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伊那公民館高齢者教室、山本勘助について学ぶ公開講座
伊那公民館の高齢者教室は25日、オープン講座を開いた。受講者や一般参加者など約100人が参加。元信州高遠美術館館長の堀井英雄さんを講師に迎え、NHKの大河ドラマで注目を集め、高遠城を築いたとされている山本勘助について学んだ=写真。
堀井さんを迎えて開く公開講座は2年目。市町村合併にちなんで昨年、高遠町に縁の深い絵島をテーマとした講座を開催ところ好評だったため、今年も高遠の歴史に関連した歴史講座を企画。
堀井さんは、武田信玄に器量を認められ、武勇に優れていたとされる勘助だが、甲陽軍鑑以外の史書や古文書に登場しないことから、実在の人物だったか疑問視されていたことを説明、しかし、昭和40年代に発見された市川文書に名前があったことで「実在が明らかになった」とした。
また、さまざまな資料の中にある勘助に関する記述を紹介し、築城術、戦術ともに高く評価されていたことを示した。 -
伊那市消費者の会が廃油を使った石けんづくり
伊那市消費者の会(向山八千子会長)は23日、廃油を使った石けんとぼかしづくりを実施した=写真。この日は約10人のメンバーが参加し、かせいソーダを混ぜた廃油を型に流し込むなどといった作業に取り組んだ。
ごみの減量化を目的として30年以上前から続いている取り組み。廃油を使った石けんは牛乳パックは豆腐の空きパックなどを型として使用していたこともあったが、今年からはステンレス製の金型を用いて作製している。
冬場を除く4月縲・1月にかけて作業を行っており、石けんは年間数千個以上を作る。
出来上がった品物は上伊那農業協同組合(JA上伊那)の本所やあじーな、羽広荘などで販売しているほか、10月に開く伊那市の生活展にも出品しているが、雑誌に紹介されたことがあるなど、好評だという。
価格は石けんが300グラム100円、ぼかしが900グラム300円。 -
2007信州大芝高原イルミネーション・フェスティバル 参加者募集
南箕輪村大芝高原で10月、「2007信州大芝高原イルミネーション・フェスティバル」がある。村の活性化を目的に住民有志による実行委員会の主催で昨年初開催し、村内外の多くの人でにぎわったイベントを今年も開く。8月末までイルミネーションを出展する参加者を募集している。
フェスティバルは、大芝高原のメーンストリートをイルミネーションで飾り、いやしの空間を作る。期間は10月6日から28日まで。点灯時間は午後5時半から10時まで。飾りつけは10月1日から6日まで、片付けは28日から11月4日まで。
参加料は個人が3500円、企業・団体が5千円。保険料別途。出展者は飾りつけから片付けまで自己負担で行う。各ブースにAC100V2A縲・Aまでの電源を供給する。通電時間は点灯期間。ただし飾りつけ期間は午後4時から。
期間中の保守点検は出展者が原則管理。実行委員会でパトロールし異常時は連絡する。保険の関係上、完成時の写真を保管して異常時には異常時の写真と対比できるようにし、異常があった場合は現場事務所に速やかに連絡する。
参加者は1平方メートル以内の宣伝用パネルを表示取り付けることができる。形状は制限なし。各自で負担する。
飾りつけ依頼型出展希望及びスポンサー応募型出展希望は、実行委員会で判断し対応する。
保険料(動産総合保険+賠償責任保険)は5万円まで500円、10万円まで千円、15万円まで1500円、20万円まで2千円、20万円以上各自対応。
申込みは南箕輪村商工会内のイルミネーション・フェスティバル実行委員会(TEL72・6265)へ。 -
水辺の競演ハス、スイレン:
夏の水辺を彩るハス、スイレン、炎暑の中の一服の清涼剤として人々に親しまれている。エジプトの神々の王、オリシスに捧げられた聖なる花、ハス。釈迦誕生の時、五色のハスの花びらが降り注いだと言われ、泥水から清らかな花を咲かせることから、中国では「君子」として称賛される。スイレンは太陽に恋した乙女が、両親に反対され、湖に身を投げ、その乙女の魂がスイレンになったという悲しい伝説がある。かつて湖沼で普通に見られたコウホネ、「崇高」「美しい人格」という花言葉を持つ、古刹でひっそりと金色の花を咲かせている。今回は涼を呼ぶ、各地のウォーターガーデンを紹介する(大口国江)
##(中見出し)
ピンクと白のハス、色とりどりのスイレンも見ごろ、飯島町赤坂の小山重美さん
飯島町赤坂のふれあい農道沿いの休耕田でピンクと白のハス、黄色やピンクのスイレンが見ごろを迎えている。
近くの農業、小山重美さんが4年前に、15アールの田にハスは白2株、ピンクの八重5株、スイレンはピンクの濃淡、黄色をそれぞれを1、2株植えたところ、田1面に繁殖した。スイレンは6月20日ころから、ハスは7月初めから次々と開花し、今が見ごろ、来月中旬まで楽しめる。
小山さんは「ハスは清浄無垢、仏様の花で尊い」。妻の金子さんは「スイレンは花の形も整い、小さくてかわいい」と話している。
道路沿いとあって、関心が高く、「これも植えておいたら」と、ガマやマコモダケも持ち込まれ、田んぼの隅に植えられた。中にはフナやコイを放流する人もあり、魚を狙ってシラサギも来るなど、田の中はにぎやかとか。
##(中見出し)
神秘的な花、貴公子の風情が魅力、伊那市山寺、茅原英男さん
JR伊那北駅北の線路沿いに茅原さんのハス田はある。「こんな町中にハスが咲いている」と、大抵の人は驚く。
98年から知人に分けてもらったり、種苗会社から苗を取り寄せ、白やピンクなど8・2アールで栽培している。
今、咲いているのはつぼみの先端はピンクで、開くと真っ白になる白ハス。続いて、ピンクの花も咲き出す。
大型で花弁は20枚前後の花は、夜明け前から咲き始め、日の出には満開、ほのかに甘い香りが漂い、午後には閉じ始める。これを3日間繰り返し、3日目の午後から散り始める。
「崇高な雰囲気、けがれのない花の美しさ、田んぼ1面に漂うほのかな香り、梅雨のうっとうしさを忘れる」と魅力を。もう1つの魅力はハス田に集まる、メダカやタニシ、カエルなど。「ハスの葉の上でカエルがひなたぼっこをしている。とてもかわいい」と笑顔を向ける。
##(写真)
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##(中見出し)
ハス、スイレン、コウホネ、水辺の3重奏、駒ケ根市東伊那の下島安正さん
駒ケ根市東伊那の竜東線から田んぼ1枚隔てた下島さんの休耕田では、ハスやスイレン、コウホネが水辺の3重奏を奏で、涼を呼んでいる。
3・5アールに植えられたハスは、濃いピンクで弁数が90枚前後となる八重茶わんハス、つぼみの先端がピンクで、開くと白くなる白ハスの2種類。無数の花を8月下旬まで咲き続ける。
3アールのスイレンの池には白と黄色、ピンクのスイレンのほか、黄色のコウホネが水面を彩る。スイレンは6月から咲き始めた。
##(中見出し)
名園にひっそりと咲くコウホネ、スイレン、駒ケ根市光前寺
駒ケ根市の古刹・光前寺(吉沢道人住職)の本坊客殿奥の庭園は築山泉水庭で、前面に池があり、四季折々の水辺の景色を創っている。
初夏と晩秋には濃紫のカキツバタが池を彩り、今は金色のコウホネ、まもなくスイレンも咲く。池の周りにはギボウシが群生し、水色の涼しげな花を多数咲かせている。
池1面でなく、ぽつりぽつりと浮葉を漂わせ、真鯉、緋鯉がわずかに水面を揺らす。ここだけ、時はゆっくりと流れる。
庭園を望みながら、お茶と菓子の接待を受ける、まさに至福のひととき。
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夏の交通安全運動交通指導所
夏の全国交通安全やまびこ運動(25縲・1日)初日の25日、伊那地方事務所と伊南交通安全協会駒ケ根支会、県自動車店協会、駒ケ根署は駒ケ根市内の中央道駒ケ根IC(インターチェンジ)の出入り口に交通指導所を設け、安協役員など約60人が出てドライバーらにチラシやティッシュペーパーなどを手渡しながら安全運転を呼び掛けた=写真。安協役員らは「交通安全運動実施中」「飲酒運転禁止」などと書かれたのぼり旗を立て、ICを通過するドライバーに事故防止をアピールしていた。
同日早朝にも市内北割一区の県道駒ケ岳公園線と広域農道の北原交差点で人波作戦を実施。安協役員など約110人が出て通勤途中のドライバーらに交通安全を訴えた。
運動のスローガンは「信濃路はルールとマナーの走る道」、重点は▽高齢者の交通事故防止▽後部座席を含めたシートベルト・チャイルドシート着用の徹底▽飲酒運転の根絶竏秩B -
箕輪町公民館陶芸講座作品展
箕輪町公民館の陶芸講座が終了し、受講者の作品展が町文化センター展示コーナーで始まった。花瓶や皿などの力作が並んでいる。
初心者を対象に制作の魅力にふれるとともに、地域づくりにつながる出会いやコミュニケーションの場になるよう期待も込めた恒例の講座。
箕輪陶芸研究会前会長の市川昭彦さんの指導を受けた。全7回の講座で「たたらづくり」や「ひもづくり」などの技法を学び、作陶から素焼き、本焼きまでを体験した。
展示作品は花瓶、植木鉢、マグカップ、皿など63点。色や形に受講者の個性があふれる。展示は8月2日まで。 -
地区巡回健康教室始まる
箕輪町の「みのわ元気サイクル事業」の一環「地区巡回健康教室」が24日夜、箕輪北小学校区の沢、大出、八乙女地区をモデル地区に同校体育館で始まった。24人が参加し、メタボリックシンドロームの話を聞き、ウォーキングなど軽い運動で体を動かした。
同教室は、生活習慣病予防のための健康学習と、運動のきっかけ作りとしての手軽な運動で楽しく体を動かす。10月23日までの全6回。1回に健康学習と運動をセットで行う。モデル地区で効果やメニューなどを検討し、来年度につなげる。
健康学習は町の保健師や管理栄養士、運動は健康運動指導士、町体育指導員が担当する。
初回は健康学習でメタボリックシンドロームの診断基準や内蔵脂肪の種類などを学んだ。運動は家で各自が手軽に出来るようにウォーキング、ストレッチ、セルフマッサージに取り組み、正しい歩き方、足の指や足裏をもみほぐすなどのマッサージを覚えた。
今後、屋外でのウォーキング、天竜健康ウォークへの参加も計画している。 -
「命のうた・生きるうた」をライブで
創立30周年を迎えた宮田村のパブリックレコード(奥田憲一社長)は、多くの人に命の尊さを感じてほしいと制作に参加した音楽CD「命のうた・生きるうた」の完成記念コンサート(伊那毎日新聞社後援)を8月12日午後3時から宮田村民会館でする。
コンサートは、CDを企画した松本第一高校(松本市)音楽部OBを中心とした「Musik Schatz(ムズィーク・シャッツ)」が出演。CDにも参加したソプラノ歌手の渡辺しおりさんを特別ゲストに迎え、ミュージカルや朗読も交えた3部構成。
「命のうた・生きるうた」には、県立子ども病院(安曇野市)の院内学級の子どもたちの詩を楽曲にした8曲を含む全24曲を収録。04年度の伊那市春富中学校3年生が病逝した友人に捧げた言葉を曲にした「生きる」も1曲目に入っている。
パブリックレコードは30周年事業として先日、宮田中学校全校生徒にこのCDを寄贈。さらに広くCDの制作意図を伝えたいと、関係者の協力でコンサートにこぎつけた。
入場料は大人千円で同伴の小学生は無料。中学・高校生は500円。CDは1575円で販売している。
コンサートチケットやCDの申し込み、問い合わせはパブリックレコード(TEL85・2871、FAX85・4814)へ。
##写真
生と向き合う子どもたちの心の叫びをつむいだCD「命のうた・生きるうた」。反響も呼んでおり、コンサートでは収録曲を中心に届ける -
「夏の交通安全やまびこ運動」始まる
07年度「夏の交通安全やまびこ運動」が25日、県内で一斉に始まった。31日までの7日間、県や警察が協力し「信濃路はルールとマナーの走るみち」を運動スローガンに交通事故防止を呼びかける。
南箕輪村の中央道伊那IC出口では、交通安全指導所を開設した。伊那警察署、伊那交通安全協会など関係者約80人が啓発チラシなどを料金所を通過するドライバーに配布=写真。「お気をつけて」などと呼びかけ、無事故を祈った。
また、伊那安協女性部がつくった人形「伊那娘(いなっこ)」も配布。一つひとつ手作りの人形には、運動スローガンが記した紙の札も付いていて、関係者らは「啓発に役立てば」と配っていた。
伊那署によると、管内で今年に入って発生した人身事故件数(24日現在)は、303件(前年比31件増)、けが人は388人(同58人増)、死者は0人(同3人減)。県内の人身事故発生数が6658件で前年比539人減に対し、増加傾向となっている。
女性や高齢者が被害者となる事故、夜間や交差点内で発生する事故が増えているという。
啓発チラシなどを配布する参加者(中央道伊那IC、南箕輪村) -
ガールスカウトのデイキャンプ
ガールスカウト長野第26団(木部則子団委員長)は22日、「デイキャンプ」を伊那市の伊那公園で開いた。保育園年長から中学生まで約30人のスカウトや保護者が集まり、テント張りに挑戦した=写真。
小学4年生以上のスカウトが集うキャンプが8月にあるため、このキャンプに参加するジュニア部門のスカウトが、テントの建て方を練習するために企画したもの。
最初に保護者とすでにテントを建てた経験のあるシニア部門(中学生)のスカウトらが見本として1棟のテントを設置。そのお手本を参考として、ジュニア部門のスカウトたちもテント張りに挑戦。くいを打ち込んだり金具を組み合わせたりと慣れない作業に戸惑う場面も見られたが、協力し合いながら作業に励んでいた。 -
小学生に防犯チラシ配布
夏休みを前に児童らの防犯意識を向上を図ろうと伊南防犯連合会の防犯女性部ホワイトエンジェルス隊、少年友の会、防犯指導員らと駒ケ根署は24日朝、駒ケ根市の赤穂東小学校前で、登校して来る児童らに防犯チラシを配布し、万引きの禁止や交通ルールの遵守を訴えた=写真。開放感から気の緩みやすい夏休みに向けて児童の気持ちを引き締めるとともに、防犯連合会のボランティアらの顔を児童に覚えてもらおうという狙い。
チラシは低学年用と高学年用の2種類が用意されたが、いずれも「万引きはドロボウ。絶対ダメ!」、「手を上げてしっかり見よう右左」などと書かれ、犯罪や事故に注意するよう呼び掛けている。 -
みはらしファームのカブトムシ牧場のカブトムシ、着々と成長
伊那市西箕輪の農業公園みはらしファーム内にある「カブトムシ牧場」では、5月ころから発生し始めた幼虫たちが成長し、続々と成虫に成り始めている。
カブトムシ牧場は昨年から新たに設置したもので、みはらしファームの近くにあるウッドチップの中に発生した幼虫を採集。成虫になるまで育てたものを牧場の中に放ち、利用者にカブトムシ狩り体験を提供している。
今年は2千匹の幼虫を確保し、思ったより成長が早かったため、先着50人限定してらファーム利用者に一時的に牧場を開園したところ、定員いっぱいの利用があったという。
カブトムシ狩り体験は28、29日の「夕涼み市」に合わせて実施するほか、8月12日縲・4日にも行う。
体験はオス、メス1匹ずつで300円。 -
夏本番、中央アルプス千畳敷にぎわう
梅雨明けまじか、都会の喧騒(けんそう)と暑さを逃れて、標高2600メートルの大自然に涼を求める人々で千畳敷カールは本格的夏山シーズンを迎えにぎわっている。団体や家族連れなどが、雪渓を長蛇の列を作って、慎重に歩き、ハイマツに見え隠れしながら、カールを登っていく。
今年は梅雨明けが遅れ、カールには残雪が残り、雪の下からようやく芽ぶき、花たちは先を争って咲き始めた。
日当たりの良い草原では、シナノキンバイやミヤマキンポウゲが黄色のじゅうたんを広げ、シオガマ、ミヤマクロユリ、コイワカガミ、ゴゼンタチバナなどのほか、カールのシンボル、コバイケイソウは大群落とまではいかないまでも、多くの花が見られる。
りょう線では既に中ア特産種のコマウスユキソウ、ハハコヨモギ、植栽のコマクサが短い夏をおう歌している。
千畳敷ホテルの小林正樹総支配人によると、カールの高山植物の開花は1週間ほど遅れているが、梅雨明けともなれば、雪解けは一気に進み、早春から秋の花までが一度にカールを彩るとか。
梅雨の晴れ間となった24日、今夏1番の入りこみで1500人余が訪れ、バスやロープウエーは定期のほか、臨時便で対応した。 -
ドロカップ2007in伊那
どろんこサッカーの全国大会「ドロカップ2007in伊那」が22日、伊那市長谷の仙流荘近くにある休耕田であった。上伊那を中心に県内外の30チームが参戦。泥まみれになりながら互いに相手チームのゴールを目指して、ボールを追いかけた=写真。
伊那商工会議所青年部(三沢俊明部長)が新伊那市のPRなどを目的として昨年初めて企画したもので2年目。今年は長谷地区の黒川上流付近にある休耕田を会場とし、ホームページなどを活用して先着32チームに限定して全国から出場チームを募ったところ、今年は上伊那地区以外からの応募も多く、うち3チームは愛知県からの参加もあった。
各チームの選手たち慣れない田んぼに足をとられながらも白熱した試合を展開。「仮装大賞」なども設けたところ、アニメのキャラクターなどを装って出場するチームも多数あり、衣装ごと全身泥まみれとなりながら会場を楽しませた。
松本市、塩尻市の友人とともに初めて出場した谷睦さんは「大変だけど楽しい。来年も挑戦してリベンジしたい」と話していた。 -
第23回斉藤杯争奪囲碁大会
日本棋院上伊那支部(神田福治支部長)は22日、第23回斉藤杯争奪囲碁大会を伊那市西春近のサンライフ伊那で開いた。小学生から80代まで43人が集まり、トーナメント戦とリーグ戦を展開。日ごろの成果を競い合った。
上伊那支部最大の棋戦として年に1度開催している同大会は、先着32人がトーナメント戦を展開。小学生から有段者までがすべて同じトーナメントで腕を競い合う。そのほかの出場者やトーナメント戦の敗退者は3段以上のA級と2段以下のB級に分かれ、リーグ戦で対局する。
トーナメント戦はハンディキャップゲームとなっており、大人と肩を並べて勝ち進む小学生の姿も。参加者らは碁盤をにらみながら、一手一手を画策し合っていた。
結果は次の通り。
【トーナメント戦】(1)辻耀(6段、伊那東部中3年)(2)鬼頭隆雄(6段、駒ヶ根市)(3)田中宏道(初段、西春近北小3年)(4)福沢秀伸(5段、伊那市)
【A級(3段以上)リーグ戦】(1)知久喜明(4段、伊那東部中2年)(2)寺田昭一(5段、伊那市)(3)神田福治(5段、伊那市)
【B級(2段以下)リーグ戦】(1)城倉恒久(2段)(2)酒井喜太男(初段)(3)井坪光男(2段) -
高遠町公民館里山の文化を歩く講座で御用水「月蔵井筋」を探索
伊那市の高遠町公民館は22日、里山の文化を歩く講座「御用水・月蔵井筋を歩こう」を開いた。約10人の参加者が集まり、花の丘公園から続く月蔵井筋に沿って約6キロの距離を散策。高遠町歴史博物館の北原紀孝館長や高遠森林クラブの稲辺謙次郎会長から井筋の説明など受けながら、水をめぐる地元の歴史について学んだ=写真。
歴史的背景を学びながら地元の山を歩く講座は5年目。今年は第1回講座で守谷山を散策。今年2回目となるこの日は、高遠城下を潤し、東高遠上段の新田開発にも用いられるなどして重要な役割を果たしていた「月蔵井筋」について学ぶこととなった。
参加者は同井筋の約半分ほどの距離となる三義区の小豆坂トンネル上までを散策。井筋を通すために掘られたトンネルの跡や、井筋の高低さをなくすために施された当時の工夫などを見ながら、昔の人の努力に思いをはせていた。 -
南箕輪公民館で絵手紙の暑中見舞い作り体験会
絵手紙で暑中見舞いを送ろう竏窒ニ南箕輪公民館絵は22日、手紙の暑中見舞い作り体験会を同館で開いた。7人の受講者が集まり、講師の太田光子さんから筆の使い方やモチーフの描き方などを学んだ=写真。
村公民館が企画している「いろいろ体験会」の一環。7月は暑中見舞いを書く季節ということで、絵手紙の体験会を企画。
参加者は筆の使い方について指導を受けた後、持ち寄ったこの時期ならではの草花や野菜、蚊取り線香などをモチーフとした絵手紙に挑戦。
太田さんから「モチーフをよく見て『ここの所を描きたい』と思う部分から描き始めると、その部分が自然に大きく描ける」などといった説明を受けた参加者らは、一筆ごとにモチーフと自分の絵を見比べ、ゆっくりとした筆遣いで思い思いの絵作品に仕上げていた。 -
わが家のセーフティーリーダー委嘱式
子どもたちの防犯意識を高めようと駒ケ根警察署と伊南防犯連合会は23日、駒ケ根市の赤穂東小学校(太田寿久校長)の6年生85人に対し「わが家のセーフティーリーダー」のリーダー証を交付した。同署の山本修作署長らが小学校を訪れ、代表の児童6人の首にリーダー証を掛けて、防犯用のボールペンとメモ用紙のセットを手渡した=写真。山本署長は「家の窓やドアの鍵をかけることなどを家族の先頭に立ってやってほしい。学校への行き帰りにも低学年を危険から守ってやってください」と呼び掛けた。
不審者に対する護身術訓練も行われ、2人組になった児童らは腕をつかまれた時の対応などについて署員の実演を見ながら繰り返し訓練していた。
24日には赤穂小の6年生132人にもリーダー証が交付される。
リーダー証には「友達や家族に安全を広めるリーダーとしての任務」として▽元気良くはっきりとあいさつする▽決められたルールを守る▽みんなの手本になる行動をとる竏窒ネどが掲げられている。 -
里山整備で地域づくり
伊那市長谷で今月、里山整備で地域づくりをする「中山もりもり(森守)元気組」(中山勝司代表、20人)の活動が始まった。有害鳥獣被害の防止や地域住民の交流などを図る。
区域は溝口区中山の白山公園周辺の約2ヘクタールの私有林で、所有者が高齢化し、手入れが行き届かない現状にある。シカやイノシシなどが出没し、農作物への被害は増大の一途。そのため、密林化した竹を切ったり、ヒノキや杉を間伐したりして、せい息しにくい環境を作る。将来的には、アジサイやツツジなどを植え、散策できるように整える考え。間伐材は木炭やまきストーブ、竹は竹炭などに活用する。
22日の作業には、メンバー11人が参加。切り倒した竹を竹炭用にビーバーなどで長さ90センチに切りそろえるなど、メンバーは汗を流しながら黙々と作業をこなした。
中山代表(48)は「継続した活動が必要で、みんなの力がなければできない。竹材などの活用方法を考えながら、楽しみに前向きに取り組みたい」と話している。
元気組は県の「元気づくり支援金」を受け、活動に必要ななたなどの道具を購入した。 -
長持ち巡行
宮田村町2区伝統の長持ち巡行が22日行なわれ、2基が繰り出し、地区内を「ギッション、ギション」と練り歩いた。
町有志などでつくる宮田長持保存会が祇園祭の本祭りの一環として、20年前から実施。高齢化に伴い、担ぎ手不足から地区外や女性にも呼びかけ、今年は約50人が参加した。津島神社で神事を行なった後、神社前で長持ちと特別参加の県看護大学生が踊りを披露した後、地区内をのどかに巡行した。
会長の花井茂治さんは「本祭りをにぎやかにしようと始め、今年は20周年。多くの人が参加し、にぎやかにできた」と話していた。 -
南箕輪村消防団水難救助訓練
南箕輪村消防団(宮島忠夫団長)は21日、水難救助訓練を大芝公演村民プールで開いた。消防団員など70人が参加。事故が起きた場合の対処方法などを学んだ。
訓練は水難事故が増えるこの季節に合わせて毎年行っているもの。消防団、日赤奉仕団のほか保育園職員、小中学校の職員、救急法救急員認定者なども訓練に参加し、伊那消防署の消防士や救急救命士の指導を受けながら、混雑している救助に向かう時に有効なヒューマンチェーンや、実際の手順で人工呼吸を実践=写真。
指導に当たった伊那消防署の武井指令は「水の事故の場合おかしいと思ってからでは遅い。そう思う前に救急車の出動を呼び、その後状態が回復した場合は、再度連絡してくれればいい。水の事故は早めの連絡が大切。また、事故が起こってしまった場合は、まず、人を呼んでほしい」と呼びかけた。 -
箕輪町郷土博物館で土偶づくり
箕輪町郷土博物館は21日、土偶づくり体験会を同館で開いた。小学生から一般まで約15人が集まり、縄文時代の土偶や土鈴などに挑戦した=写真。
取り組みは郷土の歴史や考古学などに関する関心を高めてもらうことを目的とする「町内まるごと博物館事業」の一環。昨年の土鈴づくりに続き、今年は土偶づくりに挑戦する企画した。
参加者は、町内の遺跡や畑などから出土した土偶や土鈴などをモデルとして粘土を成形。竹串で模様をつけるなどして、思い思いの作品を作り上げていた。
制作した土偶や土鈴は3カ月ほど乾燥させた後、職員が焼き上げる。 -
かんてんぱぱで現代工芸長野会会員小作品展
日本現代工芸美術家協会長野会の有志24人による「現代工芸長野会会員小作品展」が30日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。日展、日本現代工芸美術展などで活躍する各種工芸作家の作品約千点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
同会では例年、県内作家の日本現代工芸美術展に出展した作品を一堂に集めた展覧会を開催しているが、今回の展覧会は「普段作家たちが制作する作品を楽しみながら見てもらう」と小作品ばかりを集めた。
陶磁、金属、漆、ガラス、染色など、さまざまな分野の作家が、自分の展示スペースを個性豊かに演出。器や花器、ランプなどといった生活に身近な作品も多く、購入できるようになっている。
箕輪町の木工作家、中沢達彦さん(50)は「小作品の展覧会は3、4年に一度のもの。その間に作家自身も作品も変化しているので、そういう変化を楽しみながら見てほしい」と話していた。
入場無料。午前9時縲恁゚後6時(最終日は午後4時まで)。 -
宮田村津島神社祇園祭、勇壮に本格的な夏の到来告げる
“天下の奇祭”と呼ばれる宮田村津島神社祇園祭は21日あり、名物のあばれみこしが神社周辺の中心商店街を練り歩いた。梅雨空を吹き飛ばす迫力で、埋め尽くす観客も巻き込んで熱気に満ちた。
18歳から60代後半までの「奉仕者」と称される担ぎ手が、勇壮にみこしを運行。5時間近く練り歩き、神社石段からみこしを豪快に投げ落とす「打ち壊し」で最高潮に達した。
原形をとどめないまでにみこしを粉砕。その破片は厄除けになるとされ、見物客も一緒になり奪い合う光景がみられた。 -
茶道具名工逸品展
人間国宝作家らの作品が並ぶ展示即売会「茶道具名工逸品展」は24日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。茶碗、水指、香炉など約60点を並べている。
10代大樋長左衛門の「黒茶碗」、16代永楽善五郎の「紅葉絵茶碗」の秀作のほか、廣澤洋海の細密香炉など見ごたえのある作品の数々を出品している。
また、同時併催の「鑑賞陶磁展」では、松井康成の「晴白練上壷」、今泉今右衛門の「色鍋島吹墨花瓶」などの作品もある。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。22日(午前11時縲恁゚後4時)まで「お呈茶」も実施している。 -
橋爪まさゆきさん陶芸展
岡谷市に窯を構える陶工橋爪まさゆきさん(55)の陶芸展は24日まで、伊那市坂下区旭町のアートギャラリー「ミヤマ」で開いている。コーヒーカップや花入など、生活を彩る日常雑器100余点を展示即売している。入場無料。
同ギャラリーでは、12年連続の個展となった今回は、これまで出品してきた「焼締」に加え、・ス夏向き・スの白色が涼しげな「粉引」や「刷毛目」も出品した。切れ目を入れたり、指で押し曲げたりと、器の形にこだわった作品の数々は、人の手の温もりを伝えている。
岡谷市生まれの橋爪さんは、栃木県の益子と福井県の越前で計6年間学び、1990年、独立するため築窯。県内を中心に東京都などで年間約6回の個展を開いている。橋爪さんは「モノを入れて楽しめる器をこれからも作っていきたい」と話している。
午前10時縲恁゚後6時。問い合わせは、アートギャラリー「ミヤマ」(TEL72・4711)へ。
同ギャラリーで12回目の個展を開く岡谷市の橋爪さん -
改修工事を終えた羽広荘が21日にリニューアルオープン
客室などの改装を行っていた伊那市西箕輪の公共宿泊施設「羽広荘」が21日、「みはらしの宿羽広荘」としてリニューアルオープンする。これまで和室しかなかった客室の一部を改装し、洋室4部屋を設置。エレベーターや障害者用トイレを完備するなどして全館バリアフリーとした。また、「みはらしの宿」という愛称を決定。南アルプスに面する東側の部屋は、障害物のない窓を用いるなどして、南アルプスを望む展望そのものを同施設の売りとしていく狙いだ。高木支配人は「公共の宿ということに期待してくる利用者もいるので、安い料金でよりよいサービスを提供していきたい」語る。
老朽化が懸案事項となっていた同施設では、約2カ月前から一部を除く大規模改修に着手し、客室、玄関まわり、ホール、食堂などの改修を進めてきた。
その中で、従来19部屋あった客室を18室にしてゆったりと利用できる部屋を設けたほか、これまでなかった洗面台を全室に完備。18室中9室にはトイレも設置するなど、部屋そのものの機能を充実させた。収容人員は65人。総事業費は約1億4800万円。
料金に一律で(1泊2食付き)6975円としていたが、今後は部屋ごとにランク付けし、7710円縲・810円とする。また、リニューアルに伴ない更なるサービス向上を図るため、食堂のメニューも充実。その季節に地元で採れた食材を使って作る「パノラマランチ」など提供していく(パノラマランチは要予約)。
一方、入浴だけの受け入れは宿泊客への配慮から8月末で廃止する予定。 -
日影区ふれあいクラブが五平もちづくり
伊那市日影区の高齢者クラブ「日影区ふれあいクラブ」(池上吉治代表、会員77人)は20日、五平もちの会を日影公民館で開いた。約20人集まり、仲間とともに昔懐かしい郷土料理作りを楽しんだ=写真。
同クラブでは、年間を通じて草取りなどといった地域奉仕活動などに取り組んでいるが、他の地域で高齢者クラブの休会などが報告される中、より魅力的な活動に取り組みながら会員数を増やしていきたいと、今回初めて五平もちづくりに挑戦。もちにつけるみそには、クルミ、サンショウを加え、昔はいろりの炭火で焼いていたことから、みそを塗った後の仕上げの焼きは、野外用コンロの炭火であぶることに。参加者らは、昔の記憶を思い出しながらご飯をすり潰したりみその味を確かめるなどしていた。
参加した女性の一人は「昔は田植えなどの大仕事が終わった後のごちそうだった。今は家族が少ないので作らないが、こういうものは大勢で食べるほうが楽しい」と話していた。 -
副町長2人の必要性について意見交換
箕輪町の副町長2人制に関する意見交換会が19日夜、松島コミュニティーセンターであった。地域住民10人余が集まり、平沢町長、町議員と副町長2人制の必要性などについて意見を交わした。
協働のまちづくりを進める町民有志の「みのわ・ネット」(松沢幸利代表)が企画。町議会3月定例会で副町長を2人とする議案が可決されたことを受け、町長や町議会議員に対し、副町長2人制の考えを聞くアンケートを取った。結果を踏まえ、町長から副町長2人の必要性、議員から町議会で可決した経過などを聞いて意見交換する場を持った。
出席者から「町長が最善の道として選んだのなら、良い方向にいくのではないか」という意見もあったが「行革を進めているのは、箕輪だけではない。なぜ、2人いるのか」「現場で解決できることは、担当課に任せれば良いのではないか」など2人の必要性に質問が集中した。
平沢町長は、副町長1人の場合、役場内の事務処理、住民からの苦情などの対応に追われ、まちづくりの中長期展望に立った改革が手につかない実態を説明。「一層の行財政改革と、企業誘致や住宅開発などをストップさせないために2人が必要」と理由を挙げた。
松沢代表は「町民の立場の考えであるか疑問符である」と述べ、住民満足度などに対する町のアンケート結果を待って、今後の方向性を考えたいとした。
会には現・前議員全員に出席を呼びかけたが、出席したのは5人だった。 -
館報コンク受賞を伊那市長に報告
伊那市内の9公民館でつくる伊那市公民館運営協議会(武田登運営協議会長)発行の館報「いな」がこのほど、全国公民館報コンクール(全国公民館連合会主催)で、優秀賞を受賞した。20日、市役所に武田運営協議会長らが訪れ、小坂樫男市長に報告した。
同コンクールは、公民館広報の充実を図るため、本年始めて開催した。全国297公民館から応募があり、企画、文章、デザイン・レイアウトなどを大学教授ら10人の審査員が審査。最優秀賞1館、優秀賞3館、特別賞6館を選んだ。
館報「いな」は1954(昭和29)年に発行。現在は、各公民館活動や地域で活躍する人、自然文化などについて掲載し、2カ月に1回の発行で全戸配布している。特徴として各公民館の館長、主事ら編集委員が制作した掲載内容を地域住民が審査するモニター制度を導入している。
武田運営協議会長は「表紙の写真やレイアウトがよく、住民参加も図られてるなどを評価された」と報告し、「今後もこれを契機に、より親しまれる館報をつくっていきたい」と意気込みを述べた。
優秀賞の賞状を手にする武田運営協議会長(右)ら