開は午前8時30分縲恁゚後2時30分。 -
交通死亡事故現場診断と防止策を検討
駒ケ根署は8日飯島町七久保で発生した交通死亡事故を受け、13日、広域農道(県道飯島飯田線)七久保地籍の交通死亡事故現場で現地診断を行った。
同署や伊那建設事務所、飯島町、伊南交通安全協会、地元など関係者ら約30人が参加。 現場では渋谷保人交通課長が事故概要を説明。事故は8日午前6時35分ころ、駒ケ根市方面から松川方面に前車に追従中の軽4自動車が緩やかな右カーブで、黄色センターラインをはみ出し、対向してきた普通貨物自動車右前部角・側面部に自車右前部を衝突させ、乗車していた女性(49)が即死したもの。事故原因について「トラックや後続車の運転者の話では、徐々に対向車線にはみ出し、衝突した。前方の安全を確認しないまま、漫然と運転していたと見られる」と話した。
飯島町役場で行った対策会議では、事故防止対策として、伊那建設事務所は▽センターラインの両側にドットマーク(点線表示)を入れる▽カーブの手前に衝撃を与え、音を発生させる切りこみを入れる▽注意を喚起させる看板の設置-を検討するとし、駒ケ根署は同路線の速度取り締まり強化、町、安協は町ぐるみの啓発活動-などを挙げた。
このほか、地元の高遠原耕地の片桐恒美総代は「現場は濃霧が発生しやすい場所で危険、対策を」などの要望もあった。