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新垣勉さんコンサート
全盲のテノール歌手新垣勉さんのおしゃべりコンサートが7日、伊那市の長谷小学校で開かれた。
これは、長谷地区の生涯学習講演会として開かれたもので、長谷小学校の児童のほか地域住民ら約300人が集まった。
新垣さんは、トークを交えながら、クラシックの名曲や自分の出身地である沖縄の唄を披露した。
新垣さんはメキシコ系アメリカ兵の父と日本人の母のもとに生まれたが、生まれてすぐ失明し、視力を失った。その後、母方の祖母に育てられた。
新垣さんは、「自分なんて生まれてこなければよかったと何度も思ったが、歌が好きで歌に力をもらった」と話した。
また、自分の存在を理解してくれる一人の牧師との出会いを通じて生きる希望を見出したことを話し、「人生は出会いで決まる。心に素晴らしい出会いをたくさん貯めて、自分自身が良い出会いをあげられる人になってほしい」と子どもたちに呼びかけていた。
また最後に、新垣さんと長谷小の児童が一緒に合唱を披露し、会場を盛り上げていた。 -
秋の叙勲
瑞宝小綬章 伊那市 唐木孝之さん(70)伊那市西春近公民館長の唐木孝之さんが、教育功労で瑞宝小綬章を受章した。
唐木さんは、昭和14年生まれの70歳。
伊那北高校から信州大学文理学部に進み、卒業後は高校教諭になった。
長野西や伊那弥生ヶ丘高校などの校長を歴任し、定年退職後の平成14年には伊那市西春近公民館の館長に就任し、現在に至っている。 -
少年の塔慰霊祭
戦時中、満蒙開拓青少年義勇軍として満州に渡り、命を落とした青少年の霊を慰める「少年の塔慰霊祭」が4日、伊那市の伊那公園で行われた。
慰霊祭は上伊那教育会が毎年行っていて、この日は役員25人が集まった。
会長の唐澤正吉さんは、「負の遺産を決して風化させることなく、二度と過ちを繰り返さないよう永久平和を誓う」と追悼の言葉を述べた。
また、満蒙開拓青少年義勇軍の生存者の一人、伊那市西箕輪の北原和夫さんは、「終戦後は、飢えと寒さ、病気で犠牲者が続出した。祖国の地を踏むことができず、さぞかし無念だったと思う」と話した。
上伊那教育会によると、青少年義勇軍の上伊那出身者は507人で、このうち91人が命を落としたという。
参列者は、少年の塔に花を手向け、平和への願いを新たにしていた。 -
ATM利用限度額引下げ呼びかけ
振り込め詐欺の被害を防ぐため、伊那警察署は6日、ATM利用限度額の引き下げキャンペーンを行った。
このキャンペーンは全国一斉に行われ、伊那警察署管内では、警察官と防犯ボランティアの伊那エンジェルス隊が、金融機関の入口でチラシを配った。
警察などでは、万一、被害に遭った場合でも被害額を少なくできるとして、ATMの1日の利用限度額を日常生活で必要な額に変更するよう呼び掛けている。
伊那署管内の振り込め詐欺被害は、去年は10件、金額は約810万円だったが、今年は被害がない。
伊那署では、振り込め詐欺について家庭でよく話し合い、ATMでの高額な取り扱いに気を付けるよう呼びかけている。 -
南ア遭対協救助隊訓練
冬山シーズンを前に南アルプス北部地区山岳遭難救助対策協会救助隊のヘリコプターを使った救助訓練が6日、伊那市長谷で行われた。
訓練は、要救助者を県警ヘリコプターへ引き上げるというもので、対策協会のメンバー30人が参加し、万が一の事態に備えた。
今年ヘリポートとして整備された美和レイクハイランドには、午前10時に県警ヘリコプターやまびこが到着。県警の救助隊員からヘリを使った救助の注意点やポイントの説明を受けたあと、実技が行われた。
対策協会では年に4回、各種訓練を行っているが、ヘリコプターの訓練は久しぶりという。
20メートル上空にホバリングするヘリコプターから隊員1人が降下し、要救助者のもとへ。そこで待機しているほかの隊員が要救助者を抱え、ヘリに上がった。
降下訓練を7人、救助訓練を14人が行ったほか、ヘリに乗り込み滑落の恐れがある危険個所を見る捜索訓練も行われた。
隊員たちは、緊張した表情で訓練に臨んでいた。
南アルプスでは、今年、これまでに4件の遭難事故があり、ほとんどが冬山での事故となっている。 -
中溝通りグレードアップ
伊那市の坂下区旭町から山寺区天竜町を結ぶ中溝通りのグレードアップ事業が完成し、6日、テープカットで祝った。
中溝通りは、南北に全長375メートル、両側には大正ロマンを感じさせるガス灯型の照明灯を16基設置し、石畳風のデザインで舗装した。
構想までさかのぼると10年の歳月を費やしたこの事業は、平成18年度から21年度にかけて実施され、総事業費は1億6千万円で、国のまちづくり交付金を活用した。
古くから飲食店が立ち並ぶ中溝通り。グレードアップ事業の完成により、さらに賑やかな繁華街を目指す。 -
紅葉と桜の共演
伊那市高遠町の高遠さくらホテルの駐車場に植えられた桜が10月末に咲き始めた。現在、紅葉と桜の共演が楽しめる。
この桜は、「四季桜」と呼ばれるもので、さくらホテルができた17年ほど前に植えられた。
春・秋・冬と、年に3回花を咲かせるという。この桜は、11月中旬まで楽しめそうだ。 -
旧伊那農協組合長の故赤羽政喜さん追想集完成
旧伊那農協の代表理事組合長を務め平成18年に亡くなった赤羽政喜さんの追想集が完成し1日、JA上伊那本所で出版記念祝賀会が開かれた。
出版記念祝賀会には、赤羽さんと親交が深かった約80人が出席した。
平成18年に88歳で亡くなった赤羽さんは、昭和51年から平成6年まで18年間、旧伊那農協の組合長を務めた。
完成した追想集には、親交が深かった農協職員や友人、家族など117人が赤羽さんとの思い出などを162ページに渡り綴っている。
式の中で、発起人で前のJA代表理事組合長の征矢福二さんは「多くの人たちに協力してもらい立派な追想集ができた。大変うれしく思う」とあいさつした。
家族を代表して、長男の赤羽正治さんは、「大勢の方に、父に対する温かい思い出やエピソードを寄せてもらい大変うれしい」と感謝の気持ちを話していた。
赤羽政喜さんの追想集は1部3千円で、JA上伊那の本所や支所で販売されることになっている。 -
南部保育園で焼き芋大会
南箕輪村の南部保育園の園児が5日、自分達で育てたサツマイモを使って焼き芋大会をした。
焼き芋のために園の庭で集めたイチョウや桜の落ち葉を焚いて、一人一本ずつ、120人分のイモを焼いた。
南部保育園では、自分達で育てたものを自分達で味わう楽しさを知ってもらおうと、毎年、園の近くの畑で野菜の栽培をしている。
今年は豊作で、子どもたちの顔と同じくらいの大きさのサツマイモがたくさんとれたという。
火の中に入れたサツマイモは40分ほどで、熱々の焼き芋になった。
子どもたちは、半分にしてもらったイモを順番に受け取ると、おいしそうに口に運んでいた。
この日、焼かずに残したサツマイモは、年長の子どもたちがスイートポテトにしてみんなで味わうという。 -
上伊那地域景観育成住民協定地区連絡協議会
今後の活動計画決まる上伊那地域の景観育成に取り組む団体でつくる連絡協議会が5日開かれ、協議会の今後の活動計画が決まった。
伊那市のいなっせで協議会が開かれ、上伊那地域にある27の住民協定地区団体から、12地区の代表者が集った。
この上伊那地域景観育成住民協定地区連絡協議会は、景観育成の取り組みを行う地区同士が連携しあおうと、今年3月に発足した。
この日は、会の活動計画についての案が示され承認された。
それによると、今年度は、建築士会との情報交換やホームページの拡充、新たに景観住民協定地区の締結を目指す地区を支援するとしている。
また、協定地区同士との情報交換が出来ないままになっているとして、各団体の活動内容を把握するほか、来年度には景観育成の啓発が出来るパンフレットを作成したい竏窒ニしている。
連絡協議会の澤上和正会長は、「地道な活動だが、良い景観づくりを進める風土を整えていきたい」と話していた。 -
秋の叙勲
旭日双光章 伊那市 萩原俊さん(75)伊那市山寺在住の萩原俊さんは、保健衛生功労で旭日双光章を受章した。
萩原さんは、昭和9年生まれの75歳。
小学校3年の時、緑内障を患い失明。松本盲学校在学中に、あんまやはり、灸などの国家資格を取得し、昭和33年に伊那市に治療院を開業した。
昭和49年から、県はり灸マッサージ師会会長などの役職を30年あまり務め、法人化や事務所の建設など会の発展に尽力してきた。
現在も現役として治療にあたっている。
「叙勲には合わない感じはしたが、今までのご褒美としていただけるということで、嬉しくいただくことにした」と萩原さん。
仕事について「目が悪いからこの仕事しかないかなと入ったが、実際にやってみると、とても素晴らしい仕事。お客さんたちが、治ったとか、気持ちよかったとかいろいろ喜んでくださる。やっぱりこの仕事でよかったなと思っているし、素晴らしい仕事だと思っている」と話していた。 -
桜井区で焼き芋大会
伊那市富県桜井区で1日、焼きいも大会があった。地区住民約100人が参加して、収穫したサツマイモを焼きいもや豚汁にして、秋の味覚を楽しんだ。
このイベントは地区住民の親睦の場にしようと5年前から、住民有志でつくる桜井郷づくり委員会が企画している。
委員会では、区内にある観浄寺周辺の整備に取り組んでいて、サツマイモは6月に植えた。
住民達は、会話を楽しみながら焼きあがったサツマイモを味わっていた。 -
信大でシクラメン販売
信州大学農学部で4日から、学生が育てたシクラメンの販売が始まった。
シクラメンは、信大農学部の生産品販売所隣りに設けたテント内で販売をしている。
初日は、約200鉢が並んだ。
シクラメンは、学生が教育実習の一環として農場の温室で栽培していて、販売は今年で5年目になる。
今年は、花が赤と白の2色になっている「ことぶき」や、赤色がとても濃い「スターリングワイン」など新品種も並んでいる。
花の生育は例年並みで、いい状態という。
今年は約1800鉢の販売を予定している。
販売はクリスマスまでの毎週水曜日と木曜日で、一鉢800円から1200円。 -
内視鏡技術トレーニングセンター
利用に需要県が策定する地域医療再生計画に盛り込まれている、伊那中央病院への内視鏡技術トレーニングセンターの開設について、伊那市に開設された場合に利用したいと考えている医師が、アンケートの結果76%いることが分かった。
これは、伊那市の呼びかけで施設開設の可能性を検討してきた勉強会が、4日に開いた報告会の中で示した。
アンケートは、全国の大学病院を中心に500の診療科で千人の医師を対象に行われ、213人の回答があった。
「伊那市に開設されたら利用したいか」との質問には、「大いに利用したい」「内容により利用したい」が合わせて76%で、施設の需要があることが分かったという。
勉強会座長の白鳥孝副市長は、「この地にセンターを造ることは望ましい」とする検討結果を小坂樫男市長に報告した。
小坂市長は、「運営費や組織、利用など課題はあるが、この事業がなんとか日の目を見るようにお願いしたい」と話した。
建設に関する検討など今後については未定という。 -
「文化の日」に合わせ各市町村で表彰式
「文化の日」の日の3日、各市町村で表彰式が行われた。
伊那市表彰式典では、永年にわたり各種分野で活躍した9人と1団体が小坂樫男市長から賞状を受け取った。
教育文化功労は、地域医療に携わる傍ら図書を寄贈したとして近藤廉冶さん、俳人井上井月を研究している春日愚良子さん、古道法華道の復興に力を注いだ北原厚さん、月刊俳句雑誌みすずを主宰し俳句文化の振興に力を注いだ城取信平さん、地域の特性を活かして生涯学習事業に取り組んだ城取茂美さん、永年にわたり体育指導員を務めた松本守博さんの6人。
産業振興功労は、アルストロメリアの栽培の先駆者春日照夫さん、社会福祉功労は、永年にわたり保護士をつとめた伊藤光宣さん、保健衛生功労は、地域医療に携わる傍ら市の保健予防活動に協力した宮脇博子さん、善行功労は、地域情報の記録、発信活動に力を注いでいる伊那ビデオクラブ。
受章者を代表して城取信平さんは、「更に新しい気力を持って7万4千市民の1人として少しでも市の役に立つ人間にならねばという思いを深くした」と謝辞を述べた。 -
箕輪町イルミネーションフェスタ準備進む
14日から箕輪町で開かれるイルミネーションフェスタの準備が進められている。
イルミネーションフェスタは町の活性化を図ろうと、地元商店街の事業者や住民でつくるみのわTMOネットワーク2004が開いているもので、今年で5年目。
1日の準備には、箕輪中学校の生徒がボランティアとして参加した。
今年も松島の町道6号線、セントラルパークまつしまを中心に飾り付けをしている。
中学生達は、メンバーから教わりながら電球を網に巻きつけたりして作業を行っていた。
14日に点灯式が予定されていて、甘酒や焼き鳥のサービスなど、さまざまなイベントが企画されている。
また今年、イルミネーションフェスタのイベントに関する情報を提供していこうとホームページを制作した。
みのわTMOネットワーク2004では多くの来場を呼びかけている。
イルミネーションフェスタは14日から来年1月9日まで。 -
伊那市消防団音楽隊コンサート
伊那市消防団音楽隊のスーパーファミリーコンサートが1日、伊那市民会館で開かれた。
伊那市消防団音楽隊は演奏を通じて防火防災の広報活動を行っている。
コンサートは、消防団の活動を知ってもらおうと開かれ、今年で3年目。
この日は、アニメソングやゲーム音楽のメドレーなど8曲が披露された。
また、アニメキャラクターが登場したり、手遊びを交えたドレミの歌を会場全員で歌うなど、子どもからお年寄りまで楽しめるステージになっていた。
また第2部では伊那市消防団ラッパ隊が日頃の練習の成果を発表していた。 -
伊那公民館文化祭
第32回伊那公民館文化祭が3日まで、伊那市の伊那公民館で開かれている。
会場には、講座やサークルなどで取り組んだ陶芸や書道、工芸品など、約2千点の作品が並べられている。
伊那公民館には、20の講座と90のクラブやサークルがあり、年間に約5万人が利用している。
文化祭に並ぶ作品も、初心者から全国の展覧会に出展するレベルの作品などさまざま。
陶芸のコーナーでは、3年以上学び、土や釉薬にこだわって作られた皿もあれば、体験教室の作品もある。
また書道のコーナーでは、初心者が筆使いを覚えるために行う線の練習も並んでいた。
館長の武田登さんは「作品から学んでいる人の個性を見てもらえれば」と話していた。
伊那公民館文化祭は、3日は午前11時半から4階講堂で踊りや合唱などのステージ発表が行われる。 -
天竜川河川敷きで遺体発見
2日午前9時半頃、伊那市西町の天竜川河川敷で、遺体が発見された。伊那警察署では、死因の特定を急いでいる。
遺体は、天竜川河川敷で生い茂った樹木を伐採していた作業員が発見し、通報した。
伊那署の発表によると遺体で発見されたのは、住所不詳、元伊那市西町在住の職業不詳、山本博文さん(68)。
遺体は死後1カ月は経過しておらず、刺し傷などの明らかな外傷はないため事件性は薄いものとみて捜査を進めている。
この日は、警察官や鑑識などが、現場周辺で遺留品が無いかなどを調べていた。
伊那警察署では遺体を司法解剖し死因の特定を急ぐことにしている。 -
しめ飾り講習会
伊那市西春近山本区の住民が31日、一足早く正月用のしめ飾りづくりをした。
区民15人が集まり、東春近の工芸家・田中豊文さんから、しめ飾りの作り方を教わった。
これは、西春近公民館の山本分館が今年初めて企画した。
しめ飾りを準備するのは12月に入ってからが一般的だが、12月は忙しくなるため、稲刈りが終わり、ひと段落している今の時期に実施した。
わらは、今年の収穫で出たものを使った。
しめ飾りを自分でつくるのは初めてという人も多く、わらをよる作業に悪戦苦闘する姿も見られた。 -
高遠城址の秋まつり始まる
伊那市高遠町の高遠城址公園で31日、秋まつりが始まった。オープニングセレモニーが行われ、テープカットで開幕を祝った。
高遠城址の秋まつりは、桜だけでなく紅葉の美しさも楽しんでもらおうと開かれていて、今年で8回目。
まつり実行委員会の伊東義人会長は、「多くの人に訪れてもらい、商店街にも足を運んでもらって伊那市全体が活性化してほしい」とあいさつした。
公園内では、とん汁や農産物などの販売、菊花展などが行われている。
県内外からクラフト作家が出店するクラフトハーツでは、手作り品を並べた店が多く並んでいた。
また公園内の高遠閣では、訪れた人たちが打ちたての新そばを味わっていた。
今年は、紅葉が昨年より1週間ほど早く、今が盛りということで、訪れた人たちは紅葉狩りを楽しんでいた。
高遠城址の秋まつりは11月15日まで。7日と8日には「山麓一の麺街道フェスタ2009」が開かれる。 -
北海道犬による野生動物の追払い
来年度から本格化北海道犬による野生動物の追払い事業を進める伊那市は、来年度から委託農家を中心とした野生動物の追払いを本格化させる。
伊那市高遠町三義で31日、今年最後となる北海道犬の合同訓練が行われ、伊那市から委託を受けた「追払い実施者の会」のメンバー7人が参加した。
伊那市では、増加する野生動物による被害を防ごうと、平成19年から北海道犬による野生動物の追払い事業を進めている。
1年目は事業の第1段階として専門家によるリーダー犬の養成を行い、2年目となる今年は第2段階として市内各地域の協力農家に犬を貸し付け、養成と追払いを実施してきた。
これまでに、西春近のリンゴ園でサルの群れを追い払い、その後サルが現れなくなるなどの実績が報告されている。
来年度以降は第3段階として、地域ごと複数頭のチームを編成し、要望のあった地域の追払い体制を強化する。
伊那市では、各地域から協力者を募り、今後生まれる北海道犬の子どもを配置していきたい竏窒ニしている。 -
越冬女王蜂の準備
羽化したクロスズメバチの女王蜂に卵を蓄えさせて冬を越し、来年の蜂追いにつなげようという越冬作業が始まった。
伊那市西箕輪大萱の作業小屋では、伊那市地蜂愛好会のメンバーが29日から、女王蜂の越冬作業を始めた。
小屋の中には、会長の小木曽大吉さんが設置した蜂の巣がいくつも置かれている。
この巣箱では、24日頃から女王蜂の羽化が始まっている。
一回り大きな女王蜂とオス蜂を効率よく交尾させ女王蜂に卵を蓄えさせ、冬を越し、来春会員たちに配る。
ハチ追いを楽しみながら、ハチ資源の増殖にも力を入れている愛好会は、こうして人工的に越冬させた女王蜂を山に放す活動を続けている。
この日から始まったのは、より効率よく交尾させるための作業で、朝のうちにまだ動きの悪い蜂たちを、オス蜂だけを通す網の中に入れて交尾の確率をさらに上げるという。
体の小さなオス蜂は、網をすり抜けてしまうため、最終的に巣作りの基となる女王蜂だけが残るというしくみだ。
オスは、羽化して1カ月ほどで死んでしまうが、女王蜂は、マイナス2度から3度に保った冷蔵庫で一冬を越させて来年春に会員に配る。
会員は、自分の好きな場所に女王蜂を放し、すがれ追いを楽しむ。
この作業は、11月半ば頃まで続くという。 -
高尾町菊づくりの会展示会
伊那市山寺の高尾町菊づくりの会の展示が29日、きたっせで始まった。
当日朝、会員が6月ごろから育ててきた菊を会場に運び込んだ。
高尾町菊づくりの会は、高尾町の住民18人で活動していて、きたっせで展示を開いて4年目。
展示会は11月1日まで。 -
信州DC 観光名所を視察
長野県とJRがタイアップして全国から観光客を誘客する「信州デスティネーションキャンペーン」に向け、観光名所の視察が29日、伊那市高遠町で行われた。
JRグループや全国の旅行代理店の関係者18人が参加した。
視察旅行は県などが企画したもので、旅行代理店などに名所を紹介して旅行プランの参考にしてもらい、信州を訪れてもらうねらいがある。
視察は1泊2日で、上下伊那の名所を巡る。
このうち高遠町の進徳館では、伊那市の職員が、江戸時代から残るかやぶき屋根の建物で、学問所として使われていたことなどを説明した。
ある旅行代理店の営業担当者は、「個人向けプランに高遠城址公園周辺と温泉をからめたプランを提案したい」と話していた。
信州デスティネーションキャンペーンは、現在プレキャンペーン期間中で、本番は来年秋を予定している。 -
新型インフル ワクチン接種対象病院発表
長野県は29日、新型インフルエンザワクチンの一般来院の優先接種対象者にワクチン接種を行う医療機関を発表した。
伊那ケーブルテレビ放送エリア内での対象病院は、伊那市38施設、箕輪町6施設、南箕輪村3施設。
接種は原則予約が必要で、予約開始時期は▽最も優先度の高い妊婦と基礎疾患がある人は11月2日▽1歳縲・歳の乳幼児は11月16日▽小学校低学年は12月2日▽1歳未満の小児の保護者は12月17日▽小学校高学年と中学生が12月後半から来年1月前半▽高校生と65歳以上の高齢者が12月または来年1月竏窒ニなっている。
県では、限られた数量のワクチンを円滑に接種できるよう、複数の医療機関に重複して予約をしないように呼びかけている。
ワクチン接種の対象医療機関などについて、詳しくは、伊那保健福祉事務所で相談に応じる。
伊那ケーブルテレビ放送エリア内での対象病院は次の通り。
【伊那市】
下條医院、たけまつハートクリニック、新井耳鼻咽喉科医院、片桐医院、前沢眼科医院、中畑内科消化器科クリニック、医療法人保健同人会田中病院、中村クリニック、下島医院、古田産婦人科医院、春日医院、田畑内科医院、久保田皮膚科医院、医療法人伊那同心会天竜河畔医院、ふかさわ耳鼻咽喉科医院、樋代内科医院、池上医院、小坂産婦人科医院、木村内科医院、北原眼科医院、百瀬医院、清水耳鼻咽喉科医院、重盛医院、たかはし医院、松本医院、医療法人暁会仁愛病院、野沢医院、神山内科医院、滝小児科医院、長野県厚生連富士見高原病院附属みすず診療所、原内科消化器科医院、元の気クリニック、伊那市国保西箕輪診療所、酒井医院、医療法人春圭会春日医院、医療法人北原内科、伊那市国保長藤診療所、伊那市国保美和診療所
【箕輪町】
医療法人福島病院、上伊那生協病院、中川医院、箕輪町西部診療所、いくやま医院、箕輪町国民健康保険東部診療所
【南箕輪村】
市川内科クリニック、原胃腸科外科医院、長田内科循環器科医院 -
新型インフル 学級閉鎖
伊那市の小中学校では、新型インフルエンザへの感染とみられる児童などが規定数を超えたため、学級閉鎖の措置がとられている。
学級閉鎖になっているのは、東部中学校の1年生8クラス中2クラス。生徒74人中9人が感染した疑い。
伊那東小学校は、1年生4クラス中2クラス。児童63人中9人が感染した疑い。 -
伊那千秋会菊花大展示会
菊愛好家でつくる伊那千秋会の菊花大展示会が28日、南箕輪村の大芝高原屋内運動場で始まった。会場には会員20人が丹精込めた作品約600点が並んでいる。
展示会は、個々に菊作りをしている会員の作品発表の場として毎年開かれているもので、今年節目となる50回目を迎えた。
今年は悪天候だった割に出来がよく、秋に晴天が続いたことで菊に良い色が出たという。
会では今年から定期的に盆栽教室も開いていて、会場には見ごたえのある作品が並んでいた。
小林芳雄副会長は、「見ごろを迎えた菊が並んでいる。大芝の温泉に入った後に寄って行ってください」と来場を呼びかけていた。
伊那千秋会の菊花大展示会は11月3日まで。 -
仙丈小屋から荷下げ
南アルプスにある仙丈小屋の冬の間の営業休止を前に28日、ヘリコプターによる荷下げ作業が行われた。
標高2890mにある仙丈小屋から、標高1680mで荷降ろしの作業ができる歌宿までの間をヘリコプターが往復した。
降ろした荷物は水をくみ上げるためのポンプや小屋の外壁修理に使った資材などだった。
今年は梅雨明け後の長雨や、北海道での遭難事故の影響など登山者数の減少が心配されていた。
しかし仙丈小屋の利用者は6月15日の営業開始から27日現在で2996人に上った。
利用者数は昨年が2698人で、年々増加している。
仙丈小屋を経営する伊那市観光株式会社では、「中高年のリピーターが多かったことや小屋の経営努力が利用者増につながった」と話している。
仙丈小屋は10月末まで営業を続け、冬期間は冬山登山者のために、避難小屋として使えるという。 -
美篶地区新ごみ処理施設に関する委員会
アセス合意を見守り今後を検討伊那市美篶地区の新ごみ処理施設に関する委員会が27日夜、開かれ、上伊那広域連合が計画する新しいごみ処理施設について、建設候補地の地元区の動向を見守りながら、美篶地区の今後の対応を検討していくことを決めた。
区長や各種団体の関係者などが集まり、上伊那広域連合から進捗状況について説明を受けた。
広域連合は、現在建設候補地の地元、富県桜井区、北新区に対し、11月末までに環境アセスメントの実施について回答してもらうよう依頼していることを説明した。
参加者からの「地元区ではどのように話し合いが進んでいるか」という質問に対しては、「内部検討の段階。どういう状況か分からない」と答えた。
美篶地区としては、地元区がアセス実施をどう判断するかを見守りつつ今後の対応を検討していきたい竏窒ニしている。
また、現在の建設候補地に施設を建設することに反対していた住民有志の会「美篶ごみ問題連絡会」が、委員会から9月末に脱退した報告もあり、赤羽要委員長は、「脱退してほしくないという思いは伝えたが、一方的な脱退となった。美篶全体の意見をまとめきれなかったのは大変残念なこと」と話した。