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第11回パンフラワー作品展 グループミチ伊那教室
伊那市西春近のパンフラワー教室「グループミチ伊那教室」の第11回作品展が10日まで、西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。パン粘土や樹脂粘土で作ったヒマワリやアサガオなど、約200点が、訪れた人々を楽しませている。
長野市の荒井迪(みち)代さんに学び、自宅で教室を開く笠原満穂さん(78)の生徒らの展示は4年ぶり。受講者は16人。伊那市、箕輪町、南箕輪村などの50代から80代の主婦が多いという。
生徒が1カ月半ほどかけて製作した作品が大半。今回は、他地域で同グループの講師をする4人も出品している。
笠原さんの教室は、パンと木工ボンド、油絵の具で手作りしたパン粘土を使用。花によっては紙粘土も使う。今年は初めて樹脂粘土も導入。質感の異なる3つの粘土は、花の雰囲気も変える。
1つめをつくると、花への関心が高くなる受講者が多く、道端の花さえも、目が向くようになる窶狽ニ話す笠原さん。実際、ツユクサやタデなど、野の草花をモチーフとした作品もあった。
入場無料。 -
生涯学習フェスティバルまなびピア箕輪2005開幕
箕輪町発足50周年記念事業「生涯学習フェスティバルまなびピア箕輪2005」が8日、開幕した。町文化センターでの生涯学習町民のつどい「県民コンサートインみのわ」に約300人が訪れ、演奏を楽しんだ。
6年目を迎えた今年は、11月12日までの間に10の催しを計画。展示・音楽・芸能の広場は「みのわ町民文化祭」の名を復活させた。
開幕式で平沢豊満町長は、「町発足50周年の年。1カ月半、生涯学習フェスティバルで町中が盛りあがるようよろしくお願いする」とし、開幕を宣言。生涯学習推進本部の小林通昭部長は、「74ある文化関係のサークルが流派や社中を越えて、同じ町に住むものとして交流してほしい」とあいさつした。
生涯学習町民のつどい「県民コンサートインみのわ」は、松本交響楽団がグノー「ファウスト」バレエ音楽、ブラームス「交響曲第1番ハ短調」、「信濃の国」を演奏。発足から55年という歴史ある楽団で、現在80余人の団員で構成。重厚な響きで観客を魅了した。
10日は午後2時から、新エネルギー講演会「もったいないは地球を救う」が文化センターである。講師は淑徳大学教授の北野大さん。同時開催イベントは電気自動車試乗、モーニング娘。のビデオ上映など。
今後の催しは◆10月▼わくわくひろば(1)おはなしの部屋16日(2)ぽこ・あ・ぽこミュージカル「メッセージ」23日▼特別展「箕輪町ができた頃」29日縲・1月27日◆11月▼図書館まつり1-6日▼みのわ町民文化祭・展示の広場4-6日・音楽の広場5日・芸能の広場5日▼マナビィランド5日▼男女共同参画・人権講演会12日▼ピアノコンサート「スタインウエイを奏でる時間」13日-。 -
飯島保育園遠足、アグリネーチャーいいじまへ
さわやかな秋晴れとなった7日、飯島町の飯島保育園は上の原のアグリネーチャーいいじまを目的地に秋の遠足を行った。約10キロを年少から年長児まで百人が秋の自然に親しみながら、元気に歩き抜いた。
2百万本のコスモス畑やナシ園を見ながら、ゆっくり歩いて目的地に約1時間で到着。 園児たちはお弁当が入ったリュックを下ろし、早速、草原や田のあぜで虫取り。「バッタがいた」「イナゴが跳んだ」と大騒ぎして、追いかけた。
また、ポニーの小屋では「あいちゃーん」と大きな声で呼んだが、恥かしがりやのポニーの「あいちゃん」は姿を見せず、園児たちをがっかりさせた。
園児らヒツジに草を与えたり、子牛の「モー君」と遊び、自然の中で伸び伸びと1日を過ごした。 -
肥田さとし展
飯島町七久保の千人塚公園内の小蕪亭で11月1日まで、「肥田さとし木工展」が開かれている。人それぞれの暮らしに合わせた手作りの温かみが伝わる家具40点がずらり。
大きなむくの1枚板のテーブルや、木の耳付ダイニングテーブル、いす、座卓のほか「おひるねベンチ」「芽吹きハイバックチェア」など楽しい作品も。
また、贈り物にぴったりの和紙の灯りやタペストリー、木のおもちゃ、木の時計なども展示即売している。
肥田さんは62年岐阜県加茂郡川辺町生まれ、東京造形大学美術・木版画科卒業。上松技術専門学校で木工を学び、川辺町で家具工房「ウッドスケッチ」を開設。日本各地で個展を中心に活動している。 -
垣内カツアキ個展
駒ケ根市のベルシャイン駒ケ根店は2階ニシザワギャラリーで垣内カツアキ個展を10日まで開いている。明るい色調と透明感のあるタッチで描いた詩情あふれる風景画や華麗な花々など、垣内さんの近作、新作約60点を展示。垣内さんは「若いころに比べ、対象をより深く見詰められるようになってきたかな。ロマンや夢、詩情を大切にして自然の美しさを描いていきたい」と話す。
垣内さんは今年画業50年、個展は今回で75回を数える。一陽会会員、ル・サロン・フランス芸術家協会会員。
入場無料。問い合わせは同店(TEL82・2111)へ。 -
写真展「風まかせ」
フォトクラブ「風まかせ」(池上功会長)は写真展を駒ケ根市立博物館で20日まで開いている。駒ケ根市在住者を中心とした会員15人の作品約30点のほか、講師として指導に当たっている写真家加勢春樹さん=松川町=の作品6点を展示している。
訪れた人たちは、刻々と移り変わる自然が一瞬のぞかせる美しい表情をみずみずしい感性で切り取った力作の数々に感心しながら、じっくりと鑑賞していた。
入場無料。午前10時窶伯゚後6時。10・17日は休館。問い合わせは同博物館(TEL83・1135)へ。 -
宮田小5年が稲刈り
宮田村の宮田小学校5年生は7日、近くの学校田で稲刈りを行なった。春から取り組んできたコメづくりも最終盤を迎え、収獲の秋を喜んだ。
鎌を使って手作業。見事に育った稲穂を次々と刈っていった。
豊作に目を輝かせる子どもたち。休憩もせずに、友だちと協力しながらせっせと体を動かしていた。
保護者の一部も作業に協力。ある父親は「ウチが農家でも、稲刈りを体験している子はほとんどいないと思う。良い機会になった」と話していた。
学習が始まる前は、田んぼに入ることも、苗の存在さえ知らない子どもがいたが、半年間で多くの知識を身につけた。
栽培したのは全てもち米。12月に収獲祭を開き、みんなで味わう計画だ。 -
【記者室】雨の遠足
ある小学校の秋の遠足窶煤B雨模様の空を見上げながら学校を出発した1年生が目的地に到着した時には、途中から降り出した冷たい雨は一段と勢いを増していた。子どもたちは少しでも雨を避けようと木陰などに身を寄せ合い、かっぱを着たまま弁当を広げた▼しかし驚いたことに、子どもたちの中に文句を言う者は誰一人としていないのだ。雨のことなど眼中にないような明るさで笑い合い、友達同士でおかずを交換したりしながら楽しそうに弁当を食べている▼これが大人社会だったら、ああでもない、こうでもないと不平不満を言うやからが一人二人は必ずいるだろうに…。与えられた状況の中で精いっぱい楽しもうとする子どもたちの姿に教えられるものがあった。(白鳥記者)
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はらぺこで来年度入園児の体験入園実施
地域の母親有志がつくった自主保育園「山の遊び舎はらぺこ」(伊那市富県北福地)で6日、来年度入園児のための体験会があった。12組の親子が参加し、園児たちと山の遊びを楽しんだ。
園舎裏の山でアケビ採りをしたり、ツルのブランコで遊んだり、普段の保育を親子で体験。子どもたちはすぐに打ち解け、楽しそうに野山を駆け巡った。
「自然を生かした環境で子どもを育てたい」「虫嫌いの子どもに自然の素晴らしさを知ってほしい」など参加者の思いはさまざま。どの母親も自然の中で成長する園児の姿を見て、かなり関心を持った様子で「引越しも視野に入れて検討したい」と話す諏訪市の参加者もいた。
一方「自分の子どもの性格でやっていけるか」「制度面はどうか」などの質問があり、現在の園児の母親が、良い点と今後の課題を詳しく説明した。
体験会は11月10日にもする予定。
問い合わせは、はらぺこ(TEL76・3341)。平日午後2時縲・時が受付時間。 -
ぱぱ・市川昭彦(蔕窯)作品展
抑えた艶(つや)と深みのある色彩が素朴さを感じさせる箕輪町の陶芸作家・市川昭彦さん(78)の作陶展が7日から、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。土の質感が感じられる温かな花器や壷(つぼ)など約120点が、訪れた人々の目を楽しませている。
高校の教員を退職後、妻の言葉をきっかけに陶芸をはじめた市川さん。光風会や県展、県工芸作家展などで、数々の入選をしてきた。
艶消しの釉薬(うわぐすり)と、鉄分の多い地元の土を混ぜた信楽でつくる作品は、素朴な安心感がある一方、特徴的な形と、ひかえめに描かれた風景や花が、見る人にインパクトを与える。
市川さんは「良いものを作らなければというプレッシャーもあり、楽しいばかりでなかったが、生徒たちに“最後までやり抜け”と言ってきたことを思い出しがんばってきた」と話す。
入場無料。10日まで。 -
制服の着こなし方を伝授
高遠高校(清水國利校長)は6日、全校生徒を対象とした身だしなみ講座を開いた。ネクタイを緩めたり、シャツを出したりなど「制服の着崩しが目立っている」ため、初めて企画した。
同校制服の製造会社の社員が「制服はどこの学校や職場に属しているかが分かり、安全性を確保できる」など、制服の必要性を紹介。「学校の制服はオフィシャルウェアとして、公的な場での着用が許される。そのため、第一印象が大事。周囲の視線を気にし、恥ずかしくない着方を」と強調した。
さらに、生徒をモデルにして、全体のバランスやネクタイの長さなど、正しい着方を解説し、「大きなサイズは着崩れの原因」「ポケットに物を入れ過ぎないこと」と、着こなし方を伝授した。
同校では登校時間に身だしなみをチェックするなど、「制服を正しく着る」ことを重点的に取り組んでいる。 -
宮田村の保育園が遠足
宮田村の3保育園は6日、秋の遠足を行なった。自然にふれながら目的地まで歩き、昼食は美味しいお弁当。公園遊びなども満喫した。
中央保育園の年中、年長園児は新田区のふれあい広場へ。東、西の両保育園の園児も同広場に来ており、園内で元気に遊んだ。
滑り台に乗ったり、芝生をかけまわったり。昼食は家族がつくってくれたお弁当に、全員ニッコニコ。食欲モリモリ、食べ終えるとさっそく遊びに繰り出す光景がみられた。 -
南箕輪中学校教職員が救急講習
南箕輪村南箕輪中学校の教職員は5日、伊那消防署員の指導で心肺そ生法とAED(自動体外式除細動器)の実技講習を受けた。
教職員全員を対象にした心肺そ生法の講習は過去数年していない。今年は県内で野外の事故が起きたことや県の指導もあり、校内や校外活動での万一の事故などに備え、救急講習会を計画した。
消防署員から心肺そ生法の説明を聞いたあと、教職員は4班に分かれ、倒れている人の意識の確認、気道確保、呼吸の確認、人工呼吸、心臓マッサージなど一連の流れを人形を使って一人ずつ練習した。
AEDの取り扱い方法は、学校に機械はないが対応できるように-と盛り込み、音声メッセージに従って必要な操作をする手順を覚えた。
教職員は、「中学生くらいの子どもへの心臓マッサージの強さは」「小さい子どもの場合は」など質問したり、メモを取りながら熱心に学んでいた。 -
女性だけの写真展
「写真クラブ彩」と「フォトF」は合同作品展「女性だけの写真展窶秤ヤくれない」を駒ケ根市立博物館ロビーで16日まで開いている。会員16人が撮影した色とりどりの花などの作品計25点を展示している=写真。会員のほとんどはカメラ初心者というが、いずれの作品も女性らしい感性で花の持つ美しさや優しさを見事に表現した力作ぞろい。
訪れた人たちは「うわあ、きれい」「お花畑にいるようだね」などと感嘆の声を上げながら作品に見入っていた。
入場無料。午前10時窶伯゚後6時(16日は午後5時)。10日休館。問い合わせは同博物館(TEL83・1135)へ。 -
春富中、リンゴ調理で地域交流
県の代表的な果物・リンゴの美味しさや栄養価を知り、生産農家との交流を深めよう窶狽ニ5日、伊那市東春近の春富中学校2年1組の38人が、地元のリンゴ農家と一緒にジャムづくりをした。
県などが主催する取り組みで、県内の中学校を対象に募集したところ、上伊那は2校の応募があった。
例年この取り組みに参加している春富中学校には、東春近でリンゴを20年近く栽培し、県の農業学習インストラクターも務める伊藤豊子さんが訪れた。
伊藤さんは、リンゴの多様な栄養素やその効能を説明。「上伊那の農家は土づくりを一生懸命しているので、県内でも味の良いリンゴがとれる」と話した。
皮付きの赤いジャムと、皮をむいた黄色いジャムの2種類に挑戦。調理にも参加した伊藤さんは「なるべく薄く切ったほうが火が早く通る」と説明し、鮮やかな包丁さばきを披露。生徒らもそれを参考にし、丁寧にリンゴを刻み、熱心にジャムづくりに取り組んでいた。 -
南箕輪中が伝統の落ち穂拾い
南箕輪村の南箕輪中学校は6日、稲刈りが終わった村内の田んぼで、伝統の落ち穂拾いをした。
58年から続く行事。全校生徒が落ち穂を拾い、集まった米を毎年飢餓に苦しむアフリカなどへ送っている。
全校で400キロ、1人1キロを目標に、地区ごとの班で落ち穂を探した。コンバインで刈り取る田が多いため、年々落ち穂は減っているが、田によっては中学生のために残しておいてくれるところもあるという。
生徒たちは前日の雨で湿った田んぼの中で、わらを手で払いながら目を凝らして落ち穂を拾った。落ち穂は各自が家に持ち帰り、乾燥させて学校に持っていく。
昨年度は、新潟中越地震の被災地に米を売ったお金を寄付した。今年はマリ共和国に送る予定。 -
中学生が園児に昔遊びを伝承
中川村の中川中学校2年1組39人は6日、片桐保育園に訪れ、園児に昔遊びを伝承した。
「総合的学習」の一環として、保育園との交流を掲げる同クラスは、園と菜園を共有し、サツマイモを育ててている。11月に共同で「焼きイモ大会」を企画。その前に仲良くなっておこうと、訪問した。
園児と生徒は3班に分かれ、「手つなぎ鬼」「花いちもんめ」「だるまさんがころんだ」など昔遊びで交流を深めた。
生徒たちは手をつないで、園児に歩調を合わせて、ちょこちょこと歩き、園児たちは大喜びで、歓声を上げながら走り回っていた。
米山京子園長は「園児たちはとてもうれしそう。新しい遊びのルールも中学生と一緒だと、スムーズにいく」と話していた。 -
各学年の出し物で感謝
中川村片桐の中川西小学校で6日、祖父母参観があり、歌やダンスなど、各学年が工夫した出し物で祖父母に感謝の気持ちを伝えた。
トップバッターは1年生。じゃんけんと歌、2年生はピンクとブルーのボンボンを振って、元気いっぱいのダンスを披露。粋な法被姿で登場した3、4年生は、運動会で好評だった「ヨサコイ ソーラン」でパワー全開。 5年生は優しく、心を込めて「飛行船」を、6年生は「おじいさん、おばあさん、いつまでもお元気で」とせりふ入りで「この広い世界に」を歌い上げ、祖父母を喜ばせた。
この後、児童らが摘んだ手作りの茶葉を用い、お祝いの紅白まんじゅうを添えて、茶話会。
祖父母らは孫たちの温かいもてなしに心和ませた。 -
宮田小4年1組の太鼓公演大成功
宮田村の宮田小学校4年1組は2日、新田区のふれあい広場で開かれた村商工祭に出演し、太鼓演奏を披露した。多くの観衆の前で堂々と演奏。初の公演は成功をおさめた。
6月から関心を持った太鼓の練習に全員で取り組んできたが、「多くの人に聞いてもらいたい」と商工祭に出演することに。
この日は、数えきれないほどの人が見守る野外のステージだったが、子どもたちは威勢良く演奏。元気な音色に、訪れた人たちは聞き入っていた。
児童を指導してきた宮田太鼓の北原健一さんは「声も出ていて本当に良かった。拍手を送ってやりたい」とほめていた。 -
駒工の生徒が紙飛行機指導
駒ケ根工業高校の情報技術科でラジコン研究と地域連携に取り組むグループの生徒6人が2日、宮田村商工祭のイベントに参加。子ども向けの紙飛行機教室を開き、来場したチビッコに作り方などを教えた。
同科は生徒たち自身が課題を持って研究。「ラジコン班」の2人は、紙飛行機を使って飛行機の特性について研究を進めている。
今回、地域連携に取り組む「連携授業班」も協力しながら、商工祭の一角にブースを出展した。
作り方を教えるだけでなく、良く飛ぶための翼の調整なども熱心に指導。子どもたちはお兄さんのやさしいアドバイスに目を輝かせながら、ものづくりの一端にふれていた。
「今の高校生は家の中に閉じこもる傾向もあり、このようなふれあいは大切な機会だと思う」と同校の竹内浩一教諭は話していた。 -
赤穂東小雨の遠足
駒ケ根市の赤穂東小学校(熊谷正校長)は4日、秋の遠足を行った。前夜からの曇り空で天候が心配されたが、1年生は光前寺とアスレチックちびっ子広場、2年生は宮田村のふれあい広場、3年生は中沢の民俗資料館、4年生は東伊那のふるさとの丘、5年生は養命酒製造駒ケ根工場と家族旅行村、6年生は高鳥谷山と、それぞれの目的地に向けて元気よく出発した。
1年生は光前寺の見学を終えて駒ケ池のほとりで昼食。途中から降り出した雨の中、かっぱを着たまま木陰を探して弁当をひろげることになったが、それでも友達同士でおかずを交換したり、大きな声で笑い合ったりして楽しそうに弁当を食べていた=写真。雨はやむ気配をみせず、児童らが楽しみにしていたアスレチックで遊ぶこともできずに、早めに帰途に着いた。 -
赤石会3人展
飯田高校同窓会上伊那南部支部「赤石会」会員のうち駒ケ根市在住の3人による写真・絵画作品展「赤石会3人展」が駒ケ根市中央のギャラリー風サパー「河」で31日まで開かれている。
片桐勝彦さん(69)=上穂南=は雲をテーマにした写真11点を、小松茂郁さん(64)=赤須東=は静物を中心とした油絵、色紙画など7点を、原泰志さん(62)=中割=は風景画など3点をそれぞれ展示している。21点の作品には三人三様の個性がのびのびと自由に表現され、訪れる人たちの目を楽しませている。
3人はいずれも飯田高の同窓生。同窓会で何度か顔を合わせるうちに趣味が同じことが分かって意気投合し、今回の作品展を開くことになった。「これを機会に参加者を増やし、さらに輪を広げてもっと大きな展覧会を開いていきたい」と話している。
午後6時窶伯゚後11時30分。日曜定休。入場無料。 -
レノンとカフカ
開店5周年祝いブルース音楽祭伊那市の居酒屋「地球屋レノン」(店主藤田博寿さん)とショットバー「カフカ」(店主有賀正臣さん)がともに開店5周年を迎え9日、協力して記念音楽祭を開催する。西春近の知立市野外センターで午前10時開場・11時開演。
店内のBGMにジャズやブルースを流している両店らしく、音楽祭の主要ジャンルはブルース。日本有数の奏者4人でつくるJungle Hop、スライドギターの第一人者日倉士歳朗、ハープとギターを奏でるBroom Duster Kanのほか、地元伊那谷のバンドPAN窶寧AH、伊那市軽音楽愛好協会も出演する。
知立市野外センターの芝生広場を会場にする屋外コンサートで、初秋の風を浴びながらピクニック気分で楽しめる。雨天の場合は、同センター多目的ホール。
レノンの藤田さんは、「ブルースは音楽の原点。開店5周年を迎え、自分たちも原点を忘れずに仕事しようと企画した。気軽に楽しんでもらえればうれしい」と話す。
前売り3000円、当日3500円。問い合わせは地球屋レノンTEL73窶・289、カフカ74窶・559まで。 -
飯島中学校2年3組
飯島町の飯島中学校2年3組(小林孝行教諭、34人)は昨年から「国際協力」を総合的活動「清龍の活動」の柱に据え、ラオスにスニーカーを贈ったり、換金作物ソバを栽培するなどボランティア活動を展開している。
昨年、駒ケ根青年海外協力隊訓練所の隊員候補生との交流の中から「世界には恵まれない子どもたちがたくさんいる。単に募金を集めて寄付するのではななく、自分たちが活動を通して、できることはないだろうか」と国際ボランティア、国際協力への意識が芽生えた。
小林教諭が「ラオスにスニーカーを贈る運動もある」と投げかけると、生徒たちは「すぐ、やろう」と機敏に反応した。また、現金化できる作物、ソバを作ろうという意見もあり、ソバの栽培とスニーカー集めを並行して進めた。
昨年の同校文化祭「清龍祭」に向け、スニーカーキャンペーンのチラシ、ポスターを制作、全校生徒に配布したり、町内の商店や公共施設にはり、協力を呼び掛けた。
清龍祭では500足が1度に集まり、幸先のいいスタートを切った。
商店から新品が届いたり、程度の良い物、靴と一緒に「送料の1部に」と現金同封もあり、生徒たちは「自分たちの活動が受け入れられた」と喜んだ。
しかし、中にはとてもはけそうもない物や汚れた靴も多く、タワシや靴ブラシに洗剤をつけてごしごしと洗った。「生徒たちは文句も言わずに、少しでもきれいにして、送ってやろうとする姿に成長を感じた」と小林教諭。
一方、ソバ栽培は昨年は収量は今1つで、今年の種を確保するに留まり、「今年こそは」と夏休み明けに種まき、現在、順調に生育している。
「活動を通じて、生徒たちは、世界には飢えに苦しんでいる人々がたくさんいると強く意識し、その結果、給食を残さなくなった。自分たちは食べ物を送ることはできない。出された物をちゃんと食べないようでは、ボランティアをする資格がないと考えるようになった」。
また、2年目の活動となり「自分たちが考え、企画するなど、自主的に動けるようになった」と小林教諭は評価する。 -
清水真砂子講演会
子どもたちに良い本に出会ってほしいとの願いから97年に発足した「こどもの本の会としょとしょ」(滝沢千枝子代表)は1日、第10回記念講演会として、長編ファンタジー『ゲド戦記』などの翻訳で知られる清水真砂子さんによる『翻訳の面白さ、難しさ-ゲド戦記を軸に』を駒ケ根市の駒ケ根高原美術館で開いた。約120人が集まり、翻訳についての清水さんの話を聞いた。 清水さんは「人は語らいの中で、声の調子や間の取り方などから言葉の裏にある互いの意図を無意識に推し量るものだが、最近は電子メールやインターネットの影響か、特に若い人の中に額面通りに受け取る人が多い気がする」とした上で「翻訳も原文が読めるだけでは駄目で、活字の行間を読み、隠れている意味を読み取れなければならない」とその難しさを語った=写真。 「初めて翻訳した『大きいゾウと小さいゾウ』の中で、ジャングルの動物が人間に呼び掛ける場面がある。私は『おじさん』と訳したが、動物の立場から見ればここは『人間』と訳すべきだ-と厳しく指摘されて初めて翻訳の難しさに気が付いた」と翻訳を始めたころの裏話を披露した。
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いなっせで「子どもの安全フォーラム
伊那市教育委員会などは1日、市駅前ビル・いなっせで、「地域子どもの安全フォーラム」を開いた。学校職員や地域住民など200人以上が参加。子供を守り、心豊かに育てるため、家庭、学校、地域が何を取り組むべきかを考えた。
初めての試み。元高遠小学校長で西箕輪公民館長の城取茂美さんが講話で・ス地域の力で子供たちを育てる大切さ・スを訴えたほか、「子どもの安全と健やかな成長を願う地域・学校・家庭の絆の構築」と題したパネルディスカッションをした=写真。
パネルディスカッションのパネリストは、西春近小学校長の片桐省平さん、伊那小学校PTA副会長の高橋美保さん、上伊那圏域障害者総合支援センターコーディネーターの高橋きんよさん。現代の児童の体と心の弱さ、家庭での子供に対する教育方法、実体験から得る感動窶狽ネどについて意見を交わした。
片桐さんは、学校や各地域で取り組む体験学習について、キャンプのたき火を例に「危ないことは全部取ってしまい、事前に練習をしてから当日にやっても面白さや実感は少ない。失敗して学ぶチャンスを作らなければ」と主張。親の立場から高橋美保さんは「親の心配や不安が先走り、子供の成長の目を摘んでひ弱な子を育てていると思うと反省しなければ」と話した。
また、人間関係づくりが苦手な現代の子供について、高橋きんよさんは「対人関係に苦手意識を持つのは、生後数ヶ月。母親の子育てに対する、心の不安がそのまま現れている」と訴えた。 -
宮田村の親子学級「どろんこクラブ」が全国集会で活動発表へ
全国の公民館関係者が集まる「全国公民館研究集会」(13日兵庫県神戸市)で、宮田村公民館の親子学級「どろんこクラブ」が取りあげられることになった。同公民館主事の上條雅典さんが会場に足を運び、活動内容を発表。「地域が協力して成り立っている宮田の取り組みを全国にアピールできれば」と話している。
「どろんこクラブ」はその名の通り、田んぼ遊びなど野外体験を中心に活動。園児や小学生とその保護者らが参加して、通年で実施している。
コメづくりなどにも挑戦しているが、地域の有志がボランティアで協力。手伝ったり、時には指導するなどして支えている。
研究集会は分科会形式で、テーマごと全国20の公民館が活動を報告。どろんこクラブは地域を巻き込み、子どもの独創性を豊かにする活動が評価され、・ス白羽の矢・スが立った。
村民運動会などが重なり村公民館は忙しい時期だが、「せっかくの機会。地域の人が関わるなかで子どもたちがどう活動しているか、伝えてきたい」と上條さんは発表の準備を進めている。 -
信州みやだ梅舞会ソーラン初公演
宮田村に発足したよさこいソーラン踊りのグループ「信州みやだ梅舞会(うめぶかい」は2日、村商工祭に参加。多くの観衆の前で初公演した。
同グループは昨年度の宮田小学校6年2組が取り組んだソーラン踊りに影響を受け、村商工会青年部が村民に呼びかけて今春発足。
子どもから大人まで約60人が毎週末集まり、練習に励んでいる。
この日は新調した揃いの衣装に身を包み、軽快に踊りを披露。心をひとつにまとまり、商工祭に花を添えた。 -
子どもを育む上伊那ネットワークフォーラム準備会
第2回子どもを育む上伊那地域ネットワークフォーラムに向けて24日、実行委員らが伊那市立図書館で立ち上げ準備会を開いた。
フォーラムは、子育て中の親や、学校など、子どもに関係する個人・団体間にネットワークを築くことを目的とした昨年からの取り組み。
今年は、不登校問題や学力低下、学習への意欲低下が叫ばれる今、学ぶことの本来の意味や学校のあるべき姿を考えよう窶狽ニ、夜間学校を舞台としたドキュメンタリー映画「こんばんは」の上映や、不登校体験者や教育関係者などによるシンポジウムを計画。準備会で映画の試写会もした。
映画の舞台である夜間学校には、戦争中、十分な教育を受けられなかった人や残留帰国孤児といった、70歳を越える人、一方、不登校生徒なども共に学んでいる。多様な生徒がいる分、それぞれにあった授業をしており、生徒らも学ぶことを楽しみながら学校に通っている。老いてなお、学びたいと願う老人や、言葉を発っせなかった不登校生徒が、話せるようになった姿を映し出す映画は見る人に感動を与え「学びを通じた生き方」を伝えてくれる窶狽ニ会の立ち上げ人、黒川卓さんは話す。
試写会に参加した人は「本来学校は映画の中にでてくるような楽しい場所のはずなのに、それを忘れてしまっている」「よい映画なので、どうにかして多くの人に見てもらいたい」と話し、フォーラムの成功に向け、志を新たにしていた。
フォーラムを主催する上伊那子どもサポートセンターは、現在もフォーラムの実行委員を募集している。
問い合わせは同センター(TEL76・7627)へ。 -
中沢小交通安全教室
駒ケ根市の中沢小学校(北原三千生校長)は30日、全校児童を対象に秋の交通安全教室を開いた。学校の周囲の一般道で1・2年生は安全な歩き方を、3窶・年生は自転車の乗り方をそれぞれ練習した。第2部として、グラウンドで自動車を使った巻き込まれや衝突などの実験を見て事故の恐ろしさと交通ルールを学んだ。
実験は県交通安全教育支援センターの担当者が実際に自動車を使って行った。車の死角を確認する実験では、車の周囲に立ったりしゃがんだりした児童の姿が運転者から見えれば帽子を白に、見えなければ赤にかぶり直した=写真。見詰める児童らは、赤帽が意外に多いことから車のすぐ近くでも見えない位置があることを知って驚きの声を上げていた。
人形を車ではねる実験は時速30キロと40キロのスピードで2回行った。衝突の瞬間を目の当たりにした児童らは「
人間だったら絶対死んじゃうよ」などと悲鳴を上げ、「道に飛び出しちゃいけないんだね」とささやき合うなど、事故の恐ろしさが身に染みた様子だった。