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どんパンの会、米粉パン給食に提供
中川村の手作りパンのグループ「どんパンの会(荒井登志子会長、10人)」は3年前から米粉パンの商品化に取り組み、今年度から中川村の3小中学校の学校給食にも提供している。
13日早朝、会員らは田島の加工施設「つくっチャオ」に集まり、中川中学校の給食に向けて、米粉パン焼きに精を出した。
グルテンを加えたパン専用の米粉百%にイースト菌を混ぜ、こねあげて、分量を測り、1つ、1つ丸く成形し、発酵させて、こんがりと焼き上げる。
米粉は発酵は1度で済み、こねて、すぐ分割、成形ができるため、効率がいい。
今回は2度目の給食への提供。初回(5月)は「冷めても、ふあふあ感があり、もっちりとした食感、ご飯のにおいがする」と好評だったとか。
また、同会は中川村産の小麦を用い、ジャガイモを生地に練りこんだ手作りの各種パンを、たじまファームと望岳荘、各種イベンドで販売。米粉パンは火、土曜日に並ぶ。 -
第5回
地域の力で発信! 宮田村のものづくり【下】13日からの諏訪圏工業メッセに出展する宮田村のものづくり企業4社に、地域ぐるみの製造業活性化の課題と展望を話し合ってもらった。その後編。
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共進住建シックハウス対策室
スーパーセラミックサウナ「虎杖(こじょう)」完成箕輪町中原の抗酸化工法代理店、共進住建シックハウス対策室(松沢一弘代表)に14日、県内初の抗酸化工法による体験用スーパーセラミックサウナ「虎杖(こじょう)」が完成する。
北海道で研究開発された還元復活型抗酸化低温サウナ。木造建築で、床に特殊な抗酸化のセラミックタイルを敷き詰めている。室温42-43度、床の温度50度前後。パジャマなどの浴衣を着用し、床に敷いたバスタオルの上に仰向けに寝るサウナ。低温なので幼児から高齢者まで利用できるのが特徴。
営業しているのは北海道に2カ所、体験用は全国に建設中も含め6縲・カ所のみ。松沢代表は「血流障害、免疫障害、美容、老化予防などにお試しください」と話している。
1回の時間は20-30分。定員2、3人。体験希望者は汗取り用パジャマ(純綿がよい)、肩から足までカバーするバスタオルと普通のタオル1本を持参。レンタルもある。
完全予約制。電話予約(TEL79・8774)は午前9時-正午。体験時間は午前10時-午後4時。料金300円(水道光熱費、諸経費)。浴衣レンタル500円。定休日は日曜・祝日。 -
第5回 地域の力で発信! 宮田村のものづくり【上】
13日から諏訪市の諏訪湖イベントホールで諏訪圏工業メッセが始まる。出展企業255社、地方では最大級のこのメッセに、上伊那からも、伊那市・箕輪町・南箕輪村・宮田村・飯島町・辰野町の商工団体や複数の企業が参加する。
宮田村商工会は、工業部会に加盟する4社が共同出展。部会としての出展は、2月に東京都新宿区で開催のテクノメッセ、6月に東京都お台場で開催の全国機械要素展に続いて05年だけで3回目だ。
大手メーカーがコストの削減を求めて生産拠点を海外にシフトする中で、部品製造を中心とした地方のものづくり企業には、新しい取引先を独自に開拓することが問われている。宮田村商工会の動きは、これを地域の力で進めていくためのものだといえよう。
もちろん、伊那市・駒ヶ根市・箕輪町など上伊那の他の市町村でも同様の動きが見られるが、展示会用の専門ブース製作への力の入れようなどからすると、宮田村の企業の結束が一歩抜き出ているようにも見受けられる。
力を合わせて企業展・工業メッセに出展する意図とメリットはどのようなところにあるか? 地域のものづくりに問われているものはなにか?-諏訪圏工業メッセに出展する宮田村の4社の社長に語り合ってもらった。 -
電子おもちゃ製作教室
9日まで開催された駒ケ根商工まつりの最終日、小学生を対象に駒ケ根工業高校の生徒が指導する「電子おもちゃ製作教室」が駒ケ根駅前ビル・アルパで開かれた。午前・午後の2回開かれた教室はいずれも定員を超える20人以上が参加するなど大好評だった。
小学生らが作ったのはマイコンを使った「電子占い機」。完成品は大きさが手のひらに乗るコンパクトサイズながら、製作課程ではコンデンサや抵抗など十数個の部品をはんだ付けするなど、低学年にはかなり難しい作業が必要。参加した小学生は高校生のお兄さんたちにはんだごての使い方や組み立ての仕方などをやさしく教えてもらいながら、占い機の製作に真剣な表情で取り組んでいた=写真。 -
グリーン調達講演会
企業の連携により地元産業を活性化させようと駒ケ根市内の製造業者らがつくるテクノネット駒ケ根は7日、キヤノングローバル環境推進本部環境技術開発部長の秋野正二さんを講師に招いて「グリーン調達とは窶買Lヤノンの取り組みについて」を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。会員企業の社員ら約40人が集まり、先進企業の環境への取り組みを学ぼうと真剣な表情で講演に耳を傾けた=写真。
秋野さんは世界規模で展開するキヤノンのリサイクル体制や原材料の見直しによる省資源化、生産方式の変更などの事例を紹介し「環境活動は企業発展の必須要素であり、利益の確保、従業員の幸福も同時に実現するものだ」と結論付けた。
参加者らは「さすが大企業だ」「うちも何とかできることから始めなければ」などとささやき合いながら説明を聞いていた。
◎グリーン調達 企業などが生産活動に必要な原料、資材などを調達する際、環境への負荷ができるだけ小さいものを選ぶこと。 -
楽しんで飼育技術習得
中川村片桐のサンアリーナで9日、第2回日本みつばち祭りがあり、南は九州、北は福島など全国から800人の愛好者が集まり、蜜のしぼり方やハチの移し方などの講習で、日本ミツバチの飼育技術を高めた。信州日本みつばちの会(富永朝和会長)主催。
開会式で、富永会長は「せっかくの機会、役立つことを1つでも身に付けて欲しい。祭りが楽しく有意義なものとなるように、みんなで盛り上げて」と呼びかけた。
引き続き、5会場に分かれ、日本ミツバチの巣を使って、縦巣や横巣、網を使った蜂の移動の仕方、蜜のしぼり方、冬越し準備と砂糖水の給餌方法など各種講習を行った。
この中で、縦巣の移し方会場では「2つの巣をピッタリくっ付け、し切りの板を抜き、周りを棒でたたくと、その振動でハチは新しい巣に移動する」と説明した。
また、蜜のしぼり方コーナーでは、庖丁やナイフを使い、1段ずつはがしていく方法を伝授した。
このほか、後藤監督撮影によるビデオの「富永流・養蜂」の試写会もあった。
会場では会員が独自に開発した縦巣、横巣、巣掃除用具など各種養蜂器具の販売、伊那谷特産の野菜や果物、地元企業によるみつばち関連商品の販売もあり、来場者は1点、2点と買い求めていた。 -
商工まつり
駒ケ根商工会議所と駒ケ根市が主催する第49回駒ケ根商工まつりが8日始まった。企業など36団体が商工会館や駅前ビル・アルパなどにブースを出展してそれぞれの製品や技術などをアピールするほか、木工教室や紙飛行機づくり、宝投げなど、多彩なイベントが9日まで行われる。
駒ケ根地区の小売酒販組合第4支部(林文章支部長)と醸造元の長生社(北原久爾社長)が千本限定で販売する純米酒「純駒」(じゅんこま)の試飲即売会は商工まつり会場の駒ケ根商工会館5階ロビーで行われている。試飲した男性は「すっきりしていて飲みやすいね」と早速1本買い求めていた。「純駒」は1・8リットル入り瓶のみの販売で価格は1本2千円。
駒ケ根工業高校は駅前ビル・アルパにブースを設け、生徒の作品や学習成果などをまとめたパネルなどを展示しているほか、生徒が指導する紙飛行機づくりや電子おもちゃづくり教室などを開いた。会場の一角には駒工存続を求める署名用紙も用意されている。
陶器、木工、彫金など、手づくりの工芸品を集めた「クラフトinこまがね」、青年海外協力隊40周年記念「こまがね国際広場」も銀座通りなどで同時開催している。 -
箕輪町商工会会費審議会
商工会長が白紙諮問箕輪町商工会は7日、「適正な会費の徴収」を目指し、第1回会費審議会を商工会館で開いた。小林紀玄会長が委員14人を委嘱し、会費について「白紙諮問」した。
小林会長は、「会費については平成になってから何度か検討したが、具体的にならなかった」とし、「審議会に白紙諮問し、今後の運営と将来のあるべき姿を審議いただく。会員の信頼と協力を得るため、適正な会費の徴収を06年度の会費にぜひ反映できるようお願いする」と話した。
審議会は商工会員12人、知識経験者2人で構成。審議会長は有賀文男さん(ニチノウ食品)、職務代理者は北原明さん(江戸銀)。諮問に応じて▽予算に占める会費の適性化▽会費基準の適正化▽会費算定基礎の適正化-などを審議する。任期は2年。
会費についてはこれまで、95年度に「商工会チャレンジ21行動計画書」第1期(96-98年度)で会費賦課基準の見直しを決め、検討と実施を98年度とし、98年に会費賦課基準見直し委員会を組織。基準表のランクを改正し99年4月から適用とする検討結果を報告しているが、ランクを細分化して調整処理に留まっているという。
04年4月の理事会で見直しの話があり、5月に研究の委員会を設立。必要に応じて会長が審議会を設けるとし、今回設置した。
この日は、商工会の現状と会費について説明を受けた。「会費についてはきちっと説明がつくほうがいい」との意見もあり、今後実態を見ながら検討を重ねる。 -
スタンプラリーで老舗を再発見
伊那市の商店街活性化イベント実行委員会(吉瀬文男会長)は20日から、商店街の魅力を再発見する「街中探検隊」スタンプラリーを展開する。11月20日まで。
スタンプラリーは昨年、通り町、坂下、八幡町で取り組み、本年は西町を加えた。物品販売、飲食店など山寺窶柏シ町(ハロウィンのある八幡町除く)の264店が協力する。
参加店で1千円以上の買い物や飲食などをすると、1店につきスタンプ1つを押印。さらに、その店の創業年を記入し、5店舗を回る。スタンプ5つを集めると、500円の買い物券として参加店で使うことができる。一人何口でも応募可。
創業年をすべて答えた人の中から、抽選でリンゴ1箱が当たるWチャンスもある。
吉瀬会長は「旧国道沿いの歴史ある店を知って、愛着を持ってもらいたい」と家族や仲間などでの参加を呼びかけ「店舗側も創業を振り返ることで、不況を乗り切るきっかけにしたい」と話した。
スタンプラリーの台紙は、各参加店にあるほか、市内には折込で配る。
期間中、協賛イベントとして八幡町の「ハロウィン」(29日)、「いなっせオープン2周年記念」(29日縲・、西町のえびす講(11月19・20日)などもあり、商店街の相乗効果をねらう。 -
伊那総合物産展示会&商工祭
第57回伊那総合物産展示会&商工祭が8、9日、伊那商工会館で開かれている。建設・工業・商業・情報通信関連など約70企業が出展。製品や技術を紹介し、テーマ「経営革新」のヒントになるような内容が組まれる。伊那商工会議所・市主催、伊那毎日新聞社など後援。
展示は、各社が製造している工業製品・技術の実物、デジタル放送・インターネット関連商品などが並び、熱心に見入る人の姿が目立った。また、創業・経営革新など経営に関する無料の個別相談会も設けた。
屋外テントでは、五平もち、静岡県下田市のひもの、地元産農産物などを販売。地元の農産物を使った商工祭限定のローメン、手作りギョウザも登場し、人気を集めた。
そのほか、液晶テレビなど豪華賞品が当たる青年部恒例の100円くじなど多彩なイベントが展開された。
駐車場は商工会館東側150台分。
9日は午前10時から4時まで。イベントは「ローメンの早食い大会」(開始時刻午前11時半・午後1時半)、アニメキャラクター「NARUTO窶買iルト」ショー(午前10時半・午後2時半)、はしご車などが並ぶちびっ子体験コーナー(午前10時)、汁粉サービス(先着順)などがある。 -
宮田村内企業の外国人研修生新たに4人が来日
宮田村商工会の外国人研修生受け入れ事業で、今月新たに4人の研修生が中国から来日。2つの企業に分かれて働いている。8日は日本語教室の開講式があり、語学の勉強も始まった。
4人は大連市の20歳代の女性たちで、野溝製作所、万里プランニングの2社で3年間研修を積む。
式では受け入れ企業でつくる「外国人研修生受け入れ協議会」の原田和愛会長や前林善一商工会長らが出席。
両会長らは「日本に来てまだ1週間。これからは日本語の勉強も始まるが、健康には気をつけて日本の文化、そして仕事をしっかりと学んでください」と激励した。
研修生たちはハッキリとした日本語であいさつ。年齢や趣味などを披露した。
同事業は01年から始まり、商工会員の8社が参加。大連市の意欲ある若者を面接で選び、現在は56人が各企業で働きながら技術をみがいている。
日本の文化を学ぶことも研修の一環。専門のスタッフをつけて来日後3カ月間は語学の研修も積む。
この日は6月に来日した9人の日本語教室修了式も行なわれた。原田さんや前林さんらは「日本語を習得することは、仕事を早く覚えることにもつながる」と呼びかけていた。 -
個性あるウイスキーの味を楽しんで欲しい
伊那市 カフェ・カフカ店主 有賀正臣さん(32)シックなドアを開ける。抑えた照明の中に、ゆっくりジャズの流れる静かな空間が広がる。
カフカ。この店で、洋酒の棚を背にカウンターに立つ。開店5年。洋酒と簡単なつまみだけのカフェ。メニューはない。
◇
好きだというウイスキーは常時30種類近くが並ぶ。お勧めは、スコットランドのスカイ島で作られるタリスカーという銘柄。麦芽を燻す時につくすピート香(スモーキーフレーバー)とヨード香(アルコール成分の発する香り)とのバランスが良いという。
次はアイラ島で作られるラガブーリン。16年間も熟成させたもので、スモーキーフレーバーが口の中に広がる個性ある酒だ。
ニッカが誇る樽出しモルト、シングルカスクも「これが日本で作られたのかと思うほど」の味わいだという。
ウイスキーに関しては銘柄を指定しなくても、「こんな味」と言ってくれれば、辛口・甘口・クセの強いものなどをチョイスしてくれるという。もちろん、ソルティドッグやジントニックなどのスタンダードカクテルはすべて提供する。
◇
客は30代中頃を中心に様々な老若男女。「お酒へのこだわりを中心にするよりも、お客さんとの会話を大切にしたい」という気持ちもあり、努めてカウンターで話をするが、店の雰囲気からして、一人または二人連れの静かに話す客が多いという。
修業時代の東京の店に比べれば、一人で来店する若い女性客が多い。東京のカフェは忙しくてバーテンダーが若い女性とゆっくり話す機会が少ない。伊那では、酒の話や世間話をする機会が多く、女性一人でも入りやすいのではないか、と見ている。
◇
伊那市出身。高校時代からイタリアの田舎風レストラン・トラットリアを持つことが夢だった。だが周囲は反対。ならば、実際の現場で修業するしかないと、20歳で東京西麻布の著名なカフェに飛び込んだ。カクテルの作り方、シェーカーの振り方……何ひとつ教えてくれない。「見て盗め」といわれる世界で勉強した。その後、イタリア料理のコック修業もした。
「店を持つためには、まず利益率の高いお酒を覚えて、次に料理の腕を磨く」。最初からそう考えて行動した確信犯だ。
◇
夢は当然、トラットリアを開くこと。カフカを5年間切り盛りしたが、「年上のお客さんが多く、お話の相手をできるほど人生経験がない。もっと勉強しなければ」と話す。
9日には、開店5周年を記念して、居酒屋の地球屋レノンとともにブルースの屋外コンサートを開く。伊那市西春近の知立市野外センターで午前10時開場。
「お客さんに日頃のお礼をし、新しい出会いができれば……」
夢の実現に向けた次の一歩が始まる。
(毛賀沢明宏) -
フェアトレード&エコロジー地球屋
作った人の暮らしが見える買物、フェア・トレード&エコロジー地球屋が16日まで、飯島町七久保の道の駅「花の里いいじま」で開かれている。時間は午前10時-午後5時。
秋、冬新作の手織りのスカーフ、手編みの帽子、手袋、ベスト、フェルトのスリッパなどの小物。草木染めのハンカチ、バック類など伝統色あふれる雑貨、アクセサリーのほか、布ナプキンや石けんみつろうキャドルなどエコグッズがずらり。
食品ではオリビアのカカオ豆を使ったチョコレート、無農薬コーヒー、紅茶、砂糖、スリランカのカレースパイスなど多彩。
フェア・トレードとは、発展途上国の生産者を経済的に支援し、安心して働ける場を作り、貧困から抜け出す手助けをする活動。 -
宮田村土地開発公社が住宅分譲地の価格引き下げ
宮田村土地開発公社は10月から、売れ残っている全ての住宅分譲地の価格を引き下げた。17区画で1%から5・9%の値下げ。一部の区画で価格変更を行なった前例はあるが、一斉の見直しは初めて。金利負担の軽減のほか、村が掲げる「人口1万人施策」を見据えて早期完売を目指す。
「00年以降、公示価格は下落が続いており、それにあわせて価格を見直した」と同公社。県のホームページに分譲情報を初めて掲載するなど、積極的な売り込みも行なう。
99年から03年までに造成した河原町、大久保など7カ所の住宅地で、売れ残り年数や周辺整備費用などを勘案して、各区画ごと値下げ率を設定した。
5・9%と最も引き下げたのは中越区の西原住宅地の1区画。
同公社は1980年代から宅地造成を進め、現在までに360区画を整備。99年以前の宅地は全て完売している。
売れ残っている住宅分譲地を全て販売すると、約1億5千万円に及ぶ。公社が抱える借入金約12億円のの1割に満たないが「宅地以外の必要な土地も所有している」と同公社は説明する。
04年以降住宅分譲地の造成は凍結しているが、村は人口1万人を目指しており、宅地造成は今後も進めたい考え。売れ残りを売却し、新規分譲の開発に着手したい考えだ。 -
求職者対象の就職面接会
求職者を対象にした上伊那地域就職面接会が6日、伊那市のプリエ・キャスレードであった。製造業を中心に28社が参加、就職者106人が会場を訪れた。
就職面接会は伊那公共職業安定所、県、県地域労使就職支援機構の共催で、就職希望者の就職促進、企業の人材確保が目的。
参加企業は製造業のほか、福祉、サービス業、建設業など。伊那技術専門学校や、県の農林業などの相談コーナーも設けた。
参加者は若者の姿が目立ち、希望する各企業担当者から個別に企業概要などの説明を受けた。
8月の月間有効求人倍率は1・28倍。職安によると、企業側は即戦力や有資格者を求める傾向が強く、求職者は職種を選ぶことから、マッチングはなかなか難しいという。
求職者らを対象にした就職面接会は来年2月にも予定している。 -
みはらしの湯で200万人達成クイズを実施
入場者数200万人達成を目前にひかえ、伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」は13日までの間、達成日を入浴客に予測してもらうクイズを実施している。
今年は夏、前半の入場者が少なかったため「達成は11月ころ」と予想していたが、盆のにぎわいで、予想より早く達成する見込みとなった。
10月3日現在で、来場者は199万1955人。同施設の利用者は、1日あたり600人前後だという。
見事達成日を当てた人には、羽広荘宿泊ペア券と、とれたて市場の野菜、みはらしの湯の6回分の入浴券、みはらしいちごワインを贈る。
唐澤壽男支配人は「今日まで多くのみなさんに利用してもらってきた。今後も多くの人に利用してもらいたい」と話していた。
200万人目の入場者にも、クイズ正解者と同様の景品を贈呈する。 -
みはらしの湯で草の家の作品展示
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」は、農業公園みはらしファーム「草の家」のメンバーが手がけた“裂き織りのれん”など19点を、10月末まで一階ロビーに展示している。
裂き織りは、布を裂いて織り合せることで、新たな生地を作る織り方。布が貴重だった昔、最後まで使いきるために生まれた技術だという。代表の丸山輝子さんは「古い布の方が、味わい深い作品にし上がる」と話す。
今回の“のれん”も、羽広荘の古い浴衣を再利用した。裂いた布は、縦糸と共にインド藍や草木染めで染め上げ、1作品に浴衣1枚程度を使って織り上げた。生まれ変わったのれんは、古びた浴衣と思えないほどしっかりとした生地で、染め上がりも鮮やか。
のれんのほかに、こたつ掛けや屏風(びょうぶ)立てなど、「全国裂き織り展」に出品した4点を含む、個人の7作品も展示して、来場者の目を楽しませている。 -
29日に八幡町ハロウィン
「八幡町ハロウィン」に向け、伊那市の八幡町実業団協同組合(尾崎晃一理事長)は5日、町内の街路灯にPR用のタペストリー50本を取り付けた。
タペストリーは2年ぶりにデザインを一新。顔の形をしたカボチャのイラストとハロウィンの文字を入れ、ぬれてもいいように紙製からビニール製に切り替えた。カボチャの色に合わせ、目立つ黄色。
役員15人が脚立に上がり、町内の道路(延長450メートル)の両側に、1本ずつ取り付けた。
第4回を数えるハロウィンは29日午後2時45分から、伊那北地域活性化センター「きたっせ」で開く。
組合加入の約40店の協力を得たスタンプラリー(各店で菓子を用意)、ジャック・オ・ランタン(カボチャのちょうちん)づくり体験、リンゴ拾いなどのイベントを企画。5時からランタンに火をともし、幻想的な雰囲気を作り出す。
尾崎理事長は「多くの人に仮装して楽しんでいただきたい」と参加を呼びかけている。 -
KOAが地域貢献 合唱教室に体育館開放
地域貢献を経営方針の一つにかかげる伊那市荒井区室町のKOA(向山孝一社長)は、同市総合型地域スポーツクラブ「い縲怩ネ・西まるクラブ」の合唱教室の場所として、同社の体育館を提供している。
同教室の生徒は高齢者が多いため、・ス歩いても通える場所・スとして、同クラブがKOAに申し入れた。体育館は社員優先で使用しているが、地域住民でつくる合唱教室のために特別に施設を開放した。
合唱教室は毎月、第1・3水曜日、12月までの全10回。期間中の施設使用料金は無料、体育館にあるピアノも貸している。
クラブ関係者は「自分たち専用の施設を持っていないため、場所の確保は大変。活動に理解があり、場所を提供していただいて助かっている」と感謝している。 -
多彩なイベントで盛りあがった宮田村商工祭
宮田村商工会は2日、商工祭を新田区のふれあい広場で開いた。商工会員の出店販売のほか、村内グループの踊りや太鼓などイベントが目白押し。来場した約6千人が秋の休日を満喫した。
ステージ周辺では、宮田太鼓や宮田小学校4年1組の児童が太鼓を勇壮に披露。
村内で活動するエアロビクスチーム「ドリームエンジェルス」も、楽しいダンスを披露して会場を沸かせた。
メンバーは小学生や保育園の女子が大半。発足から8年になるが、現在は約130人の大所帯だ。
この日は練習の成果を発揮。多くの人に見てもらおうと、音楽に乗せて全身を使って表現した。指導する加藤千代子さんは「ちょっとおとなしかったが、良い経験になった」と話していた。
軽食や農産物、会員企業の製品販売なども多彩。クイズ大会などもあり、訪れた人たちは広場内をめぐりながら、イベントを楽しんでいた。
商工会の前林善一会長は「出演発表などもにぎやかで、本当に多くの人に来てもらえて良かった」と、地域一緒になって盛りあがった商工祭の成功を喜んでいた。 -
箕輪町商工会と箕輪町が企業訪問
箕輪町商工会と箕輪町は3日、商工業の振興策を研究するため、両者で初めて町内の12企業を訪問し業況や課題、経営革新の取り組み、要望などを聞き取った。今後、課題や要望などを検討するとともに、他企業も訪問し、より踏み込んだ専門的な形で同様の事業を展開していく。
町内企業の現場を訪れ、地域企業が抱える課題などを経営者から直接聞くため、町理事者、商工会役員、町アドバイザー、担当職員15人が4班に分かれ、商業・工業・建設業の3企業ずつ訪問した。
平沢豊満町長、小林一雄商工会副会長らは赤羽鉄工、長野ドライルーブ、染と織京屋を訪問。染と織京屋では▽売ることよりも仕入れに気を遣い、京屋らしさ、個性をもたせた品をそろえる▽顧客名簿を大事に信頼関係で顧客をつなぐ-などの経営手法を聞いた。
報告と意見交換では、▽取引先からISOの取得を要請されているがどうしたらいいか▽どうやって加工のコストを下げるか-など各企業の課題を報告。要望は▽1社では買えない高額の測定機を購入してほしい▽自社の特徴を一般にアピールしたい▽商業はイベントなどで町に人があふれることが商売につながる-などだった。
参加者は、同じ町内にあっても初めて訪れた企業もあり、関心を寄せていた。平沢町長は、「前向きに大変努力し、工夫と熱意で頑張っている実態がわかった。町全体をどう活性化するか、きたんのないご意見をいただきたい」と話した。 -
NPO伊那谷菜の花楽舎 製造施設を一般公開
循環型社会の形成のため廃食用油から精製するバイオディーゼル燃料(BDF)の普及を目指すNPO法人「伊那谷菜の花楽舎(関浩行理事長)は2日、箕輪町中原に新設したBDF製造施設を一般公開し、活動への理解を呼びかけた。11日に本格生産を開始し、本年度は月産2千リットルを目標にする。
BDFは硫黄分をほとんど含まないため硫黄酸化物の排出がない軽油の代謝燃料。大気中の二酸化炭素増加も制御し、排ガスの黒煙も少ない。欧米では普及が進んでいるが、国内での品質基準は確立していない。国産自動車メーカーはBDF使用による故障の保証はしていないという。
製造装置は、廃食用油を2回の化学反応で精製するのが特徴で、国内メーカーでは採用していないというシステム。既存の装置に比べ生産量も多く、良質のBDFが取れる。廃食用油は1度に160リットルを投入し、145リットルを精製。同会理事でアルプス開発技術研究所の前澤功さんを中心に、約1千万円で開発・製造した。
一般公開には上伊那を中心に、諏訪、岡谷から約30人が集まり、製造装置の詳しい説明を聞いた。関理事長は「BDFが地域のなかに広がるよう活動を進めたい」と話した。
廃食用油は当面、企業の食堂や飲食店など約20カ所から無料で回収。1リットル100円で販売していく。
問い合わせは、事務局(TEL0265・94・5039)または、(090・4159・2559)へ。 -
限定純米酒「純駒」発表
駒ケ根地区の小売酒販組合第4支部(林文章支部長)と醸造元の長生社(北原久爾社長)は限定千本販売の純米酒「純駒」(じゅんこま)を8・9日の第49回駒ケ根商工まつりで発表する。
純駒は1・8リットル入り瓶のみの販売で価格は1本2千円。品質の良いことで知られる飯島産の酒米ミヤマニシキを55%精米し、味にこだわってじっくりと仕込んだ。長生社の北原岳志専務は「少し辛口ですっきりと飲みやすい味に仕上がっている。よそなら大吟醸クラス」と自信をにじませる。
同支部は04年、駒ケ根市制50周年を記念して「純駒五十」を千本限定で発売し、完売している。
試飲即売会は商工まつり会場の駒ケ根商工会館5階ロビーで8日(午前10時窶伯゚後5時)、9日(同窶伯゚後4時)に開かれる。 -
ベル伊那店で決算大バザール 4日まで
宮永岳彦、東郷青児、織田広喜ら中央画壇の巨匠から、中堅、若手の油絵作家約50人の作品が集まる「決算大バザール」は4日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。100点余をバザール価格の20窶・0パーセント引きで展示販売している。
辰野町出身の大森祥吾の安曇野、駒ケ岳、仙丈ケ岳など信州の風景画7点、小田切訓の「西教会のある運河」、笠井不二雄、島根清のさわやかな奥入瀬を描いた競作などの注目作品を展示。荒々しい津軽の冬景色を表現した「雪道」の高野元孝も人気があるという。
関係者は「新作、力作がそろっているのでぜひ」と来場を呼びかけている。
午前10時から午後6時(最終日は午後4時)まで。 -
宮田観光開発が経営改善推進委員会(仮称)の設置先送り
観光ホテルを経営し、長期債務や施設老朽化が問題化している宮田村の第3セクター「宮田観光開発」は29日取締役会を開き、9月中の発足を予定していた外部チェック機関「経営改善推進委員会」(仮称)の設置を先送りした。組織の目的をより明確にするよう、意見がでたもの。会長の清水靖夫村長は「今までの延長線にならないためにも、議論の煮詰めが必要」と指摘した。
同社は経営監視や地域も巻き込んだ活性化策を検討しようと、推進委員会の設置を計画。取締役4人で選考委員会を構成し、社外から人選を進めてきた。
当初はこの日の取締役会で承認し、発足する運びだったが、もう少し議論してからでも遅くないと一致した。
本紙の取材に清水会長は「選考した人選に問題はないが、中途半端な形で発足しても、お願いしたい人に失礼になる」と説明。取締役会では、名称も含め委員会の機能や意義の練り直しを現場サイドに求めたという。
来月の取締役会で再度、練り直した案をもとに議論して、設置の手順を進める考え。
村は同社に50%出資し、債務は全額補償する立場。今年3月末現在の金融機関からの借入残高は5億4千万円余りにのぼる。 -
村内経済に閉そく感も
宮田村商工業振興資金審議委員会(増田清委員長)は30日開き、金融機関や商工会が村内経済の状況を報告した。「親会社に吸い取られ、下請けは利益があがらない」と、景気動向以前に問題があると指摘。中小企業が主体の地方の閉そく感が改めて浮き彫りになった。
村商工会の代表と村、2つの金融機関、県信用保証協会伊那支店が出席。
アルプス中央信用金庫宮田支店の担当者は村内の経済動向について「特に商業、建設業が受注、売り上げとも厳しい。工業は元気が良い企業もあるが、利益があがらないのが実情」と説明。
「国内の景気は踊り場を脱出したといわれるが、地域はまだまだ」とも続けた。
商工会の増田清副会長も「親会社の方針ですぐに状況が変わり、単価も引き下げられ、下請けは利益が出ない」と指摘。
割安な海外への生産シフトもあり、中小企業はより厳しい現実に直面していると訴え、「だまって待っているような企業は生き残れない」と話した。
八十二銀行宮田支店は、周辺の企業誘致の動きについて「企業は進出する際に、税金補助など(自治体の)支援を求めている。簡単に誘致は決まらないが、上伊那では具体的な動きもあり我々も協力したい」と報告した。 -
第4回ブロードバンド活用研究会無線編伊那食で開催
県経営者協会上伊那支部など4者によるブロードバンド活用研究会(無線編)が30日、伊那市西春近の伊那食品工業であり、ブロードバンド環境のない長距離間無線通信の実証実験をした。
研究会の無線編は、無線での長距離間通信や、大容量情報のやり取りを研究。光ファイバーなどの回線がない地域での、無線の実用化の可能性を模索している。
この日は伊那食品工業の情報システム部が「越境無線通信縲恣・Aルプスを越えて縲怐vと題し、山梨県甲斐市にある支社と無線通信を試みた。
入笠山と山梨県と愛宕山の頂上2カ所に中継点を設置。約83キロの区間で、音声と映像のやり取りに成功した。ただ、実験に取り組んだ伊那食品の社員は、見通しの良さを必要とするために、受信アンテナの設置ポイント選定に苦労したことや、中継点を2カ所設置したために、コスト高となり、実用化は難しい窶狽ニ振りかえった。 -
県内上半期倒産89件
弁護士一任の信州林産
負債額、7番目東京商工リサーチの発表によれば、販売不振のため9月5日弁護士一任の手続きをとった信州林産の負債総額は9億1000万円で、県内の05年度上半期(4窶・月)で7番目の規模になった。倒産規模では7月に民亊再生手続きをとった山ノ内町の竜王観光の70億円、4月の飯山市斑尾高原開発の52億円、5月の塩尻市広丘ショッピングタウンの30億円が目立った。
同期の県内企業倒産整理状況は、負債総額が1000万円以上のもので、89件。前年度同期比で2件減、前年度下半期比で1件減だが、負債総額は、負債額10億円以上の大型倒産が6件発生し、総額で346億4900万円で、前年度同期比72億4500万円増、前年度下半期比100億5100万円増だった。
販売不振・既往のシワ寄せ・売掛金回収難を要因とする不況型倒産が73件で、全体の82%を占め、一部で景気回復が言われるものの実体経済の厳しさがうかがわれる数字となった。
業態別で建設業が36件と依然多数を占め、地域別では北信の33件に次いで、南信が21件と多かった。 -
伊那谷に輝いた化学工業の光【IV】
-「同時に2つの道を選べないのが人間の救い」
大明化学工業(株)
取締役相談役
池上房男さん(92歳)上伊那郡南箕輪村に本社を構える大明化学工業の現相談役・池上房男さん(92歳)の特集後編。前回は、上伊那の多くの経済人がその実績を認める池上さんの経営哲学にスポットをあてた。今回は、池上さんのお話をもとに大明化学工業の歴史をエピソード的にまとめた。
【毛賀沢明宏】