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アマランサスの収穫作業
23日は、二十四節気のひとつ「処暑」です。 暦の上では暑さが峠を過ぎ穀物が実り始める頃とされています。 伊那市長谷では、雑穀アマランサスの収穫が始まっています。 23日の伊那地域の最高気温は、30.8度と平年より1.9度高い真夏日となりました。 伊那市長谷で雑穀レストラン野のものを経営する吉田洋介さんの畑では、雑穀アマランサスの収穫が最盛期を迎えています。 アマランサスは、中南米原産で、鉄分やカルシウムが多いとされています。 吉田さんは、野のものがオープンした平成18年から栽培をはじめ、現在は20か所1.8ヘクタールの畑でアマランサスやシコクビエなどの雑穀を栽培しています。 収穫したアマランサスは数日干し、その後脱穀します。 脱穀した実は、野のもので使う他、沖縄や京都の自然食を扱うレストランなどに出荷されます。 アマランサスの収穫作業は、9月中旬まで行われることになっていて、今年は例年並みの350キロを見込んでいます。
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今夏の日照不足 プール・農作物に影響
例年に比べて日照時間が40%近く低い今年の夏、プールの入場者数や農作物などに影響が出ています。 伊那市の市営プールでは、先月15日から今月27日までの営業を予定していますが、現時点で有料入場者数はおよそ1万人で、今週末の営業を合わせても、去年の1万5千人より4千人ほど少なくなる見込みです。 特に、お盆休み期間中の天候不順が大きく影響しているということです。 伊那市スポーツ振興課の宮下宗親課長は「お盆に営業出来ない日があったことが大きく影響している。外で行うスポーツの施設だけに、致し方ない部分が大きい」と話していました。
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食生活改善推進員養成講座 旬の野菜を使って減塩料理
地域の健康づくりをすすめる食生活改善推進員の養成講座が22日伊那市の伊那合同庁舎で開かれ、旬の野菜を使った減塩料理を作りました。 講座には、上伊那の50代から70代の男女16人が参加していて、この日は管理栄養士を目指す大学生も実習の一環で参加しました。 食生活改善推進員は、地域での食育推進を図り、健康づくりの担い手として活躍する人です。 今回の調理のポイントは「減塩」で、野菜本来の味や香りを活かしたり、食材を大きく切って歯ごたえや食べ応えを出し減塩の効果を高めました。 また、旬の野菜をたっぷり摂ることで、塩分を排出するカリウムを多く摂ることができるということです。 およそ1時間で3品を作りました。 講座は9月5日にも開かれる予定です。
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箕輪町で長寿者訪問
今年88歳以上の節目を迎える高齢者を訪問し長寿を祝う箕輪町の長寿者訪問が21日から始まりました。 21日は、白鳥政徳町長が箕輪町沢の戸田矩子さん宅を訪れ祝いの品を手渡しました。 戸田さんは、昭和4年9月生まれの87歳で夫の清男(きよお)さんと二人暮らしです。 戸田さんは、読書や手芸を趣味としていて、自宅で採れた野菜を使ってバランスの取れた食事をするよう心がけているということです。 箕輪町では今年88歳以上となる高齢者は20日現在789人いて、去年より45人多いということです。 最高齢者は、男性が98歳、女性が108歳です。 長寿者訪問は25日まで行われます。
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上伊那の小中学校で2学期スタート
上伊那地域の小中学校で21日、始業式が行われ、日焼けした子ども達が元気に登校していました。 伊那市の富県小学校2年ひかり組では、26人全員が登校し、夏休み中に出されていた自由研究を発表していました。 お菓子作りに挑戦したことや、蟻の観察、旅行に行ったことなどをまとめていました。 体育館で行われた始業式では、3人の児童が2学期にがんばりたいことを発表しました。 1年生の小牧利駆君は、「漢字をがんばりたい」3年生の須藤悠希さんは「運動会に向けて練習をがんばりたい」6年生の竹松大空君は「最初で最後の修学旅行を楽しみたい」と、それぞれ発表していました。 青木裕美恵校長は、「学習や生活のあらゆる場面で学校の重点目標である【伝え合い】を実践してほしい」と話していました。 なお、始業式のピークはあさって23日となっています。
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新ごみ中間処理施設 名称募集
上伊那広域連合は、平成31年稼働開始に向け建設を進めている新ごみ中間処理施設の名称を募集します。 応募資格は、上伊那8市町村に住む人で、1人3点まで可能です。 募集期間は9月1日金曜日から10月20日金曜日までで、結果は来年2月に発表されます。 今月下旬に配られる広報かみいな特別編の用紙に記入し、メール、FAX、郵送、または直接提出することができます。 建物は地下1階地上5階の鉄筋コンクリート造りで、平成31年3月の稼働を予定しています。
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信州大学見本市 伊那市で初開催
信州大学の研究の成果を披露する「信州大学見本市」が、21日、初めて伊那市で開かれました。 市役所で開かれた見本市には、信州大学の8学部が90のブースを出展し、研究内容について説明したパネルや試作品などを展示しました。 こちらは、リハビリ訓練や在宅での生活支援を目的に産学官が連携して開発している「装着型ロボット」です。 こちらは、農学部の動物資源生命科学コースが世界で初めて開発した「DNAを口から摂取する方法」をまとめたパネルです。 この研究により糖尿病やアトピーの予防治療に役立つ可能性があるということです。 信大見本市は、研究の発表を通して企業とのマッチングや学内の繋がりをつくることを目的に年1回開かれています。 4回目の今年は、初めて伊那市で開かれました。 信州大学では、「研究が地域や企業の役に立てばうれしい」と話していました。
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二七の会 フナを収穫
伊那市御園の住民有志でつくる二七(ふな)の会は、19日、休耕田で育てたフナを収穫をしました。 19日は会員14人が参加し、およそ20平方メートルの休耕田でフナを収穫しました。 休耕田からは水が抜かれ、会員がフナをバケツに入れていました。 二七の会は、子どものころ魚を捕まえて食べたことを懐かしみ、毎年自分たちで育てて味わっています。 今年は5月に130匹を放流し、 去年より5キロ多い32キロが収穫できたということです。 フナは20日甘露煮にして味わったということです。
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お盆成人式 伊那地区705人が節目祝う
お盆の帰省にあわせ、伊那地域で成人式が行われ、新成人が二十歳の節目を祝いました。 伊那市の高遠町、長谷地区を除く旧伊那地区では、14日と15日に8会場で式が行われました。 春近郷ふれあい館で行われた東春近地区の成人式には、新成人89人のうち63人が出席しました。 式では、二十歳を迎えた自分にあてた手紙や思い出の品がつめられたタイムカプセルが10年ぶりに開けられました。 新成人らは、手紙などを手にとり懐かしんでいました。 式で新成人代表の湯澤佑さんが決意表明しました。 旧伊那地区で新たに成人となったのは、平成8年4月2日から平成9年4月1日までに生まれた、男性337人、女性368人の合わせて705人となっています。
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第5回商工フェア
上伊那民主商工会の第5回商工フェアが20日伊那市のいなっせ北側広場で開かれました。 会場には、数々の飲食の屋台や体験コーナーが設けられ、訪れた人たちが楽しみました。 赤土をコテで壁に塗るぬりかべ体験コーナーでは、子どもたちがコツを教わりながら職人技に挑戦していました。 商工フェアは、それぞれの商売をアピールする場として開かれていて、今年で5回目となります。 実行委員会では、「多彩な職業や青年部の活動に触れてもらうきっかけにしていきたい。」と話しています。
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箕輪町でお盆成人式
箕輪町の成人式は町文化センターで行われ、185人が出席しました。 みのわ太鼓による祝い太鼓が打ち鳴らされ、新成人の門出を祝いました。 新成人を代表して川上弦さんと上田果歩さんが決意表明をしました。 会場には、写真をSNSに掲載し町をPRしてもらおうと、撮影用のスペースが設けられました。 箕輪町で新たに成人となったのは、男性135人、女性132人の合わせて267人となっています。 なお、エリア内の伊那市高遠町と長谷地区、南箕輪村の成人式は、正月に行われます。
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保育園に羊放牧で園児笑顔
保育園の園児と触れ合い園庭に生えた草を食べてもらおうと17日、伊那市高遠町の高遠第2・第3保育園に羊が放牧されました。 羊は高遠町の住民有志でつくる高遠町山村活性化協議会が藤沢の耕作放棄地で放牧しているものです。 協議会では信州大学農学部と連携して羊を使った荒廃農地の再生に取り組んでいます。 園庭での放牧は園児が動物に触れる機会にしてもらおうと地域住民や保護者でつくる高遠第2・第3保育園と地域の未来を考える会が協議会に依頼したものです。 草が生えている約300平方メートルに柵が張られ3頭の羊が放されました。 羊は1か月ほどここで過ごす予定で高遠第2・第3保育園では「羊の絵を描いたり、水やりなどの世話をして触れ合いを楽しみたい」と話していました。
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伊那市の中心商店街で2年ぶりに盆踊り
伊那市の街部で途絶えかけている盆踊りを復活させようと、15日、歩行者天国に合わせて盆踊りイベントが行われました。 イベントでは、伊那節保存会による生唄に合わせて、浴衣姿の参加者が伊那節や伊那の盆唄を踊りました。 市内の街部ではこれまで、荒井区、山寺区、中央区で盆踊りが行われていましたが、中央区が去年中断を決め実施する地区がなくなっていました。 伝統芸能を継承しようと、通り町1丁目商店会、田楽座、伊那節保存会、アスタルプロジェクトでつくる実行委員会が、中心市街地の歩行者天国に合わせてイベントを企画しました。 市街地では、2年ぶりの開催です。 生憎の雨模様にも関わらず、飛び入りの参加者も加わるなど、夏の夜のひと時を楽しんでいました。 実行委員会では、来年以降も実施していく計画です。
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南小河内おさんやり 無病息災願う
箕輪町の無形民俗文化財に指定されている南小河内の伝統行事「おさんやり」が16日に行われ、地区住民が無病息災を願いました。 南小河内の伝統行事おさんやりは、区内を流れる大堰と呼ばれる用水路が天竜川と逆に流れていることが疫病の原因と考えられ、その厄を払おうと200年程前から始まったとされています。 この日は、13日に区民およそ50人で造ったお舟の巡航が行われました。 白服に身を包んだ男性たちが、「よいしょよいしょ」の掛け声に合わせて区内を練り歩きました。 お舟の本体はカラマツとナラで造られていて、長さはおよそ10メートル、重さはおよそ600キロあります。 途中4つの辻では、「ヨイソレ」と呼ばれる踊りを披露しました。 大人がひくお舟の前では、小学生がミニお舟をひいていました。 2時間ほどかけて区内の巡航が終わりました。 夜になると、お舟壊しが行われました。 お堂の前にナラの木を立てて、その周りをお舟が3周します。 その後、左右に大きく揺らしながら壊していきます。 今年は5回で壊すことができました。 壊したお舟の木片は、厄除けのお守りとして区民が持ち帰り、家の玄関に飾ったということです。
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田畑の盆正月 「盆休みをもう1日」
区の役員宅にバリケードを張って盆休みの延長を要求する南箕輪村田畑の伝統行事「盆正月」が16日に行われました。 夜9時30分、区のPTAでつくる田畑区の伝統行事を守る会のメンバーが公民館に集まり、正月飾りの準備をしていました。 田畑の盆正月は、区の役員宅にバリケードを張り、盆休みの延長を要求する伝統行事です。 その後、近くの畑に行き、ひまわりを刈り取りました。 この日は、畑から何をとっても怒られない無礼講の日となっています。 子どもたちは背丈の高いひまわりを見つけて刈り取っていました。 再び公民館に戻り、いよいよバリケード張りに出発です。 夜11時30分、区長の小林耕一さん宅に到着しました。 庭にあったビールケースや物干し竿、脚立などを次々と持ち出しては玄関を封鎖していきます。 採れたての野菜も並べていきます。 真夜中に行うため、物音を立てないように手際よくバリケードを張っていました。 最後に石灰で「お正月」と書いて完成です。
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伊那弥生ヶ丘高校卒業30周年で記念同窓会
1988年に伊那弥生ヶ丘高校を卒業した同窓生でつくる「弥生88会」は、卒業30周年記念の同窓会を、11日に伊那市内で開きました。 A組からG組の7クラス310人のうち90人が同窓会に参加しました。 1988年に卒業し、今年で30年目になる事から、去年9月に同窓会の実行委員会を立ち上げ準備を進めてきました。 伊那弥生ヶ丘高校の卒業生は60歳の還暦の時に同窓会を開いていますが、30周年の記念同窓会を開いた学年は、今回が初めてだということです。 会場には、5人の恩師も駆けつけ近況を報告していました。 卒業生は今年度で48歳になります。 平澤賢司実行委員長は「家庭や職場でやりがいや生きがいを感じると共に、悩みや苦難も多い年齢です。同窓生が心をひとつにし今後の人生を語る機会になる事を願います」と挨拶しました。 会場では、高校時代の写真が、当時のヒット曲と共に上映されました。 参加者は写真を眺めながら思い出話に花を咲かせていました。
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上伊那農業高校伝統 盆花市
南箕輪村の上伊那農業高校の生徒が育てた盆花の販売が12日、伊那市内2か所で行われました。 いなっせ北側では、午前9時の販売開始前にはおよそ100人が並び、1番早い人は午前7時頃から並んだということです。 盆花は、上農高校の生徒が春先から育ててきたもので、アスターや菊、カーネーションなど7種類です。 今回で65回を数える伝統行事で、1束500円でいなっせ北側にはおよそ250束が用意され、集まった人たちが買い求めていました。
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みはらしにキックバイク体験コース完成
伊那市西箕輪の農業公園みはらしファーム内に小学生未満を対象にした地面を蹴って進むキックバイクの体験コースが完成しました。 9日は、オープニングセレモニーが行われ、公園近くの西箕輪南部保育園の園児がコースの走り初めをしました。 コースは、みはらしファームの体験施設やってみらっしの南側に整備されました。 全長60mの起伏のあるコースで、ペダルがなく足で地面を蹴って進むキックバイク専用です。 地域おこし協力隊の宮坂啓介さんを中心に7月から整備してきました。 うまくキックバイクに乗ることができれば最後まで足をつかずにゴール出来るということです。 宮坂さんによりますと全国的にみても起伏のあるコースは珍しいということです。 コースの体験料は1日500円でレンタルバイクは別に30分500円かかります。 コース体験料は今月いっぱい無料となっています。 伊那市では今回の体験コースをふくめ西箕輪のみはらしファーム周辺をマウンテンバイクフィールドとして整備していく計画で今回は、そのプロジェクトの第1弾となります。
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喉ごしひんやり 流しそうめん
伊那地域で最高気温34.2度を記録した9日箕輪町の西光寺では児童と寺の関係者が流しそうめんを楽しみました。 これは西光寺の元女性役員でつくるグループが企画したものです。 月に一度集まり情報交換をしていて今回は夏休み中の子どもたちと交流しようと企画し箕輪北小学校の児童と寺の関係者約60人が集まりました。 男性役員が竹を割って作った台にそうめんが流されると、子どもたちは箸でそうめんをすくってはひんやりした喉越しを楽しんでいました。 8日の伊那地域の最高気温は34.2度を記録する真夏日となりました。 上伊那広域消防本部によりますと午後4時半現在、熱中症とみられる症状で箕輪町の80代の女性1人が病院に搬送されたということです。 長野地方気象台ではあすも最高気温は30度を超えると予想していて、こまめな水分補給など熱中症対策をとるよう呼び掛けています。
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台風5号 伊那地域は被害なし
日本の南西沖で発生した台風5号は、8日未明に長野県南部に最接近し、日本海側へと通過しました。 伊那地域では、この台風による被害はありませんでした。 南箕輪村田畑の大和屋農園のリンゴ畑では、8月下旬に収穫期を迎える「つがる」などをメインに育てています。 今回、風による落下など、台風による被害はほとんどありませんでした。 大和屋農園の白鳥光徳さんは「このあたりは被害がなくて本当に良かったが、大きな被害を受けている地域もある。自然災害はいつ来るかわからないので本当に心配」と話していました。 台風5号は、8日未明に長野県に最接近しました。 予報よりも進路が北にずれたため、伊那市・箕輪町・南箕輪村では大きな被害はありませんでした。 伊那バスでは、中央自動車道の一部区間で通行止めがあったため、高速バスの7日午後3時台の便から、8日午前6時台の便まで運行を見合わせました。 JR東海では、愛知県・静岡県部分で倒木があり、飯田線の一部区間の運転を見合わせましたが、県内区間については平常運転となりました。 長野地方気象台では、降水量が多かった地域では、引き続き土砂災害に注意するよう呼びかけています。
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ほうかごえいごの子どもたちと園児が交流
南箕輪村南殿の英会話教室ほうかごえいごに通う子ども達は8日、南部保育園を訪れ、園児と英語で交流しました。 ほうかごえいごには、村内外からおよそ80人の子どもが通っていて、このうち小学1年生から中学3年生までの20人が南部保育園を訪れました。 毎年夏休みに合わせて村内3つの保育園を訪れています。 この日は、英語で歌を歌ったりじゃんけんなどをしました。 じゃんけんでは、負けた人が勝った人の後ろにまわる、「じゃんけん列車」をやりました。 徐々に列が長くなり、最後は園児同士の対戦となりました。 ほうかごえいご代表の天田美咲さんは「生徒たちは園児を楽しませることができていた。全員が楽しんで交流できてよかったです。」と話していました。
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親子で食育について学ぶワークショップ
親子で食育について学ぶワークショップが、8日と9日の2日間、伊那市のかんてんぱぱガーデン健康パビリオンで開かれています。 1日目は、市内を中心に20組の親子が参加しました。 ワークショップは、食に関する知恵や技を親子で体験しながら学んでもらおうと、伊那食品工業株式会社が開いたものです。 この日は小学校低学年の子どもたちが、寒天とゼラチンの違いについて学ぶ実験をしました。 その後、旬の果物や寒天を使ってカップゼリーを作りました。 9日は、高学年の子どもたちが「寒天の固まり方の違い」について学ぶ予定です。
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広島原爆投下から72年 市民が黙とう
1945年8月6日に広島に原爆が投下されてから72年目を迎えました。 伊那市の丸山公園では、平和の塔の前で6日市民が黙とうをささげました。 原爆が投下された午前8時15分。 集まった市民有志50人ほどが平和の塔の前で黙とうをささげました。 この平和記念式典は、戦争の悲惨さを忘れずに平和について考える機会にしようと、非核平和都市宣言をさらにすすめる伊那市民の会が実施しています。 昭和62年に会が発足し、3年後の平成2年に原爆の火を灯す平和の塔が完成しました。 式典は、原爆の悲劇を後世に伝えようと、以来毎年続けられています。 参加者は、花を手向け冥福を祈っていました。
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七夕の奇祭 さんよりこより
三峰川をはさんだ伊那市美篶と富県桜井の天伯社で月遅れの七夕の奇祭「さんよりこより」が7日、行われました。 伊那市美篶の下川手・上川手の境にある川手天伯社には、七夕飾りを手にした子どもたちが集まり始めました。 天伯社では神事が行われ、ご神体が神輿の中へと移されました。 神輿の下を3回くぐると無病息災、安産のご利益があるといわれていて、集まった子どもたちがくぐっていました。 伝統行事さんよりこよりは、三峰川の氾濫を治め無病息災を祈る行事です。 応永年間の1427年、高遠の藤沢片倉にあった天伯様が大洪水で流されて、桜井に流れ着いた後、再び流されて対岸の川手につきました。 川手には大棚機姫命、桜井には瀬織津姫命と双方に天伯社が祀られたと言い伝えられています。 神輿くぐりが終わるとさんよりこよりがはじまります。 子ども達は、さんよりこよりと唱えながら3周した後合図とともに氾濫を引き起こす鬼に見立てた大人をめった打ちにし、これを3回繰り返します。 さんよりこよりが終わると降り出した雨の中、ご神体を乗せたみこしを担いで富県の桜井にある天伯社を目指します。 三峰川を天の川にみたて神輿を渡るさまは、七夕の織姫と彦星の年に一度の逢瀬になぞられています。
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台風5号 8日未明から昼にかけて最接近
台風5号は、8日の未明から昼にかけて県内に最接近する見通しです。 伊那市西箕輪の白鳥フルーツ農園では、台風に備えて極早生りんご「夏あかり」の収穫に追われていました。 夏あかりは、お盆の贈答用やお供え物として需要がありこれから収穫のピークを迎えます。 台風に備え、2~3日後に予定していた収穫を早めたということです。 長野地方気象台では、あすの未明から昼にかけて県内に最接近するとみています。 伊那市などでは、強風や大雨への備えに加え、土砂災害や低い土地の浸水・河川の増水や氾濫に注意し、危険を感じた時は早めに避難するよう呼びかけています。
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熱狂の2日間 60回記念伊那まつり
勘太郎まつりから数えて60回の記念伊那まつりが、5日と6日の2日間行われ、市内は熱気に包まれました。 伊那まつり初日は、山寺から西町までのおよそ1.5キロが歩行者天国となり、100連およそ6,500人が市民おどりに参加しました。 今年のテーマは「のぞむ」で、60年の伝統を継承しさらに魅力ある祭りへと発展させていこうという思いが込められています。 この日の最高気温は、今季最高の34.8度まで上がり暑い1日となりました。 また、夕方には一時雨が降りましたが、参加者は最後まで躍動感あふれる踊りを披露していました。
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上伊那広域連合 生コン組合と協定締結
上伊那広域連合は、災害時などでの消火用水の提供などを、上伊那生コン事業協同組合と結びました。 協定を結ぶのは、上伊那生コン事業協同組合、上伊那広域連合、関係市町村の3者10団体です。 協定内容は、●火災時でのコンクリートミキサー車を活用した消火用水の提供 ●水害時での土嚢用の砂の提供などです。 組合では、県の消防防災ヘリが墜落し上空からの消火が困難になっていることや、去年12月に発生した新潟県糸魚川市での大規模火災が発生したことを受けて、協定を結ぶことを広域連合に提案しました。 糸魚川の火災では、ミキサー車を使って臨時的に消火用水を確保しました。 しかし、水を積んだミキサー車が渋滞に巻き込まれ、安定した供給ができなかったということです。 協定を結べば、緊急車両としての走行が可能となります。 7日は、応援協定に関する調印式が、伊那市のいなっせで行われました。 調印式で白鳥孝上伊那広域連合長は、「上空からの消火活動の手段を失った今、力を借りながら早い消火に努めたい」と話していました。 ミキサー車は、大型が5トン、中型が2.5トンの水を積載することができます。
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ながた荘に鈴虫の音色が響く
7日は二十四節気の1つ「立秋」です。 暦の上では秋となり、箕輪町のながた荘には鈴虫の音色が響いています。 鈴虫は東京に住む夫婦が7月にながた荘に訪れた際にプレゼントしたものです。 この夫婦は、20年ほど前にながた荘を訪れたときに従業員に鈴虫の飼い方を教わり、それ以降自宅で卵から育てるようになったということです。 鈴虫はおよそ50匹いて、9月いっぱい音色を楽しめるということです。
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蛍のエサ「カワニナ」放流
蛍を増やすため、エサとなる貝の一種カワニナの稚貝の放流が3日、伊那市東春近で行われました。 放流したカワニナの稚貝は、伊那カワニナ養殖ボランティア「ほたるの貝」代表の野口輝雄さんが養殖したものです。 野口さんは、教員だった10年程前からカワニナの養殖に取り組んでいます。 2ミリから5ミリに成長したカワニナの稚貝を、東春近の2か所の川に1,500匹ずつ放流しました。 このうち旧大沢川では、近所の子どもたちも集まり、川に放していました。 去年もこの場所にカワニナを放流したところ、今年は蛍が多く見られたということです。 野口さんは「この時期はちょうど蛍の幼虫が孵るので、カワニナを食べてしっかり育つと思う。来年も蛍の発生に期待したい。」と話していました。
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瑞雲墨志会 第14回展示会
上伊那の水墨画愛好家でつくる瑞雲墨志会(ずいうんぼくしかい)の第14回展示会が、伊那市のかんてんぱぱホールで開かれています。 会場には、上伊那8つの教室の40人から寄せられた90点の作品が並べられています。 会員の大半が所属している長野県水墨画協会が主催する県展を目標に研鑽しているということです。 入会してから1年ほどの初心者から20年のベテランまで様々で、風景や人物画などが並んでいました。 瑞雲墨志会の展示会は、9日水曜日まで伊那市のかんてんぱぱホールで開かれています。