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「土(ど)づき唄」披露
伊那市美篶の笠原地区で昔、地固めのときに歌われた唄「土(ど)づき唄」が、10日披露された。
披露したのは、笠原地区の住民5人で、伊那市の公民館長などの研修会で歌われた。
土づき唄は、家の基礎や水田の地固めをするときに、それに使われた石を数人で持ち上げながら歌ったもので、実際には重さ40キロほどの石を使っていた。
音頭をとる人が、日常生活を風刺した歌詞を歌い、石を持ち上げる人が「ドンヨ」と合いの手をいれる。
歌詞は、食べ物や結婚の祝いなど様々で、その時々に即興でつけられていたという。
歌を披露した住民は、「今は歌える人は数えるほど。地区の風物なので、残していけたらいい」と話している。 -
貴船神社子供騎馬行列
高遠北小児童が練習伊那市高遠町に伝わる伝統行事、貴船神社子供騎馬行列の練習が15日、高遠北小学校で行われた。
騎馬行列の練習は9月に予定されている高遠城下まつりでお披露目するためで、高遠北小3年生以上の児童41人が参加した。
指導にあたったのは高遠町荒町の住民でつくる保存会のメンバーで、声の出し方や歩き方などを教えていた。
騎馬行列は当時の高遠藩主保科正之が行列の用具一式を荒町にある貴船神社に奉納したのが始まりだといわれている。
昭和の時代にはその伝統が途絶えていたが、荒町の住民により平成元年に復活して以降、子どもたちへの指導など保存活動が行われるようになった。
この日は行列の時に弓を持つ、鉄砲を携えるなど、それぞれの役割が決められた。
騎馬行列がある9月までに3回の練習をすることになっていて、子どもたちは歌や歩き方を覚え、本番に臨む。 -
芝平山絵図虫干し
伊那市指定文化財に指定されている芝平山絵図の虫干し行事が15日、伊那市高遠町の荒町公民館で行われた。
地区総代ら約20人が見守る中、1年間、木箱に納められていた絵図が取り出された。
この絵図は江戸時代、高遠と諏訪の境界で山の利権争いが絶えなかったため、江戸幕府が紛争が起きないようにと作った。
絵図は301年前の宝永5年(1708年)に作られたもので、争いが多かった芝平山には境界線が引かれている。
江戸幕府は高遠と諏訪の双方にこの絵図を渡し、境界線から先に立ち入らないよう命じたという。
虫干し行事は年1回、7月15日に行われていて、芝平山に接する御堂垣外、荒町、北原、栗田、四日市場、芝平の旧6カ村が持ち回りで行っている。
集まった地区総代らは江戸時代から伝わる貴重な絵図を興味深げに見入っていた。
虫干しにより痛んだところがないことが確認され、この日から1年間、この絵図は荒町で管理されることになっている。 -
伊那図書館に「伊那谷自然環境ライブラリー」開設
伊那市の伊那図書館では、自然環境などに関する蔵書を整理・収蔵し、地域の取り組みに活かす、伊那谷自然環境ライブラリーを開設した。
伊那谷自然環境ライブラリーの核となるのは、2人の伊那市のふるさと大使、日本自然保護協会理事長の田畑貞寿さんと元出版社役員の森田芳夫さんから寄贈された本。
景観や環境に関する書籍は田畑さんから、山岳や旅に関する書籍は森田さんから寄贈された。
ふるさとで役立てて欲しいと、去年から伊那図書館に寄贈がはじまり、現在では2000冊にもなっていて、うち、整理・収蔵の済んだ800冊が閲覧できるようになった。
一部が閲覧可能になったことを記念して、14日から公開を記念する展示が始まった。
会場には、ゆったり出来るようにと畳が敷かれているほか、書籍に関係する地域産の広葉樹材を使用したタンスなどの現物も展示され、実際に触れたりすることもできる。
伊那図書館では、自然・環境保護に関する情報や資料の整理・収蔵を進め、地域の取り組みの中で活用される場所となるよう、伊那谷自然環境ライブラリーを確立していきたいとしている。
なお、この公開記念展示は7月26日まで伊那図書館広域情報コーナーでおこなわれている。 -
「48会」が飾り寿司講習会
JA上伊那南箕輪支所生活部会の歴代正副部会長でつくる「48(よんぱち)会」は、13日、寿司職人を招き、飾りずしの作り方を教わった。
13日は、会員およそ30人が集まり、諏訪市で寿司屋を営む小平春勇さんから飾り寿司の作り方を教わった。
会員らは、お手本を見ながら、たらこや紅ショウガ、薄焼き卵等を材料に、バラの花をかたどった寿司を作った。
小平さんは、「具はきれいに並べなくても大丈夫。しっかり巻く事がポイント」とアドバイスを送っていた。
会は、役員を終えた後も、繋がりを持とうと昭和48年に発足。発足した年にちなんで、48会と名づけられたという。
ある会員は「毎年皆で集まるのが楽しみ。上手に飾り寿司が出来たので、家族で味わいたい」と話していた。 -
箕輪町南宮神社例大祭で鹿頭行列
鹿の頭の形をした飾りをかぶり雨乞いをする伝統行事鹿頭行列が12日、箕輪町南宮神社の例大祭で行われた。
400年以上昔、日照りに苦しんでいた旧箕輪郷の人々が雨乞いが叶ったお礼に鹿の頭を奉納したことが始まりといわれている。
鹿頭行列は、昔箕輪郷だった地区を天竜川の東と西に分け、その中で地区名にめでたい文字を含む地区によって1年交代で行っている。
今年は西側にある伊那市西箕輪の大泉新田、大萱、箕輪町の富田、南箕輪村の大泉の4地区が行った。
年長から小学2年生までの稚児が踊りを奉納した。
鹿の頭は3キロほどあるということで、子どもたちは親に支えられながら太鼓に合わせて歩いていた。
来年は、天竜川の東側の箕輪町の福与と伊那市の福島が行う。 -
ハーモニカ演奏会
県内のグループが発表県内のハーモニカグループによる演奏会が12日、伊那市の県伊那文化会館で開かれた。
日頃の練習の成果を発表するとともに、グループ同士の親睦をはかろうと会場を持ち回りで年に1回開いている。
演奏会は今年で10回目で、33のハーモニカグループが参加した。
地元からは3団体が参加した。
このうち箕輪町のメープルと伊那市のハニーコーンによる合同演奏では昭和の名曲が披露された。
会場に訪れた人たちはハーモニカの音色に聴き入っていた。
実行委員長の山岸孝明さんは「多くの人達に足を運んでいただいた。ハーモニカを演奏する人が増えればうれしい」と話していた。 -
伊那市美篶笠原で土づき唄
伊那市美篶の笠原地区で10日、地固めのときに歌われた唄「土づき唄」が披露された。
披露したのは、笠原地区の住民5人で、伊那市の公民館長などの研修会で歌われた。
土づき唄は、家の基礎や水田の地固めをするときに、それに使われた石を数人で持ち上げながら歌ったもので、実際には重さ40キロほどの石を使っていた。
音頭をとる人が、日常生活を風刺した歌詞を歌い、石を持ち上げる人が「ドンヨ」と合いの手をいれる。
歌詞は、食べ物や結婚の祝いなど様々で、その時々に即興でつけられていたという。
歌を披露した住民は、「今は歌える人は数えるほど。地区の風物なので、残していけたらいい」と話していた。 -
弥生祭 一般公開
伊那弥生ヶ丘高校の文化祭、弥生祭が11日から一般公開され、多くの人達でにぎわった。
今年は弥生祭50回を記念して、「50回だよ!全員集50(ゴー)!」をスローガンに開催された。
校内にはアメリカオバマ大統領の張りぼてや、各部活の出店が並び、文化祭を盛り上げていた。
2年F組では、修学旅行で訪れる沖縄を体験してもらおうと、現地の民族衣装「琉装(りゅうそう)」を着て写真を撮るサービスを行った。
また生徒会では50回を記念し、第1回からの歴代のパンフレットなどを展示していた。 -
中学校でサン工業社長が進路講演
伊那市の東部中学校で、金属の表面処理加工を行っているサン工業の川上健夫社長が進路について講演し、「自分の長所を伸ばすように」と中学生に呼びかけた。
東部中学校のPTAは、毎年この時期に3年生を対象に進路講和を行っている。
高校や大学に進学しても、いずれは社会人になることから、今年は初めて、民間企業の社長を招いた。
川上さんは、「良いライバルを作ること」「嫉妬やひがみは絶対にダメ」「短所は気にせず長所を伸ばすことに力をそそぐこと」などと生徒たちに語りかけた。
民間企業の社長がこうした講話をするのは、あまり例がないという。
東部中学校では、「単なる進学指導にとどまらず、人生を見据えた進路指導に取り組んでいきたい」としている。 -
みのわ祭り 踊り一体化で講習会開催要望2倍に
みのわ祭りまであと2週間。今年は、ワクワクソングと天竜音頭が一体化されることを受け、去年の2倍、のべ50回の踊り講習会が各地区で開かれている。
9日夜は、富田公民館で講習会が開かれ、区民30人が集まり、インストラクター3人から指導を受けた。
これまでみのわ祭りでは、若い人がワクワクソング、中高年が天竜音頭と、踊りにより参加者の年齢層が分かれていた。
実行委員会では、世代を超え、祭りを楽しんでもらおうと、踊りの時間を区切っていたこれまでのスタイルから、全参加者が2つの踊りを交互に踊るスタイルに変更する。
踊りを一体化する方針が決まってから、実行委員会には、参加団体から講習希望の問い合わせが寄せられ、10日現在、講習会は昨年の2倍、のべ50回開かれる計画だ。
富田区の踊り連は、昨年まで、天竜音頭だけ参加していた為、急遽、ワクワクソングの講習会を開いた。
殆どの人が、わくわくソングを踊るのが初めてで、一連の動きや全体の振り付けや、踊りのコツを教わっていた。
実行委員会では、13日に午後7時半から町民体育館で踊り講習会を開催する他、祭り前日の24日まで、箕輪町専用チャンネルで、講習ビデオを放送する計画。 -
ミュージカル「火の鳥」8月22日公演
手塚治虫の生誕80周年を記念し、制作されたミュージカル「火の鳥」の公演が、8月22日に伊那市の伊那文化会館で行われる。
伊那でのミュージカルは、市内の演劇関係団体や音楽愛好者団体などで実行委員会を組織し、運営に当たっていて、9日夜は、4回目の実行委員会が開かれた。
ミュージカル「火の鳥」は、劇団わらび座と新宿区が共同で制作するもので、友好提携を結んでいる伊那市民にも見てもらいたいと、今回、上演が決まった。
手塚治虫の原作「火の鳥 鳳凰編」をミュージカル化したもので、奈良時代の日本を舞台に、生と死の輝きを描き出した作品。
公演は、8月22日に、県伊那文化会館で開かれる予定で、チケットはまだ余裕があり、前売りで大人3200円、高校生以下は、1000円。
前日の21日には、出演者から演技指導を受けられるワークショップのほか、本番終了後には舞台裏を見学できるツアーも計画されている。
実行委員会では、「新宿と伊那市の縁で実現したまたとない機会なので、是非家族でご覧頂きたい」と話している。 -
南宮神社例大祭に向け鹿頭踊り練習
箕輪町木下の南宮神社例大祭に奉納する鹿頭踊りの練習が8日夜、今年の当番地区になる南箕輪村大泉で行われた。大泉の西部地区館に役員ら15人が集まり、太鼓や踊りを練習た。
鹿頭踊りは、450年続く雨乞いの踊りで、箕輪町の無形文化財に指定されている。
天竜川の東西地区が1年ごとに交代で担当し、布などで作った鹿頭をかぶった子どもたちが、役員と一緒に太鼓の音に合わせて境内を3度回る。
練習では太鼓の打ち方や、行列を作って部屋の中を回り歩く速さなどを確認していた。
役員らは、「いい世の中になるように一生懸命奉納したい」と話していた。
今年の鹿頭踊りには25人の稚児が参加を予定している。
南宮神社例大祭は12日に行われる。 -
伊那小児童が演劇指導受ける
伊那文化会館で5日、伊那小学校の児童が劇団南信協同の団員から演劇指導を受けた。
指導を受けたのは、総合学習で演劇に取り組んでいる6年秋組の児童16人。
5日は伊那文化会館の付属劇団南信協同の団員が舞台で身体の動かし方などについて指導した。
指導では「人との出会いから、対立、そして別れ」がテーマとして与えられ、児童らはセリフなしで身体の動きだけでそれらを表現した。
このような稽古により、言葉に頼らず、動きで何を言いたいかを理解してもらう力が身についてくるという。
秋組では4年生のときから、演劇に関する勉強を続けていて、5年生のときには発表会も開いた。
来年3月には、これまでの集大成として、伊那文化会館での発表会も計画している。
発表するのは、環境や歴史などをテーマにした児童らによるオリジナルの作品で、見てくれた人を元気にしたいという思いがこめられているという。
秋組の児童らは、発表会までに演技力などさらにレベルを上げていきたいと意気込んでいる。 -
高遠の四季展中高生の部入賞決定
全国公募の絵画展「第4回信州伊那高遠の四季展」中高生の部の審査会が6日、開かれ、最高賞の金賞には伊那市の高遠中学校2年、北原早希さんの作品が選ばれた。
中高生の部は今回初めて設けられた。
市内の中学校と高校から69点の作品が寄せられた。
金賞に選ばれた北原さんの作品「建福寺の階段」は、高遠町にある寺院の石段を描いた作品。題材の石段を堂々と描き、微妙な色使いで石の表情をさまざまに表現している点が評価された。
また、銀賞には長谷中学校2年の池上陽介くんの作品「柱と彫刻」と、高遠中学校1年の北原正暁くんの「樹林寺」が選ばれた。
応募作品69点は25日から来月9日まで、市役所の市民ホールに展示する。 -
箕輪東小学校で音楽会
箕輪町の箕輪東小学校で3日、音楽会があった。合奏や合唱など16曲が披露され、訪れた保護者などを楽しませた。
一年生は、散歩に出かけた時の様子を発表。リズムに合わせ体を動かした。
箕輪東小では本年度「子供たちの声が響く学校」を学校目標にしており、特に歌については力を入れている。
全校やクラスで週に4回練習をしているほか、外部から講師を招き、教諭も子どもの指導方法を学んでいるという。 -
上ノ平遺跡企画展始まる
南箕輪村の指定文化財「人体文付有孔鍔付土器」がイギリスの大英博物館の展覧会に出品されることを記念して、村郷土館で1日から企画展が始まった。
企画展は、有孔鍔付土器のイギリスへの出品を前に、多くの人に実物を見てもらうとともに、この土器が出土した南箕輪村の久保上ノ平遺跡を知ってもらおうと開かれた。
有孔鍔付土器は、縄文時代中期のものと推測されている。
縄文時代中期の土器では人体がきれいに残っているものは少なく、非常に希少価値の高いものだという。
このほか会場には、抽象的な表現が主流だった縄文時代としては珍しい、手の形がはっきりとわかる土器片など、上ノ平遺跡から出土した歴史的価値の高いものが並んでいる。
関係者は、「村に残る貴重な歴史資料が数多く並んでいるので、この機会に是非見に来てください」と来場を呼びかけている。
久保上ノ平遺跡企画展は17日まで。
また、イギリス大英博物館での展覧会は9月10日から11月22日まで開かれる。 -
西春近南小で燻製づくり
伊那市の西春近南小学校の児童は30日、ハムやチーズなどの食材を燻製にして味わった。
クラブ活動の一環で行い、15人の児童が燻製づくりに挑戦した。
クラブでは、木の楽器ユカイナを開発した西春近在住の加納義晴さんを講師に迎え、ユカイナの制作や演奏などに取り組んでいる。
加納さんは、燻製の加工販売もしていることから、この日は燻製を作ることになった。
子どもたちは、家から持ち寄ったハムやかまぼこなどに味付けをし、加納さんが開発した移動式燻制器に入れた。中には塩辛やトマトなども入れられた。
待つこと4時間。燻製が完成し、児童達は出来上がった燻製を味わっていた。燻製にしたトマトの味は今ひとつのようだった。 -
伊那北高校ペン祭
伊那市の伊那北高校の文化祭「ペン祭」の一般公開が27日から始まった。
今年のテーマは「誕生、ビッグバン」。
同じ時を過ごす仲間とともに友情を深め新しい自分を発見しようという意味が込められている。
生徒玄関前では、高さ8メートルのロケットのハリボテが訪れる人たちを出迎えている。
また全校生徒でアメリカのオバマ大統領のモザイク画を手掛けた。
細かく切った約1万4千枚の折り紙にペン祭に対する思いを書いて貼り付けたという。
クラス展では1年生が文化祭のテーマを元に製作した作品を並べている。
また2年生は、11月に長崎研修旅行に行くことになっていて、事前にまとめた学習の成果を展示している。
部活動のうち化学部の生徒は白衣を着て訪れた人たちに実験の様子を発表していた。
伊那北高校のペン祭の一般公開は28日までで、吹奏楽部や音楽部による演奏会もある。 -
新山小で七夕コンサート
7月7日の七夕を前に、伊那市の新山小学校で26日、七夕コンサートが開かれた。
全校児童36人が、保護者や地域住民、招待した高遠第4保育園の園児の前で、これまでの練習の成果を披露した。
コンサートは、学習発表会を兼ねて行っているもので、1年生から6年生までが演奏や歌などを披露した。
1、2年生は工事現場で働く格好で登場し、「もぐらトンネル」という歌を披露した。
また、3年生はブレーメンの音楽隊をオペレッタで発表した。
最後は、卒業生などが作詞した新山小学校の歌を全校児童で歌った。
児童が少ない新山小学校では、毎年それぞれが趣向を凝らした発表を準備していて、コンサートを盛り上げているという。 -
「下平瑞雲と門下5人展」29日まで
駒ヶ根市在住の水墨画家下平瑞雲さんとその門下生5人による水墨画展が29日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。
会場には、それぞれが描いた作品を作者ごとのコーナーに分けて展示している。
この展示会は、師匠の瑞雲さんの呼びかけに応じて門下生の有志5人が参加し、今回初めて企画した。
瑞雲さんによると、このようなスタイルの展示会は県下でも大変珍しく、会に心意気や勢いがなければなかなか難しいという。
門下生5人は、それぞれ10年ほどのキャリアを持っていて、この展示に向け制作した力作が並んでいる。
また、同じ題材のボタンを5人が描いた作品もあり、それぞれの個性を見比べることができる。
瑞雲さんは、「教室の生徒と指導者の心のつながりが表れた成果だと思う」と話し来場を呼びかけている。 -
日本墨絵展
日本墨絵会による作品展が23日から、伊那市の県伊那文化会館で開かれている。
会場には、中南信から寄せられた作品を中心に140点を展示している。
日本墨絵会では会員のレベル向上のため毎年この作品展を開いていて、全作品を審査し、賞をつけている。
伊那ケーブルテレビ放送エリア内での主な受賞者は、
日本墨絵会準大賞に箕輪町の赤羽敞子さん、優秀賞に伊那市の伊藤百合子さんと平沢れい子さん。
日本墨絵会の吉澤玉昌会長は、「墨の濃淡や構図など、作品のレベルが回を重ねるごとに上がってきている。白と黒だけで表現された落ち着きのある雰囲気を楽しんでもらいたい」と話していた。
第12回日本墨絵展は28日まで。 -
ブラジル人学校で畑作り
伊那市西春近のブラジル人学校「コレージョ・デザフィーオ」の子どもや保護者ら約50人が25日、畑づくりに挑戦した。
昨年からの世界同時大不況の影響を受け、上伊那でも雇い止めなどで多くのブラジル人らが職を失った。
そんな中、ブラジル人学校を発足前から10年近く支援している駒ヶ根市の関口一枝さんが、野菜作りをしてはどうかと呼びかけた。
関口さんが知り合いに頼んで無償で提供を受けた500坪ほどの畑には、ジャガイモやトウモロコシなどが植えられている。
今年5月から数回作業をしていて、この日は小さな子どもたちが草取り、大きな子どもたちがジャガイモやピーマンの苗を植えた。
ブラジル人学校のコレージョ・デザフィーオでは、最も多いときには90人ほどの子どもたちが通っていたが、保護者が職を失いブラジルに帰国してしまったことなどから、現在は35人に激減している。
この畑で収穫した野菜は、みんなで平等に分け合うという。 -
高遠高校の生徒が園児と交流
伊那市の高遠高校の生徒21人は23日、学校近くの高遠第一保育園を訪れ、園児と体を動かして交流した。
高遠高校では毎年、福祉コースと芸術コース音楽専攻の2年生の生徒が授業の一環で保育園に訪れ交流している。
グループに分かれて未満児から年長児の部屋で本を一緒に読んだり、ボール遊びをした。
保育士を目指しているある生徒は、「子どもたちと楽しい時間を過ごし良い勉強になった。将来の目標に向かって頑張りたい」と話していた。
高遠高校では今後、交流での感想をまとめる。
また、7月にも高遠第4保育園で交流会を行う。 -
伊那養護学校ですもう大会
伊那市の伊那養護学校の生徒は22日、木曽青峰高校の相撲部と交流した。
この交流は、伊那養護学校の寄宿舎の職員が当時の木曽山林高校、現在の木曽青峰高校の相撲部を指導していたことが縁で始まり、今年で6年目。
この日は、木曽青峰高校の相撲部の生徒6人が伊那養護学校を訪れ、約1時間、中学部と高等部の生徒とすもうをとり交流した。
伊那養護学校の生徒はこの日を楽しみにしていたということで、自分達よりひと回り大きな体にぶつかっていき、相撲を楽しんでいた。 -
上農定時制振興会総会
上伊那農業高校定時制同窓会は、平成22年度の定時制廃止以降の跡利用について、不登校やひきこもりなどの若者を支援するセンター設置に向け県などに働きかけていく考えを示した。
これは24日、伊那市中央の定時制校舎で開かれた定時制振興会の総会の中で提案された。
定時制同窓会は、「定時制は、不登校を経験した生徒の学びの場としても重要な役割を担ってきた」として、「廃止後の校舎の跡利用として、高校中退者や不登校、引きこもりなどの若者を支援するセンターを設置してはどうか」と提案した。
上農定時制は箕輪進修高校への統合により平成22年度末での廃止が決まっているが、県では、現在在籍している生徒がいるなどの理由で跡利用については検討していない。
定時制同窓会では、準備が整い次第早い段階で、センター設置に向け、県や市町村、学校などに働きかけを行っていくという。 -
箕輪南小児童が初泳ぎ
夏本番を前に、箕輪町の箕輪南小学校で24日、プール開きが行われ、子ども達が初泳ぎを楽しんだ。
全校児童89人が、今年最初の水泳の授業をした。
まず6年生がプールの入り方の見本を見せ、それに続いて5年生、4年生と順にプールに入った。
23日夜から朝にかけて降った雨の影響はなく、水温は26度と泳ぎやすい温度になった。
子ども達は、今年初めてのプールで元気良く水の感触を楽しんでいた。
同小では8月の下旬まで水泳の授業を行い、授業の最後には水泳記録会も予定している。 -
南箕輪村南部小で「噛む」勉強
歯の衛生週間に合わせ、噛むことの大切さについて学ぶ講習会が24日、南箕輪村の南部小学校で開かれた。
伊那市のおおがや歯科医院の小池雄哉さんの指導のもと、4年生26人がお菓子を食べるのに何回噛んでいるのかテストした。
子ども達は噛んだ回数をカウントする装置をあごにつけて、スナック菓子やせんべい、するめなど、固さの違うもので噛んだ回数を比べていた。
小池さんは、「よく噛むことは歯が丈夫になるだけでなく、味覚の発達や脳の活性化にもつながります。噛む回数を増やせるように心がけましょう」と呼びかけていた。 -
食と緑の環境図書展
6月の環境月間に合わせ、南箕輪村の信州大学農学部図書館は、「食と緑の環境図書展」を開いている。
この図書展は、信州の豊かな自然を大切にすることを理念に掲げている信大が、環境の大切さを学生や地域の人達に改めて感じてもらおうと開いている。
農薬の散布が自然界に与える悪影響について告発した「沈黙の春」の著者レイチェルカーソンの関連図書など21冊を展示しているほか、業績をまとめたパネルもある。
また、農学部図書館が所蔵する環境関連の図書など約400冊を展示している。
環境図書展は6月30日まで農学部図書館で開き、その後は県内各学部の図書館を巡回する予定。 -
第4回信州伊那高遠の四季展
最高賞は森本千穂さんの日本画「凛」3年に1度の全国公募の絵画展「第4回信州伊那高遠の四季展」の入選作品が20日、発表となり、最高賞の信州伊那高遠大賞に、愛知県の森本千穂さんの日本画「凛」が選ばれた。
今回は全国から487点の応募があった。
そのうち、最高賞に選ばれた森本さんの「凛」は、雪の中でたくましく立っているリンゴの木を描いている。画面の構成なども高く評価された。
銀賞にあたる伊那市長賞には、千葉県の田所雅子さんの油絵「さくら」が選ばれた。中央に少女2人が描かれており、作品全体で桜の柔らかさを表現している。
銅賞にあたる信州高遠美術館賞には、駒ヶ根市の加納恒徳さんの油絵「雪の山里」ほか、千葉県、愛知県から応募した二人の作品が選ばれている。
審査員の一人、日本芸術院会員の塗師祥一郎さんは「それぞれ力作だったが、個性ある作品を選ぶことができた」と講評した。
このほかにも奨励賞20点、秀作50点、入選275点が選ばれた。
入選作品は8月から始まる第4回信州伊那高遠の四季展で展示する。期間は8月1日から9月13日まで、信州高遠美術館をメイン会場に市内7会場で展示される。