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邦楽SALAD17th「日本の音を未来に…」
伊那市の県伊那文化会館大ホールで28日、「邦楽SALAD17th」があった。「日本の音を未来に…」をテーマに、伊那谷で活躍する地元の邦楽家とゲストが、古典から新しい音楽まで邦楽曲をはじめさまざまなジャンルの音楽を演奏し、観客を魅了した。
ゲストは邦楽ユニット「B-Come(びかむ)」、尺八トリオ「般若帝國」、三味線演奏家の穂積大志。地元演奏家は29人、総勢45人がステージに立った。
古典の合奏曲「乱」で始まり、特徴的な主題が絡み合う二重奏を演奏。尺八トリオ「般若帝國」は、足のステップでリズムを刻みながら演奏するなど新しい尺八のスタイルを見せた。琵琶と語りの「鶴」は、鶴の恩返しを題材にした弾き語りで、観客は、物悲しく響く琵琶の音と語りが織り成す世界に引き込まれた。
邦楽を身近に感じてほしいと開いてきた「邦楽SALAD」。17回を機にコンサートを見直し、今後は新しい形を検討するという。 -
宮田村公民館新春囲碁将棋お手合わせ会
宮田村公民館の新春囲碁将棋お手合わせ会は28日、村民会館で開いた。将棋は小学生12人がリーグ戦で熱戦を展開。囲碁は村内のクラブ員に加え、伊那市や駒ケ根市の愛好家も参加し、対局を楽しんだ。
村公民館に登録する囲碁、将棋クラブが全面的に協力。7年目を迎えた。
将棋は、公民館の週5日制対応講座で親しんでいる宮田小の児童が参戦。真剣な表情で対局し、高学年は森田勇希君、低学年は小松竜也君が優勝した。
14人が参加した囲碁は熟練した中高年が占める中、伊那市中央区の高校3年生小松啓太君(18)が3位に入賞。
高校入学してから部活動で囲碁を始め、同会には初めての参加だったが「いつもとは違う指し方も学び、勉強になった」と話した。
上位の結果は次の通り。
【囲碁】(1)墨矢勇夫(宮田村)(2)渡部光彦(同)(3)小松啓太(伊那市)
【将棋】▽小学校低学年(1)森田勇希(2)原遥(3)佐藤陽輔▽同高学年(1)小松竜也(2)倉田臣人(3)片桐壮太郎 -
少年ふるさと教室でたこづくり
中川村公民館の少年ふるさと教室が27日、文化センターであった。小学5、6年生5人が参加し、武田明教育相談員を講師に、角たこをつくり、揚げて楽しんだ。
和紙に絵を書き、下と左右にタコ糸を回すまでの作業は家庭で済ませ、武田さんはモウソウ竹を細く割り、ひごを準備した。
子どもたちは武田さんに教わりながら、横骨、縦骨、斜め骨を糊付けした。
また、たこを安定させるために、1・5メートルの長い足を付けて完成させた。
この後、駐車場に移動し、糸目を調整しながら、たこ揚げを楽しんだ。
小林博基君(東小5年)は「竹をボンドで張りつけたり、たこの周りに糸を回すことが難しかった」と話していた。 -
伊那養護学校高等部が作品販売
県伊那養護学校(細井久夫校長)高等部の生徒らが作業学習の時間に作った作品などの販売が27日、駒ケ根市のベルシャイン駒ケ根店1階メロディー広場と店頭で行われた。生徒約70人と教職員が接客に当たり、木工、縫製、陶芸、農芸、生活、薪(まき)の各班に分かれて作った机やいす、ベンチ、茶わん、皿、布袋などを格安の値段で販売。訪れた買い物客は「よくできているね」などと作品の出来に感心しながら何点も買い求めていた=写真。店頭では屋台で焼きいもの販売も行われ、生徒が「いかがですか」と大きな呼び込みの声を上げていた。
同校では授業の一環として週6時間の作業学習を行い、できた作品を年に1回、一般に販売している。売上は次回作品の材料費や学校の備品購入費などに充てられる。 -
宮田小自律学級、園児に劇を披露
宮田村宮田小学校の自律学級「5組、6組」の7人は26日、東保育園を訪れて、秋から練習を積んできた劇「力たろう」を上演。年中園児の前で堂々と演技した。同学級の多くの児童は感情を現すことが苦手なハンディを抱える。しかし、演じることで「相手に気持ちを伝える」表現力にたくましさも。経験を積み重ねることで自信にもつながっている。
主人公の力たろうに加え、原作にはないピカチューや仮面ライダーカブトも登場。テレビで見慣れた人気キャラクターに、鑑賞した園児たちも物語にすんなり溶け込み笑顔が広がった。
「喜んでもらうにはどうしたら良いんだろう」。児童みんなで話し合い、原作をアレンジ。その作戦は見事にハートをつかんだ。
1学期に手にした絵本「力たろう」。読み楽しむなかで、何かにして発表したいと想いがふくらんだ。
交流学習を通じて園児の前で発表する機会が設けられることに。10月ころから本格的な練習が始まった。
12月の参観日では、先立って家族にも披露した。上手になった所をみせようと臨んだが、結果は散々。保護者からは「やめたほうがいいのでは」と声も聞かれた。
しかし、児童たちは熱意を失わなかった。「もっと練習して失敗してもいいから保育園で演じてみたい」。
この日の終演後、見終わった園児たちは「おもしろかった」と感想も。7人の表情が充実感で緩んだ。 -
絵本とわらべうたを楽しむお話し会
中川村の「こどもと本の会(長尾久美子会長)」は27日、文化センターで、講師に下沢洋子さん=上郷図書館長=を招き、絵本とわらべ歌を楽しむお話し会を開いた=写真。親子約80人はほのぼのとした語り口の下沢さんの絵本の世界に引きこまれ、のどかなひとときを過ごした。子どもゆめ基金助成を受け、2度目、3歳以下と3歳以上に分け、2部構成。
3歳以下の部では、音が面白い「がたん ごとん」。「ぶーぶーじどうしゃ」の読み聞かせに続き、クマさんやネズミさんが登場し、リンゴをかじる絵本「大きな赤いりんご」を読んだ後、親子で手遊びを交えて「はなちゃん、りんごが食べたいの」と歌って楽しんだ。
また、手袋で作った指人形で「ニワトリかあさんと5匹のヒヨコ」を披露。子どもたちは人形の動きに目を凝らした。 -
春富中1年・総合学習でミニデイ訪問
伊那市の春富中学校の生徒は26日、学区内にある福祉施設「老人憩いの家」の東春近荘、西春近荘の両施設で、ミニデイサービスを利用するお年寄りたちとゲームや歌の交流を楽しんだ。
総合学習の「福祉交流」コースを選択した1年生36人が各施設に分かれて訪問。福祉施設について理解を深めるための活動で、お年寄りたちが脳の働きを活性化しようと取り組む体操に参加した。
東春荘では、生徒11人と利用者21人が「い」や「に」の付く魚の名前の連想ゲームなどで交流し、お茶を一緒に飲みながらおしゃべりを楽しんだ。生徒らは即興で「校歌」の歌のプレゼントも贈った。
竹松高彬君(13)は「家にお年寄りがいないので触れ合うことができてよかった」と感想。戸田千代子さん(90)=東春近中組=は「若い人たちのわき出るパワーをもらって楽しかった。あどけなさの中に頼もしさがあったね」と、互いに交流を満喫した様子だった。 -
赤穂南小で歯の授業
01年に文部科学省の歯と健康づくりの推進指定校となって以降、良い歯をつくる活動に力を入れて取り組んでいる駒ケ根市の赤穂南小学校(下平達朗校長)で25日、5年1組の児童を対象にした歯の授業があった。講師は同市で開業している歯科医で同小の歯科校医を務める横田克彦さん。横田さんは歯の役割や、よくかむことの大切さをユーモアを交えながら説明した上で、かむことにより脳が活性化する証明として記憶力のテストを行った。スクリーンに風景や動物などのスライド写真15枚を2セット映写し、その中に違うものが何枚あったかを児童らにチェックさせた=写真。1回目のテストの後、2回目は児童らにガムをかませながら別の写真を使って同じテストをすると、ほとんどの児童が1回目と同じか良い成績を挙げた。児童らは「これからは授業中にガムをかみながら勉強しよう」などと感心した様子で話し合っていた。
同小は「歯の日」や「歯ッピータイム」を設けるなどして児童の虫歯予防に力を入れている。昨年、県内で唯一、第45回全日本学校歯科保健優良校表彰(日本学校歯科医会、日本学校保健会主催)で最優秀校に認定され、文部大臣賞に輝いた。 -
絵手紙交流 年賀状180枚
伊那市西町春日町の日本絵手紙協会公認講師の倉科照子さん宅で、倉科さん宛に届いた年賀状の絵手紙展が開かれている。絵手紙で交流を深めた全国の友人が寄せた年賀状180枚を展示している。2月上旬まで。
絵手紙を始めた8年ほど前から、毎年200枚近くの年賀が届くという倉科さん。「印刷した年賀状と違って手書きはじっくり楽しみながら見れる」のが魅力だという。自分だけで見るのはもったないと展示した。
年賀は、今年の干支(えと)のイノシシの絵が中心で、「寿」の文字や招き猫、獅子舞など縁起のよい図柄ばかり。筆や色鉛筆で描いたものばかりだけでなく、消しゴム判を押した絵手紙もあり見所は多い。
室内に並んだ色とりどりのはがきを眺め、倉科さんは「力作ぞろいの年賀が届くので、作品づくりのヒントをもらえたりする」と話している。 -
山車飾りを役場庁舎に展示
箕輪町の木下山車飾保存会(蟹沢廣美会長)は、南宮神社祈年祭に奉納した山車飾り「猪突猛進」を役場庁舎のロビーに展示している。
町民俗無形文化財の山車飾りで、今年の祭りには5舞台を奉納した。庁舎には干支にちなんだ「猪突猛進」を展示。イノシシ2頭が竹やぶから出ようとしている様子を現したもので、本物らしく見えるように、稲の穂先やほうきを毛に見立て、丁寧に作り上げている。「イノシシにあやかって『ひたすら前進する箕輪町』でありますように」との願いを記した看板も立てた。
蟹沢会長は、「役場には広範囲から人が訪れるので、展示した山車飾りを見て、町の文化財を知ってほしい」と話している。
小学生のクラブ「スマイル山車くらぶ」が作った「かちかちやま」の2場面は、町文化センターに展示した。いずれも節分のころまで飾る。 -
駒工課題研究発表会
駒ケ根工業高校(本間秀明校長)の3年生が思い思いに取り組んできた研究成果を発表する第9回課題研究発表会が25日、同校体育館で開かれた。ステージ上では電気、機械、情報技術の各科から2グループずつ選ばれた6グループが代わる代わる登壇し、それぞれの取り組みの成果を実演を交えて発表した。
「からくり人形の研究製作」に取り組んだ機械科の4人は、製作の苦労や工夫などについて「難しかったがやりがいがあった」と発表。ステージ上で人形を動かして見せ、見詰める全校生徒や招待者らの大きな拍手を受けた=写真。市販の2足歩行ロボットのキット組み立てに取り組んだ情報技術科のグループは2体のロボットを特設リングで戦わせる実演を披露し、会場から喝采を浴びていた。
会場には3年生がかかわった全作品が展示され、生徒らは訪れた人たちの求めに応じて作品をリモコンで動かしたり、質問に笑顔で答えたりしていた。 -
鎌田實講演会
上伊那南部教職員会(会長・久保村和子中川東小学校長)は24日、「がんばらない」「あきらめない」「それでもやっぱりがんばらない」などのベストセラー著書で知られる諏訪中央病院名誉院長の鎌田實さんを講師に招いた講演会「教科書にない1回だけの命の授業」を駒ケ根市の赤穂小学校で開いた。教職員約370人のほか、保護者など約200人が集まり、死に直面した患者との心の交流や死生感など、鎌田さんの体験に基づいた話を聴いた。
鎌田さんは、末期がんのため若くして余命3カ月と宣告された患者が子どもの卒業式にだけは出席したいとの強い思いから懸命に生き、その後1年8カ月も生き延びた実例などを挙げ「大事なことはどんな命も有限だということ。命は一回限りだから切ないし、だからこそあきらめずに生きることが大切だ」と命の重さを切々と淡々と訴えた=写真。 -
敬愛幼稚園と緑ヶ丘幼稚園の園児がアイガモ農法で収穫したモチ米でもちつき
伊那市の緑ヶ丘幼稚園・緑ヶ丘敬愛幼稚園(宮原満生園長)の園児が25日、アイガモ農法で栽培されたモチ米を使ってもちつきをした。
同園は昨年、低農薬の米作りを目指し「アイガモ農法自然栽培」を導入している箕輪町ブランド研究会の「信州・みのわ米オーナー」に申し込み、園外活動の一環としてアイガモが虫や草を食べる姿を見学。秋には、落穂拾いやワラ遊びなども体験した。その一部で、もち米を生産してもらい、収穫した6キロを、今回のもちつきに用いた。
園児らは「よいしょ」と元気よく声を掛け合いながら、うすの中へ振り上げたきねを勢いよく振り下ろし、つき上がったもちにあんこやきな粉などをからめて味わっていた。
園では昨年から自然を通じた園外活動に取り組んでいるが、五感を通じて感じた園児らの感動が、絵や創作作品の中にも現れるようになっているという。 -
西保育園、紙飛行機とばし大会
宮田村西保育園は25日、新春恒例の紙飛行機とばし大会を開いた。年長が年下の園児を手伝い、全園児がオリジナルの一機を完成。初春の空に届けと、舞いあげた。
3人1組となり、年長のお兄さんが、年中、年少をサポート。遠くへ飛ばすことを考えて、思いおもいに紙を折った。
ペンで名前やイラストも描いて完成。さっそく学年性別ごとに競い合った。
上手に飛んでも、失速しても歓声が。優勝者にはメダルのプレゼントもあり、子どもたちの笑みが広がった。 -
おやじ専科に20人
飯島町公民館のおやじ専科の第1回講座が24日夜、20人が参加し飯島文化館であった。「ちょい悪オヤジの料理見習い」をテーマに、旬の食材を味わう料理講習を開いた。
講師は町内で割烹を営む星野晃伸さん。献立は「豚バラ肉と冬キャベツの蒸し鍋」「寒鱈(たら)の蕪(かぶら)蒸し」の2品。
星野さんは料理に取り掛かる前に、庖丁のトレーニングにと、カブやニンジンを使って、むきものの基本を伝授。5角形から梅、ねじり梅など飾り切りをした。
この後、受講生らはカブの皮をむいて、すりおろしたり、土鍋に1口大に切ったキャベツや玉ネギ、キノコ類を並べ、その上にバラ肉を乗せるなど鍋の準備をした。
星野さんは「男の料理だから、早くできて、し込みが簡単、冬野菜がたっぷり食べられるメニューにした」と献立の工夫を。
慣れた庖丁使いを披露する田中浩次さん(田切)は「日頃から料理をしている。自分の食べる物は自分で作らなくては」と話していた。
次回は2月21日午後7時から、飯島駐在所員を講師に「上伊那地区の犯罪と犯罪抑止について」学習する。 -
西箕輪小で来入児一日入学 給食を試食
伊那市の西箕輪小学校(御子柴俊治校長)は25日、来年度入学予定者を対象とした一日入学会を開き、本年初めて給食の試食も試みた=写真。来入児や保護者ら81人が参加し、入学前に小学校の雰囲気を味わった。
試食会は市内でも初の試みで、学校給食に少しでも慣れてもらうために企画した。学校と保育園の連携を深める目的で、参加者は、児童たちの授業風景も見学した。
けんちん汁や野菜のゴマあえなど5品の献立は、低学年が食べる量を用意。園児らは保護者と一緒に食事を始め、それぞれのペースで食べた。
大萱保育園の白鳥陽一くん(6つ)は、ご飯をお代りする勢いで給食を平らげ「おいしい」との感想。母親の麻里さんは「学校では好き嫌いなく給食を食べてほしい」と話した。
西箕輪北部、南部保育園の両園の園長を兼務する、塚本晶子さんは「食事に好き嫌いのある子どもにとっては学校給食は不安材料の一つ。保育園から環境が変ることを、事前に体験できる機会として貴重」とした。 -
小中学校書き初め展
駒ケ根市のおもしろかっぱ館(小平容大館長)で市内の小中学生による「新春書き初め書道作品展」が2月24日まで開かれている。年末年始休業の課題として児童、生徒らが書いた書き初め作品の中から、各学校でそれぞれ選ばれた小学3年生から中学3年生の優秀作品91点を展示=写真。「はつゆめ」「雪の正月」「希望の朝」などの学年課題のほか、「一日一膳」「一生懸命」など一年の目標を見事な筆遣いで書いた作品の出来栄えに、訪れた人たちは「子どもとは思えないね」などと感心しながら眺めている。
出展者には作品展終了後、学校を通じて賞状と副賞のノートが贈られる。 -
上伊那PTA連合会父親母親委員会第2回交流会
上伊那地区PTA連合会父親母親委員会第2回交流会が20日、伊那市駅前ビル「いなっせ」であった。上伊那地区の小中学校のPTA役員など約100人が集まり、学校での活動事例を学んだり子育てに関する意見交換をしながら交流を深めた=写真。
各校PTAのうち、父親母親委員などが一堂に会する交流会で本年度は2回目。
研修では、中川東小学校の橋枝英紀PTA会長が「親子講座」について、箕輪西小学校の中沢千夏志PTA会長が「わんぱく体験親子の集い」についてとそれぞれの学校で実施している親子活動を発表。親子協力のもと、地域に根ざした活動を体験することを目的に取り組んできた中川東小の「親子講座」は、学校の先生だけでなく地域の人を講師として迎えることでバラエティーに富んだ今ではなかなか体験できなくなった体験講座を実現していることなどが示された。
また、グループごとに分かれた意見交換会もあった。 -
東福寿学級で「回想法と音楽療法」
中川村公民館の東福寿学級は23日、中川文化センターで、「回想法と音楽療法」をテーマに、第6回学級を開いた。
約40人が出席、音楽療法士の唐木清子さんを講師に、懐かしい歌を歌ったり、昔話に花を咲かせながら、楽しく脳と体を生き生きさせた。
回想法は一般的に道具や写真などを介して語る方法だが、今回は音楽を通して、懐かしい人生を語り、脳の活性化を図るもの。
唐木さんは「昨日のことは忘れても、50年前のことはよく覚えている。体の痛みや将来への不安も、声を出して、懐かしい歌を歌うことで、満足感、幸福感が得られる」と説明。早速、暦の順に「年の始めの:」で始まる「一月一日」を歌い、「元旦の朝は登校し、紅白まんじゅうをもらった」「式が長くて、貧血で倒れてしまった」など思い出を語り合った。2月は「紀元節」「湯島の白梅」などを歌い、思い出話を弾ませた。 -
赤穂中入学説明会
駒ケ根市の赤穂中学校(諏訪博校長)は22日、来年度入学する児童と保護者らに対する入学説明会を同校で開いた。赤穂、赤穂東、赤穂南の児童約290人が体育館に整列し、先輩の生徒らから中学での生活などについて説明を受けたほか、各学校ごとに教室で中学生の授業などを参観した=写真。児童らは小学校とは違った厳しい雰囲気の授業を見て「先生が怖いね」「難しくてついていくのが大変そうだな」などとささやき合っていた。
視聴覚室では保護者らが担当教諭らから入学までの準備や心構えのほか、中学での生活などについて説明を受けた。
07年度の同校への入学予定者は292人。 -
駒ケ根高原美術館で伊勢型紙展
駒ケ根市の駒ケ根高原美術館は「世界に誇る形象と伝統の語り部竏注ラ田染織コレクション」として、宮田村の染織家細田伊佐夫さんが所蔵する伊勢型紙約60点を3月4日まで展示している。七宝や青海波、矢絣(やがすり)など、精巧で繊細な文様の数々が幾何学的な美しさを見せている=写真。
伊勢型紙は着物などの型染めに使うため、専用の道具を使い、特殊な型地紙に繊細で優雅な文様などを切り抜いた物で千年余りの歴史がある。
午前9時30分縲恁゚後5時。入館料は大人500円、大学・高校生300円、中学生以下無料。問い合わせは同館)TEL83・5100)へ。 -
みすゞ俳句会が新年総会
月刊俳句雑誌「みすゞ」を発行する、みすゞ俳句会(城取信平主宰、会員約450人)は21日、伊那市山寺の料理屋「越後屋」で、新年総会を開いた。初句会、懇談会などもあり、会員らは交流を深めながら新年を祝った。
会員約100人が出席。城取主宰は「貧困の国では字を書けない人が多い。私たちは文字を知り、俳句を楽しむことができるのは幸せなこと。美しい日本語を使って俳句を通じて楽しんでいる皆さんには、1日1日を大切に過してもらいたい」とあいさつ=写真。
総会では、本年の活動計画についての話があり、春は一泊、秋は日帰りの年間2回の吟行を計画した。また、本年度の顕彰があり、「みすゞ賞」「奨励賞」の各2人の発表もあった。 -
箕輪中部小学校2年1組
箕輪町の箕輪中部小学校2年1組(36人、気賀沢千鶴子教諭)は、生活科でリンゴ学習に取り組んできた。
きっかけは1年生の時。松島の有賀徳夫さん、一治さんの果樹園にリンゴ狩りに招待してもらったことだった。「リンゴを育てたい!」。そんな思いが児童の中に生まれた。2年生になった4月、有賀さんに「リンゴの1年」について、どんな仕事があるのか、世話の仕方など話を聞いた。児童の好奇心はますます膨らみ、有賀さんの協力を得て学習が始まった。
2年1組のリンゴの木は2本。「きぼうのき」「なかよしのき」と名付け、皆で絵を描いた看板を立てた。
毎月観察に行き、観察ノートにリンゴの大きさ、色などを記録した。「いつ行くの?」と何度も尋ねるほど、観察に行く日がとても楽しみだった。摘果、葉摘みを体験し、自分のリンゴが分かるようにリンゴにシールも張った。
赤く色づき、皆で収穫したリンゴは、「すごくみつがあった」「甘くてとってもおいしい」と、満足の味だった。
次は、「リンゴの料理をしたい」と、新たな興味が生まれた。何ができるかを調べ、ジャム、アップルフリッター、アップルパイ作りに挑戦した。「アップルフリッターがおいしかった」「アヒルの形も作った」。お菓子作りも貴重な経験になった。
収穫祭やお菓子作りの材料費のため、リンゴを5個300円で販売。「おいしいリンゴを買ってください」と学校の先生に買ってもらった。
12月末の収穫祭には、学習でお世話になった有賀さんや家族を招き、リンゴサラダやアップルパイ、学級菜園で作った野菜入りのカレーでもてなした。
リンゴ学習のまとめは和菓子作り。校外学習のとき、伊那市の金丸菓子店(金丸国男店主)でリンゴを使った和菓子の新作を試食させてもらった。「自分たちも作りたい」との願いが実現し、金丸恵美子さん、早智子さんを学校に招いて、リンゴを使ったまんじゅうの作り方を教わった。
児童が作りやすいように考えたレシピで、リンゴを白あんで包み、中華まんの皮に似た種皮で包んで蒸す。「始めは難しかったけど、慣れたら楽しくなってきた」と、手を粉で真っ白にしながら作り、蒸し上がったまんじゅうに「こんなに大きくなると思わなかった」「早く食べたい」と笑顔を見せた。
「大変だったけど、楽しかった」「リンゴのことが分かった」「いろいろな仕事があってびっくりした」。リンゴ学習で多くを学んだ2年1組。国語のお話作りの学習でリンゴを主人公にして書いたり、秋の写生でリンゴの木を描いたり…。教室でもリンゴの話題が出ることが多かった。
これから1年間のまとめの作文を書き、その写しをお世話になった有賀さんに贈る予定だ。 -
げたスケートで滑走を楽しむ
箕輪町の上古田スケート場で21日、げたスケート体験会があった。町内外の子どもから年配者までが集い、げたスケートの滑走を楽しんだ。
体験会は、箕輪町郷土博物館が館内所蔵の資料を活用し、地域の民俗、歴史を知ってもらおうと初めて企画。館内にある使用可能な9足の刃を研ぐなど準備し、無料で貸し出した。
げたスケートは、げたの歯の変わりに帯鉄やかすがいを打ちつけたもの。冬の遊びとして昭和30年代ごろまで使われたという。
参加者は早速、げたスケートをはき、真田ひもで足にしっかりと固定させ、リンクに立った。
自宅からげたスケートを持参した下古田の農業丸山平治さん(67)は「40数年ぶり。滑りを安定させるには、緩んだらひもをしばり直すこと」と懐かしんだ。
初めて体験する小学生はスケートが傾き、転んでしまう人もいたが、ふだんスケートで鍛えられているためか、すいすいとリンクを滑り回った。「靴下でげたをはいたから、つま先が冷たい。だけど、楽しい」と話した。
博物館には開催前、上田市や茅野市などの年配者から、問い合わせが数件あったそうで、関心の高さをうかがわせた。来年以降の開催は今後、検討する。 -
伊那の方言を使った創作劇
伊那谷伝統文化公演が21日、伊那市生涯学習センターであった。伊那の方言を使った創作劇に、地域住民ら約300人が見入った。
昨年に続く第2弾で、NPO法人伊那芸術文化協会が伊那谷にある伝統芸能や言葉の文化を見直す機会にしようと企画。今回は県無形民俗資料に指定される山寺区の「やきもち踊り」、長谷に伝わる「ざんざ節」「キンニョンニョ」を取り上げた。
方言劇は、大学生かなが帰郷した場面を設定し、祖父母らが登場。県伊那文化会館付属劇団「南信協同」が演じ、劇の中で保存会員が踊りを披露した。
会話の随所で「おつくべ(正座)」「あっこ(かかと)」などの方言が使われ、SBCアナウンサー久保田祥江さんが一幕ごとに方言の意味や踊りの由来などを解説した。
観客はうなずいたり、笑ったりしながら楽しんだ。 -
なごみ家で新春歌会
宮田村の福祉交流施設なごみ家は22日、新春歌会を開いた。小学生からの投稿も含め、素直に新年の気持ちを表現した20首の短歌を味わった。
昨年開いた新春歌会がきっかけとなり、利用者や住民有志で「あさがおの会」が発足。2カ月に一度歌会を開いている。
この日は会員を中心に10数人が集まり、新年初めて顔合わせ。
長年歌壇で活躍する新谷悦郎さん、秀子さん夫妻=中越区=が投稿された各作品を添削し、言葉による情景の広がりの楽しさも満喫した。
小学2年生の男子児童は「おもちつき きねでトントンたたいたら ゆげがふわふわ うかんでいたよ」と投稿。
新谷さんは「何も難しい言葉を使うだけが良いのではない。分かりやすく伝えることも大切」と話した。 -
高遠第二・三保育園でリズム遊び
伊那市の高遠第二・三保育園(柿木節子園長)は19日、ピアノ教室を主宰している園児の保護者を講師に迎え、園児たちがリズムあそびを楽しんだ。
講師は、同園の年少組と年長組に子どもがいる久保田恵美子さん(37)。リズムあそびは音楽を楽しみながら表現力を養える竏窒ニ、園が久保田さんに依頼した。
未満児から年長児約40人と、未就園児に園を開放する「わくわく広場」に集まった親子も参加した。
園児たちは久保田さんが弾くテンポに合わせ、ゆっくり歩いたり、早足で歩いたり、ときにはスキップも。曲に合わせてタンバリンやカスタネット、鈴を鳴らす遊びも体験し、大はしゃぎしで終始楽しんだ。 -
小中学校教諭 バスケットボールで交流
県教職員組合上伊那支部は20日、伊那市の伊那中学校第1・2体育館で、教職員の親ぼくを深めるためのバスケットボール大会を開いた。小中学校の教諭約200人が集まり、和気あいあいと楽しんだ。
全52校から各校で一チームずつ構成の21チームが、順位を決める「勝負リーグ」に6チーム、一チーム2試合ずつ対戦の「交流リーグ」に15チームが別れて試合。女性による得点はすべて3点という特別ルールで戦った。
勝負リーグの会場には、気迫のこもった掛け声が響き、普段は見れない教員によるスポーツの真剣勝負が繰り広げられた。昨年優勝した箕輪中学校の舘裕介教諭は「本気になってスポーツをしている同僚の顔が見れて楽しい。まるで学生時代のよう」と話した。
スポーツを通じた教職員同士の交流会は、バスケットボールのほか、夏のバレーボールを年一回開催している。 -
田部井淳子さん講演会
駒ケ根市文化会館は19日、開館20周年記念事業の一環として市内5小学校の5・6年生を招待し、女性として世界で初めて地球最高峰のエベレストへの登頂を果たした登山家の田部井淳子さんの講演会を同館大ホールで開いた。田部井さんはエベレストに登頂した時の苦労やその後の環境保護活動への取り組みなどについて、多くのスライド写真を交えて分かりやすく語った=写真。子どものころは体が弱く、学校を休んでばかりいたという田部井さんは小学4年の時、先生に誘われて初めての登山を経験し、山の素晴らしさに魅了された。「大人になって毎週山に登りたいため体調管理に気を使っていたら、いつの間にか丈夫になっていた」などと話し、目標を持って努力することの大切さを訴えた。
同館は前日の18日にも市内2中学校の1・2年生を招待し、国際救援活動などで活躍する桑山紀彦さんのコンサート「地球のステージ」を開いた。 -
漢字検定意欲的に
宮田小児童290人受験、効果にも手応え宮田村宮田小学校の全児童の4割ほどにあたる290人が20日、漢字検定を受験した。同小では昨年から希望者を対象に行なっており、2回目の今回は受験児童も大幅に増加。上の段階を目指そうと意欲的に学習する子どもも多いと、現場でも効果に手応えをつかんでいる。
会場は同小で、学年やレベルに応じて5級から10級を受験。緊張した面持ちで臨んだが、日ごろの学習の成果をぶつけた。
全員に近い103人が受験した3年生の担任教諭は「正しい日本語、漢字は学習の基礎でもあり、考える力にも影響する」と話し、その成果は普段の学習にもつながっていると説明する。
高橋聡教頭も「子どもたちが自主的に学び、次の目標へ向かっていこうという意欲にもなる」と話した。