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もっと休ませて! 南箕輪村で今年も奇祭「盆正月」
盆休みの延長を区長らに訴える、南箕輪村田畑区の伝統行事、盆正月が16日の深夜に行われました。
盆正月は、田畑区の伝統を守る会が毎年行っているもので、地区役員の家を一軒ずつまわり、玄関先にバリケードを作って盆休みの延長を訴えるものです。
区長らが寝静まった深夜12時頃、集まった会員たちが、作った正月飾りと一緒に、置きものや棚、ハシゴなど、家にあったものを玄関前に集め、外に出られないようバリケードを作りました。
最後に玄関前に「お正月」と書くと、会員たちは次の家へと向かいました。【伊那ケーブルテレビジョン】 -
「伝統行事大切だが、後片付けが大変」玄関封鎖の区長、語る
南箕輪村の奇祭「盆正月」で16日深夜、自宅を「封鎖」された田畑区の孕石区長は、翌17日朝6時、玄関先の様子を見て苦笑いをしていました。
ここでは区長が瓦職人ということもあり、玄関先に続く道路に、瓦がならべらられていました。
この朝区長は、各組の組長に電話を入れ、もう一日休みを取るよう伝えていました。
孕石区長は、「地区の伝統行事で守り伝えていくことは、大切だが、あとかたづけが大変です。」と話していました。【伊那ケーブルテレビジョン】 -
遠州大念仏踊り、高遠町健福寺で
静岡県の無形民俗文化財に指定されている遠州大念仏が、15日、伊那市高遠町の建福寺で行われました。
遠州大念仏は、静岡県浜松市周辺でお盆に行われる伝統行事です。
浜松市出身で、高遠町に移り住み、去年11月に亡くなった阿部清子さんを弔(とむら)おうと浜松市在住の親族が、保存会を招きました。
清子さんの夫、武雄さんが13年前になくなったとき、この大念仏を招いていて、清子さんは、自分のときも大念仏で弔って欲しいと遺言を残していたということです。
保存会のメンバー40人は、清子さんの遺影の前で念仏踊りを披露しました。
遠州大念仏は、広範囲に広く分布している事が最大の特徴で、70団体ほどが、その踊りを伝えています。
この日招かれたのは、根(ね)堅(がた)保存会です。
メンバーは、笛や太鼓に、歌い手などに分かれて、大念仏を講じていました。
清子さんの娘の太田和子さんは、「高遠の人たちにも保存会の人たちにも好意的に協力してもらいありがたかった。大切に育ててくれた両親の願いを叶えられてよかった」と話していました。 -
伊那市高遠総合支所で打ち水大作戦
ヒートアイランドをおさえようと20日、伊那市高遠町総合支所で打ち水大作戦がおこなわれました。
打ち水大作戦は環境問題への意識を高めようとおこなわれたもので、職員およそ15人が参加しました。
今日は支所近くの井戸から汲んできた水、およそ370リットルを支所前の駐車場に手分けしてまいていました。
打ち水は3分ほどおこなわれ、しばらくすると水でぬれたアスファルトから涼しい空気が流れてきました。
打ち水の結果、始める前は31度あった気温が3度下がり、28度になりました。
この打ち水大作戦は22日にも伊那市役所でおこなわれるということです。
市民ならびに市職員の環境意識向上につながるか、関心が寄せられるところです。【伊那ケーブルテレビジョン】 -
お産について考える 信毎WAの会
信濃毎日新聞主催の、上伊那のお産について考える会が10日、伊那市のいなっせで開かれた。
信濃毎日新聞は、今年度から地域活動部を立ち上げ、地域へ出向いていき、様々な問題を話し合う企画を始めた。第1回となる今回は、全県でも大きな問題となっている産科医療について、特に状況が大きく変わった上伊那地域で開催された。
信毎紙面でも、この問題について連載し、呼びかけたところ昨日は、上伊那地域から70人が参加した。
座談会では、伊那中央病院の産科医師や、昭和伊南総合病院の助産師など、4人が、現状について話をした。
伊那中央病院産婦人科部長の上田典胤医師は、「産科医師は5人がいるが、年間1000件の出産を受け入れていて、事故を起こさないようにするのに精一杯だ。朝から晩まで一日に8人が出産した例があるが、休日だったら対応できなかった。今後、途方にくれる場合があるのではないかと心配している」と切実な実情を話した。
座談会の後には、分科会がひらかれ、参加者らが、お産の場をどう守るか、こんなお産がしたい、などをテーマに話した。
2人目を希望しているという駒ヶ根市の夫婦は、「状況が厳しいことは改めて分かったが、専門的な話も聴けて勉強になったし参加者同士が正直にいろいろ話せた。こんな機会を今後も作ってもらいたい」と語った。
企画した信濃毎日新聞の井上裕子さんは、「記者としても医療問題について何もしないわけにいかないと感じていた。紙面で、また企画を通して、参加者と共に問題に向けて知恵を出していきたい」と話していた。【伊那ケーブルテレビジョン】 -
高遠湖で無料カヌー体験 無料は12日まで
夏休みを利用した、無料のカヌー体験が伊那市の高遠湖で行われている。11日は、上伊那の親子連れなどが高遠湖を訪れ、カヌーを体験した。
体験会を開いているのは、伊那市高遠町にあるB&G海洋センター。施設のPRを兼ねて、夏休みの子供達に湖に親しんでみもらおうと、毎年行っている。
子供達は、職員からバドルの使い方などを教わってから湖へ。最初は怖がった子供も、すぐに慣れ、楽しそうに漕いでいた。
無料でカヌーを貸し出すのは12日までで、時間は午前9時から午後5時まで。
(テロップ 問い合わせ伊那市高遠町総合支所 電話94-2551) -
三峰川サマーピクニック86 美和湖南アルプス公園で
水と緑にふれあう上伊那の夏のイベント・「三峰川サマーピクニック2008」が10日、伊那市長谷の美和湖と南アルプス公園を会場に行なわれた。
このイベントは、ダムを管理する国・森を管理する県・伊那市などで組織する実行委員会が行っているもので、今回で17回目。
今年は、事業の見直しを行い、キャラクターショーなどを廃止して、より、水と緑に親しむに重点をおいてイベントが開始された。
また、高遠ダムと美和湖の2会場で行われていたが、今年は、全てのイベントが美和湖で行われた。
美和湖では、カヌーや、水上サイクリングが用意され、集まった人達が楽しんでいた。
サマーピクニックのメインイベント・10人乗りの手漕ぎボートでタイムを競うEボート大会には、10チームが参加した。
二艘により予選を行い、好タイムのチームが決勝に進出。参加者らは息を合わせてボートをこいでいた。
伊那市からイベントに参加したある母親は、「夫がEボートに参加しているので応援に来ました。子どもが遊べるものがたくさんあるのがいいですね」と話していた。
実行委員会では、「踊りや花火が多い中で、水と遊べる上伊那唯一のお祭り。楽しみにしている参加者も多い」と話していた。
イベントには600人ほどの人が集まったという。【伊那ケーブルテレビジョン】 -
朝市で伊那北駅周辺活性化、9日スタート
伊那市山寺の商店主などでつくる、山寺活性化協議会は9日、地区の子ども達と一緒に伊那北駅前で朝市を開いた。販売側として、会員と子ども合わせて約40人が集まり、多くの地元住民が買い物に訪れた。
朝市は、伊那北高校の駅前活性化プロジェクトや、伊那小学校の駅前整備に刺激を受けた協議会が、自分たちも活性化活動をしていこうと開いたもの。伊那北駅前広場の有効活用については、去年の6月から伊那北高校の生徒を中心に活動が始まっており、文化祭でワークショップを開くなどして活用方法が話し合われてきた。
ワークショップの中では、子ども達から「朝市をやってはどうか」という意見もあげられたという。
この日は地区住民が店を出店し、子ども達が呼び込みや商品の受け渡しなど手伝いをしていました。ある子供は、「お客さんに商品を売る事は慣れていないので難しい」と真剣に語っていた。
一方、朝市を訪れた人達は、盛り上がる伊那北駅前で楽しそうに買い物をしていた。
山寺活性化協議会の矢野昌史理事長は、「伊那北駅前広場での朝市が定着して、もっと人が集まるようなものを目指して頑張りたい」と意気込む。
この朝市は、11月8日まで毎月第2、第4土曜日に開かれることになっており、今後伊那小児童が出店する予定。
また、広場を利用したフリーマーケットも予定されている。 -
伊那図書館 打ち水大実験 0.7℃気温下がる
伊那図書館で9日、省エネで自然な涼しさを感じようと、打ち水大実験が行われた。
9日の天気は曇りだったが、午後4時の伊那図書館の前の気温は27・5度。図書館に訪れていた子供達、およそ15人が参加し、合図とともに一斉に、玄関前の広場で水まきをした。
打ち水に用意した水は地下水で、およそ300リットル使用した。子供達は、何回もバケツに水をもらい、水まきを楽しんでいるようだった。
20分ほど、うち水をした結果、気温は26・8度と、0・7下がった。
されに先立った、夏休み中の子供たちを集め、リサイクル工作教室も開かれた。子供や保護者など11人が参加し、牛乳パックを使ったジョロと竹の水鉄砲を作った。
伊那図書館では、手軽に出来る工作教室を通して、親子に触れ合ってもらおうと、年に数回、こういった工作教室を開いていた。
子供達は、ジョロと水鉄砲が完成すると外に出て、水遊びを楽しみました。完成したジョロと水鉄砲に水を入れ、花壇や芝に水まきをした。
市内から参加した、唐木トシエさん、マナカちゃん親子は、「とても楽しかった、また参加したい」と話す。 -
伊那・諏訪名物丼、連携の道探る
諏訪地域と上・下伊那地域にある9つの名物丼ぶりの会は、お互いの連携方法について、今後は、上伊那地域観光戦略会議に検討を委ねる事にした。6日、上伊那地方事務所の呼びかけで、各名物丼の会の代表が伊那技術形成センターに集まり、連携の方法について話し合いが行われた。
9つの名物丼の会は、お互いの連携を図り、県内外に広くPRする方法を探ろうと、今年5月に一回目の会議を開き、それぞれ意見を交わした。二回目の6日は、今後の進め方が話し合われましたが、連携方法について、今年6月に発足した上伊那地域観光戦略会議に検討を委ねる事になりました。
理由として、会員数や丼ぶりの認知度など各会で差があり、今の段階でまとまった組織を立ち上げるには、温度差がある事を挙げている。
戦略会議では、分科会を設け、諏訪、上下伊那の名物丼を観光資源として定着させる効果的な方法を検討する事になっている。また、構成員には会のメンバーも加える予定。
分科会では今後、年度内に9つの会の連携方法を検討し、提言としてまとめる。会ではそれを受けて、今後の方針を決めていくという事です。 -
伊那の夜空、5千発の花火彩る 伊那まつりフィナーレ
第36回伊那祭りをフィナーレを飾る花火大会は3日、午後7時30分より打ち上げが開始され、市役所周辺の天竜川沿いには大勢の市民が繰り出して、光と音の競演を満喫し、到来した夏を楽しんだ。
三峰川・天竜川合流点からは十号玉やスターマインなどが、天竜川の中洲からは音楽花火が、合計約5千発打ち上げられ、あたり一帯に景気の良い花火の音と音楽・拍手・歓声が響きわたった。
花火大会に先立って午後3時30分からは、市役所西側駐車場で遊ingビレッジが開かれ、地元の歌舞劇田楽座や大道芸のパフォーマンス、エアロビクスやダンスなど、盛りだくさんのステージイベントが開かれ、様々な屋台が色を添えた。 -
第36回伊那まつり盛大に
第36回伊那まつりが2日、伊那市街であった。セントラルパークにはさまざまな屋台がずらりと並び、家族連れなどでにぎわったほか、82連、総勢6500人が参加する市民おどりでは、参加者の熱気で夏の暑さを吹き飛ばした=写真。
この日も30度を超える蒸し暑い一日となったが、踊りに先立ち、まつりを見に来た沿道の市民と、おどり連による打ち水を実施。
踊りは市民バンドが演奏する「Dancing on the Road」でスタートし、それぞれ活気あふれるダンスを披露した。市民踊りに参加する連は市内に限らず、年々市外からの参加も増えているという。
3日は市役所西側駐車場の「遊ingビレッジ」でダンスステージやバンド演奏、灯ろう流し、大道芸などが催されるほか、屋台も多数出店する。時間は午後3時半縲恁゚後9時。また、花火大会は午後7時半縲恁゚後9時。 -
おぉ!もう出たか マツタケ この暑さに、この太さ
伊那市ますみヶ丘の産直市場グリーンファームで1日、大ぶりのマツタケが売りに出された。山菜やキノコに詳しい出荷者が、持ち込んだ。
同店にマツタケが今年並ぶのは、7月23日に続いて2回目。前回のものはまだまだ小さなものだったが、今回は、この時期には思いもよらない大きさ。あたり一面に、良い香りを漂わせた。
「毎年この時期に土用マツタケが出るが、今年は非常に暑くどうなるか予測がつかなかった。そこにこんな大きなマツタケが出てくるとは、驚いた」と代表の小林史麿さんは話していた。 -
アンサンブル伊那に子ウサギ誕生
伊那市西箕輪の知的障害者通所授産施設「アンサンブル伊那」で飼育しているウサギのベリーが、赤ちゃん4匹を産んだ。子ウサギは小屋の中で元気に育っている。
今回出産したのはネザーランドドワーフ種。親ウサギはいずれもグレーで、子ウサギは薄いグレーと濃いグレーが2匹ずつ。6月30日に生まれ、小屋の中で母親のベリーが世話をしていたが、7月14日ころから小屋の外に出てくるようになった。今は、親と同じえさを食べ、すばしこく動いている。
アンサンブル伊那は、利用者の仕事の一つとして、また動物との触れ合いのため、つがいで3種のウサギ9羽を飼っている。ネザーランドドワーフのほかアメリカンファジーロップ、ホーランドロップがいる。利用者2人がえさや水やり、掃除などの世話をしている。
今はベビーラッシュで、8月中旬ころにはさらに2羽が出産予定という。
ウサギはいつでも見学、交流ができる。アンサンブル伊那では、「夏休みなので、ぜひ親子でウサギと触れ合って」と話している。
子ウサギは希望者に有償でわける。問い合わせはアンサンブル伊那(TEL71・8622)へ。 -
南箕輪村森林セラピー協議会
「森林セラピーロード」の認定を受ける南箕輪村大芝高原について考える村森林セラピー協議会は29日夜、村役場で会議を開き、任期(2年)満了に伴う役員14人の選出を行った。今夏で認定期間が切れるため、今後、更新手続きを進めることを確認した。
ロードの利活用方法の具体化については、高原内に群生するササユリの乱獲問題などを上げて話し合った。再任の荻原文博会長は「自然に触れることも保護することも大切。難しい問題だが煮詰める必要がある」とした。
認定の更新手続きに関し、林野庁などでつくる認定機関が本年7月初旬、発展的解散により「NPO法人森林セラピーソサエティ」に活動移行したとの説明もあった。 -
【記者室】伊那毎日新聞最後の日に
「休刊は残念だ」「何とか存続できないのか」と多くのありがたい言葉をいただいた。中には「地域の損失だ」とやり場のない憤りをあらわにする方もいらっしゃった。
新聞は人々の役に立つためにこそ存在するのだが、私たち製作側が常にその意識を持っていたかといえば甚だ心もとない。日々の出来事を夢中で追い、記事にまとめることに汲々とするばかりで、本来の目的は見失いがちだったように思う。そんな私たちの新聞でも惜しんでくれる方がこんなにもいると知っていたなら、もっと良い記事を書き、もっともっと良い新聞をつくったのに…。
本紙は休刊となりますが、これまでいただいたご支援、ご厚情は決して忘れません。皆様の今後に幸多からんことを。(白鳥文男) -
伊那毎日新聞休刊へ
伊那毎日新聞は31日付の発刊をもって休刊する。1955(昭和30)年2月の創刊から53年余。地域とともに歩んだ半世紀の歴史に幕を下ろす。
伊那毎日新聞は、伊那市本町で産声を上げ、以来社屋を伊那市西町区、南箕輪村と移転。1999年に現在地の伊那市室町に移ってからは、紙面のカラー化などを図るとともに、内容の充実に積極的に取り組んできた。
01年には、「地元の課題は世界にも共通する課題」を合言葉に、公共事業や教育、環境などの問題を通じて「真の豊かさ」について考えてみよう竏窒ニ、伊那毎日新聞社製作のケーブルテレビ番組「いなまいニューススタジオ」がスタート。紙面と映像が連携する新しいスタイルで、公共事業の決定プロセスの不透明性や矛盾などを指摘した。
02年には、県会でのダム論議を背景に「いなまいテーブル」を作成。ダム問題を「財政」「環境」「生活」「産業」「景観」「決定プロセス」など多面的視点で検証する“判断の枠組み”を提供した。「いなまいテーブル」のパンフレットは上下伊那のほぼ全戸に配布。いま問題にされている戸草ダム建設計画中止を議論する際に十分応用できる。
03年から05年にかけては「上伊那・輝く経営者キャンペーン」を展開。産学官でつくるキャンペーン推進委員会の事務局を伊那毎日新聞社が務め、上伊那で輝いている中小企業経営者約100人を紙面、映像、単行本で紹介した。さらに、05年からは、戦後の上伊那経済を牽引してきた大手企業の優れた経営者・創業者を上伊那の「産業史」「経営史」として後世に残す企画も展開している。
読者参加でつくる各種カラー企画や人物紹介も好評で、郷土愛醸成につながる、との声も多かった。
最近では広域ごみ処理施設建設計画の詳細な報道などが住民の関心を集め、伊那毎の記事が注目されている中での残念な休刊となってしまった。 -
JA上伊那あぐりスクール伊那校・駒ヶ根校初の交流会
JA上伊那の小学生を対象にした「あぐりスクール」は26日、開校3年目で初めて伊那校と駒ヶ根校の交流会を開き、伊那市のみはらしファームでブルーベリー狩りやゲームを楽しんだ。
伊那校、駒ヶ根校の小学生各44人の計88人に保護者らを含め約200人が参加した。
ふれあい広場で、開校式の日にも楽しんだ大腹巻送り大会を開催。各組ごとに10人1組となり、9人が二人三脚の要領でひもで足をしばり、大腹巻を体に通して往復。残り1人が大腹巻を持ってゴール地点にあるリンゴジュースを飲み干し順位を競う。
腹巻を力いっぱい伸ばし体を小さくして通そうとするが苦戦。フリーの1人が強引に腹巻を引っ張って通す場面もあった。暑さの中でのゲームだったが、皆必死に腹巻を送って楽しんでいた。
全員での記念写真撮影や、あぐりスクール○×クイズもあった。
この日は、交流会前に各校ごとにトウモロコシの収穫と試食、A・コープなどへの直売出荷も体験した。 -
内の萱で赤ソバ「高嶺ルビー」を栽培
伊那市荒井区の内の萱赤ソバ栽培組合(唐木好春代表、14人)は27日、ますみケ丘平地林近くの大根畑地籍6・7ヘクタールに赤ソバ「高嶺ルビー」の種をまいた。日本ミツバチの蜜を取るためのソバで、遊休農地の解消などを図る。
集落の水田面積10ヘクタールのうち耕作面積は1ヘクタール。あとはソバを栽培していたが、イノシシに倒されるなど収穫は皆無状態だった。農業従事者が高齢化する中で、対策を考え、本年から地域の活性化などをねらい、景観作物としても楽しめる赤ソバ栽培に取り組むことになった。ソバの実は収穫せず、栄養価の高いハチミツを採取するためのソバ栽培で、畑にハチの巣箱を置き「信州日本みつばちの会」(中川村)と連携しながら進める。
作業では、各農家がそれぞれ所有する畑にソバをまいた。
花の見ごろは9月初旬から。
唐木代表(76)は「内の萱は『行者そば』発祥の地。ソバには縁がある。山間地域の広範囲で赤い花が咲けば見ごたえがあると思う。地域おこしにつながればと希望を持っている」と話した。
赤ソバのハチミツは、信州大学の井上直人教授の研究で、通常のハチミツの約100倍の抗酸活性化を持つことが明らかになっている。 -
南箕輪村「エコロジーコンサート」近づく
子どもと環境について考える南箕輪村の「KID,Sエコロジーコンサート」の音楽劇に出演する、地元を中心とした児童59人が最後のけい古を終えた。8月4日、村民センターで開く本番に向け、歌や踊りなどに励んできた子どもたちの気持ちは高まっている。
コンサートは清内路村の「子ども地球サミット」連動企画。同村では、大芝の自然や田畑半沢のホタルを舞台に書き下ろした音楽劇「蛍火の空の下で」などを公演する。28日夜、ホタル役として舞台に立つ児童たちは、約1時間の音楽劇を通しでけい古した。
計8回のレッスンを終え、南箕輪小4年の飯村千波さん(9)は「本番は緊張しそうだが、ダンスを一番に頑張りたい。参加したみんなと良い思い出がつくれそう」と話していた。
コンサートは午後5時30分開場(入場整理券を配布)、同6時開演。同イベントに合わせ、3日午前10時からは大芝公園・大芝湖南側で「新エネルギー設備の展示とエコ体験」を催す。
最後のレッスンに臨むホタル役の児童たち。元気よく歌やダンスを披露 -
ふれあいキャンプのOB、OGらをが同キャンプを支えるグループ「わかば」を発足
自分たちを支えてくれたキャンプを今度は自分たちで支えたい竏秩B
子どもの自主性や社会性を育成することなどを目的として駒ケ根市が実施している「ふれあいキャンプ」。同キャンプには普段はなかなか自分が出せない子や、人とのコミュニケーションに悩む子どもも参加しているが、キャンプでの関わりを通して劇的な成長を見せる。キャンプ開始から10年。同キャンプを卒業し、社会人となったメンバーが中心となって、同キャンプを支えるグループ「わかば」を発足した。メンバーは高校生から20代までの約30人。「自分たちに変わるきっかけとなった同キャンプを後輩にも残していきたい」という思いのもと、活動を開始している。
今回「わかば」を発足したのは代表の柳沢竜也さん(20)ほか、倉田拡さん(21)、片桐慎吾さん(22)、唐沢祐一さん(23)、唐沢理英さん(25)、松村澄恵さん(21)の6人。それぞれがこのキャンプで仲間とともに経験を重ね、自分自身を成長さてきた。ほとんどのメンバーはキャンプを卒業した後も、スタッフとして同キャンプを支えてきた。
しかし、これまでこのキャンプを中心となって引っ張ってきた大人が高齢化する中、「いつまでも頼っていることはできない」と一念発起。今度は自分たちが支えていこうと考えた。
メンバーの一人、倉田さんは「キャンプに参加することで、それまでと180度変わる人もいる。実際自分自身も変わることができた。今、自分より下の子の中にも悩んでいる子はたくさんいる。そういう子のためにも、こういう場をなくしてはいけないと思う」と話す。
当面はふれあいキャンプのサポートを中心として活動を展開するが、今後は活動の幅を広げていきたいと考えている。 -
駒ケ根工業高校で夏休みものづくり体験教室開催
駒ケ根市にある駒ケ根工業高校で27日、小学生を対象とした「夏休みものづくり体験教室」があった。赤穂南小学校と西春近南小学校(伊那市)の児童と保護者約50人が参加。七宝焼きのキーホルダーづくりに挑戦した=写真。
同教室は小学生にものづくりの楽しさを体験してもらうとともに、工業高校とはどんな場所かを知ってもらうことなどを目的として実施しているもので、夏休み中は全4回、開催を予定している。
初日のこの日は、金属製の下地に鉱物質の粉末を水で溶かしたペーストを乗せて焼き上げる「七宝焼き」の体験を企画。親子は先のとがった棒などで細かな部分にも色を乗せ、オリジナルの作品を焼き上げていた。
この日小学1年生の伊東祐稀君、年中の拓未君と参加した母親のみのりさんは「子どもも張り切ってやっているが、なかなか難しい。でも、自分で手づくりしたものなので、宝物になると思います」と話していた。 -
少林寺拳法宮田支部の拳士たちが親子で自然体験
宮田村の少林寺拳法宮田支部(鈴木英仁支部長)の少年少女拳士とその家族が27日、駒ケ根市のシイタケ生産者・水上平八郎さん(53)の雑木林で林間学習をした。子どもたちは協力合いながらキツツキの巣箱づくりやシイタケ採りなどを体験。自然の大切さを学ぶとともに、仲間との絆を深めた。
ただ拳法を身に付けるだけでなく、人との絆や相手を思いやる心を学んでほしいとの願いから、同支部では普段からこうした体験学習を展開しており、水上さんの林で林業体験をするのは2年目。
最初に上伊那地方事務所林務課の大崎智文さんからアカマツ林の話や近年問題となっている松くい虫のことなどを学び、林の中につるすキツツキの巣箱づくりに挑戦。年下の子が釘を打つ時は釘が曲がらないよう、年上の子が添えてあげるなどして、みんなで一つの巣箱を完成させ、「キツツキが入るといいな」などと笑顔で話していた。
水上さんは「こうした体験の中で子どもたち自然を知ってもらい、未来へとつないでいってほしい」と話していた。
また、現在少林寺拳法宮田支部、駒ケ根支部ではともに活動する拳士を募集している。
宮田支部の問い合わせは(TEL090・1543・3763)鈴木さん、駒ケ根支部の問い合わせは(TEL090・4196・・4032)気賀沢さんへ。 -
リンゴオーナー農園の園開き、各地で開催
上伊那農業協同組合(JA上伊那)の「リンゴオーナー園」の園開きが27日、上伊那各地であり、今年自分のリンゴを育てようと考えている県内外の家族連れなどが各地の農園を訪れ、契約式に臨んだ。
同制度は1シーズン、自分のリンゴの木を持ち、秋には自分の木からリンゴを収穫することができるもの。土や自然に親しみ、農業への理解を深めてもらうことなどを目的として開催している。
そのうち宮田村の酒井秀康さん(51)の農園では今年、29組の家族がオーナーとして契約。この日愛知県名古屋市から家族とともに契約式に訪れた薮田留美さんは「去年も同じ畑でダンボール9箱ぐらい取れた。今年も秋が楽しみ」と話し、気に入った木に契約のしるしとなる札を下げていた=写真。
オーナーのほとんどがリピーター。主には県外から訪れる家族が中心で、県内別地域から訪れる人も1割程度いるという。 -
アレチウリ駆除大作戦
第10回アレチウリ駆除大作戦(実行委員会主催)が27日、伊那市内の三峰川水系であった。地域住民約140人が参加し、ぐんぐんと伸びた帰化植物アレチウリを1本ずつ抜き取った。10回の節目を記念し、三峰川流域の環境を学ぶ親子環境教室を初めて開いた。
環境教室には親子ら16人が参加。アレチウリの長さや茎の太さ(周囲)を競うなど遊び心を取り入れた内容で、アレチウリの生態を学びながら駆除作業に当たった。
参加者は、それぞれ繁茂したアレチウリの根を抜き、茎をたぐり寄せた。1日に10センチ、20センチと伸びるそうで、長さはすべて4メートル以上。一番長かったのは7メートル65センチで、太さは4・1センチだった。参加者は「繁殖力がすごい」と驚いていた。
アレチウリ駆除は三峰川の自然や歴史を後世に残すため、市民団体「三峰川みらい会議」が主導となって進めていたが、地域の取り組みとして広がり、丸山宏一副代表は「趣旨が浸透した。子供たちに遊んでもらえる三峰川を残すため、活動を続けていきたい」と話した。
アレチウリに覆われた植物は光合成が出来ずに枯れるなど生態系のバランスが崩れる。河川敷だけでなく、段丘崖、道路沿い、畑作地帯などにも繁茂し、見つけたら抜き取ることが重要という。 -
【記者室】花火のごとく
花火は心躍る。祭り彩る盛夏の花火も、冬空に咲く恵比寿講花火も。花火は家の窓から眺めるものだったが、手筒花火を打ち揚げる「みのわ手筒会」との出会いで、間近で見る醍醐味を知った▼発足の年から取材させていただき、吹き上がる華に感動した。同時に地域に活力を-と願う会員の熱き思い、心意気を見せていただいた。打ち上げ花火も手筒花火も、わずか数秒に魂を込める。危険と隣り合わせなだけに、命を懸けた華。見る人の心を明るく照らし、潔く散る▼一瞬でもいい。花火のごとく人の心に明かりを届けることはできただろうか。感動なんて大それたものでなく、小さな小さな明かりでいい。そっと照らし、そして消える。そんな人生が送れたら幸せ。(村上裕子)
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駅前広場「輪苑」にあずまやを
宮田村のJR宮田駅周辺の住民有志でつくる「一輪の会」(小沢常明会長)は26日、整備を進める駅前広場「輪苑」に休憩所となるあずまやを建てようと地鎮祭を開いた。同会の手づくりで輪苑が開園して2年が経過。あずまやの設置は当初からの念願でもあり、今回も地域の幅広い協力で建設にこぎつけた。
新田区の後藤寛さんが、所有する山林からヒノキ材を提供。
棟りょうにはあずまやを何棟も建てた経験がある同区の小田切幸平さん、屋根ふきは中越区の久保田秀男さんに協力を仰ぎ、一輪の会メンバーが基礎から枠ぐみまで力をあわせて手づくりする。
広さは4畳半ほどで、10月の完成を予定。「輪苑はどんどん進化し、多くの人に親しんでもらえる広場となった。念願だったあずまやもみんなの手づくりで、立派に完成させたい」と小沢会長は話した。 -
東京・長野手話ダンス交流会
東京・長野手話ダンス交流会がこのほど、伊那市のJA上伊那本所であった。東京と地元の手話ダンスグループのメンバー約70人が参加し、日頃の練習の成果を発表しあった。
今回で9回目の同会は、上伊那の手話ダンスグループと東京の手話ダンスグループが親交を深めるもので、東京からは手話ダンスのグループ「アミカ」のメンバーらが、地元からは日本手話ダンス指導員の大槻一子さん(箕輪町)の教えている教室の生徒らが参加。
「年齢を問わず、手話ダンスの大好きな人たちが集まっている」と大槻さん。交流会では30代から80代まで、幅広い年齢層が、「今日の日はさよなら」「みかんの花咲く丘」など18曲を踊り、和気あいあいとしたひとときを楽しんだ。 -
お陣屋行燈市盛大に
江戸の縁日を楽しむ飯島町の第15回お陣屋行燈市は26、27日、広小路で開催。真冬開催から初めて、夏開催になり、酷暑の中、しずしずと代官行列や大型時代劇「必殺仕事人」、行燈市俳句大会、獅子舞など多彩なイベントが繰り広げられ、お店も並んだ。行燈市80人衆などでつくる実行委員会主催(関連記事1面へ)
おなじみどんどろ獅子舞で幕開け、代官行列が練り歩き、行燈一座の大道芝居「必殺仕事人」も好評。2千円で21枚の1両木札に両替した来場者は、茶屋で冷たいかき氷を食べたり、ビールを飲み、おたなを冷やかしたりして、市の風情を楽しんだ。夕闇迫れば、一斉に大小百基の行燈に火が入り、幻想的な雰囲気を醸した。
27日の催しのタイムスケジュールは次の通り
▽午前10時開門、11時お陣屋太鼓、正午大型時代劇、午後1時、ブラスバンドなど音楽演奏、、午後2時、市場納め。 -
『信州を楽しむ住まい』刊行
建設会社のフォレストコーポレーション(伊那市西春近)社長の小沢仁さんは『信州を楽しむ住まい 「工房信州の家づくりグループ」の提案』(川辺書林、A5判158ページ、税抜き1400円)=写真=を刊行した。自宅を建てたいが、どんな家が良いのか悩んでいる、という人たちに向け「信州を楽しむ豊かな暮らし」ができるよう、地域特性に応じた「信州らしい家」「信州の良さを実感できる家」を建てては竏窒ニ家造りのプロの立場からアドバイスしている。
「信州らしい暮らし」を住まいに取り入れる具体的な方法として(1)地元信州の木(2)自然素材(3)自然型通気工法(4)広がり空間の間取り竏窒イとした「工房信州の家」を提案。豊富な写真や図表を交えて詳しく紹介している。
小沢さんは文中で「経済成長を遂げる中で住宅業界がややもすると置き忘れてしまった感のある『こだわり』を、まずは作り手側が取り戻すべきだ」「家作りをお考えの方もぜひ『こだわりの家作り』を実践されることを願ってやみません」と結んでいる。