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上伊那地方出身作家美術展
上伊那出身の作家の作品を一堂に集めた美術展が2日、伊那市坂下のはら美術で始まった。12日まで。
会場には、上伊那出身の画家や彫刻家の作品150点が並んでいる。
これまで、はら美術では伊那市出身の作家の作品を集めた美術展はあったが、上伊那全域の作品を集めたのは今回が初めて。
作品は、県内の四季折々の風景や花、人物を題材にしたもので、地元で活動している作家や、東京で日展の理事をしている作家などそれぞれの作品を見比べることができる。
中でも、上伊那に美術を広めたさきがけともいわれる、伊那市中央区出身でフランス在住の画家安川博さんの作品は、柔らかいタッチが特徴という。
会場1階には、池上秀畝など物故作家の掛け軸や彫刻なども展示している。 -
校名「高遠高校」で決着
高遠高校の第2次校名検討委員会が30日開かれ、これまで通りの「高遠高校」に決まった。
平成18年度に検討が始まってから2年が経過しての決着となった。
この日、高遠高校で検討委員会が開かれ、委員8人が出席した。
校名については平成17年度に、創立80周年を迎えたことから、学校、保護者、同窓会などで組織する「将来の高遠高校を考える会」で校名変更の案が出た。
しかし同窓会などから「変更ありき」だとして、反対する声があり、関係者の間で混乱が起きていた。
考える会ではアンケートを実施し、それを受けた検討委員会では、高遠高校が最も多かったことなどから、現状通りとする案が出され、了承された。
校名決定に時間がかかったことについて学校では、「県の高校改革プラン実施計画が始まる中、もし校名が変更になった場合、さまざまな混乱が予測されたため」と説明している。 -
信州高遠ドリームコンサート
伊那市高遠町の「国立高遠青少年自然の家」の利用者によるコンサートが28日、伊那市民会館で開かれた。
信州高遠ドリームコンサートは、青少年団体の発表の場を設け、広く一般の人たちに活動を理解してもらい、団体ごとの交流の場にしてもらおうと、今回初めて開かれた。
コンサートには、県内外から9団体、約200人が参加し、それぞれ練習してきた歌やダンスを披露した。
このうち、辰野町の信州豊南短期大学の三味線部は、津軽じょんがら節や秋田音頭などを演奏した。
またこの春、保育園を卒園し、4月から小学校に入学する高遠町の子どもたちは、「ドキドキドン一年生」など元気良く歌っていた。
主催した高遠青少年自然の家のスタッフは、「県内外から多くの人に集まってもらいうれしい。素晴しい交流の場になった」と話していた。 -
伊那北高校ジョイントコンサート
伊那北高校音楽部と吹奏楽部によるジョイントコンサートが26日夜、伊那市の伊那文化会館であった。
コンサートは合唱班、弦楽班、吹奏楽部の学生合わせて140人が練習の成果を披露した。
普段別々に活動する各班が合同演奏をすることで定期演奏会などとは一味違ったステージを披露するジョイントコンサートは今年で30回目。
このうち合唱班は合唱組曲などを披露し、ステージの合間には弦楽班とのジョイント演奏もあった。
会場には多くの人達が訪れさまざまに繰り広げられる演奏に聞き入っていた。
また合唱班、弦楽班、吹奏楽部すべてが合同で演奏する最後のジョイントステージでは、2曲を披露し息の合った歌声や音色を響かせていた。
伊那北高校の渡辺節教諭は、「合同で練習する期間が少ない中でしたが、とても楽しめるコンサートが出来て良かった」と話していた。 -
垣内カツアキさん「山と海の絵 春季展」
箕輪町に美術館を構える洋画家、垣内カツアキさんの山と海をモチーフにした企画展が、伊那アルプス美術館で開かれている。
館内には新作の油絵約40点が並んでいる。
箕輪町富田にある伊那アルプス美術館は垣内さんの美術館で、今回は春の企画展。作品は、これまで描き続けてきたという信州の山のほか、伊豆の海などがある。
垣内さんの絵は、詩的な情感を織り込んでいるということで、「これからも自然の美しさを追い続け、何年経ってもやっぱりいい絵だと思われる絵を描きたい」と話していた。
この春季展は5月31日まで。 -
信州大学農学部で卒業式
信州大学農学部の卒業式が23日、南箕輪村キャンパスであり、248人の学生が、社会へと巣立った。
この日は、食糧生産学科、森林科学科、応用生命科学科の学生、大学院生などが、袴やスーツに身を包み、各科の代表者が、小宮山淳学長から卒業証書を受け取った。
小宮山学長は「みなさんは、大学で生涯にわたり学習する基礎をみにつけた。これらの成果に誇りと自信を持ち、社会へと力強く踏み出してください」と卒業生に花向けの言葉を送った。
また、卒業生を代表して、森林科学科の和田鉄平さんが謝辞を述べ「大学では、学問の奥深さを知り、かけがえ仲間との出会う事が出来、密度の濃い時間を過ごすことができた。社会へ出ても大学での経験を生かし、新しい出会いを大切にしたい」と語った。
式の終了後は、会場の外に後輩たちが駆けつけ、花束を贈り、先輩の卒業を祝った。 -
信州伊那高遠の四季展応援作家展
日本画と洋画の全国公募展「信州伊那高遠の四季展」を応援する作家の展示会は22日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開いている。
この展示会は、今年行われる四季展の協賛金募金活動の一環として開催。会場では日本画や洋画、工芸品など141点を展示即売している。
出品しているのは、過去の四季展の受賞者や、伊那谷を中心とした県内の作家62人。
四季展は3年に1度の開催で、今年で4回目になる。
応援作家展は第2回展のときから行っていて、材料費などを除いた売上の7割を、作家が四季展実行委員会に寄付するという。
なお、第4回信州伊那高遠の四季展の作品募集は、信州高遠美術館ですでに始まっている。受付は4月30日まで。 -
高校後期試験合格発表
県内の公立高校後期選抜の合格発表が19日、一斉に行われた。上伊那では、896人が合格した。
このうち伊那北高校では、午前8時30分に合格者の番号が貼られた掲示板が玄関前に運び出された。
発表を見にきた受験生らは、自分の番号を確認し、ほっとした表情を見せていた。
校庭では、在校生らが胴上げするなどして受験生の合格を祝っていた。
伊那北高校では、後期選抜の普通科204人の募集人員に対し188人受験し全員が合格、理数科は4人の定員に対し5人が受験し4人が合格した。
長野県教育委員会によると、県内の公立高校の全日制では1万1386人が受験し1万463人が合格、定時制では223人が受験し196人が合格、多部制では178人が受験し145人が合格した。
なお再募集は、伊那北高校普通科で16人、辰野高校商業科で2人、高遠高校普通科で19人などとなっている。 -
卒業シーズン本番
小・中学校で卒業式卒業式シーズンを迎え、17日は多くの小・中学校で卒業式が行われた。
このうち伊那市の手良小学校では、30人の6年生が卒業の日を迎えた。
卒業生は、来月から通う中学校の真新しい制服に身を包み、引き締まった表情で卒業式に臨んだ。
式では、山口光校長が一人ひとりに卒業証書を手渡した。
山口校長は、「これから先、つらいことがあってもがんばり抜くことが大事。自分に自信をもって友達同士で助け合い励まし合い、どんな壁も乗り越えてほしい」と式辞を述べた。
卒業生と在校生がお別れの言葉を掛け合い、全員で歌を歌った。
卒業生は在校生、恩師らに見送られ思い出が詰まった学びやを後にしていた。 -
野生動物対策センター設置
南箕輪村の信州大学農学部は、野生鳥獣による農業や林業などへの被害を無くそうと、問題対策の専門家を養成する野生動物対策センターを全国で初めて設置した。
対策センターの事務局を置く農学部キャンパス内の食と緑の科学資料館で16日、記者会見があった。
唐澤豊農学部長は、「農学部には、動物・農業・野生植物などさまざまなスペシャリストがいる。これらの知識を総合的な観点で生かして、人材を育成し地域の要望に応えていきたい」とあいさつした。
野生動物対策センター長で、農学部副学部長の土井元章教授は、「野生鳥獣の問題解決には、問題の発生した場所ごとの対策が必要。センターでは、問題を総合的に判断し対策をたてられる人材を育てたい」と話していた。
センターでは来年度、人材育成のプログラムとして、社会人を対象に実技を含めた研修会を開く計画。
研修会は夏と春それぞれ5日間の日程で、動物の生態や被害対策方法、捕獲方法など具体的な対策を学ぶ。
5月にセンター設置のキックオフシンポジウムを開催するほか、学園祭や動物愛護週間に合わせて啓発活動などをしていく予定。
信大農学部によると、京都大学や岐阜大学などに野生動物の研究や保護を目的とした施設はあるが、野生鳥獣対策のスペシャリストを育成する機関の設置は全国で初めてのケースとなるという。 -
箕輪西小ボラ委員会がごみ箱寄贈
箕輪町の箕輪西小学校ボランティア委員会は12日、分別ができるごみ箱を箕輪町に贈った。委員会の役員3人が町役場にごみ箱を届けた。
委員会は3年前から、エコ活動でインクジェットプリンタ用の使用済みインクカートリッジを集めていて、役場にも回収箱を置いている。
インクカートリッジはベルマークの点数に交換され、これまでに運動会用のテントを購入できたという。
今回、回収に協力してくれている町の人たちにお礼をしようと、ごみ箱を贈ることにした。
委員長の釜屋良美さんは、「町のエコ活動に役立ててください」とあいさつした。
平澤町長は、「町がきれいになるように使いたい」と話していた。
贈られたごみ箱は、役場庁舎内で使うという。 -
伊那小3年明組 伊那図書館に本を寄贈
伊那小学校3年明組の児童が13日、総合学習の一環で林の中で活動した記録をまとめた本を伊那図書館に贈った。
明組の児童34人が伊那図書館を訪れ、平賀研也館長に本を手渡した。
明組は、1年生のころから学校近くの林で活動してきた。
3年生になってからは、林にアスレチック遊具を作ったが、クラス替えをむかえ遊具を解体することから、記録に残そうと本を作った。
本は文庫本サイズで、班毎の活動をまとめたものと、木で楽器作りをした記録の合わせて7冊。
子どもたちは、活動を記した絵日記や担任が撮影した写真を選んだり、それに付けるコメントを考え、編集に携わった。
本は3月中に、伊那図書館と高遠町図書館に貸し出し用として1セットずつ置かれることになっている。 -
上伊那書道展
上伊那書道協会の会員や愛好家による書道展が15日まで、伊那市の県伊那文化会館で開かれている。
会場には漢字、かな、刻字など多彩な作品約150点が並んでいる。
この展示会は上伊那書道協会が毎年開いているもので、今年で43回目。会派を超えて会員や一般などだれでも自由に出品できるのが特徴で、最近は読みやすい書が増えているという。
作品は詩や俳句、漢字などさまざまで、1人1点ずつ出品している。
事務局の池上信子さんは、「いろいろな形、文字があって楽しい展示なので、大勢の方に見ていただきたい」と話していた。 -
いじめ根絶記念講演会
伊那市の西箕輪中学校で13日、いじめに関する講演会が開かれた。体育館には、生徒のほか保護者などが集まった。
講師には、高校時代いじめにあった経験がある、元プロ野球日本ハムファイターズの投手今関勝さんを迎えた。
西箕輪地区は今年度、文部科学省の「いじめ対策緊急支援総合事業」のモデル地区として指定を受けている。
中学校では1年間、いじめに関するアンケートをはじめ全校での討論会などを行ってきた。
今関さんは、いじめに遭い高校を中途退学した経験を話し、「何万人もの前で野球をしてきた自分でも、いじめられていたと言えるようになったのはほんの2年ほど前。いじめによる心の痛みは消えないもの」といじめの辛さを説明した。
また、「野球という目標があったから立ち直れた」と話し、「夢に向かって行動することで自信が持て、心の支えにもなる。何でもいいから夢を持ち、行動を起こしてみてください」と呼びかけた。 -
伊那中で3年生を送る会
伊那市の伊那中学校で11日、3年生を送る会が開かれ、在校生が先輩達の新たな旅立ちを祝った。
3年生を送る会は、生徒会が中心となって卒業を祝おうと毎年開いている。
1、2年生は、卒業生の旅立ちを祝い、これまで練習してきた歌を披露した。
また生徒会からは、3年間を振り返るスライドが披露され、卒業生は画面を見つめ思い出を振り返っていた。
在校生の出し物が終わると、卒業生がお返しに歌を披露した。
今年度の伊那中学校の卒業生は157人で、今月17日に卒業を迎える。 -
高校入試後期選抜
県立高校の後期選抜試験が10日、実施された。
箕輪町の箕輪進修高校では、朝8時頃から制服姿の受験生が会場に訪れていた。
県教育委員会によると、平成21年度の後期選抜の試験を受験したのは長野県内の全日制で1万1787人で平均倍率は全日制が1.04倍、定時制が0.32倍、多部・単位制は1.07倍。
また、野沢北高校で英語のリスニングの音声トラブルがあったが、第3通学区では混乱なく試験を試験を終えたという。
合格発表は3月19日に行われる。 -
1年の感謝を込め、針供養
裁縫針への日頃の感謝を込め、伊那市の常円寺で8日、針供養があった。
針供養は上伊那和裁連盟などが毎年行っているもの。折れたり、曲がったりして使えなくなった針を、感謝の気持ちで供養する。
本来は2月8日が針供養の日とされているが、同連盟では、寒さの和らぐ3月に実施している。
この日は、読経などがあり、焼香の時には普段固い布を縫っている針を、柔らかいこんにゃくに刺し、針を休めた。
刺繍の込んだ固い布を縫う時には、針を何本も折ってしまうこともあることで、会員はこれまで活躍してくれた針に感謝の気持ちを込め、手を合わせていた。
上伊那和裁連盟の竹入良子会長は「今日は針を休め供養し、日本の民俗衣装和服や和装の伝承に努めていきたい」と話していた。 -
卒園記念に園児が入浴
卒園を間近にひかえた伊那市の長谷保育園の年長園児が9日、みんなで伊那市長谷の宿泊入浴施設「入野谷」のお風呂に入浴し、思い出づくりをした。
これは、卒園記念にみんなで楽しい思い出を作ってもらおうと入野谷が企画したもので、この日は年長園児10人が招待された。
園児の招待は今回が初めて。
子どもたちは何日も前からみんなでお風呂に入るのを楽しみにしていたということで、お互いの背中を流しながら楽しそうに入浴していた。
担任の田中訓子保育士は「みんなでお風呂に入るのは今日が初めて。プールとはまた違う楽しさがあったよう。いい思い出が作れた」と話していた。
長谷保育園の卒園式は25日(水)に行われる。 -
高遠小6年生総合学習のまとめ発表
伊那市のいなっせで7日、卒業をひかえた高遠小学校の6年生が、総合学習で取り組んできたカヌーの体験を発表した。
発表会は子どもたちが、支えてくれた先生や保護者に感謝の気持ちを伝えようと計画したもの。
この日の発表では、5年生の時にはパドルを製作したことや、6年生になってからは実際にカヌーを作って高遠湖や三峰川などで浮かべて乗ったことなどを紹介し、一人一人が思い出に残ったことなどを発表した。
児童は「自分達が作ったカヌーで自由自在に乗れた事が今でも夢のよう。カヌーに乗って見る景色がすごく綺麗で、あらためて自然の良さを感じた。カヌーを作るのは大変だったが、みんなで協力して一つの物を完成させることの大切さを学んだ」などと発表していた。
また、この日はコンサートもあり、児童たちがコンクールで歌った曲や思い出の曲を発表した。
会場に訪れた保護者達からは大きな拍手が送られていた。
高遠小学校の卒業式は18日に行われる。 -
伊那ビジネス専門学校卒業式
伊那市の伊那ビジネス専門学校で6日、卒業式が行われ、2年間の課程を終えた学生が学び舎を巣立った。
同校では、今年度8人が卒業を迎えた。
今年度の卒業生は例年より多く資格を取得していて、多い人で簿記や文書デザインなど14の資格を取っている。
卒業生の就職率は、毎年ほぼ100%だが、今年は不況の影響を受け決定しているのは半分の生徒だという。
三澤岩視理事長は、「就職難で職を探すのは大変だと思うが、努力を重ね、資格を生かし、進んでいってほしい」と式辞を述べた。
卒業生を代表して、青木涼平さんは、「それぞれの道で困難にぶつかったときには、またご指導いただきたい。1日も早く1人前になれるよう頑張ります」とあいさつし、旅立ちの誓いを立てていた。 -
伊那技専まつり
南箕輪村の県伊那技術専門校の1年間の集大成、伊那技専まつりが7日行われ、会場は多くの人で賑わった。
技専まつりは、訓練生が1年間学んできた技術を披露する場として毎年行われている。
バッテリーとモーターを使い、スティックでスピードや方向を調節することができる電動車イスの体験コーナーや、格安で家具が販売されるコーナーなどが設けられ、訪れた人たちが楽しんでいた。
遠藤昌之校長は、「訓練生たちは技専まつりに向けて総力をあげて頑張ってきた。その成果を見て、ものづくりのおもしろさをわかってもらえたらうれしい」と話していた。 -
上農定時制卒業式
2年後の平成22年度に廃止となる上伊那農業高校定時制で5日夜、卒業式が行われた。
今年度の卒業生11人に、三井忠人校長が卒業証書を授与した。
三井校長は、「今年度は新入生が入学することはなかったが、みなさんが中心となって引っ張ってくれた。定時制ならではの困難や悩み、喜びがあったと思う。それは心の貯えとなり、みなさんの人生を支えるものになる」と式辞を述べた。
また、卒業生代表の原直子さんは、「上農定時制は2年後になくなるが、それを嘆かず、前向きに最後まで明るい定時制を築いていってほしい。本当にこの定時制には、かけがえのないものをいただいた」と答辞を述べた。
式の後、教室では最後のホームルームが行われた。
担任の宮澤英明教諭は、「君たちが作り上げてきた一番大切なものは、人とつながる力。君たちの気持ちが分かる仲間が10人はいる。そういうことを大切にして、悔いのない人生を送ってほしい」と話した。
県の高校改革プランの方針で、上農高校定時制は、現在の2年生が卒業する2年後の平成22年度をもって廃止される。 -
タクシー強盗防犯訓練
タクシー強盗が起きたときの対処方法などを学ぶ訓練が6日、伊那警察署で行われた。
訓練には、上伊那のタクシー会社12社から30人が参加した。
この訓練は、全国でタクシーを狙った強盗が多発していることを受け、伊那警察署と県タクシー協会上伊那支部が初めて開いた。
訓練では、警察官扮する強盗がタクシーに乗り、逃走するまでを実際に行った。
運転手は、防犯灯をつけること、逃走する犯人にカラーボールを投げることなどを意識して訓練に臨んでいた。
伊那署によると、タクシー強盗は全国で平成17年から毎年200件近く発生していて、県内では平成18年に1件発生しているという。
単独犯が多く、7割が刃物を持っての犯行ということで、伊那署では、「命を守ることが一番大事。停車するときは、暗がりを避けたり、何かあったらすぐ逃げられるようにシートベルトをはずしておくように」などと注意を呼び掛けていた。 -
南箕輪小で6年生を送る会
この春小学校を卒業する6年生に感謝の気持ちを伝えようと4日、南箕輪小学校で6年生を送る会が開かれ、6年生121人が拍手で迎えられた。
送る会では、学年ごとに、歌や呼びかけ、ダンスなどの発表があった。
このうち5年生は、6年生にアンケートをとって楽しかった思い出ベスト10を発表。一つひとつの思い出を劇で再現したり、6年生にインタビューをして、1年間の出来事を振り返った。
最後に、伝統の灯を絶やさないようにとの願いを込め、各学年の代表児童のローソクに6年生が火を灯した。
6年生で前児童会長の原志門君は「今日のためにたくさん準備をしてくれて本当にうれしい。中学へ行っても皆さんのことは忘れない」と話していた。
南箕輪小学校の卒業式は、18日に行われる。 -
公衆衛生専門学校伊那校卒業式
長野県公衆衛生専門学校伊那校の卒業式が5日行われ、11人の卒業生が学び舎を巣立った。
今年卒業を迎えたのは、上伊那や飯田・下伊那地方などの11人。
山崎宗廣校長から一人ひとりに卒業証書と専門士称号が授与された。
県公衆衛生専門学校伊那校では、2年間のカリキュラムの中で、歯科衛生士になるための国家資格の取得を目指す。
山崎校長は、「みなさんはこれまでの勉強で現場の厳しさや患者の痛みを学んだ。ここでの経験を活かして歯科衛生士として活躍してください」と式辞を述べた。
卒業生を代表して、伊那市の平沢実可子さんは、「研修は大変なことも多かったが、さまざまなことを学ぶことができた。自分の目指す歯科衛生士の姿に近づけるよう、日々努力を続けていきたい」と答辞を述べた。
卒業生全員が歯科医院への就職が決まっていて、4月から歯科衛生士として働くことになっている。 -
美篶小児童 グアテマラとテレビで交流
伊那市の美篶小学校の3年2組は5日、雑穀アマランサスを通して交流している中米グアテマラの子どもたちと、テレビシステムを使って会話を楽しんだ。
世界各地の訓練所を結ぶテレビシステムを使って、グアテマラの子どもたちと対面しようと、駒ヶ根市の青年海外協力隊の訓練所に、美篶小学校の子どもたちが集まった。
日本時間の午前7時半、時差が15時間あるグアテマラは午後4時過ぎ。
子どもたちは一人ひとり自己紹介をした。
3年2組は、アマランサスの栽培に取り組んでいて、グアテマラなどの中米がアマランサスの原産地であることから交流が始まった。
去年の夏から、グアテマラで栽培の指導などをしている信州大学農学部の根本和洋助教の協力を得て、手紙のやり取りをしている。
初めての対面となったこの日、児童らは、アマランサスの取り組みについて発表したり、日本の文化を紹介していた。
グアテマラの子どもたちも、民族衣装について紹介したり、歌を披露していた。
3年2組は今年度でクラス替えとなり、アマランサスの取り組みやグアテマラとの交流は終了となる。
担任の千賀義博教諭は、「テレビを使って交流できたことは素晴らしいと思う。これが最後の交流になるが、活動の締めくくりになった」と話していた。 -
後期選抜志願者数第2回発表
県教育委員会は4日、平成21年度・公立高校後期選抜の志望変更を締め切り、最終集計結果を発表した。
上伊那8校の状況は次の通り。
辰野高校は、普通科で72人の募集に対し74人が志願、倍率は1.03倍。
商業科は20人に対し18人が志願、倍率は0.9倍となっている。
上伊那農業高校はそれぞれの科で20人を募集しており、生産環境科は27人が志願。倍率は1.35倍、園芸科学科は22人が志願し、倍率は 1.1倍、生物工学科は20人が志願し、倍率は、1倍、緑地工学科は28人志願し1.4倍となっている。
高遠高校は普通科で78人の募集に対し62人が志願。倍率は0.79倍となっている。
伊那北高校は普通科204人に対し188人が志願、倍率は0.92倍。
理数科は4人に対し5人が志願、倍率は1.25倍。
伊那弥生ヶ丘高校は、169人の募集に170人が志願、倍率は1.01倍。
赤穂高校は普通科112人の募集に対し、111人が志願、倍率は0.99倍、商業科は募集40人に対し47人が志願、倍率は1.18倍となっている。
駒ヶ根工業高校は、機械科・電気科・情報技術科一括で60人の募集に対し、63人が志願、倍率は1.05倍となっている。
箕輪進修高校は、午前、午後、夜間の3部合わせて66人の募集で74人が志願、倍率は1.12倍。
工業I部では、20人に対し25人が志願。倍率は1.25倍となっている。
後期選抜試験は10日(火)、合格発表は19日(木)。 -
音楽史コンサート
曲が作られた背景とともに音楽を楽しむコンサートが1日、伊那市のいなっせで開かれた。
伊那市を中心に音楽活動をしている音楽愛好者が演奏した。
演奏曲は、16世紀から20世紀までの西洋音楽が中心で、曲ごとに作曲者や曲が生まれた時代背景などの解説があった。
会場を訪れたある女性は、「知識も得られたし、伊那谷にもすばらしい音楽家がいると知った。みんなで一緒に演奏する様子が楽しそうでした」と話していた。 -
卒業式シーズン本番
上伊那農業高校で卒業式卒業式シーズンもいよいよ本番。上伊那の高校のトップをきって3日、上伊那農業高校で卒業式が行われた。
4学科、計150人の卒業生は、在校生や保護者が見守る中、体育館に入場した。
担任から一人ひとり名前を呼ばれ、それぞれの学科の代表生徒が壇上で校長から卒業証書を受け取った。
三井忠人校長は、「人間の文化の原点である農業を学んだ皆さんには、知識を知恵に変える想像力、懐の深い人間理解力が育っている」と式辞を述べた。
来賓の祝辞、在校生の送辞に続き、卒業生を代表して毛利賢人君が答辞を述べ、「かけがえのない高校生活の一瞬一瞬を軽んずることなく、さまざまなことに挑戦してください」と在校生に呼びかけた。
上伊那農業高校の卒業生150人は、64人が就職、あとの86人は大学や短大、専門学校などへ進学することになっている。 -
郷土民俗芸能を語り継ぐ集い
地域に伝わる民俗芸能の保存会などが1日、伊那市の高遠さくらホテルで交流会を開いた。
「郷土民俗芸能を語り継ぐ集い」と題し、上伊那を中心に約20の団体や個人が地域の芸能を披露した。
この集いは今回が5回目で、地域の民俗芸能団体が親ぼくを深め、後世に芸能を残していく足掛かりにしたいと開いている。
このうち、伊那市のまほら伊那民謡会は、馬を引く時に歌う馬子唄や盆に歌う民謡を披露した。
鑑賞に訪れたある女性は、「民俗芸能の持ついい雰囲気が伝わってくる。無くならないように、ぜひ未来に伝えていってほしい」と話していた。