-
地域住民が美篶資料館外壁塗り
伊那市の美篶小学校資料館の外壁塗装工事が31日、地域住民の手によって行われました。
塗装工事をしたのは、資料館の委員と伊那市の工務技士の約30人です。
資料館外壁の塗り替えは、平成17年と去年10月に行なっていて今回で3回目です。
地域の文化財を地域住民で守り維持していこうと、作業は毎回ボランティアで行われています。
美篶地区では、およそ1700戸から年1回100円を集め、美篶資料館の整備などに使っています。
参加した人たちは、重機や脚立を使い、茶色のペンキを丁寧に塗っていました。
また、建物の中の窓を外して、窓枠塗りもしました。
資料館の赤羽仁館長は「資料館を一日でも長く保存していきたい」と話していました。 -
伊那中央病院に川合博新院長が就任
伊那中央病院の新しい院長に川合博さんが就任しました。
川合院長は就任のあいさつで「地域に良質な医療を提供していきたい」と述べました。
1日は伊那中央病院で辞令交付式が行われ、病院を運営する
伊那中央行政組合の白鳥孝組合長から辞令が手渡されました。
川合院長は、静岡県生まれの62歳です。
1974年昭和49年に信州大学医学部を卒業後、市立甲府病院小児科医長や県立こども病院副院長などを務めました。
就任にあたり川合院長は、「良質な医療を提供し、患者の皆さんが、伊那中央病院にかかってよかった、また職員がここで働いてよかったと思えるようにしていきたい。人を育て地域に貢献できる病院づくりに努めたい」とあいさつしました。
辞令交付式終了後の記者会見で川合院長は取り組むべき課題について話をしました。川合院長は「救急医療はやはり住民の皆さまが安心して暮らせるための原点なので、きちんと対応していきたい。人材育成、特に研修医の確保、指導、養成に力をいれたい。この病院が有する医療資源、あるいは施設面、それは素晴らしいものがある。もっと医学生、あるいは若い先生たちにもアピールをして、この病院で研修を進めていきたい。これから外科手術の多くが内視鏡手術に変わる時代にきている。やはり安全に確実に内視鏡手術ができるということが大事だと思う。内視鏡手術というものを伊那中央病院のひとつの特色にしていきたい。病院というところは、常に課題が出てくる。課題に関しては積極的に挑戦していきたい。」と話していました。 -
小学校で地震想定の避難訓練
防災の日の1日、各地の小学校で、万が一の大地震に備え訓練が行われました。
午前9時、緊急地震速報が試験配信され、7秒後に地震が発生する事を告げました。
伊那市の伊那北小学校では、地震の発生により給食室から火が出たとの想定で避難訓練が行われました。
児童たちは、机の下にもぐり身の安全を確保した後、防災ずきんをかぶって校庭へ避難しました。
伊那北小学校の増澤正彦教頭は「地震が発生した場合、一番恐れる事は子供達がパニックになってしまう事。慌てず黙って整然と非難できるよう普段から心がけていきたい」と話していました。 -
市町村運営のプール利用状況まとまる
各市町村が運営するプールの利用状況がまとまった。
伊那市の伊那市民プールは今年度、7月3日から8月29日まで52日間営業。
期間中の利用者数は1万5,613人で、前の年に比べ471人の増加。
箕輪町のみのわ町スイミングプールは、7月10日から8月17日まで21日間営業。
利用者数は、2,404人で、前の年と比べ58人減少。
南箕輪村の大芝村民プールは、7月10日から8月22日まで38日間営業。
利用者数は、6,466人で、前の年に比べ1,031人の増加。
大芝村民プールを運営している大芝公園管理事務所では、キャンプに訪れた人などがプールを利用した事が増加につながったとみている。 -
歯科指導実習の成果を発表
伊那市にある県公衆衛生専門学校の2年生が、31日、今年3月から行ってきた歯科指導実習の成果を発表した。
31日は、2年生17人が、今年3月から取り組んできた模擬患者実習のまとめを発表した。
模擬患者実習は、学生が家族などを患者にみたてて指導にあたり、口の中の健康状態の改善などを図る。
そのうち、笹川 智香さんは、模擬患者にブラッシングの大切さを知ってもらい、自分で口の中の健康が維持できるようにと指導をしてきた。
笹川さんは、「指導は自分の思い通りに進まないことが多かった。実習を通して、患者さんと一緒に問題解決に取り組むことの大切さを実感した」と話した。
また、小島ひとみさんは、歯石の改善にむけ、指導をした。
小島さんは、「患者さんに積極的に歯科指導に取り組んでもらうには、相手の意見を尊重し、それを踏まえた指導が大切」と話していた。
2年生は、今後3か月間の臨床実習を行い、来年3月6日に国家試験を受ける予定。 -
伊那市総合防災訓練
9月1日は防災の日。伊那市では29日、防災の日に合わせて総合防災訓練を、高遠スポーツ公園総合運動場で実施した。
地域住民や消防団、自衛隊などが参加して訓練を行った。
午前8時30分に東海地震が発生し、市内でも震度6弱の揺れを観測したとの想定で訓練が行われた。
地域住民が避難所に集まると、各地区の区長が、白鳥孝市長に被害状況を報告した。
状況が報告されると、さまざまな場面を想定した訓練が始まり、交通障害物の排除やバケツリレーによる消火訓練などが行われた。
参加者らは本番さながらの雰囲気の中訓練に臨んでいた。
ある男性は「頭でわかっていても、実際動いてみないとわからない。訓練ができて良かった」と話していた。 -
新山で絆深める「石窯」づくり体験
石窯を通じて人が集い、新しいきずな作りをしようと、伊那市新山で28日、レンガの石窯作り体験が行われた。
これは、新山地区で間伐材の有効活用などに取り組んでいるボランティアグループ「新山仕事起こしと支え合いの会」が行った。
28日は、会員など10人ほどが集まり、石窯の基礎作りをした。
場所は、新山にあるレストラン・プチマルシェの庭の一画を提供してもらった。
支え合いの会は、去年から間伐材を薪として販売している。
今年は、薪を使って石窯でパンを焼き、人が集まる仕組みを作りたいと、石窯作りを計画した。
この取り組みは、今年度の長野県地域発元気づくり支援金事業に採択されている。
参加者はモルタルをこねたり、レンガを積んだりと、慣れない手つきで作業していた。
石窯は9月中に完成させる計画で、その後、月1回程度パン焼きの日を決めて皆で集まる。
将来的には、パン焼きの日に市場を開き、野菜を売るなど自由に人が集まれる場の提供も考えていきたいという。 -
高遠北小学校でプール参観
伊那市の高遠北小学校で27日、今シーズンの水泳の成果を発表するプール参観が行われた。
高遠北小では、シーズンの水泳学習の発表の場として毎年プール参観を行っている。
このうち1、2年生の授業では、各学年の代表者が目標を発表した。
1年生は蹴伸びを、2年生は、クロールの泳ぎを発表した。
プール参観には多くの保護者が訪れ子ども達に声援をおくっていた。 -
箕輪中部小で遭難の碑に献花
中箕輪尋常高等小学校の駒ケ岳登山遭難事故から27日で97年が経った。
高等小学校跡地にある箕輪中部小学校では、今年も児童たちが遭難の碑に花を手向け、手を合わせた。
27日朝、児童たちは花を持参して登校し、校舎東側に建つ遭難の碑の前に供え、静かに手を合わせていた。
この献花は、児童会が中心となり毎年行なっていて、碑の前には長い列が出来ていた。
中箕輪尋常高等小学校の駒ケ岳登山は、大正2年8月26日に高等科2年の男子25人と同窓会員9人が行った。
頂上付近で天候が悪くなり、小屋は壊れて無く、石垣に材木を斜めに渡し、その上にハイマツを置き、ござや合羽をのせて急ごしらえの小屋をつくり泊まった。
しかし、その後も続く暴風雨と寒さで27日の朝1人が亡くなり、安全な場所を求め下山を始めたが、赤羽校長も含め合わせて11人が亡くなるという大惨事となった。
事故から13回忌の年にあたる大正14年7月に残った同級生により駒ケ嶽遭難の碑が建てられその碑の前で法要が営まれた。
中部小学校では、11人が亡くなった8月27日に全校児童が献花をして、遭難供養と安全を祈願している。
箕輪中部小学校では、9月13日、昭和17年に直江津で起きた海での遭難事故の慰霊祭でも児童たちが献花することになっている。 -
富県保育園児 かかし作り
白毛餅を育てている伊那市の富県保育園の年長園児が26日、かかし作りをした。
富県保育園では今年、農作業を通して園児が農業に親しむチャイルドファーム21事業に取り組んでいる。
今年5月、JA上伊那青壮年部富県支部の協力で植えた白毛餅の田んぼにかかしを立てようと、部員に教わりながら、かかしを作った。
かかしは古くなったはぞ木を十文字に結び、わらで顔や胴体、腕を作った。
園児は5つのグループに分かれ、かかしの服にする布に絵を書いた。
服を着せ、麦わら帽子をかぶせてかかしが完成した。
さっそく、園近くの田んぼにかかしを立て、スズメがお米を食べないようにかかしにお願いしていた。
白毛餅は順調に生育していて、9月下旬ころ、稲刈りをするという。 -
子育てサポーター養成講座開講
地域で子育てを応援する子育てサポーターの今年度の養成講座が26日、伊那市で始まった。
市役所で講座が開かれ、4人が参加した。
子育てサポーターは、無償で子育ての経験や知識、特技を活かして地域で子育てを手助けする。
講座初回は、子育てサポーターについて、子育て支援課の橋爪哲雄課長が話した。
子育てサポーターは、伊那市が行う乳幼児の健康診査の手伝いや講演会などの託児、市内の子育てサークルの手伝いなどをする。
養成講座は全6回で、すべてを受講した後、サポーターに登録することになっている。
橋爪課長は、「隣近所のおばちゃん役でいい。協力をお願いします」と話していた。
伊那市は平成19年度から子育てサポーター事業を行っていて、現在36人が登録している。 -
おいしんぼコンテスト
箕輪町の名物料理のアイディアを募集するおいしんぼコンテスト。9月15日が締め切りとなっているが、現在のところまだ応募がない。
おいしんぼコンテストは、箕輪町の名物料理を作り、地域の活性化につなげていこうと、箕輪町商工会や飲食店組合などでつくる箕輪町名物料理研究会が企画した。
応募用紙を町内全戸配布するなどして7月15日から募集をしているが、26日現在、まだ応募がない。
応募資格はプロアマ問わない他、料理のジャンル、素材も限定していない。
応募締め切りは9月15日までで、最優秀賞には5万円相当の商品が贈られる。 -
伊那地域10日連続の真夏日
25日の伊那地域の最高気温は33.7度と16日から10日連続の真夏日となった。
リンゴ農家がリンゴを暑さから守るための作業に追われていた。
同日の伊那地域の最高気温は33.7度で平年より5.7度高くなった。
南箕輪村神子柴のリンゴ農家田中義人さんは、リンゴ全体の色づきをよくするための玉まわしや、実に影ができないよう、葉づみなどの作業に追われていた。
しかし暑さのため一部のりんごに日焼けと呼ばれる、実が黒くなる症状も出てきている。
長野県は、気温が高い状態が続いている事を受け、農作物の管理に注意を呼びかけている。
リンゴなどの果樹は、日焼けが発生しやすいので葉摘み作業では、一度に多くの葉を摘みすぎないようにする。水稲については、高温により成熟期が早まる事が予想されるとして、気温や籾の数を参考にして、刈り取り時期に注意を払うなど注意を呼びかけている。
伊那消防組合によると、6月16日から管内で熱中症により搬送された人の数は35人で、内訳は伊那消防署が18人、箕輪消防署が9人、辰野消防署が6人、高遠消防署が2人となっている。
搬送された35人のうち19人が65歳以上の高齢者となっていて、外出先から帰ってきて、家族が異変に気づいて救急車を呼ぶ事例が多いという。
伊那消防署では、農作業など、外での作業は休憩をとりながら行うこと、水分と塩分の十分な補給を行うことなど注意を呼びかけている。
長野地方気象台によると、長野県の向こう一週間の天気は、高気圧に覆われ最高気温、最低気とも平年より高い見込み。 -
30度越える日続く
連日、30度を超える真夏日が続いている。
24日の最高気温は33.3 度を記録した。
伊那市の伊那東小学校この子ども達は、三峰川で川遊びを楽しんだ。
伊那東小学校の2年生131人が三峰川を訪れた。
子ども達は、水着姿などで川へ入りメダカを捕まえたり、友達同士で水をかけ合ったりしていた。 -
保育園でピアノコンサート
箕輪町のおごち保育園で24日、ピアノのミニコンサートが開かれた。
演奏を披露したのは、おごち保育園でリトミックの指導をしている辰野町のピアノ講師・横山ゆう子さんと、横山さんの知人で、同じく朝日村でピアノ講師をしている米山百合香さん。
おごち保育園では、子どもたちに音楽の良さを肌で感じてもらおうと3年前からコンサートを開いている。
24日はクラシックやアニメの曲、童謡などがピアノで演奏されたほか、米山さんは、歌も披露した。
知っている曲の演奏が始まると、子どもたちは一緒になって歌っていた。
山・ス文子園長は、「子どもたちが、常に音楽に触れていられる環境をつくってあげたい」と話していた。 -
文化庁の「伝統文化こども教室事業」に採択
高遠囃子の保存、継承をしている高遠囃子保存連絡協議会は23日、高遠小学校でおはやしクラブを指導した。
クラブは希望者の集まりで、6月から週2回練習している。
23日は、高遠小学校おはやしクラブに所属する、3年生から6年生までの児童約30人が協議会に加盟している桜奏会のメンバーから演奏のコツなどを教わった。
高遠囃子保存連絡協議会は、1999年から高遠小おはやしクラブを指導している。
今年度は、文化庁が実施している「伝統文化こども教室事業」に採択された。
子ども達は、「笛は最後まで音を出すこと」「姿勢に気をつけること」などと会員からアドバイスを受けていた。
指導にあたった桜奏会の北条良三会長は「町の人は子ども達のお囃子を毎年期待しているので、完成度を高めていきたい」と話していた。
高遠小学校おはやしクラブは、9月に開かれる高遠城下まつりと灯籠祭りで高遠囃子を披露することになっている。 -
大型紙芝居と和楽器演奏 親子で楽しむ
小さい子どもを対象にした大型紙芝居と和楽器のお楽しみ会が19日、伊那市のいなっせで開かれた。親子約60人が参加した。
お楽しみ会は、いなっせのちびっこ広場で毎年、年2回開かれている。
ボランティアで大型紙芝居の公演をしているグループ「でんでんむし」と、和楽器ユニット「まいまい」が出演した。
手作りの大型紙芝居「ジャックと豆の木」が披露され、物語に合わせて琴が演奏された。
紙芝居のほか、琴によるアニメソングなどの演奏もあった。
子どもたちは、紙芝居や琴の演奏を楽しんでいた。
訪れたある母親は、「普段聞けない琴の音色が聞けて良かった。子どもはまだ小さいけれど、楽しんでいました」と話していた。 -
大芝高原まつり 花火大会
上伊那の夏の最後をかざる南箕輪村の大芝高原まつりが21日行われた。
花火大会では66番組が打ち上げられ、訪れた人たちは、高原の花火を楽しんだ。 -
野菜をたくさん使った朝食のレシピコンクール 審査会
伊那市食育推進会議は、野菜を沢山使った朝食のレシピコンクールの審査会を22日、市保健センターで開いた。
朝食レシピコンクールの審査会には、市内の小学生や親子合わせて6組が参加した。
コンクールは、伊那市食育推進会議が昨年から開いている。
今年は、野菜がたっぷり入った朝食をテーマにレシピを募集したところ、42人から応募があった。書類選考で、栄養バランスやアイデアなどが評価された子ども4人と親子2組の審査が行われた。
30分間に4人分で2000円以内という制限の中、子どもたちは自分たちで考えた料理を作っていた。
目玉焼きをUFOに見立て、サラダとご飯を1つのプレートに盛り付けたものや、野菜と一緒にカルシウムもとれるキャベツとジャコのスープなど、短時間で作ることができる栄養満点の朝食が並んだ。
試食のあと表彰式が行われ、順位はつけず全員がそれぞれのメニューにあった賞を受賞した。 -
「30年後の伊那谷を考える」伊那谷デザイン会議
伊那市出身の大学生を中心につくる伊那谷デザイン会議は17日、「30年後の伊那谷を考える」をテーマにトークセッションを伊那市のいなっせで行った。
参加者全員が覆面を着用し、名前はニックネーム。学生が大人とも対等に話が出来るよう考えられたものだ。
トークセッションには、学生のほか、今回初めて一般住民も参加し合わせて約60人が議論した。
4縲・人ずつのグループに分かれ、30年後の伊那谷の商店街や、継続可能な暮らし方など、グループごと与えられたテーマについて話し合った。
30年後の伊那谷の継続可能な暮らしについて考えたグループは、エネルギー面では電気自動車で通勤する、観光面では東京にはない星空で人を集めるなどといった活発な意見交換をしていた。
今回話し合われた内容は、伊那谷デザイン会議のフリーペーパー「ザザム誌」に掲載され、9月に高遠町で開かれる高遠ブックフェスティバルなどで配布される予定。 -
熊谷守一の日本画と会津八一の書 伊那市に寄贈
孤高の画家といわれる熊谷守一の日本画と、歌人、書家として有名な会津八一の書が、伊那市に寄贈された。
寄贈したのは、白鳥孝伊那市長の知人で、書などに造詣の深い伊那市西町の中村章さん。
日本画は、「画壇の仙人」と称される熊谷守一の作品「蒲公英と蝦蟆」。墨で描かれ色が塗られている。
書は、歌人、美術史家、書家として知られる会津八一の書。奈良県にある法華寺の十一面観音を詠んだ歌で、ひらがなで書かれているのが特徴という。
白鳥市長は、「とても素敵な伊那市の宝物が増えた。本当にうれしい。機会をみて展示をしたい」と話していた。 -
伊那図書館に国民学校卒業歌集「思ひ出のうた」
伊那市の伊那図書館に、戦争当時の国民学校卒業歌集が東春近の吉田貢さんから届けられた。第2次世界大戦中の昭和17年3月に書かれたもので当時の世相・教育を反映する貴重な資料となりそうだ。
表紙には、「思ひ出のうた」、昭和17年3月とある。
これは、当時、新山国民学校の高等科2年生全員が卒業に際して歌を書き綴ったもの。
「生き死ぬを神にまかせて戦へる 我が皇軍は強く勇まし」
「万世の歴史に残る真珠湾 我が空軍の強き偉力を」
などといった歌がならんでいて、戦争に突き進んでいる当時の様子が伺える。
この歌集を図書館に届けたのは、伊那市東春近渡場に住む吉田貢さん。
当時14歳だった吉田さんは、現在83歳。
伊那図書館では、この歌集を資料として登録・保存し、戦時中の教科書なども含め一般公開を計画している。 -
美里会が木目込み・押し絵作品展
伊那市長谷の手芸愛好家グループ「美里会」による木目込み・押し絵作品展が、伊那市西町の旧井澤家住宅で開かれている。
作品展には、干支の動物を題材にした押し絵の作品と、花や風景などの木目込みの作品30点が並んでいる。
押し絵は、ウレタンや綿を様々な色の布で包んで張り合わせ立体的に形にしたもの。
木目込みは、発砲スチロールの台に布をはめていくも。
美里会代表の北嶋嘉代子さんは、「最初はボケ防止で始めたが、今では楽しみとなっている」と話していた。
美里会による木目込み・押し絵作品展は22日まで。入場料は大人200円、小学生・中学生は100円。 -
アマランサス開花宣言
伊那市荒井の畑でアマランサスの花が見ごろを迎えている。
伊那地域アマランサス研究会が5月に種を播いた30アールの畑には、2メートルほどに育ったオレンジ色のアマランサスがぎっしりと並んでいる。
今年は実の収量を増やすため収量の多いオレンジ1色を播いたが、中には去年の種の残りと思われる赤い色も所々混ざっている。
伊那地域アマランサス研究会によると今年の収量は、去年より70キロほど多い300キロを見込んでいて、学校給食として活用する他、新商品の開発などを予定しているという。
アマランサスの見頃は9月中旬まで続く。 -
伊那西小卒業生タイムカプセル開封
平成12年度に伊那西小学校を卒業し、今年成人式を迎えた12人が14日、母校でタイムカプセルを開封した。
この日は、8年前に伊那西小を卒業した12人が母校に集まり、卒業記念に校庭に埋めたタイプカプセルを掘り出した。
長い間土の中に埋まっていたカプセルには水がたまってしまったが、丁寧に水で洗い、中身を確認した。
中からは、家族からの手紙や写真、大事にしていたおもちゃや絵などが出てきた。
当時担任だった野口輝雄教諭は、「成人の区切りとして、集まって開封できたことがうれしい。子供の成長を感じる」と話していた。 -
伊那市、箕輪町でお盆の成人式
お盆の帰省に合わせ、伊那市と箕輪町で成人式が行われた。
今年の新成人は、全員が平成生まれとなり初めて開催される式だった。
伊那市の伊那地区成人式は、14日と15日の2日間、市内6公民館に分散して行われた。
このうち、東春近公民館にはスーツやワンピースに身を包んだ新成人53人が式に出席した。
式の中で伊那市の竹松武登教育次長は、「創造力と行動力を発揮し、新しい社会を造る推進力となり、可能性を信じ充実した人生を築いてほしい」と市長メッセージを代読した。
式のあと開かれた交流会では、小学校や中学校時代の恩師が当時の思い出話や祝いの言葉を贈った。
また、出席した新成人一人ひとりが、現在の状況や抱負、両親への感謝の言葉など発表した。
今年成人を迎えたのは、平成元年4月2日から平成2年4月1日までに生まれた772人。 -
高齢者交通安全対策専門チームが啓発活動
県内で高齢者の死亡事故が多発していることを受けて、高齢者交通安全対策専門チームが、19日、伊那市内で高齢者宅を訪問するなどの活動をした。
19日は、高齢者モデル地区となっている手良地区に専門チームが訪れ、高齢者宅を訪問した。
チームのメンバーは、手良の高齢者クラブの案内を受けて、手分けをして高齢者宅を回った。
高齢者交通安全対策専門チームの活動は、今年度、県が初めて行っている事業で、委託を受けた民間企業が専門のチームを作り、高齢者への交通安全の普及などを行っている。
高齢者宅の訪問では、普段どの程度車に乗るか、主な外出先などを調査し専用の用紙に記入していた。
また、夜光反射材やチラシを配り、交通事故防止を呼びかけていた。
また、伊那市役所の駐車場には交通安全教育車両が用意され、専門チームが啓発を行った。
車両には、身体機能を図る機械が乗せられている。
機械は、運転・歩行能力を診断するもので、反射神経や判断力を測定する。
訪れた高齢者は、点滅するランプを懸命に押していた。
高齢者交通安全対策専門チームは、県内22か所を巡回して、訪問や教育車両による啓発活動を行なっている。
高齢者宅の訪問で行ったアンケートは、交通事故防止の対策を立てるための基礎データとして活用されるという。 -
文化刺繍教室作品展
伊那市の伊那公民館で活動している文化刺繍教室の作品展が、八十二銀行伊那支店で開かれている。
展示を開いているのは、唐澤久子さんが指導している文化刺繍教室、伊那クララ支部糸車の会。
糸車の会は、伊那公民館と伊那市福祉まちづくりセンターで月に1回ほど活動していて、年に2回程度作品展を開いている。
今回は、9人の会員の自信作15点ほどが展示されている。
文化刺繍は、一針一針、専用糸で絵を描いていく。
ひとつの作品に、数百種類の糸を使うこともあり、制作も、長いものでは数年かかることもあるという。
唐澤さんは、「多彩な糸の積み重ねで、絵画を表現している。糸の絵画の質感を楽しんでほしい」と話していた。
この糸車の会の作品展は、24日(火)まで、八十二銀行伊那支店で開かれている。 -
南原区で夏祭り
南箕輪村南原区の夏祭りが、15日、南原コミュニティセンターで開かれ、多くの人で賑わいをみせた。
南原区では、昭和50年代頃までは盆踊りをしていたが、参加者が減少したことを受け、多くの人が楽しめるようにと夏祭りを行うようになった。
広場には、無料で焼きそばや綿あめ、飲み物などを振舞うテントが設けられたほか、ビンゴゲームなども行われ、訪れた人達は祭りの雰囲気を楽しんでいた。
県外から帰省したある女性は「中学時代の友達に会えるのを楽しみに参加している」と話していた。
また地区に住む男性は、「毎年孫を連れてくるのが恒例。ここで飲むビールは特別美味しいです」と話していた。
南原区の原武友区長は、「地区に住む人全員が楽しめ、交流の場となっている。これからも続けていきたい」と話していた。 -
精霊流し大法要
灯ろうを流して祖先の霊を供養する「精霊流し大法要」が16日、伊那市の坂下駐車場で行われた。
市内の新盆を迎えた家族を中心に、先祖代々の霊や戦没者の霊を供養しようと、約100人が集まった。
精霊流し大法要は、毎年送り盆に合わせて伊那仏教会や坂下区商工会が行っている。
法要が終わると、参加者は天竜川の岸まで下りて行き、灯ろうを流していた。
ある参加者は「亡くなった人のそばには行けないが、灯ろうを流すことで慰めることができれば」と話していた。