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宗良親王の歌碑を除幕
中川村の沖町地区住民らでつくる歌碑建立実行委員会(小沢昭夫委員長)は8日、大草城址公園に建立した宗良親王の歌碑と副碑の除幕をした。
冷たい雨の降る、あいにくの天候だったが、地域住民や村、議会、地元の小学生ら約百人が参列。関係者がテープカットし、小学生らが除幕し、碑の完成を祝い、公園の発展を願った。
歌は李花集の中から、大草城に縁の深い歌を選び、碑の表に「宗良親王御歌 我を世に ありやと問えば 信濃なる いなとこたへよ 嶺の松風」と刻み、裏面には宗良親王の紹介と、大草城との関わり、碑の由来など記した。
碑は高さ2・3メートル(台石を含む)、幅3・1メートルの御影石。1901年(明治34年)宮中御歌、歌題「宗良親王」に立ち合った人の孫、亀割糸子さんが揮ごうした。
「大草城の歴史と公園をつなぐものを後世に残そう」と、沖町地区有志が実行委員会を組織、浄財を募った。松沢三郎さんや塩沢護さんが多額の寄付を寄せたほか、50人余が協力した。歌碑に合わせ、公園の沿革を記した副碑も建立した。
除幕に先立ち、小沢実行委員長は経過に触れた後「多くの方々の協力で、後世の残す価値のある碑が建立できた。この歌碑と桜が礎になり、さらに立派な公園になるように」とあいさつした。
【宗良親王】後醍醐天皇の第8子で南北朝時代、南朝方の征東将軍として、各地を転戦。1343年大河原(大鹿村)に入り、以来30年余、大草城主、香坂高宗の庇護により、任務を遂行、信濃宮、大草の宮と呼ばれた。詠歌に優れ、歌聖として名高く、名歌を残した。 -
大草城址公園の江戸彼岸3分咲き
暖かい日が続き、中川村の大草城址公園のエドヒガンサクラが3分咲き、見ごろを迎えた。ピンクの花は白銀の中央アルプスに映える。
ソメイヨシノやしだれ桜のつぼみも膨らんだ。
桜祭は9日午前10時から、陣馬太鼓の演奏で幕開け。 -
観光バスに対応、大駐車場を整備
中川村は本格的な観桜期を前に、大草城址公園南に大駐車場を整備した。
公園整備事業で、公園南の多目的広場、約3千平方メートルに、大型バス用10台、一般用65台の駐車場を整備した。 また、公園からの連絡道も新設した。
総事業費1800万円。 -
警察署学校訪問
新学期開始を前に3日、駒ケ根警察署の山本修作署長らが管内の小中学校を訪れ、年度のスタートを機に児童の安全対策への協力をあらためて求めた。
駒ケ根市の赤穂小学校では高野普校長が応対した。山本署長らは登下校時の児童を狙った犯罪が増えていることから地域住民の意識の高揚を図りたい竏窒ニして入学式のある6日の朝、なるべく多くの保護者や地域の人たちに通学路に立ってもらうことなどを提案。当日は署長はじめ署員らも署を挙げてチラシ配布やパトロールなどに当たりたいとする考えを示した。高野校長は、連絡がつく家庭に呼び掛けをするなど可能な限り協力する竏窒ニ答え、今後も連携して犯罪防止活動に努力することをあらためて確認し合った。 -
中川村消防団辞令交付式
中川村消防団(下平道広団長)は1日夜、社会体育館などで、正副団長の任命と、17人の新入団員を迎え、06年度辞令伝達式と訓練を行った。
下平団長は新分団長3人を始め、副分団長5人、部長9人、班長13人、新入団員17人の合わせて47人に辞令を交付した。
新入団員を代表し、五十鈴川浩治さん(第2分団)が「住民の生命、財産を守るために、職務を遂行します」と宣誓した。
曽我村長は「崇高な消防精神を継承し、地域のまもり役として、住民の期待と信頼にこたえて」と訓示した。
このあと、新入団員と幹部は規律訓練を行い、気を引き締めた。 06年度辞令交付者は次の通り(敬称略)
▽団長=下平道広▽副団長=榑沢春幸▽分団長=古沢信彦(第1分団)、伊藤耕一(第2分団)、谷川正和(第3分団)▽副分団長=大嶋純、北沢剛、富永憲和、大場竜二、原和彦、▽部長=大沢剛典、柳生孝浩、北原昌秀、中島彰彦、新井卓美、松下久良、松尾岳晴、北島憲治、小笠原泰樹
▽班長=高柳康広、坂下哲也(再)、大場孝幸、稲葉誠司、宮崎充宏、村田剛、小池久志、田中直之、井沢哲臣、北沢豊、北島敏紀、湯沢公宏、富永卓
▽新入団員=荒井隆夫、湯沢寿岳、川島拓也(以上第1分団)、五十鈴川浩治、山口薫、太田洋平、市瀬高央、宮沢充、湯沢航、上沢一暢、鈴木雅人、飯島克也、窪田和也、下平寿明、大島徹(以上第2分団)、富永創治、富永翔太(以上第3分団) -
大草城址公園の桜咲き始める
よく晴れて、穏やかな日和となった3日、上伊那の南端、中川村の大草城址公園のエドヒガンサクラが咲き始めた。9日の桜まつり当日には見ごろを迎える。続いて、ソメイヨシノも咲き、10種類200本が次々と咲き競い、公園を彩る。
桜まつりは午前10時から、ビンゴゲームや陣馬太鼓の演奏、もち投げなどが繰り広げられる。公園内には食べ物や飲物の出店もあり、花見客でにぎわう。
また、今年は開花中村内の団体が食べ物やお土産を販売する。 -
伊那谷情報物産館「よってこしぶ」が仮オープン
小渋川流域や伊那谷の物産を紹介する情報発信の場「よってこしぶ」が31日、中川村大草小渋ダム右岸に仮オープンした。
流域の行政機関や住民代表らでつくる小渋ダム水源地域協議会が、昨年11月策定した小渋ダム水源地域ビジョンの具現化第1号。
気軽に立ち寄れる、休息と学びの空間を目指し「よってこしぶ」と命名された同施設は、黄色の三角屋根が目印の木造モルタル2階建。
館内は、休憩コーナー、各種物産コーナー、展示ゾーンを配置。各種物産コーナーには地元、中川村、大鹿村、松川町を中心に伊那谷の名物を紹介。引き戸式で大情報量の、巨大パネルは各市町村ごとに名所や産業、特産品のほか、1961年の三六災害の写真も展示した。
休憩ゾーンには天竜川の伐採木で作った木製ベンチを置き、眼下に流れる小渋川の眺望を楽しむことができる。
同施設は、ダムが完成した1969年村営喫茶店として建設、その後、カヌー教室、最近は倉庫として使われてきた村の既存の建物を天竜川ダム統合管理事務所が約500万円を投じて、1階の63平方メートルを改修し、開放した。
今後、2階部分や外部のオープンスペースの利用方法を検討し、年次的に整備し、本オープンを目指す。
年中無休、開館は午前8時-午後5時。運営・NPО天竜川ゆめ会議に委託。
関係者約30人が出席した仮オープン式で、曽我村長(協議会長)は「観光や産業など地域の魅力を発信し、多くの人が小渋周辺に来てもらえれば」と期待を込めた。 -
宗良親王の歌碑を建立
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中川村の沖町地区住民らでつくる歌碑建立実行委員会(小沢昭夫委員長)は24日、大草城址公園の多目的広場に宗良親王の歌碑を建立した。除幕は8日に行う。
歌は李花集の中から大草城に縁の深い歌を選び、碑の表には「宗良親王御歌 我を世に ありやと問えば 信濃なる いなとこたへよ 嶺の松風」と刻み、裏面には宗良親王の紹介と、大草城との関わり、碑の由来など記した。
碑は高さ2・3メートル(台石を含む)、幅3・1メートルの御影石。1901年(明治34年)宮中御歌、歌題「宗良親王」に立ち合った人の孫、亀割糸子さんが揮ごうした。
「大草城の歴史と公園をつなぐものを後世に残そう」と、沖町地区有志が実行委員会を組織、浄財を募った。松沢三郎さんや塩沢護さんが多額の寄付を寄せたほか、50人余が協力した。
歌碑に合わせ、公園の沿革を記した副碑も建立した。
除幕式は8日午後2時から、地域の小学生が除幕する。
【宗良親王】後醍醐天皇の第8子で南北朝時代、南朝方の征東将軍として、各地を転戦。1343年大河原(大鹿村)に入り、以来30年余、大草城主、香坂高宗の庇護により、任務を遂行、信濃宮、大草の宮と呼ばれた。詠歌に優れ、歌聖として名高く、名歌を残した。 -
大草城址公園桜まつりに向け、ぼんぼりの取り付け、
地域住民などでつくる大草城址公園桜まつり実行委員会は26日、つぼみの赤味が増した大草城址公園で、約50人が参加し、9日の第12回桜祭りに向けて、ぼんぼりやアーチ立てなど祭りの準備作業に精を出した。
公園内には「江戸彼岸桜」「染井吉野」「八重桜」など10種類以上の桜が200本余植えられ、4月上旬から下旬まで長い期間花見が楽しめる人気スポット。数百基のぼんぼりの点灯は開花が始まると同時、花の見ごろにはライトアップもする。
第12回桜まつりは9日午前10時から、ビンゴゲーム(午前11時30分、午後1時30分)や陣馬太鼓、琴、尺八の演奏、もち投げ(午後12時30分)など多彩な催しが繰り広げられ、園内には焼きイカ、おでん、焼き鳥、フランクフルト、五平もち、酒、ビールなどの販売もある。
また、今年から村が出店者を募り、開花期間中、飲物や食べ物の露店も並ぶ予定。
実行委員は「祭り(9日)の頃には見ごろになるのでは」と話していた。 -
中川村の2園で卒園式
中川村の2保育園で27日、それぞれ卒園式が行われ、合わせて30人が仲よく遊んだ園舎を後にした。
このうち、みなかた保育園では卒園児15人が在園児や保護者の拍手の中、年少組が感謝の気持ちを込めて作った花をブローチを胸に堂々と入場、ひな壇に並んだ。
大島いづみ園長は「優しい心と丈夫な体、よく考える頭を持ち、元気いっぱいの1年生になって」と呼び掛け、卒園児ひとり一人に「卒園おめでとう」の言葉を添えて保育証書を手渡した。
証書を受け取った卒園児らは「かけっこが1等賞になってうれしかった」「なわとびをがんばった」「サッカー楽しかった」など思い出や頑張ったことを発表した。
呼び掛けで、在園児らは「いっぱい遊んでくれてありがとう」と感謝の気持ちを伝え、卒園児らは「お父さん、お母さん、先生、小さなお友だち、ありがとう。ぼくたちは元気な1年生になります」とこたえ、全園児で「思い出のアルバム」を響かせ、保育士らは「はじめの一歩」を歌って、人生の最初の巣立ちを激励した。
保護者らは時々、目頭をハンカチで抑えながら、わが子の成長した姿に感無量の様子だった。 -
地縁団体「片桐区」設立総会
中川村の片桐財産区と片桐地区協議会を統合、組織変更し、地縁団体「片桐区」として4月からスタートする。25日夜、片桐区民会館で設立総会が開かれ、規約や役員選出、06年度事業計画のほか、片桐区が不動産や不動産に関する権利を保有するため、村長に認可を申請することなどを決めた。
総会には入会申し込み者1861人(646世帯)のうち、本人出席61人、委任状1548人の計1609人が出席した。
片桐財産区は村内や飯島町に山林原野70筆、128ヘクタールを保有。特別地方公共団体として、人件費、管理費、議員選挙費など経費がかさみ、材木価格低迷の中、収支決算では毎年基金の取り崩しが数百万円にも上った。そこで、05年4月から、地区協議会を再編し、法人格を有する地縁団体を設立し、財産区の財産の受け皿にと調査、研究を進めてきた。
総会では米山文夫設立準備会長が「法人格のある地縁団体に財産を移し、片桐区が名実ともに1つになり、4月に、新生片桐区としてスタートできるように」とあいさつ。
規約では目的に▽財産の維持管理と運営▽住民相互の親ぼくと融和の推進▽区域内の環境整備-を掲げ、会員は区域内に住所のある個人とし、会員は会費を納入、賦役を負うとした。
今後、村長に認可申請を行い、地縁団体として法人登記をする。
片桐財産区は29日に定例議会で解散を議決し、地区協議会も4月の総会で発展的解散を決める予定。 -
中川村バスロケーションシステム、4月1日本格運行
中川村は村内巡回バスの現在位置や「複雑でわかりにくい」と言われる路線、ダイヤなどをCATV画面で見やすく表示するバス情報システム「中川村バスロケーションシステム」を構築、4月1日から本格運用開始する。24日システム導入に向け、調査・検討する第2回委員会(最終)が役場であり、国交省北陸信越運輸局長野運輸支局が試案を示し、住民がより利用しやすいものとなるように意見を出し合った。
同システムは▽村内全世帯の住民が自宅のテレビ画面で情報が見られる▽携帯電話とインターネット網による安価なシステム▽バス位置情報に留まらず、路線、乗り換え、次発便の情報、文字情報など総合的バス情報をシステムとして一体化する-など全国的にも類を見ない画期的なシステム。
試案では医療機関や駅、チャオはアイコンで画面表示し、バスはアニメーション的なアイコン表示で、目立つように点滅させた。運行ルートは先発は赤色系矢印、次発は青色系矢印と、「分かりやすさ」「見やすさ」にこだわり、工夫した。
検討委員会は国交省や県、村、交通事業者、村総代など交通利用者代表ら16人で構成、昨年11月に設置。第1回検討委員会で出された意見をもとにシステムを制作、8日からチャオと南向診療所にモニターを設置し試行運行した。「分かりやすさ」を検証するため、15-20日まで設置場所で利用者アンケートを行った。
検討委員会では「時刻表の現在地も点滅させた方が分かりやすい」「テロップを広告に利用できないか」「コース変更など役場職員が対応できるか」「デジタルへの対応は」など質問や意見が出された。
今後、出された意見やアンケートで指摘されたベース地図の改善など、さらに調整・修正を加え、本格運行に備える。 -
中川村 議員定数は10人に、昨年9月の議決を覆す
中川村議会は22日、議会本会議を開き、議員発議で昨年9月定例会で可決した議会議員定数12をさらに10人に減員する条例改正案が賛成8、反対7で可決した。次回選挙を夏に控え、改正定数による選挙の執行が1度も行われず、再度改正されるという違法ではないが、異例の事態となった。
提出者の坂下純議員は「議員自ら発案したアンケート結果を尊重せず、村民の多数決を無視したことは正しくない。失いつつある村民の信頼を回復させるには10人にすべき。10人でも議会運営は可能」と提案説明した。
審議では同案に反対の議員から「同じテーブルで同じ条件で9月に議決したこと。議決の重みを尊重すべき」「アンケート結果を民意と位置付け、改正案提出は余りに拙速、時間をかけて慎重に」「議決は中川村全体の意思決定」「次期議会で減員について論議すべき」などの意見が出された。
賛成する議員からは「出発点の民意の把握を間違った。民意を反映させるのは今しかない」「10人でも十分議会運営ができる」「9月の議決は民意に反した過ちだった」などの発言があった。
同議会は昨年6月、定数問題特別委員会を設置、7月に住民アンケートを行ったが、結果は「10人」が最多で、「8人」を含めると63%余を占めたが、9月定例会では現行の「16」から「12」に削減する条例改正が賛成9、反対6で可決された。
この議決に反発する村民有志でつくる「議員定数の再検討を願う住民の会(古田忠会長)」が2月中旬、議員定数の再検討を求めて要望書を提出。同日の本会議では「趣旨採択」となった。
「住民の会」の古田会長は「要望書が認められ、民意が尊重された」と喜び「議員は多ければ多い方が良いと言う議論もあったが、数でなく質の問題」と話していた。 -
家具類の転倒防止器具設置活動
中川村・村消防団(松村等団長)は21日、村内の独り暮らし世帯を対象に家具類の転倒防止器具の設置活動をした。地震時の家具の転倒などによる被害軽減のため、転倒防止器具を無料で支給し、団員が希望の家庭を訪問し、器具を取り付けた。
希望者は25世帯で、2月から各分団ごとに実施、最終日のこの日は第2分団第4部12人が更新したばかりの積載車で担当地区の横前や針ケ平を回り、家具やテレビに転倒防止ポール、転倒防止板などを設置した。
このうち、針ケ平の高齢者宅では、キッチンの食器棚を持ち上げ、転倒や滑り出しを防ぐ家具転倒防止板を棚の下に敷き、天井との間に転倒防止ポールをはめ込んだ。
また、テレビの下にはゲルシートを張り、転倒や落下防止もした。
作業を見守っていた高齢者は「手軽に設置でき、見た目も悪くない」とうれしそう。
同事業は地元の消防団員が行うことで、地域の防災意識の高揚を図り、合わせて、消防団と地域住民、特に高齢者世帯とのつながりを深め、有事の際の活動の円滑化を目的に初めて実施した。事業費(器具購入費)約6万円。 -
小学校卒業式
中川村の2小学校で20日、卒業式が行われ、それぞれ思い出深い学びやを後にし、新たな世界に飛び立った。
中川西小学校(清水篤彦校長)では34人(男20、女14)が鉢植えのパンジーが飾られた花道を通って、ひな壇にそろった。
清水校長は卒業生一人ひとりに卒業証書を手渡し「いつも低学年の見本となり、リーダーとして活躍した。4月から中学生になるが、春のように暖かい心、夏のように燃える心、秋のように澄んだ心、冬のように厳しい心を持ち、充実した中学校生活を」とはなむけの言葉を贈り、門出を祝った。
在校生は「仲良く遊んでくださった6年生のお兄さん、優しく世話してくださった6年生のおねえさん、ご卒業おめでとう」と呼び掛け、巣立つ6年生に感謝し、歌で卒業を祝福した。卒業生は「今こそ飛びたとう、未来を信じて、若い力を信じて、広い広い大空に」と、巣立ちの決意を歌声に込め、会場いっぱい響かせた。
東小学校では23人(男13、女10)が巣立った。
なお、飯島町の飯島小学校は71人(男34、女37)、七久保小学校は37人(男21、女16)が学び舎を後にした。 -
ちゃりんこゴーゴー探検隊初の遠乗り
中川村大草のキャンパーズ・ビレッジ自然学校(鈴木道郎代表)が主催する「夢の力プロジェクト」の活動の一つで、村内の小学生らでつくるサイクリングクラブ「ちゃりんこゴーゴー探検隊」は19日、中川村の大草城址公園から駒ケ根市の駒ケ根高原スキー場まで自転車で往復した。公園に集まった子どもたち6人は鈴木代表を先頭に元気よく出発=写真。家族に見送られて、一路駒ケ根を目指した。
スキー場までの距離は片道約22キロ。鈴木代表は「片道10キロ程度の所までは行ったことはあるが、子どもたちはもっと遠くまで行きたい竏窒ニいう気持ちを強く持っていた。今年は雪が少なかったこともあり、スキーも一度に楽しんじゃおう竏窒ニ計画した」と話した。
探検隊は、中川村の村道約230キロすべてを自転車で走破しよう竏窒ニ04年に発足し、05年3月に目標を達成した。 -
高齢者ケア講演会
中川村に住む高齢者のより良い暮らしを考えようと2月に発足した高齢者地域ケア体制検討委員会(前原茂之委員長)は19日、高齢者の地域ケアを考える講演会を中川文化センターで開いた。約30人が集まり、「わかるふくしネットワーク」主宰者の木原孝久さんによる講演「ご近所パワーで助け合い起こし」を聞いた。
木原さんは現在の介護保険制度の限界について説明し、これからの福祉は制度に頼らず地域住民みんなの力でやるべき竏窒ニ話した上で住民主体の福祉のあり方についての持論を展開。「近くに住んでいるすべてのお年寄りの人間関係、人脈を地図に書き込めば福祉面はもちろん災害にも犯罪にも強い体制ができ上がる」として支え合いマップの作成を強く勧めた=写真。
木原さんはテレビやラジオなどの福祉関係の番組に多数出演しているほか、著書も多数ある。 -
新積載車の安全祈願
中川村は村消防団第1分団第1部と第2分団第4部の消防積載車を20年振りに更新。18日、団幹部ら8人が参加し、葛島の延寿院で伊佐栄豊住職による安全祈願祭を行い、交通安全と活動中の無事を祈った。
第1分団第1部(美里・飯沼地区担当)の新積載車は、660CC、4人乗り、ポンプはB3級、投光器と発電機を装備した。
第2分団第4部(横前・針ケ平・小平地区担当)の新積載車は3000CC、6人乗り、ポンプはB3級、投光器と発電機を装備した。
事業費は合わせて、1100万円。4月16日の春季訓練でデビューする。 -
中川村議会が全国表彰
中川村議会(鈴木信議長)は優良町村議会として、全国町村議会長表彰を受賞。17日、県町村議会副会長の原浩高遠町議会議長から伝達された。
住民の意向に反映した活力ある議会、円滑な議会運営などが評価された。上伊那では唯一。
原高遠町議会議長は「優良町村議会に選ばれ、なかなかいただけない価値ある賞を受賞した。常に住民の声に耳を傾けてきた、先輩からの積み重ねがりっぱな賞につながった」と祝福「これを契機に一層の発展を」と期待を込めた。
鈴木議長は「57年から12期にわたる先輩議員の努力の積み重ねで優良議会に選ばれた」と喜び「町村議会を取り巻く環境は厳しく、議員の責任は一層重くなるが、住民の付託のこたえられるように努力したい」と誓った。 -
安全安心の農産加工品、新製品次々と
中川村片桐のJA上伊那農産物直売所たじまファームでは、中川村産の豊富な果物、穀類を原材料にした手作りの農産加工品の新製品が次々と登場し、店頭をにぎわせている。 中川村産の小麦や各種フルーツを練り込んで焼き上げた「おまかせクッキー」「シフォンケーキ」。
切り餅を1センチ角に切った、懐かしい味わいが郷愁を誘う「はぜ」。特産品のふじリンゴを干した、シンプルな「干しりんご」などグループや個人で工夫を凝らした開発品のほか、なじみのどんパンの会の各種パンや小麦粉、リンゴジャム、ブルーベリージャム、桃・リンゴ・カリンなど各種ジュースなど安心・安全の農産加工品を販売している。
なお、たじまファームでは18、19日、お彼岸セールを予定している。
詳細はたじまファーム(TEL)88・4855) -
後期基本計画を答申
中川村総合計画審議会(北島文憲会長)は16日、役場で村から2月14日付けで諮問があった「中川村第4次総合計画・後期基本計画(06年-09年)」について、意見を付記し答申した。
意見は▽厳しい財政環境の中でも、計画達成のため一層財源確保に努力を▽住民が参加しやすく、住民の声が十分反映できる環境の整備を▽村民と行政が一体になって、各種施策を総合的かつ効率的に推進し、目的が達成できるように努力を-と要望した。
曽我村長は委員の労をねぎらい「これから先の大事な4年間、議会をはじめ村民と一緒に、もっと村がよくなるように頑張りたい」と述べた。
答申を受け、村長が後期基本計画を策定、村議会全員協議会で説明する。
後期基本計画(06-09年度)は、「快適で健やかな暮らしを楽しめるむら」「豊かな自然と風格のある景観を満喫できるむら」「新たなふれあいと躍動を創出するむら」-を基本理念に(1)みんな健やか(2)快適環境(3)彩り文化生活(4)もしもの備え(5)ふるさと実感(6)中川エコ(7)生活パートナー(8)智恵と技術をつなぐ(9)広がる,結い,の和の9プラン(9章)で構成した。
審議会は2月14日から全3回開き、村の諮問案について、第1章から順に、1字1句まで慎重に審議した。 -
中川村身障協総会
中川村身体障害者福祉協会(斉藤隆司会長)は12日、JA中川支所で05年度定期総会を開いた。
約30人が出席し、05年度事業、会計報告を承認し、▽寝たきり重度会員慰問▽ボランティア活動参加▽ふれあい広場参加▽希望の旅参加▽郡事業への参加-などを盛り込んだ06年度事業計画を決めた。予算額約44万円。
開会で、斉藤会長は「最近、福祉の問題は複雑化、深刻化しているが、自主的に社会参加を心がけ、積極的にコミュニケーションを取り、自分を磨いていこう」とあいさつした。 -
係に係員の配属はしない
中川村の曽我村長らは14日、村議会一般質問で、機構改革に触れ「係間の協力、協調に向け、係に係員の配属をしない」などの考えを示した。
富永和典議員と村田豊議員が「機構改革の一環として、大課制を導入する考えはないか」と質問。
曽我村長は「機構改革は大課制を前提とせず、現組織の問題点を探り、対策を講じていく」とし、具体的に▽係間の協力・協調体制を構築するために、係員の係配属をなくす▽下水道事業業務の減少を受け、水道課と建設課を統合し、事務室を改修し、農村環境改善センターに移転する▽教育委員会の4係を学校教育と社会教育の2係に統合する▽複数の課によるプロジェクトに対応するために、課長の役割を拡大する▽係長の課長補佐的役割を担うことを検討する▽1階フロアーの各課配置を変更をする-などの方針を示した。時期は事務所の配置替え、改修などをのぞき、4月1日から実施の方向。 -
3年生を感謝して送り出す
中川中学校生徒会は13日、体育館で3年生を送る会を開き、1、2年生が心を込めたメッセージや歌のプレゼントで、旅立つ3年生に感謝の気持ちを伝えた。
在校生の拍手の中、入場した3年生79人を前に、安富穂澄会長は「在校生はいろいろとお世話になった3年生に、感謝の気持ちを込めて発表しよう。3年生の最後の思い出になるように良い会にしよう」とあいさつ。
役員会企画ではスライドで、1年の宿泊学習、2年の西駒登山、3年の修学旅行、文化祭などを振り返り「まぶしすぎるほど、輝いていた3年生。それぞれの道を歩むことになるが、壁にぶつかることがあっても、中川中の輝いていた3年間をほこりに自分の道を歩んで」と呼び掛けた。
続いて、3学年の担任教諭らが「太鼓を通じて、密度の濃い時間が持てた」「いろいろやってくれたオレのクラスらしいクラス」「自分のことを二の次にし、他人のために頑張れた」と3年間の生徒の姿を振り返り「卒業おめでとう」と祝福した。
学年発表では1年生は「学校をよくしようとする姿、忘れません。自分たちの夢をかなえてください」とメッセージを伝え、歌「旅立ちの朝」をプレゼントした。
2年生は生徒会活動での3年生の頑張りに触れ、校歌を歌って、門出の3年生を激励した。
在校生の温かい贈り物に感激した3年生は堂々と「流れゆく雲を見つめて」を体育館いっぱいに響かせ、別れと門出の歌にした。 -
スプリングコンサート
中川村の中川中学校吹奏楽部(顧問・原真奈美教諭)は第4回スプリングコンサートを11日、文化センターで開いた。飯島中学校吹奏学部とアンサンブル・ファンファールが友情出演し、コンサートを盛り上げた。
5部構成。行進曲「K点を越えて」でオープニング。アンサンブル・ファンファールとの合同演奏で「タッチ」「キューテーハニー」を響かせた。
第2部は飯田市で活動するアンサンブル・ファンファーレがなじみの「犬のおまわりさん」「おさるのかごや」を楽しく演奏した。 続いて、アンサンブル&学年別演奏。打楽器3重奏で歯切れよく「スケルツォ」。金管5重奏で「海のスケッチ」、広々とした海を表現するなど、それぞれの楽器の持ち味を生かした演奏に、1曲終るごとに聴衆から大きな拍手が送られた。
また、友情出演の飯島中学校吹奏楽部は「ポップ・ステップ・ギャロップ」「白い翼の歌」「ラテンゴールド」の3曲を披露した。 -
田島建設が消防長官表彰
中川村片桐の田島建設(桃沢傳社長)はこのほど、「地域の防災力の向上に寄与した」として、日本消防会館で消防長長官表彰を受賞。2日、曽我村長に喜びの報告をした。
同社は地元業者として、昼間の有事の際、消火、被災者の救助など団活動に積極的に支援し、近隣の団長や副団長、分団長など団幹部を多数輩出し、地域の防災力を高めた。
役場には桃沢社長と社員で中川村消防団の松村等団長が訪れ、「長年の活動が認められた」と喜び「今後も一層、地域防災に協力していきたい」と話していた。
また「村は昼間人口が少ない。事業所と協定し、有事の際の機能別消防団制度を導入したらどうか」と提案。曽我村長らは「早急に検討したい」と答えていた。 -
九条の会中川」発足
平和を希求し、憲法九条を激動する世界に輝かそうと、村民有志による「九条の会中川」が28日夜、賛同者120人中50人が出席し発足した。
片桐区民会館で開いた開いた発足式で、呼び掛け人代表の荒井●さんが「本土では平和を謳歌しているが、沖縄では米軍基地が島の45%を占めている」とし「日本国憲法第九条を守るために活動しよう」と会の趣旨に触れてあいさつ。
会では名称を「九条の会中川」とし、目的に「憲法第九条を守るために立場の違いを超えて活動する」-を掲げ、構成は賛同する全ての個人、財政は募金で運営する-など「申し合わせ事項」を確認した。
この後、宮下与兵衛さん(辰野高校教諭)が「平和憲法はどう変えられようとしているのか、日本を戦争を,する,国にしないために」と題して記念講演した。
この中で、宮下さんは、昨年10月自民党が示した新憲法草案に触れながら「憲法は権力に対して戦う民衆の武器。自衛隊の発足から海外派遣、有事法制など、アメリカの要請で、戦争のできる体制を進めてきた」と指摘「自衛隊を軍隊とし、アメリカの戦争に参戦できる集団的自衛権を認めるように改憲するのでは」と危機感を募らせ、憲法擁護を訴えた。
同会は昨年6月、日本婦人の会中川支部が憲法を学ぶ中で、憲法九条を守るために、「九条の会」を発足しようと「世界に輝け日本国憲法」をスローガンに賛同者を募り、9日現在120人になった。昨年末、「憲法九条を守ろう」などと書かれた立看板5基を制作、国道沿いなどに設置した。 -
白梅ようやくほころぶ
「梅1輪いちりんほどのあたたかさ(嵐雪)」-。如月も下旬、小梅の産地、中川村葛北の梅林では、ようやく白梅が2、3つとほころび始めた。
百花に先んじて、高い香気を放って咲く花は、凛として気高い。 -
夜のお話会
中川村の中川図書館で24日夜、夜のお話会があった。15人が参加し、ギター演奏や自作の童話、詩に耳を傾け、コーヒーの入れ方などためになる話も聞いた。
森本素子さんのギター演奏「フェルナンド・ソル」でオープニング。松村満久さんが自作の「ひとひら童話」の中から「秋葉参り」「やきばた」を披露。朴訥な語り口で、民話の世界に誘った。
また、須田貢正さんは故郷の千葉県房総半島の方言でつづった自作の詩「山のおばあちゃん」を朗読した。
最後に、大竹淳さんが「コーヒーのはなし」。コーヒー豆の種類や選び方、香りが生きるおいしい入れ方、飲み方など、コーヒー全般について話した。
このあと、大竹さんがドリップを使って丁寧に入れたコーヒーを味わい、入れ方の違いを実感した。 -
伊南行政組合議会
伊南行政組合議会は28日、06年第1回定例会を開き、06年度一般会計予算案、06年度昭和伊南総合病院事業会計予算案など議案9件を原案通り可決して閉会した。
06年度一般会計予算は総額17億8580万円で、前年度当初比1億1790万円(7・1%)増。歳出では消防本部・北消防署建設事業費として1億6640万円を計上した。同事業は総額6億3540万円の予算で06年度から08年度にかけて実施する計画。
昭和伊南総合病院事業会計予算は事業収益として61億6170万円(前年比3100万円、0・5%増)事業費用として62億6610万円(同9540万円、1・5%増)をそれぞれ見込んだ。