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伊那西3年細野さん 全国コンクールで最優秀賞
伊那市の伊那西高校3年の細野志織さんは、全国高校文芸コンクール短歌部門で1位にあたる最優秀賞を受賞しました。
「薄闇の 坂の途中に 立ち止まる 頬をかすめし 沈丁花の香」
24日は、細野さんら4人が伊那市役所を訪れ、白鳥孝市長に受賞を報告しました。
細野さんは、学校の帰り道何気なく香った沈丁花の匂いが印象的でこの作品が思い浮かんだと話します。
普段からメモを持ち歩いていて、頭に浮かんだ句を書き留め作品にしているということです。
文芸クラブの部長を務める細野さん。
入賞を目指してきた全国大会での最優秀賞受賞を喜んでいます。
伊那西高校の短歌部門での最優秀賞受賞は、2回目ということです。
白鳥市長は「感性豊かな作品。伊那西高校の名を全国に轟かせた」と話していました。
この日は他に、東洋大学が主催する現代学生百人一首で入選した唐澤春奈さんも、喜びを報告しました。 -
上伊那と安曇野の住民 景観形成について意見交換
地域の景観形成に取り組んでいる上伊那と安曇野市の住民は25日、お互いの活動について意見を交わしました。
25日は、伊那市と駒ヶ根市で景観形成に携わる代表者6人が、安曇野市のNPO法人信州ふるさとづくり応援団安曇野支部のメンバー4人とお互いの地域の特徴や課題などについて意見を交わしました。
意見交換会は、安曇野支部のメンバーが提案。県の職員の仲介で実現しました。
安曇野市は、自治体が独自に景観計画を策定することができる景観行政団体に、平成22年に移行しました。
伊那市は、平成25年度中の移行を目指し取り組んでいます。
参加者は「景観形成を観光につなげていく必要がある」などと話しました。
伊那市からの出席者は「離れた地域で取り組みは異なるが、参考になった。今後の活動に活かしていきたい」と話していました。 -
【カメラリポート】「負けないで東北」被災地に千羽鶴
伊那市西春近南小学校の学童クラブは、被災地を応援する千羽鶴を作りました。
学校近くにある学童クラブ。授業を終えた子ども達が、放課後、保護者が迎えに来るまでの時間を過ごします。
現在22人の子どもたちが、宿題をしたり、校庭であそんだりして放課後を過ごしています。 -
プリムラポリアンサ 出荷作業
冬から春にかけて咲く花プリムラポリアンサの出荷作業が、伊那市東春近の花卉農園導楽園で行われています。
「プリムラポリアンサ」
花言葉は、「運命を開く」「可憐」です。
導楽園では、バラのように咲く品種「プリンセス・オブ・ローズ」の出荷作業に追われています。
導楽園では10年ほど前から栽培していて、4つのオリジナル品種を中心に出荷しています。
中でも、1つの株で複数の色の花を咲かせるものの人気が高いということです。
広さ2,000坪の温室では、従業員18人が出荷に向け花の手入れや来シーズン用に交配作業を行っていました。
花は、愛知県を中心に関西や九州方面に出荷されるということです。
出荷作業は、2月上旬まで行われます。 -
伊那まちバラ咲く街角委員会発足
バラによる商店街の活性化に取り組んでいる住民らは21日、新たな組織「伊那まちバラ咲く街角連絡協議会」を発足させました。
21日は、伊那市のタウンステーション伊那まちで初会合が開かれ、会のメンバーら14人が参加しました。
これまで、中心市街地の活性化に取り組む伊那まちの再生やるじゃん会のバラ咲く街角委員会が主体となり活動してきました。
平成22年度から県と市の補助金を活用し西町から山寺までの商店街をバラで飾りました。
連絡協議会は、補助金の交付が今年度、終了することから、自立して取り組んでいこうと発足しました。
会長にはバラ咲く街角委員会委員長だった中村弘人さんが選ばれました。
組織は、西町、荒井、山寺などの7つのバラ愛好会で構成しされています。
協議会では、これまで通りバラまちフェスタなどのイベントを実施していくとしています。
会では、バラを通して地域の人たちに愛され会話と賑わいが生まれるような商店街にしていきたいとしています。 -
オペラ春香出演者 コンサート
去年6月に64年ぶりに上演されたオペラ春香の出演者によるコンサートが20日、伊那市のいなっせで開かれました。
20日は、主役を演じた永吉伴子さんら出演者3人が、オペラ春香で歌われた歌などを披露しました。
春香は、韓国版ロミオとジュリエットともいわれる純愛物語で、伊那市の名誉市民故・高木東六さんが作曲しました。
コンサートは、出演者の生の歌声をもう1度聞いてもらおうと開かれたものです。
高木東六さん作曲の歌など15曲が披露され、訪れた人を魅了していました。
永吉さんは「オペラを通して人と人の繋がりや絆を感じた。再びみなさんの前で歌えることを幸せに思います」と話していました。 -
耐震診断や改修について学ぶ
住宅の耐震診断の必要性や耐震改修の方法について理解を深める、上伊那地域木造住宅耐震フォーラムが伊那市のいなっせで、13日、開かれました。
このフォーラムは、上伊那地方事務所が開いたもので、会場には、130人ほどが集まりした。
フォーラムでは、大学教授や建築士が話をした他、県の職員が耐震改修の補助制度などについて説明をしました。
このうち、信州大学工学部の五十田博教授は、今後想定される東海・東南海地震に対して備える住宅の耐震補強について話をしました。
五十田さんは「阪神淡路大震災では、およそ8割の人が建物の倒壊で亡くなっている。耐震化が十分でない建物は、地震で倒壊し、避難路を塞ぐケースもある。自分や家族の命を守り、地域の安全確保の為にも、耐震化を進める事は必要」と呼びかけていました。
フォーラムの後には、建築士による個別相談会が開かれ、24家族が家の耐震対策ついてアドバイスを受けていました。
上伊那地方事務所によりますと、上伊那地域で平成14年から10年間で、耐震診断を行った5090戸のうち、半数以上の2800戸あまりで、耐震化が不十分と判定されました。
しかし、耐震改修を行ったのは、そのうちの162戸にとどまっているという事です。 -
さつき亭 3つの星レストランに
伊那食品工業が経営するさつき亭が食育を発信する3つの星レストランに登録され、18日プレートが交付されました。
さつき亭が3年前から提供している伊那谷弁当が、県の定める野菜の量や塩分などの基準を上回り、上伊那では7店目、県内では61店目の3つの星レストランに登録されました。
伊那谷弁当は、2段の重箱になっていて、上伊那で育ったアルプスサーモンの刺身やフレークが乗った酢飯、かんてんぱぱ農園でとれた野菜の煮物やあえものなど10種類の地元野菜が豊富に使われています。
店長の横山さんは、「自分も野菜不足を感じている。若い人たちにも食べてもらいたい」と話しています。
長野県では、外食からも食育を発信しようと、健康・食文化・環境の3つに総合的に取り組んでいる飲食店を3つの星レストランとして平成22年度から登録しています。
さつき亭では、メニューでも登録されたことをアピールして伊那谷弁当をさらに広くアピールしていきたいとしています。 -
模型作りから飯田線の魅力引き出す
2月8日から伊那市創造館で開かれる企画展「飯田線マニアックス」に向けて19日、150分の1の自分の家の模型づくりが行われました。
この日は5家族13人が参加して、自分の家の模型を作りました。
企画展は、飯田線の魅力を再発見してもらおうと、伊那市・電気と鉄道の100周年イベントの一環で開かれるものです。
150分の1サイズの線路と駅を設置し、その周りを家で埋めてもらおうと、今回模型作りが行われました。
参加者は、自分の家の設計図を基に作られたパネルを、パーツごとに切り離し、接着剤でつなぎ合わせていました。
少しでも長さが違うと組み立てられないため、親子で協力しながら模型を製作していました。
線路周辺を家で埋めるには100から200個の模型が必要だということで、創造館の捧剛太館長は、多くの人に参加してもらい、賑やかな市街地を再現したいと話しています。
伊那市創造館の企画展「飯田線マニアックス」は、来月8日から3月31日までの予定で、伊那北駅から伊那市駅までの模型や、電車のパーツなど飯田線にまつわる物が展示されます。
家の模型は自分で作って自由に設置することができるということです。 -
地区の伝統 引持の獅子舞
伊那市高遠町上山田引持に伝わる獅子舞が13日、引持生活改善センターであり、集まった地区住民に披露されました。
引持の獅子舞は朝まで飲み明かし地区の安泰を願う、
お日待ちの行事のなかで行われていたと伝えられています。
引持ではこの獅子舞を守り伝えようと、平成19年に保存会を結成しました。
それ以降毎年、地区住民に披露していてこの日はおよそ60人が集まりました。
舞では獅子が鈴と五平を持ち、家内安全や、無病息災を願いました。
また、獅子がひょっとこについたノミを食べるユニークな仕草もありました。
保存会では集落に伝わる伝統文化の継承に取り組んでいきたい。」と話していました。 -
上伊那書道協会新春役員書展
上伊那書道協会の新春役員書展が、伊那市のいなっせで開かれています。
会場には、役員27人の作品30点ほどが並んでいます。
漂泊の俳人井上井月の新年のうたを題材にした作品など、新春にふさわしい言葉を選んで書いたということです。
会場には、今年の干支「巳」にちなんだ合同作品も展示されています。
上伊那書道協会の池上信子会長は「書道の継承と発展のために力を注いでいきたい」と話していました。
上伊那書道協会新春役員書展は、20日日曜日まで伊那市のいなっせ2階展示ギャラリーで開かれています。 -
旧井澤家住宅で新春書画展
伊那市西町の旧井澤家住宅で、骨董品や地元芸術家の作品などが並ぶ新春書画展が開かれています。
展示は、伊那部宿を考える会が毎年開いているもので、掛け軸や額装など、およそ200点が並んでいます。
例年、干支に関する物を展示していましたが、今年の干支「蛇」に関する作品が少なく、会員がそれぞれの家から「新春らしい骨董品」を持ち寄りました。
会長の森功さんは、集めている全国各地の絵馬を展示しました。
太宰府天満宮や八坂神社など東北から九州までの55枚が並んでいます。
また、地元芸術家にも協力を呼びかけ、漫画家の橋爪まんぷさんや、陶芸家の伊藤真一さんの作品も展示されています。
森会長は「新春にふさわしい作品が並んでいる。多くの人に見に来てもらいたい」と話していました。
新春書画展は27日まで、旧井澤家住宅で開かれています。 -
【カメラリポート】病に負けない 初午づくり
伊那市東春近の工芸作家田中豊文さんは、病気で、今年のお正月の縁起物を作ることができませんでしたが、現在、2月9日の初午に向け、ワラ馬づくりに、取り組んでいます。
田中さんの作業小屋には、こんな張り紙が・・・。『負けないぞ!!透析してもこのパワー』
田中さんはこう話します。「透析してたって、透析ぐらいに負けちゃならんと。皆さんにね、あの人は透析しててもあの元気だって言われたいという気持ちを持ってるの。いつも」 -
若者参加の街づくり 意見交わす
若者参加の街づくりについて考えるイベントが10日、伊那市の伊那図書館で開かれました。
イベントには、大学生や飲食店経営者、市の職員など17人が参加しました。
これからの地域活動の可能性について意見を交わそうと伊那図書館などが企画したものです。
イベントには、平賀研也館長と交流があり静岡県で地域づくりアドバイザーを務めている飯倉清太さんが参加し自身の体験を話しました。
飯倉さんは、20代で企業したジェラート店の経営について「しいたけ味のアイスを売り出したところ、1番売りたかったわさび味が売れるようになった。うれないものがあるから売れるものがある。主役、脇役、悪役を考えると経営はおもしろい」と話しました。
他に、「郷土愛を持った子どもを育てるには」という問いに対し飯倉さんは「ゴミ拾いや土いじりなど地べたに近いところで活動するよう心がけている」と話しました。 -
寒さを活かして氷餅づくり
冬の伝統的な保存食、氷餅。
伊那市長谷に住む小松照子さんは16日氷餅づくりを行いました。
16日はついた餅を切り、包む作業を行いました。
氷餅は餅を水に浸し、屋外で凍らせ、乾燥させる昔ながらの保存食です。
今年は通常のものとヨモギ餅の2種類を作りました。
切った餅を一枚一枚障子紙で包んでいきます。
3本の藁を編み、包んだ餅をつるせるようにつないでいきます。
小松さんの家では代々7日頃に氷餅を作っていて、今年は雪の影響で作業ができず1週間ほど遅れているということです。
小松さんによると買うことで餅がいつでも食べられるようになり、年々氷餅を作る家は減っているということです。
餅は4,5日水に浸した後、屋外につるし乾燥させるということです。 -
南木曽町に伝わる防寒着「ねこ」づくり
木曽郡南木曽町に伝わる防寒着「ねこ」の手作り教室が16日伊那市高遠町の総合福祉センターやますそで開かれました。
教室は高遠町公民館が開いたもので、およそ20人が参加しました。
16日は高遠町で洋裁教室を開いている大石皐月さんが指導しました。
ねこは南木曽町に伝わる防寒着で、袖が無いため動きやすく冷える背中だけを暖められるということです。
ある参加者は、「今年はねこを着て暖かく過ごせそうです」と話していました。 -
伊那市・南箕輪村の消防団出初式
伊那市消防団と南箕輪村消防団の出初め式が13日、行われ地域の防災活動への決意を新たにしました。
伊那市消防団の出初め式には、およそ800人が参加しました。
中心市街地での分列行進では、白鳥孝伊那市長や三沢俊明団長の観閲を受けました。
沿道には市民が集まり消防団の行進を見学しました。
三沢団長は、「団員の数が少ないなか災害にどのように対処するか考えなければならい。努力を重ね市民の安全を守りたい。」と話し地域防災への決意を新たにしていました。
分列行進には少年消防クラブの児童も参加しました。
伊那市では去年1年間に34件の
火災があり被害額はおよそ8800万円となっています。 -
雪の影響 交通機関に乱れ
上伊那地域では14日未明から夕方まで降った雪の影響で、交通機関が乱れ朝の通勤通学に影響がでました。
伊那市荒井の伊那消防署では、14日未明から夕方までに、11センチの積雪を観測しました。
JR飯田線では、15日朝伊那松島駅でパンタグラフが凍結し電源が入らなくなったため、午前5時から午前7時にかけ上下線合わせて5本が運休し、350人に影響がでた他、14日も午後1時半頃、北殿駅で車両点検を行ったため45分の遅れが発生し190人に影響がでました。
高速バスは、新宿行きが15日始発から最終便まで運休となっていて、16日は、通常運行に戻る見込みです。
伊那警察署によりますと、14日の降り始めから15日の昼頃までに、スリップなどの交通事故が40件起きているということです。
また、伊那消防組合管内では70代の女性が雪に足を滑らせ転び足の骨を折るなど、14日の降り始めから15日の昼までに9人が病院に運ばれています。
伊北ICから山梨県の須玉ICまでが上下線で通行止めとなっていた中央道は、15日午前11時に解除されました。
伊那市では、倒木による影響で14日午後1時半頃、野底、福島、手良の一部68戸で1時間半停電となりました。
JA上伊那によりますと、農作物への影響はでていないということです。 -
みはらしいちご園 100万人突破
伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームいちご園で14日、入園者数が100万人を突破しました。
14日は、100万人達成の式典がとれたて市場前で行われ100万人目とその前後の家族に記念品が贈られました。
100万人目となったのは松本市の古田英明さん家族です。
古田さんは年に1度みはらしいちご園に訪れているということで「まさか自分たちになるとは思いませんでした」と話していました。
式の中でいちご生産組合の井踏岩夫組合長は「始めたころはこんなに来てもらえるとは思わなかった。いちご園をかわいがってもらったおかげ」と感謝していました。
みはらしいちご園は、平成10年2月にオープンしました。
甘さや大きさが違う3品種を生産していて、毎年6万人以上がいちご狩りを楽しんでいるということです。 -
伊那市と箕輪町で大文字建ての行事
大文字と呼ばれる柱を建て、今年1年の厄払いや家内安全、五穀豊穣を願う小正月の伝統行事が伊那市と箕輪町で13日と14日行われました。
伊那市西箕輪上戸では、14日の朝4時半、小学生により太鼓が打ち鳴らされると、大文字が始まります。
14日はあいにくの雪の中、男衆60人が巾着や飾り箱などを長さ12メートルほどの柱に取り付け午前5時半、三ツ辻に建てました。
無事大文字建てが終わると、近くの小屋でストーブを囲み御神酒を酌み交わしていました。
上戸の大文字は20日に下されることになっています。 -
小河内神社でお筒粥の神事
箕輪町小河内地区の小河内神社に伝わる小正月の伝統行事「お筒粥の神事」が15日の早朝に行われました。
占いの結果今年の世の中は去年と同じ「六分八厘」となりました。
15日は、朝5時から小河内神社の氏子ら釜を炊いていました。
釜の中には、水稲や大根、など17品目、20種類の農作物の出来を占う20本の筒と世の中の世相を占う1本の筒、合わせて21本が入れられました。
お筒粥は100年以上続く小河内神社の伝統行事で、毎年小正月の1月15日に行われています。
今年1年の農作物の五穀豊穣を祈願するもので、筒に入った粥の量で農作物の出来を占います。
あたりが明るくなり始めた午前7時過ぎ、2人の神職が鍋から筒を取り出し神殿へと運びました。
占いの結果は水稲の早生が下、中生が中の上、晩生が極上、野菜では大根、ごぼうが極上、白菜が上、果樹ではナシが上、リンゴが中の下で、世の中の世相は、去年と同じ6分8厘という結果が出ました。
粥は縁起物として地域住民などに配られました。 -
ほんだれ様・木花飾りづくり
箕輪町長岡の住民で作る山に親しむ会の会員が五穀豊穣を願うほんだれ様などの飾り付けを13日長岡公民館で行いました。
13日は山に親しむ会の会員20人ほどが集まり、ほんだれ様を飾りました。
ほんだれ様は一年の五穀豊穣などを願い小正月に飾られるもので、米粉の繭玉や、アワやヒエの棒、お菓子が枝に付けられました。
ほんだれ様は20日まで飾られます。
このほか、岐阜県などに伝わる五穀豊穣を願う縁起物、「木花飾り」を作りました。
ナラ木の枝に色とりどりの米粉の餅を飾ります。
完成したものは家に持ち帰り、縁起物として飾るということです。 -
仕込み作業ピーク
冬の寒い気候を利用して日本酒を醸造する「寒造り」が、伊那市西町の漆戸醸造で行われています。
12日は、漆戸醸造の漆戸正彦社長が酒の元となる米麹をほぐして乾燥させる作業を行っていました。
漆戸醸造では主に、11月から2月頃までの気温の下がる寒い時期に行っていて、この時期の酒造りは「寒造り」と呼ばれています。
寒造りは、気温が低いことから雑菌が繁殖しにくく、キメが細かく風味の良い酒ができると言うことです。
乾燥させた米麹は、水などと混ぜて、1か月ほどかけて発酵させていきます。
漆戸社長は「寒い時期が作業のピークなのでつらい部分はあるが、みなさんに美味しい日本酒を飲んでもらえるようにがんばって作業したい」と話していました。
漆戸社長はこの時期になると、少しでも菌を繁殖させないように、納豆など菌が含まれている食べ物を食べないようにしているということです。
現在発酵させている日本酒は、あと1週間ほど寝かせてから、一部はしぼりたての新酒として販売されるということです。
来週からは、日本酒の品評会に出品する大吟醸の仕込みも始まるということで、仕込み作業はピークを迎えています。 -
子ども達が凧揚げに挑戦
伊那市小沢で12日、子ども達が凧作りを体験しました。
この日は、小沢交流センターで凧づくりが行われ、子ども達が地域の高齢者クラブ「あかりの会」のメンバーから作り方を教わりました。
子ども達に、正月の伝統的な遊びを体験してもらおうと企画されたもので、この日は地区の子どもやその保護者、およそ50人が参加しました。
凧に思い思いの絵を描くと、竹で骨組みを作っていました。 -
老後の安心を提供
「終の棲家」として老後をゆっくり過ごすことができる、サービス付き高齢者向け住宅が箕輪町沢に完成し、12日に内覧会が開かれました。
「ゆうちゃん家」と名付けられたこの施設は、辰野町の特定非営利法人たつの介護センターが、老後を安心して過ごしてもらおうと建設したものです。
木造2階建て、延床面積はおよそ1200平方メートルで、施設内には1人部屋25室、2人部屋4室が設けられています。
安否確認や3食分の食事のサービスが受けられる他、デイサービス施設も併設されています。
また、寝たまま入浴することができる浴槽も設置されていて、入浴介助も行います。
たつの介護センターの斉木雄一理事長は「老後でも安心して過ごせる場所。地域のみなさんに安心を提供できたら」と話していました。
サービス付き高齢者向け住宅「ゆうちゃん家」は21日開所の予定です。 -
堀亮さん写真展
さまざまな植物の瞬間をとらえた「花・植物の情景」写真展が伊那市の伊那図書館で開かれています。
写真展を開いているのは駒ケ根市の堀亮さんです。
植物の写真を撮り続けて16年目という堀さんは、今回上伊那を中心に撮影した花や植物の作品30点を展示しています。
堀亮さんによる写真展「花・植物の情景」は13日まで伊那市の伊那図書館で開かれています -
受験生応援 さくら咲け
受験シーズンを前に伊那市高遠町の高遠さくらホテルは、合格祈願のお守りを、あすから、限定販売します。
限定販売されるのは、組子細工の携帯ストラップ「さくら咲く守り」です。
1つひとつ手づくりで、材料には県内の桜の木などが使われています。
合格祈願を中心に、交通安全や子宝祈願などもあります。
あすからの販売を前に、高遠町の弘妙寺で11日、祈祷式が行われました。
制作したのは、飯田市出身の組子工芸作家塩沢正信さんです。
組子は、ふすまなどの建具として使われるものです。
1.5ミリほどの薄さに削った木片に、切り込みを入れて曲線を作り花びらの形にしていきます。
1つ作るのに1時間ほどかかるということで、今回は限定100個での販売となります。
「さくら咲く守り」は、あすから高遠さくらホテルで販売されます。
1つ800円から2,500円となっています。 -
JR飯田線 駅舎利活用について意見交換
地元商店街や高校の教員などでつくるJR飯田線伊那市利活用検討協議会の2回目の会議が11日開かれ、無人化となった場合の駅の利活用などについて意見を交わしました。
白鳥孝市長は、出された意見をまとめ、21日に開かれるJRとの意見交換の場に提出するとしています。
会議には、関係者およそ30人が出席しました。
会議では、JR東海の方針により、今年4月から伊那北駅と沢渡駅が無人化となった場合の、駅舎の利用方法などについて意見を交わしました。
[住民]県の支援金を活用して物販などをしてみてはどうか
[商工会議所]コミュニティーセンターなど地域住民の寄り合いの場に
これらの意見に対し、市は「行政サービス以外での駅舎の利用には、売り上げの数%をJRに払わなくてはいけないといわれている」と説明。
委員からは、「一方的すぎる」などの意見がありました。
会議では他に、乗車券の販売業務を自治体へ委託する制度などの説明がありました。
今後は、21日に愛知県でJR東海との意見交換が予定されていて、白鳥市長は「出された意見を集約し、提出したい」としています。 -
南箕輪村北部保育園でまゆ玉かざりつけ
南箕輪村の北部保育園の年長園児が、10日小正月の伝統行事・まゆ玉づくりに挑戦しました。
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伊那市西春近 酒井一さん 井月の木製句碑を制作
伊那市西春近の大工、酒井一さんが、漂白の俳人、井上井月が詠んだ句を題材にした句碑の制作を行っています。
酒井さんの自宅には、制作中のものも含めて井月の木製の句碑11作品があります。
酒井さんはこれまで、校歌を一文字ずつ糸鋸で刻んだ木製の歌碑を作り学校などに寄付してきました。
去年11月、酒井さんはこれまでと違った作品を作ろうと考えていたところ、井月の独特の書体にひかれました。
杉の板に、井月直筆の拡大した文字を下書きし、釘で小さな穴を開けます。
その穴に、髪の毛と同じくらい細いワイヤーを通し、そのワイヤーを熱して木をくりぬいていきます。
井月の細い自体を作品にするためには、この方法が適しているということです。
酒井さんは、映画化されるなどした井月を、自身の作品を通して盛り上げていきたいと話してました。
酒井さんは、これからも井月の作品を題材に作品を作っていきたいと話していました。