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12月の有効求人倍率13か月ぶり0.7倍台に
上伊那の去年12月の月間有効求人倍率は、0.71倍で13か月ぶりに0.7倍台となりました。
ハローワーク伊那が発表した12月の有効求人倍率は、11月から0.05ポイント上昇して0.71倍でした。
新規求職者数は、694人で前の年の同じ月を6.3%下回りました。
一方新規求人数は、1,038人で前の年の同じ月を35.2%上回っています。
産業別新規求人数では、医療福祉が91.5%増の180人の求人、卸売業小売業が78.3%増の82人の求人などで前の年の同じ月を上回りましたが、上伊那の主力製造業は前の年の同じ月を0.9%、11月と比べると16.8%下回まわる109人と依然落ち込んでいます。
ハローワーク伊那では、「雇用情勢は、依然として厳しい状況にあり、持ち直しの動きに停滞がみられる。ただ、企業からは円安を歓迎する声があがっていて若干の明るい兆しがみられる」としています。
一方新規高卒者の求職者数は366人に対し、求人数は381人で求人倍率は平成22年度以来2年ぶりに1倍台に達しました。
ただ内定率は、前の年の同じ月より6.7ポイント低い85.5%となっています。
ハローワーク伊那では、1倍台に達したのは地道な求人開拓や各学校との連絡を密に取った結果とみている。求人者と求職者のミスマッチを早期に解消し内定率向上に努めたい」としています。 -
伊那市 駅員の配置に否定的な考え示す
JR東海が4月から飯田線9駅を無人化する方針をうけ伊那市の白鳥孝市長は、伊那北駅と沢渡駅の駅員の配置については否定的な考えを示しています。
駅の無人化について利用者や地域の人はどのように感じているのでしょう。
街の声です
[伊那北駅]
かわらない。いないことが多い(10代男性)
家が飯島なので定期の購入が不便になる(10代女性)
できればJRのOBが1人駅にいれば安心(タクシー運転手)
駅の治安が悪くなることとゴミが増える心配がある。街全体の課題になってくると思う。(商店主)
街の発展のためには無人化は寂しいこと。(年輩の男性)
[沢渡駅]
我々が残してくれと言ってもどうなるものでもない。誰かが管理しなければ。(近隣住民)
よく使っているのでこのままにしてほしい(学生)
よく使う駅は伊那市駅なのであまり影響はない。(学生)
31日夜はJR飯田線伊那市利活用検討会議が伊那市役所で開かれ、白鳥市長は「駅員を配置した場合年間350万円程度かかる。同じ費用をかけるならば、駅員の配置でなく駅の利用促進につながる使い方を考えるべき」と話しました。
駒ヶ根市と箕輪町は駅員を配置する方向で検討を進めています。
今後の進め方について白鳥市長は、伊那市駅を含めた飯田線の駅のあり方や利用方法について考えるワークショップを開く考えを示し、現役高校生や大学生、社会福祉団体などの利用者に参加を呼びかけるとしています。
時期については、2月中旬までに開く考えです。
会議では他に、各駅の利用状況や周辺環境などから各駅の目指す方針を市側が提案。
伊那北駅は「若者と商店街の交流、健康施設の移動拠点」沢渡駅は「安全安心な地域の移動拠点」伊那市駅は「伊那市の中心、伊那市の交通拠点」とし、会議で了承されました。 -
こつこつ手仕事展
上下伊那で活動している陶芸やガラス作家の作品展「こつこつ手仕事展」が1日から伊那市のかんてんぱぱホールで始まりました。
作品展は、手仕事の良さを多くの人たちに見てもらい知ってもらおうと去年初めて開かれ、今年2回目です。
ホールには、上下伊那で活動しているプロの作家9人の作品500点が並んでいます。
陶芸・ガラス・洋服・彫金・木工・ジュエリーと多彩で、訪れた人は、足を止め見入っていました。
こつこつ手仕事展は、5日までかんてんぱぱホールで開かれています。 -
天竜川に今年も白鳥飛来
伊那市東春近の天竜川に今年も白鳥が飛来しています。
白鳥は、15羽ほどで、エサをついばんだり、優雅に泳いだりしていました。 -
飛散開始は平年並み 量は平年よりやや多く
飯田保健福祉事務所は、飯田下伊那地域の今年の春のスギ花粉の飛散予測をまとめました。
今年の飛散開始は2月下旬と平年並み、飛散量は去年より多く、平年よりやや多くなるとしています。
飯田保健福祉事務所の発表によりますと、スギ花粉の飛散開始時期は、2月下旬で、去年の3月1日より早く、平年並みと見込んでいます。
スギ・ヒノキの花粉飛散量の予想値は、1平方センチメートルあたり4441個で、去年より1.6倍と多く、平年より1.3倍とやや多くなっています。
飯田保健福祉事務所は、花粉症の人は、医療機関や薬局に相談するなど、早めの予防対策を呼びかけています。 -
全県にインフルエンザ警報
長野県は30日、全県にインフルエンザ警報を発令しました。
県では今月21日から27日までの1医療機関あたりの患者数が37.11人となり基準となる30人を超えたことからインフルエンザ警報を発令しました。
伊那保健所管内も31.38人で警報の基準を超えています。
南箕輪村中部保育園年中のれんげ組では26人中5人がインフルエンザと診断されたため31日と2月1日の2日間を学級閉鎖としました。
県では、この冬のインフルエンザについて平成21年に流行した新型のインフルエンザと同じ型のものを含む3つの型がありいずれも流行の可能性があるとしています。
対策として外出するときのマスクの着用や外出後のうがい手洗いをあげているほか、ひろげないために発熱などの症状が見られた場合は学校や職場は早めに休むよう呼びかけています。 -
南アルプス ジオパークに再認定
日本ジオパーク委員会は、伊那市などにまたがる南アルプスをジオパークに再認定しました。
ジオパークは、地層や地形、断層などの地質現象を観察できる場所で、南アルプスは平成20年12月に認定を受けました。
4年ごとの更新が必要で、去年12月には再認定にむけた現地調査が行われていました。
伊那市によると、28日に日本ジオパーク委員会から連絡があり再認定の報告を受けたということです。
委員会からは「多くの書籍やパンフレットがあり、質の高い教育活動や自然体験活動が行われている」と評価受けた一方で「運営組織が弱く組織間の連携が薄い。観光客がジオパークに関する情報を得る仕組みが不十分」と指摘をうけたということです。
関係する4市町村でつくる南アルプスジオパーク協議会では「指摘を受けた部分については、専門の職員を配置するなどの対策を検討していきたい」と話していました。 -
伊那谷遺産 48か所決まる
土木建築物や暮らし、自然などにまつわる先人の足跡を伊那谷遺産とする選定、提案する「人と暮らしの伊那谷遺産プロジェクト」選定委員会が29日、駒ケ根市で開かれ、伊那谷遺産として48か所が決まりました。
29日は、駒ヶ根市の国土交通省天竜川上流河川事務所で2回目の選定委員会が開かれ、事務局から候補地48か所が示され了承されました。
選定された48か所の内、伊那ケーブルテレビ放送エリア内で関係するのは11か所で、伊那市入船の舟着場や美篶の霞堤、箕輪町八乙女の水路橋などとなっています。
選定対象地域は、上伊那地域と飯田下伊那地域の22市町村です。
伊那谷遺産プロジェクトは防災教育や地域振興の観点から治水や自然災害の歴史を後世に引き継ぎ、伊那谷に暮らしてきた人々の足跡を発信していこうというものです。
選定委員会では、今後100の伊那谷遺産指定を目指したいとしています。 -
福島県産の果樹 風評被害は深刻
おととしの東日本大震災以降、伊那市で再起をかけ果樹栽培に取り組んでいる佐藤浩信さん。
震災から2年がたとうとしていますが福島県産の果樹に対する風評被害は深刻な状況だということです。
伊那市西箕輪の佐藤さんが管理しているりんご園。
29日は、剪定作業に精を出す佐藤さんの姿がありました。
震災後のおととし4月、伊那市で再起をかけ果樹栽培をはじめました。
現在、西箕輪の畑では、りんごや柿、桃などを栽培していて、りんご園では、枝の剪定作業が始まっています。
この時期の剪定は、りんごの出来に大きく影響をおよぼす最も重要な作業ということです。
佐藤さんは現在でも自宅がある福島県伊達市で果樹園を経営していますが、原発事故の風評被害は深刻だと話します。
佐藤さんは今、家族のいる福島県にジュースの加工施設建設を模索する毎日です。
都市部のデパートや高級果物店などに伊那産のりんごを出していきたいと話しています。
りんご園の剪定作業は3月まで続きます。 -
みのわ祭り実行委員長に唐澤修一さん
みのわ祭りの企画や運営を行う、みのわ祭り実行委員会の会合が昨夜箕輪町で開かれました。
実行委員長は、唐澤修一さんの再任が決まりました。
28日は、伊那プリンスホテルで2回目の実行委員会が開かれました。
唐澤さんは平成20年のみのわ祭りから実行委員長を務めています。
1月15日に開かれた選考委員会で選出され、昨日の委員会で了承されました。
29日開かれた委員会では他に、区民や各団体の意見や要望などを聞く協議会を新たに設置する案が示されました。
協議会設置の案については来月15日に開かれる実行委員会で決定することになっています。 -
ササユリ保護の活動に成果
南箕輪村の大芝高原で県の準絶滅危惧種、ササユリの保護活動などを行っている、親林自然保護の会は平成16年に80株ほどだったササユリが去年までにおよそ3倍に増えたとする活動結果をまとめました。
28日は大芝高原みんなの森にある赤松の小屋で保護の会と村による懇談会が開かれました。
懇談会にはおよそ15人の会員が集まり、活動内容を報告したほか、大芝の自然を守るための提案をしました。
会では高原内の観察や調査のほか、ササユリ保護区の周辺整備を行ってきました。
その結果、平成16年に80株ほどだったササユリが去年までに250株ほどに増えたということです。
会では「ササユリが花を咲かせるまでに4、5年はかかる。地道な取り組みが実を結んだ」と話しています。
また28日は、大芝高原の自然を守り活かすためにビジターセンターの設置を村に提案しました。
保護の会では、ビジターセンターでの案内人について保護の会がボランティアで行いたいとしています。
保護の会では大芝高原を、植物を観察し自然体験できる通年型の森として整備していきたいとしています。 -
環境保全で河川敷の樹木伐採
川の環境保全を図ろうと三峰川の河川敷にある樹木の伐採作業が27日、行われました。
作業は、三峰川の整備活動などを行っている三峰川みらい会議が行ったものです。
地域住民や林業関係者などおよそ60人が作業にあたりました。
河川敷には、ニセアカシアなどが生い茂っていて、増水対策や環境づくりのため毎年伐採作業が行われています。
チェンソーだけではなかなか倒れない太い木にはロープをまきつけ、引っ張るなど協力して作業にあたっていました。
倒した木は、短く切り、燃料として使う人に配られていました。
三峰川みらい会議では川の景観を守るため今後も活動を続けたいと話していました。 -
交通事故撲滅願う祈願祭
箕輪町交通安全祈願祭が27日、箕輪町の伊那プリンスホテルで開かれ、関係者が交通事故撲滅を願いました。
会場には箕輪町交通安全協会や町関係者などおよそ100人が集まりました。
町安協の唐澤利夫さんは、「安全教育や飲酒運転防止の啓発など活動に終わりはない。さらに気持ちを引き締め事故撲滅に取り組みたい。」と誓いの言葉を述べました。
箕輪町内では去年、死亡事故がなかったということで、町安協では「今年も死亡事故がおきないよう祈ります。」と話していました。 -
ストーブ用マキの自給自足へ
伊那市ますみヶ丘の住民有志グループ「西地区環境整備隊」は、森林整備の進め方について、知識を深めようと、ますみヶ丘マレットゴルフ場で講習会を開きました。
講習会には、グループのメンバーや、地区住民などおよそ20人が参加し、間伐作業の進め方などを、上伊那の林業関係者から教わりました。
参加者は、これまでの経験などから、3つの班に別れ、チェーンソーの使い方や、安全に木を倒す方法などを教わっていました。
西地区環境整備隊は、去年の4月に地区内の森林の間伐を進め見通しを良くする事で、子供たちをクマなど獣害から守り、間伐で出た木材はストーブ用のマキとして利用していこと発足しました。
西地区環境整備隊の小野沢武生隊長は「活動はまだ始まったばかりだが、自分たちの活動通して、新たな森林整備のあり方について考えるきっかけになれば」と話していました。
このグループでは、去年の12月から4年間かけ、区の財産区が所有する、マレットゴルフ場の間伐整備を進めていく事にしています -
富県小学校と新山小学校 ネイチャーゲームで交流
伊那市の富県小学校と新山小学校の児童は、26日、冬の自然に親しむネイチャーゲームをして交流しました。
段ボールで作られた枠が子ども達に配られました。
枠を額縁に見立て、冬の景色を一枚の絵のように切り取ってみようという遊びです。
企画したのは富県青少年育成会で、この日は、新山小学校と富県小学校の1年生から5年生12人が参加しました。
子供たちは3つのグループに分かれ、グラウンドを歩きながら、お気に入りの景色を探します。
木の枝に枠をかけて山を切り取るグループ、ウサギのかたちに見える植木を切り取るグループなど様々です。
10分ほどかけてグラウンドを一周したら全員で鑑賞会です。
富県青少年育成会では、「冬ならではの身近な自然に目を向けてもらえたらうれしい」と話していました。 -
い~な上伊那地域づくりフォーラム
上伊那地域で進められている地域づくり活動について理解を深める「い縲怩ネ上伊那・地域づくりフォーラム」が26日、伊那合同庁舎で開かれました。
この日は、平成23年度の地域発元気づくり支援金事業で優良事例に選ばれた3団体が表彰されました。
優良事例には、伊那ケーブルテレビ放送エリア内では「中尾歌舞伎保存会」と「井上井月顕彰会」が選ばれています。
フォーラムは、地域づくり活動を行う団体同士交流を深めてもらおうと上伊那地方事務所が毎年開いているもので、会場にはおよそ160人が集まりました。
今年は「かみいな魅力発信シンポジウム」と題して初めてパネルディスカッションが行われました。
地域の魅力を発掘・発信し、観光や商工業などに生かしていこうというもので、「井上井月」をテーマに行われました。
パネリストを務めた映画監督の北村皆雄さんは「井月を受け入れた伊那の人達の暖かさは素晴らしい。井月の生きた時代を改めて考え直し、再構築する必要があるのでは」と話していました。
井上井月顕彰会の竹入弘元さんは「句碑を活用して、作った人の思いと見る人の思いを重ねられるような観光戦略を進めていけたら」と話していました。
上伊那地方事務所では「今回のフォーラムをきっかけに、連携した地域おこしが進んでいけば嬉しい」と話していました。 -
たかずや炭焼きの会 今季限りで解散
伊那市富県の炭焼き愛好者でつくる「たかずや炭の会」は、メンバーの減少や高齢化などにより、今年の冬をもって活動を終了します。
26日はこの冬4回目の炭焼きが行われ、メンバー10人ほどが、体験学習の一環で訪れた児童養護施設たかずやの里の子ども達と一緒に作業をしました。
たかずや炭の会は、平成13年に地域の同年代の住民が、農閑期に間伐整備を兼ねて、子どもの頃を思い出しながら作業をしようと結成し、今年で12年目になります。
土地を借りて作った窯にナラなどの間伐材を入れて一週間ほどかけ炭を作り、それぞれの家庭で使っている他、販売などもしています。
結成当初25人だったメンバーも13人まで減り、高齢化も進んでいることから今年いっぱいで活動をやめることにしました。
竹松徳門会長は「自主性があって本当に良い仲間たち。解散してしまうのは本当に残念」と話していました。
たかずや炭の会では、今後新しく炭焼きの活動をしていきたいという人がいれば、窯を譲ることも検討するとしています。 -
寒い一日 伊那地域で今冬初の真冬日
26日の伊那地域の最高気温は-1.5度で、この冬初めて、最高気温が0度を下回る「真冬日」となりました。
長野地方気象台によりますと、日本上空は現在、強い冬型の気圧配置で、強い寒気が流れ込んでいるため全国的に気温が上がらなかったということです。
この日は伊那地域で最大瞬間風速13.9メートルを記録するなど風も強かったことから、体感温度が下がり、より寒さを感じる1日となりました。
ガソリンスタンドで働く男性は「気温が上がらないので手や顔が引っ張られるように痛い」と話していました。
このところの寒さで、南箕輪村の大芝荘には、積もった雪とここ数日の冷え込みで巨大な氷の柱ができあがっています。
ツララと並ぶようにして屋根から続く氷は地面にまで達し、氷の柱のようになっています。
屋根の上に積もった雪が日中の暖かさで溶け、鎖状の雨樋をつたって落ちた水が、夜の寒さで凍ったものです。
大芝荘の従業員によりますと、ここ数年は雪が少なかったり、冬も比較的暖かかったりしたため、これだけの氷の柱ができるのは久しぶりだということです。
長野地方気象台によりますと、この冷え込みは来週の水曜日頃まで続く見込みで、気象台では防寒対策をして外出するよう呼びかけています。 -
郷土食「おからこ汁」講習会
各地区の女性農業者で組織する農村女性ネットワークいなは、25日伊那市のいなっせで上伊那地域の郷土食「おからこ汁」の講習会を開きました。
おからこ汁は、米の粉をこねた即席の餅おからこを大根やサトイモと一緒に煮込みます。
おからこは、十五夜のお供え餅です。
秋の十五夜のころは、収穫で忙しく餅をついている暇がなかったことから手間をかけない餅として生まれた風習とする説もあります。
講習会には、11人が参加し、先輩たちから料理のコツを学びながらおからこ汁を作っていました。
おからこができあがると汁の味を調えます。
煮ている最中は、おからこ談義で盛り上がっていました。
おからこを入れてからしばらくたって完成。
素朴な味わいのおからこ汁が完成しました。
今回の講習会は、去年10月の生活展でおからこを展示したところ反響があったため開催されました。 -
旧馬島家住宅で防災訓練
26日は、第59回文化財防火デーです。
これに合わせ、県宝に指定されている伊那市高遠町の旧馬島家住宅で25日、防災訓練が行われました。
訓練は、土手焼きの火が風にあおられ、旧馬島家住宅と隣接する高遠なつかし館に燃え移る危険があるという想定で行われました。
火元を確認した北原紀孝館長が、高遠消防署と高遠町・長谷の総合支所に通報するよう職員に指示。
通報した職員は、来場者を避難させていました。
文化財防火デーは、昭和24年1月26日に奈良県の法隆寺で火災が起きたことを受け、文化財を火災や震災から守るために制定されました。
旧馬島家住宅は、江戸時代後期に診療所として建てられた木造住宅で、県宝に指定されています。
伊那市では、毎年文化財防火デーに合わせ訓練を行っていて、旧馬島家住宅では初めてです。
高遠消防署の木下広志署長はなつかし館の職員に「有事の際は正確な情報を掌握し隊員に伝えてほしい。避難誘導、初期消火など優先順位と分担を決めるなどの対策を」と呼びかけていました。 -
青葉の会写真展
伊那市を中心に上伊那地域の写真愛好家でつくる青葉の会の写真展が 25日から、伊那図書館で始まりました。
会場には、会員14人の作品28点が並んでいます。
写真展は、作品の発表の場として年に1回開いています。
身近な風景や旅行先で撮影したものなどジャンルは問わず様々です。
スローシャッターを使って木々や水の動きを表現したもの、接写機能を使って花の細かい所まで鮮明に写したものもあります。
この作品は、40枚の写真を1枚に合成した作品で、星の動きが分かります。
青葉の会の写真展は、2月3日まで伊那市の伊那図書館で開かれています。 -
伊那西3年細野さん 全国コンクールで最優秀賞
伊那市の伊那西高校3年の細野志織さんは、全国高校文芸コンクール短歌部門で1位にあたる最優秀賞を受賞しました。
「薄闇の 坂の途中に 立ち止まる 頬をかすめし 沈丁花の香」
24日は、細野さんら4人が伊那市役所を訪れ、白鳥孝市長に受賞を報告しました。
細野さんは、学校の帰り道何気なく香った沈丁花の匂いが印象的でこの作品が思い浮かんだと話します。
普段からメモを持ち歩いていて、頭に浮かんだ句を書き留め作品にしているということです。
文芸クラブの部長を務める細野さん。
入賞を目指してきた全国大会での最優秀賞受賞を喜んでいます。
伊那西高校の短歌部門での最優秀賞受賞は、2回目ということです。
白鳥市長は「感性豊かな作品。伊那西高校の名を全国に轟かせた」と話していました。
この日は他に、東洋大学が主催する現代学生百人一首で入選した唐澤春奈さんも、喜びを報告しました。 -
上伊那と安曇野の住民 景観形成について意見交換
地域の景観形成に取り組んでいる上伊那と安曇野市の住民は25日、お互いの活動について意見を交わしました。
25日は、伊那市と駒ヶ根市で景観形成に携わる代表者6人が、安曇野市のNPO法人信州ふるさとづくり応援団安曇野支部のメンバー4人とお互いの地域の特徴や課題などについて意見を交わしました。
意見交換会は、安曇野支部のメンバーが提案。県の職員の仲介で実現しました。
安曇野市は、自治体が独自に景観計画を策定することができる景観行政団体に、平成22年に移行しました。
伊那市は、平成25年度中の移行を目指し取り組んでいます。
参加者は「景観形成を観光につなげていく必要がある」などと話しました。
伊那市からの出席者は「離れた地域で取り組みは異なるが、参考になった。今後の活動に活かしていきたい」と話していました。 -
【カメラリポート】「負けないで東北」被災地に千羽鶴
伊那市西春近南小学校の学童クラブは、被災地を応援する千羽鶴を作りました。
学校近くにある学童クラブ。授業を終えた子ども達が、放課後、保護者が迎えに来るまでの時間を過ごします。
現在22人の子どもたちが、宿題をしたり、校庭であそんだりして放課後を過ごしています。 -
プリムラポリアンサ 出荷作業
冬から春にかけて咲く花プリムラポリアンサの出荷作業が、伊那市東春近の花卉農園導楽園で行われています。
「プリムラポリアンサ」
花言葉は、「運命を開く」「可憐」です。
導楽園では、バラのように咲く品種「プリンセス・オブ・ローズ」の出荷作業に追われています。
導楽園では10年ほど前から栽培していて、4つのオリジナル品種を中心に出荷しています。
中でも、1つの株で複数の色の花を咲かせるものの人気が高いということです。
広さ2,000坪の温室では、従業員18人が出荷に向け花の手入れや来シーズン用に交配作業を行っていました。
花は、愛知県を中心に関西や九州方面に出荷されるということです。
出荷作業は、2月上旬まで行われます。 -
伊那まちバラ咲く街角委員会発足
バラによる商店街の活性化に取り組んでいる住民らは21日、新たな組織「伊那まちバラ咲く街角連絡協議会」を発足させました。
21日は、伊那市のタウンステーション伊那まちで初会合が開かれ、会のメンバーら14人が参加しました。
これまで、中心市街地の活性化に取り組む伊那まちの再生やるじゃん会のバラ咲く街角委員会が主体となり活動してきました。
平成22年度から県と市の補助金を活用し西町から山寺までの商店街をバラで飾りました。
連絡協議会は、補助金の交付が今年度、終了することから、自立して取り組んでいこうと発足しました。
会長にはバラ咲く街角委員会委員長だった中村弘人さんが選ばれました。
組織は、西町、荒井、山寺などの7つのバラ愛好会で構成しされています。
協議会では、これまで通りバラまちフェスタなどのイベントを実施していくとしています。
会では、バラを通して地域の人たちに愛され会話と賑わいが生まれるような商店街にしていきたいとしています。 -
オペラ春香出演者 コンサート
去年6月に64年ぶりに上演されたオペラ春香の出演者によるコンサートが20日、伊那市のいなっせで開かれました。
20日は、主役を演じた永吉伴子さんら出演者3人が、オペラ春香で歌われた歌などを披露しました。
春香は、韓国版ロミオとジュリエットともいわれる純愛物語で、伊那市の名誉市民故・高木東六さんが作曲しました。
コンサートは、出演者の生の歌声をもう1度聞いてもらおうと開かれたものです。
高木東六さん作曲の歌など15曲が披露され、訪れた人を魅了していました。
永吉さんは「オペラを通して人と人の繋がりや絆を感じた。再びみなさんの前で歌えることを幸せに思います」と話していました。 -
耐震診断や改修について学ぶ
住宅の耐震診断の必要性や耐震改修の方法について理解を深める、上伊那地域木造住宅耐震フォーラムが伊那市のいなっせで、13日、開かれました。
このフォーラムは、上伊那地方事務所が開いたもので、会場には、130人ほどが集まりした。
フォーラムでは、大学教授や建築士が話をした他、県の職員が耐震改修の補助制度などについて説明をしました。
このうち、信州大学工学部の五十田博教授は、今後想定される東海・東南海地震に対して備える住宅の耐震補強について話をしました。
五十田さんは「阪神淡路大震災では、およそ8割の人が建物の倒壊で亡くなっている。耐震化が十分でない建物は、地震で倒壊し、避難路を塞ぐケースもある。自分や家族の命を守り、地域の安全確保の為にも、耐震化を進める事は必要」と呼びかけていました。
フォーラムの後には、建築士による個別相談会が開かれ、24家族が家の耐震対策ついてアドバイスを受けていました。
上伊那地方事務所によりますと、上伊那地域で平成14年から10年間で、耐震診断を行った5090戸のうち、半数以上の2800戸あまりで、耐震化が不十分と判定されました。
しかし、耐震改修を行ったのは、そのうちの162戸にとどまっているという事です。 -
さつき亭 3つの星レストランに
伊那食品工業が経営するさつき亭が食育を発信する3つの星レストランに登録され、18日プレートが交付されました。
さつき亭が3年前から提供している伊那谷弁当が、県の定める野菜の量や塩分などの基準を上回り、上伊那では7店目、県内では61店目の3つの星レストランに登録されました。
伊那谷弁当は、2段の重箱になっていて、上伊那で育ったアルプスサーモンの刺身やフレークが乗った酢飯、かんてんぱぱ農園でとれた野菜の煮物やあえものなど10種類の地元野菜が豊富に使われています。
店長の横山さんは、「自分も野菜不足を感じている。若い人たちにも食べてもらいたい」と話しています。
長野県では、外食からも食育を発信しようと、健康・食文化・環境の3つに総合的に取り組んでいる飲食店を3つの星レストランとして平成22年度から登録しています。
さつき亭では、メニューでも登録されたことをアピールして伊那谷弁当をさらに広くアピールしていきたいとしています。 -
模型作りから飯田線の魅力引き出す
2月8日から伊那市創造館で開かれる企画展「飯田線マニアックス」に向けて19日、150分の1の自分の家の模型づくりが行われました。
この日は5家族13人が参加して、自分の家の模型を作りました。
企画展は、飯田線の魅力を再発見してもらおうと、伊那市・電気と鉄道の100周年イベントの一環で開かれるものです。
150分の1サイズの線路と駅を設置し、その周りを家で埋めてもらおうと、今回模型作りが行われました。
参加者は、自分の家の設計図を基に作られたパネルを、パーツごとに切り離し、接着剤でつなぎ合わせていました。
少しでも長さが違うと組み立てられないため、親子で協力しながら模型を製作していました。
線路周辺を家で埋めるには100から200個の模型が必要だということで、創造館の捧剛太館長は、多くの人に参加してもらい、賑やかな市街地を再現したいと話しています。
伊那市創造館の企画展「飯田線マニアックス」は、来月8日から3月31日までの予定で、伊那北駅から伊那市駅までの模型や、電車のパーツなど飯田線にまつわる物が展示されます。
家の模型は自分で作って自由に設置することができるということです。